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  5. 痒い~!ヘルプミ~!!
 6月 15, 2012  PawPawClub, PawPawお勉強室  病気のケア, 毎日のケア・元気に過ごすヒント,  * 元気に過ごすヒント,  * 病気と家庭でできること

 
  スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです 
 

chuchu-from-kakomie.jpg痒い痒い!Help Me!

 

蒸し蒸し暑い時機到来!
ただでさえ、おんもがむわぁ~~んとしてわんこには苦手な季節ですが、
皮膚トラブルを持ってるわんこには特に注意が必要な季節ですね。
 
梅雨の時期から夏の終わりまでのご相談で一番多いのが
落ち着いていた皮膚症状がまた出てきましたというご相談。
もうベテランのメンバー様になると「そろそろ注意の時期」と予防を始められます。
 
今までのお勉強室でも「痒い痒いとアレルギー」や「とっても大事!消化と吸収」や
「暑い時期!こんな症状に注意」や「皮膚病とできものいろいろ」などで
痒い痒いに対して書かせていただきましたが、
予防などは今までに考えてきましたので、
今回は「とにかく痒いの!!止めて~!!ヘルプミ~!!」の「対症療法」を中心として
どんな方法があるか考察してみたいと思います。

今回は身体の外側からのケアが中心です。
身体の中からのケアは今回は最後に少しだけ取り上げていますが、
さらに詳しいことはこのページの下に書いてある
今までのお勉強室で取り上げた関連記事をご参考になさってくださいね)

  

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  痒い~!!絶対やっちゃうことで絶対いけないこと

 

痒いぃいい~!が発生すると、私たちだってわんこだって、まず「掻き」ます。
そして、これが「一番いけないこと」、そして「どうしても我慢できないで、やっちゃうこと」です。
掻くことで一瞬痒みが治まる気がするので、自然なことなのですが・・・。

私の場合でも同じです。最初はただの蚊の喰われ痕でした。
まだ蚊はいないだろうと思っていた時期のこと、
インセクトシールドもせずにお散歩して蚊に刺されました。
で、めちゃくちゃ痒い!!とにかく痒い!お散歩に集中できないほど痒い。
お散歩から帰ってラベンダーを付けてその時は痒みが治まっていたのに
お風呂上がりに何もせず、寝てる間に掻き壊して悪化、
翌日からのケアで良くなっていたのに
ある朝、起きたら知らない間にかさぶたを掻き壊していました。
その後は徐々に治ってきていますが、
「最初のケアをしっかりして」「掻かなければ」もっときれいに早く治っていたはず。

とほほ・・・ですが、でもね、
「だってだって、めっちゃ痒かったんだもん!我慢できないくらい痒かったんだもん!」です。
なので「仕方ない当然のこと」ではあります。
が!!!掻き壊すと当然、「治るのに時間がかかります」
掻き壊さなかった場合の10倍は最低時間がかかります。下手すればもっとかかります。
そして治りかけの(たとえばかさぶた期)が、また痒い。
ここまで回復しておいて、ここでまた我慢できずに掻いてしまうとまた悪化。
そして治りかける、痒い、掻く、悪化・・・という負のスパイラルに入ってゆきます。

わんこたちだって「だって痒いんだもん!!」です。
寝てても痒くて起きる子だっています。
でもどうか忘れないでください。
掻くことで皮膚バリアが破れてアレルゲンも雑菌もどんどん侵入しやすくなるのです。
そして・・・それらによって、さらに痒くなる。

「痒みは掻くことで確実に悪化します」

 

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  痒いの止めて~!!で処方されるお薬

 

もうどうしようもなく痒い!!!
とにかく止めて!!の場合に出されるお薬としては、
抗ヒスタミン剤やステロイド剤などがありますが、
その内容や副作用も理解しておきましょう。
 
お薬の種類
何のために処方されるの?副作用はないの?

