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  5. 正常値と検査データの読み方
 3月 15, 2003  PawPawClub, PawPawお勉強室  病気のケア, 毎日のケア・元気に過ごすヒント,  * 検査データの読み方

chuchu-from-kakomie.jpg 検査データを理解しよう!

 

今回は「血液検査で何がわかるの?」と「尿検査はなんの指標?」といったことを
それぞれの正常値を知り、
異常値の場合にどんな病気の可能性があるのかなどをお勉強したいと思います。

ある程度の知識があれば獣医さんに行ったときに
説明を受けてもきちんと把握できますし、
万が一注意を与えられても、その理由が理解でき、
気をつけてあげることに具体的に結びつけることが出来ます。

 

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 なぜ、健康診断が必要なの?

 

私たちもそうですが、定期的に健康診断を受けますね。
身体の中で弱ってるところはないか、
早期発見による早期治療への目安となるとともに
また、注意すべきことを早く知る手がかりになります。
全て問題がないと「安心」と「自信」が得られますね。
 
わんこも同じです。
定期健診にわざわざ行かなくても1年に1回のワクチン接種や
フィラリアの検査の時に一緒に「健康診断」を受けておくと安心できますね。

このフードは本当にこの子に合っているのかな?
寄生虫はいないかな?内臓機能は健康かな?といった
目に見えない部分を調べてもらうことで不安も解決し、自信が持てますね。

 

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 健康診断でやることってなに?

 

基本的な身体のチェック(体温チェック、体重測定、
目の動きや眼底の状態、お耳の中の匂いのチェック、
関節の動きのチェック、心音チェック、肺に雑音がないかのチェック、
背骨の状態、歯の状態など)は、受診したときに最低限してもらうことですが、
それに加えて1年に1回の健康診断では、
(こちらでは)検便、フィラリアの検査が含まれています。
血液検査と尿検査は希望がある場合のみなので、
うちは血液検査を追加してもらっています。

 

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book01.gif   体温や呼吸数、脈拍などの正常値は?

  

チェック項目

正常値(成犬)

正常値(パピー)

 

体温

37.5-39.0℃

38.5-39.0℃

 
  • 必ず正確な直腸検温をしてください。赤ちゃん用の曲がるタイプの柔らかい体温計の先にワセリンなどを付けて肛門から3-5cmゆっくりと挿入します。この時に刺激になってウンチをしちゃう子もいますので、下にはペーパータオルを敷いて行った方が安全です。(チャチャは毎回、検温はウンチタイムでした)
  • 直腸検温を嫌がって暴れる子は爆睡しているときに後ろ足の付け根に体温計を挟んで計ります。この計り方では直腸検温よりも0.5-1.0℃低めに出ることを覚えて置いてくださいね。
  • パピーや小型犬は高め、大型犬は低めです。私たちよりも2℃くらい高いと覚えておいてください。わんこ体温計は必ず備えておきましょう。お知らせタイマー付きでない体温計の場合は3分間測ります。

 

呼吸数

10-30/min

20-30/min

 
  • 寝ているときなどに胸の上下などで測ります。うちのようにいつもヘソ天で寝ていると非常に楽に測れます。

 

脈拍
小型犬 80-120/min
大型犬 60-90/min

80-120/min前後

 
  • 後ろ足の付け根に手を当てて股動脈で計ります。一般にパピーは多め、大型犬やシニアは脈拍が少なめです。安静にしている時や寝ているときに静かに計ってあげてくださいね。

 

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book01.gif   ウンチの検査で何がわかるの?

 

検便は潜血反応とともに腸内寄生虫がいるかどうかを教えてくれます。
寄生虫の種類には、回虫、コウ虫、鞭虫、条虫、コクシジウムなどがあります。
回虫がいると食欲不振・下痢・栄養障害などの症状が見られます。

寄生虫の種類によって使われる駆虫薬も違いますので、
検便で正しい判断をあおいで、正しい駆虫薬の処方が大事です。
ただし、条虫だけは検便では検出されないので、
ウンチや肛門周囲に虫が付着していないかの確認をしてください。
毎日のウンチもしっかり観察してくださいね。

 

 

 ウンチ拾いはマナーだけの問題ではないのです!

