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 8月 15, 2014  PawPawClub, PawPawお勉強室  病気のケア,  * 食材について・選び方,  * 病気と家庭でできること

chuchu-from-kakomie.jpgガンに対しての最近の取り組み

 

「ここ10年間にわたるコンパニオンアニマルの癌治療は著しい進歩を遂げました。
が、しかし、獣医による予防的な指導や食事の検討に関しては未だ立ち遅れているのが現状です。
コンパニオン・アニマル癌発生率を縮小させるための食事戦略を開発すること、
あらゆるの癌のためへの広範囲な研究成果と根拠と証拠に裏付けられた
この戦略的な食事の開発は今後の大きなテーマとなるでしょう。」
 
PetfoodIndustry.comの上記の記事に関して、コロラド州立大学のアニマル癌センター教授は
「増え続けるペットの癌に対して戦略的な食事の開発に取り組む会社が今後出てくるだろう。
そしてそれは過度に加工されたものではなく生鮮食品をベースにしたものであり、
そういったものがペットストアや獣医師のオフィスに出回るは時間の問題だろう」と
と、ペットフード産業用の業界誌に述べています。

 

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  肥満はガンのリスクを高めます!

 

PetfoodIndustry.comによると
「カロリー制限がガンの予防と成長阻止に最も有効であると証明されている」と述べています。
より少ないカロリー摂取は、体細胞をがん細胞の成長をブロックするように仕向けます。
 
過剰なカロリーは肥満につながるとともに
ヒトの場合はそれがガン発生のリスクを高めることが実証されています。
これは多量のグルコースによってインシュリンの感受性が高まること、
炎症や酸化による体に掛かるストレス、これらの肥満に起因する全てが
ガン発生のリスクと深い関係があります。
 
これらの関連性は犬や猫においてはまだ実証はされていませんが
ヒトと同じようにその関係性はあると仮定されます。
 
したがって、糖尿病、関節炎、高血圧、腎臓病などの
肥満が原因で起こり得るこれらの病気に加えて
太り過ぎのペットは癌に罹りやすいという危険がさらに追加されます。
 
そして現代のペットの最も大きな健康上の問題は「重量オーバーと肥満」であり、
「ガンの発生率の伸び」はこの「肥満率の伸び」に起因しているとも言えます。
 
あなたのペットに過剰な食事やおやつを与えることは愛していることでは決してありません。
食事やおやつはあなたの犬や猫と一緒に過ごす時間の代替ではありません。
そして過度な脂肪は身体にとって百害あって一利なしと覚えておいてください。
それは、腫瘍の発生や成長を促進させる「炎症」を生じさせます。

可愛い我が子を健康に保ちたいのであれば「ベスト体重をキープさせること」
これがなによりも大切です。
そして、体重オーバーの子のママさんは、その子の健康と生活の質の上に
大きな危険性があることを理解して、1日も早いダイエットへの取り組みをお勧めします。
 
うちのチュ~ちゃんも12歳の頃は12パウンド(約5.5kg)もあり、完全な太り過ぎでした。
その後ゆっくりと2年かけて8パウンド(約3.6kg)まで自然な形で落としましたが、
体重が落ちてからは若返って元気ハツラツになりました。
チュ~ちゃんの食事はシニア用の食事でしたが
ダイエットが必要な子はぜひご参考になさってくださいね。
 
 
 

  

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  炎症はガン発生因子になる!

 

身体のいかなる部位であっても「炎症」を起こす病気は
ガンを誘発する因子となります。

慢性の炎症性疾患とガンの関係についての最近の研究では以下のシステム

炎症は身体の細胞を殺します
炎症はさらに、酸素、栄養素、細胞と血液の間の
廃棄物の流れを阻害する炎症性の副産物毒性を持つセルを囲み、
異常細胞が増殖しやすい環境を築きます。
 
なので「炎症」を防ぐことはガンの発生因子をカットするということにつながります。

炎症を引き起こしやすい食事内容としては、オメガ必須脂肪酸の割合が関係しています。
「オメガ6脂肪酸が高く、オメガ3脂肪酸の低い食事」
オメガ6脂肪酸は炎症を増加させ、細胞増殖と血液凝固を促進させます。
オメガ3脂肪酸はこの逆の働きをします。
残念ながら今日の西洋的な食事では
人の場合もペットの場合もオメガ3脂肪酸は欠乏しがちです。

 

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    がん予防に避けるべき栄養素

 

癌予防のための最高の食事は、正常細胞を維持し、
かつ不健康なものを修理するのに必要な栄養成分を提供する食事です。

癌細胞は、成長し、増殖するために炭水化物中のグルコース(ブドウ糖)を必要とします。
そのエネルギー源を制限するか除去すれば、癌の成長を阻止することができます。
このことは「炭水化物は必要なし」と言われるひとつの理由でもあります。
 
