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  5. ベリーベリーで美味しく抗酸化!
 4月 13, 2024  PawPawClub, PawPawお勉強室  手作り食と食材・栄養のこと  * 食材について・選び方 栄養素のこと

 
  スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです 
 
 
 美味しいベリーたち、実はとっても優秀食材です!
 
春ですね~!日本では春はいちご狩りの季節かな?
フロリダは今、ブルーベリーのシーズンです。
 
みんなはベリー類は好きかな?
 
美味しいベリー類たちはビタミンや抗酸化物質がいっぱいで
とっても優秀食材なのです。
 
今回はベリーごとの栄養素と有効性を分析します。
我が家ではCoっちゃんのお誕生日プレートや
クリスマスわんこディナーにもよく使っていた食材でもあります。
 
「日本では新鮮なベリー類、そんなに種類手に入らないです」の場合も大丈夫!
ブルーベリーのように「冷凍のものの方が吸収率が上がるベリー」もあります。
 
冷凍のミックスベリーも生のものと栄養価はあまり変わらないので
みんなもぜひおやつやご飯のトッピングに取り入れてもらってね!
 
 
 
 
 ベリーたちはとっても優秀なアンチエイジング食品!
 
ハーバード大学の疫学・栄養学教授エリック・リム氏は、
2021年8月2日のワシントン・ポストの記事
Chan School of Public Healthの中で
「ベリー類をより多く食べる人は、より長生きするようである」と述べ
季節ごとに新鮮なベリーを毎日カップ1杯食べることを提案しました。
 
この記事では、ベリーにはカリウム、マグネシウム、ビタミンCとK、繊維質、
プレバイオティクス(腸の健康を促進する炭水化物)が含まれていると述べています。
 
同時にハーバード・チャン・スクールの研究者らが共同執筆した研究では、
ブルーベリーを食べると2型糖尿病のリスクが低下する可能性があることが判明しています。
 
また、アントシアニンを多く含む食品(特にブルーベリーとストロベリー)
を食べることによって体重を減らすことができるという事、
そして、ベリーの摂取は心臓発作のリスクを軽減し、
学習と記憶を促進する可能性があると考えられています。
 
新鮮なベリー類はもちろんですが、冷凍のものでも同じ効果があると
述べられています。
 
以下のワシントンポスト紙の記事を参照
Why fresh berries are the most healthy, age-fighting foods around
 
 
 
 
 特にシニアさんやダイエット中の子にお勧め!
 
ほとんどすべてのベリーたちは低カロリーで食物繊維を多く含み
ビタミンCと抗酸化物質を豊富に含んでいます。
 
アンチエイジングにも脳にも心臓にも良いのなら
シニアさんは積極的に摂りたい食材ですよね。
 
さまざまな重要な健康上の利点をもたらすことが証明されているベリーたち
美味しくて低カロリーで香りも良くて、大好きな子たちもきっと多いはず!
 
ここでは果物としてやサプリとして手に入るベリーたちを中心に
身近で手に入ってわんこご飯に加えてあげられるベリーたちの特性をまとめておきます。
 
 
 
 
美味しくて優秀なベリーたち
 
 
ブルーベリー
Shiitake Mushroom
Vaccinium sect. 
Cyanococcus
 
  • ブルーベリーは紫がかった青い実を付けるツツジ科コケモモ属の低木性果樹ですが、大きく分けて北米で最も多く栽培されている品種のハイブッシュブルーベリー(Highbush Brueberrie)と、北欧など北部の夏に育つやや小ぶりで抗酸化物質がより多く含まれているローブッシュブルーベリー(またはワイルドブルーベリー)(Lowbush Blueberries or wild Blueberries)に分類されます。果実は最初は緑色ですが、熟すにしたがって青や紫に変化してゆきます。

  • ブルーベリーは最も栄養価の高いベリー類の一つで、約100gの生のブルーベリー(48kcal)には、タンパク質0.5g、脂質0.1g、炭水化物12.9g、ビタミンA(ベータカロチン当量)55㎍、ビタミンE(αトコフェノール)1.7mg、ビタミンC 9.0mg、食物繊維 3.3gが含まれます。

  • ブルーベリーに多く含まれるベータカロチン(βカロチン)とは、植物が持っているオレンジ色の色素成分で体内で必要に応じてビタミンAに変換される強力な抗酸化物質で過酸化脂質のもとである活性酸素の発生を防ぎます。

