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シニアな子へのサポート-2
チュ~ちゃんがシニアな年齢になってからは シニアと名のつく文献はすぐに買ってしまう癖が付いていました。 その中の一つ、Complete Care for Your Aging Dog という文献に シニアのケアはL.O.V.E (L.O.V.E. for Health)と載っていました。
L.O.V.E. for Healthとは
毎日の何気ないボール投げなどでも「いつもと違う」と感じる 毎日一緒にいるからこそわかる「変化」に気づいてあげて下さい。 これは体温や呼吸数などのバイタルサインのチェックも含みます。 強い絆で結ばれているからこそ気がつく「小さな変化」を見逃さないでくださいね。
毎日の生活の中でお気に入りのおもちゃが変わったとか、 いつも過ごしているお気に入りの場所の変化、 いつも聞いて覚えている言葉への反応時間の変化 日常の動きや睡眠のサイクルなど「日常生活の微妙な変化」と 食欲、体重、水分摂取量、ウンチやおしっこの状態、 皮膚やコートの状態、お目眼の輝き具合、お鼻の湿気具合など 「体調の変化を示すサイン」に気づいてあげて下さい。
シニアにとって定期健診での全身のチェックや 血液検査はなによりも大切です。 「早期発見・早期処置」に勝るものはありません。
ここでいう環境は毎日の生活のことです。 年齢や体調に合った栄養価に富んだ食事の充実、 適度な運動、毎日のお手入れ(グルーミング)、 マッサージや指圧などまで含みます。 そして忘れてはならないのが「気持ちをわくわくさせてあげること」 それはとても大切な心のメインテナンスです。 どれも当たり前のことですがとても大切なことですね。 具体的なことは以前に「ハッピーシニアへの道」に書かせていただきました。 毎日の注意点のご参考にしていただければ嬉しいです。
今月は、呆けの予防を含む思考とメモリーのメインテナンス、白内障や緑内障、ドライアイなどを含むお目眼もメインテナンス、 年齢と共に低下してくる解毒作用に対して 体内老廃物の浄化工場である肝臓のメインテナンスなどを取り上げます。 先月の 「シニアのメインテイン-1」 にも書かせていただきましたが 食材やハーブのページもあわせてご参考になさって下さいね。
人間と同じようにわんこやにゃんこたちも年を重ねるに従って 記憶の鮮明さを欠いてきます。 (これは私たちと同じで、特殊なことではありません) 脳内神経伝達物質はベータアミロイドの自然な蓄積によって徐々に衰え そこに酸化による細胞のダメージが加わることでゆっくりと働きを失います。 これは人間でいうアルツハイマー病と同じシステムによる記憶の混乱で、 Cognitive Dysfunction Syndrome (CDS)と呼ばれます。 CDSにかかってしまった子は、物忘れが激しくなり、 今までの習慣や家族の顔さえも認識できなくなるために 決められた場所でのトイレができなくなったり、 いろいろな意味で「できないこと」が増えてゆきます。 こういった問題を抱える子(わんことにゃんこ)は 現在アメリカに10-15ミリオン(1000-1500万)匹いると言われています。 この数字が示すように、決して少ない病気ではありません。
脳内の循環を促進し(酸素効率を高め)ながら、外部からのストレス要因を削減し神経伝達物質機能を上げるのを助けることによって、 認識的な障害を予防、改善してあげる必要が出てきます。 また栄養素やサプリメントに加えて 脳神経の活性化のために、新しいトリックを教えてあげたり お散歩でいろいろなものを一緒に見たり、 エクササイズを一緒に楽しんだり、 ボケないシニアになる為に毎日の生活の中にいつも楽しいウキウキ、 ちょっと興奮する小さな刺激を与えてあげて下さいね。 チュ~ちゃんのようにオーブンの前でクッキーが焼けるのを待つ オーブンの見張り番さんをするのもウキウキわくわくだよ。
いつまでもずっと「大好きだよ」が伝わる相手であるために、ね。
脳内循環促進のキーワードとなる栄養素たち |
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* 上記の栄養素はPaw's スーパーシニアやPaw'sフォーエバーパップ!にも入っているものたちもあります。 各栄養素のその他の働きはPaw's スーパーシニアやPaw's フォーエバーパップ!の成分表も見て下さいね。
シニアになってくると、白内障・緑内障・ドライアイのリスクが高くなります。
白内障は水晶体が白く濁る病気でものがかすんで見えるようになります。 わんこに多くにゃんこには少ない病気です。 白内障に関しては 「白内障を防ごう」 を見てね。
