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  5. シニアのメインテナンス-3・消化機能・食事・ワクチン・元気の底上げ
 11月 15, 2008  PawPawClub, PawPawお勉強室  毎日のケア・元気に過ごすヒント,  * ハッピーシニアになろう

   シニアな子へのサポート-3

 

今回のメインテナンスは、シニアの消化機能について、フードについて、
ワクチンについて、行動のちょっとした変化についてなどを取り上げます。
 
年々少しずつ出てくる身体の変化、それはみんな同じです。
そんな中で、ちょっとした変化のサインを見逃さず、しっかりメインテナンスで
身体も気持ちも生き生きと、元気なシニアを目指しましょうね。
 
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iiko.gif シニアの消化機能の衰え

 

加齢と共に起こるいろいろな障害に対し、健康な免疫システムを維持する上で
消化機能を正常に保つことはとても重要です。
 
幸い、わんこやにゃんこたちは、フライやピザ、ハンバーガーや
炭酸飲料やアルコールといった食べ物を食べないだけ
飼い主よりも健康であると言えます。

あるサプリメント会社の統計によると、
最も需要の高いサプリメントは消化補助サプリメントと報告されています。

消化酵素や乳酸菌などの食物に含まれる菌類は、
食べ物の消化と分解を助け、腸内の善玉菌の働きを活発にして、
腸のフローラ(腸内細菌の草むらのようなもの)環境を正常に保ちます。
 
プロバイオティクスの効果は彼らの生存力に依存していますが、
ドライフードや缶フードなどの製造プロセスの中での圧力や
加熱温度に耐えることは非常に難しいのが事実です。
いくつかのペットフード会社では調理前の生の材料に消化酵素を加えています。
それに対して調理過程が全て終了した段階でプロバイオティクスを加えている会社もあります。

しかしながら室温で且つ何度も開け閉めをし空気に触れる中で
Lactobacillus(乳酸菌)やBifidobacterium(ビフィズス菌)の生存力を維持するのは難しいため
現在はプレバイオティクス、プロバイオティクス、消化酵素、
および高繊維質の食事を与えることは当たり前のこととなってきています。
 
消化機能が活発で、快食・快便であること
今日も「ウンチすっきり!お腹が空きました~!ご飯がおいしい~!」
これはすべての生物の幸せのベースですよね。

 

 健康な消化機能のキーワードとなる栄養素たち 

 

プロバイオティクスバクテリア
Probiotic bacteria
 
  • プロバイオティクスバクテリアはフレンドリーバクテリア(有益バクテリアまたは身体に良いバクテリア)とも呼ばれるもので、免疫システムを正常に保つために働いたり、身体を感染から守ったりする微生物のことで、消化管内の細菌バランスを改善し、有益なバクテリアの増殖を促進する微生物の総称で、消化を助ける酵素の産生にも携わっています。
  • 一言ででいえば「腸内バランスを改善することにより身体に有益な効果をもたらす生菌添加物」のことで、乳酸菌などもこのプロバイオテックスの分類に入ります。大きな意味では身体を守ってくれる「微生物」の意味です。
  • 代表的なものには、Lactobacillus(乳酸菌)、Bifidobacterium(ビフィズス菌)、温度や空気に強いPediococcus(ペディオコッカス菌)などの乳酸菌類やSaccharomyces(酵母菌)などがあります。
  • 人における検証においては、繰り返しやすい尿路感染に対してプロバイオティクスが有効であるという効果結果が増大しています。

 

プレバイオティクス
Prebiotics
 
  • プレバイオティクスは消化管内の善玉菌の増殖を促進し、悪玉菌の増殖を抑制します。
  • フラクトオリゴサッカライド(オリゴ糖)はプレバイオティクスの代表的なものですがマンナンオリゴサッカライド(マンナンオリゴ糖)も腸の中で分解されたり、吸着されたりしない優秀なプレバイオティックです。酵素によって生み出されたオリゴ糖は胃や小腸で消化酵素によって消化吸収されることなく大腸に達して腸内の善玉菌であるビフィズス菌の増殖源となって、悪玉菌といわれる大腸菌・ウェルシュ菌等を駆逐することにより、免疫細胞の機能が高まります。(病原性バクテリアは糖類にくっつきやすい性質を持っていますのでこれらの盗塁にくっついて体外に排泄されます)
  • 抗アレルギー効果や抗癌作用などは有名ですが、ピロリ菌や歯周病菌に対しても有効に働いてくれます。(デンタトリーツにも入っています)
  • 水溶性のファイバー(食物繊維)もプレバイオテックスファイバーと呼ばれます。イヌリン(多糖類)、ビーツ(サトウダイコンの一種です)、大豆外皮などが代表的なものです。

