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  5. 手作り食を簡単にする5つのポイント
 3月 13, 2022  PawPawClub, PawPawお勉強室  * 食材について・選び方  * 食事の基礎知識 * 栄養素のこと

 手作り食を簡単にする5つのポイント!
 
 
手作り食を続けているけどちょっと栄養バランスに自信が持てない、
なので、フードと併用しています・・・そんなお声をよく聞きます。
 
そんな時に「これだけ抑えておけば大丈夫!」の
「簡単な5つのポイント」を知っておきましょう。
 
毎日のご飯のポイントを押さえて自信を持って下さいね。
手作り初心者さんも手作り食へのチャレンジが
うんと簡単になりますよ!
自信を持って続けてるベテランさんにも
「再チェック」の簡単なポイントです。
 
今回のお勉強室は「簡潔に簡単に!」
美味しくて栄養バランスの取れたご飯で今日もハッピーにね~!
 
 
 
 
 ポイント1 : 脂肪は10%-15%
 
動物性脂肪はわんこのエネルギー源ですが、
ビタミンやミネラル、その他の栄養素もほぼ含まず
「栄養はほとんどありません」
  
 10%-15%程度に抑えてあげるのが理想です。
15%を超えるとあげすぎですので注意してください。
 
ただし、少なすぎると皮膚の痒みや荒れを引き起こしますので
ダイエット中の子で低脂肪食を食べている子たちは
皮膚コンディションに注意してあげてくださいね。
 
 
 
 
 ポイント2 : ミネラル量は12%-15%
 
ミネラルはわんこにとってエネルギー源にはなりませんが、
身体の中で神経伝達に関わったり、
骨や歯を形成したり、ホルモンや酵素の働きを助けたり
身体を円滑に働かせるために必須物質です。
 
主要ミネラルはカルシウム・リン・マグネシウム・
カリウム・ナトリウム・イオウです。
 
もしもミネラルが不足すると身体への変調は「急激」に現れます。
なので、正しいミネラル量をあげることはとても大切です。
そしてそれは意外に簡単なことです。
 
ミネラルは「骨」を形成する物質ですので
「骨」をあげることが最も手っ取り早いミネラルのあげ方です。
 
 食事全体量の12%-15%の骨をあげることが推奨されます。
 
小さな子でも食べられるミネラル源としては
チキンの背骨やターキーやチキンの首、
もっと簡単に手に入るものでは「手羽先」や「手羽元」があります。
 
 ただし、チキンの骨は加熱すると鋭利に裂けるので
「生であげることが原則」です。
 
 手羽元やチキンの骨付きモモ肉などの「骨付き肉」をあげる場合は
その割合は食事量の1/3-1/2が理想です。
 
 え~~!!生食なんて無理~!!な場合は
ボーンミールをお食事に加えてあげても大丈夫です。
 
 
各ミネラルと含む食材に関しては
以下で取り上げていますので参考にしてね!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ポイント3 : 微量ミネラルとビタミンは内臓肉を25%
+マンガンとビタミンDも意識してね!
 
鉄・亜鉛・ヨウ素・銅・セレン・マンガン・モリブデン・
クロム・フッ素・ホウ素などは微量ミネラルと呼ばれます。
これらの微量ミネラルとビタミン類をバランス良く含んでいるのが
「内臓肉」です。
 
内臓肉は「バランスの取れたビタミンの宝庫」とも言われます。
ビタミンイコールフルーツやお野菜のイメージがありますから
これは意外ですよね。
  
 内臓肉の割合は生食の本には10%程度とよく書かれていますが
それでは全く足りなくて
できれば20%-25%が理想という意見もあります。
 
動物はその身体の約25%が内臓で、
各臓器は各々違った栄養素を含んでいますので
レバー、心臓、脾臓、腎臓、膵臓、肺、腸、
脳、眼、胸腺、グリーントライプなど
(想像しただけで無理なものもありますが・・・)
できるだけ多くの種類をあげるのが理想です。
 
しかしながら、そんなに多くの種類の内臓肉を用意できない場合は、
レバーと心臓(ハツ)を選ぶと良いです。
 
 特にレバーと心臓には微量ミネラルが豊富ですので
食事全体量の5%-10%のレバー、2-5%の心臓をあげ、
その他の内臓肉を10%あげるとバランス的に良いと言われます。
(内臓肉全部で食事量の20%-25%)
 
