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  5. ガンに負けるな!
 7月 15, 2005  PawPawClub, PawPawお勉強室  病気のケア,  * 病気と家庭でできること

 
  スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです 
 

chuchu-from-kakomie.jpgガンに負けるな!

 

今回のお勉強室のテーマは「ガンに負けるな!」です。
「ガンと食事の関係から家庭で注意できる食事」という視点で考えてみました。

普段からのちょっとした注意でガンに罹りにくい体質に、
そしてもしも罹ってしまったら進行させない食事を。
内臓のガンは知らない間に罹っている場合もあります。
そんなことからも食事において知っておきたいことを
予防の意味と進行阻止の両方の部分から、
徹底して癌をやっつける作用のある食品やハーブなどもあわせて考えてみました。

Natural Cancer Instituteによると
癌の1/3は食生活に起因するものと言われています。
普段からの食生活の大切さを改めて実感しますね。
(癌細胞がどうやってできて成長するかは
「ガンの早期発見」をご参考になさってください)

罹ってしまったら化学療法や放射線療法や外科的手術などと併用になりますが、
それでも苦しい治療の中で 身体をサポートする
毎日の家庭でのナチュラルトリートメントは知っておきたいと思います。
症状別食材の中にも「抗癌作用のある食材」を一覧で載せていますので、
あわせてご参考にして下さいね。

このお勉強室には、いろいろな思いがあります。
病気と闘って天使になったたくさんのわんこのこと、
チャチャや父の事を思い出しながら・・・
そして現在ガンと闘っているたくさんの子の事を思いながら
時間の許す限りで作りました。

具体的な情報となるとかなりの量になってしまいますが、癌にかかってしまった場合は
それでも足りないくらい多くの情報が欲しいですよね。
そんなことからできるだけ多くの情報を収集してみました。

癌の情報量は多く、一つのセラピーに対しても実に多くの見解があります。
そんな中、チョイスは多ければ多いほど良いと思いました。
逆に混乱してしまう部分もありますが、よく理解してゆくと
その子その子に無理なく合う方法が必ず見つかると思います。

これからも情報はここに挙げただけでは足りないくらい、
医学の進歩とともにどんどん増えてゆくと思います。
莫大な情報がある中で、ここではベーシックなこと、
家庭でできることなどを中心に考えています。

癌という病気はシニアになるとみんなにその可能性があります。
できうる限りの情報を集め、いざという時に
いろいろな方向から考えていただけるようにしたいです。
頑張っている子たちに、そしてしっかり予防する為にも
少しでもお役に立てれば嬉しいです。

とても重いテーマで、見解も多いので長い長いページになっています。

以下のデータは、[Food -Your Miracle Medicine],
[The Encyclopedia of Natural Pet Care],
[Natural Health Bible for Dogs and Cats], [Veterinary Pet Care],
[Veterinaryan's Guide to Natural Remedies for Dog],
[Dr.Kidd's Guide to Herbal Dog Care],
[The Nature of Animal Healing], [Natural Healing for Dogs & Cats],
[Home -Prepared Dog & Cat Diets],
[The Encyclopedia of Natural Pet Care] などを参考にしています

 

pop-line-middle.gif

 

iiko.gif  ナチュラルトリートメント

 

ガンに対するナチュラルトリートメントは、「免疫システムの強化」と
「徹底した抗酸化」、「癌細胞の拡がりを阻止すること」がメインとなります。
 
「これを食べたら絶対に癌が治る」というようなものはありませんが、
「癌の進行をできるだけ阻止するもの」であれば、多くあります。
そのベースには「免疫力の引き上げ」と「毒素の排泄の為の腸の健康」や「体内浄化」があります。
普段の食事にもこの3点を考慮して、普段から「自然治癒力、免疫システムの強化」
となる食事をあげて下さいね。
 
ガンは正常な細胞の突然変異ですが、その原因はウィルス説や
発癌物質説が有力だと言われています。
ガン細胞として突然変異を起こすガン遺伝子は正常な細胞の中に含まれています。
それをいかにして活性を持たせないかは食生活にかかっている部分が大きいと言われます。
 
キャンサーファイティングフード(抗癌食品)として、まず第一に挙げられるのは、
ガーリックと十字葉野菜(アブラナ科野菜)を含む緑黄色野菜や
キャロットジュースに代表されるようなオーガニック栽培の新鮮な生野菜や生の果物です。
「Paw's 症状別食材データ」には、抗癌作用のある食材を載せていますので、
あわせてご参考になさってくださいね。
 
癌の発生率は年齢に比例します。シニアになればなるほど
抗癌食品を積極的に毎日の食事に取り入れてあげて下さい。
普段からこういった食材を食べ慣れていれば
万が一癌にかかってしまい、食欲が低下した時も
今までのご飯をペースト状にしてあげるなど食べやすい形であげる事ができます。
 
以下は、ママやパパにも役立って欲しいので人間の文献も参考にそのまま載せています。
オニオンなどわんこに禁忌なものも載せていますので項目の横に禁忌の注釈を付けています。
注釈の付いているオニオンに関しては、文献によっては別の見解も出ていますので
そちらも載せていますのでご参考になさってください。
オニオンに限らず、個体差というものはありますので、
その子の体調や生活習慣にあったものを選んであげて下さいね。

 

pop-line-middle.gif

 

iiko.gif  ガンに対するプラス因子とマイナス因子となる食材を知りましょう

  

抗癌作用のある食品

 

Natural Cancer Instituteが抑ガン性の可能性を見出している食材

 
ガーリックキャベツ・リコリス・大豆ジンジャーキャロット
セロリ、カブなどセリ科の野菜・
オニオン(わんこには不可)・ティ・ターメリック・
シトラスフルーツ(オレンジ・グレープフルーツ・レモン・ライム)・
全麦粉フラックスブラウンライストマト、ナス、
ペパー(ピーマン)など茄子科の野菜・
ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、芽キャベツなどアブラナ科の野菜・
オーツ麦・ミント・オレガノ・きゅうり・ローズマリー
セージ・ポテト・タイム・チャイブ・
キャンタロップ(マスクメロン)・ベイジル・タラゴン・大麦ベリーズ(苺類)

チュ~ちゃんの食事やクッキーに取り入れているものは茶色の字のものです。
セロリは血圧を下げる働きもあるので今後トライしてみようとは思っていますが、
香りがどうかな??
 
* アブラナ科の野菜は十字葉野菜とも言います。茎や芯が十字になっている野菜とか
十字架の形の花が咲く野菜とかと言われます。英語ではcruciferous vegetable です。
スルフォラファン(イソチオシアン酸塩成分)という強力な抗ガン物質が
豊富に含まれている野菜群のことです。
十字架に似た茎や芯を持つ野菜は身体を守ると覚えて下さいね。
上記以外には、ダイコン、ハクサイ、カブ、コマツナ、
チンゲンサイ、クレソンもその仲間です。
クレソンはすぐに苦くなってしまうので、買った日だけは大丈夫なのですが、
2日目、3日目に混ぜるとチュ~ちゃんはとっても嫌な顔をします。
なので新鮮なものが手に入った時だけ加えています。
 
* ただ成長しきったブロッコリーには
インドールグルコシノレートという物質が含まれています。
その分解産物のインドール3カルビノールなどは
発ガンを促進することが知られていますので、
新芽であるベビーブロッコリーやスプラウトを摂る方が効果的です。
(成長しきったブロッコリーでも強力なスルフォラファンは含まれます)
うちもこのことを知ってからあらら・・・と思い、サイドディッシュであげていた
オーガニックブロッコリーからベビーブロッコリーに変更。
ベビーブロッコリーはオーガニックではないのですが、どっちを取るか??
若い分だけ力があると判断してベビーブロッコリーを選んでいます。

 

 

上記の記事を載せてからメンバー様から「ベビーブロッコリーって何?」という
ご質問を頂きましたので、写真を載せておきますね。
ブロッコリーの芯の部分がすっと長くて、
ブロッコリーよりも柔らかくて色素が強いものなんです。
こちらではAsparationとも呼ばれアスパラガスやブロッコリーよりも
柔らかくて美味しいと人気のある野菜です。
しかし・・・チュ~ちゃんは普通のブロッコリーなら芯まで食べるのに、
これはお花だけしか食べません。なのでママが芯だけを食べています。
 
* ベリー類には発ガン物質を不活性化させるエラグ酸という成分が含まれています。
チュ~ちゃんの食事にはブルーベリー、クランべりー
(旬の季節に冷凍しておきます)が定番、
今のストロベリーのまだ美味しい季節は新鮮なストロベリーを刻んで加えています。
時々酸っぱいのに当たると飲み込んでからママの顔を情けない顔で見ますが・・・。
Natural Cancer Instituteは、[Strive For Five]を推奨しています。
これは1日最低でも5サービングの野菜や果物を毎日摂りましょうというものです。
1サービングとは、1/2カップの生または料理された野菜やフルーツ
または、1カップの生の葉野菜またはフルーツ中1個、
または6オンス(約180cc)のフルーツジュースまたは野菜ジュースの事です。
これらを毎日5サービング摂っているアメリカ人は全体の10%と言われています。
(こちらで成人用のサプリや食品は体重150パウンド(約68キロ)を
標準としています。これは人間用の食品に関する文献によるものですが、
5カップの生野菜/68キロ/dayと考えて、
チュ~ちゃんは1/4カップ以上の生野菜と1/4個のリンゴをあげています。
加熱したその他の野菜やブルーベリーやクランベリーなどをあわせると
かなりベジタリアンな食事をしていることになります)

 

野菜は生の方が効果があるの?それとも加熱したものでも効果は変わらないの?

野菜は生と加熱したもの両方が推奨されています。
 
多くの研究結果からは生の方がより抗癌作用に優れていると報告されていますが、
βカロチンに関しては例外となります。
イリノイ大学のJohn Erdman, Jr.,ph.D., の報告でも
βカロチンは少し加熱した形の方が溶け込みやすくなり
吸収率が高まると言われています。
同様に、強い抗癌作用・抗酸化作用を持つリコピンも生よりも熱を加えた方が
吸収率が高まることがドイツの研究結果から報告されています。
なのでうちでは時々ですが加熱処理したトマトソースを加えたりします。
(無塩のものを選びます)
 
逆に緑の葉野菜に多く含まれるルテイン(強い抗癌作用を持つカロチノイドの一種)は
熱によって壊れてしまいます。
その他、熱に弱いカロチノイドとしてはインドールなども加熱で壊れてしまいます。
抗酸化作用を持つビタミンCも同様です。
多くの生野菜(レタスやほうれん草、ブロッコリーなどのグリーンの葉野菜や
キャベツやカリフラワーなどのアブラナ科の野菜)を摂ることが必要です。
もしも上記の野菜を過熱する際は手早く行い、
ビタミンやカロチノイドの守ってください。
(チュ~ちゃんはブロッコリーの生はそのままでは食べません。
細かく細かくして手作り食に混ぜ込ませないと食べませんので、
たまに細かくして混ぜる他熱湯でさっと固めにゆでたものをあげます。
こうすると甘みが増すので大好物です)

 

 

本当の意味のオーガニック栽培とは?

