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今月はとっても身近な「ウンチっち」についてです。 毎日気持ち良くウンチっちが出て、「すっきり!お腹ペコペコです~。 ご飯が美味しい~!!」しっかり食べてしっかり出す、 こんな当たり前のことがすべての基本です。 毎日のウンチはいろいろなことを語ってくれます。 特に手作り食にしてからは未消化のものはないか、匂いはどうか、 トイレに流すときに重さはどうかそんなこともじっくり観察していました。 全ての答えがそこに凝縮です。 たくさんのことを教えてくれるウンチくん、今日もみんなのウンチくんは元気かな~?
お散歩でウンチを拾うのは当り前のこと、拾ったら匂い・硬さ・表面の色・中の色・ それとお尻に付いていないかなどを観察してくださいね。
ウンチくんは腸内細菌の状態まで教えてくれる大切なメッセンジャーです。善玉菌がしっかり元気に働いていると、元気ウンチの匂い 悪玉菌が増えていると、とっても臭いウンチになります。 (臭い匂いは悪玉菌がタンパク質を分解したときに出る腐敗臭です)
可愛い可愛いわが子のウンチ、「元気ウンチの匂い」も知っておいて下さい。 健康診断でもウンチの検査をちゃんとしてもらってね。
ウンチくんが毎日ちゃんとすっきり出ないと、 腸の壁にへばりついてなかなかはがれてくれなくなります。 これが宿便です。 毎日すっきり出ていてもある程度の宿便は常にあると言われますので ましてや便秘だったり快便でない子は宿便が更にたまりやすくなります。 宿便は腸の壁にへばりつくわけですから 腸の壁から吸収されるべきビタミンなどの栄養素の吸収を妨げます。
また、腸壁にへばりついたウンチは発酵腐敗して毒素を出します。この毒素が血中に取り込まれて、身体を回ると 肝臓の有害物質の無毒化という対内浄化工場の機能や アミノ酸・タンパク質・脂肪の合成分解といった機能も低下させてしまい、 正常な新陳代謝のベースに悪影響を与えます。 ウンチがしっかり気持ちよく出ないこと=宿便がたまりやすい= 腸からの栄養吸収が妨げられる=せっかく摂った栄養も無駄になるということと、 毒素が身体の自然な浄化機能さえも低下させてしまうということですね。
「身体が栄養素をしっかり吸収して、不要なものはしっかり出す」どんな良いものを食べても「しっかり出す」ができていないと 無駄になってしまうだけでなく悪玉菌に分解されて毒素に変わってしまう ・・・ということになります。 どんなに良いお食事を摂ってもどんなに良いサプリを飲んでも まずは健康ウンチがしっかり出ていないととっても無駄になっちゃいます。
元気ウンチくんってどんなウンチ? 一口に元気ウンチと言っても食べているご飯の内容によって変わってきます。 色は薄い茶色からこげ茶色ですが、 チュ~ちゃんのウンチで考えれば、ヨーグルトなどの乳製品や 食物繊維たっぷりのお野菜などが増えれば色は薄くなり お肉類などが増えれば逆に濃い茶色になります。 また、アントシアニンなどの色素の強い食べ物(例えばブルーベリーなど)は ウンチにそのまま色が出ますので、黒めのウンチになったりします。
一般にウンチの色は胆嚢から出る胆汁の中の色素ビリルビンによるものです。胆汁の成分はコレステロール、ビリルビン、リン脂質、胆汁酸、カルシウムなどですが、 ビリルビンは古くなった赤血球が破壊されるときに、血色素であるヘモグロビンが 分解されてでくたもので、緑色をしています。 胆汁は肝臓で作られて胆嚢に蓄えられます。 その後、十二指腸に分泌されて、たんぱく質や脂肪の消化を助けます。 胆汁には界面活性作用があって脂肪の吸収も助けます。 そして使われなかくて余ったものが大腸でウンチと一緒になって 身体の外に出てゆきます。 胆汁の流れがどこかで遮断され腸内に排泄されないと ウンチの色は茶色にはならず白色になります。 ビリルビンはウンチのpHによって色の出方が変わります。 お肉などが多い食事の場合、腸内環境がアルカリ性になって黒っぽい茶褐色のウンチ、 野菜や炭水化物の多い食事の場合は酸性になって黄色味を帯びたウンチになります。 腸内の善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)が多い環境だと腸内の乳酸が増えて ビリルビンの黄色い色が出やすくなります。 逆にお肉類や脂肪をの多い食事や腸内の腐敗菌が多くなると 腸内環境がアルカリ性になるために茶褐色から黒褐色のウンチになります。