  • ブルーベリーにはアントシアニンというポリフェノールの一種である抗酸化物質が含まれます。アントシアニンは網膜でロドプシンという光を伝達するタンパク質の再合成を促進する作用がありますので、シニアさんの白内障予防にお役立ち食材です。
  • ビタミンAは、薄暗いところでも見える夜間視力の維持や、外界からのバリアである皮膚や粘膜を健康に保ち、免疫力の保持に貢献しています。ビタミンAになる主なカロテンの仲間はプロビタミンAと呼ばれ、αカロテン、βカロテン、γカロテン、βクリプトキサンチンなどがありますが、βカロテンはその中でも最も効率よくビタミンAに変換されます。脂溶性ビタミンですので、少量の油脂と一緒に摂ると効率的です。(例えばご飯のトッピングにブルーベリーやニンジンを加えたらオリーブオイルやココナツオイルなどを少したらすなど)

  • ブルーベリーには水溶性と不溶性、両方の食物繊維も豊富ですので、するりんウンチ応援団です。

  • ブルーベリーは冷凍の方が栄養価が高いと言われますが、その理由は冷凍されることで皮の組織が分解しやすくなり、吸収しやすくなるからだそうです。なので、「新鮮なものでも傷む前に冷凍」が良いですね。冷凍する際は表面の水分をよく拭いてからがお約束です。

わんこたちへのあげ方
  • 食物繊維、特に不溶性の食物繊維も豊富なのでお腹を壊しやすい子にはうんちの状態を見ながらあげてください。

  • あげる目安はうんちと相談しながらですが、1日あたり体重2キロくらいまでの子なら3粒くらい、体重10キロくらいまでの子には4-6粒くらい、体重20キロくらいまでの子には12粒くらい、20キロ以上の子なら15粒くらいを目安にしてあげて下さいね。(粒によっても大きいのもあれば小さいのもあるので、あくまでウンチの状態を見ながらです)
  • 丸呑みしてしまった場合に備えて、喉に詰まらない大きさに切ってからあげてください。

  • 選ぶときは表面に白いブルーム(農薬と間違いそうですが、これは果実に含まれる脂質から作られた「ろう」が表面に出てきたもので、雨や朝露などの水分をはじいて、果実の病気を防いだり、果実から水分が蒸発するのを防ぎ、新鮮さを保つ働きがあります)が付いているものが、「完熟した新鮮な果実」の証拠なので、ブルームが多いものを選ぶと美味しいものに当たります。

  • 果実の表面はしっかりと艶があるものを選んでください。皺になって柔らかくなっているものは鮮度が落ちているものが多いです。

  • 粒はなるべく大きなものの方が完熟して甘みが強いです。ただ、粒が小さくて渋みがあるものの方がポリフェノールの含有量は高いと言われます。

・・・みんなの大好きな丸ギザ・ベリーヤミーにも入っています・・・

 
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ビルベリー
セイヨウスノキ
Bilberry
Vaccinium myrtillus L.
 
  • ビルベリーとは、上記のブルーベリーの項の中の「北欧など北部の夏に育つやや小ぶりで抗酸化物質がより多く含まれているローブッシュブルーベリー(またはワイルドブルーベリー)(Lowbush Blueberries or wild Blueberries)に分類され、ツツジ科スノキ属 (Vaccinium) のいくつかの低灌木種を指します。

  • ビルベリーはその産地からヨーロッパブルーベリー(European blueberry)とも呼ばれます。ブルーベリーのように房を作らず単一あるいは一対のベリーを付けるのが特徴です。

  • ビルベリーはブルーベリーの原生種と言われ、15種類のアントシアニンを多量に含んでいます。 ビルベリーの実を紫色にしている天然色素でポリフェノールの一種であるアントシアニンを普通のブルーベリーの2-3倍も多く含んでいるのが特徴です。果実は小粒で、柔らかく強い酸味が特徴です。(ポリフェノールが豊富な分、渋みや酸味が強いです)

  • 網膜にはロドプシンという色素があり、再合成と分解を繰り返しながら光の刺激を脳に伝達していますが、このロドプシンの再合成を活性化する働きをするのがアントシアニンフラボノイド配糖体(アントシアノサイド)であるとともに、網膜に栄養を運ぶ毛細血管を丈夫にしてくれます。(ロドプシンは光の明暗を感じる物質です。アントシアノサイドは網膜のロドプシンを速やかに再生させて暗い場所での視力を高めます。)

