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  5. わんこのてんかん発作・栄養素を考察!
 3月 15, 2023  PawPawClub, PawPawお勉強室  手作り食と食材・栄養のこと  * 食材について・選び方 栄養素のこと, 病気のケア  * 病気と家庭でできること

 てんかん発作に有効な栄養素を考察
 
 
てんかんについては過去にも取り上げましたが、
今回は、発作を誘導しないために役立つ「栄養素」についてまとめておきたいと思いました。
 
最近はてんかんの子用のフードも出ていて内容は興味深いものでしたので、
そういった内容も含めて考察してゆきたいと思います。
併せてNG食品のポイントもわかりやすくまとめてみました。
 
気圧が不安定になりやすい季節に不安の種が少しでも減ることを願います。
 
 
 
 
 以前に取り上げた「わんことてんかん」にも今回の内容の一部を追記しました。
そちらも併せてご参考になさって下さいね。
 
 
 
 
 
  まず原因からなにが必要かを考察
 
わんこのてんかんは原因が不明なものと明らかな原因疾患がある場合に分けれます。
 
原因がわからないものは「突発性てんかん」と呼ばれ、脳に病変などは確認されませんが、
「脳神経細胞の働き」になにかしらの異常が起こっていると考えられ、
それには遺伝的素因が与える影響が大きいと言われています。
 
それに対して原因がはっきりしているもの(脳腫瘍・脳炎・水頭症・
外傷による脳神経のダメージ・髄膜炎など)は
「症候性てんかん」と呼ばれ、もともとの病気のステージによって
発作が起きる度合いや頻度は異なり、原因となる病気の治療が必須となります。
 
 
 
 
  脳神経細胞を正常にする働きの食べ物を探す
 
原因がはっきりしているものに対しては、原因疾患の治療が必須ですので、
ここでは最も多い「脳にはダメージがない原因不明のてんかん」に対して
発作を予防する栄養素について考察します。
 
脳神経細胞の「機能」に問題が生じているということイコール
「脳神経の電気活動の異常」が引き起こされることによる発作ということですから
単純に考えると「神経活動を正常に保つ栄養素」が必要となります。
 
まず最初に、発作を引き起こすトリガーになりえるものを考えたら
それらを避けた食事を与えることが基本となり、
そのうえで、脳に良い栄養素を与えるという事になります。
 
 
発作を引き起こすトリガーとなりえるもの(食事以外)
 
化学薬品(お掃除の洗剤などを含む)・人工的な香料入り製品(キャンドルや柔軟剤など)・
喫煙の煙・大音量の音楽・点滅するライト・有毒な花や観葉植物・除草剤や化学殺虫剤
ノミやダニの予防薬・フィラリア薬・電磁波でノミやダニ、蚊を寄せ付けない商品
 
* 特に注意が必要なのは、ノミやダニ、フィラリア予防薬です。
これらは「寄生虫の神経系を麻痺させることで作用」します。
このことはつまり「犬の神経系にも影響を与える可能性がある」ということです。
 
電磁波の脳神経に及ぼす影響というのは健康な子には影響が少ないかも知れないものでも
てんかんの既往を持つ子には注意が必要です。
 
詳しくは「ノミとダニの薬にFDAが警告」や「ノミやダニの予防について」を読んでね。
 
 
 
各フィラリア予防薬ごとの注意点は「きちんとフィラリア予防」で取り上げています。
 
 
 
発作を引き起こすトリガーとなりえるもの(食品や食品に含まれるもの)
 
保存料など含んでいない普通の食品であっても有害成分は含まれます。
 
その一つが「グルタミン酸」です。
 
グルタミン酸は多くの食品に含まれるアミノ酸であり
体内で自然に生成される神経伝達物質で、
脳の発達と記憶に重要な物質でもあります。
 
しかしながら、高濃度(または過度な)グルタミン酸は、
パーキンソン病や多発性硬化症、アルツハイマーなどの病気との関連性があるとされています。
最近の研究によると、発作が起こることでグルタミン酸が脳細胞組織から放出し
細胞に損傷を与えると報告されています。
 
