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食欲の秋到来~!食べ物特集
いよいよ実りの秋到来! 夏の疲れも完全に取れて待ちに待った「食欲の秋!!」ですね。 美味しい美味しいがいっぱい溢れる季節なので 今回は食べ物について取り上げてみます。 いままでもいっぱい取り上げて来ているので重複している部分もあると思いますが 気になっている事、お勧めしたい事、その根拠などまとめたいと思います。
以下はこちらの雑誌の中で推奨されていた 人間の食べ物の中でわんこたちに最もお勧めの食材たちです。 みんなのご飯やおやつの中にはどれだけ入っているかな~?
以下の食材を足してあげることはとても有効ですが、以下の食材だけで食事を組み立てることは推奨されません。 必要カロリーの25%を超えて追加してはいけないことも忘れないでくださいね。 (ここではあくまで「おやつや追加としてあげる食材」としての紹介です。 内容を見る限り、手作り食に・・・ではなく、ドッグフードに・・・のようですが・・・) 上の段は雑誌で取り上げられていた内容と文献の裏付けを含むPPC的考察です。 (ケフィアは雑誌では取り上げられていませんでしたが、CoCoっちに与えていることで ブログを見て下さってあげ始めたメンバー様もいらっしゃることと ホリスティックな文献で取り上げられていましたので載せました) ヨーグルト
- 良質のカルシウムとプロテインを含むヨーグルト、プロバイオティックスは腸の健康を支えるのにとても有効です。
- おデブな子の場合は必ずノンファットヨーグルトを選んでくださいね。
- わんこにあげるものは必ず「無糖・ノーフレーバー」で。フローズンヨーグルトはわんこにも夏の美味しいおやつです。
- ヨーグルトはチュ~ちゃんにもあげていましたし、CoCoっちもケフィアの状態で食べている良質食材です。但しスーパーフードと言うとらえ方ではケフィアの方が数倍優れていると言われています。
- 良質なヨーグルトに含まれるアシドフィルス菌は、通常、腸で生みだされる善玉菌でコリシンと呼ばれる弱い抗生物質を含み、真菌や微生物の繁殖を阻止する良い腸内環境を作ります。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
- ヨーグルトやケフィアなどの発酵乳製品は有益バクテリアの力で腸内環境を整えることで免疫力を増強し、疾患やガンにかかりにくい身体を作ります。抗生物質を使用した後は特に必要です。ペットの健康維持のためにプレーンなヨーグルトやケフィアを与えるかまたはアシドフィルス菌のカプセルを与えるようにして下さい。[The Encyclopedia of Natural Pet Care]
- アシドフィルス菌はビタミンB群、アミノ酸、ミルクの消化を助け、フードの消化不良による口臭を防ぎます。また、慣れない土地に旅行した場合、食べ物や水の汚染から身体を守る働きもあります。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
- ブリーダーではアシドフィルスのカプセルを授乳中の母犬や弱ったパピーに与えてその健康管理をしています。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
- 抗生物質を与えられた場合、腸内のアシドフィルスが弱ることによってイーストや真菌が繁殖し、下痢、鼓腸または便秘を引き起こします。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
- もしもアシドフィルス菌がヨーグルトまたはアシドフィルス菌のカプセルなどで与えられない場合、真菌は肺、陰部、口、前足と後ろ足の肉球でも繁殖します。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs] この記述からアシドフィルス菌を含む消化酵素Paw's A.G.E.がなぜ皮膚病やアレルギーに効果があるかも納得できますね。
ケフィア
- 栄養的な効用はヨーグルトに準じますが、更に有益なバクテリア(生菌)やイーストを含み、それらが腸内細菌のバランスを整え、免疫力を強化し、健康な消化機能の維持に役立ちます。また神経系へのリラックス効果もあります。
- Dr.Harveyによると抗生物質使用後で免疫力の落ちたペットにケフィアを毎日与えたところ、劇的な改善が見られたと報告されています。
- ケフィアに豊富に含まれるアミノ酸の一種トリプトファンには神経をリラックスさせて落ち着かせる効果があると言われています。これは含まれるマグネシウムの神経を落ち着かせる作用との相乗作用によるものです。
