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 3月 15, 2013  PawPawClub, PawPawお勉強室  病気のケア, 毎日のケア・元気に過ごすヒント,  * 病気と家庭でできること,  * ツボマッサージ

chuchu-from-kakomie.jpg症状別ツボをマッサージしよう

 

つぼマッサージの第1回、去年の9月はお顔のツボ、
2回目の10月は免疫力アップのツボ、
3回目の11月は心臓のツボをお勉強しました。
4回目になる今月は肝臓と胆嚢に効果のあるツボです。

季節は春!5エレメントによれば春は03/21-06/06で、
肝臓と胆嚢にエネルギーが集中する季節です。
ちなみに03/20まで季節の変わり目では胃と脾臓に注意する時期です。
この時期に胃や脾臓が問題を起こすと
次の季節の肝臓と胆嚢に十分なエネルギーが送られません。
なので、これからの季節は胃を大事にして、
それから次に肝臓や胆嚢に注意をしてあげてください。

4回目なので、みんなもママさんたちもマッサージに慣れてきて
かなり上手になられたママさんも多いのでは?
特に問題がなくてもその臓器に効果のあるツボをマッサージしてあげることで
機能をブーストして、強化できますので、「病気の予防」につながります。
いっぱい体をナデナデしてあげながら
「ここはこんな部分にいいんだよ~!」って楽しみながら
マッサージをしていただければいいなって思います。

春は新陳代謝も盛んになる季節、肝臓の働きをしっかりブーストして、
毒物やケミカル成分をしっかり浄化して免疫力増強を図りましょう。
春に向かう準備をしっかりしたら、元気におんもにレッツゴ~!

 

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iiko.gif 身体にはツボがいっぱい!

 

全てをあげたらキリがないほど身体にはツボがいっぱい!
背骨の左右にもいろいろな臓器のツボが集まっています。
 
背骨の左右は上から
肺のツボ・心臓のツボ・肝臓のツボ・胆嚢のツボ・脾臓のツボ・
胃のツボ・腎臓のツボ・大腸のツボ・小腸のツボ・膀胱のツボと並んでいます。

 

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iiko.gif 背骨の両側のツボって位置が難しいよね

 

確かに慣れないうちは上から何番目っていうのがわかりにくい!
でもね、間違って押してもそんなに悪い影響が出るものではない。
 
ただ、「マッサージは筋肉やツボに対してだけ。
骨を揉みほぐしてはしてはいけない」という原則に沿って行ってください。

私は指圧師ではありませんので、ツボの位置もピタリと当てられないのですが、
本を見ながら「だいだいここらあたりだね」と適当に押してみます。
反応を見ていると「気持ちいい場所」というはわかります。

それでも正確にツボが押せているかが不安なので、その周りの幅広いマッサージもします。
私たちが人の肩や背中をもんであげる(もんでもらう)時だって同じですよね。
そういった意味で、スキンシップの延長でトライしてみてもいいですね。

愛情込めて「よくなれ~」のおまじないをかけながら行ってあげてくださいね。
「気持ちを込める」という事は「元気な気を送ってあげる」という意味もあります。

 

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iiko.gif マッサージを始める前に

 

ママもわんこもリラックスしながらまったりと行ってください。
ツボを押す前に、まずは背中を上から下にゆったりと4-5回なでてあげて
緊張をほぐしてあげてから始めるのがお約束です。
 
(癌治療などをしている子はリンパ節などを刺激することで
転移させてしまう可能性もありますので
必ず獣医さんや専門の方に相談してから行ってください)

 

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iiko.gif 反抗期?肝臓からのサイン

 

人間も同じですが肝機能が低下するとイライラしたり怒りっぽくなったりします。
わんこやにゃんこたちも同じで、肝機能が低下するとイライラ発散のために
ママの言うことを聞かなくなったり、呼んでも来なかったり、物を破壊したりと
まるで「反抗期?」って思うような行動をとります。
ママに叱られるとますますイライラが貯まるので、肝機能に影響を及ぼします。
 