ただ、わんこの場合はベースが肉食なので茶褐色のウンチが正常なウンチです。必要なタンパク質に加えて炭水化物やお野菜たっぷりのお食事でも あまりにも黄色すぎるウンチはわんこにとっては「食物繊維過多」と考えて下さいね。 但しあげているフードの種類(手作り食だったりドライフードだったりモイストタイプだったり) ドライフードの子でも含まれる原料のバランスによって変わりますので あくまで「わが子のベストウンチくん」を把握して下さいね。 肉食である=腸内環境がアルカリ性に傾きやすい=悪玉菌が増えやすい環境 そういったことから、食事にヨーグルトなどを加えてあげたり (牛乳の乳糖が分解できない子もいますので、その部分は注意の子もいます) 腸の善玉菌を増やすことも同時に考えてあげて下さいね。 わんこはにゃんこに比べて同じ肉食でも雑食派(?)なので にゃんこよりも腸は長い分、 お野菜などもにゃんこよりもうんと消化しやすいのです。
よくウンチの量が多い方が良いの?少ない方が良いの?という事も ご質問をいただくことが多いのですが、 お食事の量やその内容によって変わってきますので 一概に多いから良い、少ないから良いとは言い切れません。
ダイエット目的の食事内容でもなく食事の量が変わっていないのにウンチが増えて体重が減ってきた=栄養分がきちんと吸収されていないで そのままウンチに出ている可能性があります。 うんと食べてうんといっぱいウンチをして元気で体重は維持 =その子に合った食事量で食物繊維も摂れていて善玉菌も多い状態。 しっかり食べているのにウンチが少ない、だけど元気、 ウンチの色も形もオッケー=吸収率の高い食事を摂っている状態。 ・・・というように、食事内容にもよる場合も多いです。 いつもたくさん食べていてウンチも大量で、体重が増えない場合は ウンチの匂いにも注意して下さい。 いつもの匂いと違っていませんか?腐敗臭はしていませんか? すい臓からの酵素がちゃんと出ていないと脂肪を含んだウンチになります。 消化不良を起こしている場合は栄養素がちゃんと吸収されないので いつもお腹が空いて自分のウンチまで食べちゃう場合もあります。 食糞する子、いつもお腹が空いて食欲があってウンチの量が多くて 体重が減っている子は、すい外分泌不全の疑いもあるので ちゃんと検査を受けてね。 ウンチの量は「食物繊維(不溶性のもの)」が増えれば、増えます。 炭水化物が増えてもウンチの量は増えますね。 うちではニンジンやピーマン(こちらのピーマンは日本で言うピメントなので 皮が硬い=繊維が硬いのです)がウンチにそのまま出ているのを見つけてからは 加熱したり、更に細かくしたり、すりおろしたり、量を減らしたりしました。 食物繊維(ファイバー)にはペクチンとセルロースの2種類があります。 リンゴなどに含まれるペクチンは、水溶性の食物繊維で ウンチに水分を含ませて、ウンチを出やすくしてくれる働きがあります。 また、ペクチンには胆汁酸(コレステロールから産生される)の排泄を促進して コレステロールや中性脂肪を下げてくれる作用があります。 セルロースは、水に溶けないので便のかさを増やしてくれます。 なので、食物繊維の中でも特にセルロースの多い食事は ウンチの量も増えるということですね。 毎日のウンチくんの観察=食事の改善に即結びつきます。 一般論ではなく、食事内容と合わせて「わが子のベスト」を知っておいて下さいね。 ウンチの色や状態と原因・疑われる病気など * ウンチの色は食べ物にも左右されますので色はあくまで目安です ウンチっちの色・形と状態 疑われる病気や注意点 - 茶色-こげ茶で適度な固さ