 

お散歩や他のわんことの接触などによってうつっている場合もあります。
他のわんこのウンチの中の寄生虫の卵が口から入って移ったりしますので
お散歩中に他のわんこのウンチクンクンにも注意が必要です。
そういったことからもオーナーがきちんとウンチの処理をすることはマナー以上に大切なんです。
犬回虫などはそのままの状態では感染力はないにもかかわらず
その卵を含んだウンチが3週間以上放置されることで、卵が成熟し感染力を強めます
 
パピーの頃は回虫がいることが多いので検便が必須ですが、
ママわんこが定期的に検便を受けていて虫がいないことがわかっていれば
そのママわんこから生まれたパピーに虫のいる確率は極めて低いと言われます。

 

主な寄生虫の種類

形状と感染経路、症状

犬回虫
Toxocara canis
 
  • 体長4.0-20.0cmの細長い虫で、小腸に寄生します。ウンチに卵を産み付けるので、それを他のわんこが食べると感染します。
  • 犬回虫は成犬の腸には寄生できずパピーにだけにみられるのが特徴です。パピーのウンチの中に白い輪ゴムのような物があったら回虫の可能性があります。
  • 成犬の身体の中では犬回虫は幼虫の段階で臓器の中に潜んでて、ママわんこが犬回虫に感染したまま妊娠すると、胎盤を通してパピーに移行します
  • 成虫がパピーの腸に寄生した場合、また幼虫がパピーの臓器の中に寄生した場合でも、ほとんどの場合は無害で無症状で経過しますが、時として致死的感染となることがありますので、パピーの時に駆中剤の投与で一掃します。
  • 人にも感染して、幼虫体内移行症という病気を引き起こします。
鈎虫
Ancylostoma caninum
 
  • 犬コウ虫は体長1.0-2.0cmの小型の寄生虫で、小腸や十二指腸に寄生します。
  • お散歩のときに土や水の中にいる幼虫を飲み込んだり、爪の間や皮膚から侵入して感染します。
  • ママわんこが感染していると胎盤からの感染とともに、乳腺にも入り込み、ママのおっぱいからパピーに感染します
  • コウ虫はわんこの腸の壁にヒルのように付いてそこから多量の血を吸うので、貧血症状を起こします。特にパピーの場合はしばしば致死的となりますので、注意が必要です。
鞭虫
Trichuris vulpis
 
  • 成虫の体長は4.0-7.0cmで、盲腸と結腸に寄生します。
  • 経口感染だけ感染しますので、お散歩中のクンクンには注意です。
  • 重度な感染では盲腸に炎症が起きることにより下痢や血便(出血を伴った粘液性の下痢)などを起こしてシニアなどは重篤となりますので、注意が必要です。
条虫
Tape Worm
 
  • マンソン裂頭条虫(俗に言うサナダ虫で、細長い平べったい形状です)、瓜実条虫(瓜やきゅうりの種のような体節が連なった形の寄生虫)、単包条虫、多包条虫などの種類があり、たくさんの節がつながっています。長いものは2メートルにもなります。
  • マンソン裂頭条虫は郊外や田園地域でよく感染します。これはミジンコが宿主、カエルや蛇、鳥などが中間宿主であることから、それらの多い地域に自然と多くなりますが、これらに直接接したり、食べたりしなければ感染しません。
  • 瓜実条虫は約15.0cmから50.0cmの長さを持ち、ノミやシラミから感染します。(ノミやシラミは瓜実条虫の中間宿主なんです。瓜実条虫の卵を食べてしまったノミやシラミが口から入ることで感染します)ウンチの表面に白色のゴマ粒大のものがついていたらその中にたくさんの卵が詰まっている場合がありますので注意してください。
  • 条虫には消化管が無いので、その身体の表面から栄養分を吸収しています。ほとんどの場合は寄生しても無症状ですが、感染の程度により、発育不全、栄養障害、腹痛、下痢などがみられます。ただ、長く成長するのでそれが腸に詰まってしまうと腸重積のような重篤な症状になります。
  • ウンチや肛門周囲に虫が付着するとおしりの周りがかゆくなったり、おしりを地面にこすりつけたりしますので、要チェックです。
原虫
Protozoan
 
  • コクシジウム、トキソプラズマ、ジアルジア、ネオスポラ、バベシアなどの単細胞の寄生虫で、経口感染し、身体の中で増殖してゆきます。コクシジウムは腸の粘膜の破壊をしますが成犬が発病する事はあまりありませんがパピーは要注意です。バベシア症とはマダニを中間宿主とするバベシア原虫の感染によって起こり、赤血球を破壊するので極度の貧血から重篤な症状に陥ることもあります。
  • ウンチと一緒に排泄される原虫による感染は、排泄直後のウンチの中の原虫には感染力がないので、すぐに処理すれば感染の心配はありませんが、バベシア症のようにダニが媒介するものは徹底したダニ避けによって予防します。
 

 

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book01.gif   血液検査で何がわかるの?

