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 7月 14, 2019  PawPawClub, PawPawお勉強室   * 食材について・選び方, * 食事の基礎知識

 
  スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです 
 
 わんこにスパイスハーブ

暑さが少しずつ厳しくなってくるこの季節。
食欲が落ちがちな季節に、お役立ちスパイスハーブたちを取り上げます。

わんこたちに推奨されるスパイスハーブとNGなスパイスハーブ
NGなものの中には量を注意すれば有益なものもあります。
例えばブラックペパー、もちろん大量に摂取はNGですが
ターメリックの吸収に必要なスパイスです。

ブラックペッパーに関してはいろいろな意見がある中、
このことはずっと気になっていたので
CoCoっちの検診の際にも確認してきました。
 
 
今回はそんなことも含めたスパイスのお話です。
ちょい足しでみんなの元気にお役に立てるといいな・・・
 


 
 元気にお役立ちなちょい足しスパイスハーブたち

以下はわんこたちのご飯にちょい足しできるスパイスハーブたちです。
チュ~ちゃんご飯に取り入れていた食材や
CoCoっちご飯にも取り入れている食材もあります。
 
どんなに良い食材でもわんこにあげる時に
ちょっと注意が必要なものもありますので
ここではあくまでわんこのママ目線でのご紹介です。
 
(順番は効果順ではありません)
 

わんこの身体にもお役立ちなスパイスハーブたち
 
 
バジル
Basil
 

 
  • 抗酸化作用のあるベータカロチンが豊富です。ベータカロチンは体内でビタミンAに変わり、強い抗酸化力を持ち、フリーラジカルと闘ってくれます。
  • 意外に多いのがカルシウムです。また同時にカルシウムの吸収に役立つビタミンKも含みます。ママたちはジェノベーゼなどで大量に食べてもわんこたちにはそんなに多く食べるものではないのですが、吸収される形でカルシウムが摂れるスパイスなのです。
  • バジルの香り成分のオイゲノールには高い殺菌作用、抗菌作用、シネオールにはコレステロールを下げる効果もあります。
  • バジルのもう一つの香り成分であるリナロールには沈静作用がありますので、リラックス、不安抑制、ストレスを和らげる作用があります。リナロールにはまた食欲増進作用もあります。
  • バジルには、関節炎のわんこの痛みを軽減するという報告やアレルギー性のくしゃみなどの軽減の報告もあります。またバジルをサプリメントとして摂取した研究では2型糖尿病のインシュリン分泌量の改善が報告されています。強い抗酸化作用から抗がん作用もあると言われます。
あげる時のポイントと注意点
 
  • 特に副作用のないスパイスです。フレッシュなものや乾燥させたものをお食事に足してあげて下さいね。
  • 香り成分たちの働きで殺菌作用や食欲増進作用がありますので、夏場のお腹を壊しやすい季節や食欲が落ちやすい季節のご飯にちょっと足してあげるのもお勧めです。
 
 
コリアンダー
(シラントロ・
パクチー)
Coriander
 

 
  • コリアンダーはシラントロともパクチーとも呼ばれます。お料理に良く使うのでCoCoっちご飯にもパラパラと振りかけてあげることが多いスパイスです。カリウムを豊富に含むので心臓病に良いというのもCoCoっちご飯にふりかけている理由の一つです。
  • ベータカロチン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、鉄を豊富に含むハーブなので、お食事に加えるにはとっても有益なスパイスです。
  • 体内デトックスを促進してくれるハーブでもあり、キレート作用により、体内に溜まった重金属の排泄に役立ちます。駆風作用もあるので腸内に溜まったガスを排泄しやすくしてくれます。
  • あの独特な香りの成分はリナロールやゲラニオールといった香り成分によるものですが、消化を促進し、食欲を増進させる作用があります。
  • お腹の寄生虫を予防してくれる働きがあります。
あげる時のポイントと注意点
 
  • 子宮収縮を刺激する作用があるので、妊娠中のママわんこにはあげないでくださいね。逆に授乳中の場合はおっぱいの出を良くしてくれます。
  • 吐き気止めや下痢止めになりますが、食べすぎると逆にお腹を壊しますので、あくまでちょい足しでね。
 
