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  5. 身体の中からイースト感染を完治する3ステップ
 10月 12, 2021  PawPawClub, PawPawお勉強室  * 病気と家庭でできること * 元気に過ごすヒント * 栄養素のこと

 
  スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです 
 
 秋だ!イースト菌をやっつけて痒い痒いから脱却!
  
秋ですね~!天高く犬肥える秋!
みんな元気に過ごしていますか?
 
今回は涼しく清々しいこの季節に
皮膚病や腸漏れの原因となるイースト菌をやっつけてしまいましょう!
・・・というお話です。
 
お手手の先やお口周り、真っ赤になってる子はいませんか?
 
今月のみんなのご感想にもあった「爪の垢」
これはCoCoっちもなって、一時お手手からお口周り、
肛門回りまで染まってピンク犬になっていた頃がありました。
 
これはイースト菌の仕業で、一度なるとなかなか治らない。
治ってもお散歩後のお手手洗いの後の湿気や
蒸れでまた繰り返すというやっかいなものです。
 
ここでは部分的に対症的にどうするかではなく
どういったメカニズムで発生するのかということから
根本的な身体の中からの改善方法を考察してゆきます。
 
夏は蒸し暑く、冬は暖房やお洋服で皮膚やお耳が蒸れてしまう、
イースト菌をやっつけるには皮膚コンディションが整いやすい今がベストシーズン!
 
気持ちの良いこの季節にしっかり完治して気持ちよく冬を迎えましょうね。
 
 
 
 イースト菌(酵母)感染症ってなに?
 
イースト菌(酵母)はわんこの腸にわずかに生息する「真菌」で、
腸内細菌の一種として消化を助けています。
 
イースト菌は腸内細菌によって増殖が抑制されることによって
一定量を保っている状態であれば問題は起こりません。
 
しかし、なんらかの原因で腸内のイースト菌が増殖しすぎると
真菌感染症に悩まされるようになります。
特に、わんこにとって大きな問題となるのは、
カンジダ・アルビカンスとマラセチアという2種類のイースト菌(酵母)です。
 
イースト菌たちは腸内で常にカンジダと食物や付着部位を奪い合っています。
この菌たちの生存競争が腸内のイースト菌の異常繁殖を抑え込んでいます。
 
腸には密着し結合することで腸をしっかりと覆っている細胞があり、
これらによって有害なバクテリアやウイルス、イースト菌(酵母)が
腸から血流に入るのを防いでいます。
 
しかし、なんらかの原因でイースト菌が異常繫殖しはじめると、腸内に炎症が起こり、
この炎症によってこれらの腸を覆っている細胞の間が拡がってしまいます。
これが起こると、イースト菌や有毒な副産物が消化管から出て、犬の血液に入ります。
これをリーキーガット(腸漏れ)といいます。
 
リーキーガットがある場合、それはイースト感染(酵母感染)をさらに複雑にします。
リーキーガットとイースト菌感染の症状が重複する部分が多いのはこのためです。
 
イースト菌感染にはいくつかの特徴的なサイン(兆候)があります。
次にこの特徴的なサインを見てゆきましょう。
 
 
 
 イースト感染症のサイン(兆候)
 
あなたの愛犬がイースト菌感染症、リーキーガット、
またはアレルギーを持っているかどうかを確認するのに役立つ
いくつかのはっきりした兆候があります。
 
重要な兆候の1つは変化しやすさです。
イースト菌はpHや温度の変化によって変化するため
皮膚のpHの変化や季節の変化によって繰り返します。
 
特徴的なイースト感染症のサインは以下となります。
 
 足を噛んだり舐めたりする
 足の指の間の毛が濃い赤褐色に変色している
 皮膚が黒い(抜け毛が多い)
 悪臭と脂ぎったコート(脂漏症)
 耳の感染症(外耳炎)や頭を振る、耳を掻く
 下腹部に斑点がある
 尻尾と背中の上部に抜け毛がある
 生殖器の周りが灰色やさび色になる
 下痢を繰り返す
 季節性の花粉症がある
 細菌の二次感染がある
 
これらの兆候を見逃さないことはとても重要です。
なぜなら犬のイースト菌感染症が治療されずに長引けば長引くほど、
根治するのが難しくなるからです。
 
愛犬にこれらの複数の兆候がある場合、
それはイースト感染の治療を必要とするタイミングです。
 
 
イースト感染は以前にもさらっと取り上げています。
まずは簡単に把握!は「イースト感染について」も参考にしてね!
 
