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歯磨きのすすめ
最近、手作り食の方も増えて柔らかい食べ物に慣れてるわんこが多いですね。
みんな食後の歯磨きはちゃんとしてるかな~~?
こちらのホメオパシーのドクターの見解では、ドライフードの子でも
手作り食の子でも同じように歯石はたまるので、歯磨きを習慣付けるべきだそ うです。
そして生後3ヶ月から歯磨き習慣は必要だと言われています。
また、1年に1回のデンタルチェックで、歯石のたまった子はしっかり取ってもらいます。
「麻酔のリスク」もよく言われますが、「歯周菌が及ぼす病気の怖さのリスク」と比べると
よっぽど低いと言われています。
また、こちらではお口を触られるのに慣れていれば麻酔なしでも歯石を取ってもらうことが可能です。
歯磨きしないとお口がくっちゃい、という問題よりももっともっと大きな問題がいっぱいあるんですよ。
わんこは歯が命、それは単に物を噛むということ以外にもいろんな意味があるんです。
今月は、なぜ歯磨きが必要なのか、病気との関連などからお勉強してみましょう。
歯周病の怖さを知ると今日から歯磨きしなくっちゃ!!です。
歯茎はしっかりと歯を支え、薄い色の犬種では健康なピンク色、 濃い色の犬種(ブラックレトリーバーなど)や 青い舌を持つ犬種(チャウチャウやシャーペイなど)では茶色や黒色をしています。 歯は、光沢を持つ真っ白で歯茎との境に黄色や茶色の着色が見られない状態を言います。 また、息の匂いは特に甘い香りでもなく、刺激臭でもないのが正常な状態です。 正常な成長過程のパピーでは、8週間ごろから乳歯から永久歯に生え変わります。 この時、パピーの歯茎は多少出血する場合もありますので、 生え変わりの時期はその部分からの感染に注意しながら観察してください。 最近は、自然な形で生え変わらずに乳歯を残したまま永久歯が生えてしまう子もいます。 放っておくと2重歯の時期に噛合せ不全の状態になり、 ご飯が上手に噛めないなど事から、消化不全など障害が起こってきます。 生え変わりの時期は硬いものをしっかり噛み、自然な形で抜け落ちるようにしましょう。 それでも抜けない場合は、獣医さんで抜いてもらう方法もあります。
乳歯は合計28本、永久歯は合計42本あります。
切歯 |
犬歯 |
前臼歯 |
後臼歯 |
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乳歯(上顎) |
左右3本ずつ |
左右1本ずつ |
左右3本ずつ |
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乳歯(下顎) |
左右3本ずつ |
左右1本ずつ |
左右3本ずつ |
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生えはじめ時期 |
3週-4週 |
3週-4週 |
4週- |
12週くらいで全部 |
生え変わり時期 |
8週-20週 |
5-6ヶ月 |
4-6ヶ月 |
5-7ヶ月 |
永久歯(上顎) |
左右3本ずつ |
左右1本ずつ |
左右4本ずつ |
左右3本ずつ |
永久歯(下顎) |
左右3本ずつ |
左右1本ずつ |
左右4本ずつ |
左右3本ずつ |
歯医者さんや歯磨きのCMなどで「歯周病」という言葉を聞いたことがありますね。 これは「歯槽膿漏」の正式名称なんです。 大人のわんこやにゃんこにとって、もっとも一般的な歯の疾患です。 これは3歳以上のわんこの歯の疾患の80%を占めます。 もしも骨などの固いものを噛んで歯茎から出血しているようであれば、 歯周病の可能性が高いので、早急にデンタルチェックを受けましょう。 また毎日の歯磨きでも取りきれない部分に歯石が付着しやすいので うちは年に1度は「デンタルチェック」を受けるようにしています。 今年は一部にすこぉ~しだけ溜まってるのを指摘されましたが なんとか毎日のブラッシングで取っています。 デンタルチェックの後は、必ず歯磨きが強化するのでチュ~ちゃんは嫌がりますが・・・。 歯石は完全に取ったからと言って、溜らないものではなく 毎日の食事によって生産されていくものです。 きちんと毎日「食べたら磨く習慣」を付けましょう。 こちらでは人間のデンタルクリーン(歯石取り)は半年に1度するんですよ。 デンタルインシュランスに年に2回のデンタルクリーンは無料となるように含まれているんです。 何よりも予防、歯石を貯めないという考え方なんですね。 なので、それと同じ考え方で、あっちこっちの獣医さんには 「Dog need dental check,too」というポスターが貼ってあるんですよ。 これはチュ~ちゃんの行っている病院の壁にかかっているものです。 写真を撮ったので、ちょっと角度が変ですが、、、 ドクターを待っている間にふむふむと眺められるようになっています。
