スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです
免疫ってなに?
「免疫力」と言ってもいいですし、「自己防衛力」と言ってもいいのですが、 とにかく「病気にかかりにくいパワーわんこであれ」ということです。 ・・・というと、あまりにアバウトですね。 「免疫とは身体を病原菌から守る力ですが、「自然免疫」と「獲得免疫」の2つがあります。 自然免疫は、生まれながらに持っている免疫力で細菌やウィルスなどから身体を防御するものです。 獲得免疫とは、後天的に得た免疫力のことで、ワクチンなどのことです。
ワクチンは身体に弱めたウィルスなどを入れることによってその病気に対する「記憶」を白血球に与えます。 白血球がそのウィルスを「記憶」すると、次回、同じものが身体に入ってきたときに 速やかに攻撃態勢になり、増殖を積極的に防ぐというメカニズムです。 このように、「抗原抗体反応を起こさせる」のがワクチンですから 過剰な免疫反応を起こす場合がありますので注意が必要です。 これはアナフィラキシーショックと言って、好塩基球表面のIgEがアレルゲンと結合して 血小板凝固因子が全身に放出され、毛細血管拡張を引き起こす為に 呼吸困難、血圧低下、失神、意識不明などのショック状態を起こすとても危険なものです。 これは接種後30分以内に起こることが多いので、 「ワクチン接種後はすぐに帰らず、病院で待機して大丈夫なことを確認できてから帰る」 ・・・ということを覚えておいてくださいね。
白血球は「免疫細胞」とも呼ばれ、顆粒球、マクロファージ、リンパ球などの種類に分かれます。 顆粒球 Granulocyte
好中球 Neutrophil 好酸球 Eosinocyte 好塩基球 Basophilic cell
- その細胞質に殺菌作用を持つ顆粒を含んでいるので「 顆粒球」と呼ばれ、顆粒球の90-95%が好中球です。
- 好中球は血液中の全白血球数の約50-70%を占め、主に病原体や細菌などを食べてくれます。細菌・ウイルス・真菌・寄生虫に感染したり、骨折ややけどなどの外傷でも好中球数が増加します。
- 強いストレスで交感神経が興奮した状態が長く続くと顆粒球過多になり、活性酸素が大量に発生して組織破壊による病気を招きます。逆に副交感神経が優位になると、リンパ球が増加し、マクロファージや顆粒球が食べ残した小さな細菌を片付けてくれるので、病気にかかりにくい身体になります。
- 細菌や真菌などの感染には好中球が最初に集結し、対処しますが、好中球は体液性免疫細胞への抗原提示は行いません。(抗原提示はマクロファージの役割)
単球 Mononucleosis マクロファージ Macrophage
- 血管外の組織に到達すると、生体内に侵入した細菌・ウイルス・死んだ細胞など何でも貪欲に食べて消化してしまう大食感のアメーバ様の細胞で、大食細胞とも呼ばれます。
- マクロファージは結合組織内に広範囲に分布し、また肝臓・脾臓・リンパ組織・肺などの臓器内で集団を作って分布しています。
- マクロファージは免疫学的に活性されたT細胞(ヘルパーT細胞)からのサイトカイン(INF-γ)、またはエンドトキシン等の非免疫学的刺激により活性化されます。
- 食べた細胞の抗原情報をキラー細胞(細胞傷害性T細胞)に伝え免疫機能を発揮させる役割もあります。
- 最近では癌の死細胞を食べ、癌免疫を活性化する新マクロファージが発見されています。(マクロファージはがん細胞を直接攻撃するキラー細胞に食べたがん細胞の情報を伝え、がん細胞を殺すよう指令を出す、重要な役割を持つことが分かりました。)
樹状細胞 Dendritic cell
- 血液中の白血球の約5%を占める単球は、組織に入って成熟し、マクロファージ・樹状細胞・ランゲルハンス細胞に分化します。いずれも抗原を貪食し、その情報を細胞膜表面に提示、T細胞が抗原を認識する手伝いをする細胞であるので、抗原提示細胞と呼ばれます。
- マクロファージは抗原など異物を激しく貪食しまくるのに対し、ランゲルハンス細胞と樹状細胞は貪食能が弱く、ほとんど抗原提示専門です。
- 樹状細胞はリンパ器官では取り込んだ抗原に特異的なT細胞やB細胞を活性化します。