喧嘩をして絶交状態でもないのに上記のような行動を取るときは
肝機能が弱っている可能性もありますので
愛情マッサージで、肝機能をブーストしてあげてくださいね。

 

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iiko.gif 肝臓のツボ

 

春は肝臓と胆嚢にしっかりエネルギーを送ってあげる必要がある季節。
みんな気持ちよくマッサージを受けて、楽しく浄化機能を高めましょうね。

 


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肝兪(かんゆ

 i

巨闕(こけつ)

 m

中かん(ちゅうかん)

 e

胆兪(たんゆ)

 j

足臨泣(あしりんきゅう)

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章門(しょうもん)

 f

行間(こうかん)

 K

三陰交(さんいんこう)

 R

後三里(ごさんり)

 g

太衝(たいしょう)

 k

環跳(かんちょう)    

 h

期門(きもん)

 l

陽陵泉(ようりょうせん)    

 

 肝臓・胆嚢機能をサポートしてくれて体内浄化をブーストしてくれるツボたち

 

d
肝兪
(かんゆ)
BL18/Liver's Hollow
  • 9番目と10番目の肋骨の間。犬の肋骨は人間よりも1対多い13対なので、一番後ろの肋骨を13として数えると、最初の間が12と13、次が11と12、次が10と11、そしてその次が9と10なので、一番後ろの肋骨から数えて4つ目の窪みとなります。
  • 背骨の両側で肋骨の間の場合、大きな子は左右6センチと言われていますがチビ犬の場合は背骨から指1-2本分強くらい外側です。
  • 肝機能のバランスを保ち、肝機能をブーストするので、すべての肝臓障害と眼病に効果があります。
  • 大きな子であれば背中側から両側の窪みに親指を入れてやや強めに30秒くらい押してあげます。う~~んとチビ犬の場合は親指と中指で背骨を挟むようにして左右のツボを一緒に押してあげても良いです。うちのCoCoっちサイズだと両手で指を直角に当てて押してあげる方法が気持ちいいみたいです。

 

e
胆兪
(たんゆ)
BL19/
Gall Bladder's Hollow
  • 10番目と11番目の肋骨の間。犬の肋骨は人間よりも1対多い13対なので、一番後ろの肋骨を13として数えると、最初の間が12と13、次が11と12、次が10と11なので、一番後ろの肋骨から数えて3つ目の窪みとなります。
  • 胆嚢機能をブーストするツボです。胆汁の出が悪い場合、胆石や胆泥などにも効果があるツボです。
  • こちらもすべての肝臓障害と眼病にも効果があります。
  • 肝兪同様に窪みに指を入れて30秒くらい押してあげます。

 

f
行間
(こうかん)
LIV2/Walk Between
  • 行間とは2つのものに囲まれたという意味があります。人間では足の親指と人差し指の付け根の間に位置しますので、わんこやにゃんこの場合は後ろ足の指の間で指の骨と足の骨の間になります。(Pawを人間の足と考えて位置を知る方法だと狼爪を親指とすると狼爪のある肉球と1番内側の肉球の間の上側で、指の骨と足の骨の間となります)
  • 肝臓の熱を取り、イライラ、肋間神経痛、胆石、吐き気、子宮出血などに効果のあるツボです。
  • かかとををママの手で持ってツボを30秒くらい押してあげます。

 

g
太衝
(たいしょう)
LIV3/Great Pouring
  • 人間だと親指と人差し指の間を足首の方向に窪みをなぞってゆくと骨の合流点で止まります。ここが太衝のツボです。後ろ足のつま先と足首の間、行間から線を足首に引いた線上で人間と同じように骨の間をなぞってって止まる場所を探してください。ちび犬だとけっこう見つけにくいです。
  • 軽く圧をかけるかあんよを持って軽く上向きにさするようにマッサージしてあげます。
  • 肝臓の経絡の源になるツボですので、血と気を強化してくれ、肝機能を高め、体力回復にも役立つツボです。普段お膝の上にいるときなどもあんよを持って優しくさすってあげてください。