- ケフィアに豊富に含まれる葉酸、パントテン酸、ビタミンB12は、他のビタミンB群の体内への吸収を助け、腎臓、肝臓、神経系、皮膚を健康に保つために役立つとともに、エネルギー生産を高めてくれます。
- ケフィアをパピーやキティに与えるのは早期から腸内の良いバランスを保ち健康に成長させる上でとても良いことです。
- ケフィアは消化酵素の働きをスパークさせる酵素を含んでいます。消化器系全体の働きに関わり、消化酵素を出させやすくしたり蠕動によって消化吸収を助けたりする上でも役立ちます。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
- ヨーグルトやケフィアなどの発酵乳製品は有益バクテリアの力で腸内環境を整えることで免疫力を増強し、疾患やガンにかかりにくい身体を作ります。抗生物質を使用した後は特に必要です。ペットの健康維持のためにプレーンなヨーグルトやケフィアを与えるかまたはアシドフィルス菌のカプセルを与えるようにして下さい。[The Encyclopedia of Natural Pet Care]
フラックスシード
- フラックスシードはグラインドしたものまたはオイルの状態であげます。
- フラックスシードは必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸が豊富でわんこの皮膚とコートにとても有効です。ただ、とても酸化しやすいものなので、あげる直前にすりおろすか、または酸化しにくい容器に入って冷蔵庫保存のフレッシュなものを選ぶようにして下さい。
- 脂肪酸は私たちにもわんこも身体にとっても不可欠なものです。だから必須脂肪酸って言います。 フラックスシードにはアルファリノレリックアシッドが多量に含まれてて、その一つがオメガ3脂肪酸で、これは脳、心臓、肝臓と免疫、代謝機能を健康に保つ上で非常に重要なもので、これがないと細胞が正しく機能しなくなり動物たちは生き延びられないっていうくらい大事なものなんです。
- オメガ3脂肪酸は、すばらしい抗炎症剤であり、癌の進行を阻止されることが報告されています。チュ~ちゃんにあげていた理由は自然な植物性ホルモンのリグナン(ガン、バクテリア、ウイルス、カビなどに拮抗する作用をもつ)が、全ての植物中一番豊富なことからです。ビタミン・ミネラルの構成も優れています。リグナンは、小腸の中で、乳ガン、大腸ガン、前立腺ガン、子宮ガン、卵巣ガンなどに対して、強力な対ガン物質に変化します。
- チュ~ちゃんには朝はフィッシュオイル・夜はフラックスシードオイルを食事に加えていました。チュ~ちゃんはフィッシュオイルは好きなのですが、フラックスシードオイルはあまり好きではないのでサーモンなどチュ~ちゃんの好きなものと一緒に混ぜてあげていました。(フラックスシードオイルを好きでない子は多いです)
- フラックスシードに含まれる脂肪酸は熱や光に非常に弱く、とても酸化しやすいものですので、調理段階ではなく最後に加えます。(完全遮光の容器で空気の入りにくいドロッパーが付いていてきちんと冷蔵庫で保存されているオーガニックのものを買っていました)
- [Veterinary Pet Care]では、フラックスシードはわんこにとって必須脂肪酸を得る上で最も良いソースと述べています。フード1カップあたり投与量は1ティスプーンです。
サーモン
- サーモンはオメガ3必須脂肪酸とEPAやDHAを含んでいて、皮膚やコートに良いだけでなく、脳細胞や免疫システムにも働きかけます。サーモンやサーモンオイルはアレルギーを持つ子たちにも有益です。
- ただ、生のサーモンは寄生虫がいる可能性があるので必ず火を通したものをあげるようにして下さい。(生食の子には注意です)
- サーモンは心臓の為にチュ~ちゃんご飯にも入れてあげていました。
- DHA (ドコサヘキサエン酸)には血液をさらさらにし、血液凝固阻止作用で血栓ができるのを防ぐ作用や血圧を下げる作用があります。悪玉コレステ□一ルや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります(この作用はEPAより強力)また脳の発達の維持に効果があることから、記憶力の向上や脳の老化防止作用があります。脳の30%の灰白質はDHAでできているそうです。
- EPA (エイコサペンタエン酸)には血小板の凝固を抑え血液をさらさらにし、血栓を溶解し血管を拡張する作用があります。血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす作用もあり、糖尿病の合併症も解消してくれます。抗炎症作用や抗腫瘍作用もあり、悪性腫瘍の発生や増殖を抑える効果があります。アジやいわし、これらの青み魚に含まれます。サーモンは青いお魚ではありませんが、サーモンにもEPAが豊富に含まれています。