リンパ球 Lymphocyte ヘルパーT細胞 Helper T Cell キラーT細胞 Killer T Cell サプレッサーT細胞 Suppressor T cell
- T細胞は免疫反応の指令を司る細胞です。
- ヘルパーT細胞は自分自身ではウイルスや細菌を攻撃しませんが、攻撃対象を認識してT細胞やB細胞に対して攻撃の命令を出します。
- ヘルパーT細胞は細胞性免疫に関係するTh1細胞と液性免疫に関係するTh2細胞に分けられ、Th1細胞は細胞を活性化しキラーT細胞への分化を促進したりマクロファージと共同でサイトカインを放出しキラーT細胞や「NK細胞」を活性化させ、細胞性免疫 を促進します。Th2細胞はB細胞や抗原提示細胞と協力し、抗体免疫を促進します。
- キラーT細胞は、ヘルパーT細胞の指令により対象ウイルスや細菌、感染した細胞などを攻撃する役割をもつ攻撃の要的な細胞です。
- サプレッサーT細胞は、免疫による過剰な攻撃が行われないよう、免疫反応を抑制し、免疫反応を終了に導く役割を持った細胞。で、いわば不必要な免疫反応を抑制する調整役といったところです。
B細胞 B Cell
- B細胞とは、病原体の刺激があるとヘルパーT細胞からの情報によって活性化し、「抗体」を産生する免疫細胞です。血流にのって体中をめぐって、(多くはリンパ節や脾臓を中心に分布)パトロールし、病原体を発見すると捕食、分解 し、病原体の情報をヘルパーT細胞に報告(抗原提示)し、ヘルパーT細胞の指令があると「抗体」を作りだし、病原体を直接攻撃します。そして、病原体を記憶し、「免疫記憶細胞」として次の闘いに備えます。
NK細胞 Natural Killer Cell
- その名前のとおり、腫瘍細胞やウィルス感染細胞を「自然と殺傷する」細胞で、がん細胞やウイルス、細菌や感染細胞などに対する殺傷力が高い細胞です。
- NK細胞は抗原提示なしに、ウィルス感染細胞を攻撃します。それでもウィルスが増殖する場合はT細胞やB細胞が活動し始めます。T細胞やB細胞による免疫機構が働きだす前の、初動段階でウィルスを攻撃するのがNK細胞で、最初の砦という感じで、微生物やがん細胞などの異物を退治します。
- T細胞やB細胞はウィルスなどの抗原刺激を認識してから増殖するのに対して、NK細胞は全身に存在し、癌細胞がないかどうかパトロールし、HLA抗原(自分の細胞であるという標識のようなもの)を失った細胞(癌細胞の一部はHLA抗原を持ちません)を攻撃、殺傷する働きがあります。
- NK細胞は自律神経系の働きに影響されますので、ストレスを受け交感神経系が優位になるとNK細胞の活性が低下します。
- NK細胞の活性は、真夜中が一番弱く、早朝午前5時~6時頃から強くなるので、夜眠り朝起きる生活習慣がNK細胞を強化します。
各細胞の正常値やデータの見方は 「正常値とデータの読み方」 でチェックしてね。
身体の中で日夜こんなに頑張っている免疫システム。 でもいろいろな原因でそのシステムが微弱になってしまう場合があります。 免疫力を低下させてしまう原因
加齢 - 年をとるに従って身体のいろいろな臓器の働きも衰えてきます。免疫細胞を産生する胸腺とリンパ球をたくさん含んだ臓器の働きも年齢とともに衰えてきます。
- 加齢による消化機能の低下も腸内免疫システムの低下につながります。
食事 - 栄養バランスの偏った食事や身体に合わない食事をあげ続けていると免疫システムの異常をきたします。
- 犬のDNAは野生の狼とほぼ同じで、その違いはわずか0.2%だと言われています。このことはつまり、消化器系機能もほぼ同じであるということです。肉食の彼らの消化器官はタンパク質を消化するように作られています。小麦・米・コーン・大豆ミールなどの穀物を消化するようには作られていないのです。そのため彼らの膵臓はセルロースをグルコースに分解するセルラーゼ酵素を充分に分泌できないことで消化により時間がかかり、このことはつまり、腸内で腐敗醗酵を起こしたくさんの悪玉菌などの毒素が生産されて、腸内環境を悪化させてしまうことにつながります。
- 消化器系にストレスをかけないためにも食事やおやつに、小麦・大豆・コーン・米などの穀物が含まれていないものを選んであげてくださいね。