歯周病の原因は、人間もわんこも同じなんです。 歯はその表面を硬いエナメル質で守られています。
歯茎は白血球などの免疫系が働いていて、細菌の侵入を防いでいます。
お口の中には多くの種類の細菌がたくさんいますが、これらの菌がいる状態が正常な状態で、
その多くの菌は病原性が弱い細菌なんですよ。
ただ、身体の防御機構とこれらの常在菌の力関係が崩れたり、食物粒子が歯に残った状態が続くと、お口の中のバクテリアを増やしてしまうことになるんです。(図-1) そしてそこに溜まったバクテリアや微生物が、唾液やプラーク(歯石になる前の貯留物=歯垢)の中にある カルシウムと結合することにより鉱石化されて、固い歯石となります。(図-2) タルタルとは、歯の表面上や歯茎と歯の間に溜まる白色や黄色、または茶色の歯石のもととなる材質です。 このタルタルは、歯と歯の間や歯と歯茎の隙間に溜まって、 食物粒子をバクテリアの餌として、バクテリアを増やしてゆきます。(図-3) 早期の状態では、歯肉の腫れや赤み、歯茎からの出血、痛みなどがあり、 この状態では「歯肉炎」と呼ばれます。 こうやって増えたバクテリアは、歯茎を刺激しながら歯と歯茎の間にくぼみを作り(歯周ポケット) そこで歯周病を引き起こすケミカルを産出し、これが、歯を支えている骨を溶かしてしまうのです。 その結果として、歯を支えている歯茎が緩むことにより歯が抜け落ちてしまいます。 これが、一般に言われる歯周病なんです。 歯周ポケットが出来て、歯肉がやせてきて口臭などが強くなってくると 「歯周病」を疑ってください。痛みもあるので食欲が落ちることもあります。(図-4.5) 最近は、わんこの小型化が進んでいますね。それも歯周病の原因になっています。 歯の大きさは従来と変わらないのに、小型化によって顎の大きさが小さくなるので、 その分だけ歯列が乱れることが多くなると言われます。 これが自然に乳歯が抜けない、2重に生えてしまうといった原因でもあるんです。 歯の噛み合わせが悪かったり2重に生えたりしてると、その分歯垢が溜まる隙間が多くなります。 歯周病になりやすい子は圧倒的に「外飼いわんこ」よりも「室内わんこ」なんです。 大型わんこに比べて小型わんこの方が圧倒的に多いですね。 固いものをバリバリ食べる子でない子の方が歯石もたまりやすいようです。 またパグやチワワなどお鼻の短い子も咬合不全が起こりやすい分、注意してあげる必要があります。
歯周病の原因になるプラークってなに? |
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まず、第一に 「毎日の歯磨き」 これに尽きます。 以下は、チュ~ちゃんのチェックアップのときに壁にかかってた歯磨きの仕方です。 アングルは45℃に歯茎から歯の先に向かって歯ブラシを回転させながらしっかり磨きましょう。 特に構えてわんこ用歯ブラシを用意する必要はありません。 その子の歯の大きさとお口の大きさに合った歯ブラシを用意してください。 歯ブラシがいやな子はガーゼで食後はしっかり 食べ物のかすを取り除いてあげるようにしてくださいね。 (大きなわんこは軍手でもいいですね) 私たちも歯周病を予防するには歯磨きが一番ですね。 大事なのは歯だけではなく、歯茎からマッサージするように行うことです。 小さなわんこなら歯ブラシは歯の3-4本をいっぺんに磨けますね。 1つのエリアを10ストロークの割合で磨いてあげてください。 人間用はバクテリアを殺菌するうがい液も出ていますが、これはわんこにはちょっと無理なのと、 うがい液では表面のバクテリアを殺菌することで一時的に新たな付着を予防することはできますが、 一般にプラークと呼ばれる「歯垢」は、粘着性なのでうがいなどでは取れません。 どれくらいの頻度で?・・・は、as often as possibleできうる限り頻回に。 うちでは、1日1回、夜寝る前にしっかり上下左右、裏表を磨きます。 こちらの獣医さんは「できれば1日2回」と推奨しています。 前歯は嫌がるので、去年歯周病になり2本抜いてしまいました。 それからは容赦なしのブラッシングです。笑 なにしろ14歳、歯周病があって当たり前の歳になってますので・・・ そろそろ1日2回にしようかな~。