 

抗ヒスタミン剤

 

  • 痒み止めとして処方されるお薬ですが、ステロイドのような強い薬ではありません。ただ、犬の痒みの場合は人間よりもヒスタミンが関与する率が低いために、20-30%くらいのケースにしか効果が出ないとも言われています。(逆に言えば、抗ヒスタミン剤だけで軽減すればラッキーということです)が、脂肪酸製剤と併用することで有効性を高めることができると考えられています。
  • ステロイド剤と併用することでステロイド剤の量を減らすことができますので、ステロイド剤と併用される場合も多いです。
  • こちらの市販薬で最も有名なのはBenadryl(べナドリル=Diphenhydramine ジフェンヒドラミン)という人間用のアレルギーのお薬ですが、副作用として眠気の起こるものをファーストジェネレーション、眠気を起きないようにしたものをセカンドジェネレーションと呼びます。犬に使用できるのはファーストジェネレーションのものだけです。
  • べナドリルのセカンドジェネレーションのものは犬には使用できません。また、ファーストジェネレーションでもラベルの注意書きには鎮痛剤や血栓改善剤との併用は禁止されています。
  • ジフェンヒドラミンは、心血管疾患、緑内障、前立腺の病気や甲状腺機能亢進症の場合は使用できません。また、子犬には適切でない場合があります。リキッド状のものはアルコール含有率が高いのでペットには使用できません。
  • 人間の子供用のべナドリルをペットに与える人がいますが、リキッド状なので、アルコールを含みますし、且つ、飲みやすくするために砂糖が含まれています。このことはつまりナトリウムが含まれているということですので、ナトリウム制限のある疾患の子には有害です。
  • ステロイドとの併用やハートワーム剤(フィラリアの薬)との」併用に関しては安全と言われていますが、用量を守っての使用に限ります。
  • 一般的な副作用は 眠気と軽い方向感覚の喪失。 まれに口渇、下痢、嘔吐、尿閉、動揺、呼吸の乱れと食欲低下が起こります。 (副作用軽減のために必ず食後に与えてください) どんな副作用が生じた場合でも、獣医さんに連絡してください。

 

脂肪酸製剤

 

  • 脂肪酸製剤とは皮膚の炎症性化学物質の産生を阻害する作用を持ち、抗ヒスタミン剤と一緒に使われることも多いもので、必須脂肪酸製剤とも言われるものです。
  • 痒みが発生するメカニズムの1つに必須脂肪酸のアラキドン酸(オメガ6脂肪酸のうちの一つ)が関与していると言われています。必須脂肪酸を投与することは、このアラキドン酸の代謝を抑制することにつながり、痒み発生のメカニズムを阻止することができます。
  • 必須脂肪酸製剤は、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などのオメガ3脂肪酸と、リノール酸、αリノレイン酸、γリノレイン酸などのオメガ6脂肪酸の両方もしくは片方を含む治療食やサプリメントの形でも処方されます。 治療食やお薬として処方されるくらいなら手作り食にフィッシュオイルを摂取した方が良いですね。

 

ステロイド剤

 

  • 消炎や免疫抑制作用により痒みを抑える薬として、ステロイドホルモン(=副腎皮質ホルモン製剤のことで商品名としてはプレドニゾロンやプレドニンなど)が使用されますが、強力な効き目がありますが、副作用の非常に多い薬です。
  • 副作用としては、異常な口渇、免疫抑制作用(自己免疫力の低下により感染症にかかりやすくなる)、異常な食欲増進、筋力の低下、膵炎の誘発、尿失禁、副腎皮質機能の亢進によるホルモン異常などがあります。
  • 外用薬としても使用されますが、塗る際に直接指で塗らないなどの注意があることを考えてもその副作用の怖さが感じられます。
免疫抑制剤
  • 免疫抑制剤は抗原刺激で活性化されたヘルパーT細胞に特異的に作用して、炎症作用を抑制すると考えられ、多量のステロイドを使わないように処方される薬です。シクロスポリンという薬がここ5年くらいの間に使われるようになりました。(商品名はAtopica=アトピカ)です。日本でも2008年あたりに認証されて、長期にわたるステロイド療法をされるアトピーなどに使用されています。
  • 副作用としては軽いものでは嘔吐や下痢、重篤なものでは腎毒性や神経症状などの副作用が出るお薬であることも覚えておいてくださいね。