7月のマガジンにも書かせていただきました以下の記事を引用します。
 
petfoodindustry.comによると 、 2010年に発表されたAAFCO の 
ペットフード栄養プロファイル と2006年に行われた
動物の栄養に関する国家研究会議の委員会は、
犬と猫が彼らの食事において炭水化物を必要としないと結論づけています。

*AAFCOとは米国飼料検査官協会
(Association of American Feed Control Official)の略で
ペットフードの栄養基準や原材料、ラベル表示のガイドライなどを設定しています。

炭水化物は糖に変換されるため、血中糖レベルを上昇させ、
肥満や糖尿病の誘発因子となります。
しかしながら「穀類ゼロ」とうたったドッグフードでない場合は
まだまだ安価な穀類を主体とするフードも多く、その含有量は40-50%だったりします。
このことはつまり、40-50%は
犬や猫にとって必要ない「単糖」が含まれているということを意味します。

成犬の肝臓はタンパク質と脂肪から簡単にブドウ糖を合成することができるので、
食事で炭水化物を供給する必要はありません。
市販のドライフードを食べている子は
この機会にその原料の割合をチェックしてみてくださいね。
そして、穀類中心のご飯を食べている子は暑い季節に体調を崩さないよう
お食事の見直しを是非してみてください。
 
カーブ(炭水化物)はガン細胞を発生させる炎症誘発性栄養分です。
 
炭水化物、そして、果糖の多い果物、じゃがいものようなでんぷん質の野菜
これらは避けるべき食材ではありますが、
市販のコマーシャルフードにはなんらかのデンプンが多く含まれているのが現実です。
(それらなしではドライフードが作れないため)
癌細胞は食事の中の脂肪分をエネルギーに変えて使用することができません。
(ここが一般の細胞と大きく違う部分です)
なので、エネルギー源として適切な量の上質な脂肪は犬や猫にはとても有益です。
 
犬と猫にとって抗炎症性・抗癌性に適した食事とは?
それは新鮮な丸ごとの食品です。
 
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  抗炎症性・抗癌性の食事のポイント8

 

1. 筋肉の肉、臓器および骨を含む高品質のタンパク質
(犬の場合は食事の75%・ネコの場合は88%以上が必要)
 
2. 適度な量の動物性脂肪
 
3. 高レベルのEPAおよびDHA(オメガ-3脂肪酸)
 
4. 新鮮な野菜や少量の果物(細かいカットやピューレにして)
 
5. プロバイオティクス、消化酵素
 
6. ビタミン・ミネラルサプリメント
 
7. 水分の充分な補給のできる食事であること(高含水量)
 
8. 穀類やスターチなどの炭水化物を含まないこと
 
ガンに関しての食事のポイントは
お勉強室の以下のページも合わせてチェックしてみてくださいね。
 
 
 
 
上記の条件を満たしている 「CoCoっちの生食」 もご参考になれば嬉しいです


 

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  免疫システムを強化して癌を予防しよう!

 

免疫システムを正常に保つこと!
これは全ての防御においてとても大切なことです。
 
バランスのとれた食事をあげることは、免疫システムを強化する上の基盤です。
それに加えて以下のことも生活にぜひ取り入れてあげてくださいね。
 
毎日、あるいは定期的に適度な運動を
毎日の歯磨き、毎日できなければ週に数回でもやってあげてね。
タバコの煙などの科学毒素からの遮断
不必要なワクチン接種を減らしてください。
 
年1-2回(年齢によります)の獣医さんでの健康診断を受けてください。
そして、内臓機能に問題がないか、潜在的な病気がないか、を
チェックしてもらってください。

もちろん家庭でも細かいチェックを怠らないでくださいね。

暑い時期は人間でもそうですが、消化機能が弱ります。
消化機能が弱る→あまり食べたくない、食べてもお腹を壊す
→しっかりエネルギーとして代謝されない→夏バテ
その結果、免疫力も下がってしまう・・・
こんな負のスパイラルに入らないように、基礎体力を充実!です。
そのためには、まず第一に根本となる「消化をしっかり!!」です。

なんとなく元気がないな、いつものがっつき感がない?といった時には
「消化のいい、消化器官に優しいもの+腸の善玉菌の栄養」をあげてください。
消化の良い食べ物にプラス消化を助けてくれる食材や
腸の善玉菌を増やしてくれる食材はお勉強室の 「症状別食材データ-1」 の中の
「消化器症状」 の「健胃・整腸・消化促進」の食材をチェックしてね!


 

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暑い暑い夏、まだまだ続きますが、みんなバテないようにね!
 
涼しい時間帯にしっかりお散歩してお腹をうんと減らして
美味しいものをしっかり食べて、遊んで、お昼寝して
長い夏休みを思い切りエンジョイしましょうね~!
 
Aug.2014

 

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