 

消化酵素
Digestive enzymes
 
    • 消化酵素は食物が胃、小腸、および大腸を通り抜ける時に分解と栄養分の吸収を助ける働きをします。
    • シニアへの補給としては植物ベースの消化酵素(アミラーゼ・ラクトース・セルロース)の方が、pHや温度に対する安定性の良さから動物性消化(すい臓)酵素(アミラーゼ・リパーゼ・プロテアーゼ・トリプシン・キモトリプシン)よりも良いと言われています。

 消化酵素&プロバイオティクスはPaw's AGEに入っています。消化酵素のそれぞれの働きは商品ページの内容成分の記載もご参考になさって下さいね!みんなの笑顔のご感想がご希望になれますように。 

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ブリュワーズイースト
(醸造用イースト)
Brewer's yeast
 
  • 醸造用イーストは酵素、B複雑なビタミン、および腸の健康を支える他の栄養物を多く含んでいます。

 

 

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iiko.gif シニアペットフードについて

 

* これはこちらの獣医さんが雑誌に書かれた記事をできるだけ忠実に訳していますが
フードに関してはいろいろな意見があると思いますので
あくまで「ひとつの意見として」とらえて下さいね。
(その子、その子によって、お食事の制限がある子もいて
代謝や内臓機能のレベルによっても違ってきます)
 
シニアのペットフードにはどれがベストかというものはありません。
犬種によってももちろんのこと、どのようなライフスタイルか、どのような環境か、
その子の抱える問題点、今までの健康状態、
そのような全てにおいて違って当然です。
 
そんな中で、すべてに共通して言えることは
チキン、ビーフ、ラム、魚など、良質の動物性タンパクが含まれている事は必須です。
(副産物や植物性であって動物性に見立てたタンパク質ではないもの、例えば
ベジタブルバーガーのような肉に見せかけた植物タンパクのことを言っています)
それに適度に制限された脂肪と食物繊維、
バランスのとれたビタミンとミネラルが含まれているべきです。
 
最近のシニア用のペットフードの表示にはよく
グルコサミンやコンドロイチンを強化してあると表示されていますが、
現在の獣医の研究の観点からは、効果を生むレベル(含有量)ではないようです。
 
消化酵素とプロバイオテックに関してもラベルに表示されていますが、
全ての加工後にフードに組み入れている場合は役立っていますが、
加工前にそれらを加えられている場合は栄養面での恩恵はなく
それはただ「加えている」というだけのコマーシャル効果のみを意味します。
 
ドライフードにおいては、たとえ大型犬であっても
粒が細かい方がより消化しやすく吸収されやすいので、
シニアの食事としては「小粒であること」が適しています。
 
小麦ふすま(Wheat bran)などの植物ファイバーは、
便秘を防ぎ、腸の健康を促進する助けになりますので
シニアの食事には取り入れたいものの一つです。
 
また多くのペットフード会社がシニアダイエット用に「ライト」として
プロテイン量を減らしたフードを提供していますが、
これらの特別なフードは実際に効果が立証されていないばかりか
何らかの害があるかもしれません。
 
運動と食事摂取量の管理(炭水化物の過剰摂取をしない、
テーブルフードをあげない、おやつをあげすぎないなど)は
シニアペットの太りすぎを防ぐ最も良い方法です。
(これは私たちでも同じと考えれば当たり前のことですね。
特に代謝が落ちてくるシニアではとても大切です)
 
ここ10年間の研究データは高タンパクの食事が腎臓病の
原因となると示唆した以前の研究をくつがえしました。
犬により多くのタンパク質を与えることは、
彼らの生命維持に重要な臓器にストレスを与えることにはなりません。

犬の腎臓病(CRD)の進行に対して、高タンパク食の効果を調べている
最も有名な臨床試験では、CRDと診断されたグループを2つに分けて、
それぞれのグループに高タンパク食と低タンパク食を与えました。
高タンパク食を与えたグループは低タンパク食を与えたグループと比較して、
著しい進行状況は確認されませんでした。
病気によるタンパク質レベルの高い犬においてさえも
食事による過剰タンパク質は腎機能を損なうようには見えず、
(グループとしてではなく)個別のデータでは
高タンパク食を与えたグループのCRD犬の何匹かには改善結果さえ認められました。

