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夏本番!元気に安全に過ごすポイント
気温がぐんぐん上昇し、まさに夏本番!!
私たちでもバテそうな季節、わんこたちにはちょっと辛い季節の到来です。
今年は計画停電などもあるかも?な不安定な状況。
今回はそんな真夏の注意点をおさらいして、
暑い季節を元気に安全に過ごしましょう!
夏の風物詩の花火や夕立の雷は音響シャイの子には恐怖そのもの。
「いろんな乗り越え方があるよ!頑張ろう!」というお話にもちょこっと触れています。
暑い季節の注意点・基本的なもの!
このお勉強室を覗かれているメンバー様には
「わかり切ったこと、それって常識じゃない?」かもしれませんが
ここでは、確認のために再度触れておきます。
毎日のお散歩はお日様の出る前と沈んで数時間後に
夏のお日様は上り切ったと同時にじりじりと照り付けます。
そしてあっという間に気温が上昇、アスファルトも熱を吸収します。
できれば早朝、お日様が上る前や沈んでアスファルトが充分に冷えてからのお散歩がお勧め。
「そんな早くは無理!」の場合でもできるだけ早い時間に。
日中のお散歩は「アスファルトではなく芝生や土の上で!」
どうしても日中のお散歩になる場合は「アスファルトではなく芝生や土の上のお散歩を」
気温が30℃の場合でもアスファルトの温度は50℃から60℃になる場合があります。
それに比べて日中の芝生の温度は気温と同じくらい、土の上の温度は気温より1-3℃高いくらい。
日中にどうしてもお散歩に出なくてはいけない場合や、ドライブ途中のおしっこは
必ず道路に下ろす前に道路を自分の手で触れて温度の確認を!
できれば木陰の地面や芝生に下ろしてあげて下さい。
また、何か起こった時のために冷たいお水を持参することもお勧めです。
冷たいお水は飲み水としては適しませんが (飲ませるのは常温のお水がお勧め)
お散歩中にわんこの足裏を冷やす、身体にかけて身体を冷やすなどに使えます。
お水をたっぷりと!脱水症に注意!
暑い季節は特にお水をいつでもたっぷり飲めるようにしてあげてください。
また、マズルが短くパンティングの多い子はお散歩中にもお水を持参してね。
シニアさんや病気がある子の場合は、お薬によって脱水になる場合もあるので
飲んでいるお薬によって起こりえる注意点を獣医さんに確認しておきましょう。
心臓病や腎臓病の子で利尿剤を飲んでいる子は充分にお水が飲めているか
おしっこの量と飲水量のバランスが取れているかチェックしてあげて下さいね。
体力を消耗しやすいこの季節は小さなことが重篤な症状となる場合がありますので細心の注意で!
熱中症に気を付けて
わんこたちの汗腺はお鼻と肉球にしかないので、私たちのように全身で汗をかくことができません。
身体が熱くなったときに急激に体温を下げる方法としてパンティング(舌を出してハァハァする)しますが
熱中症などの急激な体温の上昇には追い付かない場合も多いのが現実です。
わんこたちの体温は通常38.0℃から38.8℃の間くらいです。
熱中症の場合、わんこの体温は40.5℃を超え、
さらに41℃から42℃を超えると重篤な臓器損傷を受け、死に至ることもあります。
夏休みのドライブなどでエンジンをかけっぱなしにしてあるからと
わんこだけを車に残し、短時間で済むからと飲み物を買いに行ったり、
絶対にしないでください。
万が一エアコンが壊れた場合など「常に万が一を想定して」下さい。
こちら(アメリカ、マイアミ)ではエンジンをかけっぱなしであっても
犬を車に放置した場合、「動物虐待」として警察に通報される場合もあります。
サマーカットって実は危険
夏になるとサマーカットにする子は多いですね。
でもこれ、実はあまりお勧めできません。
わんこのコートは紫外線や埃、害虫などから身を守る役目があります。
紫外線の強い季節のサマーカット(特に地肌が見えるほどの短いカットやシェーブ)は
地肌に直接的に太陽の熱を浴びるので、体温が上がりやすくなり、
熱中症にかかるリスクも高くなります。
また紫外線による肌ダメージも受けやすくなります。
特に肌の色がピンク色の犬種は紫外線のダメージを受けやすいと言われます。
年中日差しの強いマイアミに住んでいるCoCoっちが
暑そうに見えてもサマーカットにはしない理由はこういった理由もあるんです。
お留守番は計画停電や突然の停電に備えて!
