スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです
- 今月は「白内障を防ごう」です。
- あるメンバー様からこんなメールを頂き、
- できる限り進行を阻止したいと思いました。
- 「実は最近気が付いたのが、7歳になった子なのですが、(よくよく見ないと解らないですが)
- 電球とかの下で目を見たら若干中の水晶体の部分かな??
- ほんとうにわずかですが薄い色になっててびっくりしました。
あ~やっぱり7歳の声を聞いたとたん、本当にがくんと1つの山を超えますね・・・
年齢的に仕方ないにしても、なんとか出来るだけ白内障の進行を遅らせたいです。」 - 白内障のことは、最近多いご相談でもあり、メンバー様のわんこたちも毎年年齢を重ねますよね。
- うちのチュ~ちゃんも10/10で15歳になりました。
- 見かけはまだまだ元気ですが、やっぱり白内障の進行は頑張って阻止したいことの一つでもあります。
- 白内障と言うと、シニアな子をイメージしますが、若年でも発症するケースが多いので、
- 今回のお勉強室は「白内障」について考えてみたいと思います。
- ちょうど白内障のお勉強の時にチュ~ちゃんの15歳のバースディでしたので、
- 今年のバースディケーキは「抗酸化・お達者ケーキ」にしてみました。
- 作り方などすごく簡単で、チュ~ちゃんからは「ママ、今年は手抜いた?」と言われていますが・・・。
- それくらいとっても簡単なので作り方も載せておきますね。アントシアニンたっぷりなケーキ風ご飯です。
- 以下のデータは、[Natural Healing for Dogs & Cats], [Dog Health & Nutrition for Dummies],
- [Four Paws Five Direction], [The Encyclopedia of Natural Pet Care],
- [Natural Health Bible for Dogs and Cats] などを参考にしています。
白内障とは、一般にお目目の中の「水晶体」が白く濁ることを言います。 水晶体は、その厚さを調節することで網膜に景色を映し出して脳に伝えます。 たとえて言えば、カメラのレンズの役割をするものです。 なので、このレンズの役割をする水晶体が白く濁る程度がひどくなると、 外からの光を通さなくなり、網膜に映し出すことができなくなるので徐々に視覚を失うことになります。 網膜に光が届かない状態が長く続くと視神経も働かなくなり、完全失明となります。 水晶体は瞳孔よりも奥に位置しますので、瞳孔の奥を覗いて調べます。 軽度の場合は光を良く当てて瞳孔の奥を覗き込まないとわからない場合もあります。 シニアな子で目の表面が白く濁って見えたり、角膜炎を起こしてて場合、この場合は角膜の混濁で、 虹彩の表面が白濁している場合もあり、全てが白内障とは言えないので、 獣医さんで眼底鏡で覗いてもらって、きちんと診断を仰いでくださいね。
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なんか最近見えてるような見えてないような・・・と気になり始めたら 行動はもちろんですが、全身の状態にも注意してみてあげてくださいね。 以前は上れた階段が上れなくなった、夕方のお散歩で歩かなくなった、 ぼけっと何かにぶつかることが多くなった、こんなことはありませんか? まずはしっかり毎日「アイコンタクト」をしてください。 じっと目の奥を見つめて白く濁っている兆候はないですか? 電球の光の下などで見てあげてくださいね。 音に敏感になってないですか? お目目が見えなくなるとその分、他の五感で状況を察知する機能が敏感になります。 ちょっとした音に驚いたりしませんか?(雷などに対してのビビリは別として・・・) わんこは本来、動くものを追う習性があります。 動くものを目できちんと追っていますか? (うちのチュ~ちゃんのように、検査で先生の投げたコットンボールを ただ、「興味がない」という理由で追わない場合もあります。 興味のあるものを使ってテストしましょう。うちでは食べ物です。笑 食べ物の場合は匂いで追う場合もあるので匂わない程度に離れた距離でテストします。)
薬などで進行は阻止できますが、視力を完全に失ってしまった場合には 薬や点眼などでの視力回復は難しいといわれています。 しかし現在はわんこの白内障手術も盛んに行われています。 これは、濁った水晶体の中身を取り除いて眼内レンズといわれる コンタクトレンズのようなレンズを埋め込みます。
