毎日のケアで元気なシニアになろう!
今回は、「ハッピーシニアへの道・毎日の健康管理とハッピーライフ」です。
食欲大王で、快食快便、ダッシュでお散歩に行くチュ~ちゃんも
10月10日には16歳になりました。
お誕生日の6日前はセントフランシスディでしたので
教会でアニマルブレッシングを受けました。
今月のお題は今までマガジンの冒頭などに書いてきた
チュ~ちゃんの生活の中のちょっとしたケアや注意点などなどを
まとめてみることにしました。
シニアというお題ではありますが、
今後みんないつかはシニアになるのですから
みんなの元気キープに少しでもお役に立て、
錆びない元気シニアがどんどん増えてくれれば嬉しいです。
どうせなるなら「よぼよぼシニア」ではなく、
「活き活きシニア」になりましょう。
チュ~ちゃんはマッチョなスーパーシニアで、
今日も元気にダッシュでお散歩に行っています。
うちは「毎日の積み重ねがシニアの健康のベース」だと思っています。
ローマは1日にして成らず・・・ですよね。
ケアや食事のこと、毎日のチェック事項、健康診断のこと、健康状態の把握など、
病気や変化の早期発見のためには神経質になるべき部分もあります。
シニアになって病気が出てくるのはある程度は自然なことです。
病気はもちろん徹底して防ぐ、
そして病気になってしまっても徹底して悪化を防ぎましょう。
たとえ病気になっても悪化させないで上手に病気と付き合ってくれればいいですよね。
そう考えれば、落ち込むことなく明るく取り組めます。
チュ~ちゃんだってパーフェクトではないながら、とってもとっても元気です。
みんなしっかり体力付けて、いっぱい生活をエンジョイしましょうね!
人間で言うなら何歳と考えるとそれなりの常識も理解できてきます。 なので、最初にわんこの年齢と人間の年齢の目安を載せておきますね。
年齢 |
小型犬の場合 |
大型犬の場合 |
1ヶ月 |
1歳 |
1.5歳 |
6ヶ月 |
9歳 |
10歳 |
1年 |
17歳 |
18歳 |
2年 |
22歳 |
24歳 |
3年 |
26歳 |
28歳 |
4年 |
30歳 |
33歳 |
5年 |
34歳 |
37歳 |
6年 |
38歳 |
42歳 |
7年 |
42歳 |
46歳 |
8年 |
46歳 |
51歳 |
9年 |
52歳 |
55歳 |
10年 |
56歳 |
60歳 |
11年 |
60歳 |
64歳 |
12年 |
64歳 |
69歳 |
13年 |
68歳 |
73歳 |
14年 |
72歳 |
78歳 |
15年 |
76歳 |
82歳 |
16年 |
80歳 |
87歳 |
17年 |
84歳 |
91歳 |
18年 |
88歳 |
96歳 |
19年 |
92歳 |
101歳 |
20年 |
96歳 |
106歳 |
21年 |
100歳 |
110歳 |
22年 |
104歳 |
115歳 |
23年 |
108歳 |
120歳 |
24年 |
112歳 |
125歳 |
25年 |
116歳 |
130歳 |
こういった表を目の当たりにすると「う~~ん、うちの子もけっこう歳なのね・・・」と思いがちですが、人間でもそうであるように「歳のわりに全然若い~!!!」という人もいますよね。 PPCの目指すのは、そんな「歳のわりにうんと若い、老け知らずわんこ生活」です。
平均寿命というのはありますが、それだって食生活の改善や生活習慣でどんどん伸びています。なので目安はあくまで目安です。 うちのチュ~ちゃんは80歳・・・マッチョなおばあちゃんですね。
シニアになると基礎代謝が落ちてきますし、免疫力や筋力も衰えてきます。 消化機能も衰えてきますし、内蔵機能も落ちてきます。 これは人間でも同じですよね。 そういった部分で日常生活は身体に負担がかからない生活を心がけましょう。
シニアになると身体のあちこちに変化が現れます。
皮膚には老人性の脂肪の塊のようなものが出来たりもします。
お口の中に腫れはないか、お耳の炎症はないか、関節の動きは大丈夫か?
お目目の動きは正常か?お耳の聞こえは悪くないか?
肉球をくすぐってちゃんと反応するか?乳腺に腫れはないか?
身体のイボは増えてないか?それらは大きくなってないか?変色してないか?
などなど、改めて考えるとチェック事項はいっぱいあります。
うちはブラッシングやマッサージの時にくまなく全身を触りまくります。
毎日やっているとちょっとした変化に気が付きやすくなりますので
みなさんもスキンシップをいっぱいして、常に状態把握をしてくださいね。以前に「脂肪細胞腫?!!」と気が付いたのも全身を撫でてあげている時でした。 結局はただのワクチン後の接種部分の腫れでしたが・・・。
マッサージは「よし、今からやるぞ」という感じではなくちょっとナデナデするときについでに全身をもみほぐしたり指圧をしてあげます。 うちではいつもいっぱいいっぱいスキンシップをして 「気持ちよく笑顔で過ごす」事を大事にしています。 マッサージしながら「気持ちいいですか~?気持ちいいですね~」と話しかけます。 毎日ハッピーで笑顔で過ごすこと、これが一番チュ~ちゃんらしい過ごし方なんです。 以下は項目ごとにいろいろな起こりやすい変化を取り上げてみました。 16歳マッチョシニアのチュ~ちゃんの状態などもご参考になればと書き加えています。
基礎代謝の低下から老人性イボのような脂肪の塊が体表に出来たりもします。 うちのチュ~ちゃんもいくつかあるのですが、 これも徹底した抗酸化を続けているといつの間にか小さくなっていました。 「え?!」という感じでしたが、やっぱり嬉しいですよね。
脂肪の塊のような「老人性イボ」であれば問題はないのですが、それでもこまめに、色の変化はないか?大きくなっていないか?など 毎日触って見て観察してください。 うちはたとえ「老人性イボだろうな~?」と思っても 決して素人判断はせずにホームドクターに確認を取ります。 一部が黒く着色した時も組織診をお願いしました。 結局問題はなかったのですが、何事も早期発見に勝るものはありませんし、 小さなうちに発見できれば局所麻酔で取ってしまえますものね。 加齢によって免疫力が低下すると今まで全く大丈夫だったものに対しても アレルギー性の皮膚炎を起こしたりもします。 普通に常在するダニなどに対しても過敏に反応してしまう子も多いようです。
シニアの皮膚症状 |
日常の注意・観察点 |
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コートは年とともにドライになりやすくなります。 人間でも歳をとるとみずみずしさを失い皮膚がドライになりやすいですよね。 シャンプーのしすぎや刺激の強いシャンプーは避けるようにしましょう。 チュ~ちゃんは若いときのように芝生に身体をこすって遊んだりしないので、 うちではシャンプーは3-4週間に1回です。 ひどく汚れたときでも2週間に1度で充分だと思っています。 シニアになるとお風呂だって疲れます。できるだけ手早く行ってあげてくださいね。 チュ~ちゃんは毎日お散歩に行きますが、お散歩の後のあんよ洗いは徹底し、 毎日のブラッシングを欠かしません。ブラッシングは私たちのシャワーのようなものですし、 ブラッシングタイムは、血行促進と全身観察の良い機会です。 身体をくまなく観察するためにも、皮膚の血行促進のためにも毎日行ってあげてくださいね。
自然な生活リズムの中で暮らす方がよっぽど健康的なのと同じです。
爪は、早く伸びる割にもろくなると言われています。 お散歩も若いときと同じように活発に歩いたり走ったりしない分だけ爪の減りも遅いです。 爪がもろくなると爪切りの時に鋭角に切れないで割れたりする場合もありますので、 普段からこまめにチェックしてあげてくださいね。 割れたところはそのままにしないでヤスリなどで保護してあげてください。 乾燥した状態での爪切りは割れたりしやすいものです。 立て割れなど起こすと危険ですので、 お風呂上りやお散歩から帰ってきてあんよを洗ったあとなど 爪がドライドライでない柔らかい状況で切ってあげて下さいね。
