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  5. 胆嚢炎と胆泥症
 3月 15, 2012  PawPawClub, PawPawお勉強室  病気のケア,  * 病気と家庭でできること

 
  スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです 
 

chuchu-from-kakomie.jpg 5エレメントと臓器の関係

 

5エレメントの記事は2009年の5月にも載せましたが、季節の変わり目で
胆嚢を今回取り上げるのでおさらいとして載せさせて頂きますね。

5エレメントとは、自然界は、木(Wood)・火(Fire)・土(Earth)・金(Metal)・水(Water)の
5つの要素で成り立っているというもので
5つのエレメントが循環することによって万物が生成され自然界が構成されているという考え方です。
木がこすり合わさると燃えて火が生まれ、火は灰となって土となり、土はやがて石となり金(鉱物)を生じ、
 金からは水が生じ、水は木を育む、と、いった万物の輪廻の源の考え方で
木→火→土→金→水→木の順に相手を強める影響をもたらすということが「5エレメント=五行相生説」です。
 
ホリスティックな文献にも [FIVE-ELEMENT THEORY] として
「バランスとハーモニー」という考え方で取り上げられていますので
それぞれの季節に注意が必要なところの目安になるかなという部分でここに載せておきますね。

 

シーズン
エレメント
関係する臓器
フード
エモーション
カラー

 春

 木

 肝臓・胆のう

 酸っぱい食べ物

 怒り

 ブルー・グリーン

 夏

 火

 心臓・小腸

 苦い食べ物

 喜び

 レッド

 秋

 金

 肺・大腸

 ピり辛い食べ物

 憂うつ

 ホワイト

 冬

 水

 腎臓・膀胱

 塩辛い食べ物

 心配

 ブラック

 季節の変わり目

 土

 胃・脾臓

 甘い食べ物

 神経過敏

 イエロー

 

アメリカのホリスティックな文献では「5エレメント=五行相生説」に基づき、
冬は12月から2月の終わりと、現在のカレンダーによる分類をしています。

この分類では、春は03/21-06/06・夏は06/21-09/07・秋は09/22-12/07・冬は12/22-03/06となり、
季節の変わり目は各シーズンの間の2週間を指します。
(06/07-06/20・09/08-09/21・12/08-12/21・03/07-03/20)
ちょうどこれからの時期は「春」で「木」という分類で、肝臓・胆のうに注意が必要な時期となります。
(占いなどのベースになる「陰陽五行説」による分け方だと、旧暦となり、立春から数え、
春は2-4月・夏は5-7月・秋は8-10月・冬は11-01月、季節の変わり目は土用の2週間を指します)
 
5エレメントの理論は、上記の表の1セット(春は肝臓と胆のう)の臓器が不調を起こした場合、
(1セットの臓器とは上記の表の互いにリンクしている臓器を指します)
季節が変わる際に、正しい量のエネルギーを次のセットの臓器に送らないと言われます。
例えば、肝臓が正しく機能していないと、肝臓の季節の終わり(春の終わりから季節の変わり目))に、
胃や脾臓に初期症状が現れます。

その時に見過ごされたりしっかり改善されないと、兆候は夏に悪化し続けて、
夏は、心臓と小腸の季節ですので心臓や小腸に症状早くから症状が現れます。
こういった考え方に沿って、ドクターは、心臓の兆候からその原因を探り、
心臓と小腸だけでなく肝臓や胃を含めたそれらの相互システムを含めて治療してゆきます。
全体のバランスとハーモニーという考え方=ホリスティック医療のベースとも言えますね。
 
・・・ということから
「これから春に向かって季節の変わり目の胃や脾臓に症状が出やすい」こと
「春は肝臓と胆嚢に気を付ける」ということを覚えておいてくださいね。

 

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   胆嚢の働きと胆汁の流れ

 

胆嚢は肝臓と繋がっている小さな臓器で胆汁を凝縮して蓄えて、
消化に必要な分だけを消化管に排出する役目をしています。
 
肝臓はコレステロールから胆汁酸を生成して胆汁として胆嚢に蓄えます。
肝臓で生成された胆汁酸は、グリシン・タウリンなどと結合して
胆汁酸塩の形で胆汁の中に入ります。胆汁は肝臓から出る総肝管を経て、
胆嚢から出ている総胆管を通って胆嚢に送られます。