今年の夏は節電が呼びかけられていますね。
日本だけでなく、今年はアメリカもエネルギー対策の失敗から
計画停電が起こる可能性があると言われています。
みんなはきっと適温に設定されたエアコンの効いた部屋で
快適にお留守番をしていると思いますが、
今年は万が一の停電でエアコンが切れた場合に備えた対策も必要です。
身体を冷やす石のボードを置く(クールプレート)、
冷たいタイルの部屋でのお留守番にベッドを置いてあげるなど、
万が一停電でエアコンが作動しなくなった場合を想定して準備してください。
ちなみにマイアミは毎年ハリケーンのリスクがあり、
大型ハリケーンが直撃すると何日も電気が来ない場合も想定しなくてはいけません。
我が家は現在の家に29年前に引っ越したときに
チャチャくんとチュ~ちゃんのために、まず床を全て石に変えました。
暑いときはお腹をペタ―と付けるとけっこうそれだけで身体が冷えますので
エアコン代がかなり助かっています。
その代わり、冬場に寒波が来たときは心底冷えますが・・・。
・・・というわけで、「石のボード」はかなりお役立ちです。
暑いときはそこにお腹ぺったんしてるとかなりひんやりです。
(お腹の毛は剃ってあげてくださいね。我が家もお腹の毛は剃ってあげています)
昔の作りのお家だと「土間」ってありましたね。
そこは暑い夏でもひんやりしていたイメージがあります。
夏のお留守番は、万が一に備えて、お家の中で一番冷える場所に
マイベッドを置いて快適に過ごさせてあげて下さい。
雷や花火の季節を乗り切ろう!音響シャイ
夏は花火の季節!そして夕立の季節で雷も多くなりますね。
雷や花火の大きな音が怖くてクローゼットに隠れたり、
隠れる場所を探してパニックになったり、ブルブル震えたり・・・
わんこは人間の10倍の聴力を持っているので
音響シャイの子はとっても多いと言われます。
マイアミも雨季に入ったのでサンダーストームも多い季節なのですが
うちのCoCoっち、若いときは全く大丈夫だった雷を急に怖がるようになりました。
とんでもない狭い所に隠れたりするので、隠れ家としてドーム型ベッドを買ってあげたのですが
怖がって全く入ろうとしません。閉所恐怖症なのかな?
いろいろ検索して「狭い場所は落ち着く子が多い」と出ていたので買ったのですが
入り慣れていないと中が暗いので逆に怖いのかも。
う~~~ん・・・
で、ある日、ボールでいっぱい遊んだ後でおやつをあげている時に急に雷が・・・
その時はおやつに夢中だったので全く怖がりませんでした。ん?平気になった?
いろいろとリサーチしたら、雷が怖い子には
何かを夢中で食べている時などに雷の音のテープを小さくかけて
大丈夫だったら褒めて、さらにおやつをあげ、もう少し大きな音で鳴らしてみて
また大丈夫だったら褒めておやつ・・・という方法で
徐々に慣れさせてゆく方法を勧められていました。
なるほど・・・
我が家は偶然にも自然発生音で練習しちゃいました。
おやつ以外の方法は、雷が鳴り始める前に
(空が暗くなってきたり雨が激しくなってきたりしたら)
ピューピュー鳴るおもちゃで気をそらすという方法も勧められていました。
どの方法がみんなに合っているいるか、試してみてね!
緊張やストレスを取り除くツボも音響シャイに効果
眉間の真ん中にある「印堂」というツボは
人間もわんこも同じ位置にあり、緊張やストレスを取り除くのに効果のあるツボです。
眉間はうちではよくキスをしてあげる場所なのですが、
神経質になったり、ストレスを感じたり、吠えたりした場合に、
落ち着くまでここを押すと効果があるツボと言われます。
(60秒間押してあげると良いと書いてある文献もあります)
他の効能としては頭痛や不眠症、めまい、鼻づまり、
小児のひきつけにも効果があるツボです。
印堂はチャクラであり、プラスエネルギーの宿る場所です。
ヨガでは印堂は「第3の目」とも呼ばれ、
気力、直観力や洞察力、精神の崇高さを司る場所とされています。
仏像でもここに丸い印がついていますね。
印堂がきれいだとプラスエネルギーがアップしますので、
たまに押してあげるといいですね。
ママの優しいキスもいっぱい効果があるはず!