 
シナモン
Cinnamon
 
 
  • シナモンは最も古くから使われてきたスパイスハーブで、エジプトのミイラの防腐剤としても使われてきたほど古い歴史を持つハーブです。この防腐剤としての使用はシナモンに含まれるクマリン(カシア品種)やオイゲノール(セイロンシナモン)の強い抗酸化作用と、シンナムアルデヒド、タンニン、オイゲノール(セイロンシナモン)の殺菌抗菌作用によるものです。抗炎症作用があり、抗がん作用、フリーラジカルを抑え込む作用も報告されています。
  • シナモンに含まれるプロアントシアニジンにはインシュリンの分泌促進と感受性の向上作用があります。インシュリン分泌不足やインシュリンが細胞に対して働かないインシュリン抵抗性を起因とする2型糖尿病患者に対して、毎日2.5gのシナモンを40日間摂取させたところ、空腹時結党の改善が見られたという報告もあります。
  • ヒトにおいて、アルツハイマー病、パーキンソン病のリスクを低下させるとされ、これはわんこにも同様の効果が期待できるとされています。これはシナモンの香り成分シンナムアルデヒドが、血管内のたんぱく受容体に作用して活性化させることで、血管の健康を保ち、血流を改善することによります。
  • シナモンには1.0gあたり5.5mgのカリウムが含まれますので、高血圧や心臓病に効果があると報告されています。
あげる時のポイントと注意点
 
  • クマリンは血液をサラサラにする効果があり、抗凝血剤の成分でもあります。なので、抗凝血剤を使っている子には効果を増強させてしまうのであげないでね。
  • クマリンは同時に肝臓に負担をかけることも報告されています。カシア品種(Cinnamomum cassiaという学名でヴェトナム、インドネシア、マレーシア、中国産)よりもセイロンシナモン(Cinnamomum verumという学名で、スリランカ、インド、インドネシア、ブラジル産)の方がはるかにクマリンの含有量(カシア品種:セイロンシナモン=100-400:1の割合)が低いので、わんこたちにはセイロンシナモンを選んであげて下さいね。(ちなみに我が家にあるのはシナモンロール作り用にCostcoで買った大容量のものでヴェトナム産、イコールカシア品種なのでCoCoっちにはあげません)
  • クマリンの安全な摂取量はドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の定める値では0.1mg/kg/dayですので、体重45キロの人では1日4.5グラムとなります。(シナモンの量ではなくクマリンの量です。)
  • シナモンに含まれるシンナムアルデヒドという香りの成分は子宮収縮を促進させる作用がありますので、妊娠中には避けるべきスパイスのひとつです。妊娠中のママわんこにはあげないでくださいね。
  • シナモンパウダーは非常に細かい粒子です。そのままご飯に振りかけたりすると、窒息、呼吸困難、気管支の問題を引き起こします。あくまでたまに「ちょい足し」で「ちゃんと混ぜた状態であげること」を守ってくださいね。わんこクッキーなどにちょっと入れる形が最も良いと思われます。
 
 
ディル
Dill
 
 
  • 香りが良く、お魚料理によく使われるディル。PPCクリスマスクッキング にも サーモンのパテ にクリスマスツリーに見立てて使いました。(サーモンとの相性がとても良い香草です)
  • ディルはお料理に使うハーブとしてなじみが深いのですが、種は漢方薬では、食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛の改善として使われる薬用ハーブなのです。葉にも同様に胃腸の働きを助ける作用があり、下痢や便秘の改善に役立ちます。
  • ディルはオイゲノールという抗酸化力に優れたポリフェノールを含んでいて、活性酸素を抑え込みます。
  • フラボノイドの一種、ケルセチンが含まれます。このケルセチンが魚などに含まれるヒスタミンを抑制するので、食品によるアレルギー反応を抑え込む働きをします。
  • ディルにはフラボノイドの一種、ケンフェロール(ケンペロール)も含まれます。強い抗酸化力で、抗炎症、抗がん作用があるとされています。
  • 栄養素としてはベータカロチン、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンが多く含まれます。
  • ディルの種は、カルボン、アネソフラン、リモネン、ボラティルオイルという物質が含まれ、GST(グルタチオン転移酵素)という抗ガン作用を持つ酵素の元になる役割もします。
  • 含まれるケトン類のカルボンという物質には利尿作用を促す作用がありますので、むくみを取るのにも効果的です。
あげる時のポイントと注意点
 
