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新手の痒み止め!サイトポイントの安全性検証
気温も湿度も上がってくるこの季節、
毎年この季節になると「痒い痒いです」のご相談が増えます。
そして多くの子が処方されるのが「かゆみ止め」です。
以前にアポキルについては取り上げましたが、
今回は去年あたりから聞くことが多くなってきた
「サイトポイント」について取り上げます。
このサイトポイントというお薬の「売り」は
「免疫抑制剤ではありません」「医薬品ではありませんので安全です」
そして、痒みに対して「効果が1カ月続く」ということです。
実際に毎日の痒みで悩むわんこたちには
痒みで眠れない日々から解放されますし、
掻くことによって引き起こされる皮膚感染の予防にもなります。
また、ママたちにとっても1か月に1回の注射で良いので手間もなく、
とても助けになるお薬でもあります。
ただ、その裏に隠された弊害についてもきちんと知っておいてください。
製造元は「合成モノクローナル抗体は化学薬品ではない」と主張しますが、
「それが身体へ与える影響は本当に害がないのでしょうか?」
メーカーの主張する「安全性」とそのしくみから、裏にある危険性も理解したうえで
身体への影響を考えて選ぶ1アイデアになってもらえたらいいなと思います。
「家庭でできる安全な痒み対策」もぜひご参考になさってくださいね。
まずは理解しよう!その仕組み
サイトポイントとは「synthetic monoclonal antibody (略はmAb, moAb)」
抗体産生細胞をクローニングして作られた「合成モノクローナル抗体」のことで、
免疫システムを標的として作用する「抗体」であり、
一般的な他の薬のような「化学薬品」ではなく「抗体(タンパク質)」です。
抗体とは、身体が抗原 (ウイルス、細菌、真菌などの病気を引き起こす物質) や
毒素に対する「免疫反応の一部として作成する特別なタンパク質」です。
モノクローナル抗体の作用する仕組みは・・・
モノクローナル抗体が身体に侵入した場合、体内で異物に結合し、
それら(異物)を不活性化します。
この反応を「中和」といいます。
また、補体系と呼ばれる免疫反応の一部を活性化し、
細菌や他の病原菌を攻撃して殺します。
もう少しわかりやすく言うと・・・
モノクローナル抗体とは、体内でどんなタンパク質がアレルギーやその他の病気の反応を起こし、
その反応はタンパク質細胞の「どの部分」で反応を起こしているのかを分析して作られたもので
その反応を起こしている原因となるタンパク質に
先にモノクローナル抗体をくっつけることで
身体に入ってきた抗原や病原菌が体内の反応を起こすタンパク質の「反応部分」に
くっつけなくするという仕組みです。
「反応するボタンに先にキャップを被せてあとから来た物質がそこにくっつけなくなるように
ブロックするみたいな感じのもの」と言うとわかりやすいかも。
従来の痒み止めのおさらいとサイトポイント
まずは、アレルギーに対しての従来の対処をざっとおさらいしておきましょう。
過去にアレルギーに対してステロイドを処方されるケースが非常に多かったのは事実です。
ステロイドはアレルギーの原因である過剰な免疫反応を抑え
「免疫系を働かせなくすること」でアレルギー反応を抑えます。
そしてその後、ステロイドが効かなくなってきたら
アトピカなどの「免疫抑制剤」が使用されてきました。
こちらも「免疫系を抑制して働きを抑えること」でアレルギー反応を抑えます。
しかしながら、ステロイドや免疫抑制剤は副作用も多かったので、
その後、副作用が少ないお薬として出たのが「アポキル」です。
アポキルはJAK(ヤヌスキナーゼ)阻害剤ですが
つまり 「一部の正常な免疫を働かないようにさせるもの」です。
アポキルに対してはご質問も多かったので
お勉強室の別の記事で取り上げていますのでご参考になさってください。
・・・ということから今までの方法から位置付けしたサイトポイントは
今までの「痒み止め」とは違った「原因に直接スポットを当てたもの」ということができます。
一言で言えば「原因となる反応を起こす物質を中和してしまうもの」です。
サイトポイントは犬の免疫システムに結合してその一部を不活性化する「抗体」で
インターロイキン 31 (IL 31) と呼ばれる特殊な化合物(サイトカイン)を標的としています。
ではサイトカインってなに?どんな働きがあるの?