 

h
期門
(きもん)
LIV14/
Expectation's Door
  • 6番目と7番目の肋骨の間の胸のあたり。犬の肋骨は人間よりも1対多い13対なので、一番後ろの肋骨を13として数えると、最初の間が12と13、次が11と12、次が10と11、その次が9と10、その次が8と9、その次が7と8、その次が6と7なので、一番後ろの肋骨から数えて7つ目の窪みとなります。肋骨の始まりの骨はとても見つけにくいので末尾の骨から数えたほうが楽に見つけられます。
  • 肝臓の「気」をブーストしてくれるツボです。
  • 前後に優しくさするか、弱い力で軽くマッサージをしてあげます。

 

i
巨闕(こけつ)
CV14/Great Palace
  • みぞおちのちょうど中央のあたりからちょっと下(人間だとみぞおちの尖った骨から指2本下)に位置するツボです。お腹の真ん中を上下になでるようにマッサージしてあげたり、10秒くらい軽く押さえてあげます。
  • ここは嘔吐を抑えるツボなので、吐き気によって胆汁を吐いたりするのを抑えます。
  • 肝臓の機能が低下すると、血の巡りが悪くなるために、筋肉痛やひきつれ、しびれなどが起こってきますが、巨闕を刺激してあげると血行がよくなり、肩こりや、首の痛み、食欲不振などにも効果があります。
j
足臨泣
(あしりんきゅう)
GB41/
Near Tears on the Foot
  • 人間だと後ろ足の甲で中指と薬指の骨のぶつかる所(探し方は太衝と同じ)なので、わんこやにゃんこの場合も同じようにPawから踵の間の甲にあたる部分。狼爪を親指として3番目と4番目の指の骨がぶつかる場所になります。
  • 名前からなんだか押すと涙が出そうなくらい痛そうなツボって感じがしますが、これは涙の出る眼まで気が届き、眼病にも効果があるツボという意味で、結膜炎などにも効果があります。
  • 肝臓の気を高めて、胆嚢の働きをブーストし、余分な水分を排泄させてくれるツボです。
  • 指を立ててツボに当てて10-15秒ほど押してあげます。

 

k
環跳
(かんちょう)
GB30/Encircling Leap
  • お尻のくぼみで大腿骨頭が骨盤に入る部分にあるツボです。
  • 肝臓の機能が低下すると、血の巡りが悪くなるために、筋肉痛やひきつれ、しびれなどが起こってきます。環跳は腰やお尻、後ろ足のしびれやこわばり、筋肉のひきつれなどを改善するツボです。
  • 小さく円を描くようにグリグリっとマッサージをしてあげるか、ゆっくりと圧をかけてゆっくりと圧を戻すという押し方をします。

 

K
三陰交
(さんいんこう)
SP6/
3 Yin Intersection
or
3 Yin Meeting
  • 後ろ足の内側でチビ犬の場合は踵部分から指1本分上、後ろ足の内側(膝とくるぶしを結んだ線の下から2/5辺り)にあるツボです。
  • 三陰交は肝、脾、腎の三つの経絡が出会う場所なので、ここを押してあげることで消化器官が回復し虚弱体質の改善につながります。
  • 「血」と「水(体液)」を増やすツボなので、血行を改善し、身体の代謝を良くする効果があり、ホルモンバランスも整え、自律神経を安定させてくれます。
  • 熱を取り、消化機能を強化するツボでもあります。
  • ママの親指をツボに当てて、ママの手のひら全体で足首をつかむ感じでツボを優しく刺激してあげます。