  • 月経を誘発し、流産を引き起こす可能性があるので、妊娠中のママわんこにはあげないでくださいね。無事にパピーが生まれた後は、母乳の出を良くしてくれるハーブなので、あげてみてください。
 
 
フェンネル
Fennel
 

 
  • フェンネルは魚の生臭さを消すために魚料理によく使われる香草で、ブーケガルニやブイヤベースにも入っているハーブですが、昔から薬草として多くの国で使用されてきたハーブでもあります。
  • 炎症や細菌を抑える働きがあるので、昔からうがい薬としても使われています。
  • スパイスとしてはシード(種)を使いますが、消化酵素の分泌を助けて、消化を促進させ、腸内のガスを排泄しやすくすることでお腹の張りを改善します。腸の蠕動運動も促進するので便秘の改善にも役立ちます。
  • 痙攣を抑えるさようもあるので、消化管のけいれんを予防してくれます。食欲増進作用もあります。
  • 植物性エストロゲンを含みますので、授乳中のおっぱいの出を良くしてくれるハーブでもあり、授乳中のママわんこにはお勧めのスパイスでもあります。
  • 強力な抗酸化力を持ち、活性酸素を居力に排除するSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)の補助因子として働くマンガンを豊富に含みます。このことはフェンネルシードに抗がん作用があると言われる理由のひとつです。
  • 利尿作用がにより、毒素を体外に排泄させます。
あげる時のポイントと注意点
 
  • スパイスとしてのフェンネルシードの過剰摂取は呼吸困難や心臓の動機など、わんこにとって健康上の問題を引き起こす可能性があります。お野菜のフェンネルではなく、乾燥スパイスとしての使用はあくまで「ちょい足し」でね。
  • てんかんの既往のある子は使用を控えた方が良いハーブです。
 
 
ショウガ
Ginger
 

 
  • 有効成分のショウガオール・ジンゲロール・ジンゲロンは、心筋梗塞、脳卒中の引き金となる血小板の凝集等の原因であるエイコサノイドの体内バランスの崩れを正常に保ち、強い抗炎症作用により、異常な炎症などを緩和する作用があり、関節炎、消化性潰瘍、さらにはガンの増殖を抑え込む働きがあると言われています。
  • ショウガオール・ジンゲロール・ジンゲロンは腸の働きを正常に保ち、ガスの過剰発生などを防ぎます。
  • 強心作用・高血圧に対しては血圧を下げる作用、また低血圧に対しては血圧を上げる作用の両方があり、血流改善作用があります。
  • ジンジャーロールは乾燥するとより高い効果を持つショウガオールに変わります。(消炎、鎮痛効果はジンジャロールよりもショウガオールの方が高い)精神疲労や、記憶力の強化に用いられ、筋肉と関節のこわばりを緩和し鎮痛作用がありますので、変形性関節症に伴う痛みの軽減に役立ちます。
  • ジンゲロンには胃の働きを高める健胃作用があります。胃液や胆汁の分泌を促進することで消化を助けながら、粘膜を保護して潰瘍を防ぎます。胃のむかつきを抑え、乗り物酔いや吐き気にも有効です。
  • 血行促進作用に優れているので、身体を温めて代謝を促進させます。
  • 肝臓の機能を改善してくれる作用がありますので、この働きで体内の解毒作用も高まります。
あげる時のポイントと注意点
 
  • シニア組さんにショウガをあげることは認知機能を高めたり、加齢に伴う関節痛を和らげたりと、嬉しい効果が期待できます。
  • 過剰摂取によって胸焼けや腎臓への影響がある場合もあります。また、心臓病・糖尿病・血液凝固の為に投薬治療を受けている場合も過剰摂取には要注意。生のショウガを「ちょい足し」なら問題ないけど、ドライのものは過剰症になりやすいので注意してね。
  • 胆石症のある子は獣医さんに確認して使ってね。
  • 妊娠中や授乳中のママわんこたちにもフレッシュなものを「ちょい足し」でね。過剰摂取やドライのものはNGです。
  • 漢方のとらえ方の中では、長期に渡る大量の摂取で痔核や目の充血性障害が起こる可能性があると言われています。身近な食材なのでついついあげすぎちゃうかな?と、注意点をたくさん挙げておきました。
 