緑内障は眼圧が上がることで、視野が狭くなったり、失明したりします。 わんこにもにゃんこにも起こる病気です。 涙の量が増える、眼球が濁る、眼球が血走った感じに見える、お目眼を細める、 悪い方の眼圧を下げる為に自然に頭を傾けるなどの初期症状があります。 症状が進行すると瞳孔が開いたままの状態になるので 眼底の色が光って見えるようになります。 眼圧が高くなるのでお目眼が飛び出した感じになったり、 角膜の炎症を起こしたりすることがあります。 眼圧を下げる治療が行われますが、 外科的な手術もヒトと同じように適応になるケースが多くあります。 早期発見・早期治療が大切な病気です。
ドライアイは加齢によって涙の量が減ってくる病気で 涙の量が減ることで角膜の乾燥が起こり、感染を起こしやすくなります。
獣医さんで涙の量を測ってもらわなければ気付きにくい病気ですが目やにが増える、粘性の目やにが出る、まばたきが多くなるなどの 症状を伴いますので注意して見てあげて下さい。 涙でバイ菌を流すことができないので、お目眼に毛が入らないようにして 眼脂(眼やに)をこまめに拭きとってあげたり 涙に近い成分やお目眼に良い成分を含んだ点眼液で こまめに洗い流してあげることが感染予防につながります。 症状そのものは痛みは伴いませんが、他の目の病気の原因になり、 結膜炎などの症状によって判明することが多いのが特徴です。 慢性結膜炎もドライアイの一つの症状と言える場合があります。 チュ~ちゃんは白内障?と思って眼科の先生にかかりましたが 白内障よりもドライアイを指摘されました。 紫外線の強いマイアミ、ドライアイの子って本当に多いんです。 みんなも紫外線の強い季節のお散歩は サンバイザーやサングラスでお目眼を保護してね。
シニアになってお目眼が見えなくなる子はとても多いです。 わんこはお鼻が敏感だから私たちが考えるほどは不便を感じないと言われても できればずっと見えていて欲しいです。
それでも視力を失ってしまったら、全ての家具などはお目眼が見えている時と同じ位置で お部屋のコーディネイトを変えないであげて下さいね。 長年の感覚で身体が覚えていることを尊重してあげて下さい。 うちのチャ~くんは病気の二次的なもので視力を失いました。 それからはお鼻というよりもお耳がいつもピクピクと反応していて、 そしていつか右のお耳が立つまでになりました。 可愛い可愛い片耳立ちのマルチーズです。 心のお目眼に届といつもいっぱい話しかけ、 いっぱい抱きしめ、いつも安心できるように過ごしました。 そしてチュ~ちゃんもいつもそっと寄り添ってガイディングをしてあげながら いつも一緒に過ごしていました。 お目眼は見えなくなったけど、いつもみんな一緒、 いつだって傍にいる生活、温かさにあふれた幸せな時間でした。 もしも視力を失ってしまったら・・・ できるかぎりの愛情で「心のお目眼」を開かせてあげて下さいね。
肝臓は身体の中で最も大きい固形臓器で、 血液から毒素を取り除いたり、中和したりする浄化工場として不可欠な臓器です。
免疫システムに関与して身体をバクテリアからの感染から守り脂肪、タンパク質、および炭水化物の新陳代謝で重要な役割を果たし、 脂溶性ビタミンA、D、E、およびKの吸収にもかかわっています。 赤血球の再生(破壊された赤血球は造血因子とアミノ酸に分解されます)や 血液凝固にも関与しています。 いろいろな大切な役割のある肝臓も他の臓器同様に シニアになるとちょっとくたびれてきます。 その為に免疫機能が低下したり、新陳代謝が低下したりします。 メタボリズムの低下は成人病の基となるのは人もわんこもにゃんこも同じです。 シニアの肝機能低下の兆候としては、 歯茎・白目・お耳の内側に黄疸が現れたり、食事を受け付けなくなったり、 吐いたり、下痢ピーになったり、体重が落ちてきたり、無気力になったり、 お腹が張ってきたり、潰瘍ができたり、血尿や血便が出たりします。 普段からちょっとした変化を見逃さないようにしてあげて下さいね。
肝機能障害が進行すると神経障害なども引き起こしますので錆びないシニアになるために、浄化工場、新陳代謝の担い手の肝臓を 普段から保護してあげましょうね。
肝臓機能を衰えさせないためにキーワードとなる栄養素 |
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シニアになってくるといろいろなことに気を付けてあげる必要が出てきますが、 毎日「元気でいてくれてありがとう!」「いつも傍にいてくれてありがとう」「いつも笑顔をありがとう」 シニアの子と暮らす時間は、毎日がそんな感謝の連続です。 それはきっとこの上もない素晴らしい神様からのプレゼント、永遠に心に輝くプレゼントです。 大事に大事にいとおしみながら神様から与えられた時間を今日も大切に過ごしましょう。 今は若い子もうんと先はシニア予備軍です。 若いうちからできる「ちょっと気をつけること」などを続けていって下さいね。 みんなが元気で、幸せなシニア生活を送りましょうね。 さて季節は食欲の秋!スポーツの秋!行楽の秋! 実りの秋は1年で一番お腹の空く季節ですね。 美味しいものをいっぱい食べて、いっぱい運動して 今日も笑顔で過ごしましょう!
気持のよい季節の中、みんなの笑顔がたくさんの幸せを運んできますように・・・
Oct.2008
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