  

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iiko.gif シニアな子のワクチン接種について

 

過去のデータからは一つの最善のプロトコルを決定するには不十分であることから
AVMA (The American Veterinary Association = アメリカ獣医師協会)は
2002年に各獣医師に「患者各自の予防接種プロトコルをカスタマイズするよう」訴えました。

その後、2006年にはAAHA(The American Hospital Association = アメリカ病院協会)は
犬のワクチンに対して中心となる数種をカテゴリー分けしたガイドラインを提供しましたが、
オプショナルワクチン(主となるコアワクチン以外のもので義務付けされていないもの)に関しては
「全く推奨されない」というチョイスも含んでいました。
その内容は以下のとおりです。

 

 シニアわんこのワクチンの禁忌など 

 

コアワクチン
 
  • ヘパタイティス(Hepatitis/adenovirus-2 犬肝炎=アデノウィルス2型)、ジステンパー (Distemper) 、パルボウイルス (Parvovirus) 、狂犬病 (Rabies) が「コアワクチン(主となる予防接種)」です。
  • このコアワクチンはすべての子犬のための3シリーズとして接種されますが、子犬の時に受けた予防接種の免疫が生涯にわたって維持する事が研究によってわかっています。
  • 狂犬病ワクチンだけは(こちらでは)州によって法律で定められていますので、シニアになってからも3年ごとに摂取しなくてはならないワクチンです。

 

オプショナルワクチン
 
  • レプトスピラ (Leptospirosis)、ライム病 (Lyme disease)、ボルデテラ (Bordetella)、パラインフルエンザ (Parainfluenza)は、オプショナルワクチンで、環境によって(患者と接触したり)罹るリスクがある場合にだけ接種します。
  • これらのオプショナルワクチンはシニアの子に対しては「必要なし」とみなされるワクチンです。
  • 実際、公園やドッグウォークを毎日あるいは定期的にお散歩している子の場合は、空中のパラインフルエンザウイルスやBordetellaなどケンネルコフの原因となるウィルスに対して、自然な免疫を獲得しています。

 

シニアの禁忌ワクチン
 
  • アデノウィルス1型 (Adenovirus-1)、コロナウイルス(Coronavirus) 、ジアルジア (Giardia)、ガラガラヘビの毒 (Rattlesnake venom) とPorphyromonas sp.に起因する歯周病予防ワクチンは、シニア犬に推薦されません。(これらのワクチンに関しては、どのような年齢の犬に対しても推奨されません)

  

AAFP(The American Association of Feline Practitioners=猫に対する開業医協会) は
2007年にワクチンに関するガイドラインを以下のように提唱しています。

 

 にゃんこのワクチン 

 

コアワクチン
 
  • ネコパルボウィルス(Feline parvovirus/panleukopenia)、ネコヘルペスウイルス-1(Feline herpesvirus-1)、Felineカリチウイルス(Feline calicivirus)と狂犬病ウィルス(Rabies)は全ての子猫と成ネコに推奨されます。

 

オプショナルワクチン
 
  • シェルターや飼育所の子猫や成ネコに対してはネコ白血病(feline leukemia)やネコ免疫不全ウィルス(feline immunodeficiency virus = FIV)、ネコクラミジア(Chlamydophila felis)、気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)に対するワクチンを推奨しています。
 
 
* ワクチンに関しては以下の記事もご参考になさってください。
 
  
 

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iiko.gif シニアの行動変化について

 

シニアになると身体の諸器官の自然な老化によって行動に変化が起きてきます。
視覚や聴覚や触覚が鈍ったりしますので
そっとしておいてあげることが必要な時も出てきます。
 
また、シニアになると記憶と思案処理が落ちてくるのも自然な変化です。
ひどい時は方向感覚を失うことさえあります。
命令に対しても従順とは逆の方向に行く子も多く、
それまでコマンドをよく理解して従順だった子が
シニアになって急に噛むようになる場合さえあります。
 