 
ペパーミント
Peppermint
 

 
  • ペパーミントの有効成分であるメントールには強力な抗菌作用があります。
  • 胃腸機能を整える作用があります。胃の筋肉をリラックスさせ、むかつきを抑え、消化機能を改善し、IBS(過敏性腸症候群)の徴候を改善し、結腸のけいれんを軽減したり、腸内ガスを減らしたり、下痢を改善する効果もあります。
  • 殺菌、消毒作用、冷却作用、血管収縮作用などがあります。
  • 消化管の健康を保つ働きと殺菌作用でお口の匂いを防ぎます。歯磨き嫌いな子はペパーミントをちょこっとご飯に混ぜてあげるのも良いですね。
  • さっぱりとした清涼感のある香りには精神を安定させる効果もあります。
  • 含まれるミントポリフェノールにはアレルギー症状を緩和する作用もあり、花粉症の季節にはお役立ちハーブでもあります。(特にスギ花粉に有効です)
  • 重金属汚染中毒の毒素を洗浄する働きもあります。
あげる時のポイントと注意点
 
  • 胃食道逆流症(GERD)の子には禁忌です。
  • 糖尿病のある子に、低血糖を引き起こす可能性があります。
  • 母乳の出を悪くする作用があるので、授乳中のママわんこには使わないでね。
  • 過剰摂取すると粘膜を乾燥させて胃痛を起こす可能性があるので、あくまで「ちょい足し」でね。
  • ペパーミントの精油はケトン類(特にL-メントン)を多く含み、神経毒性があるので、神経系統の弱いシニア組さんやてんかんのある子には使用できません。ポピュラーに使われていますが、血圧を急激に上げる可能性もありますので注意が必要な精油でもあります。
 
 
オレガノ
Oregano
 

 
  • イタリアンには欠かせないハーブのオレガノには抗菌、抗真菌、抗炎症効果、消化促進、健胃作用があります。
  • わんこに推奨される3大抗酸化ハーブ(オレガノ、バジル、タイム)のひとつです、強い抗酸化作用と解毒作用に優れています。オレガノとタイムは免疫力を高める効果のある薬効ハーブとしても取り上げられています。我が家でもごくたまに食事に加えてあげます。
あげる時のポイントと注意点
 
  • オレガノには血糖を下げる働きがあるので、糖尿病で投薬中の子には慎重に使ってください。
  • 出血性疾患のある子には出血の危険性を高めてしまうので禁忌です。
  • たくさん食べると子宮刺激作用があるので妊娠中のママわんこには使わないほうが良いハーブです。(同じ抗酸化作用の高いタイムもたくさん食べるとヒートの周期に影響が出ます)
 
 
パセリ
Parsley
 

 
  • ビタミンもミネラルも繊維質もたっぷり含む飾り野菜です。添え野菜というイメージですが、ビタミンCだけではなく、葉っぱと茎には20%近くのタンパク質、ファイバー、カルシウム、リボフラビン、カリウム、鉄、マグネシウム、ナイアシン、リンなどのミネラル類、とビタミンA、ビタミンC、ビタミンB1。ビタミンB2、ビタミンKが豊富に含まれていますので、貧血改善にも役立つハーブです。
  • ビタンミCがとても豊富に含まれていて、利尿効果もあり、肝臓の働きを高める働きもしてくれます。 
  • パセリは種をフェンネルやカモミール、ペパーミントなどと混ぜて消化器系の病気に使ったりもします。
  • フェンネルとジル、パセリシードを混ぜて使うと腸内に溜まったガスをやわらげてくれます。
あげる時のポイントと注意点
 
  • パセリにはシュウ酸が多いので、シュウ酸カルシウム結石のできやすい子には避けてあげて下さい。
  • パセリの根には揮発性オイルが多いので、腎臓病のある子には禁忌です。パセリの根は一般には食べませんが、根の大きな種類のパセリはアロマセラピーで使われるので書いておきます。
  • パセリは母乳の出を良くするので、授乳中のママわんこには良い食材ですが、食べ過ぎると神経の炎症を起こす可能性もあるので妊娠中は避けてくださいね。
 