・・・歯磨きの時の注意・・・
歯ブラシより硬いものは絶対に使わないで下さい。 わんこやにゃんこの歯は、私たちに比べてエナメル質がとても薄いので、 スケーラーなどの硬いものでガリガリするとすぐ剥げてしまいます。 家庭でのスケーラーでの歯石取りは、 この歯の表面を守っているエナメル質を剥がす結果となり、 かえってプラークが付きやすい状況にさせてしまいます。 また歯肉を傷つけることもあり、そこから細菌感染を起こす事があります。 獣医さんでの方法は、超音波のスケーラーでとった後、 歯の表面をスムーズにしていきます。 歯周ポケットの中もきれいに洗浄して 必要であればそこに感染予防のための抗生物質を入れます。 私たちの歯石取りも歯医者さんではエナメル質を保護しながら行いますね。 それと同じです。 当たり前のことですが・・・人間の歯磨きペーストは絶対に使わないで下さい。 私たちの歯磨きペーストは「うがいですすぐことを前提」に作られています。 歯磨きの中に含まれる洗浄剤は、わんこが飲み込むと大変危険です。
歯石を付きにくくするガムやおもちゃなどをあげるのも効果があります。 ただ簡単に食べてしまえるものは、その固さから消化に悪いということを覚えておいてください。 ガムなどはある程度の柔らかさになると飲み込んでしまうわんこも多く、 大きいまま飲み込むと消化器官に詰まってしまうこともありますので、飲み込めない大きさであること、 噛みちぎれるものを噛んでる間は、必ず傍にいて観察してくださいね。 噛みながら遊んで食べてしまえないおもちゃなども効果があり、 これらの方が消化不良や事故の心配がいらないかも知れませんね。 よく「ひずめ」をあげている人がいますよね。うちも大昔にあげていました。 噛んでガジガジになったものを素足で踏んで以来うちではあげてませんが・・・。 これは意外にも小型犬の場合は「全く歯のためにはならない」ということがこちらの文献に出ていました。 固いものを噛むことは確かにパピーのあごの発達やシニアの脳への刺激にはいいのですが、 ひずめまで固いものは、逆に歯が削れてしまったり、折れたりする場合もあります。 決して「素足でうっかり踏むと痛いから・・・」という理由ではありません。笑
* 以下はこちらの獣医師 Jan Bellows, DVM の「ひずめ」に対する見解です
多くのドッグオーナーは、牛のヒズメを好んで犬に与えます。しかしながら、これには次のような問題点があります:犬が牛のヒズメを噛むときにかかる圧力は歯茎まで到達し、第4歯を壊す可能性が高いのです。こういった理由から牛のヒズメは決して推奨できるものではありません。犬の歯よりも固いものは決して与えないで下さい。もしも歯を砕いてしまったときの応急処置としてはアルニカチンキや軟膏が有効ですが、必ずその後獣医の診察を受けてください。歯が砕かれ、神経が露出しているような場合には根管治療あるいは抽出のいずれかが必要となります。 では「骨」はどうでしょうか? 多くのナチュラルダイエットの本やホリスティックの本では「骨」をナチュラルサプリメントとして、 そして自然なスタイルの歯磨き方法として推奨しています。 しかしながら、こちらの文献によれば、これは「完璧に安全な方法」とは言い切れません。 (もちろん多くの文献で推奨されている方法ではありますが) ただ、骨を与える場合には、万が一それらが割れて飲み込んだ場合は 消化管に詰まる恐れや消化管を傷つける恐れがあることも覚えておいてください。 もちろん骨を食べ慣れているわんこもいます。 しかし、それと反対に骨でシリアスな状況に陥る子も多いのです。 (骨入りの生食を食べ慣れていない子の場合は特に注意が必要です) なので、これはあくまでも飼い主さんの判断に任せる形になるのですが・・・。 歯磨き目的で骨をあげる場合は以下のことに注意してあげてください 1. 丸ごと飲み込めない大きさの裂けたり割れたりしない牛骨であること 2. 骨の表面のバクテリアを消毒するためと、余分な脂肪や骨髄を削除するために 30分ほど熱湯で煮てから与えてください。(生食を食べ慣れてる子には生で) 3. 空腹時(胃が空の状態)には骨を与えてはいけません。 4. 骨を与えている間は必ず目を離さないで下さい。 気長に噛める軟骨(決して飲み込めない大きさのもの)や、スジ肉なども同じです。 あげてる間はうっかり飲み込んでしまったりしないように、必ず目を離さないで下さいね。 うちは固く作った砂肝ジャーキーをあげるときは、必ず食べ終わるまで目を離しません。
