部位
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どんなものなの?早期発見チェックポイントは?
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- 皮膚
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- 皮膚にできる腫瘍は、良性のもの(脂肪腫・上皮腫・腺腫など)と、悪性のもの(肥満細胞腫・悪性黒色腫・扁平上皮癌・腺癌など)に分けられます。わんこは皮膚に腫瘍が出来やすい動物といわれますが、その約80%は良性とも言われます。
- 悪性黒色腫は紫外線の影響による皮膚の角質化なども関与しています。浸潤が早い癌のために広範囲で切除する場合が多いようです。
- 良性のものでも脂肪腫や腺腫はコブのように大きくなる場合もあり、発生場所によっては切除を勧められる場合もあります。(小豆大のものから握りこぶし大のものまであります)腺腫は直径が3/4インチ以下のものですが、3/4インチ以上のものになったら腺癌の可能性もありますので、早期受診で診断をあおいでください。
- シニアになると身体のあちらこちらに老人性のイボのようなもの(Verruca senilis)ができます。老人性のイボは脂肪腫の一種で、皮脂腺の塞栓によって起こるものです。シニアになってくると免疫力も低下してきますので、良性のものであっても素人判断をせずに、獣医さんできちんと診てもらってくださいね。これは安心料だと思ってください。(チュ~ちゃんもそうしています)
- 悪性のものも1/2インチ(約1センチくらい)の大きさであれば切除することで完治できる可能性も多くあります。とにかく「早期発見!」しこりを見つけたら、早期受診、早期処置です。
- 検査方法としては、注射針などで細胞内液を取りそれを顕微鏡で見て診断される場合と、組織を一部切除して細胞を調べる方法などが取られます。
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良性のもの
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悪性のもの
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脂肪腫 (Lipoma)- 皮脂嚢腫(類表皮嚢腫 Epidermoid cyst)
- 上皮腫 (Abscess)
- 腺腫 (Perianal adenoma)
- 組織球腫 (Hystiocytoma)
- 乳頭腫 (Papilloma)
- 肉芽腫 (Granuloma)
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- 肥満細胞腫 (MCT/Mast cell tumor)
悪性黒色腫 (Malignant melanoma) - 皮膚リンパ腫 (Lymphoma)
- 組織球症 (Histiocytosis)
- 悪性組織球症 (MFH/Malignant fibrous histiocytoma)
- 腺癌 (Adenocarcinoma)
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毎日のチェックポイント
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- 毎日身体をよく触って下さいね。ロングコートの子やダブルコートの子のブラッシングは、意外に皮膚に直接触らないものです。毎日皮膚をよく触って、しこりなどがないかを確認しましょう。
- 老人性のイボ(脂肪腫など)であっても、大きくなっていないか、変色していないか、すぐ傍に拡がっていないかなど、注意深く観察して、変化があったらすぐに受診して、問題の有無を確認してください。
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口腔内 |
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- 口腔内にも両性、悪性、両方の腫瘍が出来ます。お口の中の腫瘍は良性であっても再発しやすい為に顎の骨まで含めて切除する場合が多いようです。
- お口の中の腫瘍は歯茎にできたり、側壁にできたり、舌にできたりします。普段からお口の中をしっかりチェックしましょう。
- シニアになると、麻酔のリスクが大きくなることを理由に毎年の歯石取りに行かなくなる分、毎日の歯磨きの時のチェックが全てのキーとなります。お口をあんまり開けないで歯磨きさせる子でもたまにはお口を大きく開けさせて隅々までしっかり観察しましょう。腫瘍は唇の部分にもできますのでしっかり触ってチェックしましょう。
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良性のもの
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悪性のもの
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乳頭腫 (Papilloma)- 脂肪腫 (lLpoma)
- 線維腫 (Fibroma)
- 軟骨腫 (Chondroma)
- 組織球腫
- 血管腫 (Hemangioma)
- 血管外膜腫 (Hematoma)
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扁平上皮癌 (Squamous cell carcinoma)- 悪性黒色腫 (Melanoma)
- 線維肉腫 (Sarcoma)
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毎日のチェックポイント
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- 毎日の歯磨きタイムにはお口の中をよく確認するとともに、貧血などでお口の中の粘膜が白くなっていないかもあわせて確認してください。
- 毛で埋もれていたりして以外に見落としがちな口唇部分も、お口のまわりを触ってしっかり観察してください。
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- 乳腺
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- おんなの子で避妊していない場合は、加齢とともに乳腺腫瘍にかかりやすくなります。良性のものは乳腺腫瘍、悪性のものは乳癌と呼ばれます。シニアな女の子のガンの約半分は乳腺腫瘍とも言われています。