- 食事の回数はちゃんと出る
- ウンチらしい香ばしい(?)香り
- 拾ってもちゃんと形がある
- 未消化のものがない
- 今日も元気だ!ごはんが美味しい!!の健康ウンチくん
- 元気ウンチでも未消化のものが出ている場合もあります。よぉく観察して未消化のものはさらに柔らかく細かくしてあげて下さいね。
- 下痢じゃないけど拾うと柔らかくて取りきれない
- 色は普通のウンチと比べて黄色っぽい
- 元気ウンチくんの次に多いのがこのタイプかな?ストレスや食べ過ぎ、ちょっとした疲れなどからも起こります。おやつあげすぎていないかな?食事の内容が変わっていないかな?チュ~ちゃんはおやつのブロッコリーをあげすぎるとこうなりました。
- 食事の水分量が多い時はウンチに出る水分量も多くなります。生のお野菜が多い食事だと食物繊維が腸の動きを活発にして腸が水分を再吸収する前にウンチとして出てしまいます。食物繊維の量を減らし、タンパク質をしっかり摂ってみてね。黄色くて柔らかいウンチが大量に出る場合は食物繊維が多すぎと考えてね。
- 一時的なもので食事にライス(白米)を加えると改善する程度であれば問題なし。(玄米は繊維質が多いので白米で)
- 黄色っぽい茶色柔らかくてべっとりとした粘土のようなウンチ
- 匂いが薄い
- 拾い食いやごみ箱アタックで腐ったものを食べなかったかな?ご飯の内容を急に変えなかったかな?
- ストレスや食べ過ぎなどからも起こりますが、2日以上続くようなら受診を!
- 消化器館内寄生虫(回虫・鞭虫・コクシジウムなど)・細菌性・ウィルス性の感染症・膵臓疾患など→すぐに受診を!
- 色のないウンチまたは非常に色がおかしいウンチ
- 肝障害や胆のう・胆道などの閉塞があると胆汁の流れが遮断されるのでウンチにビリルビンの色が出なくなります→すぐに受診を!
- 緑色または濃い緑っぽい色のウンチ
- 緑色のウンチは人間の赤ちゃんでもします。小腸や大腸の働きが鈍っていると、胆汁が大腸でちゃんと吸収されないでそのまま出てウンチが胆汁の色(ビリルビンの緑色)になります。
- それ以外にも緑黄色野菜を多くあげた時(葉緑素で)は、やや緑色になることがあります。
- 肝臓の値が非常に悪い時にもウンチは緑色になる場合がありますが、この場合は黄疸を伴いますので、皮膚や白眼が黄色くなります。
- どす黒い緑色の場合は、消化管出血(上層部)があると血液が混じってどす黒い緑色に見える場合もあります。
- 水のような部分と黄色い部分
- 粘液質のものが混じった水様便
- 食べすぎしちゃってないかな?拾い食いやごみ箱アタックで腐ったものを食べなかったかな?ご飯の内容を急に変えなかったかな?
- アレルギーのある子はアレルゲンに対しても下痢を起こす場合があります。
- パピーやシニアなどは脱水になりやすいので水分補給が大事!下痢ピーになると水分だけでなく必須ミネラルも一緒に流れてしまう場合もあります。パピーやシニアの下痢は電解質バランスにまで影響するので注意です。
- お腹が膨れた感じ(ガスがたまる)でウンチの量が増えて、柔らかいウンチと水のようなウンチをしてお水をガブ飲みしたりする場合は小腸に問題のある下痢のタイプ。このタイプの下痢だと小腸で栄養分が吸収されないので体重減少を起こしたり貧血になったりします。小腸に炎症がある場合と腸内細菌のバランスの崩れによる菌の過剰増殖、腸内フローラの委縮などいろいろな原因があります。
- 下痢ピーに粘液質ものが混じっていたり血液が混じっていたりする場合は大腸に問題のあるタイプ。大腸で吸収されなかった水分がそのまま出るのでピューとした下痢ピーになります。この場合は栄養素は小腸ですでに吸収されているので体重減少や貧血にはなりません。鞭虫などの寄生虫が原因の場合や結腸に炎症がある場合もあります。
- 嘔吐も伴う場合:食中毒や急性肝炎・パルボウィルス感染症→すぐに受診を!