胆管は膵臓から出る膵管と合流し、十二指腸に繋がります。
この時に胆汁が膵臓から出る膵液に含まれる消化酵素を活発にして
脂肪やタンパク質の消化を助け、腸から吸収しやすくします。
(胆汁酸は、脂肪酸、コレステロール、カロチノイドなどと結合します)
 
胆汁はアルカリ性の液体で肝臓で作られ、胆嚢で濃縮されます。
胆汁には、胆汁酸・ビリルビン・コレステロールが含まれています。
肝臓から送られる際はその90%が水分で黄褐色をしていますが、
胆嚢で濃縮されて黒っぽいドロドロの液体になります。

胆汁はそのほとんどを小腸壁から胆汁酸塩の形で血液中に再吸収されます。
血中に再吸収された胆汁酸塩は門脈を通って再び肝臓に戻り、
そこで血液中から抽出されて胆汁の中に再分泌されます。
この際に吸収されずに残った少量の胆汁酸塩は大腸に流れ、そこで細菌によって分解され
一部は回腸内で再吸収され、残りは細菌の代謝産物としてウンチとともに排泄されます。

 

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  検査値からわかること

 

胆嚢の指標になる血液検査の値としては
ALP(アルカリフォスファターゼ)・LDH(乳酸デヒドラゲナーゼ)・T-Bill{ビリルビン)・
LAP(ロイシン・アミノペプチターゼ)・白血球数の増加・血沈の促進・
CRPの上昇などが指標となります。
加えてレントゲンやウルトラサウンド(超音波撮影)が決め手となります。
 
胆嚢機能の指標と正常値
何がわかるの?

 

ALP
アルカリフォスファターゼ
20-150 (5-131) U/L
 
  • アルカリフォスファターゼは身体の中で燐酸化合物を加水分解する役割を持っています。肝臓障害によって高くなるときは、GOT・GPTの上昇と一緒に高くなります。
  • 胆汁うっ滞の時はγ-GTPと一緒に高い値を示します。
  • 転移性骨腫瘍ではアルカリフォスファターゼは上昇しますがγ-GTPの値は上昇しません。
  • ALPは肝臓以外にも骨・小腸・胎盤などに存在する酵素です。特に骨から血中に漏れてくる場合も多いので、骨の病気も疑われる場合が多いです。
  • ALPとLDHは胆道系酵素です。2つが一緒に高値を示す場合は肝臓か胆道の病気で肝臓で作られた胆汁が十二指腸に排泄されるまでの経路の一部になにかしらの問題(胆管閉塞や胆石など)が起きたことを意味します。

 

LDH
乳酸デヒドラゲナーゼ
10 - 273 (15-277) U/L
 
  • LDHは肝臓以外には、血液・心臓・肺・筋肉に存在する酵素です。
  • 悪性リンパ腫などの血液の病気・心筋梗塞・肺炎などでも上昇します。そういった意味でLDHだけが高い場合には全身の検査が必要となります。
  • ALPとLDHは胆道系酵素です。2つが一緒に高値を示す場合は肝臓か胆道の病気で肝臓で作られた胆汁が十二指腸に排泄されるまでの経路の一部になにかしらの問題(胆管閉塞や胆石など)が起きたことを意味します。

 

T-Bill
トータルビリルビン
0.0-0.4 (0.1-0.3) MG/DL
 
  • ビリルビンはヘモグロビンから産生される色素で、肝臓の酵素の働きでビリルビンとなり胆汁の成分ともなります。
  • そのままのものを直接ビリルビン、それが肝臓で代謝されたものを間接ビリルビンといいます。肝臓機能を計る重要な指標です。
  • 胆道系の疾患の場合はγ-GTPやALPも同時に上昇・急性肝炎などの肝細胞障害ではGOTやGPTも同時に上昇(この場合は直接型と呼ばれます)します。
  • 溶血性疾患ではLDHも同時に上昇し、この場合は間接型と呼ばれます。