 

血液検査は身体の機能が正常に働いているかどうかを教えてくれます。
これはすなわち、フードが合っているか、運動量は足りているか、
全ての機能がきちんと成長しているかなどを教えてくれる指標になります。
 
ここに書いた基準値(正常値)は、あくまで目安です。
その子の状態や測定する器械や測定法によって微妙に違っていたりしますので
あくまで、検査データの示す正常値にしたがって
(検査データには必ず検査結果の横に正常値が書いてあります)
かかりつけの獣医さんの判断を仰いでくださいね。
カッコ内には、[Holistic Guide for a healthy Dog]の中の正常値を目安で書いておきました。
(グリーンのものはUSAのデータなので単位が違うものもあります)

 

HEMATOROGY/CBC (血液一般像検査)

 項目

 REF RANGE:
(正常値)

 UNITS:
(単位)

 過剰症

 不足してる場合

WBC
(白血球数)

 

6.0-17.0 (4.0-15.5)

 

K/uL
細菌感染・炎症・白血病(骨髄の障害)・敗血症・再生不良性貧血 ウィルス感染・骨髄異型性症候群
 
  • 白血球は身体の中で防御機能を司ります。体内に細菌や遺物が侵入して炎症を起こすと、白血球数が増加します
 
RBC
(赤血球数)

 

5.5-8.5 (4.8-9.3)

 

M/uL
ショック状態・脱水症・興奮状態・心肺疾患・急性出血性胃腸炎 出血多量・溶血性貧血・栄養不良・再生不良性貧血・腎不全・慢性疾患・骨髄異型性症候群・鉄欠乏性貧血
 
HCT
(ヘマトクリット)

 

37 - 55 (36-60)

 

%
 
  • 赤血球は肺から酸素を取り込んで体中の毛細管を通って各組織に酸素を補給します。赤血球が減ると運ばれる酸素の量が足りなくなり、貧血が起こります。増えすぎると血液が濃くなって流れにくくなり、血管がつまりやすくなります。赤血球は、主に骨髄などで作られ肝臓や脾臓で破壊されます。赤血球の体内平均寿命は約120日です。 
  • 血液中に占める赤血球の容積の割合を、ヘマトクリット値と呼び、赤血球数とほぼ同じように変動します。
 
HGB
(ヘモグロビン)

 

12.0-18.0 (12.1-20.3)

 

g/dL
多血球血症・腎臓癌・激しい下痢や嘔吐による脱水症・ショック状態・心臓疾患・肺疾患 慢性的な(消化管などからの)出血・ 鉄分、ビタミンB2、B6、B12や葉酸の欠乏症、尿毒症、腎炎、悪性腫瘍、甲状腺機能低下症、血小板減少による血液凝固不全、溶血性貧血(玉ねぎ中毒なども含む)、寄生虫感染
 
MCV
(平均赤血球容積)

 

60-75 (58-79)

 

fL
 
MCH
(平均赤血球ヘモグロビン量)

 

19.5 - 25.5 (19-28)

 

pg
 
MCHC
(平均赤血球ヘモグロビン濃度)

 

32-36 (30-38)

 

g/dL
 
RDW
(Red Cell Distribution Width)

 

14 - 19

 

%
   
 
PCV
(Hematocrit or Packed Cell Volume)

 

36.8-54

 

%
脱水・赤血球過多 骨髄の血液生産性の低下
 
  • 血液が赤いのは、赤血球中のヘモグロビンと呼ばれる赤いタンパク質(血色素)によるものです。ヘモグロビンは赤血球の中の酸素結合をする色素で酸素や二酸化炭素を運びます。貧血、多血、脱水などが主にわかります。ヘモグロビンの値が低下すると細胞に酸素の運搬が十分に出来なくなります。一般にへモグロビンが減少した状態を貧血と言います。ヘモグロビンは酸素を結合すると鮮紅色のオキシヘモグロビンとなり、酸素を解離すると暗赤色のデオキシヘモグロビンになります。
  • MCVは、赤血球の1個あたりの大きさです。これによって貧血の種類がわかります。
PLAT CT
(血小板)

 

14.5-44.0 (170-440)

 

M/uL (103/μL)
本態性血小板血症・真性多血症・慢性骨髄性白血病・骨髄線維症・感染や炎症・化学療法によっても増加します 再生不良性貧血・白血病・骨髄異形成症候群・悪性リンパ腫・ウイルス性感染症・薬物や放射線障害によっても減少します
 
  • 血小板は血液の凝固作用を司り、止血するのに重要な役割をします。傷などによって出血すると、血管の損傷部位に血小板が粘着し凝集して血栓を作ることにより出血の出口を塞いでくれる働きをします。血小板の体内平均寿命は約6日です。
  • 血小板は血液を凝固させて止血するという大事な働きを持っていますが、血小板が正常より多く存在すると、血栓が起きやすくなり心筋梗塞、脳梗塞などの疾患の原因となります。
  • 血小板が増殖する原因としては、悪性腫瘍(特に肺癌・胃癌など)、リウマチ等の慢性炎症、鉄欠乏性貧血等の原因が知られています。エピネフリン等の薬剤投与後にも血小板増多症が起きることが報告されています。
NEUT/SEGS
(好中球数)

 

3.0-11.5 (3.0-11.4)

 

