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ターメリックの有効性
ターメリックは日本ではウコンと呼ばれています。 オレンジ色をした有効成分は「クルクミン」です。 (スパイスの「クミン」とは全くの別物ですので 間違わないようにしてくださいね) 生姜の仲間でカレーに必須のスパイスですが、 中東から東南アジアではカレー以外のお料理にも 非常によく使用されるスパイスです。
また、アーユルベーダや漢方では古くから体内、体外ともに使用されてきました。 古代のアーユルベーダの諺には 「間違った食事をしている時に薬は使いません。 正しい食事をしている場合は薬を必要としません」
5000年の歴史を持つアーユルベーダは栄養・運動・生活習慣などの要素によって 体内のバランスを回復させます。 そういった部分で食事は ホリスティックヒーリングアプローチの重要な要素です。 PawPawClubの商品では、おやつの丸ギザにも入っています。 身体の浄化や胃の症状に
アジアの伝承医学では、身体を解毒するため血液を浄化、 肝臓の胆汁生成を刺激、創傷の消毒、胃の強壮剤として ターメリックを使用してきました。 タイでは、下痢や他の胃の病気の治療に、 また真菌感染の原因となる白癬を根治するためにも使用されます。 アフガニスタンやパキスタンでは バクテリアからの感染を防ぐために創傷に直接塗ったりもします。
ターメリックはスパイスとしてだけではなく、
「鎮痛剤」としても作用しますので、 痛みに苦しむわんこの食事に加えてあげることができます。
アリゾナ統合医療センターの医療ディレクターであり、アリゾナ大学医学部の臨床医学教授であるDr. Randy J Horwitzは 「ターメリックはこの世で利用可能な最も強力な 天然抗炎症剤の一つである」と述べています。 2006年のアリゾナ大学の研究では ターメリックが関節リウマチの痛みを緩和すると報告されています。 ターメリックの強力な抗酸化物質であるクルクミンが、 関節リウマチの痛みや炎症、損傷を引き起こすフリーラジカルを 中和することで、痛みが緩和されます。 これは一般的な関節炎や老化に伴う関節の痛みに苦しんでいる わんこたちにとっても朗報です。
ターメリックは天然の消毒剤、抗菌剤であるとともに
その抗炎症性は外傷性の皮膚の消毒や治療にも有効です。
外傷性にはハチミツと混ぜて使うと良いとされていますが、(ハチミツもそれ自体が高い抗菌性を持つのでダブル効果なのですが) わんこたちはきっと舐め取っちゃうかな。
ターメリックは心臓病のリスクとなるLDL(悪玉コレステロール)レベルを 低下させる働きがあります。 このことは肝臓の負担も軽減してくれます。 さらに、ターメリックには血液サラサラ効果がありますので 脳卒中や心臓発作の原因となる血栓の予防に役立ちます。 ただ、病気があって血液抗凝固剤を飲んでいるような場合は 血液をサラサラに薄めすぎるのは問題となりますので 投薬中の子は必ず獣医さんに相談してくださいね。
肝臓は身体の浄化工場です。
現代は排気ガスなどの環境や コマーシャルフードやジャンクなおやつ、 ワクチンやフィラリア予防薬などの毒素で 肝臓の浄化機能にかなりの負担がかかります。 血液を凝固させ、体内の毒素を分解し、 身体の老廃物を除去し、エネルギーを蓄積する、 その全ての身体機能の基となるのが肝臓の働きです。 肝臓は消化に関与し、ビタミンを貯蔵し、 脂肪を分解するために必要な胆汁を生産します。 ターメリックに含まれるクルクミンは ミルクシッスルに含まれるシリマリン同様に 胆汁生産をブーストし、脂肪分解を促進させます。 アクティブな若い犬には食事中に約20%の脂肪が必要です。 その脂肪の分解になくてはならないのが胆汁であり、 その生産を担うのが肝臓であり、 その機能をブーストするのが ミルクシッスルやターメリックなのです。