 

 
LAP
ロイシン・
アミノペプチターゼ
5-44 U/L
 
  • 胆道系に炎症や胆汁うっ滞があればALP・LAP・γ-GTPの値が上昇します。
  • LAPはペプチドからロイシンを切り離す作用を持つ酵素で、肝臓・膵臓・小腸・胆嚢(胆汁)などに多く含まれています。
  • 肝臓や胆道に病変が発生するとLAPが血液中に漏出してくるので、一般的に肝機能障害や胆管の疾患の早期発見を目的として測定されます。
  • LAPは胆汁の中に非常に多く含まれているので、胆道が閉塞したり炎症を起こしたりすると胆汁うっ滞が起こりLAPの数値は急速に上昇します。

 

WBC
白血球数
6.0-17.0 (4.0-15.5)
 
  • 白血球数の増加・血沈の促進・CRP(体内での炎症の程度を示すもので炎症がなければ限りなく[0]に近いもの)が陽性であれば、胆のう炎・胆管炎を疑います。

 

* ここに書かれた基準値(正常値)は、あくまで目安です。
測定する器械や測定法によって微妙に違っていたりします。
検査データには必ず検査結果の横に正常値が書いてありますので、そちらを照合してくださいね。

カッコ内には、[Holistic Guide for a healthy Dog]の中の正常値を目安で書いておきました。
(USAのデータなので日本と単位が違うものもあります)

 

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  胆嚢障害とその原因

 

胆嚢炎と一言で行ってもその程度によっては胆嚢が破裂して
腹膜に細菌が拡がり死に至る場合もある怖い病気だということを覚えておいてください。
また「外科的手術」が必要になる場合もあり、シニアの子には高リスクの場合もあります。
   

 胆嚢に起こる障害・原因・症状

 

胆嚢炎・胆管炎
Cholecystitis
Bile Duct Disease
 
  • 隣接臓器(肝臓・十二指腸・膵臓)にグラム陰性菌(大腸菌 ・ クレブシエラ ・エンテロバクター)などによる細菌感染が起こった場合、十二指腸からの逆流による感染、または肝臓から肝管-胆管経由による感染、膵臓から膵管-胆管を経由した感染が起こります。
  • 犬において最も多いのが、膵臓性のものです。膵臓に炎症が起きると隣接する胆嚢の胆汁凝縮機能を低下させるとともに胆汁の排泄が阻害されます。
  • 回虫や肝吸虫などの寄生虫によって胆管閉塞が起こる場合もあります。
  • 壊死性胆嚢炎は胆嚢の感染症で、胆嚢破裂の最も一般的な原因です。
  • Emphysematous胆嚢炎は胆嚢のガスの蓄積で、ガスを引き起こすバクテリア(例えば大腸菌またはClostridium perfringens)に起因します。
 

 

胆石・胆泥
Gallstones
 
  • 胆嚢になんらかの炎症が起きて、胆汁成分が変質してコレステロールやカルシウム成分が結晶になったものを胆石、泥状になったものが胆嚢内にたまった状態を胆泥症と言います。
  • クッシング症候群や甲状腺機能低下症などの内分泌異常も胆汁成分の変質に関係していると言われています。
  • 胆石は人の場合はコレステロール結石、わんこの場合はビリルビンカルシウム結石や無機カルシウム塩結石(いずれも黒い色の結石)が多いと言われています。わんこの場合は胆石というのは非常に少なく、胆泥の形が多いです。
  • ビリルビンカルシウム結石は、細菌感染・寄生虫感染・炎症によって形成されます。
  • 胆泥はビリルビンカルシウム・コレステロール微小結晶・ムチンから成ります。
  • 胆石も胆泥もあるだけでは症状は出ないことも多いのですが、胆嚢の炎症が進んだり、胆石や胆泥が胆管に詰まったりすると、吐き気・嘔吐・食欲不振が起こってきます。
  • 胆管が完全に閉塞されてしまうと、胆汁が排泄されない為に肝臓内に胆汁が溜まってゆき、それが全身に回って黄疸という症状が出ます。
  • 更に重症になると胆嚢が破裂して腹膜炎を起こし、致命的になる場合もあります。(細菌性の胆嚢炎が原因の場合は腹腔内にも感染が拡がってしまいます)
 