- 他のわんこのウンチくんくんしちゃったり舐めちゃったりしたかな?→消化器館内寄生虫(回虫・鞭虫・コクシジウムなど)・細菌性・ウィルス性の感染症・膵臓疾患・ウィルス感染による腸の炎症→すぐに受診を!
- 黒っぽくて水分が少なくて硬いウンチ
- 毎日出ないまたは出ても量が少ない。
- 発酵臭が強い。
- 便秘気味かな?もしかしてお食事の量が少ない?好き嫌いして食べムラしてないかな?お水は足りてる?
- カルシウムサプリや小骨のあげすぎはないかな?カルシウムの過剰摂取はウンチを固くします。骨などをガジガジしたあとはウンチの色は白っぽくなる場合もあります。
- お肉中心でタンパク質中心の食事の子はお食事にお野菜などの食物繊維や水分を増やしてみてね。
- 食べ物以外の理由で便秘している子の場合で、シニアの男の子の場合は前立腺肥大で腸が圧迫されたりしていないかちゃんと受診してね。
- ウンチをする時に痛みがあってそれで便秘気味になっている子は肛門絞りがちゃんとできているかもチェックしてね。肛門腺に細菌感染を起こしていると痛くてウンチを我慢したりするようになります。肛門腺は定期的に絞ってあげてね。
- 便秘も食事と関係しない場合は内分泌ホルモンと関係している場合もあるので受診してね。
- チョコレート色または黒
- どろっとしたウンチ(タール便)
- 赤黒いジャムのような便
- 胃や十二指腸からの出血の疑いがあるのですぐに受診を!!
- 他のわんこのウンチに触れないように注意
- 嘔吐も伴う場合:サルモネラ中毒・パルボウィルス・伝染性肝炎・コロナウィルス感染症など→すぐに受診を!
- 茶色いウンチのところどころに白い粘液状のものがついた感じ
- 腸の粘液がそのままウンチの表面に付いた状態。腸の炎症などがないかチェックしてもらってね。
- 血液が混じった(または表面だけの場合もあり)ウンチ
- 肛門の切れ(ウンチが硬すぎて切れてないか?)そうでない場合は大腸からの出血があるのですぐに受診を!
- 消化管内寄生虫(鞭虫)や細菌性・ウィルス性の感染症の疑いもあり→すぐに受診を!
- 赤黒いべっとりとした便が出る場合は出血性胃腸炎の場合もあります→すぐに受診を!
- 胃潰瘍の場合もウンチに血液が混じります。熱が出たり、吐いたときに胃からの出血が混じっていると吐いたものが茶色い色をしています。→すぐに受診を!
下痢と言えば・・・ チュ~ちゃんがパピーの頃、ひどい下痢ピーをしました。 数分間おきのひどいひどい下痢。 初めてのことだったので、ウンチを持ってすぐに救急病院に走りました。 そこで「パルボかも知れないので入院を・・・」と言われ愕然・・・ 吐いたし、ひどい下痢だし・・・頭の中はパニックです。 「ワクチンだってちゃんと打っているのに・・・」 泣きながら帰って眠れない夜を過ごしました。
翌日、病院に行ったら元気元気にシッポを振っているチュ~ちゃん・・・ホッとして涙涙のご対面で、「良かった良かった」と抱きしめました。 「なんでもなくて良かったね、偉いぞ、良い子だったね」と何度も何度もなでている時に ドクターから「たぶん拾い食いでしょう。全く問題ありませんよ!」の回答。 「おいおい・・・」撫でている手がぱたっと止まりました。
看護師さんから「ほぉら、こんなに食欲もありますよ~」と笑って見せられた缶フードは大きなサイズなのに4/5は平らげておりました。 普段ご飯あげてないみたいな食欲・・・恥ずかしい・・・ チュ~ちゃんたら下痢ピーでお腹空っぽだったんだね・・・ だけど下痢ピーの後は絶食するよね?? そんなに早く快復したの?・・・ま、何でもなくて良かった。 それからのお散歩は進行方向の地面をじっと観察、 拾い食い徹底防止のお散歩でした。 たかが拾い食い、されど拾い食い。 食べた物の種類によっては命取りになる場合もあります。 みんなも拾い食いなんて、絶対にしちゃダメだよ~! 空き地などでリードフリーで遊ぶ時もうんと注意してね。 下痢の一番の原因は「食べ過ぎ」 食べた量に消化が追いつかない場合に下痢になります。 またデリケートな子は食事を変えると下痢になる子もいます。 ウンチは、総合的に判断して下さいね。 年齢によってウンチは変わるの? 人間でもわんこでも身体を長年使っていると 腸の中にも悪玉菌が住み着きやすい環境になります。 病気などをすると腸内細菌のバランスも崩れますし、 抗生物質などは腸の善玉菌までやっつけてしまいます。