サイトカインとは細胞から分泌される低分子のタンパク質で
免疫細胞、内皮細胞、線維芽細胞、間質 (結合組織) 細胞で合成されます。
サイトカインは、身体の複数の作用部位で複数の生理学的機能の調節に関与する多機能物質で
主にインターロイキン類、インターフェロン類、ケモカイン、
造血因子、細胞増殖因子、腫瘍壊死因子に分類できますが、
体内には約800種類存在すると言われています。
サイトカインは健康維持に必要な免疫機能に重要な役割を担っている一方で、
分泌のバランスが崩れると、身体を傷つけたり病気を引き起こすきっかけにもなるものです。
では、サイトポイントが標的とするサイトカインである IL 31 はどうでしょうか。
IL 31(インターロイキン31)って何?その役割とは?
IL31は病原体に対する細胞性免疫の誘発を助ける炎症性サイトカインで
主にヘルパーT細胞から産生され、
(他にもマスト細胞、マクロファージ、樹状細胞からも産生されます)
その主な作用部位は、皮膚、肺、腸、神経系です。
アトピー性皮膚炎発症に大きく関与する痒み物質であり、
身体のバランスが崩れるとIL31レベルが上昇し、
IL31が神経細胞に結合することで痒みが誘発されるとされています。
逆に言えばIL31をブロックすると痒みの誘発をブロックできる
このポイントが製薬会社がこの薬を作った着目点です。
では、IL31をブロックすることで身体への影響はないのでしょうか?
IL 31をブロックすることによる弊害
IL31の主な役割は、病原体に対する細胞性免疫を引き起こすことですから
このことはIL31をブロックすると感染症にかかりやすくなる可能性があることを意味します。
またIL31は、免疫系と感覚神経系の間の連絡において重要であると考えられていて
体内の細胞の増殖と分化に関与しています。
IL31のブロックによる身体への影響について考察する前に
サイトカインについてもう少し詳しく説明させてください。
身体には炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインが存在します。
免疫細胞は病原体やがん細胞などの異物を体内で認識すると、
IL-1やIL-6、IL31、TNF-αなどの炎症性サイトカインを誘導することによって
生体の炎症(異物の排除)を促し、免疫反応を活性化させる働きをします。
一方、IL-10や、TGF-βなどの抗炎症性サイトカインは、
こうした免疫反応が過剰にならないように炎症を抑制する働きがあります。
しかし、ウイルスの侵入や薬剤投与などが原因で
炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインのバランスが崩れて
炎症性サイトカインの分泌が過剰になると、次々と炎症反応が起こってきます。
この結果、過剰な免疫反応が自分の細胞まで損傷を与えてしまう
「サイトカインストーム」という現象が起こります。
サイトカインストームが起こると、
感染症の重症化や自己免疫疾患などの疾患を引き起こすきっかけとなったり、
血管内凝固症候群や心筋梗塞や脳梗塞、低酸素血症などを引き起こす場合もあります。
・・・ このことからIL31の人為的なブロックによる影響は ・・・
自然に調節されている免疫システムを人為的にブロックすることも
このような「免疫システムの調節不全」を引き起こす可能性があります。
このことは身体の中での炎症を発生させたり、炎症を加速する可能性を意味し
つまり腫瘍の成長を引き起こしたり加速させたりする可能性を意味します。
ただ「免疫系に作用する」という部分だけで言えば、
過去に使われてきた(今も使われている)ステロイドやアトピカ、アポキルと、
「方法と形が違うだけ」で「同じく免疫系に人為的作用を加えるもの」とも言えます。
しかし、もともと体内に備わっている「免疫システム」を破壊し、
特定の場所を攻撃する抗体が作られる場合、
このことが自己免疫疾患を引き起こす可能性の高さも無視できません。
特に身体の「正常な場所」に結合する「人為的」抗体は
疾病を引き起こす可能性がより高いと言われています。
現在までに報告されているサイトポイントの副作用としては
消化器症状、てんかん、自免疫疾患に加え、死亡例もあります。
これらの副作用は「本来ある免疫システムを人工的に操作したこと」による
「免疫システムの崩壊」が原因となっています。
アポキルを使用されたのちにサイトポイントに変更し
急に耳が遠くなったり、無反応になってしまって
パパやママが帰宅しても気づかずに寝ていたり・・・と急な変化に
おかしい!と感じて中止された大福ちゃんの経過も読んでみて下さいね。
(12/20/2023からの経過になります)
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家庭でできる痒み対策・対症的ケア
それでも痒い痒いは我慢できない!なんとか抑えてあげたい!ですよね。
ここでは「安全な」家庭でできるアプローチを考えてゆきます。
対症的に行える日常的なケアのこと
身体の中から本来持っている正常な免疫機能を強化してあげること
その2つの視点でいくつかの方法をご紹介します。
生のリンゴ酢は最強の味方!