人間でも老眼があるようにわんこも歳をとると視力が衰えてきます。 白内障の場合もありますが、白内障でなくても表面のレンズが曇ってきます。 もしも視力を失ってしまった場合は、生活環境で事故を防いであげることが大切です。 可愛いわが子が視力を失うと、かなりママは精神的に落ち込みます。 私もチャチャが視力を失った時にかなりショックでした。 でもママの気持ちはダイレクトに伝わりますので、できるだけ明るく過ごしましょう。
白内障に関しては「白内障を防ごう」をご参考になさって下さいね。
たとえ視力を失ってもわんこたちは落ち込んだりせずに前向きに環境に順応してくれます。お眼目が見えなくなった場合は、お耳が全ての情報をキャッチしますので 大きな音や急な物音に対してとても敏感になります。 そういった部分でも安心して過ごせる環境を整えてあげてくださいね。 急に大きな音をたてたりすると非常にびっくりさせてしまいます。
うちではチャチャのお眼目が見えなくなったとき、心落ち着く音楽をいつも聴かせてあげていました。 マルチーズはたれ耳なのですが、チャチャは全神経をお耳に集中するようになってから いつしか右のお耳がピンといつも立っているようになりました。 そして話しかけるとその立ったお耳をピクッと動かして一生懸命聞いていたんですよ。 可愛い可愛い片耳立ちの天使でした。
行動は、特別なことをしなくてもいろいろな場所にぶつかりながらも 時間はかかりましたが身体で勘を覚えて行動していました。 お留守番のときはちゃんとドアまでお迎えにも来ていたんですよ。 うちは階段などありませんのでそれで大丈夫でしたが 階段や段差などある場合は、事故を未然に防ぐ意味でも策などで安全を確保して バリアフリーの環境を整えてあげてくださいね。
お眼目が見えなくなる前の家具の位置などは身体で覚えていますのでお眼目が見えなくなってからのお部屋の模様替えなどすると勝手がわからなくなります。 また、初めて行く場所などは不安も強いので必ず傍に寄り添ってあげてて下さいね。 サンバイザーのようなものやアンテナのようなものを付けて お顔がぶつかる前にわかるような工夫もあります。 うちでは時々四つんばいになって頭を下げ、チュ~ちゃんの視線に合わせて物を見てみます。 チュ~ちゃんの見ている世界ってこんななんだね・・・と、いろいろな発見があるんですよ。 (うちではよく四つんばいになって、突っつきあいっこしたりして一緒に遊びます) いつか、チュ~ちゃんがもっともっと年をとってお眼目が見えなくなった時には、 ママはチュ~ちゃんの視線の位置で物を見るね・・・と、お約束しています。 シニアになるとドライアイもよく発生します。(うちのチュ~ちゃんもそうです) 人間でも年をとると乾燥肌になるように「みずみずしさ」が失われるのはわんこも同じです。 うちではドライアイに関しては定期的な受診をして涙の量を測って ドライアイ用の点眼薬の量を決めています。 今後起こり得る問題として、表面のレンズの白濁や白内障。 これはマイアミの強い太陽、それと加齢による自然な現象で避けられない問題なので、
チュ~ちゃんのかかりつけのお眼目のドクターにご意見を伺ってきました。今は白内障が進行すると手術も容易に出来る時代ですよね。
ただ、手術自体は20-30分程度のものであっても、
麻酔や身体にかかる負担、シニアの身体ではいくつまでが
手術を受ける限界なのか・・・そんな事を含め、
シニアの白内障手術に対するうちのアイドクターの意見は「ノー」でした。
若くて若年性の白内障になってしまった子に対しては「イエス」
この場合は若い子だと体力もあるし、まだ若いうちは見えないことで
性格まで変わってしまうからだそうです。
だけどシニアでは、身体への他の影響の方が大きいので賛成しないとのこと。もちろん手術は普及していますが、シニアの白内障に対しては
積極的に手術を進めないドクターの方が多いとのことでした。
うちは20歳を目標にしているのですが、やはり自然に任せ、
その中で出来ることをした方がいいのだとあらためて自覚させられました。
ブルーベリーやグレープシード、その他の抗酸化食品をあげている事などを説明すると、充分にケアできているとのことでした。
またアイウォッシュで眼を洗っていることも非常に大事なポイントだと言われました。特にマイアミの太陽の日差しは強いのでドライアイになり易く、
ドライアイは目の老化の進行を進ませる因子になります。毎日のケアはドクターのお墨付きを頂いたので、あとはもっともっといっぱい勉強して 更にお眼目にも身体にもいいものをいっぱい取り入れてあげたいと思いました。
チュ~ちゃんのお眼目のマッサージ 最近、うちで毎日欠かさずやっているのが「お眼目のツボ押し」なんです。 ブラッシングの時、お眼目を洗って目やになどをきれいにした後で、 お眼目の機能を向上させるツボを押してあげます。 このマッサージはお眼目の熱を取りドライアイの改善のために行っています。 お眼目のツボ押しは、お眼目の病気や視力をはっきりさせるのにも効果的です。
まずは、写真のお眼目と鼻の間、目頭の骨の部分を人差し指で軽く押してあげます。 軽く押してあげながら少し円を描くように指をクルクルします。 ここは「晴明」と呼ばれるツボで視力を明るく鮮明にするツボです。 私たちも目が疲れると目元を抑えると目がすっきりしますよね。このツボは同じなんです。
その次に下まぶたの中央あたり「承泣」と、目頭のちょうどでっぱったあたり「サン竹」を親指と人差し指で押したあと、同じように軽く指で円を描くようにマッサージをします。 両方ともお眼目の疾患によく効くツボと言われています。 「サン竹」は、写真の向きと反対側からお顔を包み込むように親指で押す方向が一般的ですが、 チュ~ちゃんはチビ犬なのでこうやってお目目をはさむ形で押しています。 最後に目尻のすぐ外側を指で軽く押さえます。ここは「太陽」と呼ばれます。 ドライアイに効果があるので、うちでは忘れずに押すツボです。 ここも押した後で軽く円を描くようにマッサージをします。 気持ち良さそうにしているときはちゃんとツボを押さえられている時です。 お耳の変化 シニアになるとお耳が遠くなる子も多いです。うちのチュ~ちゃんも少しお耳が遠くなりました。 以前のようにお菓子の袋を開ける音で飛んでこなくなったのですが、その分、今は「地獄鼻」です。 気配で感じているのか、それとも聞こえないふりをしているのか、 判断は非常に難しい部分もありますが、うちはドアを開ける音ですぐに飛んでこなくなったので 「あ、お耳が遠くなっているね」とわかりました。 最初は面倒なだけで来ないのかな?・・・と、思いましたが、 その後すぐに気がついてお留守番のご褒美をねだる姿に 「ご褒美がらみのことを聞こえないフリするわけないな・・・」と納得でした。 実際、音の種類によっては聞こえるようですが、あるトーンの音は聞こえにくいようです。 お耳が少し遠いね・・・と、わかってからは、ボディタッチで教えたり こちらの表情や手振りなどでコミュニケーションしています。 でも16年近くも一緒にいると、聞こえなくても雰囲気や空気で感じたり、 ただただ「ね~!」って言えば通じる部分も多いんですよ。 チュ~ちゃん自身も身体全体で「ね、ね!」と表現するのでますます可愛いです。
お耳が遠くなる前からお留守番の時はドアの前で待つことがお約束でしたが最近は自分のベッドで爆睡していることもあります。 やっぱり聞こえてるのに、面倒なだけなのかな?それとも両方? そんなときは驚かさないようにそうっとタッチして起こします。 ふんわりコットンキャンディを触るように優しく触ってあげないとびっくりさせてしまいます。 ま、私たちも爆睡してる時はそうですよね。(私はそんなものでは起きないと思いますが・・・) お耳が遠くなった子にはジェントルタッチのコミュニケーションをとってあげましょう。 お耳が遠いね・・・と、気が付いたときは私もかなり凹みましたが、 こういったシニアの諸機能の変化は、身体がストレスから守られる為の 自然な変化なのだと思えるようになりました。 何のストレスもなく騒音も関係なく、心穏やかに過ごせるように 神様がそうしてくださっているのだと、うちではそんな風に受け止めています。 音に鈍感になって爆睡するチュ~ちゃんの寝顔や寝息は本当に平和そのものです。 その他、シニアなお耳の変化としては外耳炎などを起こしやすくなります。 シニアになって免疫力が低下してくると、常在菌のバランスが崩れてしまう場合もあり、 マラセチアなどが原因となる外耳炎を起こしやすくなります。 マラセチア性の外耳炎を放置すると全身の皮膚症状まで引き起こしますので 普段から予防と共に早め早めの対処をしてあげてください。