また若い時は消化機能も問題なかったのに年をとるに従って消化機能も衰えてきます。 このことはウンチが身体の中に長く滞る=腸内で水分がより多く吸収される =発ガン物質の濃度が高まったり悪玉菌が増える原因になる・・・という 悪いサイクルになってしまいます。 シニアになっても毎日のウンチが色も量も形も回数も 同じであるのが理想です。 チュ~ちゃんは朝夕と寝る前にしていました。 しっかりウンチをした後はいつもお腹ペコペコ、快食快便の毎日でした。
若い時は1日2回でしたが、シニアになってヨーグルトを食べ始めてからは寝る前の1回が増えました。 シニアになってからは食事の量や内容をかなり気を付けてきました。
そういえば若い頃と変わったのは「お散歩行くよ~!」でお水をガブ飲み。これは長年の知恵でお水を一気飲みして腸の蠕動を刺激して お散歩時にウンチをすっきりと出す・・・なのか??? それともおしっこ我慢(キッチンのパッドの上でしてもいいのに)で お水がぶ飲みしているのか??? でもお散歩に出したとたんにおしっこ、そして数歩歩いてウンチ。 驚くほど正確に、いつも同じタイミングで同じ量だったんですよ。 シニアになってからチュ~ちゃんなりの夕方のお散歩の前の習慣になってました。 そしてお散歩から帰ってきたらもちろん冷たいお水ちゃんをガブ飲みでした。
シニアになってくると消化器も弾力性を失ってくるのと肝機能低下や胆汁の量も減ったり、膵臓からの消化酵素の量も減るので 消化吸収がしにくくなります。 なのでシニアになってくると食事の回数を増やして 量を分けてあげる方が良いと言われます。 うちではパワーバーを作り始めてからはその分、分けてた事になるかな?
シニアになると一般に便秘になりやすくなる子も多いらしいです。なので、消化しやすい形のものを消化器に負担のない形であげるのがベスト。 でもチュ~ちゃんの場合は食欲大王で便秘にもならなかったので押し出し方式?! 食物繊維はたっぷりあげていましたし。 食物繊維は草食動物でないわんこ場合は、ウンチの量はかなり増えますが 下痢ピーになる水分を吸着してくれるので下痢ピーになりにくくもなります。 なので正常範囲であれば「わが子のベストウンチ」でよいのだと思います。 また、身体に負担のない形にした食物繊維は水分を吸収する分、お腹が膨れるので 運動量の減ったシニアの子のダイエットには良い食材ですね。ウンチもしっかり出るし! 肥満は万病のもと、シニアになると特に気を付けてあげる必要があります。 食物繊維を増やして脂肪を抑え、カロリーを減らして ベスト体重を維持してあげて下さいね。 腸の健康のためにチュ~ちゃんはヨーグルトを食べていましたが、 心臓のためにあげていた納豆や免疫力アップのためにあげていたマイタケも 腸の善玉菌を増やしてくれる発酵菌を含む食材です。 他のわんこのおしっこクンクンやウンチくんくんも習性とはいえ、 ウィルスや細菌の感染源になります。 特に抵抗力の落ちてくるシニアになったらお散歩中のクンクンも 注意して見てあげて他の子のおしっこやウンチくんくんは避けて下さいね。 自然な便秘改善方法 便秘の子にこんな方法をご紹介・・・
[The Encyclopedia of Natural Pet Care] の見解 便秘に傾いている状態であれば(この文献では生食を基準にしていますが、 加熱した手作り食に対しても同じことが言えます) 食事にすりおろしたニンジンやリンゴ、その他のピューレ状にした フルーツや野菜を加えます。