- 最近のわんこの傾向として「中年太り」の子が増えています。年を取ってくるとメタボリズムも低下しますので、脂肪の摂取を控えてあげてくださいね。身体に脂肪が貯まることはコレステロールや中性脂肪が増えて、血流が悪くなります。このことはつまり、「免疫系のパトロールをしてくれている白血球の流れを悪くする」ということにつながるのです。
過度のストレス - 強いストレスで交感神経が興奮した状態が長く続くと顆粒球過多になり、活性酸素が大量に発生して組織破壊による病気を招きます。
- 強いストレスを受けると、まず自律神経のバランスが崩れます。内蔵機能を活性化させる副交感神経が不活発になるために食欲不振と血行不良を招きます。その結果として栄養バランスが悪くなり、免疫機能を司るリンパ球の働きを弱めてしまいます。
- ストレスは視床下部から副腎に伝わって、コルチゾールなどのステロイドホルモンを放出させます。コルチゾールは別名ストレスホルモンとも呼ばれ、免疫系を担うリンパ球の活性を弱めて、免疫力を低下させてしまいます。
- 免疫機能の低下ではなく、アレルギーなど免疫過剰反応による自己免疫疾患においてもストレスが関与していると言われています。
薬物 - 抗生物質の乱用では、特に注意が必要で、耐性菌という薬に負けないより強力な病原菌を生み出してしまう場合があります。
- 免疫力が低下すると、薬を使用しなくては治まらない症状が出やすくなり、薬の使用によりさらに免疫力が低下するという負のスパイラルに陥りやすくなります。
- アレルギー反応は抗原抗体反応物を外に排泄しようとする反応なので、ステロイドホルモンなどでそれを抑えてしまうと、抗原抗体反応物を外に排泄しないままになるので、その場は一旦痒みなどが治まっても、根本的にはかえって悪化させる結果となります。
病気予防にはとにかく「免疫力をアップ」という感覚になりがちですが、 日夜頑張っている白血球たちの力が弱まらないように まず「本来持っている自己免疫力を正常に保つことが大切」です。 そのためには、上記で理解した「防御システム」を活性化させることが大切。 では、具体的に何をすればよいか? 簡単にいえば、 上記の「免疫力を低下させる原因」に書かれていることの逆をすればよいのです。 では、具体的には??ということで、 今回は免疫力アップの食材のこと、 それから復讐の意味で、今までのお勉強室のいろいろなページから
役立ちそうな記事を抜粋しますね。
美味しく食べて免疫力アップ! こんな食材いいよ!というのは、今までにもたくさん取り上げてきましたが ここでは抗酸化作用が強く免疫力アップに有効なファイトケミカルのことを取り上げます。 ファイトケミカル(phytochemical)とは、野菜やフルーツなど植物に含まれる物質で、 植物栄養素とも言われるもの。 必須栄養素には含まれませんが、身体に良いとされる栄養素です。 ファイトケミカルは野菜や果物の色素や辛味成分のことで、食材を選ぶコツは7色の食材を目安にします。
7色の食材に含まれるファイトケミカル |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ファイトケミカルを摂取する時のちょっとしたポイント |
|
アーユルヴェーダなどの考え方では、日々の食事や生活からドーシャバランスが崩れ、 身体に未消化物が蓄積した結果としてアトピーなどの皮膚症状が起こると考えられています。 腸の中には乳酸菌と呼ばれる善玉菌と、悪玉菌の2つがいて 善玉菌たちが元気いっぱいだと腸が元気でウンチも元気、 栄養素の吸収や分解もきちんと行われて、余分なものはきっちり体外に出してくれます。
逆に悪玉菌が増えて善玉菌が元気をなくすとタンパク質の分解がちゃんとできないために腸の中に未消化のものが溜まって腐敗してゆきます。
また、悪玉菌は小腸が分解できない焦げた肉や焦げた魚のタンパク質さえも分解して自分の餌にして増殖します。 悪玉菌がこうした異種タンパク質を分解することで有毒ガスが発生し、 大腸の粘膜を傷つけます。