外耳炎に関しては「外耳炎を防ごう」をご参考になさって下さいね。
チュ~ちゃんのお耳のマッサージ うちではお眼目のマッサージをした後で、お耳のマッサージをします。 お耳の内側に親指、後ろ側を人差し指と中指で包むように軽く握って、 お耳の付け根から全体をもみほぐすようにマッサージします。 チュ~ちゃんはこのマッサージが大好きでいつもうっとりとお眼目を閉じています。 お耳の付け根からお耳の付け根の下部分には お耳のツボが集中しているので、ちょっとお耳が遠くなったチュ~ちゃんのお顔を 手のひらで優しく包みながら親指で愛情を込めてマッサージします。 顎の横辺りはお顔の神経が通っているのでここも包み込むようにマッサージします。 離れて赤いポイントになっている部分はお耳の先端を意味しています。 ここは結膜炎やお腹の調子を整えるツボでもあるんです。 うちはお耳の付け根からお耳全体、最後にお耳の先端を軽くつまんであげます。 歯の変化 シニアになると唾液分泌も減少する分、歯石などが溜まりやすくなります。 歯石が溜まると歯周病などを起こしやすくなりますね。 毎日の歯磨きに勝る予防法はありませんので、 若いときからしっかり歯磨き習慣をつけておきましょう。 歯周病は歯を失うだけでなく、歯肉ポケットから入った細菌が全身に回り、 心臓や腎臓などの臓器に影響を与える怖いものです。 人シニアになってくると、わんこの命である「犬歯」も先が丸くなってきます。 (磨耗して鋭さがやや緩和してくると言う意味です)
歯周病や歯のケアに関しては「歯磨きのすすめ」をご参考になさって下さいね。チュ~ちゃんは7月には上唇に出来た小さなニキビ様のおできのチェックに行きました。
「ま、悪いものという可能性はほとんどないけど心配なら組織をラボに回すからね」との事。
一応針でチクッとつくだけの事なので、お願いして帰りました。
で、帰ってきたらその穴から中の脂肪が出てしまったのか?なくなってました。
なんだかそれまでの心配はなんだったの?という感じです。それでもやっぱりシニアになるとちょっとした事が心配になります。
チュ~ちゃんは病院大嫌いなのですが、受診料はママの安心料でもあります。
大きくなるようなものであっても年齢的に全身麻酔での手術は出来ませんから
それだからこそ、何事も早期発見が何よりも大事だと感じます。
小さなものであれば局所的に取ってしまえますものね。今回その「ニキビ様のもの」を発見したのは、毎日の歯磨きの時でした。
チュ~ちゃんの場合はお口の周りにも毛がいっぱいなので、
唇やお口の中をじっくり見る機会というのは歯磨きタイムくらいなんです。
(大きなお口であくびをしますが、このときは観察できません)
改めて、毎日のお手入れタイム=全身状態のチェックタイムだと感じました。消化器系の変化 シニアになると唾液や消化酵素などの分泌が少なくなってきます。 なので食事はできるだけ消化の良いものを食べやすい形であげて下さいね。 どんなにバランスの良い食べ物をあげていても、きちんとした消化吸収ができていないと 身体の栄養素がちゃんと取り込めていないわけですから意味がありません。 消化吸収がきちんとされていることは元気な身体を保つ基本です。 毎日のウンチはその子の健康状態を測る上で最も大切です。 うちでは食べたものがきちんと消化されているか、未消化のものがないか、 そんな部分を観察しながら「あ、これはもうちょっと細かく刻まないとだめだね」とか、 「これは熱を加えた方がいいね」などと、手作り食の内容を変えてきました。 色や硬さも見ながら、消化酵素は足りているかな?なども観察します。 ウンチは全てを物語ると言っても過言ではありません。
チュ~ちゃんの場合は、アントシアニンなどの抗酸化色素を多く含むものをたくさんあげているので色は黒っぽい色をしていますが、 そんな中でも健康な色をいうのを把握しておくようにしています。 ウンチの「キレ」も「太さ」もとってもいいんですよ。 量と太さは小型犬とは思えないくらいなんですが、 不要物をしっかり体外に出すことができている証拠ですので、 りっぱな健康なウンチを1日2回ちゃんとしてくれる事がママの幸せです。 心臓・腎臓など内臓機能の変化 私たちの身体でも同じですが、長年使っていれば内臓だってくたびれてきます。 細胞の酸素効率が低下したり、活性酸素の影響を受けたりしますね。 わんこの身体も同じです。成人病が発生しやすくなるのもシニアな時期です。 心臓の機能や腎臓の機能なども少しずつ低下してゆきます。 若いうちからしっかりバランスのとれた食事と運動をして細胞を元気に保ち、 シニアになっても頑強な身体でいられるように心がけましょう。 以下はシニアがかかりやすい内臓疾患と早期発見のための観察点です。
発見の時期によって、その子の寿命まで左右してしまう病気もあります。とにかく決め手は「早期発見」これに尽きます。
シニアの病気
日常の注意・観察点
心臓病 最も多いのが 僧帽弁閉鎖不全
- 咳:「カ~ッ」というような物を吐き出すような感じなので気が付かないことが多いのですが悪化すると夜間から明け方にかけて頻回に咳をするようになります。お咳が出るようになったら早期受診をして下さい。
- 鼓動が乱れる:普段から心臓に手や耳を当てて心拍数を数えましょう。その子の正常な心拍数(「正常値とデータの読み方」を参照してくださいね)をいつも把握していると、心拍数の乱れや強弱の異常等に気が付きやすくなります。心拍数は運動などによって変化がありますので、いつも同じ状態で計ってくださいね。
- 呼吸がハッハッとして荒い感じがする:心臓に負担がかかっていると肺への循環が悪くなりますので呼吸が荒くなります。
- 運動を嫌がる:息切れがする、循環障害があれば、当然お散歩なども行きたがらなくなり、食欲も落ちたりします。ただでさえ寝ている時間の長くなるシニア、お散歩の前にはお部屋の中で軽くウォーミングアップをしてから出かけるようにして急激な運動は避けるようにします。
- 何よりも早期発見・早期治療が鍵となります。イヤな咳をしていたらすぐに受診してください。肥満なども原因の一つとなります。普段から太りすぎには注意ですよ。
- * 心臓病の事はお勉強室の「わんこと心臓病」を参考になさって下さいね。
尿路系 最も多いのが腎不全 - 初期はおしっこの回数が増え、お水を多く飲むようになりますので、尿路感染と間違う場合もあります。いつもよりもおしっこの量やお水の量が増えたら早期受診をしましょう。
- 普段からおしっこの量と飲むお水の量をおおまかでもいいので把握しておきましょう。うちでは毎日あげるお水の量を測っています。もちろん暑いときなどはお水をたくさん飲みますが、その分身体からも水分が消費されます。おしっこの色なども注意して観察してくださいね。
- 症状が進むと、食欲がなくなったり、吐いたり、下痢をしたりします。
- 更に進むと心不全などを起こしますので、早期の治療が決め手となります。
- 腎不全にかかってしまったら、有毒物がおしっことして体外に出ない状況になりますので、獣医さんの指示を守り、全身状態の検査を受けながら悪化をできるだけ防いであげましょう。
チュ~ちゃんは、今年の4月の健康診断で心臓の弁の働きが弱くなってる事が指摘され、 遂にシニアかな(年齢的にはとっくに・・・ではありますが)・・・と感じました。
ホームドクターの所で診断され、その後どうしても精密検査を受けたくて
心臓専門医の先生にアポを取りエコーと血圧測定を依頼しました。
詳しいことはチュ~ちゃんの日記にアップしたのですが、
受診をする際に説明をより理解する、また普段の注意点を確認する上で
こんなちょっとした事が役に立ったので、ご報告いたしますね。
心臓専門医の先生に受診する際にした事は・・・
1.