生の(加熱処理されていない)リンゴ酢にはアレルギーの痒みを抑える作用があります。
同時に痒みの原因となる不快なアレルゲン除去にも役立ちます。
あんよの先を舐めている子はいませんか?
アレルゲンに触れやすいあんよは最も症状が出やすい場所です。
でも、お散歩後のあんよ洗いの後、いちいちドライヤーで乾かすのも面倒ですよね。
なのであんよ洗いの後はタオルドライだけっていう子も多いと思います。
この適度な湿気は酵母菌(イースト)や細菌たちの大好物でもあります。
・・・あんよが痒い痒いで舐めなめしちゃう子には・・・
リンゴ酢を使ったフットバスを試してみてください。
リンゴ酢 1 : お水 2 で混ぜたものにあんよを浸します。
最大5分間浸したら、すすがないでそのままよく乾燥させます。
・・・身体が痒い痒いの子には・・・
リンゴ酢を使ったボディリンスを試してみてください。
(シャンプー後、コンディショナーなどは使用しないでください)
リンゴ酢 1/2カップ : 冷ました緑茶 1/2カップ : フィルターを通したお水 1カップ
これをシャンプー後に首から下にかけて軽く叩いてしみこませた後に乾かします。
(すすぎはしないでこのまま乾かします)
・・・ノミアレルギーの子には・・・
リンゴ酢 180ml : ぬるま湯 120ml : 岩塩またはヒマラヤンソルト 小さじ1/4
よく混ぜ合わせたものを週に1回お腹や毛にスプレーします。
目や開放性の傷(搔き傷も含む)に入らないように注意してください。
毎日のノミやダニ、蚊よけにはオーガニックインセクトシールド、
指の間までしっかり拭き取りにはふかもこタオルががお勧めです!
重曹はお役立ちアイテム
重曹はわんこのアレルギー対処アイテムとして
痒みや炎症を抑えるのにお役立ちアイテムです。
・・・痒みや炎症を取る重曹ペースト・・・
重曹大匙1を少量のお水で溶いてペーストを作ります。
これを痒みや炎症のある部分に塗って数時間放置し、洗い流します。
足の指の間などにも安心して塗ってあげてください。
床やカーペットの上に落ちても害はありません。
・・・重曹スプレー・・・
重曹大匙1を約240mlのお水に溶かしてスプレーボトルに入れます。
これを痒みや炎症のある部分にスプレーしてあげてください。
残りは放置せず、使うたびに作るようにしてください。
アロエもわんこに使えます
アロエは昔から私たちのファーストエイドですが、わんこにも使用できます。
サイドのとげとげした部分を切ったあと、葉の片方をスライスして開き
「中の透明なジェルだけ」を痒みのある部分に使用します。
皮の周りのベタベタした黄色い粘液はラテックスの一種でわんこには毒性があります。
また、わんこに使用できるのは新鮮なアロエだけです。
(ヒト用の日焼け後に使うアロエジェルなどは使えません)
我が家のイースト殺菌方法
うちのCoCoっちは時々お口周りが真っ赤になることがありました。
最初は原因がわからなかったのですが、
お口周りが真っ赤になっている時にあんよをよく舐めるので
肉球から爪までよく調べたら、爪の根元に赤茶色のカスのようなものがびっちり。
イーストの一種でこれが悪さをしていたようです。
お口の周りやあんよの先、お尻の周りなどが真っ赤に染まっている場合、
爪の周りをチェックしてみてください。
CoCoっちの場合、舐めたものがお尻からも出て肛門回りも赤く染まりました。
これって意外にも獣医さんは大したチェックしてくれませんでした。
リンゴ酢で消毒してね!って・・・それでは効果がなかったと言っても
お薬が必要なものでもないからと・・・
もちろんお薬なんて使いたくはないので何か方法を聞きたかったのですが・・・
またネットで調べてもあまり出てきませんでした。
それほど深刻な問題ではないのかもしれませんが
CoCoっちの場合は白犬からピンク犬になっていた時期がありました。
赤く染まっている場所には赤茶色の点々が・・・これが原因!!