 
オーガニック栽培とは「有機栽培」ですが、その本当の意味は
「自然なミネラルたっぷりの土壌で作られた無農薬栽培のもの」です。
こちらでは40種類以上のミネラルが含まれた土壌で無農薬で作られたものを
オーガニック栽培と呼びます。

しかしながら最近では無農薬で単に有機堆肥を使用しただけのものも
オーガニック野菜と呼ばれている場合が多くあります。
この場合はもともとの土壌に含まれるミネラル分が少ない分、
野菜に含まれるミネラル分は非常に低いと考えてください。
豊富に含まれているビタミンもミネラルと一緒に働くものですから、
ミネラル分の低い野菜は含まれるビタミンも
有効に吸収されないものになってしまいます。
ミネラル分の低い野菜は虫が付くので廃棄分を考えて
高価になっている場合もあるのです。
 
本当にミネラル分をいっぱい含んだ野菜は美味しいはずです。
オーガニックなのに美味しくないというのはミネラル分が低いはず。
またナチュラルな肥料と言っても抗生物質を使った家畜の糞を肥料にしていたのでは、
これはもう仕方ないですよね。単に無農薬、減農薬栽培であるだけです。
それでも無農薬である分だけマシだとは思います。
 
野菜だけではなく、玄米に関してもしかりです。
玄米の籾殻、胚芽などを取り除いたものが精白米です。
玄米の外皮には農薬などが付着、浸透している可能性が高いので
玄米や発芽玄米は農薬が使われている場合には残留している可能性が高いのです。
この外皮の部分が取り除かれている精白米は玄米に比べると安全性が高いといえます。
ただ、栄養素がぎゅっと詰まっているのがこの籾殻、胚芽部分ですので
玄米を選ぶ際には有機栽培のオーガニック玄米を選んであげてください。
 
愛する我が子の為には安心できる本物のオーガニック野菜や果物を選んであげたいですが
こうやって突き詰めて考えると、
農場と畑を持って本物の有機土壌作りからやっている所から
本当のオーガニック野菜やオーガニックフルーツを買うしかないのですが、
本当にマニアックにどこまでこだわるか・・・には限界があります。
 
それでも最低限のラインとして働く形の栄養素が普通のものよりはまだ多いだろう、
無農薬な分だけマシだろうと思い、オーガニック野菜を選んでいますが、
そんな中でもやっぱりベースとなる基本的な身体作りの大切さを感じます。

 

 

抗酸化食品ってなに?

 
一言で言えば活性酸素の異常な発生を抑える食品のことです。
 
私たちの体内には、過剰な活性酸素を消し去るための
SOD酵素という酵素が存在します。
このSOD酵素は加齢と共に減少していくものなので、
抗酸化食品を取り入れて活性酸素を除去する必要があるのです。
 
SOD酵素の働きは、亜鉛、マグネシウム、鉄、銅などの
ミネラルが豊富な食品で若干高められます。
しかしながら食品中に含まれるミネラル分が低下している現代では、
不足ミネラルだけの補給だけでSOD酵素の働きを高めることはできません。
そこで、このSOD酵素と同じ働きをする
「抗酸化食品」を積極的に摂る必要があるのです。
 
抗酸化食品・免疫向上食品は、過剰な活性酸素を消し去るための食品とも言えます。

 

 

 

抗癌食品ポイント

 

 野菜とフルーツの力

  • National Cancer Instituteのガン予防と対策課のディレクターであるDr.Peter Greenwardは「大腸ガン、胃ガンから乳ガンそして肺ガンに至る全てのガンに対して、フルーツや野菜を多く食べている人の方がリスクが少ない。そのリスクは摂っていない人の半分以下である。」と述べています。
  • カリフォルニア大学のDr.Blockによる地域性による食べ物とガン患者の関係による研究によっても同様のことが証明されています。この研究結果では、肺ガン、大腸ガン、乳ガン、子宮頚部ガン、食道ガン、口腔内のガン、胃ガン、膀胱ガン、膵臓ガン、卵巣ガンが、野菜やフルーツを多く摂る地域(または多く摂取する人と摂取量の少ない人)では、他の地域の50%以下であると報告されています。
  • その他のリサーチではフルーツを1週間に2-3回から1日2回摂取するよう変更しただけで、たとえ喫煙者であっても肺ガンのリスクが75%減少すると報告をされています。このことは、野菜やフルーツにはタバコに含まれる強力な発癌物質に対して押さえ込む働きがあることを証明しています。
  • 実証が非常に圧倒的なことから、Dr.Blockはフルーツと野菜は強力なガン予防薬であるとみなします。それはちょうど過去の流行病であるコレラが排除されたように、給水をきれいにするのと同じように体内を浄化してくれます。
  • なにをどれだけの量食べればガンにかからないということは誰にも言い切れませんが、最低でも2-3種類の野菜やフルーツを取り入れることは、ガンにかかるリスクを減らす上では大切なことです。

 

 抗癌結果は血液に現れます
  • 血液検査(ケミカルプロファイル)には、食生活が反映されますので、抗癌食生活の結果を知る良い目安となります。
  • 3000人を対象に12年かけたスイスの研究報告によると、ビタミンAとカロチンのレベルの低い人は野菜や果物の摂取率が低く、ガンにかかるリスクは高く、特に肺ガンにかかるリスクの高いことが報告されています。また、血液中のビタミンC濃度の低い人は胃ガンや消化器系のガンでの死亡率が高いことがわかっています。

 

 ガーリックとオニオン
  • ガーリックとオニオンは発癌物質に拮抗する硫化ジアリル、ケルセチンなどの物質を30種以上含むと言われています。
  • 動物において、最も恐ろしい発癌性物質であるニトロソアミンやアフラトキシン(特に胃ガン、肺ガン、肝臓ガンの因子となるもの)に対してガーリックとオニオンは有効的に働きます。(わんこにオニオンは溶血性貧血を起こすので禁忌と当たり前に言われていますが、熱を加えたものは与えてよいという説もあります。しかしながらあくまでも「個体差」があるということを頭において判断してください)
  • National Cancer Instituteの報告によると、ヴィダリアオニオンの産地であるジョージア州では他州に比べて胃ガンの罹患率は1/2、アメリカ全土の罹患率の平均と比べると1/3であることがわかっています。
  • マウスを使った大腸がん実験では毎日ガーリックを与えたねずみは与えなかったねずみと比べて、の発生率は75%も少なかったことが実証されています。
  • ペンステート大学のJohn Milner栄養学博士による研究では、乳腺腫瘍を持つマウスに毎日フレッシュガーリックを食べさせた結果、70%のマウスが腫瘍の成長を食い止める事ができたと報告されています。

 

 ガーリックが癌細胞を死滅させる
  • 近年のドイツの研究によるとガーリックは、ケモセラピー(癌の化学療法)と同じくらい悪性腫瘍を撃退する働きがあると報告されています。
  • American Journal of Clinical Nutrition誌のノースキャロライナの食生活とガンの関係において300の研究分析報告によると、生または調理したガーリックを定期的に食べることによって、胃ガンのリスクが半分、直腸ガンのリスクは2/3まで抑えられると言われています。

 

 トマトのパワー
  • トマトの赤色成分であるリコピンは、強い抗癌作用を持つポリフェノールの一種で、活性酸素の排除に積極的に働きかけます。
  • この有効成分であるリコピンを最も効率よく摂るには、熱処理されたトマト加工品であるトマトソース、トマトの缶詰、トマトピューレ、トマトペースト、ケチャップが最も適しています。(文献ではケチャップと書かれていましたが一般のケチャップはどうも合成調味料や糖分の固まりのような気もします。もちろんわんこには無塩・添加物のないピューレなどを選んであげて下さいね。)
  • 強い抗癌成分であるリコピンは、トマト以外にはスイカにも多く含まれています。リコピンはその他、アプリコットにも微量ですが含まれます。

 

 グリーンカラーを選びましょう
  • グリーンの葉野菜は全てのガンのリスクを下げるといっても過言ではありません。濃いグリーンカラーには有効成分であるルテインやカロチノイド、βカロチン、葉酸その他の抗癌成分が含まれます。野菜を食べるならグリーンカラーのものを選びましょう。色が濃ければ濃いほど有効です。例えば、ほうれん草にはルテインが豊富ですが、ケールにはほうれん草の倍量のルテインが含まれます。ブロッコリーやダークグリーンレタスなど濃いグリーンの野菜はどんどん取り入れてください。
  • ルテインやβカロチンは熱や冷凍に強い特性があります。たとえ加熱でビタミンCやグルタチオンが壊れたとしても抗酸化作用を持つルテインやβカロチンは残ります。
  • 濃いカラーの野菜は太陽の光をいっぱい受けて育ちます。これはすなわち紫外線も多量に受けて育つということです。野菜は紫外線が強ければ強いほど濃い色合いに育ちます。紫外線には発癌性がありますので、植物はその害から身を守るために強い抗酸化物質であるカロチノイドやリコピンなどのポリフェノールを作って自分自身の細胞を守ります。濃い色の野菜を食べるということはこの強力な紫外線に打ち勝てるポリフェノールの力を摂取するということになります。カラフルベジタブルなわんこご飯はポリフェノールいっぱいのご飯というわけです。

 

 シトラスパワー
  • オレンジ・グレープフルーツ・レモン・ライムは、カロチノイド、フラボノイド、テルペン、リモノイド、クマリンなどの抗癌物質を豊富に含んでいます。
  • 特にオレンジには、強い抗酸化物質であり毒素から細胞を守る役割をするグルタチオンとグルカレートが豊富に含まれています。

 

 大豆はキャンサーブロッカー
  • 大豆は(お豆腐を含めて)5本の指に入る代表的な抗癌食品です。大豆にはエストロゲン拮抗作用があるので、ホルモンの関係する乳がんや前立腺がんに特に有効とされています。
  • 大豆にはプロテアーゼ阻害剤が多く含まれます。(プロテアーゼ阻害剤とは本来、動物の体内で、大腸、口腔、肝臓、膵臓、食道などをガンから守るために働く物質です)
  • 大豆に含まれる植物ステロールとサポニンは、強力な抗癌物質です。食物繊維は発ガン物質を吸着して排泄するといわれます。大豆には食物繊維が多く含まれ、また粘膜を守るのに効果的なビタミンAとして働くカロチンの吸収率を上げる働きもあります。 大豆に含まれるサポニンは、老化の元になる脂肪酸の酸化を防ぎ、細胞を老化させる活性酸素を抑え、血中コレステロールを低下させるとともに発ガン抑制効果があります。
  • 大豆には、世界で最も強力な発癌物質であり肝臓ガンを引き起こすニトロソアミンの構成部の一つを破壊する力があります。大豆のニトロソアミン破壊力はビタミンCよりも勝っていると言われます。

 

 ミルクを飲むならノンファットのものを
  • 牛乳に含まれる乳脂肪中のコレステロールは卵胞ホルモンの過剰分泌を促し、癌の発生誘引になると言われています。このことに興味を持ったバッファローのRosewell Park Memorial Instituteは、1300人を対象に調査したところ、2%低脂肪乳やスキムミルクを飲んでいた人の癌の発症率は高脂肪乳を飲んでいた人に比べて低いことが実証されました。その後の研究ではノンファットミルクを飲んでいる人の癌の発症率が最も低いことがわかっています。
  • Dr. Curtis Mettlineは、ミルクには抗癌物質であるカルシウム、リボフラビン、ビタミンA、C、Dなどが豊富に含まれていますが、これらの有効成分が抗癌物質として働くためにはこれらの働きを押さえ込まない程度の乳脂肪含有率のものでなくてはならないと述べています。

 

 カロチン・ガンの特効薬
  • ベータカロチンは身体の中でビタミンAとなる物質です。免疫力を増強し、癌などの悪性腫瘍に有効です。ガン抑制に効果があり、特にすい臓ガンや肺ガンの危険を下げます。さらに脂質の酸化を抑える効果もあります。 (過酸化脂質の発生を防ぐ)
  • 強い抗酸化作用により細胞の癌化に関与するフリーラジカル(活性酸素)の発生を抑え、癌細胞のを活性化させる酵素の働きをブロックする作用もあります。

 

 フィッシュオイルの効果
  • オメガ3脂肪酸(DHA、EPA)には乳ガンを予防する効果があり、治療にも有効であることが証明されています。フィッシュオイルやフラックスシードオイルには乳ガンの癌細胞の成長因子となるエストロゲンの分泌を抑える働きがあります。日本よりもアメリカで乳がんが多いのは青い背の魚を食べる習慣が低いことも関係していると言われます。
  • ハーバードメディカルスクールのGeorge Balckburn, M.D., 教授は、フィッシュオイルは、術後の乳ガンの転移を防ぐと確証しています。フィッシュオイルは組織への癌細胞の定着をブロックする働きをします。彼は乳がんのオペ後の患者には魚の摂取を多くすることと、フィッシュオイルを摂取することを薦めててきました。確固たるデータから彼は「私たちがこの療法に気が付かなかったら今頃はきっとガンの転移に驚くばかりだったでしょう」と述べています。

 

 ウィートとキャベツによるケモセラピー
  • エストロゲンは乳ガンの発生因子になりますが、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜やウィートブラン(小麦ふすま)には、癌細胞の成長因子となるエストロゲンを体内で消費させる作用があります。
  • 乳癌がある場合は、エストロゲンの分泌を抑えるアブラナ科の野菜(キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、カブなど)を生で摂取することは大変有効です。

 