- ホームドクターの所に行き、カルテのコピーと今までの検査結果のコピーを過去数年間分もらい、専門医の先生に診察を受ける前に渡しておく。が・・・アポをとる際に「どこの病院の何先生の患者さんですか?」と聞かれました。そしてカルテのコピーを渡す前に、既にコピーが取り寄せられていたのに感激!でした。
2.
- チュ~ちゃんが今食べている食事内容を全て説明できるようにしておき、心臓専門医の視点から食材などのアドバイスをもらう事。
3.
- 今あげているサプリメントの内容を全て見せて薬と併用できるか確認を得ること。サプリの内容のコピーを持参しました。
4.
- 専門書をあらかじめ自分で読んで理解し、必要と思われる検査のページをマークして、その他にも質問事項を書いておくこと。
- そして受診の際に印やメモを貼り付けた専門書を獣医さんに一緒に見てもらい、その場で各項目ごとに受けた説明と家庭での観察ポイントをそこに書き込みしてゆく。
5.
- 毎日の飲み水の量を計って報告するとともに、チュ~ちゃんの体重での1日の飲水量の限界を聞いておく。
- 飲水量はどういった食事をどれくらい摂っているかによって違うので食事内容もあわせて考える上で報告できるようにする。
- こちらでは、どのドクターの所から来たと言えば大きな病院同士の場合、且つ古い先生であればお互いに知っているので楽なんですよ。
カルテをもらうという事も専門医にかかるということもこちらでは当たり前のチョイスであり、ホームドクターを信頼していないというような問題ではなくもっと注意すべき事を更に詳しく理解する為の当たり前の普通のことなんです。 - カルテのコピーは自分用にもコピーし、チュ~ちゃんファイルを作っています。カルテには今までの検査結果や健康診断の際の状態、イボでの受診、ワクチンを受けた日、体重の経過など全て書かれています。
ここに、専門医での1回目の検査結果やお目眼のドクターからのドライアイのお薬の処方箋などを追加で綴じて、次の診察の際に持参しました。
このファイル一つでチュ~ちゃんの今までの経過と、現在の状態が全て把握できます。こうしておけば、何か起こってやむをえず他の病院にかかる場合でも安心ですものね。
シニアになって「持病」が出てきたら「経過ファイル」を作っておきましょう。うちでは大事な検査結果などにはピックアップマークを付けてすぐに見られるようにしています。
チュ~ちゃんの心臓に効くツボマッサージ 1番の場所は「心愈」という場所です。 心臓に近いツボで心臓病に効果のあるツボと言われていますので、 うちでは背骨を片手で挟んだ状態でもんであげます。 その少し上には「陶道」というツボもありますので、うちでは背骨をはさんで 首の付け根のあたりまで幅広くマッサージします。
2番の場所はチュ~ちゃんの写真ではわかりにくいのですが、太ももの下の部分の内側で頚骨の後ろ辺りにあるツボ「血海」です。 ここは血の流れを心臓に戻すツボと言われます。 この上の位置で太ももの外側には「後三里」というツボもあります。 ここは心臓疾患に効果が共にあると共にボケ防止にもいいと言われます。 あんよの下側の「血海」を押した後は、太ももをきゅっきゅっと軽くほぐす感じでつまみ、 あんよの全身マッサージといった感じで「後三里」も押してあげます。 うちではブラッシングのときにヘソ天にし、両足の内側を軽く押してあげます。 3の場所は「ダン中」という場所で前足の間で肋骨のすぐしたの窪みです。 動悸を落ち着かせるツボと言われます。ここをさするようにマッサージしてあげます。 抱き上げるときも前足の間に人差し指と中指と薬指の3本を入れ、親指と小指を 左右のあんよの付け根に回して身体全体を抱き上げるようにしています。 この抱き方は安定感もありますし、心臓のツボに当たる抱っこの仕方です。 また運動前後の心臓の鼓動も手のひらに感じるので、鼓動のチェックにもなります。 このツボは人間でもちょうどお乳の間、胸の中央に位置します。 わんこも同じです。そう考えると位置がわかりやすいですね。 心臓のお薬などを長期に渡って飲んでいると腎臓機能に与える影響もありますので 腎臓に良いツボ4の位置にある「腎愈」もマッサージしてあげます。 ちょうど腎臓のあるあたりです。人間でも腎臓のある位置が「腎愈」です。 手のひらで背骨をはさみ、指でつまむように軽く押します。 それが終わったら、背骨をはさんで首から尻尾の先まで 背骨の両側の筋肉を優しくもみほぐしてあげます。 私は指圧師ではありませんので、ツボの位置もピタリと当てられないのですが、 本を見ながら「だいだいここらあたりだね」と適当に押してみます。 チュ~ちゃんの反応を見ていると「気持ちいい場所」というはわかります。 それでも正確にツボが押せているかが不安なので、その周りの幅広いマッサージもします。 私たちが人の肩をもんであげる(もんでもらう)時だって同じですよね。 そういった意味で、スキンシップの延長でトライしてみてもいいですね。 愛情込めて「よくなれ~」のおまじないをかけながら行ってあげてくださいね。 「気持ちを込める」という事は「元気な気を送ってあげる」という意味もあります。
ただ、「マッサージは筋肉やツボに対してだけ。骨を揉みほぐしてはしてはいけない」という原則に沿って行ってください。 うちではお手入れの締めくくりには肉球マッサージも行います。 一番大きな肉球のすぐ下中央には「湧泉」というツボがあります。 このツボは、脳神経の活性化や脱毛などに効果があります。 「ボケないでフサフサコートでいこう~!」などと言いながらキュッキュッと押します。 チュ~ちゃんは寝る前には、しばらく腕枕でなでてもらったあと、 (この時も眠くなってなでるのをやめると鼻でつついてリクエストします) 起き上がって自分から背中を向けます。 もう毎日の日課になっているのですが、これは「マッサージしろ」という合図なんです。 この時は片手で首の付け根から尻尾の付け根までつまむようにマッサージをしてあげます。 だいたい1-2分もマッサージすると満足して寝てくれます。 「身体に良いこと」は自然の本能でわかっているんでしょうね。わんこはやっぱりスゴイ。
内分泌・ホルモン系の変化 シニアになると新陳代謝が落ちてきますが、それと同時にホルモン代謝の異常なども起こしやすくなります。 以下はシニアがかかりやすい内分泌・ホルモン系疾患と早期発見のための観察点です。
シニアの病気
日常の注意・観察点
子宮蓄膿症 - 出産の経験がなく、避妊手術を受けてないシニアの子が罹りやすい病気です。子宮に膿が溜まり、お腹が膨らみ、膿のようなおりものが見られます(膿には血液が混じる場合もあります)。
- 普段から気をつけて観察し、おりものがあったら早期受診をして下さい。おりものがある場合は臭いを伴うので、臭いで気が付く飼い主さんも多いようです。毎日のブラッシングタイムにヘソ天にしておりものなどがない事を確認してくださいね。
- おりものがない場合も多尿・多飲・お腹が張った感じがある場合も早期受診が必要です。
乳腺腫瘍 - 乳腺にしこりがあることで気が付くケースの多い病気です。良性と悪性の両方があり、良性と悪性の発生頻度は1:1といわれています。特にホルモンとの関係が指摘されていますが遺伝子異常が原因となる場合もあります。
- 普段から乳腺を触り、しこりがないかチェックしましょう。しこりを発見したときは早期受診を心がけてくださいね。うちではブラッシングタイムにヘソ天にしてマッサージとセットでチェックしています。
前立腺腫瘍・肥大 - 良性の肥大と悪性の腫瘍の両方があります。どちらも肥大するので発見しやすいものです。
- シニアの男の子の場合は、精巣の働きが鈍ることによって精巣ホルモンの分泌が衰えることが原因となり、シニアの約半数の確率で前立腺肥大が起こるとも言われています。
- 肥大が進むと尿道や腸が圧迫されるのでおしっこやウンチがスムーズに出にくくなりますので、早期受診が必要です。食事療法だけで緩和する場合もあります。
- 去勢した子の場合は良性の肥大は起こりにくいと言われますので特に注意が必要です。