K/uL
細菌感染・血管炎・尿毒症・腫瘍・急性出血・溶血・肺 敗血症・顆粒球減少症
 
  • 血液中の白血球の約半数は顆粒球といわれるものです。顆粒球はさらに中性の色素でよく染まる好中球と酸性色素で染まる好酸球、塩基性色素で染まる好塩基球に分けられます。
  • 白血球内に含まれる顆粒球の大部分は好中球です。好中球は細菌などの異物を処理して身体を外敵から防ぐ働きをしています。細菌感染に対する防御の主役とも言えます。(細菌に対しては主として好中球、ウイルスに対しては主としてリンパ球が応戦します)好中球にはアメーバ運動を行いながら異物に向かってゆく遊走能と、異物を取込んで処理する貪食能があります。取込まれた異物は顆粒中に含まれる酵素や活性酸素により消化・殺菌されます。
LYMPH
(リンパ球)

 

1.0-4.8 (690.0-4500.0)

 

K/uL
急性ウイルス感染症・慢性感染症・リンパ性白血病・リンパ肉腫・甲状腺機能亢進症・副腎皮質機能不全 バルボウイルス感染症・低Ca血症性痙攣・心不全・尿毒症・免疫不全症候群・末期悪性腫瘍・放射線照射も原因となります
 
  • リンパ球は免疫抗体反応に重要な抗体の産生を司ります。免疫機能に大切な存在です。ウィルス感染に対して主に働いてくれるのがリンパ球です。リンパ球には抗体を産生し液性免疫に関するB細胞とサイトカインを分泌したり標的を直接攻撃するT細胞による細胞免疫があります。T細胞はさらにヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、キラーT細胞等に分類されます。
MONO
(単球数)

 

0.15-1.3 (0-150)

 

M/uL
結核・膠原病・慢性骨髄単球性白血病  
 
  • 単球は血管の中に存在しますが、組織に出てマクロファージと呼ばれる細胞に変化して微生物などの異物を食べたり、サイトカインと呼ばれる物質を分泌して炎症、生体防御などに関与します。リンパ球と共に働いて免疫反応にも関与します。
EOS
(好酸球)

 

0.1-1.0 (0-1200)

 

M/uL
寄生虫・慢性骨髄性白血病・腫瘍・アレルギー クッシング症・ストレス
 
  • この細胞はアレルギーの際にヒスタミンを中和したり、寄生虫やその卵を攻撃しますので、寄生虫症やアレルギー性疾患では好酸球が増加します。
BASO
(好塩基球数)

rare (0.0-0.1x10.3)

 %

潰瘍性大腸炎・アレルギー  
 
  • 好塩基球は顆粒中にアレルギー反応の原因となるヒスタミン、ロイコトリエン、ヘパリンなどを含んでいるため、好塩基球の表面にある免疫グロブリンEに抗原が結合すると顆粒中からヒスタミンなどが放出されて即時型のアレルギー反応を引き起こします。
 
RBC MORPHOLOGY

 

Normal

 

Normal or Not
   
 
PT
(プロトロンビンタイム)

 

5.7-8.9

 

Seconds
   
 
PTT
(トロンボプラスチンタイム)

 

9.8-14.2

 

Seconds
   

 

 

  

CHEMISTRY (血液化学検査)

 項目

 REF RANGE:
(正常値)

 UNITS:
(単位)

 過剰症

 不足してる場合

SODIUM(Na)
(血清ナトリウム)

 

140 - 153 (139-154)

 

MEQ/L
脱水・高ナトリウム血症・尿崩症・糖尿病・下痢 低ナトリウム血症・うっ血性心不全・慢性腎不全・下痢・嘔吐・副腎機能不全・飲水過多
 
  • ソディウム=血清ナトリウムのことで、血漿の浸透圧を調節する主要な電解質のひとつです。血清ナトリウム濃度の異常は血漿浸透圧の異常と考えられ、むくみや脱水などの症状として現れます。
CALCIUM
(カルシウム Ca)

 

7.9-12.2 (8.9-11.4)

 

MG/DL
リンパ腫・高カルシウム血症・腎疾患・高蛋白血症・悪性腫瘍・上皮小体機能亢進症 副甲状腺機能低下症(上皮小体機能低下症)・慢性腎不全・肝臓疾患
 
  • カルシウムはその90%以上が骨の中に存在していて、必要に応じて骨から血液中に溶け出して腸管から吸収され、骨や歯の形成、神経や筋肉の興奮、ホルモンの生成・分泌など重要な役割を果たしています。
POTASSIUM (K)
(血清カリウム)

 

3.4-5.4 (3.6-5.5)

 

MEQ/L
循環不全・副腎機能障害・腎不全・腎機能障害・糖尿病・嘔吐や下痢・ショック症状・代謝性アシドーシス・アジソン病・溶血 副腎皮質機能亢進・うっ血性心不全・嘔吐や下痢
 
  • ポタシウム=血清カリウムのことで、細胞内液に多く含まれています。心臓や神経、筋肉などの興奮性細胞機能に影響を及ぼしています。
CHLORIDE (CL)
(血清クロール)

 

106 - 118 (102-117)

 