ただ、手術は全身麻酔で行われますので高齢になると、その子の全身状態によっては、麻酔のリスクも大きくなります。 白内障はシニアに多い病気ですので、そういった部分で 手術を受けるか否かの判断も難しいのも事実ですね。 手術までには充分な全身の健康状態のチェック、血液検査、心電図チェック、 尿検査、肺活量など、きちんとチェックしてからの病院を選びましょう。
うちのチュ~ちゃんも15歳、以前にドライアイで眼科にかかっていた時に 「非常にマイルドだけど白内障があるね」と言われました。 年齢的に仕方ないけど、だけどなんとか進行させたくない。 お目目が見えなくなる辛さはチャチャくんの時に痛いほど味わっていたので それから食事や毎日のことで気をつけることをいろいろ調べて実行しました。
あれから既に3年、お目目の表面は良く見ると光の関係で少し白みがかって見えるときもあるけれど、ドクターに言わせれば 「老犬性の表面の濁りであって白内障の進行は認められない」と言われています。 なので、日常家庭でできることを中心に「阻止」について考えたいと思います。 年齢とともに水晶体が濁る原因はいろいろありますが、 水晶体の中で生じる過酸化脂質が関係していると考えられます。 水晶体を通った光が光化学反応を起こし、 過酸化脂質をはじめとして多くの過酸化物を生じさせるのです。 それに最も関係するのもやはり「活性酸素(フリーラジカル)」なんですね。 フリーラジカルを除去して、錆びないわんこでいることが白内障予防にもつながります。
ニュートリションセラピーとは、栄養素で予防、治療をすることです。 医食同源という言葉と同じですね。
白内障に関して、Pat Lazarus は、ビタミンB15の点眼薬を1日2回使用することで、 ほとんどの初期白内障、および進行性のものの約30%は阻止できるだろうと述べています。 彼女はまた、ビタミンEとセレニウムの併用、ストレスのない生活、 保存料を含まない食事を与えることを推奨しています。 Wendell Belfield は、大量のビタミンCとビタミンE(大型犬で300IU/day)、 セレニウム(50mcg)、ビタミンA(20000IU/day)を、白内障予防の食事として推奨しています。 Anitra Frazier は、彼女のネコに対して、ビタミンC 250mg、 ビタミンE 100IUを最初の2週間、新鮮な食事と他のサプリメントと一緒に与え、 その後ビタミンE 400IU/Weekに落として与えるプログラムを推奨しています。 ----------------------------------------------------- 全てのプログラムに共通しているのは、「ナチュラルフード」をベースとしていることであり、 スーパーなどで売っている加工された保存料たっぷりの食品は、 白内障を最も進行させる食事であることは 人間にも動物にも共通した事実であると述べています。
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白内障は、栄養不足や外傷なども原因となります。 ただ、シニアなペットの目の曇りは表面の曇りだけで判断してはいけません。 彼らはレンズを調節しながらきちんと見えている場合も多いのです。 ----------------------------------------------------- ナチュラルフードとビタミンサプリメントの併用は目に障害のあるペットに対して重要です。 犬の白内障の場合は、カロチンに反応しやすいので新鮮なキャロットジュースを推奨します。 ネコの白内障の場合は、レバーのような動物性のビタミンAに、より反応します。 Wendell Belfield は、著書「How to Have a Healther Dog」の中で ビタミンA、E、セレニウムが、犬の白内障を改善した獣医報告を取り上げています。 加えて質の良いビタミンCとバイオフラボノイド、バランスの取れたミネラル類を 目の抗酸化のために推奨しています。 目は他の臓器と比べて最も亜鉛を必要とする臓器ですので、サプリメントを選ぶ際に 必ず亜鉛を含んだものを選ぶようにしてください。 ----------------------------------------------------- ネコのオーナーが、コマーシャルペットフード(市販のキャットフード)に タウリンが含まれていないことを発見ました。このアミノ酸欠乏はネコの失明を招きます。 こういったケースの場合、犬にもネコにもタウリンや 必須アミノ酸の補充には生肉を与えることで補給できます。 -----------------------------------------------------
効果のある栄養素
僕たちのお目目にどう働くの?