  • アントシアノサイドは、眼の弱くなった末梢血管を強め、血行を良くすることで視力を回復します。眼精疲労 糖尿病性網膜症 老人性白内障に効果を示します。(アントシアノサイドは、強力な抗酸化物質です)加齢による白内障だけではなく、黄斑変性、緑内障からも目を守る働きがあります。

  • 眼への効果だけが取り上げられがちなビルベリーですが、毛細血管強化作用は心臓の毛細血管の強化にも役立ちます。

  • 実をハーブとして使用することが多いビルベリーですが、葉っぱには血糖を下げる働きがあるので糖尿病の治療補助として使われることもあります。

わんこたちへのあげ方
  • 北欧などで収穫されるものですので、生の果実は市場に出回らず、ローカルで消費されます。(ブルーベリーよりも果実は崩れやすいそうです)なので、エキスやチンキやパウダーなどに加工されて輸出されます。

  • 生の果実や葉っぱは出回らないので大丈夫ではありますが、葉っぱには血糖を低下させる働きがあるので、(果実だけを使っているサプリでない場合は)インシュリン依存型の糖尿病のある子は獣医さんに相談してください。

・・・Paw's Bilberry は北欧産のビルベリーで果実のみを使用しています・・・

 
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ストロベリー
Starawberry
Fragaria
 
  • 見た目も可愛く甘い香りで春を告げるストロベリー。実は「野菜」だと知ってびっくり!果物とは「木の実」で「草の実」は野菜だとか。「果実的野菜」と言われてもなんだかピンとこないのは私だけではないはず・・・。

  • いちごはビタミンCが豊富で、その含有量はフルーツの中でもトップクラスです。(あ、野菜ですね)カルシウムや養蚕まで含まれている優秀食材です。ちなみにいちご100g(31kcal)には、タンパク質0.9g、脂質0.1g、炭水化物8.5g、ビタミンC62mg、カリウム170mg、カルシウム17mg、葉酸90㎍、食物繊維1.4gが含まれています。

  • いちごに含まれるビタミンCの含有量はみかんの2倍だそうです。皮膚や細胞のコラーゲン合成に欠かせないビタミンC、色素沈着を防いだり、美容にも欠かせない栄養素ですが、同時にビタミンEと協力して活性酸素を除去してくれる働きもあります。

  • ナトリウムの排泄に欠かせないカリウムの含有量も多く、細胞分裂に欠かせない栄養素の葉酸も含まれます。

わんこたちへのあげ方
  • いちごはとってもデリケートで農薬を落としにくいのですが、我が家ではホタテ貝殻カルシウムを水で溶いた液に10分ほど浸けたあと、流水で良く洗います。お酢とお水の混合液による洗浄もおすすめです。水10:お酢1の割合で混ぜ合わせ、約10分ほどいちごを浸けておきます。 その後再度流水で洗います。(どちらの方法も10分浸けたあと、洗って水気を切りというのは同じ)ちなみにうちでは全てのお野菜と果物は買ってきてすぐにホタテ貝殻カルシウムに浸けてから水気を拭いて冷蔵します。こうすると農薬が取れるだけでなく長持ちします。

  • ビタミンCは水溶性ビタミンなので水で流れやすいので浸けたり洗ったりは「ヘタを取る前」に。ヘタを取ってからだとビタミンCがどんどん流れてってしまいます。

  • 丸呑みしてしまった場合に備えて、喉に詰まらない大きさに切ってからあげてください。ヘタ固くて消化しにくいので必ず取ってからあげてくださいね。

・・・みんなの大好き丸ギザ・ストロベリーバナナにも入っています・・・

 
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クランベリー
Cranberry
Vaccinium oxycoccos
 
  • クランベリーとは、ツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属の常緑低木で、北半球の酸性(最適pHは4-4.5)の湿地や沼地に生えるツタに実る果実です。酸味が強いので生で食べることはできませんが、ジュースにしたり、煮込んでソースにしたりします。乾燥させると甘味が増しておいしいドライフルーツになります。

  • 北米産クランベリーは食物繊維とビタミンの含有量が高く、尿道炎・膀胱炎・尿道炎・腎盂腎炎など泌尿器系感染症(尿路感染症)の防止効果の高い抗薗作用があります。私自身、過去に何年も膀胱炎を繰り返していたのですが、クランベリーのサプリを飲み始めてここ15年、膀胱炎になっていません。

