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  5. ガン予防のポイント
 3月 15, 2019  PawPawClub, PawPawお勉強室   * 病気と家庭でできること * 元気に過ごすヒント


 ガンにさせないためにできること

ガンは10歳以上の子の死因の約45%、全体で見ても約23%、
そして好発犬種では65%の割合を占めます。

また、最近はヒトと犬のガンは非常によく似ていると言われます。
それの原因として、同じ環境に暮らし、
同じような食べ物を食べていることがあげられます。

そして両者に共通するのは
ガンは発生までに時間がかかるということです。

このことはつまり、長期的なプロセスとしてとらえ、
早期から予防してゆくことが大切だということです。
 
ここでは長期にわたる予防
つまり、日ごろからの注意点を考えてゆきたいと思います。

PawPawClubの可愛いメンバー様たちの中には
今も悪性腫瘍と一生懸命に闘っている子たちがいます。
可愛い子たちに「今からでも遅くないよ!頑張ろうね!」の
思いを込めてこの記事を書かせていただきます。



 
 きれいな空気を

車の排気ガスである多環芳香族炭化水素(PAHs)は
最も強い発がん物質の一つである
ユビキタス環境汚染物質です。

生活環境の中で車の排気ガスを避けるのは
簡単ではないかもしれませんが、
お散歩は交通量の少ない時間を選ぶなど、
できる限りの方法で避けてあげてくださいね。

またタバコの煙は、わんこやにゃんこにとっても発ガン物質で、
彼らは肺がんにはなりませんが、鼻の腫瘍の原因となります。



 
 お水は必ずフィルターを通したものを!

私たちやわんこやにゃんこの身体の大切な成分である水。
そのお水の質は健康状態に大きな影響を及ぼします。

現代社会の副産物である化学物質は水質汚染の原因となっています。
水源汚染物質としてあげられるのは、
ヒ素・アスベスト・ラドン・農薬・有害廃棄物などで、
特にヒ素は、肝臓、肺、膀胱、腎臓のガンの発生原因となります。

また、これは信じられないかもしれませんが
病気の人の身体に入って代謝されきらなかった医薬品は
便や尿などの廃棄物として下水に流れ、海や川に流れ、
リサイクルシステムによって、飲料水に戻ります。

その他、原水に含まれるものとして、
消毒の副産物・鉛・アスベスト・農薬・除草剤などもあげられます。
水質による感染症予防のために使われる塩素もまた
飲料水のガンリスクをあげる要因の一つです。

The International Association on Water Pollution Researchは
原水に含まれる55の医薬品・ホルモン・代謝産物の95%は
チャコールフィルターによる濾過によって除去できると報告しています。
研究ではオーソドックスなチャコール(木炭)を使用していますが、
これはとても優秀なフィルターです。

粒状活性炭フィルターは最も効果のあるフィルターで
ヒ素や鉛まで取り除いてくれます。
水道水は必ずフィルターを通してあげてくださいね。

ボトルに入って売っているお水をあげている方も多いと思います。
我が家でもBPAの問題を知るまではボトルのお水もあげていましたが、
現在はフィルターを通したお水をあげるようにしています。

とにかく「濾過」!!
シンプルですが、とても大事です!



 
 虚勢と避妊について

去勢と避妊については一長一短で意見が分かれます。
内分泌系のホルモンの乱れも引き起こすので
一概にはどちらが正しいと言い切れないのですが、
ある種のガンの予防になるのは事実です。

避妊や去勢とガンの関係性に関しては
「ガンの早期発見」の各部位の表をご参考になさってくださいね。






 
 食品添加物・着色料や防腐剤を避ける

犬用の歯磨きガムやフードに含まれる色素、
何からできているかご存知ですか?

それらは絵の具と同じ「石油」からできています。
その中でも特にRed 3 はガンの原因となるものです。

不要で危険な着色料を避けるのは簡単です。
おやつ、フード、歯磨きガムなど
人口色素を使っていないものを選んであげてくださいね。

防腐剤に関しては、少量であればそれは抗酸化剤の役目となりますが、
多量の場合は、それは時間の経過とともに逆の効果を持ち、
「発ガン性酸化促進剤」となります。

危険な食品防腐剤・・・

エトキシキン : 魚の防腐剤ですので魚が使われている食品に注意です。
これはEUでは禁止されているものですがアメリカでは使用されています。
輸入ペットフードをあげている場合は注意です。

日本では禁止されているものですが、
日本の国産ペットフードであっても材料の中の「ミール」として
海外産の材料が使用されている場合は含まれている可能性も高いです。
(この場合は「ミール」に既に含まれているので、エトキシキンの別表示はありません)