このことから「グルタミン酸を多く含む食品を避けること」は
突発性てんかん発作を改善し、発作の頻度を下げる可能性があるとされています。
 
 
てんかん発作を誘発する食品(グルタミン酸を多く含む食品)
 
 
穀類
 
  • 小麦、大麦、オーツ麦はグルタミン酸を最も多く含む食品です。
  • トウモロコシと米はグルタミン酸含有量は比較的少ないですが、最小限に抑えたい食品です。
  • 穀類は市販のドッグフードやおやつに多く使用されていますので、てんかんの既往のある子はそれらの記載に注意してラベルをチェックしてください。
  • 犬の最も一般的な食物アレルギーは、コーン・小麦・大豆です。穀物は肝臓と胆嚢の問題を引き起こすことと、穀物が犬にとって充分な栄養価がない食品であるとして、一部の専門家たちは、穀物を「反栄養分」と呼んでいます。そして、それは「発作の促進剤」となると言われています。
 
 
 
牛乳・乳製品
 
  • 牛乳のタンパク成分であるカゼインはその構成成分の20%がグルタミン酸です。
  • 乳製品は犬用おやつにもクッキーの一部などとして使用されていますので、発作の既往のある子は避けた方が良い食品です。
  • 多くの子が腸内環境を整える目的でケフィアやヨーグルトをもらっていますが、てんかん発作の既往のある子はこれらも避けた方が良い食品です。
 
 豆類
  • 大豆、うずら豆、黒豆、レンズ豆などマメ科植物には大量のグルタミン酸が含まれています。
  • 健康のために納豆のおやつなどを食べている子も多いかもしれませんがてんかん発作の既往のある子には避けた方が良い食品です。
 
 
ピーナッツ
 
  • ピーナツはグルタミン酸が非常に豊富な食品です。こちらのChewyの宣伝でもセントバーナードが、玄関先に届いた箱の中にピーナツバターが入っていると期待しているCMが流れるほど、ピーナツバターが大好きな子は多いのですが、てんかん発作の既往のある子にはNGな食品です。
 
穀類肥料のお肉
 
  • 穀類を避けても穀類で育てられた家畜の肉や内臓を食べることで多くのグルタミン酸を摂取してしまうことになります。できれば牧草で育てられたお肉を選んであげて下さい。
 
 ターキー・ウサギ
脂肪を多く含む魚
 
  • ターキー(七面鳥)、ウサギ肉、脂肪分の多い魚などはグルタミン酸の多い食品です。
  • グルタミン酸の含有量が最も少ない肉は「子羊肉」で、子羊肉はてんかん発作の既往のある子には最も推奨されるお肉です。
 
 
化学物質を含む食品
 
  • これはもうてんかんの既往のある子だけではなく、全ての子に避けてもらいたい食品ですが、防腐剤、風味付け調味料、嗜好性を高める添加剤、化学薬品の酸化防腐剤、着色料などをできるだけ避けたお食事をあげてください。市販のフードにはこれらに加えて、合成のビタミンやミネラルが添加されている場合が多いので、ラベルをチェックする癖をつけてより安全なものを選んであげて下さい。
 
 
 
 
 うわ~!グルタミン酸ってなんにでも入ってる~!!
・・・という印象を受けるほどですが、
グルタミン酸の含有量が少ない食品も多くあります。
 
以下のサイトにはグルタミン酸の少ない食品が17ページにわたって載せられています。
ご参考になさって下さいね。
 
 
 
 
 
  てんかん発作予防に有効とされる栄養素と食品
 
 

てんかんの子に有効とされる栄養素と食品、ハーブなど

 

 