 
では次に愛犬のイースト菌の過剰繁殖を止めるために必要な
家庭でできる3つのステップを見てゆきましょう。
 
 
 
 
 家庭でできるイースト感染の療法
 
イースト感染は幸いなことに家庭でできることで治療が可能です。
それには食事療法とライフスタイルの改善が必要です。
 
では、順に考察してゆきましょう。
 
 
 
 ステップ1 : イースト菌に餌を与えない
 
イースト菌には2つの異なる形態があります。
つまりイーストは二形性生物で、生息する環境によってその形態が変化します。
その変化はまるでジキルとハイドのようで驚かされます。
 
イースト菌が良性の場合、
それはバクテリアと一緒に平和に暮らしている単細胞生物です。
このような状態であれば、愛犬に大きな害を及ぼすことはありません。
 
腸内でもお耳でも皮膚でも他の菌とのバランスが取れていれば
「常在菌」として他の菌たちと仲良く存在しているだけです。
 
しかし、時にイースト菌が暴走してしまうことがあります。
 
これはイースト菌に対抗する腸内細菌の数が足りない場合に起こります。
特に抗生物質を使用した後に起こることが多いのですが
(抗生物質によって腸の善玉菌が減ってしまうことによる)
他にも食事や間接的な要因によるものもあります。(記事の後半で取り上げています)
 
こうした要因で、他の腸内細菌の減少によって
イースト菌が他の細菌と餌を取り合う必要がなくなると、
イースト菌はスーパーイーストになり、
単細胞の構造から、より大きく複雑な多細胞の真菌へと変化します。
(向かうところ敵なし状態でさらに強い形態に変異してラスボスになるといった感じ)
 
そうなるとイースト菌はますます多くの食物を必要とするようになり、
周りのものをすべて食べ尽くしてしまいます。
 
この攻撃的なスーパーイーストは60種類以上の毒素を放出し、
これらの毒素は腸内膜を刺激し、炎症を起こして腸壁の細胞の間を広げ、
リーキーガットを引き起こします。
 
そしてイースト菌は炎症によって広がった消化管の穴から逃げ出し、
愛犬の臓器など体内のあらゆる場所に移動します。
 
これらのことからイースト菌感染症を止めるには、
まずイースト菌の餌となるものを断ち、
スーパーイーストにしない、なっても成長させないことが大切です。
 
以下は、知らず知らずのうちに不要なイースト菌に餌を与えている2つの習慣で、
まず最初にこれらを断つことが重要なカギとなります。
 
 
 
イースト菌はでんぷんと糖分が大好物!
 
イースト菌には決定的な弱点があります。
それは「イーストは糖分を食べるのが大好き」なのです!
 
ですから、わんこの食事から炭水化物と糖分を取り除くことで、
イースト菌を飢えさせることができるのです。
 
炭水化物は、糖からなる複雑な鎖です。
炭水化物を食べると体内で糖に変換され、これがイースト菌の餌になります。
 
試しに炭水化物である食パンの一切れを30分ほど口に含んでみてください。
そうすると、パンが甘く感じられるようになるでしょう。
これは唾液中のアミラーゼがデンプンを糖に分解しているからです。
 
このことと同じことがわんこの腸内でも起こります。
そして、その糖が腸内のイースト菌の栄養になるのです。
 
昔、わんこの祖先が食べていた食物(人間の祖先の食物も同様)には、
わずか約4%のデンプンしか含まれていませんでした。
しかし現代のペットフードの殆どはその10倍以上のデンプンを含んでいます。
 
それがたとえ穀物不使用のフード(グレインフリー)であっても、
ジャガイモやサツマイモ、タピオカなどがふんだんに使われていることが多く、
他の穀物使用のドライフードと同じくらいのデンプン量が含まれています。
 
ペットフードに含まれる炭水化物と糖分の原材料は以下のとおりです。
米・雑穀(キビ)・じゃがいも・さつまいも・小麦・トウモロコシ・オートミール・豆類
 
イースト菌感染症のわんこに手作り食が最適な理由は
市販のペットフードのように大量の炭水化物を含んでいないということです。
 
もしあなたの愛犬が現在ドライフードを食べているなら、
生食または穀物を使わない加熱食に切り替える必要があります。
 
また、わんこに果物を与える場合は、
ベリー類など「果糖の少ないもの」を選んであげてください。
 
 
 
 
イースト菌は重金属が大好き!
 