  

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  毎日のケアで痒みを抑える方法

 

普通にやっていることの中にもちょっと変化を加えることで
痒みを抑えられることがあります。

 

日常のこと
ちょっとした変化とその理由と方法

 

ブラッシング

 

  • 気温が上がってきて換毛期に入る子たちは毎日しっかりとブラッシングをして余分な抜けた毛を皮膚に残さないようにしてあげてください。抜けた毛が皮膚に残っていると痒さを引き起こす原因となります。

 

お風呂

 

  • 温かいお湯は痒みを増長させますので、痒みのある場合は冷たいお水でのお風呂が効果的です。(暑さが痒みを増長させるので、これは夏場のお風呂にはいいですね)冷たいお水に5-10分浸かる方法がお勧めですが、この時にエプソン塩(バスソルトとしてよく使われる塩)やベーキングパウダー(重曹)、細かく粉砕したオートミールを加えると鎮静作用があり、長時間痒みを取る助けになります。
  • シャンプーは肌に優しいものを。汚れをしっかり落とすのも大事ですが、あまりに強いシャンプーは、必要な皮脂まで取り去ってしまい、ドライスキンになってしまうことで肌の痒みを引き起こします。シャンプーは皮膚のpHを崩さない、皮脂を取りすぎない、皮膚にもコートにも優しいものを選んであげてください。
  • どんなシャンプーであってもとにかく「よくすすいでシャンプーが皮膚に残らないようにする」これは基本です。
  • あんよが痒い痒いの場合は冷水にエプソンソルトを溶かしたものに5-10分浸かってください。この時に絶対に塩水を飲まないように注意してね。

 

タオルドライ
  • お風呂上りにタオルで体を拭きますが、この時に「皮膚を擦る」ことで痒みを増長させます。こすらないでタオルを押し当てるようにして水分を拭き取ってあげてください。

 

ドライヤー
  • 熱い風や暖かい風でのドライヤーは痒みを増長させます。痒みがある時のドライヤーは「冷風モード」でがお約束です。

 

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  痒みを止めるナチュラル療法いろいろ

 

ここでは、家庭のキッチンの棚や冷蔵庫やスパイス棚や庭などにあるもので作れるものをご紹介します。
各ハーブの注意事項はお勉強室のハーブデータを参考になさってくださいね。

何を使うの
使い方

ベーキングソーダ
(重曹)

 

  • ベーキングソーダ(重曹)はあらゆる種類の痒みに効果のある、最も一般的で安価な方法です。
  • 広範囲の痒みに対しては、浴槽にたっぷりためたぬるま湯に対してコップ1杯のベーキングソーダを入れたお風呂に30分から60分つかってから、その後、自然乾燥します。(タオルドライではなくエアドライ)
  • 局所的な痒みに対しては、ベーキングソーダ3:水1の割合で混ぜて、痒い部分に使用します。(パウダーのまますり込むという方法もありますし、ほんのわずかな水で溶いてペーストにして痒いところに塗る方法もあります)目と鼻を避けて、痒い部分にマッサージをしながら塗り込みます。ただし、その部分が開放性の傷になっている場合は使用できませんので注意してね。
  • または大匙1のベーキングソーダに対して水240mlで希釈した物を痒い部分にスプレーしても効果があります。(スプレーする前によく振ってください)
  • ベーキングソーダは水洗いできない犬のベッドの消毒にも使用することができ、消臭効果もあります。

 

オートミール
  • 細かく粉砕したオートミールを1-2カップ、ぬるま湯に入れて温浴することも痒みを抑えるのに効果があります。温浴ではなく、上がり湯のリンスとして使用する場合は1クォート(約950ml)のぬるま湯に2カップのドライオーツを振り入れ、そのまま5-10分間置いた後にザルなどで漉したものをリンス液として使用し、すすがないでそのまま乾かします。(オートミールの形になっているものでなく、ただの乾燥させたオーツ麦をフードプロセッサーで砕いた方が安価です)

 