 その他の有効な食品
  • マッシュルーム類:シイタケマッシュルーム・マイタケ・レイシなどのきのこ類には免疫機能を高めるβグルカンを含んでいるものが多く、抗癌作用や抗ウィルス作用に優れています。マイタケβグルカンは癌細胞に働く免疫細胞を強く刺激することで免疫細胞を活性化させてくれます。 (マイタケの有効成分MDフラクションというのはβグルカンとタンパク質が融合した形のものです)マイタケエキスを使ったガンやエイズ、そして慢性疲労などの疾患に対する研究では、その実験結果はマイタケがアガクリス茸を大きく上回ったという報告がされています。これはマイタケβグルカンががん細胞だけを狙ってやっつけるT細胞を活性化する働きによると言われています。
  • ヨーグルト:ヨーグルトの抗変異効果は癌を誘発する変異性の物質に対して直接不活性化させる作用をもたらす性質のものと、細胞の変異性物質からの防護機能を強化する変異原性効果の両方があります。癌を誘発する変異性の物質を化学的に不活性化させます。(γインターフェロンの働き)

 悪性腫瘍

 ガンに対して有効に働く食品

 癌細胞を活性化させる食品

 

乳ガン
 
キャベツ・ブロッコリー・その他のアブラナ科の野菜・ビタミンCを多く含む野菜やフルーツ・豆類・大豆・脂肪の多い魚・ウィートブラン(小麦ふすま)・オリーブオイル
 
肉類・飽和脂肪食品・オメガ6ベジタブルオイル(コーンオイルなど)・アルコール

 

大腸ガン
 
ウィートブラン(小麦ふすま)・野菜(特にキャベツ・ブロッコリー・カリフラワーなどのアブラナ科の野菜)・ミルク・ヨーグルト・シーフード・繊維質を多く含む食品・カルシウム・ビタミンD
 
高脂肪食品・赤身の肉・アルコール

 

肺ガン
 
全ての濃い緑色の葉野菜(色が濃ければ濃いほど有効です)・全てのオレンジ色、赤色の野菜(色が濃ければ濃いほど有効です)・キャロット・ブロッコリー・ほうれん草・ケール・ダークグリーンレタス・カラードグリーン・芽キャベツ・かぼちゃ・スイートポテト(サツマイモ)・グリーンティ(緑茶)・豆類・低脂肪乳
ガン末期において延命効果を持つもの:ブロッコリー・トマト
 

 

膵臓ガン
 
フルーツ(特に柑橘類)・トマト・マメ科野菜
 
ポーク肉加工品(ベーコン・ハム・サラミなど肉の部分を使用した加工品)・赤身肉

 

胃ガン
 
キャベツ・ティ・ガーリック・オニオン(わんこには不可)・大豆・ビタミンCを多く含む野菜とフルーツ
 
塩・加工肉(スモークされたり塩漬けにされたハムやベーコンなど)

 

癌の浸潤や転移を防ぐ食品

 
いくつかの食品はガン細胞の増殖を食い止めるだけでなく浸潤や転移を防ぎます
  • フィッシュオイル:特に乳がんに有効とされます。
  • キャベツやカラードグリーンなどアブラナ科の緑黄色野菜:特に乳がんに有効
  • ガーリック:有効成分のアリシンがケモセラピー(ガンの化学療法)のような働きをします
  • βカロチン:濃いオレンジやグリーンなどの緑黄色野菜やフルーツ
  • リコリスなどに含まれるトリテルペノイド:トリテルペノイドは、癌細胞の早い成長を阻止しながら癌化成長する前の細胞を正常な成長軌道に戻します。

癌細胞を成長させる食品

 
  • 肉類:肉類に含まれている硫黄系アミノ酸は腸で分解されて有害物質に変化します。疫学研究者であるDr. T. Colin Campbell は、「どんな化学発癌物質も動物性たんぱく質の発癌性に比べたらそれほど重要ではない。」と述べています。34000人のアメリカ人を対象とした研究では、ベジタリアンは喫煙など他の発癌リスクを持っていたとしても、魚・肉などの動物性蛋白質を避けた食事を摂っている人と比べると、乳ガン、前立腺ガン、直腸ガンの発生率が劇的に低かったと報告されています。
  • 高脂肪食品:脂肪を分解する胆汁酸は腸内で発ガン物質に変化すると同時に、高脂肪食品は体内のエストロゲンレベルを上昇させます。
  • ベジタブルオイル(コーン油など):過酸化脂質は油が酸化してできます。毒素が強く、遺伝子を傷つけ、細胞のガン化を促します。
  • アルコール:体内で分解して出来るアセトアルデヒトは細胞内のガン遺伝子を刺激して活性化させます。
  • 炭水化物:癌細胞にエネルギーを与え活発化させます。

 

 それでも多くのわんこはお肉中心のフードを食べています。ならば・・・どうしたらいい?

 

動物性蛋白質の抗癌クッキング・グリルやソテーよりもスロークッキングで

 
牛肉やチキン、フィッシュなどを最もガンにならない方法で調理する方法とは・・・
 
Natural Cancer InstituteのRichard H. Adamson,Ph.D., は、
電子レンジによる加熱、煮込む、茹でる、湯煎など低温調理法では、
変異原性物質である複素環化合物で芳香族アミノ基を有する物質(HAAs)の
発生はないと報告しています。
(HAAsは、蛋白質を加熱調理した時に発生する発癌性を持つ変異原性物質のことです)
 
ソテーしたりグリルしたりといった調理法は最もHAAsを増やします。
American Assoc. for Cancer Reserchの報告によると、
高熱で長く焼いたり(バーベキューなど)、揚げた肉などは、焦げの部分に
多還式芳香炭化窒素ができると共に、筋肉の中のクレアチニンが蛋白質のアミノ酸と
反応することによって、HAAsができます。
これらの物質は高温での調理の時間が長くなればなるほど多くできると言われています。

 

 シニアわんこの食事は動物性蛋白質よりも植物性蛋白質で

 

シニアになると腸液の分泌量が減ってきて、脂肪の分解能力が低下します

 
このことは、つまり充分に分解されていない脂肪やアミノ酸が、腸内の悪玉菌を増やし、
大腸から水分が吸収されるときに一緒に悪玉菌が吸収されて
血中に入りこむ事を意味します。
 
血液中に入った悪玉菌は肝臓に運ばれて解毒・分解されますが、
分解されなかったものは再び血液中に戻って全身に運ばれます。
シニアになるといろいろな臓器の機能が衰えますので、分解されにくいものは
できるだけ避けてあげる食生活にしてあげて下さいね。
 
チュ~ちゃんご飯に関しては、お肉類は現在おやつのレバー、
動物性タンパク質はチキンからEPAやDHAが豊富なサーモンに変更し、
動物性タンパク質の量は以前の1/2以下とし
その分大豆などの植物性タンパク質で補充しています。
ヨーグルトもノンファットでナチュラル志向のものを選ぶようにしています。

悪玉菌が増えるとウンチはどうなるの?

 
腸内に悪玉菌が増えると、ウンチは黒っぽい濃い色になり、
臭いが強くなり、量も減ってきます。
この場合のウンチの強い臭いは悪玉菌による腐敗によるもので、
腸内ではアンモニア・硫化水素・インドール・スカトールなど
悪臭を発する有害物質が多く作り出されている状態と言えます。
 
逆に腸内に善玉菌が増えるとウンチの色は薄くなり、
臭いも少なくなり、量が増えます。
チュ~ちゃんは「おいおい中型犬じゃないんだから・・・」
というくらいのりっぱなウンチをします。
食べ物にブルーベリーやレバーを食べているので、ウンチにその色が出ますが・・・。

 

 

  癌の食事ポイント

 

癌の食事に関しては、いくつかの異なる見解があります。
自分だったらどうするか?と考えたときに、やはりできる限りいろいろな事を調べたいと思います。
そういった意味で、ここではいろいろなビジョンから異なる見解を含めて載せてみました。
いろいろな見解がある中、もしも必要となった場合に、我が子に最も適したものを
多くのチョイスの中から選べた方が安心だと思いましたので、いろいろと比較しながら載せています。

  

低炭水化物・高脂肪

  • 癌細胞は炭水化物と蛋白質で成長します。蛋白質は正常な細胞維持には必要ですので、極度の制限はできませんが、炭水化物は癌細胞にエネルギーを与え活発化させますので、できるだけ炭水化物を避ける食事が推奨されています。
  • 特にリンパ系の癌の場合、高炭水化物の食事は避ける必要があります。
  • 脂肪は身体にとってエネルギーとなり、癌細胞の成長を炭水化物ほどは助長しません。そういった意味から、良質な脂肪、良質な蛋白質、ビタミン、ミネラル、消化酵素を含む食事が推奨されています。

Veterinary Pet Care の推奨するガンの食事

  • シンプルな癌の食事としては、50%をチキンまたはフィッシュ、残りの50%は各種野菜、それに体重10パウンド(約4.5キロ)あたり、1/2ティスプーンのオリーブオイル、味付けにごく少量の塩とガーリックが基本とされていますが、シニアな子は心臓や腎臓、肝臓が弱っている子も多いので塩分は食品に含まれるナトリウムで充分のような気がします。各種野菜はもちろん抗癌作用のある色鮮やかな新鮮な野菜を選んであげて下さいね。これに各種ビタミンやミネラル、消化酵素などを必要に応じて加えます。(この食事には炭水化物が一切含まれません)

n/d ダイエットとは?


byNatural Health Bible for Dogs & Catsの見解
  • Hill'sペットフードカンパニーはn/dと呼ばれる業界初の「ガンの療法食」を提供しました。内容は蛋白質と脂肪を多く含み、炭水化物を減らし、オメガ3脂肪酸とアルギニンを増やしたものとなっています。
  • 臨床報告によると、リンパ腫(リンパ肉腫)の子に対し、ケモセラピーとn/dダイエットを併用した場合は、ケモセラピーとコントロールダイエットを併用した場合よりも生存期間が延びたと述べられています。同じような例では、口腔ガンの子に放射線療法とn/dダイエットを併用し、効果があったと報告されています。
  • これらの臨床報告の分析では生存高価は56%とされています。これらの調査結果はかなり印象的ですが、このn/dダイエットが他のガンの犬や猫を助けるという立証は全くありません。追加調査の必要性にもかかわらず、どのようなタイプの癌のどんなペットにも n/d か同様の食事を与えることのベネフィットはありそうです。

The composition of the diet ( n/d ダイエット内容)

 蛋白質

 37%

 脂肪

 32%

 炭水化物

 21%

 アルギニン

 3.1% (647mg/100kcal)

 オメガ3脂肪酸(フィッシュオイル)

 7.3%(1518mg/100kcal)

 

表示されている原材料

Meat by-products(肉副産物), water,(水) liver(レバー), rice(ライス), menhaden oil(メンハーデン油=フィッシュオイル), chicken(チキン), chicken liver flavor(チキンレバーフレーバー), powdered cellulose(セルロース末), dried beet pulp(ビーツ茎), potassium citrate(クエン酸カリウム), calcium carbonate(炭酸カルシウム), L-arginine(Lアルギニン), dicalcium phosphate(燐酸塩), taurine(タウリン), iron oxide(酸化鉄), choline chloride(塩化コリン), zinc oxide(酸化亜鉛), ferrous sulfate(硫酸鉄), copper sulfate(硫酸銅), manganous oxide(酸化マンガン), calcium iodate(ヨウ素酸カルシウム), sodium selenite(ナトリウム透明石膏), vitamin D3 supplement(ビタミンDサプリメント), vitamin E supplement(ビタミンEサプリメント), thiamine mononitrate(チアミン・モノニトレート), niacin(ナイアシン), calcium pantothenate(パントテン酸カルシウム), pyridoxine hydrochloride(ピリドキシン塩酸塩), riboflavin(リボフラビン), folic acid(葉酸), biotin(ビオチン), vitamin B12 supplement.(ビタミンB12サプリメント)

  • これは、(特に大型犬の飼い主にとっては)非常に高価なダイエットとなります。
  • 商品としては缶詰のみですが、このことは非常に高脂肪であることも意味します。
  • 蛋白質のベースは肉副産物の牛の肺です。(ホリスティックやナチュラルダイエットをしている飼い主さんにとって材料の肉副産物には疑問を持ちますね)

 

 n/d をモデルにしたホームメイドダイエットとは

 