- この癌はおっぱいの部分が固く盛り上がります。普段からおっぱいの部分のしこりの有無などをチェックしてあげてください。(チュ~ちゃんは避妊していますし心配はないのですが、それでも16歳を過ぎていますので、一応念の為に毎日のお手入れの一環でへそ天状態で全部のおっぱいを撫でるように触ります。1週間に1度はつまむようにしてしこりがない事を確認します)万が一にもしこりを見つけたら、短期間で急に大きくなる可能性の高いものですので、すぐに獣医さんの診断をあおいで下さい。
- 乳腺腫瘍はおっぱい以外にも、おっぱいとおっぱいの間や足の付け根、胸やお腹など、乳腺が広がっている範囲でできる場合があります(多発性腫瘍)。お腹を胸から太ももまで広い範囲でさすって確認してください。
- 乳癌は直径が1/2インチ(約1センチ)以上になると転移する可能性が高くなると言われていますので、それ以下の大きさで手術を勧められます。
- 乳腺に癌が見つかった場合は、近くのリンパ節を含む範囲で切除する場合もあります。肺に転移することが多いので早期発見、早期切除が重要なキーとなります。
- 避妊が最大の予防法となります。パピーを生ませる予定がない場合には避妊手術を勧められるのはこうした理由からです。チュ~ちゃんは3回の分娩後に避妊手術をしました。2回目のヒート以降に避妊手術を受けた場合の発生率は25%前後ですので、そういったことからこまめにチェックをしています。(2回目のヒート以前に避妊した子の発生率は1.0%以下ととても低いのです)
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良性のもの
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悪性のもの
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乳腺腫瘍 (Mammary tumor)
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乳癌 (Breast cancer)
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毎日のチェックポイント
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- へそ天にしてお腹を胸から太ももまで広い範囲でさすって確認してください。とっても気持ちがいいので、身体の力を抜いてだら~としてくれますので、観察しやすいと思います。(うちは「もっと撫でろ」と手で催促します)乳腺周囲にしこりがないか、おっぱいを押してみたりして確認してください。お腹を胸から太ももまで広い範囲でさすって確認してくださいね。
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- 卵巣
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- おんなの子の場合、ヒートの周期が安定しない子、ヒートが普通よりも長引くなどの症状がある子は、卵巣腫瘍がある場合もありますので要注意です。子宮内膜症や蓄膿症を併発しますので、おりものや異臭などで気が付く場合も多いようですが、おりものを伴わない場合もありますので注意が必要です。悪性のものは腹水が溜まったりします。
- 出産経験のないシニアの子がかかりやすいと言われています。レントゲンなどで確認できます。
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良性のもの
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悪性のもの
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- 筋腫 (Fibromyoma)
- 線維腫 (Fibroma)
- 卵巣嚢胞腫 (cyst)
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卵巣癌 (Ovarian cancer) |
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毎日のチェックポイント
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- ほとんどの場合には症状が現れませんが、お腹を触って痛がる様子などないことを確認してください。
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- 前立腺
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- 去勢をしていないシニアの男の子に起こりやすい病気です。前立腺に障害が起きると排尿困難や膀胱炎を併発しやすいために頻尿・血尿・尿の濁りなどが起きます。ただの細菌による前立腺炎の場合もありますが、この場合は激しい痛みを伴います。
- 去勢手術を受けていない男の子に多いものです。前立腺が腫れている場合は、細菌感染による前立腺炎の場合が多く、悪性のものはきわめて少ないと言われますが、きちんとした診断を受けましょう。
- 去勢をしたにもかかわらず、前立腺が腫れてくるような場合は、腫瘍が原因となっている場合があります。早期受診をして下さい。
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良性のもの
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悪性のもの
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- 前立腺炎 (Prostate flame)
- 前立腺肥大 (Prostate dilation)
- 前立腺膿瘍 (Prostate tumor)
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前立腺癌 (Prostate cancer) |
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毎日のチェックポイント
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- 男の子で去勢していない子の場合は、前立腺部の腫れがないか確認しましょう。
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- 精巣
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- 精巣腫瘍(testicular tumor)はシニアの男の子に多い病気です。睾丸が下降していない場合には約50%が睾丸腫瘍になる危険性があると言われています。ほとんどは良性ですが、まれに他の臓器に転移をする場合もあります。