レモン
  • アメリカの民間療法のレセピには、レモンの香り成分に痒みを抑える麻酔効果と抗炎症効果があると記されています。皮膚の痒みに対して、レモンの搾り汁を付けて乾燥させます。(エッセンシャルオイルではなくただのレモンの搾り汁です。かんきつ類のエッセンシャルオイルは光感作成分を含みます)

 

緑茶
  • ブラックティまたはジャパニーズグリーンティ(緑茶)をかなり濃く煮だしたものを冷まし、それを炎症部分に3-10分当てることを推奨している文献もあります。濃く煮だした緑茶は冷蔵庫で保存して毎日患部に使ってみてください。

 

カレンデュラチンキ
  • カレンデュラのチンキも痒い場所に効果がありますが、使用するときはそのままかまたは水などに1:1に記者敷くした物を使用します。(カレンデュラエキスはハーバルスプラッシュにもハーバルバスにも入っています)
クローブ
ジュニパーベリー
  • 普段、スパイスとして料理に使うもの2種です。
  • アメリカのネイティブインディアンたちに伝わる痒み止めです。ジュニパーベリーは抗炎症性のある揮発性物質を含んでいます。これに、局所麻酔薬のような作用(末端終末神経を麻痺させる作用)のあるオイゲノールという物質を含むクローブを混ぜ合わせると、痒みがぴたりと止まります。
  • これらを使った伝統的な軟膏の作り方:3オンス(1オンスは約28g)の無塩バターを鍋に溶かします。別の鍋に大匙2の蜜ろうを溶かし、別に溶かしたバターと混ぜ合わせ、そこにグラウンドしたジュニパーベリー大匙5とグラウンドしたクローブ大匙3を加えて混ぜ、冷やした物をかゆみのある皮膚に使用します。(これらのスパイスは揮発性物質を含むので、グラウンドされて売っているものではなく、そのままドライになった保存方法の良いものを自宅でグラインドして使用すること)

 

バジル
  • 爽やかなバジルのティを痒いところにスプレーして使用します。バジルにはクローブに含まれているのと同じ局所麻酔剤の効果があるオイゲノールが多量に含まれています。
  • 1パイント(約568ml)の沸騰させたお湯を瓶に移し、そこに1/2オンス(約14g)のドライバジルを加えて蓋をして、そのまま冷やします。蓋をするのはオイゲノールの揮発による損失を防ぐためです。冷めたら清潔な布を浸して頻回にかゆみのある部分に当てて使用します。
  • シソもバジルも「シソ科」で同じ効果があります。(シソの詳しい説明はハーバルスプラッシュの商品ページを見てね)

 

ミント
  • もしもスパゲティソースのためにミントをストックしている場合は、それを皮膚のリンスとして使用することができることを覚えておいてください。
  • 中国の民間療法では、皮膚の痒みやじんましんの治療にミントを重視しています。
  • ミントは抗炎症作用と麻酔作用のあるメントールを多量に含んでいて、それが局所的に使用された時に、それらの効果を発揮します。
  • 一般的にミントには皮膚に容易に吸収される抗炎症ロスマリン酸が多量に含まれています。
  • 1パイント(約568ml)の沸騰させたお湯を瓶に移し、そこに1オンス(約28g)のドライミントを加えて蓋をして、そのまま冷やします。冷めたら清潔な布を浸して頻回にかゆみのある部分に当てて使用します。

 

タイム
  • もしもレモネードを作るためにタイムをストックしているならば、それも良いかゆみ止めリンスになることを覚えておいてください。
  • タイムに多量に含まれる揮発性物質チモールには局所麻酔作用、抗炎症作用があり、痒みの原因となる炎症を抑えながら、同時に痒みを麻痺させます。
  • 1パイント(約568ml)の沸騰させたお湯を瓶に移し、そこに1/2オンス(約14g)のドライタイムを加えて蓋をして、そのまま冷やします。冷めたら清潔な布を浸して頻回にかゆみのある部分に当てて使用します。
  • 中国の民間療法(チャイニーズメディシン)では、このタイムのティーに乾燥したダンディライオンルート(タンポポの根)を加えます。その場合は1パイント(約568ml)の沸騰させたお湯を瓶に移し、そこに1オンス(約28g)のドライダンディライオンルート、1/2オンス(約14g)のドライタイムを加えたものを冷まして同様に使用します。