  • n/d缶をモデルにホームメイド食を作るにあたって、最も難しいのは多量のオメガ3脂肪酸の量です。(難しいのであって、不可能ではありません)
  • 豆腐(大豆タンパク)は、ガンのケモセラピーによる腸のダメージを防ぎ、下痢などを予防します。たとえ立証されていなくとも豆腐ダイエットは、ガン、特に化学療法を受けている子には特に推奨されます。

Natural Health Bible for Dogs and Cats の推奨するガンの食事・栄養素

 蛋白質

 35-40%

 脂肪

 30%

 炭水化物

 20%

 アルギニン

 647mg/100kcal

 オメガ3脂肪酸(フィッシュオイル)

 1500mg/100kcal

 
  • にゃんこは本来炭水化物を必要としませんので、余分な炭水化物は癌細胞を成長させる栄養になってしまうので注意が必要です。(詳しくは下の具体例を見てください。)炭水化物は分解されて食物繊維と糖になりますが、わんこは本来肉食ですので糖を分解する酵素の働きは人間ほど良くありません。また、にゃんこに至っては、膵臓の糖分解酵素であるアミラーゼは更にわんこの1/3だそうです。普段からにゃんこに炭水化物は必要ないということですね。
  • 抗酸化食品は加えてあげてもかまいません。但しドキソルビシン(アドリアマイシン)などは酸化作用によって癌細胞を死滅させるために抗酸化食品をハイレベルで加えることによる影響があるかも知れません。いくつかの研究結果ではハイレベルの抗酸化食品は癌細胞の成長と浸潤を促すと報告されています。(上記の抗癌剤の効果と拮抗するため)例えばハイレベルのビタミンCは癌細胞さえも酸化から守ってしまいます。ハイレベルの抗酸化剤などを抗癌剤と併用する場合は必ず癌治療のスペシャリストの指示を仰いでください。
  • アルギニンは癌細胞の成長と浸潤を防ぎます。アルギニンのサプリメントは癌のペットに使用されることが多いです。
  • グルタミンは癌の進行を遅らせる働きとともに腸のダメージを防ぎます。しかしながら、いくつかの実証研究が、こういった効果を全く示さず、逆にグルタミンを与えたペットの嘔吐や下痢をしばしば悪化させました。が、このとき、いかなる明快な証拠もなくグルタミンを与えることに反対意見は出ませんでした。 こういったことからグルタミンの必要性は場合によって異なるでしょう。
  • 他に推奨されるべきものとしては、450kcalsのフードに対して、60-100mgのCoQ-10と、ビタミン E 500mgです。但し化学療法中の子に対しての抗酸化物に対しては先に述べた注意を守ってください。
  • 現在では、多くのホリスティックの獣医は、新鮮な野菜(特にインドールを多く含むものや抗酸化機能の高いもの、例えば、ブロッコリー、ケール、キャベツ、生のガーリックなど)をフードに加えることを推奨するでしょう。主治医は、相談の結果でどういった補助食品が治療の補助となるか決定してくれるはずです。

Natural Health Bible for Dogs and Cats の推奨するガンの食事・具体例

 
  • ガンの子にホームメイドの手作り食を与える場合は、必ずかかりつけの獣医さんによくご相談の上で、その子の健康状態にあった食事内容や栄養上のアドバイスをもらうことを強くお勧めします。

    Diet for Dogs with Cancer

     
    以下は25パウンド(約9キロ)の子に対する775kcal/dayの食事の一例です
     
    生の豆腐 1/2カップ・レンチル(日本のレンズ豆の種類) 1カップ・
    ポテト(皮ごと茹でたもの) 2カップ・チキンファットまたはキャノーラオイル 2ティスプーン・塩 1/10ティスプーン ・マルチビタミン&ミネラルサプリメント
    • この食事内容では、蛋白質43.9g・脂肪22gとなっています。
    • 2ティスプーンの缶詰のサーディン(カタクチイワシ)を足すことにより、蛋白質6.2g・脂質4.6gとなります。

    いろいろなバリエーションとして加える目安

     
    • アルギニン:647mg/100kcal(フード100kcalに対して)
    • オメガ3脂肪酸(フィッシュオイル):1518mg/100kcal 市販のフィッシュオイルのカプセルは180mgのオメガ3脂肪酸しか含んでいないものが多いために、これはとても難しいです。主治医とよく相談の上、できるだけ近い量を摂取できるようにしましょう。(この量に到達するにはサーモンなどのオメガ3脂肪酸を多く含むフィッシュ類を食事に加えることも有効です)
    • 時々は豆腐の代わりに1/3パウンド(体重25パウンドに対する量です)の調理したチキン・ターキー・低脂肪の牛肉をあげてもかまいません。(この場合はレンチルをあげません)
    • 時々はポテトをライスやマカロニも変えてもかまいません。
    • ナチュラルビタミンやミネラルの量を増やすために、新鮮な野菜(生またはスチームしたもの)を加えてください。ほとんどの野菜は1/2カップあたり25kcalです。
    • ボーンミール4錠または1テーブルスプーンのボーンミールパウダーをカルシウムとリンの補給でマルチビタミン&ミネラルサプリメントと共にをあげて下さい。
    • 可能であれば、ケミカルなものではなくできる限りナチュラルな食品から作られたビタミンや酵素などのサプリメントをあげるようにして下さい。

    Diet for Cats with Cancer

     
    以下は15パウンド(約6.7キロ)の子に対する471kcal/dayの食事の一例です
     
    チキン 1/2パウンド(約220g)・ゆで卵大 1/2個・
    クラム 1/2オンス(こちらでは刻んで汁と一緒に缶詰になっています)・
    キンファットまたはキャノーラオイル 4ティスプーン・
    塩化カリウム 1/8ティスプーン ・タウリン 100mg
    マルチビタミン&ミネラルサプリメント
    • この食事内容では、蛋白質53.1g・脂肪27.4gとなっています。

    いろいろなバリエーションとして加える目安

     
    • アルギニン:647mg/100kcal(フード100kcalに対して):これはわんこに対してはずっと推奨されてきましたが、にゃんこに対しては今までは推奨されていなかった部分です。
    • オメガ3脂肪酸(フィッシュオイル):1518mg/100kcal 市販のフィッシュオイルのカプセルは180mgのオメガ3脂肪酸しか含んでいないものが多いために、これはとても難しいです。主治医とよく相談の上、できるだけ近い量を摂取できるようにしましょう。(この量に到達するにはサーモンなどのオメガ3脂肪酸を多く含むフィッシュ類を食事に加えることも有効です):これはわんこに対してはずっと推奨されてきましたが、にゃんこに対しては今までは推奨されていなかった部分です。
    • 時々は1/3カップのライスやマカロニやポテトをあげてもかまいません。しかしながら、にゃんこは本来炭水化物を必要としませんので、余分な炭水化物は癌細胞を成長させる栄養になってしまうので注意が必要です。
    • ナチュラルビタミンやミネラルの量を増やすために、新鮮な野菜(生またはスチームしたもの)を加えてください。ほとんどの野菜は1/2カップあたり25kcalです。(但しほとんどのにゃんこは野菜を食べませんが・・・)
    • ボーンミール3錠または3/4テーブルスプーンのボーンミールパウダーをカルシウムとリンの補給でマルチビタミン&ミネラルサプリメントと共にをあげて下さい。
    • 可能であれば、ケミカルなものではなくできる限りナチュラルな食品から作られたビタミンや酵素などのサプリメントをあげるようにして下さい。

 ガンに罹った場合の抗癌食品ポイント

 

 フラボノイドの有効性

  • フラボノイドはバイオフラボノイドとも言われます。ルチンやフラボン、ヘスペリジンやシトリン、アントシアニンやカテキンなどと同じでビタミンPとも呼ばれる物質です。緑黄色野菜や果物の鮮やかな色を構成する色素で強力な抗酸化物質です。
  • ビタミンCと一緒に働くのが特徴でコラーゲンを産生して毛細血管を強くしたり、血流を促進し細胞の隅々まで酸素を運ぶ助けをします。
  • ビタミンCの吸収を助け、ビタミンCの酸化を防ぐ働きもありますので、フリーラジカルから細胞を守り細胞の変質を予防する上で大切です。
  • 細菌やウィルスが身体に入ると、身体は免疫機能が働いて侵入者をタンパク質の膜で閉じ込めてしまいますが、その膜をしっかり守ってくれるのがバイオフラボノイドです。
  • veterinary pet careでは、癌のわんこやにゃんこに対して、体重10パウンド(約4.5キロ)ごとに250mgのフラボノイドが推奨されています。

 

 バイオフラボノイドのアントシアニン・ルチンの詳しい説明は、お勉強室の「白内障を防ごう」やショップのグレープシードのページに。フラボンの説明は「チュ~ちゃんの手作り食」に。ヘスペリジンの説明はママ用サプリのスパーブサラダのページに更に詳しく載せていますので、ご参考になさって下さいね。

 

オメガ3必須脂肪酸の有効性
  • 脂肪酸は不可欠なものです。 特にオメガ3脂肪酸は、すばらしい抗炎症剤であり、癌の進行を阻止されることが報告されています。

必須脂肪酸と癌細胞との関係

 

オメガ3脂肪酸
 
  • オメガ3脂肪酸であるEPAとDHAは、冷たい水に住む魚(サーモン、マス、メンハーデンフィッシュ)やフラックスシードから抽出されます。
  • 移植された腫瘍モデルでは、オメガ-3脂肪酸は腫瘍の成長を抑えることが証明されています。
  • オメガ3脂肪酸は癌細胞の成長を抑えるだけでなく転移を防ぐ効果もあるとともに放射線療法による皮膚へのダメージを抑えます。

 

オメガ6脂肪酸
 
  • オメガ6脂肪酸であるリノリック酸(LA)やγリノレン酸(GLA)はイブニングプリムローズ(月見草)やブラックカラントやボレジから採取されます。
  • 移植された腫瘍モデルでは、オメガ-6脂肪酸は腫瘍の成長を刺激しました。
  • オメガ6脂肪酸は、皮膚コンディションを整えたり、健康なコートを保ったり、免疫機能を上げたり、新陳代謝を高めたりと、癌の子以外には有益なものです。

 

 Natural Health Bible for Dogs and Catsの見解

 

  • オメガ3脂肪酸を癌のペットに与える場合の量:ほとんどのドクターはラベルに表示されている一般容量の2-10倍の量を使用しています。推奨される使用量は、最高で1500mg/100kcal of food(フード100kcalに対して1500mg)です。(これはあくまでn/dダイエットを指標にした量です)この量を与えるにはフード100kcalに対して5個のフィッシュオイルカプセルを使用することになりますが、それはものすごい量の脂肪酸を意味します。この事から、オメガ3脂肪酸だけについて言えば、癌の治療食としてはn/dダイエットがベストといわざるを得ません。なぜならこのような莫大なオメガ3脂肪酸を使用するのは不可能だからです。
  • しかしながらn/dダイエットに使用されている蛋白質は肉副産物の牛の肺です。これは、良質の蛋白質としての材料とは言えませんし、ホリスティックな考え方のドッグオーナーにとって問題とする部分です。
  • こういったことから、多くのドッグオーナーは、癌の治療としてn/dダイエットとホームメイドダイエットを組み合わせて、不足分の脂肪酸を足しています。
  • 上でも述べましたが、リンパ腫(リンパ肉腫)と口腔ガンの子に対し、ケモセラピーとn/dダイエットを併用した場合は、ケモセラピーとコントロールダイエットを併用した場合よりも生存期間が延びたと述べられていますが、他の悪性腫瘍に対してはまだ報告がありません。しかしながら、オメガ3脂肪酸のベネフィットから考えてもは全ての癌の子に与えることを推奨します。与える量に関してはもっと多くの症例報告が必要です。

オメガ3脂肪酸を多く含むオイルに対する見解

 

 

フィッシュオイル
 
  • フィッシュオイルは非常に酸化しやすいオイルの為、酸化防止の為にビタミンEを加えてあるものも多くあります。
  • いろいろな種類の癌の治療の一環としてフィッシュオイルを与える有効性に対しては、その量に対してもっと多くの臨床報告が必要ですので、主治医とよく相談の上、与える量を決定してください。
  • フィッシュオイルの副作用としては、息と皮膚が魚臭くなるだけでその他の副作用はありませんので、安全といえるでしょう。
  • 但しフィッシュオイルは血液をサラサラにする作用がありますので、ワーファリンやヘパリンなどの強力な抗凝血剤を服用している場合に限っては主治医のアドバイスが必要です。(これらの薬剤などを飲んでいない場合、正しい容量を用いる分には出血などの問題はありません)
  • またフィッシュオイルは糖尿病のペットの血糖値を上昇させることもありません。