何を食べればいいの?
ビタミンC - 水晶体や房水におけるビタミンCの濃度は他の体液の10~30倍とも言われます。ビタミンCは活性酸素(フリーラジカル)や薬物、光などから目を守る働きをします。
- ビタミンEと一緒に摂ることによって強力な抗酸化物質として働き、血管の強化を図ります。
- わんこは体内でビタミンCを合成できますが、代謝などが低下したり、薬物使用などで破壊されると補給が必要となります。
芽キャベツ、小松菜、ほうれん草、サツマイモ、 ブロッコリー、グアバ、いちご、 かぶの葉、アセロラ、赤ピーマン、 パセリ、 ブロッコリースプラウト ビタミンE - ビタミンAやCとともに細胞の活性を促し、酸化を防ぎ、水晶体の膜を保護します。白内障予防もやはり徹底した「抗酸化」なんですね。
- 血流を良くすることで目の細胞への血流をスムーズにします。 ビタミンEは脂質や細胞の酸化を防ぎ、血管壁を守ってくれます。
ひまわり油、あじ、 玄米、アボガド、ウナギ、あんこう肝、コーン油、米ぬか油、あこう鯛、小麦胚芽、 大豆、アーモンド粉 ビタミンA (βカロチン・レチノール) - 網膜の視細胞の中の杵体の光を感じる物質(視紅)にビタミンAが含まれています。ビタミンAがないと視紅ができず、杵体が光を感じることができなくなります。
- ビタミンAが欠乏すると結膜や角膜の表面が乾燥して濁ってきます。
- 酸化による水晶体の損失を予防します。目に不可欠なビタミンであり、視力の低下を防ぎます。 また神経細胞の活性化を促します。
- 粘膜の保護作用があり、目の粘膜を健康に保つ働きをします。
- ビタミンCとEと一緒にとることで紫外線の刺激から肌や目の粘膜を守ります。
- 緑黄色野菜に色素として含まれるカロチノイド(βカロチン)は体内で必要な分だけビタミンAに変わります。
- ビタミンAは味覚、嗅覚、聴覚、視覚に働きかけるとともに健康な歯と骨の形成に役立ちます。 コレステロールを低下させ、心臓疾患の予防、免疫力のアップ、健康な肌とコートの形成にも役立ちます。
豚レバー、鶏レバー、牛レバー、 ニンジン、ほうれん草、ウズラ卵、小松菜、マンゴ、春菊、うなぎ、 かぶの葉、だいこんの葉 - ビタミンAには、カロチンとレチノールという2種類があります。カロチンは、緑黄色野菜に多く含まれ、体内で必要な量だけビタミンAに変化します。もひとつは、動物性食品に含まれるもので、これはそのままビタミンAとして働きます。カロチンには過剰症はありませんが、レチノールは過剰症になると発疹や倦怠感がおこります。
ビタミンB1 - 視神経のをエネルギー代謝を助けるビタミンで、目から脳への神経伝達機能を正常に保ってくれる働きをします。
- 不足すると脳への伝達機能が悪くなり、かすみ目などが起こります。
豚ヒレ肉 豚モモ肉、焼き海苔、うなぎ、 ゴマ、玄米、 ガーリック、落花生、 蜂蜜 - ガーリックに含まれるB1は、あの匂い成分であるアリシンがアリチアミンという物質になることで体内で血中に長くとどまり水に溶けにくい物質となり体内でゆっくりとビタミンB1を使用してゆきます。ネギやニラにも同じロングランのビタミンB1であるアリチアミンという物質が含まれていますが、ネギやニラはわんこにはあげてはいけない食品ですので、ガーリックで補充するのがお勧めです。また、ビタミンB1は油と一緒に摂ると吸収率がアップするので(ビタミンAも同じですね)うちでは、オリーブオイルと一緒にあげています。
- ビタミンB1は、水道水の中の消毒用塩素で壊れます。水道水をあげないで蒸留水や消毒用塩素フィルターを通したお水をあげるようにしてくださいね。玄米を炊くときも同じです。
ビタミンB2 - 水晶体の濁りの原因となる過酸化脂質の生成を防ぐ役割があります。
- 粘膜を保護するはたらきもあるので、不足すると目の充血や角膜炎などが起こりやすくなり、微量の光でもまぶしく感じるようになります。また不足すると脂肪の代謝がうまくいかないので、脂溶性皮膚炎などにもなりやすくなると言われています。