異種タンパク質はその傷の部分から粘膜に侵入しようとするので、それを防ぐために大腸の周りのTh2細胞が活性化されます。 Th2細胞が活性化されるとIgE抗体が作られ、全身の液性免疫が過敏になり、 アレルギー症状などが悪化します。 また、この有毒ガスは大腸の毛細血管を通じて血液中に溶け込み 皮膚に形を変えて出てきてしまいます。 これも痒い痒いの原因にもなっているのです。 ストレスと免疫システム
タンパク質の過剰摂取・脂質の過剰摂取・食物繊維の不足などは 善玉菌を弱らせ、悪玉菌を増やしてしまう食事と言われますが 食生活だけではなくストレスも腸の善玉菌に影響を与えます。 善玉菌くんたちってけっこうセンシティブなのです。 ストレスを受けると自律神経系のうちの交感神経が優位に働き、 アドレナリンの分泌量が増加することによって消化液の分泌や蠕動運動が抑制されます。 こうなると消化がちゃんと行われないので、未消化物が増加し、 それらの腸の中での滞留時間が長くなります。 これは悪玉菌たちが大好きな環境作りなのです。 悪玉菌たちは未消化物をどんどん腐敗させ、バクバク食べて増殖し、 有毒ガスを発生させながら有毒物質を産生してゆきます。 免疫システムを司るリンパ球は副交感神経が優位な時に放出される 神経伝達物質のアセチルコリンに反応して活性化します。 逆に交感神経が優位な状態下では、リンパ球は活性が低下し、 その数も減ってしまい、その結果として免疫力が低下します。
また、腸壁では粘膜を保護する粘液(ムチン)の分泌が行われていてその粘液中にはIgA抗体というものが含まれ、悪玉菌の繁殖を抑制しています。 しかしストレスが続くことで、この粘液分泌も減ってしまい、 悪玉菌増殖バリアが築けない状態となります。 抗生物質が腸内環境に与える影響
抗生物質は「抗菌剤」ですので、菌を退治するお薬ですので カビや細菌などの微「菌」を退治するお薬です。 抗生物質は、悪玉菌だけでなく、善玉菌も退治してしまうのです。 抗生物質で腸内環境バランスが崩れ、悪玉菌が勢力を増してきます。 (他の菌が死滅するので抗生物質に耐えられる耐性菌だけが異常に繁殖します) 抗生物質を継続的に使っているうちに下痢が起こったりするのは 腸内細菌のバランスが大きく崩れている結果です。
うちのチュ~ちゃんは抗生物質を使うことがほとんどなかったのですが、それでも抜歯した後などは抗生物質が出されました。 抗生物質は通常2週間分出されるのですが、 最低量しか使用せず(だいたい炎症が治まるまでの3日間くらいですが お眼目の下まぶたにプッチンができた時は1日で治ったので1日だけ使用 普段からお薬を使わないことによって身体の反応も速かったのです) 善玉菌を増やすヨーグルトや納豆、消化酵素と一緒にあげていました。
また、腸内細菌はビタミンB1やB2の合成や吸収にも携わっていますので抗生物質で善玉菌が少なくなってしまうとビタミンB1やB2が不足しますが、 おやつにポークレバーをあげていたので、これは問題解決でした。 炎症などで抗生物質をどうしても使用しなくてはいけない場合は 善玉菌を増やす食品をたくさん一緒に摂ってね。
腸の元気がアレルギー症状を緩和させてくれる仕組み
乳酸菌などの善玉菌は腸管に入り込んでマクロファージに取り込まれ 免疫システムを司るリンパ球(免疫細胞)は、70%が腸内で作られます。 アレルギーの子を持つママさんたちはきっとお聞きになったことがあると思いますが リンパ球の中にはTh1細胞とTh2細胞という2つのヘルパーT細胞というものがあり、 お互いに片方だけが優勢にならないようにバランスを保っています。
このバランスは免疫に対する応答システムのようなもので、「バランスを保っている」ということが非常に大事なのです。 Th1細胞とTh2細胞は、サイトカインという命令を伝える伝達物質を放出し、 各所へ炎症反応や抗炎症反応などさまざまな指令の伝達を行います。