 
ターメリック
(ウコン)
Turmeric
 

 
  • アジアの伝承医学では、身体を解毒するため血液を浄化、肝臓の胆汁生成を刺激、創傷の消毒、胃の強壮剤としてターメリックを使用してきました。タイでは、下痢や他の胃の病気の治療に、また真菌感染の原因となる白癬を根治するためにも使用されます。アフガニスタンやパキスタンではバクテリアからの感染を防ぐために創傷に直接塗ったりもします。
  • ターメリックの強力な抗酸化物質であるクルクミンが、関節リウマチの痛みや炎症、損傷を引き起こすフリーラジカルを中和することで、痛みが緩和されます。
  • ターメリックは天然の消毒剤、抗菌剤であるとともにその抗炎症性は外傷性の皮膚の消毒や治療にも有効です。
  • ターメリックは心臓病のリスクとなるLDL(悪玉コレステロール)レベルを低下させる働きがあります。このことは肝臓の負担も軽減してくれます。
  • ターメリックに含まれるクルクミンはミルクシッスルに含まれるシリマリン同様に胆汁生産をブーストし、脂肪分解を促進させます。
  • UCLAの研究資料によると、クルクミンが頭頸部癌の発生に関与する(癌細胞の成長を促進する)酵素の働きを阻害すると報告されています。
あげる時のポイントと注意点
 
  • ターメリックは血液希釈剤として作用し、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)、ガーリック、ギンコ(イチョウの葉)などの一部の薬やハーブと併用することで出血のリスクを高める可能性があります。抗炎症薬、糖尿病薬、化学療法薬などを使用している場合はターメリックと併用して良いか獣医さんに確認してからあげてください。
  • 小型犬には小さじ1/4、中型犬には小さじ1/2、大型犬には小さじ1を上限としてあげて下さい。脂溶性ですので、オイルと一緒にあげることをお勧めします。

さらに詳しいことは 「ターメリックをあげよう!」 を見てね。

 
 
ローズマリー
Rosemary
 

 
  • ローズマリーに含まれるボルネオールなどのオイル成分は心臓や平滑筋の痙攣を抑える作用があります。鎮静剤としても使われていて、循環系トニック(強壮剤)としてお役立ちで、心臓機能を正常に保つ働きとともに毛細血管を強くしてくれる効果もあります。チュ~ちゃんのクッキーやご飯にも毎日入れていましたし、CoCoっちご飯にも毎日入れています。これはハートトニックとしての目的と、抗酸化目的です。
  • 脂肪の消化を促進する働きもあるので、代謝が落ちてくる中高年期のダイエットにも効果的なハーブでもあります。
  • わんこの身体の中で真菌やグラム陽性菌、グラム陰性菌、バクテリアと闘ってくれる事が研究で証明されています。具体的にはブドウ球菌アルバス、ブドウ球菌アウレウス、ビブリオ菌、大腸菌やコリネバクテリア属に効果を示します。
  • ローズマリーの抗菌効果は切り傷や火傷はもちろん、お口の中から喉、消化器官、尿路系の感染全てから守ってくれます。
  • 抗酸化作用で身体の中から若返らせてくれるハーブでもあります。細胞を活性化してくれてバクテリア感染からも守ってくれる有益ハーブです。
あげる時のポイントと注意点
 
  • 我が家ではではフレッシュ(生)やドライハーブとしてご飯に一つまみ加えています。ドライハーブの場合は生よりも強いかのでフレッシュなもののの1/3以下の量を使います。
  • 食べ物の防腐剤となるほど強力な抗酸化作用と抗バクテリア作用は含まれる成分のウルソニックアシッドとカルニソールによるものです。Preudomonas fluorescentやRhodotorula glutinus(どっちも腐敗を起こさせる菌や酵母菌の名前)の力は、昔のコマーシャルフードに使われていたBHAやBHTと同じくらいなのです。なので最近のナチュラルをうたい文句にしているコマーシャルフードにはローズマリーが防腐剤代わりに使われているものが多いです。ちなみに、保存効果目的でわんこの食べ物に推奨されている量はドライハーブとしての量だと手作り食1パウンド(約450g)あたり1/4ティスプーンです。
  • ローズマリーは一般的には安全なハーブです。しかしてんかんの既往のある子には使用しない方が良いハーブでもあります。最近のドライフードはナチュラルな防腐剤としてローズマリーを使っているものが多いので、てんかんの既往のある子はラベルをチェックしてね。

 

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foods-p1.gif   スパイスとして以下のものは注意してね!