 

 フラックスシードオイル
 
  • フラックスシードオイルはフラックスの種から搾取されたオイルですので、フィッシュオイルほど臭くありません。
  • フラックスシードオイルはEPAやDHAを含むαリノレン酸(ALA=オメガ3脂肪酸に分類される脂肪酸の一種:αリノレン酸は植物に含まれるオメガ3脂肪酸の一種です)を豊富に含みます。オメガ3脂肪酸(ALA)はフィッシュオイルよりも多く含まれますが、フラックスシードオイルは同時にオメガ6脂肪酸(リノール酸)も含んでいます。
  • 一般的に言われているのが、犬を含む多くの動物や一部の人はオメガ3脂肪酸をαリノレン酸を活動型のオメガ3脂肪酸に変換できません。
  • 人における臨床報告では、癌の病状を軽減する事やEPAやDHAの活性部分で効果を示さず、フラックスシードがフィッシュオイルの代用品として推奨されていた間は、フィッシュオイルが治療に使われて実証できたほどの画期的な臨床報告はありませんでした。(もちろん癌以外の治療法における実証はありますが)
  • 以上のことからEPAやDHAはもちろん大切ではありますが、癌の治療に関してフラックスシードオイルをフィッシュオイルと同様に唯一の必須脂肪酸としては選ぶべきではありません。
  • フラックスシードは皮膚やコートのコンディションを整えるのには非常に有効です。
  • フラックスシードに含まれる脂肪酸は熱や光に非常に弱く、とても酸化しやすいものですので、フラックスシードオイルを調理すべきではありません。
  • フラックスシードオイルは、サプリメントとして扱われる際にも100F以下で処理されるべきです。商品としてはは酸化を防ぐためにビタミンEを加えてあるものも多くあります。
  • フラックスシードは、必須脂肪酸を補う意味で一般の健康食品として摂るのが一番良い方法です。容量を守れば安全な健康食品です。

 

 フラックスシードに関するVeterinary Pet Careの見解の違い

 

  • Veterinary Pet Careでは、フラックスシードはわんこにとって必須脂肪酸を得る上で最も良いソースと述べています。フード1カップあたり投与量は1ティスプーンです。(ここではドライフードのことを指しているのですが、これはわんこの胃のサイズを想定している基準だと思われます)
  • にゃんこの場合は、液体のものが唯一推奨されます。サーモンオイルまたは獣医さんで処方されるEFAカプセルなどの液体の状態のもの500mgを1日2回摂取するように推奨されています。

 

 Glycoproteins(糖タンパク質)とは?
 
  • 糖蛋白質は炭水化物分子に縛られたタンパク質分子のことです。(糖を結合した複合たんぱく質の総称で生物体に広く分布するもので、当然私たちの身体にも多くある構成分子です)科学者たちは人間の細胞表面の認識に関与する8個の糖を特定しました。(植物中に存在する200の糖質のうち、これらの8個だけがセル糖蛋白質のコンポーネントとして特定されました)
  • これらの8個は、総合複合糖質(マンノース、ガラクトース、フコース、キシロース、グルコース、シアル酸、Nアセチルグルコサミン、Nアセチルガラクトーサミン)などの細胞にとって不可欠な糖質は、容易に吸収されて直接糖蛋白質と糖脂質に吸収されます。
  • アロエベラに含まれるエースマンナン(ポリサッカライド免疫活性物質で、糖タンパク質の一種)は、アレルギーを持った子、皮膚症状のある子に有効であるとともに猫白血病や猫免疫不全ウィルス感染症にも効果があり繊維肉腫の治療にも用いられている物質です。
  • Larch treeとはカラマツ類のことで、Larix occidentalisは西洋カラマツと呼ばれますが、このカラマツ類に含まれる有効成分のアラビノガラクタン(天然多糖類でカラマツに特に多く含まれる水溶性の物質 )は、直接白血球に働きかけて免疫力を強化してくれます。ウィルスや細菌が身体に入ってくると、すばやく攻撃をしかけながら同時にNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性をあげてくれる働きがあります。(更に詳しい説明はイミューンサラダの商品ページを参照してください)
  • 免疫強化サプリに多く使われているβグルカンも多糖類です。(αグルカンに代表される多糖類はでんぷんで、βグルカンに代表されるのはきのこ類の多糖類です)その中にもβ1.4グルカン、β1.3グルカン、β1.6グルカンという種類がありますが、抗癌作用に最も優れているのがβ1.3グルカンと言われています。 (マイタケの有効成分MDフラクションというのはβグルカンとタンパク質が融合した糖タンパク質です。)

 

 消化酵素の必要性
 
  • 膵臓やその他の消化器官をサポートする意味で必須です。(The Veterinarian's Guide to Natural Remedies for Dogs の見解)

 

 抗酸化物質の必要性

 

  • ある種のビタミンやミネラルは体内の酸化を防ぎます。酸化は細胞内で発生する化学反応です。細胞の酸化によって過酸化物や過剰な活性酸素が発生し、そういった毒素が細胞や組織の変異に関わっています。身体はこの毒素を破壊するために抗酸化物質を産生しようと働きます。病気が発生した場合には身体が産生する抗酸化物質よりも過酸化物や過剰な活性酸素が勝ってしまうために、抗酸化物質を補給する必要性が出てくるわけです。多くの抗酸化物質はサプリメントとしてペットに尾与えられます。
  • 抗酸化物質は、さまざまなタイプの癌の増殖と拡がりを阻止することが証明されています。

抗酸化作用の期待できる栄養素

 

 

 ビタミンA
  • リンパ細胞(免疫細胞)の働きを強化するとともに、粘膜を強化します。
  • ベータカロチンは細胞の癌化を促進させる活性酸素を抑える働きがあります。
  • ビタミンAはビタミンCやビタミンEの応援団です。全て抗酸化ビタミンですが、ビタミン自身が酸化して細胞の酸化を防いでくれます。ビタミンCやビタミンEがフリーラジカルと戦って壊れそうになると、ビタミンAが応援に来て自分が身代わりになってビタミンCやビタミンEを守ります。逆に身体の中でビタミンAが少なくなるとビタミンCやビタミンEが身代わりに酸化されてビタミンAを守ってくれます。

 

 ビタミンC
  • 抗酸化物質の働きによって細胞の酸化を防ぎます。
  • ビタミンCの投与量:わんこの場合:体重4.5キロ毎に100mgを1日2回にゃんこの場合:体重4.5キロ毎に250mgを1日2回(Veterinary Pet Careの見解)

 

 ビタミンE
  • 活性酸素は細胞膜を構成するリン脂質である不飽和脂肪酸を酸化させて過酸化脂質を作り細胞を変異させてゆきますが、ビタミンEはその過酸化脂質の生成を抑制してくれ働きをします。 ビタミンCと一緒に摂ることでその働きは更に強力になります。
  • 投与例1:体重4.5キロ毎に100IUを1日2回。(わんこもにゃんこも同量)(Veterinary Pet Careの見解)
  • 投与例2:小型犬-50IU/day、中型犬-100IU/day、大型犬-200IU/day、超大型犬-400IU/day、シリアスケースの場合は以上の量の倍まで増やしてもオッケーですが、800IU/dayを超えないようにしてください。(The Veterinarian's Guide to Natural Remedies for Dogs の見解)

 

 DMG
  • 抗体、リンパ細胞およびサイトカイニン生産を含む免疫系の両方の腕を強くすることにより、疾病と伝染に対する抵抗を増加させます。 (リキッドサラダのことです。詳しくは商品ページを参照してください)

 

 セレニウム
  • 抗酸化作用としては、過酸化脂質などの分解酵素の必須成分で、細胞膜を過酸化物から守ってくれます。特にビタミンEと一緒に働いた時に相互の効果を高めます。
  • 細胞の悪性変換を抑え、がん細胞の増殖を抑制する作用も認められているよ。 
    免疫機能に直接働く大食細胞やキラー細胞を活性化することで抗体の産生に役立ち、免疫システムを向上させる働きをします。
  • ビタミン様物質であるCoQ-10の生成を助ける働きがあります。
  • セレニウムの投与量:体重4.5キロ毎に25ugを1日2回。(わんこもにゃんこも同量)(Veterinary Pet Careの見解)

 

 マグネシウム
  • 上記の癌の療法食にはカルシウムの補給が薦められています。カルシウムに比べてマグネシウムの摂取量が少ないと心臓にダメージを与えます。カルシウムの摂取量が多くなるとマグネシウムも多く取り、バランスを保つことが必要となります。

 

 亜鉛
  • 亜鉛には有毒物質の毒性を弱める力がありますので、強い放射線療法や化学療法の副作用を抑える力があります。

 

 N-アセチルシステイン(NAC)
  • 癌治療に使用される薬物としての扱いを受けている場合もありますが、但しドキソルビシンの作用を阻害する可能性があります。

 

 CoQ-10
  • 強力な抗酸化物質なのでその免疫機能を高める役割から抗癌作用が認められています。
  • 最近は化学療法や放射線療法と併用して脂肪酸とCoQ-10を併用される治療もすすめられています。
  • 1mg/day/kgを目安に食事に加えます。小型犬と中型犬-20mg/day、大型犬-40mg/day、超大型犬-60mg/day、更に多量に与えても問題はありませんが、その場合には消化管の反応や食欲低下などに注意しながら増量してください。(The Veterinarian's Guide to Natural Remedies for Dogs の見解)

The Veterinarian's Guide to Natural Remedies for Dogs の推奨

 
以下は、少しでも多くのチョイスを・・・と思い、いろいろな獣医さんの見解をあげています。
いずれもナチュラルな食事・サプリメント・ハーブなどのナチュラル療法からの見解です。
それぞれ推奨する量などは、組み合わせによって違っていますので、
取り入れられる場合は、かかりつけの獣医さんとご相談下さいね。

 

ナチュラルダイエット+サプリメント by Roger Dehaan.DVM

 
私たちがいくらベストを尽くしても癌は身体に打撃を与えます。
以下は、Roger Dehaan.DVMのもしも自分だったら・・・という個人的見解です。
  • 獣医の診断によるいかなる治療(バイオプシーや手術を含む)を受け入れます。
  • できうる限りの無農薬・無添加の食品を与えます。生きた食べ物(ヨーグルトなど)を積極的に取り入れます。
  • サプリメントとしては抗酸化に優れたもの・予防効果のあるものを取り入れます。
  • まず第一に推奨するのは乳癌や肺ガンに効果のあるCoQ-10です。体重1パウンドごとに1mg/dayを与えます
  • また、ヒーリング高価の高いノニ(ハワイなどで取れるヒーリングフルーツでカプセルでも入手できます)も取り入れます。
  • 膵臓やその他の消化器の働きをサポートする消化酵素を与えます。

抗酸化食品とチャイニーズハーブ by Nancy Scanlan,DVM

 
Nancy Scanlan,DVMは、"A Wholistic View of Cancer Therapy"という
ペットの癌に関する文献を書いている獣医博士です。
以下は彼女が推奨するナチュラル療法です。
  • どのような治療方法を選ばれたとしても、免疫力を低下させないために強力なサプリメントによるサポートが必要です。
  • ビタミンC、ビタミンE、CoQ-10などの抗酸化物質などの抗癌物質が推奨されます。これらは抗癌作用があると共に化学物質による治療の副作用を軽減してくれます。
  • ビタミンC:健康体の場合よりも多量を必要とします。ビタミンCを与える場合は、少量ずつ増やしてゆき、ウンチが柔らかくなってきた段階の量で増やすのをストップしますこれは、Bowel Tolerance Levelと言います)
  • ビタミンE:小型犬:50IU、中型犬:100IU、大型犬:200IU、超大型犬:400IUが推奨されます。シリアスな病状の場合は倍量まで増やせますが、800IU/dayを超えない量を守ってください。
  • CoQ-10:小型犬-中型犬:20mg、大型犬:40mg、超大型犬:60mg/day、量はこれ以上増やせますが、むかつきや食欲現象などの症状に注意しながら増やすことが大切です。
  • オメガ3脂肪酸:フィッシュリバーオイルであるオメガ3脂肪酸(EPA&DHA)は有効な食品としてのサプリメントです。これらの脂肪酸(EPA&DHA)は、癌細胞の成長を阻止し、転移を防ぐことが証明されています。(小型犬:250mg、中型犬:500mg、大型犬:750mg、超大型犬:1000mg/day、オメガ3脂肪酸単体のものを選んでください。オメガ6脂肪酸と組み合わせたものは使用しないで下さい)
  • パワーマッシュルームは強力に免疫力をアップさせてくれます。

