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 1月 15, 2013  PawPawClub, PawPawお勉強室  病気のケア,  * 病気と家庭でできること

 
  スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです 
 

chuchu-from-kakomie.jpgわんこにもインフルエンザ?

 

今月は空気が乾燥してきてお咳とかが出やすい季節なので、
ケンネルコフ(CIV)を取り上げることにしました。
ヒトのインフルエンザウィルスとは違って季節的なものではないのですが
症状がヒトのインフルエンザに似ているので、お咳の出やすい時期に取り上げますね。
じっくりのお勉強ではなく、季節的なインフォメーションとして読んでみてくださいね。
わんこのインフルエンザウィルスは Canine Influenza Virus (CIV)と呼ばれ
2004年に最初に発見されたインフルエンザウイルスに起因する
非常に伝染性の高い犬の呼吸感染症で、一般的にケンネルコフと呼ばれるものです。
(人のインフルエンザとは違って、季節的なものではなく1年中感染します)

CIVはインフルエンザA型ウイルスの特定の亜型(H3N8)に起因する特異的疾患です。
H3N8という記号が用いられるので
ヒのトH1N1(豚インフルエンザ・ウイルス)と関係があるように見えますが、
全く別物で、「人にはうつりません」
 
* 風邪のウイルスは、2つの大きな表面糖タンパク質(グリコプロテイン)の
ヘマグリチニン=赤血球凝集素(HA)と
ノイラミニダーゼ(NA)によって分類され,Hから始まる名前がつけられます。
現在まで知られているだけでも16Hと9Nサブタイプがあります。


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iiko.gif ケンネルコフの感染力と治癒まで

 

フロリダゲインズビルの獣医学部の研究によると・・・

H3N8は非常に感染力の強いウィルスであるため
集団で狭い場所に入れられたいるような状況下では、
H3N8ウィルスに感染した犬と一緒にいた場合、全ての子が感染します。

しかしながらインフルエンザのような症状を発症するのはその80%、
あとの20%は発症しません。

なんらかの呼吸器症状を呈した80%も、そのほとんどは2週間程度で完治します。

しかしながら、数匹は呼吸器への二次的感染により肺炎を起こします。
ストレスの多い環境にある場合ほど発症しやすい

・・・というデータが出ています。

 

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iiko.gif 感染経路・潜伏期・症状・経過

 

感染経路は人間の手、衣類、ボウル、おもちゃなどで、
感染した1匹の犬から蔓延してしまいます。

徴候が現れるまでのウィルスの潜伏期間は2~4日です。
 
まず、せき、くしゃみ、鼻汁から始まり、熱が出たり脱力感があったりと、
人間のインフルエンザのような症状が出ます。
症状は、一般的には約1-2週間で治まります。
 
初期症状が出てから7日の間、感染した犬はウィルスを排出しますので、
もしも自分の子が感染した場合は感染拡大を防ぐために
他の犬から遠ざけるようにしてください。
 
症状が出始めたら体内のウィルスは徐々に減少してゆきます。
そして7日後には抗体が作られ、
その抗体は最初の1ヶ月間の間、増え続けます。

 

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iiko.gif H3N8ワクチンは打つべき?・・・NO!

 

全く必要ありません!
 
H3N8ワクチンは感染するのを防ぐわけではなく、
罹った場合にウィルスの排出を抑えることと、その症状を軽減するだけです。
それに、一般家庭の子が罹る機会は非常に少ないものです。
また、罹ったとしても、健康な子であれば、
正常な免疫システムが働いて自然治癒できる病気です。

ただし、免疫システムを獲得していないパピーや免疫力の低下しているシニア犬の場合は
ケンネルやペットホテルなどで感染し、発症し、肺炎のような症状を起こす場合もあります。
その場合は、他の細菌性の呼吸器疾患でないことを確認するために
獣医さんで検査を受けることをお勧めします。
 
ノンコアワクチン(義務付けられていない任意のワクチン)は、
免疫システムに害を与えるので、できるだけ打たないに越したことはありません。
 
ただ、残念なことに「最新のワクチン」としてセットになっている場合もあるので
ノンコアワクチンについては、かかりつけの獣医さんとその必要性について
納得がゆくまで話し合われてくださいね。

私は・・・「ノンコアワクチンはよっぽどの必要性がない限り、打たせません」
 
ワクチンについてはお勉強室の「ワクチンについて」に
詳しく書かせていただいていますが、必要最低限のものだけを打ってください。
病気の子やシニアの子は特に!!です。

フロリダ州では、法律で定まられているのは「狂犬病ワクチン」だけです。
うちのチャチャくんの場合は、髄膜炎を発症してからは
狂犬病ワクチン(それも死菌ワクチンを取り寄せて)だけを打っていました。
チュ~ちゃんの場合は15歳を堺にワクチンは打ちませんでした。
うちのCoCoっちは、現在まではコアワクチンのみ打っていますが、3年に1回のみです。
 
ワクチンを打つか打たないかについてはいろいろな意見があります。
でもいろいろな文献を読んだり、リサーチしたりして、
ご自分の子の体調や年齢から考えて納得のゆく答えを出してくださいね。
 
 「ワクチンについて」 も読んでみてくださいね。

 

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iiko.gif 感染・発症した場合

 

もしも感染して発症した場合は症状を緩和させる方法を
ホリスティックな獣医さんと相談してください。
 
免疫系をサポートするハーブやエッセンシャルオイルだけでなく、
ターメリック、オレガノや新鮮なガーリックなどのナチュラルイミューンブースター
(自然な免疫増強剤)についてもアドバイスをもらってくださいね。
 
* お勉強室のハーブデータもチェックしてくださいね。

  

  

 

手っ取り早く知りたい時は 「ハーブインデックス」 もね

 

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iiko.gif ナチュラル療法

 

最も有効的な治療方法は「予防」です。
感染しても発症しない強い身体作りに勝るものはありません。

 

1. バランスのとれた食事で、活発な新陳代謝を保ってあげてください。
2. 化学薬品からできたノミダニ予防薬・駆虫剤・不必要なノンコアワクチンなどを避け、 
      免疫システムを最善の状態に保ってあげてください。
3. 排気ガスなど環境毒素をできるだけ避けてください。
4. ストレスのない穏やかな生活を送らせてあげてください。



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おんもはうんと寒い季節だけど、みんな元気に過ごしていてね!
おうちの中でもしっかり運動して筋肉を落とさないように過ごしていてね。
 
今年もみんなが元気で幸せに、笑顔あふれる年になりますように・・・

 

Jan.2013

 

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