前立腺炎 - 前立腺が細菌感染を起こして肥大するシニアに多い病気です。前立腺への感染が膀胱へも広がる場合があり、この場合は膀胱炎を繰り返します。
- 急性の場合はおしっこが出にくくなったり、熱が出たり、吐いたり、激しい痛みがあるので、すぐに受診する目安となるのですが、慢性の場合は症状がないまま膀胱炎を繰り返したりしますので気が付きにくいとも言われています。シニアの男の子で膀胱炎を何度も繰り返す子はきちんとした診断を受けてくださいね。
クッシング症候群 - 副腎皮質ホルモンの分泌過多によるもので、お水をたくさん飲んでおしっこの量が増え、食欲が異常に増すなどのサインがあり、お腹が膨れた感じになり膨れたお腹の毛細血管が浮き上がって見えます。
- コートが乾燥して左右対称の脱毛が見られる場合もあります。シニアには多い病気の一つですが、副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)の長期服用によっても同じ症状が起こる場合があります。
- 治療は副腎皮質ホルモンの分泌をコントールする薬が使われますが、量に対して非常に注意が必要なこと、一生続けなくてはいけなくなる等の理由から、シニアになってから発症した場合で悪化しないで現状維持している場合などは、特に治療をしない場合の方が多いと言われます。ただ、この場合も毎日の飲水量やおしっこの量などを把握して症状の悪化がないことを日々観察して下さいね。
甲状腺機能低下症 - 甲状腺の機能低下により甲状腺ホルモンの分泌が低下します。甲状腺ホルモンはコートの正常な成長や健康な皮膚の維持に関与するホルモンですので、コートの成長阻害、皮脂分泌の低下や皮膚色素の増強などが起こります。コートの艶も悪化します。
- 甲状腺の機能が低下すると新陳代謝が衰えるので、食事の量の割りに太ってくるといった症状も起きてきます。基本的な動作も緩慢になりますが、年齢的なものと勘違いして気がつかない場合もありますので注意してくださいね。
- シニアになると他の病気があり投薬中の子も多いのですが、薬の副作用として、または他のホルモンバランスの崩れで起こる場合もありますので、投薬中の子はお薬の副作用として起こりえる症状を獣医さんに充分に確認してくださいね。
- 治療は分泌されなくなった甲状腺ホルモンを補う為に甲状腺ホルモンが投与されます。
(老齢性)糖尿病 - 糖尿病は遺伝的要素の高い病気ですが、シニアな女の子の場合は黄体ホルモンとの関係で太りやすくなったり糖尿病になったりする場合もあります。(糖尿病は黄体ホルモンとの関係も高いと言われています)
- シニアになると基礎代謝が低下するので太りやすくなります。普段から理想体重の維持(その子にとってのベスト体重という意味です)に努めましょう。人間もわんこも肥満は万病の元です。太りすぎは肝臓にも脂肪が貯まり、肝機能障害の元にもなりますので要注意です。
チュ~ちゃんは、去年の10月にクッシングを指摘されました。 お腹の張った感じから判断し、血液検査を受けましたが、 血中コルチゾールの値が正常値を超えていました。 (正常値 5.5 - 20.0 ug/dl に対して 29.9 ug/dl ありました) 現在出ている症状としては、食欲旺盛のみ。 しかしながら食欲旺盛なのは15年来のものなので、いつから起こったか不明です。 他の症状である、多飲・脱毛・おしっこの量が増えるなどの症状は一切ないので 治療は全くせずにそのまま経過観察をしています。
1日の飲水量は、3.6キロのチュ~ちゃんの場合は210ml以下なのですが、うちは手作り食なので食事に含まれる水分量を考えあわせるると、 150mlを超えていなければオッケーという基準としています。 現在お水の量は毎日測ってあげていますが、1日に約80-100ml程度が平均です。 (少ないときは60mlくらい、多いときでも120mlを超えません) ドクターからは1日の飲水量が150mlを超える事が続いたら報告と言われています。 うちでは「病気を持っていても落ち込まず、きちんと観察・異常の早期発見・ 家庭でできることでコントロールしながら上手に病気と付き合うこと」を目指しています。
筋肉・骨・関節の変化 シニアの骨や関節の変化は、それまでの姿勢や食事、運動量、日光浴など いろいろな因子が混じって起こることが多いようです。 若いときから適度な運動、適切な食事、適度の日光浴によって防げるものも多くあります。 シニアになったら無理な姿勢をさせないよう、食事の時なども足のついた食事台で 楽な姿勢で食べられるような工夫をしてあげましょう。 またお散歩も長時間の運動は避けますが、気分転換になりますし、 外部との接触による脳の活性化にはとても必要です。短時間でも毎日行きたいですね。 お散歩の時間が短くなる分、適度な日光浴をさせてあげましょう。 日光浴は骨に必要なビタミンDの合成にも役立ちます。 シニアになると骨も弱くもろくなりやすいので日光浴でビタミンDを合成することは カルシウムの骨への沈着を促進する上で大切なんです。
うちのチュ~ちゃんは自主的にバルコニーに出て日光浴を楽しむ毎日です。 白いわんこは皮膚癌になりやすいため、強い日差しを直接浴びるのは良くないので チュ~ちゃんのロン毛は直射日光から皮膚を守る意味もあります。 とにかく若い頃から日光浴が大好きなんです。 太陽の光をいっぱい浴びながら気持ち良さそうに寝ている姿を見ていると 「お日様からいっぱい元気なエネルギーをもらっているのね~」と感じます。
お散歩は毎日行きますが、その日の気分で100-200メートルくらいを歩きます。 所要時間は15分から20分、出かけるときは嬉しくて廊下をダッシュしますが、 外に出ると時々立ち止まりながらの~んびり歩きます。 以前は膝関節の脱臼もありましたが、ダイエットとグルコサミンで完治してからは すっかり調子も良くて、時々気分がいいと外でも両足そろえてダッシュします。 うちではあくまでチュ~ちゃんのペースに合わせてのんびりモ~ドのお散歩です。 時々しゃがんでチュ~ちゃんの視線の高さで景色を見ると、飛び石の幅でさえも 上から見下ろすのと随分感じが違ったりします。 チビわんこの場合はお散歩道の障害物など、私たちが上から見る以上に大変だったりしますので 時々はしゃがんでその小さな身体が感じることを間接的に感じてみてあげて下さいね。 その子の目の高さから360度の景色をビデオに撮って眺めて見るのも一つの方法です。 普段自分たちの目線では気が付かなかった小さなことに気づかせてくれるかも知れません。
下はシニアがかかりやすい関節疾患と早期発見のための観察点です。 シニアの病気
日常の注意・観察点
股関節形成不全 - 遺伝性のものですが、パピーの頃からの栄養状態(特にカルシウムの過剰摂取など)や運動不足、筋力の未発達時の運動などが原因ともなります。
- 若いときは発症しないでシニアになってから発症する場合もあります。普段から歩き方に注意しながら早期発見に努めましょう。遺伝的要素のある子はできるだけ肥らせない、過度の運動を防ぐなどで悪化を予防してあげてください。
膝関節亜脱臼症 股関節脱臼 - 遺伝的な要素もありますが、ちょっとしたジャンプなどが原因となって起こる場合もあります。軽度の場合は自然に治ってしまう場合もありますが、重度の場合は年齢と共に変形を起こしたり、シニアになると関節の周りの靭帯なども弱くなりますので、若いときに発症した場合はできるだけ早く完治させてあげてください。
- 関節に負担をかけないこと、関節を強化し保護してあげることが大切です。まずは肥りすぎないこと、滑るような床であれば滑らない工夫をしてあげること、高いところからのジャンプなどはさせないことで悪化を防ぎましょう。
- チュ~ちゃんも以前は左の膝関節脱臼でした。自分で足を伸ばしたりしてうまく治していましたが、その時は肥りすぎでしたので強化ダイエットを開始して体重を減らすと共に、グルコサミンなどで関節の強化をしました。体重が減った後は外れることもなく、今では毎日ダッシュ、ジャンプで自分のベッドに飛び込むほど元気になりました。