- セルトリ細胞腫は、睾丸全体が腫大します。シニアの子に多い間質細胞腫は、小さいものが主で組織が硬くなるだけなので見落とされがちです。
- セルトリ細胞腫・間質細胞腫の場合は、腫瘍細胞が女性ホルモンのエストロゲンを産出するため、乳腺が膨らんだり、腹部の左右対称の脱毛などが見られます。
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良性のもの
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悪性のもの
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- 精上皮腫
- セルトリ細胞腫
- 間質細胞腫
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- 精上皮腫 (adenosquamous carcinoma)
- セルトリ細胞腫の一部は悪性に移行
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毎日のチェックポイント
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- へそ天にして睾丸部の腫れや堅いしこりなどがないか確認しましょう。10歳を過ぎた子には特に注意して確認してあげてください。同時に男の子でも乳腺などが腫れてきていないかチェックしましょう。
- 停留睾丸の場合は癌化しやすいので、若いうちに獣医さんに相談し診断を受けて適切な処置を受けてください。
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- 肛門
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- 肛門の周りの皮脂腺に発生する腫瘍もあります。シニアな男の子に多い腫瘍で、腫れや出血、化膿などの症状がありますが、ほとんどが良性のものです。ただ、症状が悪化するとウンチが出にくくなりますので、早めの処置を受けましょう。再発を防ぐ意味で去勢も同時に行う場合もあります。(肛門嚢の炎症とは違って肛門周囲の皮脂腺の腫瘍のことで、丸い堅い塊が肛門の周辺にできます)
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毎日のチェックポイント
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- 肛門周囲腺腫(Perianal adenoma) は男性ホルモンのテストステロンによって増殖しますので、去勢していないシニアの男の子に多いものです。肉眼で確認するとともに、ウンチの後でおしりを洗う際などに肛門周囲をよく触って確認してください。わんこ自身も座るたびに感じるので気になって舐めますので、おしりをよく舐めてる場合は注意して確認してください。
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- リンパ節
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- 身体のあちらこちらのリンパ節が腫れる悪性リンパ腫(Lymphoma)・悪性リンパ肉腫(Lymphosarcoma)もわんこに多い病気です。進行がとても早いので、早期発見で治療をしないと、手遅れになりやすい癌です。原因としては遺伝によるもの、発癌性物質の摂取などによると考えられています。
- 触ることのできるリンパ節(脇やあんよの付け根、ひざの裏側、顎の下などは、とにかく触って腫れがないか確認しましょう。お腹の中のリンパ節などが腫れた場合は、触れない場所ですので発見が遅れやすいのですが、腹部のリンパ節が腫れると下痢や嘔吐などの消化器症状が起こります。胸部リンパ節が腫れると呼吸に異常を来たします。そういった細かい異常のサインを見逃さないようにしましょう。
- リンパ節に腫れが確認できる場合、すぐに受診をして組織診を受けてください。一刻を争う癌です。
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悪性リンパ腫の種類
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できる部位
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多中心型 |
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- 最も多いタイプで全身にできます。
- 食欲不振、貧血、体重の減少などを引き起こします。
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皮膚型・菌状息肉腫 |
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- 皮膚表面と皮下組織に浸潤したものです。
- 初期は痒みを伴う発疹や紅い班のような状態から始まって、しだいに潰瘍化してゆき、リンパ節や全身に転移します。
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縦隔膜型 |
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- 縦隔膜・肺のリンパ節・胸腺に発生するものです。
- 肺や縦隔膜への圧迫が起こるので、呼吸困難・咳などの症状、上大静脈への圧迫がある場合は、前足の腫れが起こります。
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消化管型 |
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- 消化器や消化器周辺のリンパ節に発生するものです。
- 消化器への圧迫から嘔吐や下痢、腸閉塞などを引き起こします。
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その他 |
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- 上記の場所以外に起こるもので、骨や心臓、顔(鼻腔や眼球)などに起こるもの(頻度は非常に少ないですが、鼻腔腫瘍は長頭種犬がなりやすいと言われています。鼻腔腫瘍はリンパ腫だけでなく、腺癌・扁平上皮癌である場合が多いです)
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毎日のチェックポイント
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- 身体の表面のリンパ節(左右対称にあります)・顎の下・肩の前・腋窩(前脚の脇の下)・後脚の付け根・膝窩(ひざの裏側)のリンパ節の場所を知っておきましょう。これらのリンパ節は腫れた場合、触るとわかります。