- EPAもDHAも脂肪なので調理によって落ちてしまいます。なので、蒸したりお刺身にしたりして工夫してあげてくださいね。また不飽和脂肪酸ですので、酸化しやすいという欠点があります。鮮度の良いものを選んであげてくださいね。
- 養殖ものは発色剤などを使われている場合が多いので、天然モノをあげるようにしてください。
パンプキン(かぼちゃ)
- かぼちゃはわんこたちにも食物繊維は腸の健康を保つ上で必要不可欠のものです。
- こちらではハロウィーンの季節にパイになる美味しい食材。日本のものはもっと甘みが強く美味しいですね。PawPawクリスマスクッキングでも使っている食材で、食物繊維とβカロチンの宝庫です。
- かぼちゃは野菜の中でビタミンEの含有量が多いので、抗酸化食品としては非常に有効です。
- 種のまわりのふにゃふにゃの部分(種と一緒に捨ててしまいがちな部分)には、実の約5倍のβカロチンが含まれます。
スイートポテト(さつまいも)
- スイートポテトはビタミンB6、βカロチン、マンガン、食物繊維が豊富なパワーフードで、犬のおやつとしてスライスして乾燥させたものはシンプルかつヘルシーなおやつです。
- PawPawClubでも取り扱い開始した新おやつでもあるスイートポテト。PawPawクリスマスクッキングでも使っている食材です。スイートポテトはビタミン・ミネラル・食物繊維がとっても豊富な「パワーフード」でスーパー抗酸化食品です。
- クックしたスイートポテト1カップには1カップの1922mcg_RAEのβカロチンが含まれ、これはブロッコリー16カップ分に値します。
- スイートポテトには豊富なビタミンEが含まれます。ビタミンEはナッツや植物油、 アボカドなど脂肪を含む食品に多く含まれますが、スイートポテトには脂肪はありません。
- スイートポテト(皮つき)2/3カップで1日に必要なビタミンEが摂取できます。
- ビタミンB6・鉄・カリウム・カルシウム・リン・チアミン・リボフラビン・ナイアシンなどの微量ミネラルや必要なビタミンも含まれています。
- 食物繊維を多く含みますので腸内環境を整え消化機能を活発にしてくれます。スイートポテトに含まれる食物繊維はオートミールよりも多いと言われます。
グリーンビーンズ(さやいんげん)
- さやいんげん、おデブ傾向のわんこには食事の一部をグリーンビーンズに置き換えることでバランスのとれたダイエット食にすることができます。
- 食物繊維、ビタミンK、ビタミンC、マンガンが豊富に含まれます。
- チュ~ちゃんご飯にはたっぷり加えていました。初期のチュ~ちゃんご飯にたっぷり入れていたのは体重コントロール目的でした。
- インシュリンに働きかけるホルモン様物質を多量に含み、糖尿病の予防と改善に役立ちます。
- 糖尿病の予防や治療に 食物繊維が有効に働きます。 食物繊維には栄養素が腸管において吸収される時間を遅らせる作用があり食後の血糖値の上昇が緩やかに行われるになります。これはインスリンを無理なく作用させることになり糖尿病が引き金になっておこる合併症の予防につながります。 また食物繊維が便となって体外に排泄されるときに一緒に食品中の糖分を僅かながら同時に排泄するともいわれています。
- 糖尿病食の目安となるGI値はストリングビーンの場合57です。(この値は100に対して低いほど血中のインシュリンの消費が遅くなります)これが低インシュリンダイエットや肥満改善のメニューにも推奨されている理由です。
卵
- 卵は非常に消化の良い良質なタンパク質であるとともにリボフラミンやセレンの良い供給源です。
- 消化機能に問題のある子に卵をあげると消化を促進させる作用もあります。
- チュ~ちゃんご飯にはたまにしか使っていませんでしたが、CoCoっちにはたまにあげています(殻も全て刻んでリンゴ酢をかけて消化良くして混ぜてあげます)。
- 卵は総合栄養食なので、うちでも2-3週間に1度(成長期のパピーだった頃は1週間に1度)あげていますがCoCoっちゃん用はオーガニックだったりケージフリーだったりオメガ3強化卵だったり。そんな中、茶色い卵と白い卵、どっちが栄養価が高い?という疑問を持ちました。見た目には茶色の方が栄養が「濃そう」な感じです。・・・が、この卵の色って、産んだ鶏の羽の色で、栄養価に違いはないそうです。
- でも黄身の色は栄養価を示すものでしょ?そう思っていました。でも卵の黄身の色は与える餌に混ぜ物をすることでで容易に変えられるとのこと。う~~~ん・・・結局は養鶏場で大量生産される卵に大差はないらしいです。