 

胆嚢粘液嚢腫
Mucocele
 
  • 胆嚢内で胆汁が濃縮されて粘性を増して暗緑色のゼリーのように固まっていくもので、放置すれば固着化が進み、胆嚢がパンパンに腫れていく病気です。
  • 症状が進むと胆汁の分泌障害によって、吐き気・嘔吐・食欲不振が起こってきます。
  • 更に重症になると胆嚢壁が壊死して胆嚢が破裂して腹膜炎を起こし、致命的になる場合もあります。
  • 加齢による胆嚢壁の過形成や胆嚢の運動機能の低下・非炎症性の胆嚢管閉塞・隣接臓器(肝臓・十二指腸・膵臓)の障害から来る二次的なもの・代謝疾患による高脂血症・遺伝的なもの・クッシング症候群や甲状腺機能低下症などの内分泌異常も胆汁成分の変質に関係していると言われています。

 

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 治療方法

 

症状がなく、軽症の場合は、炎症を抑える為に抗生物質や
利胆剤による胆汁の分泌促進を行い、経過を観察します。
 
胆嚢は症状が出るまでにはかなり症状が進んでいる場合もあり、
胆管閉塞・胆嚢破裂の可能性のあるような重篤な場合は
外科的手術となり、胆のうを摘出する場合もあります。

 

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 肝臓・胆嚢・膵臓はセットで考えよう

 

胆嚢を直接守ることも大事ですが、隣接する肝臓や膵臓、腸の健康を守ります。
(それらの影響を胆嚢が受けるという意味から)

また、胆嚢を摘出した場合は、胆汁は肝臓から直接流れ、
(胆汁を凝縮する機能を持つ胆嚢がないので)凝縮されない胆汁となるために
低脂肪食を与える必要性が出てきます。
  

 胆嚢を守るダイエットポイント

 

コリン
 
  • コリンの働きで重要なのは、脂肪分解酵素を含む胆汁の産生を促して、脂肪やコレステロールを分解して、肝臓などに脂肪が蓄積しないように守ります。このコリンの脂肪を分解して水と混ぜ合わせる作用は脂肪肝、動脈硬化、高血圧、腎臓病の予防に役立ちます。
  • コリン(ビタミンB群の複合体)は細胞膜を形成する脂質のレシチンを構成する栄養素で、レシチンは神経の鞘を守る役割もあるから神経を正常に保つ上でなくてはならない栄養素です。記憶とも関係が深いからもの忘れしやすくなったら必要な栄養素でもあります。
  • 肝臓機能を補助することで、体内解毒作用を亢進してくれます。
  • コリンはイノシトールと一緒に摂取すると、パワー全開で働きます。(スーパーシニアにもママ用サプリにも一緒に含まれています)

 

食物繊維
 
  • 胃腸の消化能力を良くして消化組織に負担をかけないことも大事です。そのためにはやっぱり「腸の健康」を保つこともポイントとなります。
  • 腸の健康のためには「善玉菌が元気でいること」そのためには食物繊維をしっかり摂って不要なものをお腹に貯めないようにしましょう。
  • 食物繊維は余分なコレステロールを体外に排泄させる役割もしますので、腸内環境にはもちろん、肝臓にも胆嚢にも優しい食品です。

 

 

 

タウリン
 
  • 抗酸化アミノ酸のひとつで、体内では、筋肉、心臓、肝臓、脳、眼の網膜などを構成するアミノ酸の一種で、細胞保護のために細胞を正常な状態に戻そうとする修繕作用があって、血圧が上がれば交感神経を抑制して下げようとし、心臓や肝臓などの臓器機能が鈍ればそれを改善しようとして働きます。
  • 肝細胞の働きを助けて胆汁の分泌を促進し、肝臓の全体的な働きを高めてくれることで、コレステロールの代謝を良くして、血中コレステロールを下げて、血栓や動脈硬化を防いでくれます。
  • すい臓のインシュリンの分泌を促進させる作用も認められています。
  • 強い抗酸化作用があって、細胞をフリーラジカルから守るとともに免疫強化作用があります。
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レシチン
 