椎間板ヘルニア - 胴長で短足の子に多い病気です。シニアになると関節と関節の間のクッションの役目をする軟骨である椎間板の変形なども起こりやすくなります。変形して外に飛び出すと激しい痛みなどを起こすとともに、神経を圧迫するので麻痺なども起こってきます。
- 普段から歩き方や背中の曲がり方などに注意して観察し、早期発見に努めましょう。また肥りすぎは足腰だけでなく、背骨にかかる負担も大きいものです。肥りすぎは万病の元、シニアになる前から理想体重の維持に努めてあげてくださいね。
- 激しい運動によっても背骨には大きな負担がかかります。アジリティをしている子たちは専門家とよく相談した上でその子に合った運動量で行って下さいね。またシニアになると急な階段の上り下りも脊椎に負担がかかるので避けた方が無難です。
お家の中でのかけっこの為には、ちゃんと定期的に爪やPawの間の毛を切ってあげて下さいね。
Paw(肉球)の間の毛が伸びていると滑りやすかったりして
ちょっとした踏ん張る角度で、関節などを脱臼する原因にもなります。特にフローリングのお部屋でのかけっこには必須チェック項目です。 滑りやすいフローリングにも怪我の防止の為には絨毯を敷くなどの工夫をしてあげて下さい。 シニアになると関節の弾力も失ってきますので、ちょっとした些細なことにも気をつけてあげましょう。 急な階段の上り下りは腰や背骨への不自然な力がかかります。 シニアになってきたらできるだけ毎日の階段の上り下りは避けましょう。 食器の位置も工夫してあげましょう。 うちではチャチャが使っていた足の付いた台にはめ込む形の食事台を使用しています。 これだと背中をかがめて食べなくていいので、背骨に負担がかかりません。 わんこの背の高さから最も楽に食事ができる高さのものを選んであげてくださいね。 お散歩時は首輪よりもハーネスの方が身体全体を広い範囲で支えられるのと、 万が一、急に引っ張ったりした場合にも首椎への負担がかからないので シニアになったらハーネスへの切り替えが良いと思われます。 あんよが立たなくなってしまっても、わんこは自力でなんとか立ち上がろうと努力します。 腰の下に腕を入れて上手に立ち上がれるようにヘルプしてあげて下さいね。 何回も何回も失敗していると諦めてしまうので、立てなくなり始めたら傍で見守り、 立とうとし始めたらできるだけ自力でできる範囲は見守り、力がかなり必要なポイント (うちでは関節を自分で伸ばすときにちょっとヘルプしてあげました)になったら 少しだけヘルプしてあげて、ちゃんと立てたら思い切り誉めてあげましょう。 誉められることで自信を失わないですみます。 「自力でできる自信」というのはとても大切なことです。 脳・神経系の変化 最近はシニアな年齢の子もどんどん寿命を伸ばしてる分だけ 昔よりも「ボケ」などの症状が出る子も増えています。 シニアになって痴呆が進むと脳神経の働きが鈍ることで、 記憶力や判断力、思考能力が低下し、自律神経失調などを起こします。
ボケや老犬性の痴呆の症状としては・・・ - 昼夜が逆転して夜鳴きなどをするようになります : 夜鳴きをするようになったら抱っこやマッサージなどで不安を取ってあげましょう。うちではチャチャがお眼目が見えなくなってから夜鳴きをするようになりました。そんな時はいつも抱きしめて「大丈夫だよ」と言い聞かすのですが、夜になると神経が高ぶるのか何度も繰り返していました。気持ちを落ち着かせる音楽を聞かせてあげたり、寝る前にリラックス効果のあるエッセンシャルオイルを使ったマッサージなども効果的です。昼間もうとうとしてることの多くなるシニアですが、昼と夜が逆転するようなら昼間はできるだけ起こしてあげて日向ぼっこなどをさせて体内時計を戻してあげましょう。いつもできるだけ傍にいて安心させてあげてくださいね。
- 歩き方はとぼとぼと、同じところを徘徊し始めます : 周りの環境を整えて危険なものを避けてあげてください。ぼんやりしている場合は、柱などに頭をぶつけないよう、またぶつけても大丈夫なように安全対策をしてあげて下さいね。
- やたらと狭い所に入りたがるようになります : 判断力も鈍りますので、戸締りなどしっかりして事故などを未然に防ぐようにしてください。チビわんこは家具の隙間などに入ってしまって出られなくなる場合もあります。うちではチャチャのお眼目が見えなくなってしまった時には行動がわかるように鈴を付けていました。鈴が鳴り始めるとそっと見える距離に行って行動観察をしていました。お眼目が見えなくなった子には要注意です。
- 今までちゃんとできていたトイレの場所がわからなくなって、トイレ以外のところでお粗相してしまいます : トイレ以外の場所でのお粗相は判断力の低下から来るものですので、叱ったりしないでくださいね。失敗を叱られることはシニアにとっては過度のストレスになります。こまめにトイレの場所に連れて行ってちゃんとできたら思い切り誉めてあげましょう。できるだけ「自立」の状態を続けることが、本人の「気持ち」を支えます。(うちのような「ワザと・・・」の「腹いせ粗相」は該当しません。腹いせ粗相の場合は叱ってオッケー。うちではしばらく「絶好状態」になりますが・・・)
- 何事にも無関心・名前を呼ばれてもわからなくなる : こうなると本当に悲しいです。こんな風にならないように普段から脳を活性化させるEPAやDHA、循環に良い食品などをあげるようにしましょう。
シニアになると寝ている時間が多くなりますが、足腰が丈夫なうちは できるだけお散歩に行き、外の刺激に触れ、気分転換をしながら 脳細胞を常に活性化させてボケないシニアを目指しましょう。 ただ、お散歩中に他のわんこのおしっこやウンチをクンクンさせないようにして下さいね。 ウィルスや細菌感染の原因となります。 シニアのお散歩は、ママがしっかり見張っていることが大切です。
おしっこやウンチからの感染に関してはお勉強室の「ワクチン」のページも見てくださいね。お散歩中はちょっとしたジャンプなどにも気をつけ、事故を防いであげることも大切です。 足事を痛めたり、怪我をしたりして、体の自由が利かなくなる事は 散歩に行けなくなる事で、老いの進行や寝たきりになったりするきっかけにもなってしまいます。 足腰が大丈夫で、ボケがなくても、シニアになると、とっさの反射神経が鈍ります。 足元にいる場合などは、こちらが充分に注意をしてあげることが大切です。 うちでは、知らないうちにオフィスの椅子の下で寝ている場合もあるので 椅子を移動する場合は、必ず居ないことを確認して移動します。 1度、あんよを引きそうになりました。それ以降は確認を努々忘れないようにしています。 チュ~ちゃんもその時の「ドキッ」を忘れていないらしく、最近はちょっと離れた場所で寝ています。 ママの反射神経もかなり鈍っているので、これは彼女なりの的確な判断でしょう。
寝たきりになってしまったら・・・ 「寝たきり」これも年齢から来る自然な姿として優しく愛情込めて受け入れてあげましょう。 全身で絶え間なく愛情を与え続けてきてくれた身体がちょっとくたびれちゃったのです。 その疲れた身体を今まで与え続けてくれた愛情に感謝をしながら優しくケアしてあげましょう。 寝たきりになってしまったら、まずは「清潔に過ごすこと」 「血行を良くして身体の循環を高めてあげること」 そして「寂しくない環境にいつもいられること」などを心がけてあげてくださいね。 清潔に保ってあげる事は気持ちも元気にしてくれます。 私たちだってそうですよね。わんこだって同じです。 「気持ちよく過ごす」これは基本です。 うちでは立てなくなったチャチャを抱っこして、よく温泉浴をしました。 お風呂は疲れますので、抱っこして熱すぎないお湯に短時間浸かるだけ。 お眼目が見えなくて、更に立てなくなってしまったチャチャも 抱っこで入るお風呂は大好きでうっとりと目を閉じて気持ち良さそうにしていました。 このとき、必ず身体のぬくもりが伝わるほどママがしっかりと抱きかかえて 安心させてあげて下さいね。赤ちゃんと同じです。 チビわんこは抱きかかえてこうしたケアもできますが、デカわんこはそうもいきません。 そんなデカわんこには消毒効果のあるエッセンシャルオイルを落としたお湯で身体を拭いてあげたり、 リラックス効果や血行促進のあるエッセンシャルオイルでマッサージをしてあげて下さいね。 