- ただ、卵の殻には気孔という中の炭酸ガスが抜けるための目に見えない穴が無数に空いているそうなのですが、その穴の数は茶色い卵よりも白い卵の方が多いそうです。・・・ということは茶色い卵の方が外部から感染源が入りにくいのかな?うちであげているのは「ケージフリー(放し飼い)」のものやオーガニックのものですが、そういったたぐいの卵は茶色の卵の方が多いかな?なんででしょう??養鶏場のニワトリイコール白い鶏のイメージ、放し飼いの鶏のイメージって茶色いイメージでしたが、あながち当たってないこともないのかな?・・・という疑問を解決したのが [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]の記述です。「茶色の卵の殻は白い卵の殻よりもバクテリアを吸収しにくいのです」
- こちらではFDAでホルモン剤や成長促進剤は禁止されていますが餌が気になるのでアニマルバイプロダクトをあげていないと記載してあるものまたはベジタブルを肥料に育てたものを選んでいます。(もちん気にするのはCoCoっちゃん用だけ)
- それよりももっと気になったのは卵のオメガ3とオメガ6の割合です。The USDA data shows pretty unfavorable data for conventional eggs:Total Omega-3 fatty acids 180 mg Total Omega-6 fatty acids 2789 mg この値はオーガニックとかオメガ3強化卵ではなく、ごくごく一般的な卵のものです。理想的な割合は1:5-1:10ですのでかなりオーバーしています。
- ケージフリー(放し飼い)の卵の方がオメガ3含有率は高いですと[Natural Nutrition for Dods and Cats]に記載がありました。ちなみにオメガ3卵を産む鶏の餌にはフラックスシードが混ぜられるそうですが、餌だけじゃないようですね。
- うちで卵を週1から2-3週間に1回にしたのもこんな理由からなんです。[Raw Dog Food]では「卵はパーフェクトなバランス栄養食で殻ごとあげて下さい」と書かれていますし、 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]でも卵は基本レシピとして紹介されていますし、[Raw Dog Food]でも卵はパーフェクトなバランス栄養食と記載されています。う~~~む・・・。細かく悩みすぎかな・・・。
- 今は2-3週間に1回あげていますが、CoCoっちゃんの場合はサーディンオメガ3をEPAやDHAの形でしっかり摂っていますのでオメガ6が多少オーバーしても大丈夫ではあります。(このこともCoCoっちのホリスティックドクターのスタッフにじっくり相談しました)
- 卵は完璧なタンパク質であるとともにレシチン、コリン、そして数多くのビタミンB群、ビタミンE、マグネシウム、リン、セレニウムを含みます。卵黄はビタミンAの宝庫です。レシチンとコリンは低密度リポタンパク質つまり悪玉コレステロールを下げる働きがあります。卵には細胞組織再生のために必要とされる硫黄アミノ酸システイン、シスチンとメチオニンも含まれます。殻を含む全卵をあげるようにして下さい。卵の殻はピュアなカルシウムです。特に成長期のパピーはより多くのカルシウムが必要です。身体が必要としている場合、卵の殻は完全に消化されてウンチに出ることはありません。しかし部分的にしか必要とされない場合はウンチに出ることもありますが、これは正常なことです。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
- 卵は殻のバクテリアを消毒するために4-5分加熱する必要があります。加熱しすぎるとそのタンパク質を破壊します。黄身の周りに黒ずんだ輪ができている場合はその証拠で、これは死滅したタンパク質です。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
- もしもオーガニックの新鮮で清潔な卵が入手できるなら生で与えてもかまいません。[The Holistic Guide For A Healthy Dogs]・・・が、うちではビオチン破壊の問題があるので加熱してあげています。(生卵の白身はビオチンを破壊しますので、生食の子の場合は白身はしっかり固まって黄味が流れ出るくらいが目安です。)でも[Raw Dog Food]でも卵は生であげて良いと書いてあります。
ビール酵母
- ビール酵母はアルコールを絞り取った後のものですが犬は好んで食べるそうです。
- ビール酵母は皮膚やコートに良いビタミンB群を豊富に含むとともに、炭水化物の消化を助けます。