  • クランベリーには、キニン酸(キナ酸)という成分が多く含まれています。このキニン酸(キナ酸)は体内で代謝されて馬尿酸に変化します。この馬尿酸が感染菌の凝集や尿路上皮に菌が付着することを予防し、尿路感染を予防すると言われています。馬尿酸は酸性物質で、感染菌の増殖を防ぐことにより、尿の混濁が改善されます。また、菌が増殖することによる尿のpHの上昇を防ぎ、菌が生産するアンモニアの発生を防ぎます。

  • 結石は酸性結石、アルカリ性結石がありますが、結石を作る結晶は健康な人でも尿の中に浮遊しています。しかし、結石ができる人はその結晶が凝集することで結石を形成してしまいます。クランベリーには結晶の凝集を防ぐ作用があるといわれています。

  • クランベリーには抗酸化効果の高いプロアントシアニジンが多量に含まれています。また、美白効果の天然ビタミンCやミネラルとビタミンCの吸収を助ける活性酵素を多く含み、しみや色素沈着の予防と回復を促します。

  • 有効成分のリンゴ酸には歯の色素沈着を落とし白い歯にする働きもあり、リンゴ酸は歯磨き粉にも使用されます。また、クランベリーに含まれるプロアントシアニジンの抗菌作用は、お口の中でバクテリアの付着を抑制して歯垢の形成を防ぐと言われています。そういえば、私自身ホワイトニングなどしてないのに歯が白いねと歯医者さんにも言われます。クランベリー効果を実感です!

  • アントシアニン系色素は、黄斑変性を予防しながら眼精疲労の予防と視力の回復を促します。特にドライアイや視力の衰えに効果を発揮します。(ビルベリーと同じ効果)

  • クランベリーに含まれる成分の濃縮タンニンやプロアントシアジニンには、胃潰瘍の原因となるH.ピロリ菌から守る働きがあります。また、含まれるフラボノイド・ケルセチンという黄色を司る色素には、抗癌作用があると言われています。

  • 有効成分のリンゴ酸はクエン酸が疲労の原因となる酸性物質と結合し多種の酸に変化してからクエン酸に戻るというサイクルを活性化させます。そのため、疲労回復を早めるという効果があります。リンゴ酸にはまた交感神経刺激作用による新陳代謝の促進作用もあります。

  • 有効成分のクエン酸は体内を弱アルカリ性に保つことによって、免疫力を高めてくれます。

わんこたちへのあげ方
  • 生で食べるものではなく、加熱してソースにしたり、エキスをジュースにしたり、パウダーをサプリとして摂取したりします。

  • 生や冷凍のものが手に入ったら加熱して柔らかくしたものをよく冷ましてから、種を取るために裏ごししてあげて下さい。(うちではそのままをレンジでチンしてから裏ごししてました)

・・・詳しい効能はPaw's クランベリーのページを見てね!膀胱炎の子のお助けサプリです・・・

 
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・・・みんなの大好きな丸ギザ・ベリーヤミーにも入っています・・・

 
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ラズベリー
Raspberry
Rubus idaeus L. subsp. idaeus
 
  • ラズベリーはバラ科キイチゴ属の低木です。フランス語ではフランボワーズ(framboise)ですね。香りが良くて美味しくて真っ赤で可愛いフォルムなのでPawPawClubのクリスマスクッキングやお誕生日クッキングによく登場するベリーです。Coっちゃんも大好きでした。真っ赤が定番ですが、黒い果実の種類もあります。最近は黄色いラズベリーも良く見かけるようになってきました。

  • ラズベリーはベリーの仲間、ブルーベリーやビルベリーと同じように、アントシアニンなどのポリフェノール類が含まれています。美味しい実にはビタミンCがたっぷり。鉄分・カルシウム・カリウム・ジンクなどのミネラル、ケルセチンやルテインやエラグ酸やクエン酸も含まれています。カルシウムはラズベリー100g中25mgも含まれます。

  • 赤いラズベリーに含まれる、フェノール化合物である「エラグ酸」という物質は、発がん性物質を抑制するだけでなく突然変異を妨げ、またガン発生を防止することが証明されています。エラグ酸は煙草の煙りや食品添加物、石油でできた物質などに生じる発がん物質がDNAと結合するのを阻止し、また発がん物質にさらされたヒト培養細胞のガン発生を減少させます。エラグ酸はベンゼン環を有するフェノール化合物で、フリーラジカルと戦う抗酸化剤の特性を有する水酸基を持っています。エラグ酸は低い濃度ではガン細胞が増殖する動きを遅くし、高濃度ではガン細胞を自滅に導きます。