緊張を取り除いてくれるハーブ
音響シャイに効果のあるハーブは「バレリアン」で、
これは脳内の神経受容体に作用するハーブです。
人にもわんこにもにゃんこにも安心して使えるハーブで、
精神を落ち着かせたり安定させて、不安による神経の高揚を抑えてくれるだけでなく、
筋肉痛やストレス、胃のむかつき、腸痙攣、筋肉の痙攣発作、気管支発作、
神経過敏症にも使われるハーブです。
雷が怖い音響シャイの子への効果や
てんかんのある子の発作頻度を抑えるためにも使用されるハーブでもあります。
鎮静剤としては毎日ごくごく少量を1日何回かに分けて
2週間以上続けることが最も効果的です。
音響シャイの子には乾燥ハーブを体重450gあたり50mg
または抽出液を1日2回、体重450gあたり1滴与えます。
チンキ剤を使用する場合は体重20パウンド(約9.0kg)あたり
0.5mlを4時間おきに与えます。
てんかんの子や消化器不調(神経的な緊張によるもの)には、
体重30パウンド(約13.5キロ)に対してチンキ0.25-0.5mlを1日2-3回使用します。
バレリアンは睡眠薬としても最も知られているハーブで、
ペットホテルや獣医さんやブリーダーさんでも
初めての環境に緊張している子や術後の安静の為にも使われます。
長期の旅行の時や長期のお預けの時、
ドッグショーに出る子で精神的にストレスがかかりやすい場合などの安定剤としても使わます。
この場合はショーや旅行などのイベントの3日前からチンキ5滴を1日3-4回使います。
(にゃんこには1-2滴を1日2-3回)
緊張を緩和するサンダーシャツで乗り切る子も
身体にかかる一定の圧は神経系を落ち着かせる効果があります。
この原理を利用したのが「サンダーシャツ」です。
穏やかで一定の圧力が、不安、恐怖、または過度に興奮している場合に
劇的な鎮静効果をもたらすと言われています。
なので「きっちり圧がかかるようにきつめに着せること」が大事です。
効果のほどは、着るのを嫌がる子もいるとか・・・う~~ん・・・
胸と背中への圧が落ち着かせるポイントとなりますので
広めの布で胸から背中にかけてをたすきをかけるように
(背中でばってんにする形で)布を巻く方法もあるようです。
まずは手作りで試されてもいいかも知れません。
CBDオイルはすぐれた抗不安剤です
非常にすぐれた抗不安剤としてCBDオイル(カンナビジオール)が挙げられます。
(日本でも合法になった「大麻草から抽出したオイル」で、
こちらでは癌の痛みに対して医療使用されているとともに
抗不安薬として一般に販売されているもので、ドラッグとは全く別の扱いのものです。
日本でも販売されているので、取り上げることにしました。)
音響シャイの子には体重4.5キロごとに3mgから6mgを4-6時間おきに与えます。
日本もマイアミも気温がぐんぐん上がってもうすっかり夏本番!
暑い季節ですが、みんな元気に過ごしていますか?
日本ではもうセミは鳴き始めているのかなぁ・・・
そういえばマイアミってセミがいないということに気が付きました。
セミの鳴き声って子供の頃の夏休みだったりラジオ体操だったり
スイカ割りだったり、風鈴の音色だったり、懐かしい思い出を呼び起こしてくれます。
もうすぐ夏休みですね~!子供の頃のワクワクを思い出しちゃいます。
ところで最近お客様からお聞きする日本の気温にビックリ!
お聞きする場所、全てマイアミよりもうんと暑いです。
この時期、マイアミは最高気温32-33℃、最低気温26-27℃ですが
ただ、湿度が80%-90%なのでサウナ状態!
実際の気温よりもうんと暑く感じます。
そんなマイアミでは夜の8時過ぎがわんこたちのお散歩ラッシュ。
早朝は日の出とともに一気に日差しが強くなるので
日没後の風が涼しい夜のお散歩の方が快適です。
みんなは早朝のお散歩かな?夜のお散歩かな?
これからはさらに気温が上がってくる季節、
シニアさんはくれぐれも無理をしないようにまったり過ごしてね。
これからの時期は夏野菜が多く出回りますが
身体を冷やす効果のあるキュウリなどをおやつにあげる機会もあるかも。
キュウリはほとんど水分ですが意外にもカリウムが多いので
腎臓病のあるわんこには負担となりますのであげすぎ注意です。
みんな美味しいものをしっかり食べて体力付けて
これからの暑い季節を元気いっぱいに過ごしましょうね!
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