ターメリックの強力な抗酸化作用は 抗がん作用もあるという報告も出ています。 UCLAの研究資料によると、 クルクミンが頭頸部癌の発生に関与する(癌細胞の成長を促進する) 酵素の働きを阻害すると報告されています。 また、小動物臨床化学者の研究報告によると クルクミンが腫瘍の増殖を抑制し、 既存の腫瘍を縮小させる可能性があることを示しています。 このことは腫瘍に栄養を与える血管を閉鎖するという スパイスの驚くべき能力と強い抗酸化力によるもので、 それはまた、強い化学療法の副作用の軽減にも役立ちます。 もちろんターメリックが癌を完治させると 言い切れるものではありませんが ひとつの可能性として、期待ができると思われます。 ターメリックの病気治癒との関係性
現在までのターメリックの治療効果報告によると・・・
てんかんの治療に役立つ アレルギーの緩和に役立つ 白内障の予防に有効 うつ病の治療に効果(わんこもうつ病になります) 寄生虫の駆除に使われます 胃の病気を治し、消化器疾患を治癒し、 ガスや鼓腸を軽減します ウンチを固める作用があり、下痢の改善に役立ちます 脂肪の代謝に役立つので体重管理に役立ちます ターメリックは食物繊維やビタミンやミネラルが豊富です
American Cancer Societyはクルクミンの癌細胞に対する効果を 以下のように述べています。 「クルクミンは癌の発生、成長および拡散や転移を防ぐ」 クルクミンは腫瘍の大きさを縮小し、 ガン細胞を殺す作用があることで注目されています。 2012年ラットによる実験では クルクミンが膀胱癌に有効だという事が報告されています。 このことは、散歩道やバックヤードで 膀胱癌の原因となる除草剤や殺虫剤にさらされている犬たちにとって朗報です。 また、ターメリックのクルクミンは 乳腺癌細胞の増殖と拡散を抑制し、 脳腫瘍細胞を抑制、予防し、 骨肉腫の炎症を抑え、アポトーシス(癌細胞死)を起こさせ、 その増殖と転移を抑制することがわかっています。 クルクミンはアスピリンやイブプロフェインと同じくらい 痛みの軽減に対して効果を示します。
また、ステロイドと同じくらい効果的な抗炎症剤であることも研究報告として挙がっています。 アレルギー、関節炎、腎臓病、癌、その他の慢性疾患は 全て「慢性の炎症」によって引き起こされるのです。
あげる量と注意点
体重1パウンド(約453g)あたり約15-20mgが推奨される量です。 これは体重4.5キロ(10パウンド)の子の場合1日あたり小さじ1/8-1/4です。 (体重18キロの子で小さじ1/2-1となります)
ある獣医さんによるとアバウトに以下の量を推奨しています。小型犬に小さじ1/4、中型犬に小さじ1/2、大型犬に小さじ1 大事なのは上限を超えないこと、と述べています。 うちのCoCoっちの場合、毎日ではありませんが ご飯に小さじ1/8くらいをポンって入れてあげています。 ターメリックはウンチを固める作用があるので お水をたっぷりとあげるのを忘れないでくださいね。 うちではギザ芋や丸ギザやニンジンや生のお野菜をおやつであげますし、 ケフィアやエクストラのお野菜と一緒に加えるので 便秘にはならないのですが、お水はいつもたっぷりと用意しておきます。 うちでは新鮮なターメリックを一度にたくさん買ってきて 新聞紙を敷いた上で手袋をして捨てても良い服を着て 一度にすりおろします。
・・・というのも、触れたところ全てがターメリックの色に染まってしまうのです。 (全てのものがカレー色に染まってしまいます。 古代の人はターメリックを染料として使用してきました) ターメリックの保存は密閉容器に入れて冷暗所で保存します。 我が家ではすりおろした大量のターメリックを ジップロックに平に入れて(手で割れる厚さにします)冷凍します。 使うときは手でパキパキと割って必要な量だけを使います。 これをCoCoっちご飯にポンと乗せてあげます。 (色が拡散するのが嫌なので混ぜません) ママもその冷凍の塊とブラックペッパーを小さじに乗せて ポンと口に放り込んで(美味しいものではありませんので) ココナツオイルと一緒に 朝のスムージーで一気に流し込みます。 マイアミではターメリックが簡単に入手できるので うちではフレッシュなものを使いますが、 パウダーや乾燥したものも同様に使えます。 その場合は生のものと違って凝縮されている分、 容器に記載された使用量を確認して使用してくださいね。 その著書「Dog Cancer Survival Guide」の著者、 犬の癌ドクターとして有名なDr. Demian Dressler, DVMによると クルクミンには生物学的利用に関しての問題があります。 (bioavailability problemsと言います) それはクルクミンは非常に水に溶けにくいので 身体に吸収されにくいということです。