ホメオパシー・ハーブ&サプリメント by Charles Loops,DVM

 
私の患者の70%は癌にかかっています。
ホメオパシー療法は従来の治療に対して効果的な代替療法となります。
ホメオパシー療法は、化学療法、放射線療法、手術などの治療法と同じだけの成果が得られます。
ホメオパシーの治療を受ける際は、ホメオパシー療法のスキルを持った獣医の下で
指示に従いながら受けることを強くお勧めします。
約50%の患者は早い時期に効果が現れ、小康状態に入ります。
しかしながらより重篤なケースもあり、強力な治療となる場合もありますが、
それでも副作用はありません。
化学療法や放射線療法によく反応するタイプの癌であれば
ホメオパシーはとても有効です。
 
ホメオパシー療法は癌末期の痛みを緩和する効果が
他のどのような薬物よりも大きいです。
そのため、死でさえも化学療法による治療結果よりも
より自然な状態で迎えることができます。
他の獣医での短い闘病時間と比べたら、ホメオパシー療法は延命治療とさえ言えます。
なぜならホメオパシー療法は生命力を引き上げるからなのです。
 
現在では多くのレメディが存在し、癌治療に使われています。
が、ここでは特に効果があったものだけを抜粋します。
  • チャイニーズアストラガルス:このハーブは免疫力に強力に作用するとともにデイリーベースで与えることのできるものです。体重にそって表記されている量を与えてください。(アストラガルスの更に詳しくはドッグEディフェンスの商品ページ、またはハーブデータを参照してください)
  • グレープシードエクストラクト:1.0mg/lb./2 times a day 体重約450グラムごとに1mgを1日2回与えます。(更に詳しくはグレープシードの商品ページまたはハーブデータを参照してください)
  • マルチビタミン&ミネラル:クオリティに高い総合ビタミン&ミネラルサプリメントを与えてください。
  • ビタミンC:1日2回、ビタミンCの補給を行ってください。小型犬:500mg、大型犬:1000mgを1日2回与えます
  • ビタミンE:小型犬:200IU/day、大型犬:400IU/dayを与えます
  • オメガ3脂肪酸(サーモンなどのフィッシュオイル):1000-2000mg/day.を体重によって与えます。

マルチサプリメントプログラム by Tajinder Sodhi,DVM

 
以下のサプリメントプログラムは癌にかかった場合の
サポートとしてベーシックなものです。
少しずつ取り入れながら基本量を達成してください。
サプリメントは食事に混ぜ込む形で加えてください。
 
例えば馴染みのある一つのサプリメントとして、
私たちはサプリメントとして捕らえるのではなく、
スパイスとして知っているものにターメリックがあります。
これは非常に一般的なインドの香辛料ですが、含まれるクルクミンという物質は
非常に強力な抗炎症剤です。
ターメリックは一般のスーパーマーケットでも自然食品屋でも
スパイスのコーナーで見つけることができます。
  • ビタミンC(ナトリウムかカルシウムアスコルビン酸塩パウダー):ビタミンCを与える場合は、少量ずつ増やしてゆき、ウンチが柔らかくなってきた段階の量で増やすのをストップします。(これは、Bowel Tolerance Levelと言います)
  • ビタミンE:小型犬:100IU/day、超大型犬:800IU/dayを与えます
  • 消化酵素:植物ベースのペット用を使用量に従って与えてください。
  • CoQ-10:与える上限;小型犬-中型犬:30mg/dayまで、大型犬-超大型犬:120mg/dayまで。
  • 総合ビタミンB剤:小型犬:25mg/dayまで、中型犬-大型犬:50mg/dayまで、超大型犬または必要量が多いとみなされる場合:75mg/dayまで。(必要量が多いとみなされる場合:炎症性腸疾患と他の関連する諸症状から体重減少などを起こし、衰弱したケースなど)
  • エイジアックティ:10滴を1日2-3回与えます。
  • ターメリック:小型犬:1/4ティスプーン/day、超大型犬の場合は1ティスプーンを1日2回まで与えられます。フードに混ぜて少量からスタートし、推奨量まで増やしていってください

ホールフードサプリメント by TJoseph Demers,DVM

 
現在では抗癌効果のある特許を持ったナチュラルサプリメントが多くあります。
それらは、海藻や大麦草などの自然食品をベースとしています。
最初は少量からスタートし、2週間以上かけて徐々に推奨レベルまで上げてください。
自然食品サプリメントの中でも以下のものを推奨します。
  • 海藻類:内分泌腺のシステムを徐々に安定させる効果があります。
  • 大麦草(Barley Grass):クロロフィルや抗酸化物質、アミの酸、消化酵素などを含みます。
  • エイジアックティ:体内の毒性の浄化などにより癌に対する治療の補助ハーブティとして高い評価を得ています。
  • 抗酸化物質:ビタミンAまたはベータカロチン、ビタミンE、ビタミンC、セレニウム。抗酸化ハーブとしてはピクノジェノールとグレープシードエクストラクトが推奨できます。
  • オーガニックフラックスシードオイル:癌細胞を押さえ込む働きをするオメガ3脂肪酸ソースとして推奨します。しかしながら味は犬が嫌がる味ですので、1-2滴をフードに加えることから始めてください。徐々に量を増やし、小型犬の場合は1/2ティスプーン/day、超大型犬の場合は1テーブルスプーン/dayまで増やします
  • 消化酵素:癌患者の場合は消化酵素で消化を助ける必要があります。これは食事から最大限の栄養を消化吸収する事をヘルプするために非常に大切です。

パウダルコ+ビタミンC by Maria Glinski,DVM

 
私の患者の中で癌、免疫不全、慢性のイースト感染にはパウダルコを使用します。
パウダルコとは、免疫機能に強力に作用するブラジルのハーブで、癌治療に広く使用されています。
中でもグリセリンベースのリキッド状のものを推奨します。
 
今までに最もドラマチックな改善が見られたのは
救急機関で扱ったフェレットの癌患者です。
5年前、急患として扱ったフェレットは癌で
しかもひどいウィルス感染を起こしていました。
そのとき唯一、呼吸の悪化傾向を食い止めたのがパウダルコでした。
 
私はそれと砕いたビタミンCパウダー
(カルシウムアスコルビン酸塩パウダー)を推奨します。
この2つの組み合わせにより、小さな命は少しだけでも延命してくれました。
他の症例は長年行き続けてくれました。
これは安全で有益な長期に渡るプログラムです。
  • パウダルコ:1日2回与えます。小型犬:10滴を1日2回、50パウンド(約22.6キロ)まで:20滴を1日2回、50パウンド以上の子:カプセルを使用し、500mgを1日2回与えます
  • ビタミンC:500mgから始め、少量ずつ増やしてゆき、ウンチが柔らかくなってきた段階の量で増やすのをストップします。

ナチュラルな延命効果 by Thomas Van Cise,DVM

 
現在は癌の治療に対しても化学療法、放射線療法、外科的手術以外の
ナチュラルな代替療法が効果を上げています。
これらの療法は腫瘍を長期の小康状態に入れる事により延命効果を得るのです。
このことはつまり癌を持ちながらも化学療法などの激しい副作用に伴う苦痛もなく、
ゆったりと延命することができるということです。
 
一般的な開業医が選択するホリスティックな治療のタイプは、患者の状態、
癌が発生している組織、およびオーナーが
どこまで治療を希望するかなどに依存します。
私のアプローチは基本的に以下の3つです。
  • 指圧:癌を撃退するためにボディーを刺激します。おそらく10セッション以上が必要です。指圧は、放射線療法の副作用から身体を守るために非常に有効です。
  • シャークカートレイジ:カプセルでもパウダーでも体重15パウンド(約6.8キロ)ごとに1gを空腹時に与えます。症例:年ほど前に2箇所に腫瘍が発見されたシニアなピッツブルの診療にあたたことがあります。まず1つはhemangiosarcoma(血管肉腫)であり、血液で充満する内臓臓器である肝臓や膵臓への転移が頻発するものでした。また口が開けないほど大きなfibrosarcoma(線維肉腫)が口腔にできていました。私はまず口腔の腫瘍を外科的に削除し、その後シャークカートレイジを処方しました。シャークカートレイジは関節炎にも驚くほどの効果を示しました。結局最終的にその子は安楽死を選んだのですが、その理由は癌ではありませんでした。非常に元気になった彼は雌犬の後ろを追いかけ回して走っているうちに関節炎をひどく悪化させてしまったのでした。
  • キャッツクロウ:キャッツクロウは南米のハーブで、リキッドタイプ、錠剤、カプセルまたはパウダーで市販されています。キャッツクロウは抗酸化ハーブであると共に身体へのストレスを緩和させる効果があります。事実私はこのハーブを使用した症例で腫瘍が消えたのを見たことがあります。また、このハーブは化学療法の副作用を抑えるに非常に有効です。小型犬:リキッドタイプのサプリメントとして10滴を1日2回、中型犬-大型犬:500mgカプセルを1日2回、超大型犬:2カプセルを1日2回、空腹時に与えます。
  • ディスミュターゼ:小麦や大豆の芽に含まれる抗酸化酵素です。(グルタチオン・ペルオキシダーゼやカタラーゼという酵素も同じ働きがあります)小型犬-中型犬:1日6錠まで、大型犬-超大型犬:8-10錠、空腹時に与えます。(βカロテン・リコピン・ルテインなどのカロテノイドやアントシアニン・タンニン・カテキン、ポリフェノールなども同様の働きをします)

エイジアックティ by Nino Aloro,DVM

 
私の癌治療のアプローチは、ハーブ、アミノ酸、ビタミンとCoQ-10です。
もちろん症例や症状によっては違いますが、どれも非常に効果を上げています。
 
ハーブの一つとして、私はエイジアックを使用します。
エイジアックは、癌の再発を予防すると共に、
回復を促進しながら延命効果を発揮します。
カナダの看護婦であったRene Caisseの生み出したエイジアックティは、
彼女の名前を逆からスペリングしたものです。
エイジアックはインディアンハーバリストの治療で乳癌から回復した患者から
Rene Caisseに伝わり、彼女は生前はそのレセピを決して公開しませんでした。

しかしその後、数千のケースへの使用結果に効果が出ているにもかかわらず
1970年にUS Cancer Instituteはどんな制癌性も確定しないと発表しました。
それを受けてRalph Moss, Ph.D., は、
キャンサーセラピーという文献の中でこう述べています。
「確認可能なコンポーネントの大部分が、個別のテストで制癌性の特性を示した。
が、今回は事例報告だけのために調査する価値があったので今後も調査は必要です。」

エイジアックティ+α by Michele Yasson,DVM

 
癌治療を受けているいかなる動物に対しても、その治療法が化学療法であっても
ホメオパシー治療であってもエイジアックティは
エクセレントなナチュラルレメディです。
 
エイジアックはそのベースとして血液を浄化してくれます。
体内の不要物を除去する働きがありますので、便が増えるのを確認できるはずです。
また食欲を増加させる働きもあり、これはとても望ましいことです。
免疫機能を引き上げることで、癌細胞の成長を食い止める働きがあります。
私はエイジアックとともにパウダミコと
レッドクローバーブロッサムのブレンドも併せて推奨します。

Home -Prepared Dog & Cat Diets の推奨

 
以下は、癌の子に対する手作り食への見解をあげています。

 

大豆ダイエットの効果

 
  • 大豆タンパクを主とする食事を与えた場合の腫瘍の発生率は低く、これは大豆たんぱく成分のイソフラボン、植物ステロール、プロテアーゼ阻害剤、イノシトール、大豆サポニンなどが腫瘍成長を抑制することがわかっています。 (メチオニンの含有率は低いです)
  • 人間の場合、動物性タンパク質の代わりに大豆タンパク質を摂取した場合、乳癌と直腸癌の発生率を低下させることが証明されています。 犬や猫の場合は、特に大豆タンパクを摂取させた実験研究はなされていませんが、大豆タンパクには人間の場合と同じ効果がある確率は大きいと言えます。