* 生の骨を推奨するドクターも多くいます。以下は獣医師 Jan Bellows, DVM の見解です
もしもできるならば、週に最低1回は肉片の付いた生の骨を与えることを推奨します。大きな犬には骨髄を含む骨や指関節の骨を、小型犬にはチキンネックの骨を与えてください。首骨は長い部分としては裂けず、それほど危険ではありません。骨は、歯を清潔にこすることに役立ちます。私は、ちょうどこのような単純な骨の問題を避けていたペットを知っています。しかし、3週間か4週間後に、彼らの歯は清潔になっていました。ほとんどの肉屋は、ペット用の骨を買い求める場合、あなたが何を望むか知っています。歯をこのように清潔にしておくことによって、歯垢や感染を防ぐことができるのです。
この中で[ Neck bones doesn't splinter into long pieces and so are much less risky] と、いう部分を リスクが少ないと訳しました。リスクが全くないという書き方ではないので、やっぱりうちではあげないかも・・・ チュ~ちゃんがもっと若かったり、骨を昔から食べ慣れていたり、骨入り生食で育てていたら きっとなにも悩まずに当たり前にあげるのだろうとは思います。
いろいろな見解がある中、やっぱり最終的にはママの判断が大事かな、なんて考えてしまいました。
歯周病を放っておくと、下顎の骨が溶けたり、上顎に膿が溜まったりします。 こうなると外科的な手術が必要となります。 また、そこに繁殖したバクテリアが血液を通して全身に拡がることによって 腎臓や肝臓、心臓にダメージを与えます。 (腎臓では間質性腎炎、肝臓では肝炎、心臓では細菌性心内膜炎) またこのバクテリアが消化管に入ると慢性的な下痢などが起こり、 消化管の反応によって嘔吐なども起こってきます。 血液を通して関節に入り込むと、関節炎なども起こってきます。
年齢に応じた食事と栄養管理 |
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食事は決めた時間にあげて常に何か食べられる状況にはしない |
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毎日歯磨きをしていればちょっとした異常にもちゃんと気が付くことが出来るよ。 だけど、こんな時はちゃんと獣医さんでチェックを受けてね。
ん?お口くっちゃいぞ~!な時 |
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歯を磨くと歯茎から出血するのよね~! |
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歯がぐらぐらして抜けた場合や折れた場合 |
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歯の色が変わってきている場合 |
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歯茎の上に盛り上がりのあるものを見つけたとき |
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チュチュ社長は14.5歳! 今までの人生で唯一の病気は歯肉炎 (ウェイトオーバーは病気ではないので・・・) ・・・歯は今までけっこう抜きました。 おいしいものをいつまでもおいしく食べるために、 これ以上歯を失くしたくありません。 人生の楽しみ=食べることですもん・・・ だけど、歯磨きは嫌い!どうしたらいい?って事で いろんなものを試して失敗しました。汗。
さんざん試したあげく、やっとチュ~ちゃんのお気に召し、商品化したのがデンタトリートなんです。
今は、おいしさにごまかされて歯磨き大好き!と、までは行かなくても なんとかされるがままにされてます。
「歯磨きかぁ~~、でもおいしいから、、、で、でも~」と複雑なお顔でシャカシャカ磨かせてくれます。 もちろん歯の裏側までしっかり磨きます。(ママは真剣)
毎日の歯磨きで、かなりきれい。お口もくっちゃくありません。歯磨き大嫌い!って子は、トライしてみてね~。 みんなもちゃんと毎日歯磨きして、ピカピカわんこでね~!
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May.2003
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