Dr. Demian Dressler, DVMはレシチンを水に溶かして一緒に摂る方法を勧めています。 レシチン:水を1:4で溶いてターメリックと一緒に摂るという方法ですが、 わざわざレシチンを買ってなんて面倒なので、 我が家ではターメリックの水に溶けにくいという bioavailability problemsを解消する為に オイルには溶けるという性質から ココナツオイルと一緒にあげています。 ターメリックのbioavailability problemsの解消方法として 最も有名なのがブラックペッパーと一緒に摂る方法です。 ママはスムージーで流し込むので ブラックペッパーと一緒に摂っています。 ターメリックのサプリでもブラックペッパーを足したものが 最近は多く出回っているのはこういった理由なのです。 ターメリックはブラックペッパーと一緒に摂取すると 身体に吸収される形となります。
* ブラックペッパーの有効成分であるピペリンがターメリックの有効成分であるクルクミンの吸収率を なんと20.5倍にも高めるという研究結果が出ています。 ただ、わんこにはブラックペッパーは大量にはあげられないので少量と CoCoっちにはココナツオイルと一緒にという形であげています。
(ブラックペッパーを少量、一緒にあげて良いというのはCoCoっちのホリスティック獣医さんにも確認してあります) ターメリック自体、独特に香りがありますし、美味しいものではないのですが、 CoCoっちは全く気にしないでバクバク食べています。
こんなあげ方もあります
別の文献ではわんこにもブラックペッパーをあげて良いとされており、 以下のようなあげ方もありますので、ご紹介しておきますね。 1/2カップ ターメリックパウダー(オーガニックのものがお勧め) 1カップ フィルターを通した水 1/4カップ ココナツオイル(コールドプレス・オーガニック)
*さらにターメリックの吸収を高めたい場合は、上記にグラインドしたブラックペッパーを小さじ1.5足しても構いません。 これらをよく混ぜ合わせて弱火にかけて溶かし、ペースト状にします。 冷めたら瓶に移し、冷房子に保存し、2週間以内に使い切ってください。 チビわんこの場合は2週間では使い切れない量なので 上記の割合で量を調節して作ってくださいね。 上記のペーストを直接ご飯に混ぜても、うちのように (うちではターメリックのすりおろしとココナツオイルそのまま) ポンとご飯の上に乗っけても味なんか気にしないで食べます。 小型犬の場合は1日あたり小さじ1/4です。 中型犬の場合は1日あたり小さじ1/2、 大型犬の場合は1日あたり小さじ3/4、 ジャイアント犬種の場合は1日あたり小さじ1をあげてくださいね。 CoCoっちは全く気にしないでバクバク食べています。
お薬やハーブと併用する場合の注意点!
ターメリックには血液希釈剤として働き、血液をサラサラにする効果があります。 NDAID(非ステロイド性抗炎症薬)やガーリック、ギンコ(イチョウの葉)など 一部の薬剤やハーブと一緒に使用した場合に 出血のリスクを高める場合があります。 抗炎症薬、糖尿病薬、化学療法薬などを使用している場合は ターメリックと併用して良いか獣医さんに確認してからあげてください。
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緑あふれる爽やかな季節! いっぱい運動して、お腹もうんと空いて、 美味しいご飯をたっぷり食べて 寝っ転がって、遊んで、走って・・・
みんなハッピーに身体をいっぱい活性化させて元気いっぱいに過ごしていてね~! May.2017
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