 

l
陽陵泉
(ようりょうせん)
GB34/
Yann Tomb Spring
  • 後ろ足の膝のすぐ下、腓骨の上の突起のすぐ下のくぼみにあるツボです。人間では膝の下の外側の出っ張ったところのすぐ下のくぼみにあるツボで、足三里(わんこだと後三里)のツボのすぐ上(足三里=後三里と同じくぼみに位置します)です。
  • 肝機能と胆嚢機能をブーストしてくれるとともに、体中の筋肉の働きと関係のあるツボなので、あらゆる筋肉痛・マヒ・けいれんによく効き、関節、腱、靭帯などの強化にも役立つツボです。
  • 円を描くようになでるか10-15秒ほど押さえてあげます。チビ犬の場合はこの陽陵泉と後三里は一緒に押さえられちゃう感じです。

 

m
中かん
(ちゅうかん)
CV12 (REN12)/
Center of Power
or
Middle Stomach Cavity
  • おへそとみぞおちの中間にあるツボです。中かんの「かん」という字は日本語にはない中国漢字ですが、「胃」を表す漢字だそうです。ここはその名のとおり「胃」のツボで、消化不良、腹痛、嘔吐、急性胃炎、胃痙攣などに効果のあるツボです。
  • いのツボなので嘔吐に関係するツボなので胆汁を吐いたりするのも関係するツボです。優しく下腹部に向かってなでてあげます。

 

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章門
(しょうもん)
LIV13/Bright Gate
  • 肋骨の一番最後の骨から2つ目の骨の先の脇腹に位置するツボです。
  • 脾臓の働きを整え、脾臓の熱を取り去り、肝臓病にも効果があります。
  • 胃腸の働きを整える働きとともに腹部に溜まった水分を排泄させて呼吸を楽にしてくれます。
  • ヒトでは夏バテに効果のあるツボとも言われ、夏バテによる胃腸障害やだるさ、脱力感にも効果があるそうです。
  • 前後に優しくさするか、弱い力で軽くマッサージをしてあげます。

 

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後三里
(ごさんり)
ST36/Foot Three Mile
  • 後ろ足の外側のひざと足首の間の上から1/4のところ(頚骨と腓骨の間で膝関節から下1/4くらいの位置)にあるツボで、気と血を強めてくれるツボです。ヒトだと膝小僧の少し下の外側、親指を膝小僧に当てたら小指が当たる場所で足三里と言います。ママの身体で位置を確かめるとわんこのツボの位置もわかりやすいかも。
  • 胃腸を丈夫にするツボで、胃腸炎・下痢・消化不良・虚弱・胃腸が弱い子、食欲がない子・便秘の子に効果があります。関節炎・腰痛などにも効果があります。
  • 身体全体の「気」を強化し、白血球の生成に役立ち、ヒトでも免疫力・抵抗力を高めるツボとして有名なツボです。但し、熱が出ている場合は触らないでください。
  • ツボに親指を当てて人差し指をその裏側(足の内側)に当てて、はさむ感じで刺激してあげたり、クルクルクルと小さくサーキュレーションを描くように10秒間マッサージをしてあげます。

 

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iiko.gif こんな感じで反応をみながら仲良く試してね!

 

まずはまったりリラックスしてから始めます。
動画をアップしてみましたので、ご参考になさってくださいね。
ツボマッサージ初心者のママにCoCoっちは「そこ違うよ~!」って
ちゃんと言ってくれています。
こうやって一緒に「どこが気持ち良いツボかな?」って学習してゆきます。




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今回で4回目の「つぼマッサージ」
場所によっては見つけにくいツボもありますね。

お勉強室を書いている間、我が家のCoCoっちはお膝の上でネンネしているのですが
時々「え?どこだろう?」とママにツボを確認されては、微妙なお顔をしています。
 
場所が違ってもマッサージしたり触ったり押したりして
気持ちいいお顔をしている場合は、どこかなにかしらのツボにしっかり当たってるので
あまり神経質にならないで「楽しくハッピーに」マッサージしてあげてくださいね。
 
春は新陳代謝も盛んになる季節!
身体の浄化工場もしっかりブーストしてあげましょうね。


さぁ、春はすぐそこ!
みんないっぱいお散歩を楽しんで、タフな筋肉犬になろうね~!

 

Mar.2013

 

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