MEQ/L
副腎皮質機能不全・呼吸性アルカローシス・脱水・食塩の過剰摂取 代謝性アルカローシス・呼吸性アルカローシス・慢性腎臓疾患・飲水過多
 
  • 血清クロールは細胞外液に多く含まれています。血清ナトリウムとともに血漿の浸透圧を調節する重要な電解質です。
NH3
(血中アンモニア)

 

20-120 (20-151)

 

UG/DL
肝機能不全  
 
  • 血液中のアンモニアは、肝性昏睡、劇症肝炎などでで高値を示します。ビリルビンやGPT、GOTなどと併せて診断されます。
 
IP/Phosphorus
(無機リン)

 

1.6-6.3 (2.5-6.0)

 

MG/DL
溶血・腎不全・上皮小体機能低下症・ビタミンD過剰 栄養失調・上皮小体機能亢進症・くる病
 
CPK
(クレアチンフォスフォキナーゼ)

 

1.0-19.9 (1.15~28.4)

 

IU/L
骨格筋の壊死や損傷・中枢神経障害・心筋梗塞・肺動脈栓塞症  

LAP
(ロイシン・アミノペプチターゼ)

 

5-44

 

U/L
胆道閉塞・胆嚢炎・急性肝炎・慢性肝炎・ウィルス性肝炎・肝臓癌・膵臓癌・胆道癌・子宮癌・卵巣癌 妊娠中毒症
 
  • ペプチドからロイシンを切り離す作用を持つ酵素で、肝臓・膵臓・小腸・胆嚢(胆汁)などに多く含まれています。それ以外にも身体各部の組織・細胞に存在しています。
  • 肝臓や胆道に病変が発生するとLAPが血液中に漏出してくるので、一般的に肝機能障害や胆管の疾患の早期発見を目的として測定されます。
  • LAPは胆汁の中に非常に多く含まれているので、胆道が閉塞したり炎症を起こしたりすると胆汁うっ滞が起こりLAPの数値は急速に上昇します。
BUN
(尿素窒素)

 

4.8~31.4 (4-27)

 

MG/DL
腎障害・心不全・副腎皮質機能亢進・痛風・尿路結石・高尿酸血症・消化管出血・脱水を起こしている場合も値は上昇します 栄養不良・タンパク欠乏症・肝機能不全・門脈シャント・尿細管障害・多飲多尿
 
  • 腎臓でろ過されたのち、血液に排出される窒素。細胞の核の中にあるタンパク質の一種であるプリン体は、肝臓や骨髄、筋肉の中で分解されて尿酸に変化し、腎臓から尿中に排泄されます。腎臓機能を調べるために最も重要で、プリン体の代謝異常による場合と、腎臓からの排泄の異常による場合があり、腎臓病の経過の指標となります。
GLUCOSE
(グルコース・血糖値)

 

60-125 (70-138)

 

MG/DL
糖尿病・副腎皮質機能亢進 膵臓癌・副腎皮質機能低下(アジゾン病など)・低血糖症状
 
  • ブドウ糖の血液中の濃度を示しますので、食前食後では値に差が出ます。なので食前の値なのか食後何時間の値なのかによって診断は違ってきます。食前の空腹時の値を目安にしますが、食後2時間で通常は正常値に戻ります。
  • 食事後2時間で空腹時の値に戻らない場合は、糖尿病、低血糖症状の目安になるとともに、ホルモンのバランスの指標になります。
T.PROT
(トータルプロテイン)

 

5.2 - 7.8 (5.0-7.4)

 

GM/DL
脱水症・感染症・ショック状態 肝臓疾患・腎臓疾患・栄養不良・出血・腹水貯留
 
  • 栄養状態の指標になるとともに、腎臓、肝臓の機能の目安になります。
ALBUMIN
(アルブミン)

 

2.6-3.9 (2.7-4.4)

 

GM/DL
脱水症 栄養失調・低タンパク血症・寄生虫感染・肺疾患
 
  • 血液中に含まれるタンパク質のうち最も量の多いのがアルブミンで、アルブミンは低タンパク血症の指標になります。血清中にはアルブミンとグロブリンという2つのタンパク質があり、低タンパク血症の場合はこのアルブミンが減少します。アルブミンは血管内における浸透圧の維持と全身への物質運搬を担っています。アルブミンが不足すると組織内へ水分が移行することにより血液量が減って浮腫を起こしたりします。アルブミンはすべて肝臓で作られるので、血中のアルブミン値は肝機能を知る上でよい指標となします。
  • アルブミンは下のグロブリンと合わせて指標とされますので、グロブリンの項も併せてご参考になさってくださいね。
 
Globulin
(グロブリン)

 

2.6-5.1 (1.6-3.6)

 