 ただし、今まで内臓肉をあげていなかった子にあげる場合は
いきなり25%あげるのではなく、
少ない量から徐々に増やしてください。栄養価が非常に高い分、
いきなり多くあげるとお腹を壊す場合があります。
 
内臓肉って抵抗のある方もいらっしゃると思います。
しかしながら漢方でも「弱い部分を食べなさい」と言われますね。
肝臓に負担がかかっていればレバーを
心臓が悪ければ心臓を食べると良いと言われます。
 
なのでうちのCoCoっちは肝臓を守るためにビーフレバーを
心臓病があるのでチキンの心臓をあげています。
 
今は利尿剤を飲んでいて腎臓に負担がかかっているので
腎臓を・・・と思うのですが、尿を作る臓器というだけで、
どうやってよく洗うのか・・・と、未だ手が出ないでいます。
 
ちなみに私は、内臓肉はどんなものでも一切食べられません。
なので触るのも勇気がいるのですが、
愛するCoCoっちのために頑張っています。
 
そういえば昔、レストランでスイートブレッドという名の前菜を
知らないで頼んでそれが「胸腺」だと知って、
昔、ホラー映画が大好きだった友人の家で観た
ハンニバルという映画に出てきたことを急に思い出して
恐怖でひっくり返りそうになったことがあります。(泣)
 
 
 内臓肉以外に「微量ミネラル」の中でも
特に意識してあげたいのが、マンガン。
 
マンガンは主に骨の成長に必須な微量ミネラルですが、
インシュリンの合成やエネルギー産生、
神経伝達にもかかわっている大切なミネラルです。
卵(卵黄)やビーツ、パイナップルやブルーベリーに含まれます。
 
 マンガンに関しては、以下のお勉強室で軽く触れています。
 
 
 
 ビタミンの中でも意識したいのはビタミンD。
 
特にマッシュルームや卵黄、魚類に含まれます。
ビタミンDは必ず食物から摂ることをお勧めします。
ビタミンD単体のサプリメントでの摂取は
腎臓に負担になるのでお勧めしません。
(マルチビタミンとして含まれるビタミンDは問題ありません)
 
 ビタミンDに関しては、以下のお勉強室の記事を参考にしてね!
 
 
 
 簡単にパパっとビタミンとミネラルに関しては
以下のお勉強室で取り上げていますので参考にしてね!
 
 
 
 
 
 
 ポイント4 : 飽和脂肪酸とオメガ6脂肪酸を控える
 
飽和脂肪酸とオメガ6脂肪酸を控えると言われても
食材的に何を避ければ良いの??ですよね。
 
飽和脂肪酸は牛肉や赤い肉と一緒にある脂肪です。
 
「飽和脂肪酸とは常温で固まる脂肪」と覚えておくと簡単です。
牛脂・豚の脂身・バター・ココナツオイルなどで、
コレステロール値を上げます。
 
不飽和脂肪酸とは「常温で液体の脂肪」で
オリーブオイル・フィッシュオイル・クリルオイル・大豆油などです。
コレステロール値を下げてくれますが、酸化しやすい欠点があります。
 
腸内ではいろいろな菌がバランスを保って働くことで
免疫力の正常な維持に貢献していますが、
飽和脂肪酸の過剰摂取はこれらの菌バランスの崩れを引き起こします。
 
簡単な「飽和脂肪酸」を控える方法としては
赤いお肉と白いお肉(チキンやターキーなど)を一緒にあげること。
 
家禽類の肉は多価不飽和脂肪酸を含みますので
飽和脂肪酸を含む赤み肉と一緒にあげることで
飽和脂肪酸の悪い作用を打ち消してくれます。
 
もしもアレルギーなどで家禽類が食べられないで
ビーフや赤み肉が唯一食べられるお肉の場合は
自然な牧草で育てたビーフをあげてください。
牧草で育った牛の肉は配合肥料で育った牛の肉よりも
はるかに飽和脂肪酸の割合が少ないと言われます。
 
またはウサギという選択肢もありますが、
日本では一般的ではありませんよね。
私にとっても可愛いペットという感覚の方が強くて
食べ物という認識はちょっと・・・です。
 
あと、過剰摂取を避けるべき脂肪はオメガ6脂肪酸です。
オメガ6脂肪酸は「炎症誘発性脂肪」とさえ言われていますので、
「抗炎症性脂肪」であるオメガ3脂肪酸とのバランスが大切です。
 