- うちでは炭水化物を与えないので、ビール酵母もあげたことはありませんが、食欲のない子の食欲増進剤にもなるそうです。(この役割もうちの子には必要なしです)
- ビタミンB、プロテイン、ヌクレイン酸などを含みます。
- 胃腸の消化吸収を高め、食物を血液に変える働きがあります。イースト中のビタミンBによる地肌ひきしめ効果と、ビタミンHによる毛髪育成作用があります。
- 体内エネルギーを生産し、疲労や脱力感を除いてくれるビタミンB群を含んでいるので消耗性疾患に大変有効です。
- 抗酸化作用(老化防止)も注目されているセレ二ウムを含みます。
リンゴ
- リンゴはビタミンA、C、食物繊維が豊富である種のガンに対して拮抗作用があるともいわれます。
- 皮ごとあげることでペクチンも摂取できるので腸内環境にも役立ちます。
- 但し!丸ごとはあげないで下さいね。リンゴの種にはシアン化化合物が含まれていますので種が付いた状態で丸ごとあげることは禁忌です。
- リンゴはご長寿フルーツ!カリウムが豊富ですのでチュ~ちゃんにもあげていましたし、CoCoっちにもあげています。ただ、チュ~ちゃんが17歳半でガンになったあとはガン細胞は単糖類で増殖するという理由(果糖は単糖類です)であげるのを止めました。果糖はあげすぎると腸内でガスを発生させたり、血糖値を上げたりしますのでほどほどにね。
- リンゴ酸・クエン酸には胃液の分泌を促し、食欲増進効果があります。
- セルロースとリグニンには腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えます。
- ペクチンとは果物に含まれる食物繊維のことです。ペクチンは水溶性で、水分を含むと寒天状に固まり、血中の悪玉コレステロールを吸収して体外に排泄し、善玉コレステロールを増やし、動脈硬化や高血圧を防ぎます。リンゴに含まれるペクチンはほかのペクチンと比べて、腸内の悪玉菌の発育に対して約2倍の抑制効果を発揮することが報告されています。りんごが便秘や下痢によいといわれるのはこのためなんです。ただ、ペクチンは皮と実の間に多く含まれますが、リンゴの皮は消化しにくいのでわんこには不向きです。チュ~ちゃんに皮ごとすりおろしたのをあげたら、お腹をこわして下痢ウンチっちにすりおろしたまんまのリンゴの皮がいっぱい発見されました。それ以来、皮は剥いてからすりおろしていました。CoCoっちゃんの場合は・・・皮が付いていると食べません。なので皮をむいて小さくしてあげています。
- ケルセチンはリンゴに含まれる黄色の色素成分で消化管で脂肪と結合することで脂肪の吸収を抑制しコレステロールや中性脂肪を減少させます。肝臓での脂肪代謝を高め、脂肪燃焼を促進します。また強い抗酸化作用もあります。
- リンゴに熱を加えると、大腸ガンの予防効果が3倍も高まる事が証明されました。これは食物繊維が有害物質を一緒に体外へ排出するだけでなく、熱を加えるとペクチンの効果が高まり、活性酸素を除去してガン細胞を作る物質に対して解毒作用をするといったメカニズムだと言われています。わんこにお砂糖なしのリンゴのコンポートや焼きリンゴもいいかも。
オートミール
- オートミールは水溶性の食物繊維を豊富に含むため腸内環境を整えてくれます。
- オートミールは小麦アレルギーの子に対して代替え作物となることができます。
- オートミールをあげる場合は必ずプレーンの味付けのない状態で、プロバイオテックスと一緒にあげることでそのプロフィットが増大します。
- オーツ麦に含まれる植物細胞で粘り気のある成分は、水溶性の食物繊維のグアガムと呼ばれます。コレステロールやその他の物質を吸着する働きをする水溶性の食物繊維で、胃と腸での栄養素の吸収に影響を与えます。胆汁に結びついて脂肪の吸収を減らしコレステロール値を下げる、胃の内膜に膜を作って胃が空になる時間を遅らせ、食後の血糖上昇を緩やかにする、などの働きがありますので、こちらでは病院の朝ご飯として必ず出るものです。
- ゲルの中に糖分を包み込む作用や腸内細菌の中の善玉菌を増やしてくれますので、体内から脂肪や発ガン物質を活発に排出する役目も果たしてくれます。このような作用から水溶性の食物繊維は糖尿病や高脂血症、動脈硬化、癌などの予防につながります。
スクワッシュ(瓜)
- スクワッシュ類はβカロチンの宝庫で良い食物繊維源です。ウンチの出をスムーズにしてくれます。
- 種を取って細かく切って冷凍しておくとわんこの良いおやつになります。
- [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]の中では冬から春の野菜として取り上げられ、旬の時期にあげるのが最も良いとされています。