GM/DL
慢性肝炎・肝硬変・感染症・腫瘍・多発生骨髄症・脱水症・高蛋白血症 免疫不全・肝障害・ネフローゼ症候群・栄養不良・低タンパク血症
 
  • アルブミンと同じく血清中の総タンパク質の値ですが、アルブミンが全て肝臓で作られるのに対して、グロブリンは肝臓だけでなくリンパ組織でも作られます。血中に含まれるタンパク質は、肝臓で合成され、腎臓で充分にろ過されないと低下することから肝臓・腎臓機能の診断の指標になります。
  • 肝臓や腎臓の機能が落ちると血中のグロブリンが増加し高タンパク血症となったり、アルブミンの減少による低タンパク血症となります。その為、診断にはアルブミンとグロブリンの比率が重要視されます。(タンパク分画=A/G比といわれるもので、正常値はアルブミンが過半数を占めます)
  • グロブリンにはマクログロブリンという細かい分類があります。急性肝炎の場合はα1グロブリン・α2グロブリン・βグロブリンが上昇しますが、アルブミン値はあまり変動がありません。肝硬変の場合はアルブミン値は減少しγグロブりンが増加します。アルブミンが減少し、α1グロブリン・α2グロブリン・βグロブリンが上昇しγグロブりンが減少する場合はネフローゼ症候群が疑われます。
CREAT
(クレアチニン)

 

0.2-1.6 (0.5-1.5)

 

MG/DL
腎機能不全・副腎皮質機能低下・尿路閉鎖・急性腎炎・慢性腎炎・前立腺肥大・腎臓結石・腎盂腎炎・心不全・脱水・火傷 尿崩症・多発性筋炎
 
  • クレアチニンは筋肉でエネルギーとして使用されたタンパク質の分解物(老廃物)であるクレアチンから生成される物質が血中に出たもので、腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。よってこの値が高くなると、腎臓に障害があると血液中に停滞するため、腎臓機能を調べるのに重要です。
T.BILL
(ビリルビン)

 

0.0-0.4 (0.1-0.3)

 

MG/DL
肝細胞障害・胆管閉塞(値が劇的に高くなると黄疸が出ます)  
 
  • ビリルビンはヘモグロビンから産生される色素で、肝臓の酵素の働きでビリルビンとなり胆汁の成分ともなります。そのままのものを直接ビリルビン、それが肝臓で代謝されたものを間接ビリルビンといいます。肝臓機能を計る重要な指標です。
  • 胆道系の疾患の場合はγ-GTPやALPも同時に上昇・急性肝炎などの肝細胞障害ではGOTやGPTも同時に上昇(この場合は直接型と呼ばれます)します。
  • 溶血性疾患ではLDHも同時に上昇し、この場合は間接型と呼ばれます。
ALP
(ALK PHOS)
(アルカリフォスファターゼ)

 

20-150 (5-131)

 

U/L
肝臓障害・胆管閉塞(胆汁うっ滞)・甲状腺機能亢進症・骨腫瘍・悪性腫瘍  
 
  • 胆道系酵素の一つです。胆道以外に肝臓・胎盤・小腸・骨などにも多く含まれます。
  • アルカリフォスファターゼは身体の中で燐酸化合物を加水分解する役割を持っています。肝臓障害によって高くなるときは、GOT・GPTの上昇と一緒に高くなります。
  • 胆汁うっ滞の時はγ-GTPと一緒に高い値を示します。転移性骨腫瘍ではアルカリフォスファターゼは上昇しますがγ-GTPの値は上昇しません。
AST(GOT)
(アスパラギン酸
アミノトランスフェラーゼ)

 

10-60 (15-66)

 

U/L
肝臓障害・筋炎・心筋や骨格筋の損傷  
 
  • アミノ酸を産生する酵素で身体の中の臓器細胞に含まれ、心臓に最も多く含まれ、次いで肝臓、骨格筋などに含まれます。赤血球にも多く含まれています。臓器の破壊などの細胞の異常が起こると血液中にこの酵素が多くなり、心臓や肝臓の障害の目安になります。
  • 肝臓の細胞が破壊されると、その破壊された細胞からGOTが多量に血液中に流れ出して、検査値が上がります。GOTは心筋にも含まれているため、心筋梗塞の時にも検査値は高くなります。
  • GOT・GPT共に高く、GOTがGPTより高い場合は、肝硬変、肝臓がんなどのダメージを示します。
ALT(GPT)
(アラニンアミノ
トランスフェラーゼ)

 

15-55 (12-118)

 

U/L
犬伝染性肝炎・レプトスピラ・肝腫瘍・肝硬変・肝臓組織の壊死・肝炎・砒素中毒・貧血・GI疾患  
 
  • 肝臓に多く含まれる酵素です。したがって肝臓組織の破壊によって血液中に流出し、肝炎の診断基準となります。GOPが肝臓以外の心臓や骨格筋にも含まれるのに対し、GPTは肝臓にのみある酵素ですので、GPTの上昇は肝臓の指標になります。
  • GOT・GPT共に高く、GPTがGOTより高い場合は、慢性肝炎や脂肪肝などの肝臓のダメージを示します。
  • 筋肉に乳酸が高まるような過激な運動をしたり、筋肉に炎症がある場合などにもGPTは上がる場合があります。
  • GPTは肝細胞に多く含まれる酵素ですので、ウイルス・薬物等の原因で肝臓の細胞が多く破壊されると、その破壊された細胞からGPTが多量に血液中に流れ出して、血液GPT濃度が高くなる場合もあります。
CHOL
(総コレステロール)