  • レシチンはリン脂質という脂肪の一種で、脂肪酸、コリン、グリセリンの複合体のことです。
  • 身体の中で水と脂を混ぜ合わせて不必要な脂肪を体外に排泄する役目をします。血管壁にこびりついたコレステロールを溶かして血中の悪玉コレステロールを体外に排出したり、血圧を下げたり、血液をサラサラにしたりする作用があり、高血圧、脳卒中、動脈硬化、血栓症、狭心症に有効な脂質です。
  • 膵臓の機能を活性化する働きでインシュリンの分泌を正常にし、糖尿病の予防に役立ちます。

 

レクチン
 
  • レクチンとはインゲン豆・大豆・ポテトなどに多く含まれる栄養素で、免疫系を活性化する作用があるもので、ある種のレクチンには癌細胞を抑制できるとも言われています。
  • 身体はたくさんの細胞の集合体ですが、細胞を包んでいる細胞膜の表面にある糖たんぱく質や糖脂肪(結合に糖を含む糖の複合体)はレクチンと結びつきやすく、レクチンは細胞を活性化させる作用があります。細胞は活性化され、凝縮され、分化され、免疫グロブリンを作り、免疫機能を高め、体内で細菌などが増殖するのを防ぎます。

 

ラクトフェリン
 
  • ラクトフェリンとは母乳や牛乳などに含まれる糖たんぱく質です。
  • 身体の中で微生物が繁殖する為には鉄と結びつく必要があります。ラクトフェリンは非常に鉄と結びつきやすいので、微生物が結びつくよりも早く鉄と結びつくことで微生物が鉄を利用できなくします。
  • 腸内の善玉菌を増やし、大腸菌などの悪玉菌の増殖を抑える働きをし、免疫力を増強するのに役立ちます。

 

シスタチン
 
  • 卵(卵白)や牛乳に含まれる成分です。細胞内のタンパク分解酵素の働きを阻害する成分で、外界からの病原体の攻撃に対して身体を守り、ウィルスの感染を防止します。
  • 細胞内に存在しているシスタチンα・β、分泌性のシスタチンC・S・卵白シスタチン・牛乳シスタチン、キニローゲンに分類されます。

 

βカロチン
 
  • 非常に優れた抗酸化力を持つβカロチンは脂質の酸化を防ぐ働きがあります。
  • 悪玉コレステロールを減少させてくれることで血中脂肪を正常に保つことができます。

 

ビタミンC
 
  • 臓器の酸化や老化を防いでくれて、消化を助けたり、病気や怪我などの治癒を促進させたり、ショックや感染を防いだり、鉄の吸収や赤血球の生産を促したり、忙しいビタミンです。

 

ビタミンE
 
  • ビタミンAやCと一緒に細胞の活性を促し、酸化を防いでくれる大事な働きを持っています。
  • 抗酸化栄養素として、細胞膜、リポタンパク質、不飽和脂肪酸やビタミンAを酸化から守ってくれます。
  • 赤血球の働きを正常に保ち、筋肉細胞や関節を保護し、循環を改善して心臓発作の原因となる血栓を防ぐ働きや、筋肉系の病気を防ぐ働き、免疫系を強くする働きもあります。

 

フィッシュオイル
 
  • Johns Hopkins大学医学部の実験で人と動物を対象とした実験でフィッシュオイルが胆石の形成を阻止することがわかっています。(この実験は人のコレステロール結石が対象かな?と思いましたが、動物も対象となっているので、ここに載せておきます)

 