エトキシキンのアメリカでのヒトへの使用限度は5ppm未満です。
(チリパウダーやパプリカなどのスパイスに含まれています)

この使用限度、ドッグフードではなんと75ppmなのです。
どれだけの量が許容されているのか!と驚きます。
ちなみにエトキシキンの高レベルでの摂取は
尿路系腫瘍を引き起こす原因となります。

BHA・BHT : ブチル化ヒドロキシアニソールとブチル化ヒドロキシトルエン 
未だにコーンフレークスにも使われているような防腐剤です。
BHAは胃がんを、BHTは肝臓がんを誘発する物質です。

硝酸ナトリウムと亜硝酸ナトリウム: ハムやホットドッグなどの肉加工品に
使われている保存料ですが、それ自体は大きな問題ではありません。
ただ、これらがたんぱく質と反応した時に
N-ニトロソ化合物とN-ニトロソジメチルアミン (NDMA)という
強力な発がん物質となり、
特にNDMAは胃、肝臓、肺に悪性腫瘍を発生させる誘因となります。

とにかく「ミール」の表示には要注意!!
なにが入っているかわかりません。

防腐剤も最近はローズマリーやビタミンEなど
天然のものが使われるようになっています。

フレッシュな安全なものをあげるのが最も安全です。

それでもコマーシャルフードを使われる場合は
とにかくラベルを注意深く読んでください。
そして疑問や不明点は、メーカーにしっかり質問してください。

疑問を持つようなものは食べさせないこと!!これに尽きます。




 
 脂質・オイルの選択

脂質の中でも細胞の炎症に関係するものがあります。
オメガ6脂肪酸は、炎症を促進させます。
長期にわたる炎症は細胞をガン化させる原因となります。

慢性の炎症は分子レベルの問題です。
それは小さなレベルですが、以下のようにガンの拡がりにつながります。

突然変異を増加させる
ガン細胞が移動するための新しい血管を作る
ガンを刺激するサイトカイン(生理活性たんぱく質)を増加させる
抗がん免疫システムを抑制する
ガン細胞死を抑制する
組織浸透性を高める

オメガ6脂肪酸のこうしたガン細胞拡散作用は
初期からガン細胞の成長期に起こります。

オメガ6脂肪酸を多く含む食べ物とは・・・
コーン・大豆・ピーナツ・サフラワー油・サンフラワー油・
牛肉の脂肪・チキンの脂肪・植物油など
これらは炎症を促進させるオメガ6脂肪酸を多く含みます。

現代人の食生活ではオメガ6脂肪酸の割合が
オメガ3脂肪酸よりも多くなる傾向にあります。
その割合は1:1が理想的であるにもかかわらず
現代人の食生活では1:20とも言われています。

この問題を解決するには「オメガ3脂肪酸をしっかり摂ること」で
オメガ6脂肪酸を「中和」する方法です。

オメガ6脂肪酸の割合を減らし、より多くのオメガ3脂肪酸を!

オメガ3脂肪酸を多く含む食品としては・・・
海藻類・サーディンなどの青み魚・Krill Oil (オキアミオイル)・
チアシード・牡蠣・ラディッシュ・緑黄色野菜・アルファルファスプラウト・
ズッキーニ・カリフラワー・ほうれん草・ルッコラなど

脂肪酸に関しては「パパっとわかる脂肪酸」もご参考になさってくださいね。






 
 アポトーシス(正常細胞死)

細胞は、生まれ、成長し、発達し、そして死んでゆきます。
これは細胞の自然なサイクルです。
細胞が損傷したり、感染したりすると、その細胞は死滅してリサイクルされます。
こういった身体をより良い状態に保つための細胞の死をアポトーシスと呼びます。

ガン細胞はこのアポトーシスを欠いているため自然に消滅しません。
これがガン細胞の特徴です。

解決策は、ガン細胞に対し、このアポトーシスのスイッチをオンにすることです。

化学療法はガン細胞を殺しますが、同時に健康な細胞も殺してしまいますが、
アポトーシス誘導体であるアポプトゲンは、ガン細胞だけを特異的に標的とし、
健康な細胞は正常なプロセスに従うように残します。

天然に存在する自然食品に含まれるアポプトゲンは・・・
ターメリック・パセリ・ミルクシッスル・ローズマリー・ジンジャー・
シイタケやマイタケなどのキノコ類です。

お勉強室の「ターメリックをあげよう!」や
ミルクシッスル・AHCCの商品ページも併せて見てね。


voice2_PMT.gif voice2_KTR-AHCC.gif




 炭水化物を避ける

ガン細胞は「糖分で成長」します。
身体の中で「糖」になるのが「炭水化物」です。

本来、わんこには穀類は必要とされません。
穀類中心の食事は本来必要なたんぱく質の不足という問題だけでなく、
ガン細胞を成長させる食事であると言えるのです。

できるだけ良質なたんぱく質で健康な細胞を守り、
穀類や炭水化物を避けた食事をあげてください

ガンの食事については「ガンに負けるな!」「ガンのリスクを減らそう」も
あわせてご参考になさってくださいね。

 