老犬性の認知障害は夜中の徘徊や
目的の場所に辿りつくまでに脇道にそれてしまい、
到達できないといった行動にも現れてきます。
 
体温調整のメカニズムも老化によって衰えてきますので
熱い、冷たいの感覚も感じにくくなってきますので
事故につながらないよう注意してあげる必要が出てきます。
 
病気または臓器機能不全のサインは、注意深く観察する必要があります。
たとえば腎臓や膀胱の病気は、おしっこの量が増加した、
または1回のおしっこの量は減って頻回になった、
おしっことおしっこの間の不快感または尿漏れ、尿失禁などの症状があります。
同様に、ウンチの量の変化や頻度、排便の回数の増加や低下、排便困難などは
内臓の機能障害や腫瘍と結びつく場合もあります。
 
ホルモン類の生産過剰または減少によって、無気力、落ち込み、
短気または攻撃性を含むいろいろな行動の変化が起きることがあります。
また直接中枢神経系に影響を及ぼすような病気の経過中も、
行動の変化を引き起こすことがありえます。

シニアにとって定期的な獣医さんでの徹底的な身体検査は、
こういった基礎疾患の早期発見につながります。

 

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iiko.gif 目指せハッピーお達者シニア・7つのステップ

 

1. 適度な運動を続けられる身体でいましょう

 

もしも遊ぶことに関心を示さなくなってきたとしたら、
それはただ、遊びに対して興味を失ったと決めつけないで、
関節に問題がないかチェックしてください。わんこたちは本来とても遊び好きです。

悪化する前に抗酸化でしっかり予防、そして問題が出てきたらしっかりサポート、
毎日の遊びやお散歩がいつまでも楽しめるシニアでいましょう。
みんないつまでも無邪気でパピーのようにはしゃぐシニアでいてね。

 

2. 快適な環境を作ってあげましょう

 

ネンネするベッドは入りやすい高さですか?
クッションは硬すぎたりしていませんか?
温度差に応じて出たり入ったりできる場所がありますか?
車でお出かけのときには急ブレーキで足を踏ん張らなくても
安心して乗っていられる状態ですか?
シニアになったら重いアクセサリーのついた首輪などではなく
軽くて負担にならない身体に優しいものにしてあげて下さいね。
 
いつも安心してリラックスできる環境、
体力が落ちてくれば落ちてくるほど大切なポイントです。

 

3. 興味の維持をしてあげましょう

 

シニアになると体力に合わせて生活は単調になっていきますが、
そんな中でもお目眼やお耳、感触への刺激となるちょっとしたゲームを楽しんだりして
興味の維持をしてあげましょう。
毎日のお散歩で見る景色やそこで会うお友達との交流も良い刺激になります。
 
お耳が遠くなっても、お目眼が見えなくなっても
わんこたちは感触や匂いで、それらを楽しむことができます。
彼らのそういった気持ちへの働きかけとして続けて下さいね。

 

4. 消化と代謝に気を付けてあげましょう

 

加齢と共に消化機能と新陳代謝が落ちるのは私たちもわんこも同じです。
消化機能の低下は嘔吐や下痢などがサインとなる場合もあります。
すい臓に問題が起こり、充分な消化酵素が出なくなるのは
シニアの一般的な症状の一つでもあります。

ドライフードや缶フードの酵素の働きが0%であるならば、
ナチュラルな食事に切り替えることも大切です。
若い時よりもより消化しやすい形でないと、吸収できません。
きちんと消化吸収してこそ、正常な新陳代謝ができるのです。
しっかりした消化の第一歩は噛むこと、その為には歯周病予防も大切ですね。

 

5. 免疫力をサポートしてあげましょう

 

免疫機能は加齢と共に悪化します。そして、それは様々な症状として現れます。
シニアになると細菌性でウィルス性感染症によりかかりやすくなったり、
病原体に対するひどい免疫反応を起こしやすくなったりします。

フリーラジカルよる細胞のダメージも加齢が進めば進むほど増えてゆき、
正常な細胞を破壊し、正常でない細胞への変化を起こしたりします。
徹底した抗酸化と免疫力アップで、こうした細胞の変化をできるだけ予防しましょう。

 

6. 生活習慣の変化にいち早く気付きましょう

 

全てのキーは「早期発見」これに尽きます。
わんこたちは毎日パターン化した生活をしていますから
「ちょっとの変化」がとても大きな意味を持ちます。
ちょっとでも変化があれば、必ずカレンダーに書き留めておいてください。
毎日の食事に関して、食欲の有無はもちろんのこと
最近食後のゲップがなくなったな・・・とか、
ウンチやおしっこの回数や量や切れなどほんの些細なことでも
注意深く見てあげて下さいね。