うちでは薄めたオキシドールをCoCoっちの指専用の歯ブラシに付けて
爪の生え際をごしごししてイーストを殺菌しています。
毎晩ブラッシングの後も爪の根元チェックを欠かしません。
ただ、オキシドールに関して、薄めて使うとか使ってはいけないとか
ネット上ではいろいろな意見があります。
我が家でオキシドール(消毒液として一般に3%のもの)を使っているのは
太陽光で水と酸素に完全に分解されてしまうからという理由です。
ただ、場所によっては刺激が強いので我が家では「ごく少量を爪に」使っています。
またWikipediaの記述では
多くの生物種は過酸化水素分解酵素のカタラーゼを持つため、
生体内での過酸化水素の寿命は極めて短い。
つまり、傷の内面を含む体内に過酸化水素が侵入すると速やかに酸素に分解される。
・・・と、されています。
ただ、ご心配な場合はまず獣医さんに相談してくださいね。
リンゴ酢や生理食塩水はオキシドールの代わりに安全に使えるものです。
(Cocoっちのイースト菌にはリンゴ酢は効果がありませんでしたが)
イーストのことを取り上げましたが
よく問題になるマラセチアもイーストですので場所によって効果があります。
耳掃除に水で倍に薄めたオキシドールを勧めるホリスティック獣医さんもいれば
使用すべきではないという意見の獣医さんもいらっしゃいますが
うちではお耳にはたとえ薄めたものであってもオキシドールは使用しません。
マラセチアはお耳に繁殖して全身に拡がりやすいので
お耳の匂いや汚れ具合もこまめにチェックして早めのケアで予防してね!
家庭でできる痒み対策・身体の中からのケア
バランスの取れた消化に負担がかからない食事に勝る方法はありません。
そして「ちょっと足してあげると効果があるよ」の食材たちも
上手に取り入れてあげてくださいね。
オメガ3脂肪酸は必須です!
オメガ3脂肪酸はアレルギーの原因となる「炎症反応」を抑える効果があります。
逆にオメガ6脂肪酸は炎症を促進する作用があります。
食品によってはこのオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の割合が
非常に悪い(オメガ3脂肪酸が低く、オメガ6脂肪酸が高い)もの多くがあります。
我が家のCoCoっちはチキン丸ごと(骨といくつかの内臓の付いたもの、頭と足なし)を
生食であげているのですが(骨が噛み砕きやすいという点でチキンを選んでいます)
チキンの脂肪にはオメガ3脂肪酸よりもオメガ6脂肪酸が非常に高いため
脂肪と脂肪を含む皮を取り除いてからあげています。
さらにオメガ3脂肪酸の補足で缶入りのサーディンの水煮(塩分なし)を加え、
クリルオイル(オキアミオイル)も加えています。(これは心臓病のため)
「炎症を抑える」ためには「オメガ6脂肪酸を減らし、オメガ3脂肪酸を増やす」
これは大事なポイントです。
どんなものに含まれているの?は、以下の記事をご参考になさってくださいね。
ケルセチンをあげよう!