キノコ類
 
  • 漢方では干しシイタケを煎じたシイタケ茶が胆嚢の炎症を緩和するとも言われています。そのまま飲めない子はご飯にちょっと混ぜてあげるのも良いかもしれません。
  • キノコ類に含まれるβグルカンは食物繊維の一種で水に溶けるタイプ(水溶性食物繊維)と水に溶けないタイプ(不溶性食物繊維)がありますが、マイタケにはその両方が含まれます。水溶性食物繊維は、善玉菌であるビフィズス菌などを増やしてくれるので腸内環境が良くなります。また糖質の吸収を緩やかにして血糖値の急激な上昇を抑えてくれる働きもあるのでダイエットにもお役立ちです。不溶性食物繊維は水に溶けない分、水分を吸収して膨らみ、腸壁を刺激し、腸の働きを活発にして排便をスムーズにし、同時に腸に溜まった老廃物も一緒に体外に出してくれます。
  • マイタケには他のキノコにはないMXフラクションという成分が含まれます。このMXフラクションは古くなった胆汁酸を吸着させて便と一緒に排泄させる働きがありますので、胆泥のある子にお勧めのキノコです。(わんこにはキノコは生であげられませんがMX-フラクションは130℃以上で分解してしまうため長時間の調理はせず、あげる時は有効成分が流れ出たスープごとあげるのがポイントです)/li>
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低コレステロール
 
  • コレステロール過剰は肝臓にも膵臓にも負担がかかりますので、コレステロールを控えた食事をしましょう。

 

空腹時間について
 
  • 規則正しくバランスの取れた食事を心がけ、食事の感覚が極端に開かないようにします。
  • 食事の感覚が長くなると胆汁が凝縮しすぎて胆嚢の内圧が高くなって、発作が起こりやすくなります。一定の時間に一定の量を!がお約束です。

 胆嚢を守る有効ハーブ

 

ミルクシッスル
 
    • ミルクシッスルは肝機能をブーストして解毒するハーブですが、同時に胆嚢機能を押し上げる力もあります。
 
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    • ミルクシッスルと肝臓の関係は「浄化工場・肝臓を守ろう」に詳しく書かせて頂いていますのでそちらもご参考になさってくださいね。
 

 

ダンディライオン
 
    • ミルクシッスルと同様に、肝臓強壮作用のあるハーブです。
    • 胆汁排出促進効果のある多くのハーブと異なり、作用がとても穏やかなので、胆嚢を刺激して機能を押し上げながらも炎症を悪化させることがありません。
    • ハーブという扱いですが、我が家では「サラダ野菜」として食べていて、CoCoっちは茎の部分が大好きで、そのままバリバリ食べます。
    • 根には胆汁の分泌を促進する作用があります。
 
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 胆嚢に機能するけど使い方に注意が必要なハーブ

 

ターメリック
 
    • ターメリックは、コーチゾン剤とフェニルブタゾンにも匹敵する抗炎症作用があります。
    • 胆汁の分泌を促進させる作用があるから、胆管閉塞や胆石の場合は禁忌ハーブとされています
    • 胆汁分泌を促進することで悪玉コレステロールを下げます。
    • 腸のコンディションを整えガスの発生を抑えたり、セクレチン、ガストリン、重炭酸ソーダおよび膵臓の酵素の分泌を増加させて、消化器官の調子を整えてくれます。
    • 誤って多量に摂取すると胃を荒らすので気をつけてね。
 
 
胆嚢は肝臓と膵臓の影響を受けやすい臓器ですので、肝臓と膵臓を守る食事のポイントも参考になさってくださいね。
 

 
 
食材については 「症状別食材コーナー」 もご参考になさって下さいね

 

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 しっかり予防、ちょっとしたこと

 

胆嚢炎や胆石・胆泥は、細菌感染によるものも多いので
免疫力を落とさず、感染しにくい強い身体作りを心がけましょう。
 
他の消化管からの二次感染から罹るケースも多いので
しっかりした消化と吸収で、健康な消化機能を維持することも大切です。

 

肝臓に効くツボマッサージもしてあげてね~!
 

 

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さぁ春はすぐそこ!

新陳代謝もうんと盛んになってくるこの季節、
みんな美味しいものをニコニコ笑顔で食べて、しっかり消化吸収して、
季節の匂いをいっぱい嗅いで楽しく運動して、
元気いっぱいにハッピーに過ごしましょうね~!
 
 
Mar.2012

 

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