抗酸化ビタミン
  • ビタミンAは天然の抗酸化物質です。ニンジンやピーマン、カボチャなど色の濃い緑黄色野菜に豊富に含まれます。またレバーにも多く含まれます。サプリとしては小型犬や猫には10000IU、大型犬には30000IUまで使用可。
  • ビタミンCは免疫システムをサポートする天然の抗酸化物質で発作による脳組織のダメージを軽減してくれます。ケール、ピーマン、カリフラワー、ベリー類、ローズヒップに多く含まれます。サプリとしては、小型犬や猫には750mg、大型犬には3000mgまで使用可。
  • ビタミンEはニューロンを酸化ストレスから保護し、脳内のフリーラジカルを吸収する天然の抗酸化物質です。緑葉食野菜や種に多く含まれます。サプリとしては小型犬や猫には800IU、大型犬には2400IUまで使用可。
  • 大雑把に言えば食事がこれらの抗酸化ビタミンで強化され、ニンジン、サツマイモ、キャベツ、セロリなどのオレンジ色と緑色の野菜が含まれていることが重要です。 これらは、てんかん発作の頻度と重症度を軽減するのに役立ちます。
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セレニウム
  • 抗酸化ミネラルです。藻類、魚介類、肉類、卵黄に豊富に含まれています。サプリメントとしては小型犬や猫には20mcg、大型犬には60mcgまで使用可。
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コリンとレシチン
  • レシチンは薬効成分としてホズファチジルコリン(PC)と呼ばれる物質を含んでいます。 ホズファチジルコリンは、私たちの細胞膜の大部分を構成する成分であるとともに、それは主要な神経伝達物質、記憶などをつかさどるアセチルコリンへの重要な先駆物質です。また脳の構成成分でもあります。
  • ホスファチジルコリンが消費されるとき、それは直接細胞膜へ運ばれるよりも、コリンに文解される量の方が多いのです。
  • コリンは神経伝達物質であるアセチルコリンの材料となるものです。コリンは、メチル化を促進するために葉酸、TMG(trimethylglycine)、およびSAMe(S-アデノシルメチオニン)のような働きをし、アセチルコリン(適当な脳機能に神経化学必要なもの)を作るのに用いられます。
  • コリンとホスファチジルコリンは、ヒトの神経障害を遅行性顔面麻痺、ハンチントン舞踏病とフリートライヒの運動失調などで認められるコリン欠乏に対して有効です。
  • レシチンはサプリメントとしては主に大豆から抽出されます。
  • コリン、ホスファチジルコリン、DL-メチオニンとビタミンとミネラルを含むサプリメントがペットにおいて有効です。コリンは、体内で使用されるメチル基を多くの生体反応に提供して、アセチルコリンの先駆として作用します。 一部哺乳類細胞の原形質膜のホズファチジルコリン(レシチン)、そして、また、アセチルコリン合成のためにコリンの補給は必要です。 メチオニンとイノシトールも神経伝達物質代謝にかかわります。
  • レシチンは、通常、安全であるとされています。しかし、高濃度での投薬(毎日数グラム)を受けている人の場合は、腹部の不快、下痢と吐き気などを経験する場合もあります。重篤な肝臓または腎臓病にかかっている人、幼児、妊娠中や授乳中の女性に対する安全な量は定義付けられていません。このことはペットにも同様に当てはまります。
 
 
 
 
 
 
 