身体がアレルゲンを認識すると、ヒスタミンが放出されます。
ヒスタミンは炎症、発赤、刺激を引き起こします。
ケルセチン (バイオフラボノイド) には、抗ヒスタミン化合物が含まれているので
マスト細胞(肥満細胞)からヒスタミンの放出を抑える働きがある自然の抗ヒスタミン剤です。
ヒスタミンの生成を止めることで、炎症性分子の生成を停止し、かゆみを防ぐことができます。
以下の果物やお野菜はケルセチンを含みますので、お食事に加えてあげてください。
リンゴ(皮ごと)バナナ、ブロッコリー、ニンニク、パセリなど。
(りんごの皮は消化に悪いのでピューレにするかすりおろしてあげてください)
PawPawサプリメントにもケルセチンが含まれています。
わんこ用はフォーエバーパップ、ママ用はママズスパーブサラダに含まれています。
牛の初乳が効くしくみとは?
初乳は、新生児の免疫システムや消化管の発達に重要な役割を果たしますが、
同様にアレルギーに対してもその効果が証明されています。
初乳には、PRP(プロリンリッチポリペプチド)という成分が含まれていています。
PRPは、アレルギー反応を増加させる免疫細胞を阻害することができ、同時に
免疫反応を抑制する免疫細胞であるヘルパーT細胞およびサプレッサーT細胞の生成にも役立ちます。
PRPにはまた、抗炎症作用があり、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンを減らすことができます。
牛は花粉やノミ、その他のアレルゲンに対して抗体を作ります。
そして母牛が子牛に初乳を与えることで、これらの抗体を子牛に与えますので
子牛がこれらの物質にアレルギーを起こすことはありません。
この恩恵を利用して牛の初乳をわんこに与えると、
これらの抗体(花粉やノミ、その他のアレルゲンに対する抗体)は、
これらの物質(花粉やノミ、その他のアレルゲン)が脅威ではないというメッセージを
わんこの免疫システムに伝えることができるというしくみです。
初乳は、環境アレルギーや季節性アレルギーに特によく効きます。
初乳には、プレバイオティクスであるラクトフェリンも含まれています。
牛乳アレルギーの子にはヤギや羊の初乳でも同様の効果があります。
キノコのβグルカンがアレルギーにも効く!
先月シニアさんたちを癌にしたくない!という思いで
Paw'スーパーマッシュルームをリリースしましたが
キノコのβグルカンがあらゆるアレルギーに効果があるという記事を見つけて
「みんなの痒い痒いが止められるかも!!」と、嬉しくなってしまいました。
特定のキノコに含まれるベータグルカンは免疫調節機能を持っています。
ベータグルカンの多いキノコは霊芝、シイタケ、冬虫夏草、カワラ茸、マイタケです。
(Paw'sスーパーマッシュルームに含まれるのは霊芝、シイタケ、冬虫夏草、マイタケです)
ベータグルカンは特定の免疫細胞に結合することにより、アレルギーの免疫反応を変化させ
炎症、自己免疫、アレルギー反応を防ぎます。
また、ベータグルカンは、マクロファージと呼ばれる免疫細胞を活性化することもできます。
(マクロファージはウイルスやがん細胞など体内に存在しない異物を標的にし捕捉して除去します)
よって、わんこたちにベータグルカンを与えると免疫細胞がより活発に、より強力になります。
これは「有害なアレルギー薬を使わないでもアレルギーを緩和できる」ということです。
わんこにあげていいキノコたちとあげ方は以下の記事を読んでね!
「決して生ではあげてはいけない」など注意点も書かせて頂いています。
プロバイオティクスが菌の作用によって腸内環境を直接的に改善するのに対し、
腸内の善玉菌の餌となる食品があります。これを「プレバイオティクス」と呼びます。
食物繊維やオリゴ糖などがこれにあたります。
キノコで腸活という意味は「キノコはプレバイオテックスである」という意味です。
やっぱりプロバイオテックス!