 
 内分泌攪乱化学物質(内分泌ディスラプター)を避ける

内分泌攪乱化学物質は、生体にホルモン作用をおこしたり、
逆にホルモン作用を阻害したりすることで、内分泌系の機能を変化させ、
その結果、無傷の生物、その子孫、または(亜)集団に対し、
健康への悪影響を引き起こす外因性の物質または混合物で
環境ホルモンとも呼ばれることのあるものです。

農薬・ダイオキシン・貴金属などに含まれますが、
水のボトルや缶に含まれるBPA(ビスフェノールA)にも
内分泌攪乱作用があります。

予防策としてはご飯をあげる食器はプラスチック以外の
ガラスや陶器(鉛を含まないもの)ステンレスのものを使用する。

BPAに関してはお勉強室でも以前取り上げていますのでご参考になさってください。





 
  フードの熱処理に気を付けて

犬のガンに関しては「食事の熱処理」が大きな問題となります。

ドライフードが作られるとき、その処理温度は100℃-200℃です。
非常に強力な発癌物質、複素環アミン (HCAs) は、
タンパク質が150℃に達したときに形成されますので
ドライフードは発ガン物質を多く含んでいるということになります。

HCAは最も強力な変異性物資の一つであり、
動物実験で腫瘍を誘発することが実証されています。

また、炭水化物が加熱されるとグリコトキシンという物資に変わります。
これは「糖化産物」のことで、これらの分子は加齢とともに細胞の外側に付着します。
若い身体では起こらない現象です。

タンパク質が高温で調理されると発癌性を持つ変異原性物質であるHAAsができます。
ソテーしたりグリルしたりといった調理法は最もHAAsを増やします。
American Assoc. for Cancer Reserchの報告によると、
高熱で長く焼いたり(バーベキューなど)、揚げた肉などは、焦げの部分に
多還式芳香炭化窒素ができると共に、筋肉の中のクレアチニンが蛋白質のアミノ酸と
反応することによって、HAAsができます。

とにかく「高温処理」を避けてください。
これらの物質は高温での調理の時間が長くなればなるほど多くできると言われています。
調理は100℃以下で!も大切なポイントです。

また食物繊維は、胃や腸で発がん物質を包み込み、それらの吸収を妨げます。

野菜や果物の食物繊維・柑橘類に含まれるペクチンなども効果があります。




 
 腸の健康を保つ

毎日元気なウンチが出ていること、
排毒と免疫力活性のために腸の健康はとても大切です。

善玉菌が元気で、悪玉菌を増殖させない腸内環境を保つこと、
そのためにはプロバイオテックスやプレバイオテックスもお勧めです。

腸の元気を応援するプロバイオテックスのことを知ろう!





 
 夜はしっかりねんね

睡眠に関与するホルモンであるメラトニンは抗がんホルモンで

アポトーシス(自然な細胞死)にも関与して、免疫力を保ちます。
夜は明りを消してしっかりねんねがお約束です。




 
 電磁波(EMF)から遠ざけてね!

無線LANなど、避けられないものもありますが

携帯電話や電子レンジ、テレビやPCからは離してあげて
小さな身体ができるだけ影響を受けないようにしてあげてくださいね。




 

弥生三月、日本はもうそろそろ春が始まっていますね!
桜のつぼみも膨らみ始めるこの季節、ふんわり穏やかな季節ですね。
この時期の日本を思うたびに菜の花畑やれんげの絨毯、つくしんぼ、
シロツメクサの中に埋もれて髪飾りを編んだりした
優しい時間がゆったりと流れていた遠い昔の思い出が蘇ります。
みんな元気に過ごしていますか?
 
マイアミは今週からサマータイムとなり、
日本との時差が13時間になりました。(日本の方が13時間早いです)
これからは気温もぐんぐん上がりますが、
日が伸びる分、お散歩時間もちょっと遅い時間です。
 
日本では桜前線の予報が出始める美しい季節、
もうすぐお散歩道にピンクの花びらが舞う優しい季節ですね。
穏やかな日差しに包まれてお散歩をいっぱい楽しめるように
みんな元気いっぱいに過ごしていてね~!
 
病気の子もシニアさんも春のふんわり優しい日差しを浴びて
みんなみんな元気になぁれ!

Mar.2019



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