明るく話しかけながら、楽しくケアをしてあげましょう。 寝たきりになると一定方向に圧力がかかる続けるので「床ずれ」なども起こします。 自分で動くことのできなくなった子は、定期的に身体の向きをかえてあげて下さい。 また足と足の間にバスタオルを挟むなど、できるだけ足などもこすれないよう工夫しましょう。 最近は手芸のお店などでスポンジなども売っていますね。 厚めのスポンジをバスタオルで巻いて使用すると適度な柔らかさがあって気持ちいいです。 枕なども工夫して、できるだけ楽な姿勢で過ごさせてあげてくださいね。 よだれや食べ物で汚れるお口周り、おしりやおしっこの周りなどはこまめに拭いてあげましょう。 また、毛がすれて毛玉にもなりやすいのでブラッシングは身体に負担がかからない範囲で できるだけ毎日行ってください。血行促進にもなります。 うちではチャチャにもブラッシングやお手入れ、肉球マッサージなどを チュ~ちゃん同様に毎日欠かさずしていました。 これがチャチャと長年過ごしてきた「1日の終わりのお約束」だったのです。 なので、病気になってもそれはずっと変わらず続けていました。 排泄に関してはチャチャが寝たきりになった時はオムツをしていました。 オムツが濡れると吠えて知らせてくれましたので、その点は楽でした。 ただ、感染でおちんちんを取ってしまってからは、わかるかな?と心配でしたが オムツが重くなるとちゃんと吠えて知らせてくれました。 ウンチは踏ん張ることが出来なくなってからは、赤ちゃん用の曲がる体温計に ワセリンを塗って肛門を刺激すると出ていました。 あんよが不自由になると踏ん張る力もなくなります。 ウンチは毎日出るようにしてあげて下さいね。 食事はずっと自分で自分のボールからちゃんと食べていました。 チャチャには首を支える力が残っていたので、この点は安心でしたが、 時々は食事の途中で疲れてしまうので、その後は「お手手ご飯」になってしまいます。 それでもちゃんと食べてくれること、このことが何より嬉しかったです。 気分屋さんで時々食べないときは大好きなチキンを少し多めに混ぜてあげていました。 チャチャはずっとお薬を飲み続けていたのですが、 お薬とわかると絶対に吐き出そうとしたり、お口の横に上手にくっつけてしまいます。 なので、すりつぶしてチーズに挟んだり、クリームチーズでくるんだり、バターを塗ってみたり とにかく「好きなものに混ぜ込んでしまう形」で飲ませていました。 よくチャチャを抱いて気分転換の為にお散歩もしました。 すっかりお眼目も見えず、立つこともできなくなったチャチャでしたが 芝生に下ろしてあげると外の風を気持ち良さそうに感じていました。 もちろんチュ~ちゃんも一緒にお散歩です。 バルコニーにタオルを敷いてチュ~ちゃんとの日光浴も日課でした。 「今までと何一つ変えないであげること」それも大切なことだと思いました。 今でもお散歩道の木漏れ日の中からチャチャが見守ってくれているような気がします。
チャチャが発病してからの生活は、それなりに大変ではありましたが、 その小さな身体でたくさんの事をチャチャは教えてくれました。 生きる意欲の大切さ・自分を信じてまっすぐに頑張る姿勢・決して諦めない大切さ・ そして願いや祈りは神様に必ず届き、奇跡は起こるということ そして何よりもチャチャが全身で伝えてくれた無償の愛と寄り添う気持ち・・・ チャチャのまっすぐな頑張りから私はいっぱい勇気をもらいました。 チャチャと一緒に生きたあの凝縮した優しい時間は、今も胸の中で生き続けています。 チャチャのまっすぐな頑張りは今でもママの誇りです。 「チャチャ、ありがとう。ずっとずっと大好きだよ。」 シニアな食事のポイント シニアになると一般的に消化機能が落ちますので、 一般的には食事も数回に分けてあげるのが良いと言われます。 うちは今でも生活サイクルを変えずに基本的には1日1回の食事ですが、 1回の食事の量を少し減らし、その分、減らした分の栄養素が補充できるように 食事内容で作った手作りクッキーを朝にあげるようにしています。 これで、1日1回のドカ食いから2回に分けている事になっています。 わんこの場合は「どれだけの量をもらったか」よりも 「何回もらったか」の方が重要らしいです。 そんな事を読んでから、少なく数回に分けてあげていたのですが、 チュ~ちゃんの「満腹計(お腹にたまった量の重量計)」はいやに正確で、 「ちょっとずつだけど、まだ足りてないね・・・」と、見破られました。
最近は更に、夕食を1/4ほど小分けに別にして、先に自分の食事をしたあとでママの食事に付き合う分としています。こうすると更に2-4時間の時差が出ます。 こうすると更に回数が増えると共に、食事の時に欲しがるからと言って 余分なものを別に作ってあげなくてすみますので一石二鳥です。 「ママの食べてるものと匂いが明らかに違うんですけど・・・」という目では見ますが、 もらえないよりマシといった感じで美味しく食べてくれます。 ママのご飯のときに「お裾分けがある!」っていうのも嬉しいようですよ。 うちではママの食事の時間には「一緒に食べると美味しいね~!」と言いながら チュ~ちゃん専用の赤ちゃん用のスプーン(曲がるもの)で一口ずつあげています。 (こうしないと一気に食べてしまって、おねだりしますので少量ずつ作戦です) 食事を食べない子には、「お腹が空くまで何もあげない」を徹底してください。 (他の症状や原因がある場合はもちろん全てが該当するわけではありませんが) 「身体に必要な栄養素を摂る為の主食であるご飯をきちんと食べるクセ」を 若いうちからつけておくことはとても大切です。 それでもイヤイヤする子には好きなものを少し暖めて混ぜ、匂いで誘ってあげてくださいね。 わんこは味覚よりも嗅覚で食べます。 うちのチュ~ちゃんも地獄鼻ですが、味覚はオンチだと思います。 うちの手作り食、出来上がりはいろんなものが混じって理解できないすごく変な味です。 匂いも納豆の匂いが他の全てに勝っていて、ママはとても食べられません。 でもチュ~ちゃんはあの匂いがたまらないらしく狂喜します。(理解不能)
シニアな食事内容・こんな事に気をつけてね! - シニアな食事の3原則 : 運動量が減ってくる事と・新陳代謝の低下から「低カロリー」に抑えます。また内分泌やホルモンの関係などから肥りやすくなりますので「低脂肪」を心がけましょう。タンパク質は「高タンパク」を心がけますが、良質のものを選んであげましょう。(腎不全の場合は、たんぱく質の制限がありますので、その子に合ったタンパク質の%を主治医とご相談くださいね)
- 塩分の取りすぎに注意 : シニアに多い心臓病や腎臓病などには塩分は控えましょう。塩分過多な食事は腎臓機能を弱らせたり、高血圧の誘引になります。心臓病のある子には塩分は制限されますが、カリウムは充分にあげてください。腎不全の子には、やはり塩分は制限、ビタミンを充分にあげて下さいね。
- おやつを食べるよりも、まずは食事をしっかり摂って栄養のバランスに気をつけて。いくらダイエットしても高カロリーなおやつを取ることでダイエットが台無しになってしまう場合も多いんですよ。
- 脂肪も質にこだわりましょう : 脂肪分は控えますが、全くゼロにはせず、EPAなどシニアに有効な必須脂肪酸を含む食材に切り替えましょう。
- シニアになると骨ももろくなりやすいので、栄養バランスに注意しながら、カルシウム不足にならないようにしましょう。単にカルシウム剤をあげるという考え方ではなく、食材のカルシウムが有効に骨に沈着できるようなバランスを考えて食事内容を吟味してくださいね。リンの過剰摂取にならない注意も必要です。(詳しくは「骨とミネラル」を参考になさってくださいね)
- ウンチをしっかり観察しながら、よく消化できていないようなら歯の状態、噛む力をチェック、歯も顎もしっかりしているなら、消化酵素を補充してあげましょう。歯や顎の力が弱まっているようであれば、柔らかい食事に切り替えてあげましょう。うちでは細かく切ったニンジンがそのまま出ていたのを発見してからは生であげるニンジンはすりおろしてあげるようにしました。