豚レバー、鶏レバー、牛レバー、 干ししいたけ 、納豆、牛乳、 ヨーグルト、 蜂蜜 ビタミンB15 - 目の組織の酸素利用力を増加させ細胞の酸素効率を上げてくれます。ビタミンEのような働きがありながら水溶性で身体にたまらないのが特徴です。
- 細胞の酸素効率を上げることで細胞の寿命を延ばすとともに肝機能を高め、解毒作用を高め、ビタミンA活性を高めます。
Paw's リキッドサラダで摂取 セレニウム - セレンとも言います。ビタミンEとともに抗酸化物質として働き、細胞膜・細胞内構造の保護に役立ちます。
- 過酸化脂質の分解をする役割を持つグルタチオンペルオキシダーゼと呼ばれる酵素の活性において必要な成分です。
わかさぎ、いわし、かれい、たら、牛肉、玄米、ガーリック、小麦胚芽 マンガン - 主な役割としては多くの酵素の補助因子として働き、新陳代謝、物質交代を促進します。タンパク質、脂質、糖の代謝に関わり、タンパク質の合成やエネルギー産生に働き、細胞の活力を高めます。
玄米、小麦胚芽、白米、オートミール、 サヤインゲン、 豆腐、 納豆、ライ麦全麦粉、 干しひじき、海苔、栗 ジンク(亜鉛) - 亜鉛のことです。亜鉛は、網膜の機能に必要であり、網膜細胞は他のどの臓器よりも亜鉛を必要とします。
- 亜鉛はビタミンAの代謝にかかわるミネラルです。ビタミンAを十分にとっていても亜鉛が不足していると視力の回復力はあがりません。
- 体内の各組織の細胞内では、生命を保つのに必要な様々な化学反応が休みなく行なわれています。こうした化学反応を早める働きをするのが「酵素」と呼ばれるたんぱく質で、酵素の中には亜鉛がその中心に結合してはじめて活性をもつことができるものがかなりあり300もの酵素が亜鉛がないと働くことができません。
- 活性酸素と戦うスーパーオキサイドジスムターゼなどの抗酸化酵素も亜鉛がなくては合成できません。こういった正常な体内の機能に必要な化学反応を促進する酵素の活性を助ける働きをしています。
豚レバー、牛レバー、鶏レバー、 蜂蜜、 きな粉、 鶏ささみ、 ゴマ、パルメザンチーズ、牛サーロイン、豚もも肉(脂身を除く) CoQ-10 (補酵素Q10) - CoQ-10とは、補酵素Q-10はユビキノンとしても知られ、健康体に多量に含まれ、全ての細胞のエネルギー触媒であり、それ自体が天然の抗酸化物質で水晶体の濁りの原因となる過酸化脂質を元に戻す働きがあります。(脂溶性ラジカルで、脂質過酸化物の補足として働きます)
- COQ-10は、全ての細胞に広く存在するキノン(Quinone)の仲間で、エネルギーを産出するミトコンドリアの重要な補因子(Cofactor)です。ビタミンCやEの抗酸化作用を高めるためにも不可欠な補酵素です。
- CoQ-10はミトコンドリアを刺激しエネルギーを生成します。Co-Q10は心臓の筋肉細胞に特に多く含まれています。(人体の中で最もCOQ10レベルが高いのは、心臓です)従って、COQ10レベルが低い場合、さまざまな循環器疾患の危険があるという事になるます。ある研究では、心臓病患者の75%がCOQ10不足症だという事実が発見され、同時にその内70%の患者はCOQ10の補給によって症状は改善したと報告されています。
- 病気への抵抗力を増し、老化を防ぐ力があるとされています。
- 脳細胞でフリーラジカルのダメージを最も受けるのはミトコンドリアであり、CoQ-10はそのミトコンドリアの活力を復活させることのできる数少ない抗酸化物の1つです。したがって脳機能の障害の予防にも効果があります。
- CoQ-10をわんこの食事に補足したところ寿命が延びたことが研究で証明されています。
サプリで摂取 アントシアニン - 網膜にはロドプシンという色素があり、再合成と分解を繰り返しながら光の刺激を脳に伝達していますが、このロドプシンの再合成を活性化する働きをするのがアントシアニン・フラボノイド配糖体であるとともに、網膜に栄養を運ぶ毛細血管を丈夫にしてくれます。(ロドプシンは光の明暗を感じる物質です。アントシアノサイドは網膜のロドプシンを速やかに再生させて暗い場所での視力を高めます。)