Th1細胞はIFN一γなどのサイトカインを分泌して感染を防御しながらマクロファージを活性化する作用があるのに対して Th2細胞はIL-4やIL-5のサイトカインを分泌して B細胞からIgE抗体(アレルギー抗体)を作らせます。 Th1細胞とTh2細胞のバランスが崩れてTh2細胞の働きが強くなってくると このIgE抗体が作られることで、かゆみや炎症などのアレルギー症状が悪化します。 (逆にTh1細胞が過剰になると自己免疫疾患発症の引き金になると言われています) 腸内細菌のラクトバチルス菌やビフィズス菌などの善玉菌は、Th1細胞を増やす働きがあります。 増えすぎたTh2細胞に対してTh1細胞が増えれば、またバランスが戻り、 Th2細胞の働きが抑えられることによって、アトピーの症状が緩和されるという原理です。 免疫強化のためには、腸内の善玉菌が元気で活発に働いてくれなくてはならないのです。 では次に、毎日元気ウンチくんが出ることの大切さを 「ウンチくん元気かな?」から・・・
ウンチくんがちゃんと出ることの大切さ
ウンチくんが毎日ちゃんとすっきり出ないと、 腸の壁にへばりついてなかなかはがれてくれなくなります。 これが宿便です。 毎日すっきり出ていてもある程度の宿便は常にあると言われますので ましてや便秘だったり快便でない子は宿便が更にたまりやすくなります。 宿便は腸の壁にへばりつくわけですから 腸の壁から吸収されるべきビタミンなどの栄養素の吸収を妨げます。
また、腸壁にへばりついたウンチは発酵腐敗して毒素を出します。この毒素が血中に取り込まれて、身体を回ると 肝臓の有害物質の無毒化という対内浄化工場の機能や アミノ酸・タンパク質・脂肪の合成分解といった機能も低下させてしまい、 正常な新陳代謝のベースに悪影響を与えます。 ウンチがしっかり気持ちよく出ないこと=宿便がたまりやすい= 腸からの栄養吸収が妨げられる=せっかく摂った栄養も無駄になるということと、 毒素が身体の自然な浄化機能さえも低下させてしまうということですね。
「身体が栄養素をしっかり吸収して、不要なものはしっかり出す」どんな良いものを食べても「しっかり出す」ができていないと無駄になってしまうだけでなく 悪玉菌に分解されて毒素に変わってしまう・・・ということになります。 どんなに良いお食事を摂ってもどんなに良いサプリを飲んでも まずは健康ウンチがしっかり出ていないととっても無駄になっちゃいます。 では最後に、運度の大切さを「筋肉犬のすすめ」から・・・
運動不足によって筋力が低下するとどんな問題があるの?
疲れやすくなることで体力が低下?!
- 運動不足によって筋力が低下すると、疲労物質である乳酸が筋肉内に溜まりやすくなります。(筋肉を動かすとき、筋肉中のグリコーゲンを分解してエネルギーにしているのですが、この時にグリコーゲンの燃えカスとして残る物質が乳酸であり、疲労物質になるんです。)
- この時に充分な運動などで筋肉内の細胞が酸素を効率よく充分に使うことが出来れば、グリコーゲンが水と炭酸ガスにまで分解されてしまうので、この疲労物質である乳酸が筋肉内に残る割合が減るんです。
- 運動による効率的な酸素利用=疲れにくい元気な身体を作る=基礎体力の増強ということですね。
血行への影響
- 身体の中で血行は、心臓筋のポンプの力で動脈を通って全身へ送られています。そして足の先や手の先(しっぽの先からも?)などからは静脈を通ってその血液が心臓に戻りますね。
- この時に静脈のポンプの役目をしているのが抹消の筋肉なんです。静脈には静脈弁という弁があって血液の逆流を防いでいますが、この弁は周りの筋肉の収縮によって開き血液が心臓に戻るのを助けています。
- しかしながら、このポンプの原動力となっている筋肉の収縮力が弱まると静脈の弁の開きがいっぱいまで開かず狭い状態で開くために1回にそこを通る血流量も少なくなり、心臓に送り返される血液量が低下し、その結果として全身の血液循環が悪くなります。
- 筋肉の毛細血管は、筋肉の中に溜まった乳酸を血液が運び出す働きをしますが、血液循環がうまくいかず血行が悪くなると、運び出される乳酸の量が減少し、その分残った乳酸が筋肉内にとどまる形になります。
- このとき残った乳酸が溜まり続けて一定の量に達すると、「ヒスタミン」という痛みを発生させる物質に変わります。このことで、筋肉を動かすとその部分に痛みが起こり、その結果としてその部分をかばって動かさなくなり、ますます血液循環の悪化をもたらす原因となってしまいます。
骨への影響
- 骨の中には、骨を作る骨芽細胞と、骨を壊してゆく破骨細胞があり、骨の組織は毎日新しく入れ替わっています。骨も新陳代謝するんですよ。