- うちではスクワッシュの一種、ズッキーニをそのままカットしてあげていますが、夢中になって食べますので嗜好性の良い野菜と言えます。
肉と内臓肉
- ビーフ、チキン、ポークの脂肪分のない肉を食事に追加してあげることは良質の追加タンパク質となります。
- 肉類のアミノ酸は犬の身体の筋肉を作りますし、含まれるビタミンB群(チアミン・リボフラビン・ナイアシン・パントテン酸・ピリドキシン・コバラミン)は新陳代謝を促進する為のエネルギーを増大するのに役立ちます。
- [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]の中では肉の食事(レバーや心臓などの内臓、ハーブやサプリメントを含む内容のもの)は1週間のうち5日、1日は肉類をカテージチーズと置き換えた食事、あと1日のうち半日は絶食を勧めています。これは肉類に含まれる窒素をろ過する腎臓を休ませるためです。
レバー
- フリーズドライのレバーはどこのペットショップでも入手できますが、生のレバーを買ってきてオーブンで焼いてあげても良いおやつができます。
- レバーはビタミンB群(チアミン・リボフラミン・ナイアシン・パントテン酸・葉酸)の素晴らしい宝庫であるとともに、ビタミンA、K、鉄が豊富に含まれます。
- レバーの食べ過ぎはビタミンA過剰症を招きますので、新鮮なレバーをあげる場合は1g/体重1キロ/dayであげるようにしてください。但しレチノール(ビタミンA)は熱に弱いので加熱してある場合はレチノール量は大幅に減っていますのでこの範囲ではありません。
- ビタミンH(ビオチン)は心臓肥大を抑え、心疾患を予防する働きがあるビタミンB1の働きを促進します。レバーはどちらも含んでいます。
- 血中にホモシステインというアミノ酸が増えると動脈が硬くなり血管を詰まらせる原因のプラーク(コレステロールの酸化によって出来る物質)を増やします。このホモシステインを分解してくれるのがビタミンB群(特にB6と葉酸)です。(60年代の初頭、アイルランドの医師は血中のホモシステイン(ビタミンB不足になると蓄積されるアミノ酸)濃度が高くなると、心臓病にかかる割合も高くなることを指摘しました)
- CoQ-10はミトコンドリアを刺激しエネルギーを生成します。Co-Q10は心臓の筋肉細胞に特に多く含まれています。(人体の中で最もCOQ10レベルが高いのは、心臓です)従って、COQ10レベルが低い場合、さまざまな循環器疾患の危険があるという事になるます。ある研究では、心臓病患者の75%がCOQ10不足症だという事実が発見され、同時にそのうちの70%の患者はCOQ10の補給によって症状は改善したと報告されています。 CoQ-10は動脈硬化の元になるLDLの酸化を防ぐのに有効です。LDLの酸化を防ぐ過程でCoQ-10は大量に消費されるので、ビタミンEやβカロチンよりも有効と言われています。CoQ-10の不足は心筋症をもたらします。CoQ-10は心臓を強化するとともに高血圧を下げ、狭心症を減らし、運動耐性を増大させてくれます。 CoQ-10が低いレベルになると、高血圧、心臓マヒ、咽喉痛(アンギナ)、免疫効果の減少、歯周病、エネルギー不足、肥満などの多くの原因になります。 CoQ-10をわんこの食事に補足したところ寿命が延びたことが研究で証明されています。
パイナップル
- パイナップルもスペシャルなおやつになります。糖分がとても多いのでおデブさんにはNGだけど、意外にもカルシウムとポタシウム(カリウム)がとっても多いので、わんこに勧められる食材です。凍らせたパイナップルは夏の良いおやつになります。
- パイナップルにはブルメランというタンパク質分解酵素があります。CoCoっちゃんがまだパピーだった頃、ウンチっちを食べちゃうことが続いた時、トレーナーさんからパイナップルをあげると改善すると教えられました。きっとタンパク質分解酵素の働きでウンチの質が変わるのか、消化が促進されるので吸収率が高まるからなのか、ま、そんな理由からだと思います。CoCoっちゃんには全く効果はありませんでしたが、その時からパイナップルは大好物になりました。効果のある場合もあるかも知れませんので、ウンチっち食べちゃう子に試してみても良いかもしれません。
- ショ糖はエネルギーの急な補給が必要な時に役立ちます。
- ビタミンB1・B2・Cが新陳代謝を活発にさせて疲労回復を助けます。
- ブロメリンには肺や気管支の痰を切りやすくする作用がありますので、パイナップルは意外にも去痰薬にも使用されています。
カテージチーズ
- カテージチーズは良質のタンパク質とカルシウム源となります。但し、乳製品はNGの子もいますので、初めてあげる場合は少量からスタートして様子を見て下さいね。