- アントシアニンフラボノイド配糖体は、眼の弱くなった末梢血管を強め、血行を良くすることで視力を回復します。眼精疲労 糖尿病性網膜症 老人性白内障に効果を示します。(アントシアニン・フラボノイド配糖体は、強力な抗酸化物質です)
ブルーベリー、 黒米、 黒大豆、 黒ゴマ、 赤米、赤シソ、赤キャベツ、 ビルベリー(チュ~ちゃんはパウダーで摂取)、 すいか、カシス - フラボノイドとは水溶性の植物性色素のことです。例えば・・・アントシアニジン(anthocyanidin)は、ブルベリーやビルベリーに含まれるものですね。その他、黒い色素である黒ゴマ、黒米などにも含まれます。イソフラボン(isoflavone)=大豆に含まれます。これはこちらでは「Soy Isoflavone」としてここ2年前から脚光を浴びています。ゲニステイン(genistein)という物質ですが、イソフラボンの一種です。こちらで人気のある理由は女性ホルモンのエストロジェン様の作用があり更年期障害を防ぐ働きをすることや乳がんや前立腺ガンの予防に有効性が期待されていることが大きいようです。抗癌作用もあると言われています。カテキン(catechin)=これは緑茶に含まれ、抗酸化作用とともに強力な殺菌作用、抗ウィルス作用が注目を集めていますね。こちらでもグリーンティエキスは、サプリメントとして売られています。リンゴに含まれるケルセチン、トマトやスイカに含まれるリコピン、柑橘類に含まれるフラバノン(flavanone)、玉ネギなどに含まれるフラバノール(flavanol)、ソバに含まれるルチン(rutin)、その他フラバン(flavan)、フラボン(flavone)などがあります。
- アントシアニンはポリフェノールの仲間です。ポリフェノールとは野菜や果物、穀類などの植物性食品に含まれる色や香り、渋み、苦味などの成分の総称です。
- アントシアニンとは違いますが、魚介類のサケやイクラ、えび、蟹などに含まれる赤い色はアスタキサンチンと呼ばれ、これも抗酸化力の強い食べ物です。この中では、わんこにはサケ(塩のされていないもの)しかあげられませんが・・・。
ルチン - ルチンはポリフェノールの一種でフラボノイドの一種です。(ヘスペリジンと一緒にされてビタミンPとも呼ばれる場合もあります)ビタミンCと一緒に働き、その働きを助けます。
ソバ茶(ダッタン種に特に多い) - 蕎麦茶にはルチンが豊富に含まれますが、その中でも「ダッタン種」という小粒の蕎麦茶には普通の蕎麦茶の100倍とも言われるルチンが含まれています。なので、うちでは「チュ~ちゃん用蕎麦茶=ダッタン種」を使用します。そのままでもポリポリと食べ大好物なんですよ。蕎麦アレルギーの子にはダメですが・・・。
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ハーバルセラピーとは、自然の優しい植物の力を借りて 身体の中から健康になろうというものです。
ハーブは薬ではありませんが、身体に働きかけて身体の中の自然治癒力を目覚めさせてくれるものが多いのです。
白内障に対し、ナチュラルダイエットは必要不可欠です。 スーパーマーケットで売られている食品の多くは人間にもペットにも白内障の誘引となります。 Dr. Richard Pitcairnは、ナチュラルなレメディとしてユーカリ樹から取れた蜂蜜を推奨しています。 (必ず保存料などの入っていない純粋でナチュラルなものを用意してください) 1日1回極々少量を下まぶたの内側に直接塗るかまたは点眼し、これを数週間続けます。 (ユーカリハニーはここではハーブとしての扱いとなります。) これは白内障の初期段階には非常に有効です。しよう! Cineraria(ルリハコベ)またはアイブライトのティも有効です。 ティとして抽出した液を1日2回直接点眼して用います。 あるいは、Greater Celandine(クサノオウ)のティも同様に効果があります。 -----------------------------------------------------