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直腸・結腸・ 小腸 |
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- わんこの消化器系の腫瘍で最も多いものが、直腸部や結腸部にできるもので、ウンチに鮮血が混じることで発見できます。出血による貧血や体重減少なども見られます。
- 良性のポリープなどであっても大きくなると巨大結腸症などを起こしますので、ウンチをよく観察し、血便や鮮血の混じったウンチの場合は早期受診を心がけてください。
- 悪性のリンパ腫の場合は近くの腰のリンパ節に転移することが多く、脊椎のリンパ節に転移した場合は後ろ足のへの知覚・運動障害などを起こします。
- 小腸にできる腫瘍では、シニアでは腺やリンパ肉腫など悪性のものが多いと言われます。
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良性のもの
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悪性のもの
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平滑筋腫 (Leiomyoma) |
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- 腺癌 (Adenocarcinoma)
- リンパ肉腫 (Lymphosarcoma)
- 線維肉腫 (Fibrosarcoma)
- 肥満細胞腫 (MCT/Mast cell tumor)
- 平滑筋肉腫 (Leiomyosarcoma)
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- その他各臓器癌
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- お腹の中の癌は発見しにくいものです。なので、その分、全身状態を普段からよく把握してちょっとした異常に早く気がついてあげることが大切です。以下は各臓器癌ごとのチェックポイントになります。
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- 膀胱腫瘍
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血尿・排尿障害
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- 子宮腫瘍
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- おりものの異常と臭い・排尿障害・お腹が膨らむ
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- 膣腫瘍
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- 膣にも腫瘍ができますが、ほとんどは良性です。
- この場合はおりものを伴います。
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- 肝臓腫瘍
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- お腹が膨らむ・食欲不振・体重減少
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- 胃癌
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- 吐いたものに血が混じる・食欲不振・
- ウンチに黒い血が混じる・体重減少
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- 部位やステージ(癌にはステージと呼ばれる拡がり方を示す指標とグレードと呼ばれるその腫瘍細胞自体の悪性度を示す指標があります。局所に癌があり部分切除できるものをステージ1、周辺組織やリンパ節に浸潤しているものをステージ2、さらに広範囲で浸潤している場合をステージ3、遠隔転移が見られるものをステージ4と分類しています)によっては切除や抗癌剤投与で完治する場合もあります。ただ、腹部の臓器癌は早期発見がしにくいので、定期健診の血液検査や触診などで全身状態をチェックしてもらうことが大切です。
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頭頸部 |
- シニアの頭頸部に、堅い隆起のような結節ができます。これは基底細胞腫 (Basal cell tumor)と言われる物で、シニアになるとできやすいものだと言われています。そのほとんどが良性ですが、中には悪性のものもありますので、バイオプシーや切除による組織診などを行います。
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毎日のチェックポイント
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- シニアになったら頭や頸に堅い結節がないか確認しましょう。チュ~ちゃんも前頭部に直径1センチ弱の結節があります。もう2年も前からできていますが、ドクターには診察のたびに触って「心配ないものです」と言われています。でも心配なので触って痛がらないか、大きくなってないか、毎日トップノットを外して確認しています。
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骨 |
- 骨にも癌ができます。骨肉腫(Osteomas)です。骨肉腫は足の長骨によく発生すると言われています。おかしな歩き方をしている場合は触ったりせずに受診して原因を調べましょう。関節の腫れや痛みなどを伴う場合もあります。小型犬よりも大型犬に多い病気です。
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良性のもの
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悪性のもの
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骨腫瘍 (Osteomas) まれ
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骨肉腫 (Osteosarcoma)
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