  • フルーツとしての実だけではなく、葉にもビタミンCをいっぱい含んでいます。消化系の炎症を抑える作用もありますのでハーブティとしても良く飲まれているものです。フラガリン、タンニン、ビタミンB群、ミネラル(鉄、カルシウムほか)、ペクチン、フラボノイドを含み、子宮筋や骨盤の筋肉の調整、収れん作用がある為、子宮内膜症をはじめとするあらゆる婦人疾患に利用されてきたハーブです。月経前症候群や月経痛、貧血にも効果があります。

わんこたちへのあげ方
  • 普通にブルーベリーやストロベリーのようにおやつとして、ご飯のトッピングとしてあげて下さい。ラズベリー好きな子は多いです。食物繊維も多いので糖の吸収を抑えてくれる働きもありますので、ダイエット中の子にもお勧めです。

  • 丸呑みしてしまった場合に備えて、喉に詰まらない大きさに切ってからあげてください。

  • 葉はハーブとして薬効があるものですが、葉と果実は一緒には売られていないのでここでは葉に関する注意事項は省きますが、PawPawハーブデータにはラズベリーリーフとして記載があります。[R]の項目を見てね!(ラズベリーの果実はハーブデータでは「レッドラズベリー」として載せています)

 
 
 
 
ブラックベリー
Blackberry
Rubus fruticosus
 
  • ブラックベリーは、ラズベリーと同様、バラ科キイチゴ属の一群の種または1種の低木およびその果実です。PawPawClubのクリスマスクッキングやお誕生日クッキングにラズベリーの色とコントラストが可愛いので一緒によく登場するベリーです。実が一つ一つほぐれるので、クリスマスクッキングのトナカイさんのお目目にしたりしていました。こちらでもデザートにストロベリーやラズベリー、ブルーベリーなどと合わせてベリーベリーとして使われることが多いです。

  • ブラックベリー100gあたり(43kcal)に含まれる栄養素は、タンパク質 1.39g、炭水化物 9.61g、脂質 0.49g、食物繊維 5.3g、カロチン 128㎍、ビタミンA 214IU、ビタミンE 1.17mg、ビタミンC 21mg、カリウム 162mg、 カルシウム 29mg、マグネシウム 20mg、リン 22mg、鉄 0.62mgととても栄養豊富で、特にビタミンCの含有量が高く、ブラックベリー1カップで1日に必要なビタミンCの50%は摂れてしまいます。

  • ブラックベリーの黒い色はアントシアニンなどのポリフェノールです。主にフラボノールとエラジタンニン(体内でエラグ酸を生成する水溶性タンニン)などのアントシアニンやその他のフェノール化合物が高濃度で含まれており、高い抗酸化力があるとされています。一般にブルーベリー類よりブラックベリー類の方が抗酸化活性が高いと言われます。

  • ブラックベリーのポリフェノールには血液をサラサラにする効果もあると言われます。また、酸味成分のクエン酸は体内に溜まった酸性物質を減少させる効果があります。

  • ブラックベリーのフェノール化合物は、生体内で加齢性神経変性疾患や骨量減少に対する保護効果があり、生体外で低密度リポタンパク質とリポソームの酸化を阻害することができるという研究報告があります。

  • ブラックベリーの抽出物は、細胞シグナル伝達経路を修正し、腫瘍促進因子を抑制することで、生体外および生体内で抗変異原性効果も発揮できるそうです。

わんこたちへのあげ方
  • 完熟したものはとってもデリケートなので、そっとお水の中で揺らすように洗って果肉が潰れて出ないように扱ってください。

  • 実の中には小さいのですが少し硬めの種がありますので、たくさんあげるときは裏ごしして種を取り除いてあげると消化に優しいです。うちではそのままあげていましたが、全く問題なく、きっとうんちに種はそのまま出ていたと思います。

  • 食物繊維の含有量も高いのであげすぎるとうんちが緩くなります。うんちの状態をみながら少量からあげてくださいね。

  • 実が潰れるととっても濃いブルーインクのような色が出ますので注意して扱ってくださいね。

 
 
マルベリー
Mulberry
Morus bombycis
 
 
  • マルベリーとは「桑の実」のことです。白い丸まったお花が咲いてそれが緑からオレンジになって、赤くなって、それが熟すと黒い実になります。我が家のは1.5メートルほどの小さな木なのですが年に4回くらい小さな可愛い実を付けてくれ、Coっちゃんと一緒に良く食べていました。