- チャチャくんもチュ~ちゃんもパピーの頃、ドライフード(!)に混ぜて食べていました。(もう24-25年前の話ですが・・・)
- 肉には多くの無駄な窒素が含まれていて、それらは腎臓でろ過されます。1週間のうち1日は肉をカテージチーズに替えることで腎臓の負担を軽減してあげるのが良いでしょう。更に半日絶食は腎臓を休ませてあげる為にとても良いことです。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
- カテージチーズはリンとカルシウムの割合が8:1です。これはカルシウム補給のためのボーンミールと同じ割合です。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs] ・・・と、記述されていますが、これはちょっと???です。カテージチーズのリンとカルシウムの割合は2:1で理想的な割合のはずです。
- カルシウムの補給は大切でリンとの割合は1.3:1-2:1がベストと言われます。AAFCOの算出したバランスでもカルシウムとリン比はカルシウム0.6%、リン0.5%ですからその割合は1.25:1、NRCの基準値ではカルシウム119mgに対してリンが89mgですから、同じく割合は1.25:1です。カルシウムとリンをバランスよく含む食材はお勉強室の「骨とミネラル」も併せてご参考になさって下さいね。
- 乳製品のカルシウム(乳酸カルシウム)の吸収率は50%なので効率の良いカルシウム源と言えます。カルシウムの吸収率に関してはお勉強室の「生食とカルシウム」をご参考になさって下さいね。
パセリ
- パセリにはカルシウムとポタシウム(カリウム)とβカロチンが豊富です。
- わんこのお口の匂いを防ぐ働きもありますので、おやつのクッキーを焼いてあげる場合はほんの少し入れてあげると良い食材です。
- チュ~ちゃんご飯にもCoCoっちご飯にも入れている食材です。ハーブとしての分類から言えば秋から冬にあげるハーブです。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
- パセリに含まれるピラジンは血液をサラサラにしてくれ、血栓などを予防します。
- βカロチン・ビタミンB群・C・E・鉄・カルシウム・リン・イオウ・カリウムが血管の弾力性を保ち、貧血を予防して酸素運搬能力を増してくれます。
豆類
- 豆類(グリーンピースなど)も追加してあげるのに良い食材です。
- 豆類にはチアミン・リン・カリウムが含まれています。
- 甲状腺の問題のある子の場合は豆類は春の終わりから秋の初めまでは避けた方が良い食材と言われています。(さやえんどうなどさやごと食べるものは豆類ではなく野菜としての取り扱いです)甲状腺に問題のある子が春から秋の初めに避けるべきその他の野菜はカラードグリーン、マスタードグリーン、ターナップグリーンなどです。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
* プロバイオテックスとは有益微生物の総称で、 一般的にケフィアやヨーグルトなどの発酵食品がそれに値します。 納豆もある意味、ジャパニーズバイオプロテックスです。
暑い夏のある日、友達と一緒にサイクリングから帰ってきたら CoCoっちゃんが汗だくの友人の手足を舐める、舐める。 「汚いからやめて~!」とママが叫んでもそんなのおかまいなし。 「シャワー浴びなくてもいいくらい綺麗になったよ」と言うくらい激しく舐め舐め。 きっと汗として噴出した塩分を舐めてるはず・・・ 友達にも「食事をあまりにもきっちり制限しすぎてんじゃないの?」と言われ 「もしかして塩分足りてないの?」という素朴な疑問を持ちました。 もちろん人間ほど多くは必要としませんが わんこにとっても「ナトリウム」は生命維持に必須のミネラル。 特に心臓を動かすうえではなくはならないミネラルですし、 カリウムと一緒に働き、浸透圧調整を行います。 カリウムが筋肉や心筋の収縮に関与するのに対しナトリウムはその弛緩に関与します。 不足すれば、筋力低下や発育不全などが起こります。 心臓に関与するミネラル、そんな大事なものが足りてないなんて一大事です! ・・・というわけで「足りてるかな塩分?分析」をしてみました。 まず、まとめて作っている生食材料全てを書きだし、そのナトリウム含有量を調べます。 ナトリウムとして必要量はアダルトわんこで体重1キロ当たり11.0mg(NRC = National Research Council 推奨量) CoCoっちの体重が2.8キロですので1日約30mgのナトリウムが必要です。