ビルベリー、ブルーベリーはビジョン改善に非常に有効です。 ビルベリーのティ、チンキその他のプロダクツは目と身体全体における毛細血流の循環をスムーズにします。 白内障ではない他の目の疾患に関してもビルベリーは予防的に働き、目の保護に非常に役立つハーブです。
同様に循環を改善し、その結果ビジョンおよび目の健康を改善することを支援する他のハーブとしては、 ゴツコーラ、ギンコ、カイエンペッパーおよびショウガがあげられます。 いずれも毛細血管の血流を改善してくれます。 漢方の視点では、肝臓の正常な働きが直接ビジョンの問題と結びつくという考え方です。 そういった意味からミルクシッスル、ゴボウ、ダンディリオン(たんぽぽ葉あるいは根)などの 肝臓支援ハーブを推奨しています。
----------------------------------------------------- またオーストリアのハーバリストであるMaria Trebenは、 [Health through God's Pharmacy]の中で Greater Celandineのオレンジジュースを彼女の年老いたシェパードに試したところ、 非常に効果があったと述べています。 またそのシェパードはそれから彼女がそれを用意するたびに欲しがって座るようになりました。 しかしその後、Steven Foster and James Dukeによって書かれた [Eastern/Central Medicinal Plants]の中では このGreater Celandineに対して毒性を指摘、アメリカのハーバル界では アレルギーや麻痺を引き起こすものとして警告が下りました。 Greater celandineは、ヨーロッパではボタニカルメディシンとして 幅広く慣用的に使用されているものです。 しかしながら、ドイツの医師であるRudolf Fritz Weiss, M.D.,の著書 [Herbal Medicine]では 新鮮な植物のエキスに対する有効性の実験結果を述べていますが、 この時点ではその内部外部における毒性にまでは言及しませんでした。 しかし、その後、[The Protocol Journal of Botanical Medicine(Vol.2,11/02/1997)] で 白内障に対する治療法として、このGreater Celandineの適用性を調査研究した結果として 治療法が安全であることが証明されました。 このことは、アメリカのフィールド・ガイドおよびハーバル誌中の警告が、 単に植物のの化学分析に基づいており、臨床の経験を含んだものではないといえるかもしれません。 現在では、Greater celandineはポピュラーなアイウォッシュとして犬や猫に使用されています。 その他の目に優しいアイウォッシュとしては、カレンデュラ、カモミール、アイブライトがあげられます。 また「しみるのでは」と思われがちですが、ごく少量のカイエンペッパーは 目の毛細血管のサーキュレーションを増大させながら、 意外にも痛みなどは与えないことが証明されています。