- この骨を作る役目の骨芽細胞は、骨が受ける刺激によって密度を高めて骨を活性化させますが、血流が悪くて筋力の低下が起こると骨芽細胞の受ける刺激が減ることによってその働きが鈍くなり、新しい骨の組織を上手に生産できなくなります。しかしその反面、破骨細胞は一緒に働き続けているわけですから生産が追いつかなくなった骨は、密度の低いもろく弱い骨になってしまい、その結果として骨折などを起こしやすくなります。
免疫力の低下
- 筋力が低下することによって免疫力も低下する!ちょっとビックリかもしれませんが、これは造血能力の低下によって起こることなんです。
- 骨の中にある骨髄で作られる幹細胞は、血液になる赤血球や白血球に変化します。このうちの白血球は身体に入っってきた異物である有害な細菌やウィルスと闘ってくれる大切な存在です。すなわち病気や怪我をした時に身体を守ってくれる存在なんですね。
- しかし、筋肉の弾力が低下すると、それに伴い骨への刺激が低下して、この血液の基となる幹細胞が減少することにより、白血球の生産も減少してしまうのです。
- 白血球の生産が減少することで、病気や怪我の細菌やウィルスと闘ってくれる抗戦力が弱まる事により、病気や怪我の回復が遅くなります。
いろいろ書かせていただきましたが・・・ 簡単にいえば、バランスのとれた消化に良いご飯をしっかり食べる。 元気ウンチっちをしっかり出す。
適度な運動をしっかりして身体を動かして新陳代謝を低下させない。(我が家のCoCoっちをマッチョな筋肉犬に育てているのも 「ちょっとやそっとのことではびくともしない丈夫な子に育てたい」からなのです。)
薬はできるだけ摂らないで、自己回復力を信じて自然療法を考えてみる。いつもハッピーにストレスをためないで過ごす。 しっかりぐっすり安心して眠る。 考えてみれば「いつもニコニコなハッピードッグライフを送る」こと。 この一言に尽きます。 「免疫力アップと簡単に言っても一筋縄ではいかないの・・・」と、 お悩みを抱えている子もいっぱいいるかもしれません。 だけど、「それでも笑顔で」 悩みすぎないでください。 もちろんシニアになってくるといろいろな身体の変調が出てきたりして 心配事も絶えなかったりします。 だけど、どんな状況でも「神経質になりすぎない」「前進あるのみ」「絶対大丈夫と信じる」 「どんな状況であっても一緒に過ごせる時間、その幸せに感謝」
せっかく一緒にすごしているのです。そんな毎日をどう過ごすか? ポジティブに過ごしても1日24時間。ネガティブに過ごしても1日24時間。 だったらう~~んとポジティブに過ごした方がお得ですよね~。 私はとっても神経質、そしてとっても心配症、 (お勉強室の内容を見ていただければその神経質さや心配症ぶりがわかりますよね?) だけどチュ~ちゃんが病気になってから、できるだけそんな風に考えて過ごしました。
限られた時間しか一緒にいられないのなら笑って過ごそう。涙がうんと流れたって、今一緒にいられることに感謝しよう。 心はいつだって不安だらけでしたが、そう思って過ごしました。 苦しかったけど辛かったけど、幸せな幸せな泣き笑いの日々でした。 幸せだったね、チュ~ちゃん・・・。ママもすごくすごく幸せだったよ・・・
そして今、私はまたCoCoっちと一緒に笑って過ごせることに感謝しています。毎日をハッピーに、いっぱい笑って過ごそうね。 だっていっぱいいっぱい愛されるために生まれてきたんだもの、 そしてうんと幸せに過ごすために我が家に来たんだものね。 いっぱい遊んで、安心してねんねして、しっかりお散歩して、ご飯を美味しく食べる 毎日そんな幸せを続けていこうね。 わんこたちは本来ハッピーな生き物です。 その本来の伸び伸びとしたハッピーな生活を一緒に楽しんでくださいね。
お互いにハッピーになれるニコニコライフ。な~~んだ、免疫力をアップさせるのってこんなに簡単なことだったのね。 ・・・ではないですか? みんな今日もうんと笑顔でいっぱい楽しいことして過そうね! 蒸し暑い季節だけど、みんな元気にハッピーにね!
Jul.2012
© Paw Paw Club Inc. All rights reserved.