  • ラズベリーのように、小さい粒が密集して1つの実になっていますが、ラズベリーと比べると形状は細長いです。我が家の木はチビさんなので実が細長くなるほど大きくなりませんが、と~っても甘いのです。糖度は一般に8-15度と言われます。

  • 桑は薬膳でも使われるもので、実の他、葉、皮、枝をすべて余すところなく漢方薬に使われます。漢方の書には、マルベリーの果実の薬膳的な効能として、血を補い、潤いを補い、高血圧を改善し、喘息を改善し、眼と毛髪を健康に保ち、腸を潤して便通を良くし、腎臓機能を整え、五臓を整えるとともに関節の動きも良くすると書かれています。「気」を高め、解毒作用もあるそうです。

  • マルベリーにはデオキシノジリマイシン(DNJ)というインスリンに似た有効成分が含まれています。実にも少し含まれますが、基本的には桑の葉に多く含まれています。デオキシノジリマイシンはα-グルコシダーゼ阻害物質(α-GI)とも言われ、かなり強力に小腸における糖の吸収を遅延させ、食後の高血糖及びインスリン過分泌を抑制します。α-グルコシダーゼ阻害物質は2型糖尿病の発症予防および進展遅延のために注目されている物質です。

  • マルベリー100g(43kcal)には炭水化物9.8㎏、ビタミンA 25IU、ビタミンC 36.4mg、ビタミンE 0.87mg、カルシウム 39mg、鉄1.85mg、マグネシウム 18mg、カリウム 194mg含みます。抗酸化ビタミンを多く含むことから、スーパーフードとして注目されています。

  • マルベリー100gにはファイトケミカルのルテインとゼアキサンチンが136㎍含まれますので、眼に良いベリーでもあります。

  • 脳や脊髄で精神を安定させる抑制性の神経伝達物質であるGABAを含みます。GABAはγ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略語で私たちにも動物にも植物にも体内に存在するアミノ酸で、交感神経の働きを抑制して、興奮した神経を落ち着かせたり、ストレスを緩和したり、睡眠の質を整えたりする効果があります。このような抑制性の神経伝達物質は、脳の神経細胞の約30%を占めており、脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高めてくれます。また、GABAはストレスでぐんと減ってしまいます。Coっちゃんと一緒に完熟したマルベリーを「美味しいね~。幸せだね~。」って食べるとリラックスして幸せな気持ちになっていたのはGABA効果だけではないと思いますが、幸せな気持ちにしてくれるベリーです。

わんこたちへのあげ方
  • そのままであげて下さい。とっても甘くて美味しいのであげ過ぎ注意です。

  • 糖度は一般に8-15度と言われ、糖尿病のある子には糖度が高すぎますので避けてください。

  • 食物繊維も豊富なので、ウンチの状態を見ながらあげてください。

  • うちではバルコニーで採れたものをお水で軽く洗ってあげていました。お水だけで枯れないで育っていますのでベランダ栽培にもお勧めです。

 
 
 
 
 
季節は春まっさかり!
日本中が桜色に染まるこの季節、お日様の日差しも優しくて
お散歩も楽しい良い季節になりましたね。
エリアによってはもう新緑の季節かな?
 
マイアミの日中はもうすっかり初夏の陽気。
それでも湿気は低く雨季に入るまでは過ごしやすい季節です。
 
今回の記事を書いている今も我が家のバルコニーでは
お日様の光をいっぱい浴びてマルベリーの実が毎日2-3個ずつ熟していっています。
 
Coっちゃんと一緒に、お花が咲いては一緒に見て喜び、
実の色が変わって来たらまた喜び、そして熟した実を一緒に食べながら
「美味しいね~!幸せだね~!」ってニコニコしていた日々・・・。
 
そんな幸せな日々を思いながら今日もお空に向かって「ありがとう」と叫びます。
 
 
 
・・ マルベリーの白いお花が咲いたよ ・・ いっぱい実が熟してきたね ・・
 
 
 
・・ 真っ黒なお目目とお鼻でかくれんぼ  ・・ 美味しくて幸せだね ・・
 
 
日本もお花たちが咲き、新葉が芽吹き、命の息吹をいっぱい感じる季節!
優しい季節の中、みんな元気いっぱいに過ごしていてね!
 
Apr.2024
 
 
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