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* 以下のサイトで算出しました。 How many calories are in All Foods? きっちり計算してあげてるわけではなくてもまずまずでした。 ・・・ということは足りてるじゃん!人の汗を舐めるな~!!ですよ。 (でもその日は暑かったのでハァハァしすぎて塩分不足になったのかな?) こうして改めて解析してみて勉強になったのは、 CoCoっちゃんの場合、必要ナトリウム量のほとんどを サーディン缶で摂取しているということになります。 ・・・ということは、過剰になればサーディン缶を減らせば 簡単に調節できるということにもなります。 逆にサーディンを加えていなければナトリウム不足の献立になるということです。 AAFCO(Association of American Food Control =米国飼料検査官協会)の 推奨量としてのナトリウム含有量はフード全体の0.06% 1日2オンス+の食事の場合は36mgのソディウム(ナトリウム)摂取となります。 ・・・ということはもうちょっと塩分をあげても大丈夫ということになります。 * NRC(National Research Council=米国科学アカデミーの米国学術研究会議)の 動物栄養委員会によって設けられた推奨値は AAFCO(Association of American Food Control =米国飼料検査官協会)の推奨値よりも かなり厳しいものとなっています。 (AAFCOの基準はNRCの基準値をベースにやや幅を持たせたものとなっています。) また、もしも塩分不足になっている場合は(まずないですが) 「ブリーチされていない天然の塩=シーソルト(海水から取った塩」を足してあげます。 今回、汗舐めがきっかけで気になり始めまた塩分の事ですが 調べて行くうちにネット上の情報ではソディウム量を25-50mg/kg/dayとしている所もありました。 (コマーシャルフードの分析を見ると確かにかなり多くの塩分が入っているものも多いです) これはNRCの基準の11mg/kg/dayの2倍から4.5倍、かなりの違いです。 なのでCoCoっちのホリスティックドクターの意見、 サプリメント会社の意見などを聞き、総合的に判断して 「CoCoっちの食事はNRC基準やAAFCOの基準をフォローする」ことにしました。 ここではナトリウムに関して取り上げてみましたが、 たまにこうして分析してみると「気付き」があって良いかもしれません。 -
今回は日頃なんとなく気になっていた事に触れてみました。 卵のこと、塩分のこと、 最近はいろいろな情報が蔓延していますので、 ネットでサーチすると100人の意見に容易に辿り着くとともに 100通りの意見にますます混乱するという結果にもなりえます。 塩分に関しては、NRCの11mg/kg/dayの基準量に対して ネットでは25-50mg/kg/dayを勧めているサイトもいくつかありましたし、 それなりの理由も記述されていました。 ただ、うちの子に対してどう取り入れるか?と考えた場合、 獣医さんやその他プロの意見を聞いたうえで、NRCやAAFCOの基準に従い、 その中でフレキシブルに考えるという方法を結論としました。 「疑問が湧いたら解析する」 この事で「気が付かなかったことに気付ける」ので みなさんももしも疑問に思うことがあったらどんどん「解析」してみて下さいね。
結果、更に悩むことになってもその中に絶対に「新たな気付き」が隠れているはずです。 時として上記のように「疑問が更なる疑問を呼ぶ」という結果にもなりますが・・・。 手作り食も「何度も見直し」がいいんだと思います。 ある程度落ち着いちゃうと1パターンになりがちですが (うちももちろんそうなんです、ましてや生食はさらにパターン決まってしまいます) 疑問が湧いたら検討して解析して解決する!です。 現在はネットであらゆる情報が収集できます。 もちろんネット検索だけで解決できる問題も多くあります。 でも「ネットでの情報を鵜呑みにしないで、 必ずいくつかの文献で再確認すること」をお勧めします。
PawPawお勉強室もそうやって時間をかけて作ってきました。それでもわからない疑問点は獣医さんにもどんどん質問して下さい。 私もそうやってきました。(現在も・・・です)
そして「納得」して安心して笑顔であげて下さい。なぜなら「ママの安心感はストレートに我が子に伝わるから。 ちゃんと納得したものをあげて元気に育てるためにも 頑張ってお勉強しなくっちゃ!です。
さぁ、季節は秋! 空がどこまでも高く、空気もおいしくて爽やかな季節! 気持ちも体調も絶好調で、みんな今日も元気いっぱいに、ゴ~!!
Oct.2011
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