また、知っておくべきは穀類を多く含む餌で育てられた家畜は
自然な牧草や自然な餌で育てられた家畜よりも
より多くのオメガ6脂肪酸を含んでいるということです。
 
最も顕著なのはチキンとポークです。
穀類を多く含む餌で育てられたチキンやポークはなんと
野生のチキンやポークの20倍のオメガ6脂肪酸を含んでいます。
 
その中でも最も避けるべきものが「皮」です。
ポークの皮はラテン系の人々は油で揚げて食べますが
一般的には食べないですね。
しかし、チキンの皮は一般的に食べられていますし、
わんこにも皮ごとあげる方もいらっしゃるかも。
 
 穀類で育てられたポークとチキンの皮は
もっとも避けるべきものです。
 
うちのCoCoっちご飯もチキンの皮と脂はほとんど全て取り除いて
(手羽先などどうしても取り切れない部分もありますが)
オメガ3脂肪酸を多く含むサーディンと一緒にあげることで
バランスを相殺しています。
 
 
脂肪酸に関しては以下で取り上げていますので参考にしてね!
 
 
 
 
 
 ポイント5 : 野菜をしっかりあげよう!
 
肉食のわんこにもフルーツやお野菜は必須です。
 
 食事量全体の10%を加えてあげるのが理想です。
 
わんこには生のままピューレにしてあげる方法、
みじん切りにして発酵野菜にしてあげる方法などがお勧めです。
加熱食の子は蒸したり、柔らかく煮て煮汁ごとあげても。
 
 
 お野菜やフルーツのあげ方は以下の記事たちをチェックしてね!
 
 
 
 特に推奨されるのがブロッコリーやケールなどの
アブラナ科の野菜、
そしてブルーベリーやクランベリーのような
「低糖質の」フルーツです。
 
注目すべき成分としては野菜や果物の色素である「ポリフェノール」で
ポリフェノールには強い抗酸化力があります。
 
ポリフェノールはわんこたちの上部消化管では消化されないため
そのままの形で腸に届きます。
 
そして腸内でポリフェノールは腸内細菌の餌となり
腸内細菌の機能性を向上させ、
その結果、腸内細菌はビタミンK、D、Bや
アミノ酸、酵素などを産生します。
 
 
 
 
手作り食を簡単にする5つのポイントを挙げてみましたが
それでもやっぱり自信がないです~!の場合は
スーパーシニアにお任せあれ!
サクッとバランスの取れたお食事に仕上げてくれます。
 
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スーパーシニアはネーミングはスーパー「シニア」ですが、
「スーパーなシニアになるために!」の意味で
「全年齢対象」のサプリメントです。
 
 
 
 
 
弥生3月、春ですね~!!
 
梅も満開で、菜の花も咲き、桜の蕾も少しずつ膨らみ、
お散歩道が優しいパステルカラーに染まる季節。
みんな元気に過ごしていますか?
 
お花屋さんの店先にも春色のお花たちが並ぶこの季節。
気持ちがぱぁ~って明るくなって、ウキウキしちゃいます。
我が家ではチューリップ、ヒヤシンスのお花が終わって、
今は小さな水仙たちが黄色い可愛いお花を咲かせています。
 
 
我が家のバルコニーではちょっとした薬味用に
おネギの根元を切って植えているのですが
今年はなんとネギ坊主が咲きました。線香花火みたいで可愛い!
 
 
そして小さく育てているマルベリーの木にお花が満開!
今から美味しい実が成るのがとっても楽しみです。
 
 
コロナ禍でお出かけが少なくなっていた2年間でしたが
日常にもこうした小さな幸せがいっぱい。
CoCoっちと一緒に眺めると幸せ感が何倍にも何倍にも膨らみます。
 
こちらでは03/20が「春の始まり」となります。
そして03/21は我が家のCoCoっちのお誕生日!!
心に春を運んできてくれた可愛いかわいいパピーだったCoCoっちも
もうすぐ13歳!!年月の流れの早さが身に沁みます。
これからも元気でいてね!
 
 
日本ではこれから美しい桜前線の始まりですね。
みんなのお散歩道がほんわりと幸せな春色に染まる季節。
優しい季節に包まれて、みんな楽しく元気に過ごそうね!
 
今日もみんなが元気で幸せでありますように・・・
 
Mar.2022
 
 
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