悪液質にならないために・・・

 
  • 体重減少と悪液質は癌の重篤な症状です。 標準体重を維持できる癌患者であるほど、化学療法、放射線療法、および手術などの辛い治療に耐え、癌と共存して長生きし、副作用の現れ方も少ないと断定されます。
  • 腫瘍細胞は、栄養を腫瘍細胞の成長に使い身体に吸収されるのを阻止することで新陳代謝を阻害します。新陳代謝の異常は、炭水化物、タンパク質、および脂肪の代謝、吸収に影響します。
  • 癌患者は、基礎エネルギーの消費の増加により2倍のエネルギー必要量を必要とします。そのため食糧摂取量をできるだけ多く増やすことが必要であるにもかかわらず、食欲減退に陥ります。。そのため、摂取エネルギーを増加させるように高カロリーの食事を与えます。 基本として最大50%の「非-タンパク質」のカロリーを摂取するために必要なのは「脂質」です。高炭水化物食事を与えるべきではありません。 食欲不振を改善するために、犬や猫の嗜好性からチキンファットなどの獣脂を使用することによって、摂取カロリーを高るべきです。この場合、ガーリックパウダーなどのシーズニングを加えて、食物を暖めて与えてあげて下さい。
  • どのようなコマーシャルペットフードも癌患者のための食事の必要条件を満たしません。

ビタミンEの効果

 
  • 普段の食事の成分が毒性である場合があります。ナチュラルなものに含まれる防護剤は、それらによる損傷を押さえ込み、防ぎます。 酸化防止剤は身体をフリーラジカルから守ります。フリーラジカルとは酸素がエネルギーを発生させるのに使用されるときに作られる物質です。 そのため食事中の不飽和脂肪酸が増加するのに従って、酸化防止剤は重要となります。
  • 酸化防止剤はビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどナチュラルなものに含まれるものに対してコマーシャルフードなどにはブチル化ヒドロキシトルエンや、ブチルハイドロキニアニソールや、エトキシクインなどの合成の酸化防止剤が含まれています。
  • フリーラジカルを発生させる多くの化学反応に対する細胞膜保護に、ビタミンEは不可欠です。 ビタミンEは細胞膜をプロテクトするので、合成の酸化防止剤よりはるかに強力です。合成の酸化防止剤の場合は有効性を持続させるために、絶え間なく与えなければならないということであり、これはかなりの量を意味します。ビタミンEはフリーラジカルを中和することによって、酸化防止剤としての活動を失いますが、ビタミンCなどの他の酸化防止剤は細胞膜のビタミンE酸化防止剤活動を復元することができます。こういった意味からビタミンCとビタミンEを一緒に与えることは非常に有効です。
    ビタミンEは寿命を伸ばすように思われます。ビタミンEを若い年齢の頃から動物に与えると、白内障や癌、心血管疾患や免疫機能低下などの加齢による障害の発生を遅らせることができます。
  • 血中のビタミンEレベルを高く保つ事は発癌の危険を下げるかもしれません。 この効果は発癌物質(食事による硝酸塩からのニトロソアミンなど)の構成をビタミンEが妨げることで実証されています。ビタミンEは細胞に達し、発癌物質に生息しながら免疫系を刺激して、癌細胞の成長を抑圧します。

プロテクターとしての植物フラボノイド

 
  • 人間を含め、全ての動物に重要な植物化合物はチロシンなどのフェノールです。必須フェノールは植物に多く含まれています。
  • フェノールにはアントシアニン、ゲニステイン、ダイドゼニンなどのフラボノイド、タンニン、リグニンや安息香酸などの単体フェノールがあります。これらの植物に含まれる化学物質は、動物の身体を守る上で有益な効果を持っています。これらのフェノールは、フリーラジカルを除去し細胞を保護します。
  • 植物フェノールはフルーツ、野菜、麦芽およびマメ科植物でに多く含まれ、人間の場合は毎日およそ25から35ミリグラムの植物フェノールを消費します。
  • 大豆商品はフラボノイドの宝庫です。その他の豆類にも植物フェノールが多く含まれます。
  • 自然の色である野菜や果物のブルー、パープル、レッド、オレンジ、イエローには多くの植物フラボノイドが含まれます。
  • フラボノイドの有効性は調理などによって失われる場合がありますが、植物ファイバーは同時に腸内で毒素の吸収を抑えることによりフラボノイドの有効性を高めることができます。
  • フラボノイドゲニステインは悪性の新脈管形成や癌の成長を促進する血管開発を防ぐ働きによって腫瘍細胞の成長を押さえ込む働きがあります。
  • ゲニステインは白血病細胞の分化を促進するので、細胞はこれを受けて正常な状態に戻ろうとします。
  • いくつかの植物化合物はバクテリアを死滅させてしまうという意味で腸内細菌に有害ですが、植物化合物は単にナチュラルな食物の中の食事レベルであれば有益です。
  • 過剰な植物化合物の毒性について:フェノールベースの化合物は毒性である場合があります。(化学物質の)合成フェノールの新陳代謝は毒性フェノールを放出します。
  • オーナーによる手作り食は、野菜や果物など有効成分を最大に生かし、体内解毒と細胞保護のために、本来のナチュラルにのっとったものでなくてはなりません。
 

Anticancer Protocol

 
以下はDr.Kidd's Guide to Herbal Dog Careの見解です。
 

Step 1 : Develop a Positive Belief System

 
治るのだというポジティブな信念を貫いてください。

Step 2 : Eliminate All Potential Cause of Cancer

 
癌のすべての潜在的原因を排除してください。
  • 殺虫剤、除草剤、空中に浮遊する汚染物質、カーペットや家具、台所の流し台の下、ガレージなどに使用する化学薬品(洗剤など)と接触をさせないようにしてください。
  • お水は必ずフィルターを通したものをノンプラスチックの陶器やガラスなどの食器で与えてください。

Step 3 : Add Nutritional and Supplemental Support

 
最も有用なケアは優れた食事です。
  • 家庭で作るオーガニックな食事に勝るものはありません。
  • コマーシャルフードの中にもホルモン・抗生物質・除草剤・殺虫剤などを含まないオーガニックのクオリティの高いものが出ています。
  • サプリメントの補助は食事のクオリティを高める上で非常に重要です。治療レベルの抗酸化物質を与えてください:ビタミンA、ビタミンC、キチンハーブ、そしてより多くの亜鉛、セレニウム、オメガ3不飽和脂肪酸(フラックスシード)を推奨します。

Step 4 : Use Classical Homeopathy

 
クラシカルなホメオパシーに勝る薬はありません。
  • ホメオパシーのドクターにその方法を相談してください。私はある種の癌には指圧もしますが、ベーシックな治療はホメオパシーの治療です。

Step 5 : Incorporate Herbs to Enhance Organ Function

 
ハーブを取り入れることによって臓器機能を高めてください。
多くのハーブはがん治療に非常に有効です。
ただ、ケースによっては有効であっても、あるケースによっては無効であることもあります。
しかしながら、多くのハーブには内臓器官の機能を高めてくれる働きがありますので
有効性を試す価値は大いにあります。
 
下記のハーブに関して、詳しくはお勉強室のハーブデータも合わせて見て下さいね。

癌に対するナチュラルトリートメント&ハーブ

 

 

 DMG
  • 抗体、リンパ細胞およびサイトカイニン生産を含む免疫系の両方の腕を強くすることにより、疾病と伝染に対する抵抗を増加させます。 (リキッドサラダのことです。詳しくは商品ページを参照してください)

 

プロアントシアニン
  • プロアントシアニジン(PCOs)は抗酸化作用が非常に強いため、細胞の隅々まで行き渡る特徴を持ち、細胞の老化の原因となるフリーラジカル(活性酸素や過酸化脂質)を敏速に隅々までやっつけてくれる作用があります。(更に詳しくはグレープシードの商品ページまたはハーブデータのグレープシードを参照してください)

 

 ラーチ
  • Larch treeとはカラマツ類のことで、Larix occidentalisは西洋カラマツと呼ばれますが、このカラマツ類に含まれる有効成分のアラビノガラクタン(天然多糖類でカラマツに特に多く含まれる水溶性の物質 )は、直接白血球に働きかけて免疫力を強化してくれます。ウィルスや細菌が身体に入ってくると、すばやく攻撃をしかけながら同時にNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性をあげてくれる働きがあります。(更に詳しくはイミューンサラダの商品ページを参照してください)

 

 アルファルファ(ハーブ)
  • 肝臓に直接働いて、その解毒作用によってガン細胞の成長を阻止する働きがあります。

 

 アロエベラ
  • アロエベラに含まれるエースマンナン(ポリサッカライド免疫活性物質で、糖タンパク質の一種)は、アレルギーを持った子、皮膚症状のある子に有効であるとともに猫白血病や猫免疫不全ウィルス感染症にも効果があり繊維肉腫の治療にも用いられている物質です。
  • 葉に含まれるジュースには癌の転移を防ぐ効果があります。(更に詳しくはハーブデータをを参照してください)

 

 アストラガルス
  • アストラガルスには糖鎖(糖でできた鎖状の長い分子)が含まれ、それが免疫系を高める作用があります。 骨髄液を増加させ、インターフェロン(T細胞などの免疫反応細胞、ウィルスの成長を抑制する物質)の分泌を促します。
  • アストラガルスは免疫システムの深層部に深く作用させるために使用されます。悪性腫瘍の免疫療法補間剤としても使用されるハーブで す。
  • 老化や癌、成人病の一因とも言われる活性酸素を中和 するSOD(活性酸素消去酵素)様物質のタンニンやケルセチンをはじめ銅、亜鉛、 セレンなど抗酸化酵素の体内製造に必要なミネラルも豊富です。 (更に詳しくはハーブデータを参照してください)

 

 バードック(ゴボウ)
  • ゴボウには細胞の突然変異を抑制する成分であるイヌリンとアルクトースという多糖類が含まれていて、イヌリンはNK細胞の働きを活性化させ、低下した免疫力を増強させる働きがあります。
  • NK細胞は、ガンに対して特に強く作用する免疫細胞で、ガンを促進するプロモーターが働いたら、すぐに攻撃をして破壊してくれる先発隊です。ガン細胞が少ない段階では、NK細胞をはじめとする免疫システムは素早く働いて、これらを破壊することができると言われています。NK細胞の働きを高めることはガンの予防、改善に大きな威力を発揮することになるわけです。
  • また、イヌリンはインシュリンのリセプター(細胞にある受容体)に作用して、少量のインスリンでも十分に働くように感受性を増強します。インシュリンはガン細胞の成長ホルモンにもなってしまうので、インシュリンが少量で済むということは、ガン細胞の増殖を抑えることに役立つという事になります。 (更に詳しくはハーブデータを参照してください)

 

 Essiac Tea (エイジアックティ)
  • カナダの看護婦であったRene Caisseの生み出したエイジアックティは、数千のケースへの使用結果から1922年にその内容成分の定義を西洋医学の中でも立証されたもので、その後、70年にもわたり、癌に対する治療の補助ハーブティとして高い評価を得ています。(ベースはインディアンのレセピによるものです)このハーバルティは、以下の4つのハーブの癒し、緩和作用・体内の毒性の浄化などにより、体内システムの回復を支援します。バードック(ゴボウ)の体内毒の浄化と洗浄・排出作用、スリッペリーエルムバークの肺・喉・膀胱・尿路系などの粘膜を保護と機能保持作用、ターキッシュルバーブルートによる腸内浄化作用、シープソレルによる自然な利尿作用による体内浄化、洗浄などのブレンドティで生命保護作用に対して有効に働きかけてくれながら、より健康的なライフレベルを維持します。

 

 ダンデリオン(葉と根)
  • 根部にタラキサシン、イヌリン、配糖体、コリン、ビタミン、カリウムなどのミネラルを含みます。(イヌリンの働きはバードックを参照してください)
  • 葉は肝臓機能を改善し、毒素分解機能を高めます。(更に詳しくはハーブデータを参照してください)

 