 
DMG
(リキッドサラダ)
  • ワシントンD.C.の聖エリザベス病院のDr. William FreedはDMGがてんかんの発作を防ぐまたは軽度にとどめるという能力に数人の症例で確信を持ちました。また同時に獣医グループからは、DMGを使用する犬および猫の中のてんかん発作を防ぐ研究に好結果を報告しました。
  • Bowman Gray School of MedicineのDrs. Roach and Carlinは、1982年10月の「New England Journal of Medicine」の中で以下の報告を述べています。治療の前に、フェノバルビタールとcarbamazepineの治療のレベル上にいる場合さえ、患者は1週当たり16~18のてんかん発作を経験していました。そこで、DMG 90mgを1週間2度毎日与えたところてんかん発作の数は1週当たり3まで減少しました。グリシンは脳の中の重要な神経伝達物質ですが、脳血液関門を横切ってあまり効率的に輸送されません。それは、DMGがグリシンよりよい脳血液関門と交差することができることを証明し、脳の中のグリシン神経伝達物質の源の役割をします。
  • 他のてんかん患者の改善経過は、上記に引用された場合ほど劇的ではありませんでした。しかし、神経学上と、てんかん患者を援助するDMGの他のいくつかの実例は、Gasionとパッターソンによる報告書でした。パニック発作および不安状態の患者は、脳化学に影響することができる乳酸レベルを増加させる傾向があります。DMGは、血液中の乳酸レベルの強化を防ぐことによって、パニック発作を減少させ、これらのストレス・レスポンスを標準化するのに有効なのです。
  • てんかんを持つペットへのナチュラルセラピーとしては、50-500mg/dayの使用が推奨されています。
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タウリン
  • 発作抑制をコントロールするすることが難しいてんかんがある場合はアミノ酸タウリンを試すことはとても有効です。アミノ酸は胃が空っぽの状態に最も吸収率が高いので空腹時に与えるのがベストです。
  • タウリンは全てのてんかんに効果があるとは言い切れませんが非常に安全なサプリメントとして与えることができます。
  • てんかん発作を起こすネコの脳内にタウリン不足が確認されていて、これは犬にも同様のことが言われています。
  • タウリンは、脳の電気的活動に関与していると言われるアミノ酸で、お母さんの身体の中でタウリンは赤ちゃんの脳や目など神経の発達に重要な物質です。子犬の発達中の脳におけるタウリンの欠乏は、成犬のてんかんの原因となる可能性があります。
  • タウリンは神経の高ぶりを抑える働きを持ち、ストレスや運動時に高まる興奮状態を抑え、脳や脊髄で精神を安定させる抑制性の神経伝達物質であるGABAと同様の働きをします。
  • またてんかん発作の原因となる低ナトリウム血症、けいれん発作によって引き起こされる高ナトリウム血症に対して、タウリンは神経細胞やシナプスの膜を通るカルシウムイオンを調節し、過剰時に引き起こされる神経興奮状態を鎮める働きをします。
  • Caroline Levinはその著書 [Canine Epilepsy: An Owner's Guide to Living With and Without Seizures] (2002) の中でこう述べています:タウリンは抗けいれん薬ではありませんが、ストレス時に尿を排泄させることで神経細胞膜を安定させる働きがあります。
  • Dr. Roger Kendall(代替獣医学博士)はマグネシウムタウリンの1日の使用量を200-1000mgとしています。発作の域値を上げる作用があることからマグネシウムとタウリンの併用を推奨しています。
  • Shawn Messonnier, DVM, は彼の著書 [Natural Health Bible for Dogs & Cats] (2001),の中でタウリンが「脳で神経伝達物質の放出に影響し」て、それが「また、肝炎の患者を治療することの役に立つかもしれない」と述べています。タウリンの犬への使用は非常に安全であり、彼の推奨量は500mgを1日に2-3回です。
  • 一部のドクターたちからはチロシンをタウリンとのコンビネーション(体重1パウンド=約453gに対してそれぞれ5-10mg)で与えることで発作を抑えることに成功しているといった報告があります。これは発作が起きる域値を上げることで発作を抑える方法です。(チロシンとは、脳を活性化させる神経物質を作り出すタンパク質に含まれるアミノ酸の一種で神経伝達物質の原料となるものです。脳や神経の働きを活発にする作用があり、うつ病などにも使われます。)
  • アミノ酸であるタウリンは、神経細胞膜を安定させる抗けいれん薬です。 神経系の機能において重要な役割を果たしています。 動物性タンパク質(特に鶏肉)は、ペットのタウリンの唯一の供給源です。(鶏肉に必要な量の必須アミノ酸が含まれているという理由から)
  • タウリンはてんかん発作中に放出され、脳の保護効果があります。タウリンは抑制性化合物であるため、発作を和らげ、発作の頻度を減らします。 このことから、タウリンが不足した食事はてんかん発作を引き起こす可能性があります。これに加えて、タウリンはペットの血糖値を調節する代謝伝達物質です。 血糖値が正常でないとてんかん発作の発生率が高くなるため、このことは特に重要です。
  • てんかんの犬のアミノ酸レベルは不規則であるため、タウリンのサプリメントは犬にとってとても有益です。タウリンのサプリメントは、てんかんではないペットにも有益ですが、てんかん発作を起こす場合は、一般に、1 日あたり 200 - 1,000 mg のタウリンを投与する必要があります。発作頻度が多い場合は獣医の処方に従って投与するのが最善です。(文献によっては、てんかん発作がある場合、1日あたり小型犬で500mg、中型犬で1000mg、大型犬で2000mgという記述もありました。発作頻度や重度によって変わると思われます)
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ビタミンB群
  • ビタミンB群が不足すると神経に障害が起こります。
  • B1は筋肉系と神経系に欠かせないビタミンですし、B5は神経伝達物質のアセチルコリンの生成に必要です。B6はアミノ酸を処理して、体の正常な働きに必要な5000以上のタンパク質を作り、神経伝達物質の生成に必要です。 B12には神経を保護する鞘を作る働きもあります。
  • ビタミンB群の多い食品は、卵、緑黄色野菜、ニュートリショナルイーストなどです。