 

100-265 (92-324)

 

MG/DL
糖尿病・溶血・胆管閉塞・ネフローゼ・甲状腺機能低下症 栄養失調・肝臓疾患・甲状腺機能亢進症・消化吸収不全
 
  • コレステロールは脂肪の消化を助ける胆汁酸、性ホルモンや副腎皮質ホルモンの合成材料であるばかりでなく、細胞膜の構成成分でもありますが、過剰になると血液の粘度が高まり、動脈硬化や心筋梗塞の原因となります。
TRIG
(中性脂肪)

 

35-102

 

MG/DL
糖尿病・溶血・胆管閉塞・ネフローゼ・肝臓障害・甲状腺機能低下症 慢性疾患・肝硬変・栄養失調
 
  • トリグルセライドの略です。正常な状態ではエネルギーの運搬や貯蔵、臓器維持になくてはならないものですが、エネルギーとして使われなかった砂糖などの糖質や脂肪は大部分皮下脂肪として蓄えられますが、そのそのほとんどが中性脂肪となります。
 
NH3(血中アンモニア)

 

15~82

 

UG/DL
肝障害  
 
LDH
(乳酸デヒドロゲナーゼ)

 

10 - 273 (15-277)

 

U/L
   
MAGNESIUM(Mg)
マグネシウム

 

1.5 - 2.7 (1.7-2.4)

 

mg/dL
腎機能障害、過剰摂取 下痢・吸収不良
 
  • マグネシウムは、酵素活性化、神経や筋肉の興奮への影響、エネルギー代謝などの働きをしています。
 
LIPASE(血清リパーゼ)

 

30-200 (77-695

 

IU/L
膵臓障害  
 
AMYL(血清アミラーゼ)

 

300-2000 (290-1125)

 

IU/L
膵臓障害・腸閉塞  
 
  • リパーゼもアミラーゼも酵素の名称で、血液中の酵素活性値を測定します。由来する臓器が膵臓なので、膵臓病の指標となります。

 

pH

 

7.32 - 7.42
     
 
Bleeding Time in minutes
(出血時間)

 

2-5

 

minutes
   
 
Whole Blood Coag.
Time in Glass
(血液凝固時間)

 

6-8

 

minutes
   
 
Prothrombin Time(PT)
(プロトロンビンタイム)

 

6 - 10 (5.7-8.9)

 

seconds
   
 
Partial thromboplastin time(PTT)
(トロンボプラスチンタイム)

 

15-25 (9.8-14.2)

 

seconds
   
 
  • 出血時間、血液凝固時間、プロトロンビンタイム、トロンボプラスチンタイムは、それぞれ血液成分凝固時間の事です。

 

 

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THYROID FUNCTION (甲状腺機能検査)

 項目

 REF RANGE:(正常値)

 UNITS:(単位)

 過剰症

 不足してる場合

 

T3

 

0.3-1.05 (1.0-2.0)

 

NG/ML
甲状腺機能亢進症 甲状腺機能低下症(0.75以下)

 

T4
puppy : 1.75
adult : 1.4 (1.0-3.0)
senior : 1.25

 

UG/DL
甲状腺機能亢進症 甲状腺機能低下症(0.10以下)

 

TSH

 

0-0.30

 

uIU/ML
   

 

 

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フィラリア(=犬糸状虫)検査

 項目

 REF RANGE:
(正常値)

 慢性的症状

 劇的症状

 

mF ミクロフィラリア

 

NEGATIVE
フィラリアの分泌物や排泄物により起こる肺高血圧症や、フィラリア成虫が心臓に詰まったりすることで心臓の機能が充分でなくなることで全身の臓器がうっ血状態になり、肝臓・腎臓・肺などの重要臓器が機能不全となります。 大静脈症候群:フィラリアの移動により突然、赤い色の尿(血色素尿)と呼吸困難・虚脱などの循環不全を起こします。

 

フィラリア抗原検査

 

NEGATIVE

  • フィラリアはミクロフィラリアという小さなフィラリアの分身のようなもの(フィラリアの子供みたいなもの)を産出し、感染したわんこの血液の中に分布しています。そのミクロフィラリアはアカイエカやシマダラカの身体の中で感染能力のある幼虫に成長します。この幼虫を身体に宿した蚊が感染してないわんこの血を吸うことによりその身体の中のフィラリアが感染します。
  • 検便ではなく血液検査で感染の有無がわかりますが、普段からきちんとした予防をすることで防げます。
  • フィラリアの予防薬は子虫が皮下組織にいる期間の間に食い止めてしまう作用がありますので、1ヶ月に1回の投与のものがほとんどです。ただ感染してしまったあとで、体内で子虫が成長し、フィラリアがミクロフィラリアを産出している状態で投与すると大変に危険なので予防薬をもらう前に必ずフィラリア検査を受けることが勧められています。

 

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  尿検査で何がわかるの?