----------------------------------------------------- 白内障改善のためのアイウォッシュの作り方としては、 Greater celandineとアイブライト、セントジョンズワートをそれぞれ同量として ブレンドしたものを2ティスプーン以上用意します。 そこに極々少量のカイエンペパーを加え、そこに1カップの沸騰したお湯を加えます。 そのまま冷めるまで置き、それを布やコーヒーフィルターでこします。 そして点眼用には涙と同じパーセントになるようにシーソルトを加えます。 濃度は自分の目にさしてテストしながらしみない濃度に調整してください。 アイウォッシュとして使用するほか、コットンボールに染ませて閉じた目の上に置いて コットンパッドとして目の安静を促したりといった使用の仕方をします。 ----------------------------------------------------- またCaster oil(キャスターオイル)も目に非常に有効なオイルです。 しかしながらとても粘質で粘着性の高いオイルですので、目の下まぶたのコーナーに ごく少量を1日1回、症状が改善するまで注意深く使用します。 ----------------------------------------------------- コッドリバーオイルはビタミンAの宝庫です。 フードに少量加えるとともに、点眼薬としても適用することができます。 但しフードに加える場合、長期に渡ってもしくは適量を超えた場合、 コッドリバーオイルのビタミンAは脂溶性ビタミンである事と 同じ脂溶性ビタミンであるビタミンDを含むことから注意が必要です。 (チュ~ちゃんの食事にも以前は、ごく少量を加えていましたが、ホリスティックのドクターから この話を聞いてからはフードにはある一定期間だけ入れて中止しました。 シニアになってきて代謝が落ちているのも中止した理由の一つです。) -----------------------------------------------------
白内障予防に効果のあるハーブ 僕たちのお目目にどう働くの? ビルベリー Bilberry
- ビルベリーとは、野生のブルーベリーのことでこちらでは目のハーブとして注目されているものです。ビルベリーは瞳の果実といわれアントシアニン・フラボノイド配糖体を多量に含みます。網膜にはロドプシンという色素があり、再合成と分解を繰り返しながら光の刺激を脳に伝達していますが、(ロドプシンは光の明暗を感じる物質です。アントシアノサイドは網膜のロドプシンを速やかに再生させて暗い場所での視力を高めます。)このロドプシンの再合成を活性化する働きをするのがアントシアニン・フラボノイド配糖体であるとともに、網膜に栄養を運ぶ毛細血管を丈夫にしてくれます。(アントシアニン・フラボノイド配糖体は、強力な抗酸化物質です)*フラボノイドとは水溶性の植物性色素のことです。
- アントシアニンフラボノイド配糖体は、眼の弱くなった末梢血管を強め、血行を良くすることで視力を回復します。眼精疲労 糖尿病性網膜症 老人性白内障に効果を示します。
グレープシード Grape seed extract
- グレープシードには、抗酸化作用の強いカテキンの結合体であるプロアントシアニジン(PCOs)を含みます。プロアントシアニジン(PCOs)は抗酸化作用が非常に強いため、細胞の隅々まで行き渡る特徴を持ち、細胞の老化の原因となるフリーラジカル(活性酸素や過酸化脂質)を敏速に隅々までやっつけてくれる作用があります。
- 強力な抗酸化力はビタミンEの50倍、ビタミンCの20倍で、βカロチンなどよりもはるかに優れたものであるという証明がされています。
ギンコ Ginkgo biloba
- 20種類以上ものフラボノイドとギンコライドを含み、天然の抗酸化作用により、活性酸素を減らし細胞の損傷や老化を防ぐ働きがあります。
- 紫外線を吸収し目の粘膜を保護する作用があります。
- 中枢神経系への血液の流れを良くしながら毛細血管を強化し、脳の刺激伝達系に働き、視神経の活性化と共に循環系の働きを助けます。
ピクノジェノール Pycnogenol
- ピクノジェノールは、特殊な松の一種から抽出されるプロアントシアニジンなどの複数のフラボノイドエキスを成分とした抗酸化物質の成分名です。
- グレープシードと同じく天然成分としては最強ともいえる強力な抗酸化作用があります。