 

 
 
 
マグネシウム
  • 体内のマグネシウムの29%は筋肉にあり、刺激に対して神経の興奮を抑えて、精神を安定させたり筋肉の収縮をつかさどっています。
  • 筋肉の収縮は細胞にカルシウムが入ることで起こりますが、この筋肉細胞内のカルシウムの働きを調整するのがマグネシウムなんです。カルシウム摂取量に対してマグネシウムが不足すると筋肉の収縮に問題が起こり、ふるえやけいれん、しびれなどが起こるとともに、神経も興奮状態になります。顕著な例は心臓発作などで、これはカルシウムの過剰に対してマグネシウムが不足した状態の時に起こります。
  • マグネシウムが治療として摂取されるべきわんこの症例としては、心臓病、糖尿病、てんかんなどが代表的なものです。ストレスなどはマグネシウムの必要量を増やす要因となりますので、ストレスのない、のどかなわんこ生活を心がけましょう。

 

 

DHA

  • DHA はドコサヘキサエン酸で、抗炎症作用があり、脳の発達に重要な役割を果たします。
  • 抗てんかん薬で治療中の特発性てんかんの犬5頭にDHAを投薬した研究では、6ヶ月の試験期間を完了した3頭に、投与開始から2~3ヶ月後には50%以上の発作回数の減少が認められ、5~6ヶ月後は1ヶ月に0~1回に減少したと述べられています。またすべての症例で一般状態や血液検査項目に明確な異常は認められなかったとのこと。症例数が少なかったことと、無作為化比較試験ではなかったことから評価は限定的ではありますが、DHAが犬の特発性てんかんに有用な可能性が示された研究報告ではあります。
  • DHAは卵と特定の藻類に多く含まれます。卵はグルタミン酸が非常に少ない食品です。

 

ゼラチン

  • ゼラチンは発作に伴う損傷から脳組織を保護するアミノ酸であるグリシンが豊富に含まれていることで脳を保護する食品とされています。
  • 無香料、無糖のゼラチンをフードに振りかけてあげて下さい。与える量は体重4.5キロの子には小さじ1/4、4.5-9.0キロの子は小さじ1/2、9.0-11.3キロまでの子には小さじ1、22キロまでの子には小さじ3、34キロ以上の子には小さじ6を与えます。

 

 

 

 