硬く水分の少ないウンチの場合は、食事に加える水分補給にキャロットジュースやアップルジュースに加えて シーソルト(海水から採った塩のことで岩塩と区別して言っています)を 食事にごくごく少量加えます。 (ここで言うジュースとは絞った100%ジュースのことで 甘味料などが入ったものはお勧めしません) (これは喉を乾かせて飲水量を増やす意味ですが シニアになると腎臓や心臓の病気の子も多いのでそんな子たちには 余分な塩分はごくごく控え目にね) 加えて1/2-1ティスプーンのオリーブオイルまたはセサミオイルまたは アボカドオイルまたはフィッシュオイルを1日2回食事に加えます。 ブラン(麦ふすま)やオオバコの殻やペクチンなどのファイバー(食物繊維)類を 体重4.5キロごとに1/4ティスプーンを少量のジュースやお水に溶いて 朝夕に分けて与えます。 多くの犬や猫はフィグ(いちじく)やデーツ(ナツメヤシの実)を好んで食べます。 新鮮なものが手に入らない場合はドライのものを 1晩水につけてもどして少量をあげてみて下さい。
[The Encyclopedia of Natural Pet Care] の見解 みじん切にした小麦若葉とガーリックを食事に混ぜます。 それでも改善しない場合はセンナの粉末をごくごく少量を水かジュースに混ぜたものを 1-2日、朝夕に分けて与えます。 もしもそれでも腸の蠕動が正常に戻らない場合は、倍量をあと2日続けます。 わが子と一緒にすっきりウンチ生活 チュ~ちゃんとママの「一緒だね~」 うちでは「同じものを一緒に仲良く食べようね~!」と リンゴやニンジン、ブルーベリーやヨーグルトなどはシェアしていました。 チュ~ちゃんにはリンゴとニンジンはすりおろしてご飯に混ぜます。 ヨーグルトはご飯にも混ぜ、単体でもあげていました。 ママは朝は食物繊維たっぷりジュース。 ヨーグルトとリンゴとニンジンとバナナ、 オレンジジュースとクランベリージュースやグレープジュース、 野菜ジュースなどを適当に(その時あるもの)を入れて 全てをミキサーに放り込み、ジュースを作ります。 イチゴやブルーベリーがあるときはそれも放り込みます。 朝はこれだけ、でも750-800cc(ワインの瓶1本分くらいの量) ニンジン1/2本、リンゴ1個、バナナ1本、お腹はパンパンになります。 さらにプロテインパウダーやクレソンなどを入れるとバランス栄養食です。 いつも変わりないメニューの内容はヨーグルトの乳酸菌、 リンゴとニンジンのペクチン(ニンジンのペクチンは分子が大きい)、 バナナのペクチンとセルロース、 みんな腸内環境を整えてくれる作用、免疫力アップ作用があります。 お腹パンパンになってもしばらくするとしっかりお通じが出て お腹空っぽになるくらい、それはそれはしっかり出ます。 うちでは一緒に、ウンチの後は腹ぺこ親子になっちゃってました。 私は便秘体質ではないのですが、朝ごはんが面倒でなく 短時間(約10分)で欠かさず摂れる方法として飲んでいますが、 宿便らしきもの(?)までしっかり出てくれます。 (お勉強室とは言え、自分のウンチのことまで書くとは 思いませんでしたが、本当にお腹とお肌に効きますので) 便秘気味のママさんは、ぜひお試しくださいね。
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今月はウンチくんについてまとめてみましたが、 うちではちょっと気になるウンチの時(未消化のものが出てたりの時)は その場で中を割って観察してみたり、 トイレに浮かべてそのまましばらく放置して バラバラになった状態でじぃ~っと観察したりもしました。 (あ、ここまでじ~っくり観察はチュ~ちゃんのウンチだけです) 愛しい愛しい子のウンチですもの、じっくり観察して 「お腹の中からのメッセージをしっかり受け止めなくっちゃ!」です。 シニアになって消化機能が落ちてくる年齢になったら 特に注意深く、毎日しっかり観察してあげて下さいね。 手作り食を続けていると、ウンチの状態は即、 見直しや改善のヒントにもなってくれます。 みんな、今日も「元気ウンチくんで、ご飯が美味しいです~!」と にこにこ笑顔で、快食・快便生活を送っていてね~~!
May.2008
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