 

カモミール
  • 非常に濃く煮出して冷ましたカモミールティを痒みのある皮膚にかけると効果的です。このティはシャンプー代わりにあるいはシャンプーの後の仕上げ湯として使うと効果的です。(カモミールの詳しい説明はハーバルシャンプーやハーバルスプラッシュの商品ページを見てね)

 

アロエ
  • アロエは主にやけどに使用されますが、痒みにも同様の効果がありますので、枝を折って中のジェルを痒いところに付けてください。
  • アロエに含まれるエースマンナン(ポリサッカライド免疫活性物質で、糖タンパク質の一種)は、アレルギーを持った子、皮膚症状のある子に有効と言われています。(アロエの詳しい説明はハーバルスプラッシュやハーブバターの商品ページを見てね。天然メラニン形成阻害作用で皮膚やコートを紫外線のダメージから保護してくれる働きもあります。)

 

その他、お酢も効果があると言われますが(お酢を入れたぬるま湯に浸かる方法)
りんご酢とお水を1:2や1:4で割って浸かる方法です。
匂いが気にならなければ、試してみてください。

 

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  痒みを止めるエッセンシャルオイルいろいろ

 

ここでは、痒みに即効性のあるエッセンシャルオイルをご紹介します。
各ハーブの注意事項はお勉強室のハーブデータを参考になさってくださいね。

 

アロマオイル

効用

 

ラベンダー

 

  • わんこの即効性のある痒み止めには、ママの掌に1滴落して、それを手のひらをこすり合わせて体温で温めながら伸ばして、その両手のひらでお耳の後ろや背中などをよぉおくマッサージしてあげます。自然なダニ避けやノミよけにもなりますし、リラックス効果もあって一石二鳥どころか3鳥や4鳥です。我が家で一番使う精油です。
  • とにかく一発で効果のある痒み止めと言ったらラベンダー。蚊などは刺されてすぐが効果的です。ある日のこと、公園に遊びに行ってて日が暮れて蚊に刺された時のこと、ラベンダーの手持ちがなくって持っていたインセクトシールドをスプレーしたところ、痒みがすっと消えました。そういえばインセクトシールドにはラベンダー、ティツリー、ペパーミント、ゼラニウムと痒みにも効果のある4大ハーブが含まれていたんだった・・・と、気がついた事件でした。

 

ティツリー
  • 15%希釈液をホットスポット(赤くなっている箇所)、痒い部分、ノミに噛まれた部分にスプレーします。(自分で身体を舐める習性のネコへの常用は避けてください。)
  • 痒い~!で、ラベンダーが手元にない時はティツリーも有効です。傷にも即効性があるので、掻き壊してしまったときはティツリーやハーブバターのお世話になります。
  • よくあんよの先を舐め壊す子もいますね。そんな時はあんよの足浴が有効的。洗面器や洗面台にぬるま湯を張って、そこにティツリーを数滴落して足浴してあげてくださいね。

 

ペパーミント
  • 15%希釈液を痒い部分、ノミに噛まれた部分にスプレーします。痒みを止める効果があります。
  • ラベンダー3:ティツリー3:ゼラニウム1:ペパーミント1の配合は痒み止めとして使用されます。

 

ゼラニウム
  • 蚊よけハーブとも言われるハーブですが、ゲラニオール・リナロールなどローズの成分と同じ成分を持つので、の香りに似たとても良い匂いです。痒みを抑える作用と同時に皮膚バランスを保つ作用があります。
  • モノテルペンアルコールを含みますので、抗菌作用もあります。

 

ローズヒップ
  • ローズヒップから採ったオイルは局所ホルモンと呼ばれるγ-リノレン酸を含み、皮膚の細胞の防御機能を増大させ、保護膜のように皮膚を守り、皮膚とコートのコンディションをドラマチックに改善してくれます。(ローズヒップの詳しい説明はハーバルシャンプーやキャリアオイルの商品ページを見てね)