MCT
(中鎖脂肪酸)
  • てんかんの犬の栄養管理を支援する最初で唯一の食事療法であるPurina® Pro Plan® Veterinary Diets NC NeuroCare™の研究チームの報告によると「中鎖トリグリセリド (MCT) の豊富な食事がてんかん発作の制御に役立つ」ことを実証しました。この研究は、6か月間の無作為なプラセボフードと二重盲検クロスオーバー研究で、AED(抗てんかん薬)を投与されている特発性てんかんの犬で実施されました。この研究でMCTオイルを含むテスト食を獣医療法の補助として与えた場合、発作頻度の減少に効果があることが初めて実証されました。その結果は犬の71%が発作頻度の減少を示し、そのうちの48%-50%は発作頻度が大幅に減少し、14%の犬が完全に発作から解放されました。ピューリナのマーケティング担当ディレクターであるホルガー氏は商品に対して「NeuroCare は、MCT オイルに加えて、アルギニン、EPA + DHA、抗酸化物質、ビタミンBなどの栄養素の独自のブレンドで強化され、犬の認知的健康をサポートします」と述べています。
  • 人の研究では、MCTを使用した高脂肪、低糖質のケトダイエット(ケトン食事療法)で、ケトン体によって脳の神経興奮性伝達物質であるグルタミン酸がグルタミンに変換され、その後、グルタミンが神経細胞内で神経抑制性伝達物質GABAに変わることによって、てんかん発作の改善が期待できると報告されています。実際、難治てんかん患者の約50%がケトン食治療によって発作頻度が50%以上も減少したという報告がされています。しかしながら、犬の研究結果ではケトダイエットによるてんかんの犬の発作制御改善は見られなかったという報告もあります。
  • 犬の食事に天然のココナツオイルを与えることで良質のMCTを補うことができます。ココナツオイルは、4つのMCTすべてを含む非常に優れた供給源です。良質のMCTを含むココナツオイルを体重4.5キロあたり1日2回小さじ1/4をフードに加えてあげます。

 

 

ハーブ類

  • カモミール、スカルキャップ、バレリアンは不安を軽減し、発作に伴うストレスを和らげるのに最適です。
  • ミルクシッスルは肝臓をサポートして保護します。フェノバルビタールなどの肝毒性のあるてんかん薬を投与されている場合は必須です。
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CBDオイル

  • CBD オイルは、特発性てんかんの犬の発作の頻度と重症度を軽減すると報告されています。発作中に発生する可能性のある脳損傷を防ぎ、発作後の脳組織の回復を助けます。
  • 最大THCが0.3%で、オーガニックヘンプが原料であるもの、低温で抽出されたもの、溶剤不使用であるCBDオイルを選択してください。与える量はメーカーの指示に従ってください。
 
 
 
 
 考察が終わって・・・
 
今回いろいろと調べてゆく中で感じたことは
療法食の内容は分析すると、きちんと研究結果に基づいて裏付けされた
素晴らしいものだということにも気が付きました。
 
ただ、使われている原料はやはりコマーシャルフード独特で全然納得できないのですが・・・。
(副産物も遺伝子組み換えもありあり)
でも「効果があるなら」それに代えられない思いも確かにあると思います。
 
以下、現在、唯一の突発性てんかんの子用の療法食である
Purina Pro Plan Veterinary Diets NC NeuroCare Canine Formulaの
内容を添付しておきますね。
 
 
 
 
 

 
春ですね~!!
そう口に出すだけで幸せな気持ちになってくる季節。
 
これからは桜前線がゆっくりと北上し
日本列島が優しく美しい桜色に染まってゆく素晴らしい季節、
ふんわりと香る風の中にひらひらと舞い散る桜色の花びら、
想像しただけでその美しさにため息が出て帰国したくなります。
 
そして春は命の息吹が溢れる季節!
野にも山にも小川にも、毎日のお散歩道にだって
可愛い小さな命がたくさん芽吹く季節ですね。
そんな春の息吹からいっぱいエネルギーをもらって
病気の子もシニアさんもみんなみんなどんどん元気になぁれ!
 
マイアミは春を飛び越えて、もうすっかり初夏の日差しです。
元気なお日様のパワーで我が家のマルベリーはまた満開!
今年もたくさんの可愛い実が生っています。
 
 
我が家のCocoっちも来週には14歳ですが
これからもニコニコ元気に過ごします!
 
 
Mar.2023
 
 
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