 

以下は「量に注意したり、わんこには禁忌だったり」のスパイスたちです。
 
 
要注意!こんなスパイスハーブたち
ガーリック

 
  • 「少量の」「生の」ガーリックは犬たちにとっても有効ですが、ガーリックパウダーなど「スパイス」としてのガーリックは成分が凝縮して効力が増しているので、とても危険です。
オニオンパウダー

 
  • 玉ねぎに含まれるチオ硫酸塩はわんこの赤血球を破壊する溶結性貧血を引き起こす因子となりますので、絶対に避けるべきもののひとつです。
 
コショウ

 
  • ブラックペッパー(黒コショウ)は、ターメリックのクルクミンの吸収を高めるのを助けるために重要で、ゴールデンペーストの成分です。(こちらではターメリック+オイル+ブラックペッパー+水を混ぜてペーストしたものをナチュラルで強力な抗炎症薬として「ゴールデンペースト」と呼びます)しかしブラックペッパーに含まれるピペリンは、処方薬の吸収を高める作用があるため、結果として処方薬の過剰摂取の可能性を高めることにつながります。そういったことから処方薬を飲んでいる子にはターメリックと一緒に使うことを避けた方が良いという意見もありますので、処方薬を使っている子は必ず獣医さんに確認してね。
ナツメグ

 
  • ナツメグは犬に有毒なミリスティシン(myristicin)を含むスパイスです。少量でも胃のむかつきを起こします。間違って大量に摂取してしまった場合は見当識障害から発作に至るほどの症状を引き起こします。「絶対に避けるべきスパイス」と覚えておいてね。
 
 
 

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 これから蒸し暑い夏に突入です。
以下の記事もあわせてご参考になさってくださいね。
みんな元気に夏を乗り切りましょう~!!
 
 
 

 
 

これからのうんと蒸し暑い季節、
コートを着ているわんこたちには苦手な季節です。
暑さでママたちだって食欲が低下しやすい季節、
そんな季節、食欲増進作用もある「ちょい足し」でしっかり食べて、
元気いっぱいに過ごしましょう!!

 
 
CoCoっちは今年、3年ぶりの狂犬病予防接種でした。
10歳だし、3年ぶりだし、心臓病もあるし、ママはドキドキ。
ワクチンも血液検査の結果もドキドキでしたが、
どちらも問題なく、今年もホッとする結果でした。
 
 
正常値から2だけはみ出ているのはBUN
この程度は飲水量や喉が渇いたり脱水気味でも出る数値とのこと。
去年はも少し高かったんだね・・・って気が付きました。
正常値より1だけ少ないのはリパーゼ、
これも問題にすべき数値ではないとのこと。
全体的に「きわめて健康体」という診断でした。
 
ハートワームのお薬は10パウンドの子までは1錠のところ
我が家では1/2錠をあげています。
これは蚊よけがちゃんとできているから必要なしという
我が家なりの判断ですが、問題なしという事が
ここ10年毎年テストが陰性という結果で証明されています。
身体に不要なお薬は極力入れない主義!!正解でした。
 
こちらでは狂犬病予防接種は州で義務付けられているのですが
1年ごとか3年ごとかを選ぶことができます。
ワクチンの量が3倍というわけではないので、もちろん3年ごとを選びます。
 
ジステンパー、パルボ、肝炎のコアワクチンは2010年にしたっきり。
屋外で過ごしているわけではないし
毎日ドッグランで多くの子と接するわけではないので必要なし。
・・・というのが、CoCoっちのホリスティック獣医さんの意見です。
みんなも(特にシニア組さんは)不要なワクチンはできるだけ免除を受けてね!
 
暑い季節到来だけど、今日もおいしくご飯を食べて
涼しい時間に元気にお散歩を楽しんで、いっぱいねんねして、
今日もみんなニコニコハッピーに過ごそうね~!!
 

Jul.2019
 

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