 

シソエキス
  • シソエキスは天然抗アレルギー物質です。 アトピー性皮膚炎に対して過剰な免疫反応を抑える作用があるとされ外用・内服ともに脚光を浴びています。
  • シソエキスにはルテオリンという抗アレルギー成分が含まれていてロイコトリエンというアレルギー反応を引き起こす物質に必要な酵素を阻害して炎症を起こしにくくする効果があります。(シソエキスの詳しい説明はハーバルスプラッシュの商品ページを見てね)

 

カレンデュラ
  • 抗菌、抗バクテリア作用があり、炎症を抑えリンパ活動を促進させ、傷を癒す働きがあります。
  • アトピー性皮膚炎の炎症を抑える治療薬として使用されます。(カレンデュラの詳しい説明はハーバルシャンプー・ハーバルスプラッシュの商品ページを見てね)

  

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  痒い痒いで脱毛してしまった部分のケア

 

セントジョンズワートオイル12:小麦胚芽オイル6:
ラベンダーオイル3:ローズマリーオイル1:ローズゼラニウム1 
  上記の割合のブレンドを脱毛した箇所に塗ります。 
  このブレンドを付けてブラッシングをしても効果があります。
 
ラベンダーオイルの詳しい説明は商品ページのラベンダーのページ、
ローズゼラニウムの詳しい説明は
商品ページのハーバルインセクトシールド(ハーブの虫よけ)のページ
ローズマリーオイルの詳しい説明はハーバルスプラッシュ、ハーバルシャンプー、
ハーバルインセクトシールド(ハーブの虫よけ)のページにも書かせていただいていますので
ご参考になさってくださいね。

  アロマセラピーのブレンドを使ったブラッシング方法は
お勉強室の「ナチュラルな虫除け」のページの 
  「ハーブな虫除けのいろいろ」でもご紹介しています。

 

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  痒みのシステムを和らげるニュートリショナルセラピー

 

ここでは、痒みを和らげる、原因となるシステムをブロックするなどの考え方から
食事に加えてみてねを軽くご紹介します。
(さらに詳しいことはお勉強室の「アレルギー食とハーブ」をご参考になさってくださいね)
これらの食材を使用する以前に最も大切なことは
「栄養バランスのとれたナチュラルな食事」であることも忘れないでくださいね

 

有効な食材

効用

 

オメガ3必須脂肪酸

 

  • フィッシュオイルやクリルオイル、フラックスシードオイル、シーアシードオイルなどオメガ3必須脂肪酸は、アレルギー症状の抗炎症剤として役立ちます。
  • オメガ3必須脂肪酸はアレルギーなど、慢性的な疾患に有効な栄養素です。
消化酵素
プロバイロティック
  • しっかりした消化吸収機能は全ての要です。消化吸収機能は免疫システムと密接な関係がありますので(詳しくはお勉強室の「とっても大事!消化と吸収」をチェックしてね)、自己免疫力の強化のために、消化酵素を補ってあげることは非常に有効です。
  • プロバイオティックとは、消化機能をつかさどる「善玉菌」のことです。抗生物質などを使用すると、これらの善玉菌まで殺して、腸内フローラの環境を悪化させてしまい、消化機能の悪化の結果として、アレルギーで良く見られるイースト感染が起こりやすくなります。そういったことからプロバイオテックスの補充はとても大切です。(ご相談で抗生物質を使っている子に「ヨーグルトと一緒にあげてくださいね」とアドバイスさせて頂いているのはこういった意味なのです)

 

ケラセチン
  • アレルギーを持つ子と過ごしていらっしゃると耳にしたことがある名前かもしれません。ケラセチチンとはバイオフラボノイドの一種で、抗炎症性および酸化防止剤特性があります。
  • マスト細胞(肥満細胞)からヒスタミンの放出を抑える働きがある自然の抗ヒスタミン剤です。

 