エチネシア
  • 体内インターフェロンの増産、免疫力の強化のためのハー ブです。配糖体(エキナコサイド)、多糖類、アミド、イヌリンを含んでいます。 (更に詳しくはハーブデータを参照してください)

 

 ガーリック
  • ガーリックには発癌物質に拮抗する硫化ジアリル、ケルセチンなどの物質を30種以上含むと言われています。
  • 近年のドイツの研究によるとガーリックは、ケモセラピー(癌の化学療法)と同じくらい悪性腫瘍を撃退する働きがあると報告されています。
  • American Journal of Clinical Nutrition誌のノースキャロライナの食生活とガンの関係において300の研究分析報告によると、生または調理したガーリックを定期的に食べることによって、胃ガンのリスクが半分、直腸ガンのリスクは2/3まで抑えられると言われています。
  • マウスを使った大腸がん実験では毎日ガーリックを与えたねずみは与えなかったねずみと比べて、の発生率は75%も少なかったことが実証されています。
  • ペンステート大学のJohn Milner栄養学博士による研究では、乳腺腫瘍を持つマウスに毎日フレッシュガーリックを食べさせた結果、70%のマウスが腫瘍の成長を食い止める事ができたと報告されています。(更に詳しくはハーブデータを参照してください)

 

 イチョウ葉
  • 抗酸化作用があり、老化やガンなどを引き起こすフリーラジカルの形成を妨げます。

 

 ビルベリー
  • フリーラジカルから毛細血管を保護し、血液循環を改善する強力な抗酸化物質アントシアノサイドが豊富に含まれています。(更に詳しくはビルベリーの商品ページまたはハーブデータを参照してください)

 

 グレープシード
  • グレープシードには、抗酸化作用の強いカテキンの結合体であるプロアントシアニジン(PCOs)を含みます。プロアントシアニジン(PCOs)は抗酸化作用が非常に強いため、細胞の隅々まで行き渡る特徴を持ち、細胞の老化の原因となるフリーラジカル(活性酸素や過酸化脂質)を敏速に隅々までやっつけてくれる作用があります。(更に詳しくはグレープシードの商品ページまたはハーブデータを参照してください)

 

 ピクノジェノール
  • T細胞やリンパ球の生成を促すインターロイキン2の生産量を増加させ免疫力を強化します。

 

 シベリアンジンセン
  • ジンセンには抗酸化性の強いフラボノイドや、亜鉛、銅、鉄、マンガンが含まれているので、活性酸素を除去する役目のSOD酵素を活性化する働きがあります。これにより免疫系を強化します。

 

 ゴールデンシール
  • ゴールデンシールは天然の抗生物質の役割をするハーブで、抗炎症性の薬草として感染予防に役立ちます。炎症を起こした粘膜に対して優しく癒す働きがあります。 (更に詳しくはハーブデータを参照してください)

 

 ホーソン
  • 抗酸化作用のあるフラボノイド配糖体、サポニン、縮合タンニンを含みます。(更に詳しくはハーブデータを参照してください)

 

 リコリス
  • 有効成分のトリテルペノイドは、癌細胞の早い成長を阻止しながら癌化成長する前の細胞を正常な成長軌道に戻します。

 

 マーシュマロウ
  • キシランなどの多糖体やアスパラギン、脂肪油を含んでいて、優しい穏やかな免疫力活性化作用があり、消炎作用も優れています。

 

 ミルクシッスル
  • 体内にある抗酸化物質のグルタチオンを活性化する働きをするバイオフラボノイドの集合体であるシリマリンが、大量に含まれており、肝細胞に有害な毒素が入り込むのを抑えたり、肝細胞から毒素を取り除くことで肝臓を守ります。シリマリンの解毒作用は体内の浄化にも役立ちます。(更に詳しくはミルクシッスルの商品ページを参照してください)

 

 ネトル
  • 有効成分として葉緑素・ヒスタミン・アセチルコリン・ビタミンC・カロチノイドを含みます。身体の中の老廃物の排泄を促すことによって、血液を浄化します。

 

 レッドクローバー
  • レッドクローバーはマメ科植物で大豆の仲間です。大豆同様に植物性エストロゲンを豊富に含みますので細胞のエストロゲン受容体と結合して体内で生成されるエストロゲンの働きを抑制します。

 

 セントジョンズワート
  • 有効成分のハイペリシンとシュードヒペリシンにはHIVウィルスなどのレトロウィルスの増殖を妨げる作用があります。

 

 ターメリック
  • ターメリックの黄色い色素クルクミンと、その化合物のクルクミノイドのフェノールは、抗酸化・抗発癌性があると言われています。

 

 イエロードック
  • 化学汚染中毒の毒素を洗浄するのにも使われるハーブで、化学療法や放射線療法の体内解毒を助けます。

 

 マイタケ
  • マイタケβグルカンは癌細胞に働く免疫細胞を強く刺激することで免疫細胞を活性化させてくれるます。 (マイタケの有効成分MDフラクションはβグルカンとタンパク質が融合した形のものです)マイタケエキスを使ったガンやエイズ、そして慢性疲労などの疾患に対する研究では、その実験結果はマイタケがアガクリス茸を大きく上回ったという報告がされています。これはマイタケβグルカンが癌細胞だけを狙ってやっつけるT細胞を活性化する働きによります。
  • 免疫賦活調整作用、細胞保護作用、抗菌作用、酸化防止作用とともにインスリンの活性を高める働きがあります。インシュリンはガン細胞の成長ホルモンにもなってしまうので、インシュリンが少量で済むということは、ガン細胞の増殖を抑えることに役立つという事になります。

 

 レイシ
  • キノコ類には免疫機能を高めるβグルカンを含んでいるものが多く、マイタケ、しいたけ、えのきだけやマッシュルームなどのキノコは全て抗癌作用や抗ウィルス作用を持っています。 そのキノコ類の中でも際立った働きで注目されているのが、漢方で病気の治療に使われる霊芝と同じ仲間(サルノコシカケ科)のマイタケです。 (レイシとマイタケは同じ仲間ですのでマイタケの効用を参考にして下さい)

 

 シイタケ
  • ここでは文献に忠実に取り入れられる食品として項目記載していますが、働きは上記マイタケ・レイシの働きを参照してください。

 

 チャパラル
  • 含まれる有効成分の抗酸化物質NDGA(ノルジヒドログアヤレット酸)は抗ガン成分です。ガン細胞は無気反応における糖の発酵によって生きていますが、NDGAは無気有気双方の糖分解を強力に阻止します)を含み、血液浄化作用があります。
  • 血液、肝臓、腎臓、リンパ腺、胸腺などから毒素を排除し、抗ウイルス作用もあります。

 

 キャッツクロウ
  • イソテロポデインを始め、6種類のアルカロイド、ポリフェノール、トリテルペン、キノビック酸などが有用成分として確認されています。

 メンバー様からのご質問

 

Q.
 
きのこの多糖体に心臓の筋肉に障害(心室壁の細胞が破壊される)をもたらす作用があるというのは本当でしょうか?

 

A.
2001年の9月、大阪大病院消火器外科藤本講師が、「きのこのベータグルガンと呼ばれる多糖体が心臓の筋肉に障害をもたらす作用がある」と発表しておりますが、健康食品のきのこに関しては問題ありません。
まず、藤本講師の行った実験に使われたレンチナンですが、これは注射投与による抗がん剤で、もともと副作用として胸部圧迫感、咽頭狭窄感、白血球・赤血球減少などの報告がされているものです。
藤本講師の実験では、マウスに1~2週間レンチナンを腹腔内に注射した結果を紹介していますが、その投与量は人に換算すると臨床で使用される量の30~60倍に相当するものです。
また、レンチナンは分子量50万の多糖体で、それをマウスの腹腔内に注射すれば蓄積作用が現れるのは当然と思われます。さらに、食事や健康食品で摂る場合は、経口摂取で消化管粘膜から吸収されるので注射で現れるような人体への副作用は考えられません。

がん治療

 
手術・放射線治療・ケモセラピー(化学療法)
 
治療に関しては、かかりつけの獣医さんとの二人三脚が最も大切です。
現在の各部の状態から今後の治療方針、可能性、予測できる治療の副作用に至るまで
充分に納得ができるまで、説明を受けてください。
そして治療を開始したら、家庭で発見すべき注意点を見逃さないようにして下さいね。

 

 

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  ポジティブに幸せな時間を共有してください

 

 
人間でもわんこでも「食べられるうちは大丈夫」というのは同じです。
癌にかかってしまった場合、食欲も失っていく場合がありますが、
そういった場合は、食事を暖めたり、ブイヨンやスープを足してあげて下さい。
わんこは味よりも匂いで食欲を感じます。
ガーリックなどの匂いで食欲を回復するケースもあります。
 
わんこは私たちの5倍から7倍の速さで歳をとってゆきます。1日が5日から1週間・・・
そう考えれば病気になってしまった子との時間の大切さが改めて身にしみます。
1年かけて闘病するということは5-7年の闘病生活になるのです。
 
最も大事な事は [ Stay Positive ] です。
ポジティブな考えを貫いてください。絶対治るのだと言い聞かせてください。
「絶対治してみせる」という気持ちを貫いてください。
ポジティブなエネルギーはそのままわんこに伝わります。
それが、闘病の中で最も大切なことです。
 
そして、1日1日を大切に、一緒に幸せな時間を過ごしてください。
 
どれだけ幸せな時間を共有できたか・・・
それは、病気になった場合でもシニアでボケてしまった場合でも
一緒に過ごした時間の全ては大事な大事な思い出に変わります。
そして最後まで「治るんだ」と信じ、強く願い、祈ることが支えにも救いにもなり、
何よりも大切なの事なのだと、私はそんな風に思います。
 

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私はチャチャを不治の病で亡くし、そして父を癌で亡くしました。
チャチャはステロイドを投与する以外に延命の可能性のない病気でしたが、
それでもミラクルを起こし続けて、発病から4年延命してくれました。
父は、身体の外からでも転移で腫れた肝臓がわかるほどになっても
最期まで私に「頑張るよ」と言い続けました。
父が日記のように毎日綴っていた手帳には、危篤状態になる前日まで毎日
自分に言い聞かせるように「頑張ろう!」と書き続けていました。
チャチャとはずっと一緒に過ごしましたが、
離れて暮らす父とは、共有する時間が少なく、
それでも入院中に帰国した時には、たくさんたくさん話をしました。
今までの人生を一緒に振り返り、パパの子で幸せだったこと、
今の自分があるのは全てパパのおかげだと感謝を伝えることができたことが
たくさんの後悔の中で、唯一の救いでもあります。
だけど、もっともっともっともっと傍にいたかった・・・
 
時間は2度と取り戻せません。
もしも、もしも、万が一チュ~ちゃんが癌になったら・・・
今以上にできうる限り一緒の時間を大切に過ごし
暖かいその身体に触れ、決して忘れることのないように
ずっとずっと抱きしめていたいです。
1分でも1秒でも長く一緒にいるために、できうる全てをしてあげたいですし、
いつの日か疲れた身体を捨てて、魂が神様の足元に召される日まで、
幸せに幸せに過ごさせてあげたいと願います。
 
ここでは理論的なことばかりを書いていますが、
何よりも大切なのは、強い愛情で守ってあげることだと思います。
身体を優しくさすってあげること、抱きしめてあげること、
ママの優しい手のぬくもりはお薬に勝る特効薬です。
私はチャチャの後ろ足が動かなくなってしまった時に、もう1度自分の足で歩かせてあげたくて
「きっときっと歩けるようになる」と強く信じて毎日毎日撫でてマッサージをしていました。
そしてある日・・・チャチャは自分の足で立ち上がって歩きました。
神様は頑張る子をちゃんと応援してくださるのだと涙が止まりませんでした。
その時は知らなかったのですが、チャチャが天国に帰ってしまってから
日記を読み返し、その日がセントフランシス生誕日であることに驚きました。
 
健康であっても年月が経てば肉体との別れは自然なこととしてやってきます。
死は、神様から「もう傍にいらっしゃい」と呼ばれ、永遠の命を授かること、
魂は永遠に存在するものであるということ、私はそう信じています。
 
愛しい愛しいわんこたちは私たちにたくさんの愛情を振りまき、
そして私たちの何倍もの速さで年をとってゆきます。
いつか来るその時に後悔しないように毎日の時間を大切にしてください。

 

Jul.2005

 

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