 

膀胱炎や膀胱結石の早期発見だけではなく、内臓の異常所見などの指標にもなります。

 

URINALYSIS (尿検査)

 項目

 REF RANGE:
(正常値)

 異常所見

 

COLOR(色)

 

YELLOW (黄色)
 
  • 透明に近い色:多尿・低比重尿
  • 黄色の強い褐色:・ビルビン尿・ウロビリン尿
  • 赤色:血尿(赤血球尿)・ヘモグロビン尿(血色素尿)・ミオグロビン尿(筋色素が混入)

 

CLARITY(透明度)

 

CLEAR (クリア)
 
  • 混濁:結晶、赤血球、白血球、細胞、細菌、真菌、精子、前立腺液、粘液などの混入

 

SPEC GRAVITY(比重)

 

1.015-1.045
 
  • 高比重尿:心不全・糖尿病
  • 低比重尿:慢性腎炎、子宮蓄膿症

 

pH

 

5.5-7.0 (6.2-6.8)
 
  • 一般には弱酸性です。(6.2-6.8)
  • ストルバイト結石=マグネシウム過剰=尿はアルカリ性に傾きます。(7.2-8.0)
  • シュウ酸カルシウム結石=シュウ酸とカルシウムの結合=尿は酸性に傾きます。(5.0-6.0)
  • お肉中心の食事だとpHは酸性に傾きます。逆に菜食中心だと弱酸性から中性(6.6-7.0)に傾きます。
  • 酸性尿が持続する場合は、シュウ酸カルシウム結石以外に、糖尿病、尿毒症、尿酸アンモニウム結石症、ケイ酸塩結石症などの疑いがあります。
  • アルカリ尿が長く続く場合は、ストルバイト結石以外に尿路閉塞や膀胱炎の可能性があります。

 

PROTEIN(タンパク)
NEGATIVE/TR
(無、ごく少量)
 
  • 正常な場合でもごく少量のタンパクは含まれることがあります。
  • 蛋白尿は、腎臓疾患、腎臓機能障害の指標になります。

 

GLUCOSE(糖)

 

NEGATIVE (無)
 
  • 糖尿病、膵臓炎、内分泌系の異常、腎臓機能障害などで、尿中に糖が出ます。

 

KETONES(ケトン体)

 

NEGATIVE (無)
 
  • ケトン体とは、身体の中で脂肪の代謝の時に生成される成分です。糖質の供給が不十分だったり、代謝に異常が生じると、身体は炭水化物から本来取るべきエネルギーを脂肪から得ようとするため、その時に肝臓からケトン体が生成されます。このとき、肝臓からの供給が過剰となった場合、このケトン体が尿中に出て、血液中に蓄積されてケトーシスの原因となります。
  • 糖尿病や栄養失調、膵臓機能障害、肝臓機能障害など糖質の代謝障害の有無の指標となる値です。

 

BILIRUBIN(ビリルビン)

 

NEGATIVE (無)
 
  • 胆道が閉塞したり、肝細胞に障害が生じると血中に停滞し、腎臓の許容量を超えると、尿に出ます。黄疸などの指標になります。

 

BLOOD(血液)

 

NEGATIVE (無)
 
  • 膀胱炎、尿道炎、尿路結石、前立腺肥大で陽性に出ます。肉眼ではわからない場合もあります。

 

NITRATE(亜硝酸塩)

 

NEGATIVE (無)
 
  • 亜硝酸塩とは、細菌が産生する物質で尿路感染の指標になります。
 
UROBILINOGEN
(ウロビリノーゲン)

 

0.2-1.0
 
  • 肝臓機能障害の指標
LEUKOCYTE ESTER
(白血球エステル)

 

NEGATIVE (無)
 
  • 尿路感染や炎症がある場合、細菌と闘った白血球の死骸が尿の中に出ます。女の子の場合は膣の炎症も疑われます。

 

 

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今月の内容は、健康な子なら毎月眺めるものではないのですが、
知っておいても損ではないかな~~と、いったものです。
毎年の健康診断のときに「えっとぉ~」とちょっとご参考になればいいかな。
 
病気を抱えてる子のママは検査値の上がり下がりがとても気になり、それに一喜一憂しますね。
そんなとき「必ず元気になるんだ」と信じる気持ちを持ち続けることが何より大切です。
そんな子たちに少しでもお役に立てれば嬉しいです。
 
検査データと毎週にらめっこしてた頃を思い出し、
頑張りやさんだったチャチャへの限りない想いを込めてアップしました。
 
みんな元気にハッピーに過ごそうね!

 

Mar.2003

 

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