ブロメラン
  • ブロメランはパイナップルの茎から採れる消化酵素でPaw's A.G.E.にも含まれる「タンパク質分解酵素」ですが、アレルギーを緩和するために使われる一般的な補助食品です。(消化酵素としての詳しい説明はPaw's A.G.E.の商品ページもご参考になさってください)
  • ブロメラインはケルセチン吸収を助けて、ヒスタミン放出を抑えます。

 

ケルプ
  • ケルプとは昆布末のことで、アレルギーの子に奨励されます。6ヶ月間ケルプを与えられたアレルギーの犬のコートはより強くしっかりとし、光沢があり、その皮膚はドライになることがないために、掻くことがなくなったという報告があります。

 

抗酸化食品
  • ビタミンA,C,Eなどの抗酸化ビタミンを含む抗酸化食品を取ることは、身体の中のフリーラジカルを除去する上で大切ですが、皮膚は最大の毒素排泄器官ですので、その皮膚が酸化することなく清潔に保たれる上で、抗酸化ということが非常に大切なポイントとなります。

 

グレープシード
  • グレープシードには、抗酸化作用の強いカテキンの結合体であるプロアントシアニジン(PCOs)を含みます。このプロアントシアニジン(PCOs)は、ぶどうの種にしか存在しないポリフェ ノールです。プロアントシアニジン(PCOs)は抗酸化作用が非常に強いため、細胞の隅々まで行き渡る特徴を持ち、細胞の老化の原因となるフリーラジカル(活性酸素や過酸化脂質)を敏速に隅々までやっつけてくれる作用があります。
  • プロアントシアニジン(PCOs)は、身体の中で痒みの原因となるヒスタミンと、その発生に関与する酵素の働きを抑制する働きをします。ヒスタミンがリリースされた後、アレルギーの攻撃徴候を単に閉鎖する抗ヒスタミン剤と異なり、プロアントシアニジン(PCOs)は、ヒスタミン・リリースに影響する重要な酵素を禁じることができます。(PCOは、マスト細胞からのヒスタミンのリリースを防ぎます。)

 

地元の蜂蜜
  • あなたの犬が季節性アレルギーを患っているのであれば、1日2回、地元の蜂蜜をあげてみてください。 地元の蜂蜜に含まれる花粉成分を与えることは、春から初夏にかけてより多くの花粉が舞い飛ぶ季節に、その花粉に過度に反応しないようにします。(花粉に対する抗体を作るという意味です)

 

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  痒い痒いの関連ページたち

 

痒い痒いについてのお勉強室の他の項目も合わせてご参考になさってくださいね。
 
「痒い痒いとアレルギー」
 
「アレルギー食とハーブ」
 
「とっても大事!消化と吸収」
 
「暑い時期!こんな症状に注意」
 
「皮膚病とできものいろいろ」

 

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蒸し暑い時期、そして蚊のシーズンでもあり、
わんこもママも痒い痒いになりやすい季節。
 
できるだけ自然なもので身体に負担をかけないように
気持ちよくケアして、痒みが軽減するようにね。
 
ちなみに私はこの夏も蚊に刺されまくり。
・・・というのも夜は夜風が気持ちいいのでエアコンをかけずに
窓を開けているのですが、その窓から蚊が・・・
お散歩の時しかインセクトシールドをしていないので
いっぱい刺されてしまいました。
そんな時は刺されてすぐのラベンダー、
オフィスにいてラベンダーが手元にない時は刺されたところに
セロテープを貼って空気を遮断することで
蚊の毒素が空気に触れて痒みが発生するのを防げます。
あとは、刺されたらすぐに石鹸で刺された個所をしっかり洗う。
(これは手のひらを刺され、ご飯の支度でラベンダーを塗れないとき役立ちました)
最近ちょっと「蚊に刺された後の痒みを取る方法のエキスパート」になりました。
夜もエアコンをかけて窓を開けなければ良いのですが、
やはり自然の風を感じたくてついつい窓を開けてしまいます。


痒い痒いに悩んでいる子たち、
「掻かないこと」が「かゆみから解放されることへの一番の近道」と思って
エリザベス時代をしっかり乗り越えて、
早く「バイバイエリザベス、バイバイ痒み」になりましょうね。
みんな頑張れ~!!
 
Jun.2012

 

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