シニアの健康はそんな「ママの観察眼」に委ねられています。
カレンダーのメモの獣医さんへの報告が「早期発見」への第一歩です。

 

7. 実践しましょう

 

現在は情報があふれています。情報を集めたら、実践しましょう。
その「実践」が、老化や病気の進行を遅らせることに繋がります。
かかりつけの獣医さんとの連携プレーもとても大切です。
栄養のこと、予防のこと、治療のこと、お家で出来うる全てを実践して下さい。

受診の時はカレンダーのメモを報告して
これからの注意点を確認しながら改善してゆきましょう。
お家での食事のこと、あげているサプリメントのこと、
運動量のこと、それが正しいかどうかも、獣医さんに
一緒に考えてもらえるよう質問をして、回答をもらいましょう。
獣医さんは愛する我が子を守る上での良きアドバイザーでもあります。
きっとその答えが、シニアの子のママとしての「自信」につながります。

 

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いろいろなことをアップデートな資料で見直してみると
チュ~ちゃんがいかに元気でハツラツ、
明るいハッピーシニアだったか再認識して
しっかりとした力強い視線でまっすぐこちらを見ている写真に向かって
何度も何度も「ありがとう」を繰り返しました。
そして、「ハッピーシニアへの道」や「うちの子ファイルを作ろう」を書いた頃の
優しい穏やかな幸せに満ち溢れた時代を振り返っていました。
 
長い間闘病生活をしていたチャ~くんと過ごした日々は
毎日が綱渡りのような不安を抱えていましたが
それでも一体となって頑張り抜いた時間は大切なかけがえのない宝物、
今も胸の中でキラキラと輝き続けています。

シニアの子と一緒に暮らしていると「このまま時を止めたい」と思う事があります。
うちではブラッシングの後は毎日ハグハグの時間でした。
「この温もりを永遠に覚えていたい、このまま永遠に一緒に石になってしまいたい」
そう思うほど幸せに満ち溢れた時間でした。
その思いはシニアになってゆけばゆくほど強く、
「どうか神様、まだお迎えに来ないでください」と祈る思いに変わってゆきました。
今も腕を抱っこの形にすると感触や温かさが蘇り、永遠の幸せ感に包まれます。
 
一緒に過ごした日々は「おはよう!今日もハッピーに過ごそうね!」から始まり
「今日もありがとう!幸せだったね」で終わる1日、そんな1日1日の連続でした。
だから今も毎日が「ありがとう」の連続なのです。
 
時間は全てのものに平等に流れてゆき、止めることはできません。
どんなに精一杯のことをしても足りないと思ってしまうのが人間だから
毎日をできる限り一緒に、後悔のないように
かけがえのない「一緒に過ごす時」をいとおしんで過ごしてくださいね。
シニアの子と過ごす毎日は、1日1日が宝物です。
 
いつの日か神様に呼ばれるその日まで、
愛しい愛しい子たちが幸せなシニア生活を送れますように、
病気を抱えている子たちも痛いことや苦しいことがなく、
いつも嬉しさにあふれ、笑顔いっぱいで毎日を過ごせますように・・・
     チャ~くん&チュ~ちゃん、今日もお空からみんなを見守っていてね。 

シニアになってゆくこと、それは「一緒に幸せな思い出を一つ一つ重ねてゆくこと」です。
みんなが元気に、今日も幸せな思い出をまた一つ、笑顔で重ねていますように・・・
おんもは木枯らしが吹き始めるこの季節、
みんな体力を蓄えて寒さに負けない元気わんこで過ごそうね!

北風なんかへっちゃらで今日もお散歩へゴ~!
しっかり運動して筋力をつけておくこと、
これはスーパーシニアへの第一歩ですよ。

 

常夏のマイアミでもこの季節からぐっと秋の気配が深まります。
  気温は下がり、澄み切った空気と空の高さは、心の深い所にそっとしみ込み
高く遠い空に向かって思わず「おぉ~い!!」と叫びたくなります。 
空気が冷えてくると夜空の星の輝きも心に沁み入るようにきれいです。
晩秋が遠い思い出を呼び起こすのはそんな澄んだ空気の魔法が掛かっているからかもしれません。
 

Nov.2008

 

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