免疫システムのほぼ90%は腸の健康に依存します。
プロバイオティクスは、腸内の悪玉菌を減らし、腸内環境を整えることにより
炎症と自己免疫反応の軽減に役立ちます。
腸内環境を応援する以下の記事たちもご参考になさってくださいね。
消化を助けて腸内環境を応援する消化酵素もお勧めです。
PawPawお勉強室内の参考記事たち
以下は過去のお勉強室の記事からの抜粋です。
繰り返しになりますが、ぜひご参考になさってください。
アレルギーからの離脱方法いろいろ
アレルギーにはいろいろな因子が考えられます。
痒みに対して、環境や食事・病気によるアレルギーの原因は
以下のリンク「痒いかゆいとアレルギー」をご参考になさってくださいね。
お食事にアレルギーがあると考えられる場合は
上記の記事に書いているローテーションダイエットを試してみてください。
今まで食べたことのない「タンパク源」をあげてみてくださいね。
ウサギ・バッファロー・ダック・ターキー・カンガルー・鱒など
現在はチョイスも多いと思われますので、ぜひトライしてみてください。
空気清浄機はアレルギーの子のお家には必須かも。
アレルギーの子は花粉やハウスダストにも反応する子がいます。
できるだけアレルゲンを避けるという意味では空気洗浄機も
必須アイテムかもしれません。
ビタミンD3レベルをテストしてみてください。
市販のコマーシャルフードを食べている子の75%が
ビタミンD3欠乏症と言われています。
ビタミンDは骨やカルシウムの代謝に欠かせないもので、
カルシウム剤はビタミンD3と一緒になっているものが多いですね。
ビタミンDには、骨を強化する働きだけでなく、
細菌やウィルスをやっつけるカテリジンやβディフェンシンという
抗菌ペプチド(タンパク質の一種)を産生させるのに関与し、
身体のディフェンス機能を高める働きもしています。
そういったことからビタミンDレベルは
アレルギーと非常に密接に関係があると言われています。
ビタミンDの効用については以下もご参考になさってくださいね。
だって痒いんだもん!我慢できない痒みを抑えるヒント
それでも痒くて眠れない姿を見ていると
「とにかく痒みを止めてあげたい!!」ですよね。
体質改善には時間がかかる。だから続かない。
今の痒みを止めることがまず第一!!
そういう気持ちになって当然だと思います。
痒みに関してのアプローチは以下にまとめています。
ご参考になさってくださいね。
サプリメントのグレープシードにも痒みを抑える効果があります。
グレープシードに含まれるプロアントシアニジンは、
身体の中で痒みの原因となるヒスタミンと、
その発生に関与する酵素の働きを抑制する働きをします。
ヒスタミンがリリースされた後、
アレルギーの攻撃徴候を単に閉鎖する抗ヒスタミン剤と異なり、
プロアントシアニジンは、ヒスタミン・リリースに影響する
重要な酵素を禁じることができます。
(マスト細胞からのヒスタミンのリリースを防ぎます。)
わんこの身体ではヒスタミンの痒みに関与する役割は人間よりも低いと言われ
そのために抗ヒスタミン剤が効きにくいと言います。
若干でも原因となるものは完全に排除したいですね。
また、このヒスタミン・リリースの規制作用は、
副作用のない生理学上自然な働きです。
ハーバルバスには皮膚症状を整えるハーブ類
ハーバルスプラッシュには痒みを抑えるハーブが配合されています。
このコンビで痒みが抑えられている子も多いんですよ。
商品ページのご感想にはアレルギーの子のご感想も多く載っています。
どんな風に痒みを克服したの?どんなご飯を食べているの?など、
みんなの経過や笑顔のご感想がご希望になっていただけますように・・・
ちょっとおまけ・・・
以下はモノクローナル抗体について勉強していた時に
COVID-19のワクチン代替え薬としても研究されている事を知ったので
自己免疫疾患があってワクチンが打てない人にも方法があるよという記事です。
ワクチンの安全性はまだまだ疑問視されていますので、必要な方だけ見て下さい。
モノクローナル抗体についての蛇足・COVID-19
モノクローナル抗体は、現在、COVID-19のワクチン代替え薬としても研究が進んでいます。