- コラーゲンの弾性力を増強したり、エラスチンの保護を助けてくれます。
ジンジャー Ginger
- ショウガの辛味成分ジンゲロールは血管を拡張させ、血液循環を良くする働きがあります。
カイエンペッパー Cayenne pepper
- 血液の循環を良くしてくれる作用や神経に刺激を与えて活性化する作用があります。(目との関係は上の記述を参考にしてください)
アイブライト Eyebright
- アストリンゼントとして使われる眼に非常に有効なハーブです。 澄んだ瞳と輝く目、このハーフを使用すると目がきれいに なると言われ、アイブライトと呼ばれているハーブです。
- ビジョンを改善するとともに、収斂作用や鎮静作用があります。一般的には、疲れ目や、充血を取り去り、輝く瞳を演出するハーブとして利用されていますが、眼圧の安定機能や視神経の安定作用、毛管の強化作用があります。
- ドライアイ、または、充血している場合の両方に有効なハーブであり、感染を起こしグリーンやイエローの目やにが出ているような目にも有効なハーブです。
- 重度の疲れ目や、充血、結膜炎やアレルギー性の充血に、 緑内障の治療簗、白内障の進行阻止として利用されてきました。
- 殺菌、抗カタル、抗炎症作用もあり、花粉症などのカタル症状の緩和にも有効です。 主要有効成分はiridoid glycoside(配糖体アウクビン)、タンニン、サポニンなどです。
- 洗眼用としてまたは内服用として、両方ともに有効なハーブです。アイブライトは、肝臓を活性化する機能もありますが、特に目に作用します。
ゴールデンシール Golden Seal
- ゴールデンシールは天然の抗生物質の役割をするハーブで、抗炎症性の薬草として感染予防に役立ちます。炎症を起こした粘膜に対して優しく癒す働きがあります。
- ウィルス感染に対して非常に強い抗ウィルス作用があるとともにアレルギーの結膜炎(なみだ目など)に有効です。
- 涙管に詰まりやすい細菌に対して有効に働き、目を細菌感染から守ることによって、刺激による流涙を減らします。
シネラリア Cineraria
- シネラリアも白内障を持つ犬や猫に推奨されるハーブです。ジュースを涙と同じ濃度の生理食塩水で50%に希釈して点眼薬として用います。
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紫外線は「酸素分子」を「水と反応することで活性酸素となる酸素原子」に変化させます。 水晶体の構成成分であるヒアルロン酸は、活性酸素の影響を受けて変性を起こします。 従って直射日光を長時間浴びるのは、この活性酸素の影響を受けやすいという事になります。 バルコニーでも日光浴が好きなチュ~ちゃんにもそろそろUVカットのサングラスが必要ですね。
----------------------------------------------------- いろいろと「白内障」に対して考えてみましたが、どの本にも結局最終的には 「バランスの取れたナチュラルな食事に勝るものはなし」というのが結論となっています。 活性酵素に負けない身体を作ることは、錆びない身体、病気知らずの身体を作ること、 そして「老化を促進しない食事」を取ることの大事さを改めて考えさせられました。 みんなバランスのいい「活性酸素に負けない食事」を取って いつまでも「錆びないわんこ」でいようね~! みんなのキラキラお目目がいつまでもずっとずっと守られますように・・・ ----------------------------------------------------- - 次ページは、元気で15歳のお誕生日を迎えたチュ~ちゃんの抗酸化バースディケーキご飯と抗酸化クッキーです。
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Oct.2003
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