- 決まった時間にきちんと食べて、生活リズムを整えましょう。これは若いときから習慣にしてくださいね。
- 肥らせすぎない : 肥りすぎは万病の元になります。おデブな子は無理のないダイエットを長期戦で取り組みましょう。(うちのチュ~ちゃんは2年計画で12パウンドから8パウンドに減らしました)
- 身体の中から徹底してフリーラジカルを追い出しましょう : 活性酸素はあらゆる病気の元となります。徹底した抗酸化で錆びない身体を作りましょう。
- シニアになると消化機能も低下してきます。消化の良い食事を心がけてあげてくださいね。
- 年とともに腎臓機能も低下してきますので、多尿などによって失われるビタミンやミネラル分をしっかり補充しましょう。
- タンパク質は量より質を重視 : タンパク質は細胞維持に必要なものですが、シニアになったら食も細る子が多いので、量よりも質を重視し、良質のタンパク質に切り替えてくださいね。うちでは動物性タンパク質をチキン胸肉から、EPA・DHA・アスタキサンチン・オメガ6脂肪酸などを含むサーモンに変更しました。
- 長期に渡るタンパク質の過剰摂取は、腎臓に負担がかかります。うちでは心臓専門のドクターと食事内容も話し合い、タンパク質は今までどおり全体の20%としています。それを動物性タンパク質・植物性タンパク質の両方で摂るようにしています。植物性タンパクとしては納豆・黒豆・小豆・お豆腐などを加えています。(食材に関しては、効用別食材を参考にしてくださいね)
シニアな健康診断とドクターとの連携 シニアになったら身体のあちらこちらもくたびれてくるのは当たり前のことです。 そのために、ちゃんと必要な検査ができる病院を選びたいです。 もしも無理であればホームドクターと連係プレーの出来る そういった総合病院を把握しておくことも大事です。 また病院を選ぶポイントの中でうちが重要視しているのは 「24時間緊急病院であるか否か」と同時に 「緊急病院であってもちゃんと当直のドクターがいる病院であること」です。 緊急病院の指定があっても電話をかけてからドクターが出動という病院もあり、 その場合は入院の子がいても24時間観察されない病院もあります。
入院などしてドクターがきちんと夜間の観察を行ってくれることは大切なポイントです。うちがホームドクターを変えたのは、チャチャの発病が理由の一つでした。 当時、チャチャは9歳、チュ~ちゃんは8歳でした。 その時のドクターに今でもかかっていますが、あの時に変えておいてよかったと思っています。 今は、チュ~ちゃんはホームドクター(24時間緊急対応総合病院)の他に 心臓専門のドクター(24時間緊急対応・スペシャリストの病院)と お眼目の専門のドクター(ここは緊急対応なし)の3箇所にかかっています。 健康診断は以前は春だけでしたが、何か気になることがあるたびにホームドクターにかかっていました。 なので半年に1度は健康チェックしていた形になります。 気になることがあると血液検査などをお願いしてきました。 現在は心臓専門のドクターに3ヵ月毎、お眼目の専門ドクターに3ヵ月毎にチェックアップに行っています。 どのドクターもチュ~ちゃんの食事内容やサプリに関しても相談に乗ってくださるので 今まで病院に行くたびにいろいろな部分で相談してきました。 そんな意味からも現在のチュ~ちゃんの食事やサプリも自信を持ってあげています。 これから年を重ねてゆく中で、ママの自信はダイレクトに伝わります。 なので、チュ~ちゃんの受診はママにとって「疑問を解決してクリアにする」という意味もありました。 シニアになったらいろいろな部分でわからないことやとまどう事が出てきて当然です。 そんな疑問点に対してきちんと回答し、説明してくださる獣医さんを選んであげてくださいね。 チュ~ちゃんのハッピーシニアライフ とにかく「ストレスフリー」な生活であること。これは一番大切です。 うちは時々ママがお留守にしちゃいますが、そんな時もドッグホテルには預けません。 「いつもと同じ環境で、いつもと同じご飯を、いつもの慣れた人からもらう」ために チュ~ちゃんと仲良しのお友達に、我が家に来てもらってケアをお願いします。 お薬を12時間おきにあげなくてはいけませんし、それなりに大変なのですが どうしてもやむ終えない場合だけ留守にするので、手を合わせてお願いしています。 年をとってから慣れない環境に飼い主なしで置かれるというのは とても辛い事だと思うので、うちでは「預けない」主義なんです。 以前は1日中でもおしっこを我慢するような子だったチュ~ちゃんも 今は1日2回規則正しくおしっことウンチをします。 腹時計もきっちり正確ですし、お散歩時計も正確で どんなに爆睡していてもちゃんと起きてお散歩に誘います。
最近はママのご飯時間にも正確になってきたようで遅くまで仕事をして夕飯が遅れると(自分はとっくに先に食べてます) 「そろそろご飯食べた方がいいですよ」と椅子に手をかけて誘います。 彼女の生活はママの忙しさとは関係なく、とても規則正しいです。
たまにママに付き合って遅くまでオフィスにいたって朝はちゃんと定時に「おしっこします~!ウンチもします~!」とママをつついて起こします。 以前は自分で高いベッドから降りていましたが、今は自分では飛び降りません。 寝ぼけ眼のママが抱き下ろしてそのまままた寝ようとすると 「出ました~!見て~!ねぇ~ちゃんと見て~!」と飛びながら吠えて起こします。 仕方なくふらふら~~っと見に行くと、今度は「ね!ね!ご褒美ですよね!」とクルクル回ります。 その後お眼目を洗ってクッキー、ドライアイの目薬を入れてクッキー、 心臓のお薬をもらってレバー、それから替えたてのお水を飲んで落ち着きます。 ママは深夜までお仕事してると慢性寝不足になるのですが、 やっぱり可愛い我が子のライフサイクルはこのままずっとちゃんと守ってあげたいです。 寝不足のまま、まずチャチャとチュ~ちゃんのお水を替えて コーヒーを沸かしながら、ウンチ取りとプーチパッド洗いで爽やかに1日のスタートを切ります。 ママが仕事を始める頃には「そろそろ朝寝しますかね・・・」と寝ているチュ~ちゃん。 どこでもいつでも寝られる性質がうらやましいママです。
最近は本当によく寝るのですが、たまに起こして一緒に遊びます。 ママが四つんばいになってそっと頭をすりつけて起こしてあげます。 それからバルコニーに出して日光浴をします。 それからまたうとうとと寝るのですが、夕方のお散歩時間になると 仕事部屋に来て、ちゃんとお散歩を誘います。 大喜びでダッシュでお散歩に行きます。 16歳になりましたが、まだまだ「ご隠居生活」にはなりません。 これからも「バランスのとれた食事」「毎日のお手入れとマッサージ」 「全身の細かいチェック」「季節に合わせたケア」「部屋の温度差などで弱らせない」 「定期健診を有効に」「たっぷりの睡眠」「ウンチの観察とおしっこの観察」 そしてなによりも「愛情いっぱいのスキンシップ」で元気元気なシニアを目指します。
シニアになるということは大変なことばかりではありません。 年を重ねた分だけお互いへの理解度も信頼もどんどん大きくなって 年々どんどん本当に居心地の良い相手になってゆきます。 そう考えるとシニアわんことの暮らしってとっても素敵なことですよね。 今までチュ~ちゃんと一緒に過ごしてきた16年間・・・ 振り返れば、その全ての時間が愛しくて愛しくて仕方ありません。 一緒に過ごす毎日は平和で優しく笑いに満ちたハッピータイムです。 「これからも健やかに・・・」そう願いながら、毎日いっぱい抱きしめています。 そしていつの日か、幸せを振りまくというお役目が終わって 永遠に平和な世界に旅立つ日まで、毎日をハッピーに笑顔で過ごせるよう 大事に大事に守ってあげたいと思います。
歳をとること、シニアになること、これはみんな平等にやってきます。そんな中で、いっぱいいっぱい愛情をもらって、 みんな元気に世界一幸せなシニアになりましょう。 -
Oct.2004
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