ガンや臓器移植などで免疫抑制剤を使っている人や
関節リウマチなどの自己免疫疾患の人、
生まれつきの免疫不全の人などは、自己面気が極めて弱いために
ワクチンを打つことができません。
そういった人たちに対して、モノクローナル抗体が
ウィルスのスパイクタンパク質の重要な部分に結合すれば
感染が防げるのではないかという研究が現在進められています。
この研究は現在、数社が行っていて、
回復した人の血液から幅広い種類の抗体を抽出し、
その後、動物実験で最適な抗体を選び出し、
選び出した抗体だけを産生するクローン細胞を作り、
大量に培養するという方法で、この工程に約10カ月かかり、
その後、臨床試験にさらに1年を要すると言われています。
ただ、モノクローナル抗体はワクチンに比べて高価なことだけでなく
(例えばファイザー社のワクチン1回分約20ドル
アストラゼネカ社ワクチン4ドルに対し、モノクローナル抗体は2000ドル)
価格の問題は国が保証するという部分で解決されますが、
その安全性についても懸念があります。
その1つが、抗体依存性感染増強(ADE)と呼ばれる深刻な現象です。
抗体がウイルスと結合していない方の端に、
通常はウイルスに感染しない細胞が間違って結合してしまう可能性があること。
モノクローナル抗体を製造する製薬会社は現在、抗体の端を変化させるなどして、
抗体依存性感染増強のリスクを最小限に抑えるための対策をしているそうです。
もう1つの懸念は、新型コロナウイルスの新たな変異株に対し、
変異前のコロナウィルスから作られたモノクローナル抗体では
効果がなくなってしまうのではないかということです。
これについてはアメリカや南アフリカでの研究で
1種類のモノクローナル抗体からなる製品(イーライリリー社・GSk社製)は
3つの変異株に効果がなかったと報告されています。
これに対して2種類のモノクローナル抗体からなる製品(リジェネロン社製)は
変異株に対して効果が報告されています。
さらに蛇足ではありますが・・・
モノクローナル抗体ってワクチンによって誘導されるのかな?
・・・と思い調べてたらこんな記事を見つけました。
コロナウィルスワクチンを打つか打たないか迷っている方には
以下の記事(日本版)が少しご参考になりえるかもしれません。
(題名はすごく長いですが、1-2分で読める短い記事です)
日本は梅雨の季節ですがみんな晴れ間にお散歩楽しめているかな??
6月と言えば日本では梅雨の時期に入りますね。
わんこたちにとってはちょっと苦手な蒸し暑い季節の始まりです。
皮膚コンディションに気を付けて毎日のチェックを欠かさずにね。
梅雨の季節の風物詩と言えば紫陽花にカタツムリ
紫陽花のきれいなお花と一緒にお写真撮ったりの子も多いと思います。
そこで注意なのが「紫陽花のお花(特に芽)と葉はわんこには毒である」ということ。
先日たまたまハーブの勉強で紫陽花の根の薬効を調べていたのですが、
その時にたまたまこのことを知りました。
紫陽花のきれいなお花はクンクンはいいけど舐めたりかじったりしないでね!
含まれるシアン化物のシアノゲン配糖体はわんこにもにゃんこにも毒となります。
嘔吐や下痢、けいれんなどを引き起こして危険ですので注意してね!
マイアミは雨季に入りました。
ポインシアナやフランジパニのお花が咲き乱れるこの季節
ポインシアナのお花で真っ赤に染まったお散歩道を
今年もこの季節だね~!ってCoCoっちとニコニコ歩きます。
これからマンゴの季節が来て、それが終わればアボカドの季節。
マイアミの雨季は美味しい恵みに感謝の季節でもあります。
今年もハリケーンが来ない平和な雨季でありますように!!
日本も地域によってはそろそろ蒸し暑くなってくる季節でしょうか?
これからの季節はシニアさんは無理をしないでね。
夏に向かって気温が上がってくるこの季節、
みんなご飯をおいしく食べて、いっぱい遊んで体力強化しながら
元気にハッピーに過ごしましょうね!
Jun.2021
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