このことはあまり知られていないかもしれませんが、
イースト菌は重金属...特に水銀に特別な親和性を持っています。
 
金属の中には鉄や亜鉛のように身体の中で重要な働きをするものもありますし、
少量であれば有益だったり、多少の量は問題のないものもあります。
しかし、ヒ素、カドミウム、クロム、鉛、水銀などの金属は、
大量に摂取するとわんこにとっても非常に有害です。
 
重金属は有害なフリーラジカルを発生させ、細胞膜にダメージを与え、
深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
 
ヒトの場合、重金属はパーキンソン病やアルツハイマー病、
さらにはガンを引き起こす可能性もあります。
このダメージは酸化ストレスと呼ばれ、体内にサビのように蓄積されてゆきます。
 
重金属は非常に毒性が強く、わんこのタンパク質やDNAまで変化させてしまいます。
 
また、わんこの免疫システムは、重金属を除去することがうまくできません。
そのため、重金属はわんこの体内に留まり、時間をかけて蓄積され、
やがて健康問題を引き起こすようになります。
 
イメージとして重金属は直接身体に入らないって思われるかもしれませんが、
実は以下のような方法でわんこの体内に入っています。
 
 ワクチン接種・産業廃棄物・殺虫剤・除草剤・質の悪い水・魚・ペットフード
 
ヒトに対しての研究では重金属を浄化することで、
腎臓病や心臓病、神経疾患を予防できるという研究結果もあります。
このことは愛犬から重金属を取り除く必要性の確固たる理由にもなります。
 
あなたの愛犬がイースト菌に感染しているなら、
重金属に注意するべき重要な理由がもう一つあります。
 
イースト菌は重金属を貪欲に食べるのが大好きです。
 
研究者は実際に環境中の重金属を吸収する方法としてイースト菌に注目しています。
イースト菌が重金属と結合するという事実は、環境にとっては良いニュースですが、
わんこの身体にとってはそうではありません。
 
イースト菌が腸内でどのように重金属と相互作用するかを調べた実験では
カンジダや他のイーストが腸内で重金属と結合しているようだという報告があります。
重金属が体内を巡る前にイーストが腸内で重金属を捕食してくれるので、
そういった意味では、これは良いニュースではあります。
 
しかし重金属は、腸内に生息する善玉菌にも毒性があります。
水銀などの重金属が腸内細菌を殺してしまうとイースト菌の競争相手が減ってしまい、
その結果、イースト菌の増殖が制御不能になってしまうのです。
 
ですから、わんこの腸内のイースト菌をやっつけたいのであれば、
まずは身体に取り込まれる重金属の量を減らさなければなりません。
 
そのために役立つことは以下のとおりです。
 
可能な限りワクチン接種を避ける・フッ素入りの水を与えない・
大型魚や低品質の魚油を与えない・できる限りオーガニックフードを与える
(一般の農作物に使われているアミノ酸系除草剤グリホサートには
重金属が含まれているというのが理由です)
 
え?ワクチンに重金属?と思った方は「ワクチンの危険性とデトックス」を見てね。
ワクチンに含まれる成分とその危険性を載せています。
 
 
 
わんこの体内に入る重金属を制限したら、次にデトックス!
 
体内の重金属を取り除く作業を始めますが、
その前にイースト菌が死滅する際に身体に起こす毒性のメカニズムにも触れておきます。
 
 
 
イースト菌が死滅する時に発生する問題点
 
イースト菌が死滅すると、アセトアルデヒドという有毒物質が発生します。
アセトアルデヒドは、アルコールを消化する際にできる副産物で、
二日酔いの原因となる毒素と考えられています。
 
このことからイースト菌の死滅によってわんこに二日酔いのような症状が出ることがあります。
また、イースト菌は死滅する際にグリオトキシンという毒素を出して犬の肝臓に害を与えます。
 
イースト菌が死滅させられると
その保持していた有毒な重金属がわんこの循環系に放出されることで
インフルエンザのような症状を引き起こす可能性があります。
 
さらに、イーストが放出した重金属をわんこが解毒する際には、
吐き気、下痢、関節痛などの症状が出ることがあります。
これはヘルクスハイマー反応と呼ばれ、通常は数日から数週間続きます。
 
(ヘルクスハイマー反応とは病気の治療開始後に
死滅した病原菌などを原因として起こる二次的な病的反応のことです)
 
イースト菌の死滅による症状には以下のようなものがあります。
下痢・症状の悪化・目、鼻、皮膚、耳からの分泌物・関節の痛み
 
しかし、これらの症状は数日から数週間程度しか続かず、
その後、愛犬は見た目も気分もずっと良くなっていくはずです。
 
ヘルクスハイマー反応が起こっていると思われる場合、
次の2つの方法でデトックスを助けることができます。
 
 消化酵素を与える 
消化酵素は、死んだイースト細胞を素早く消化して除去するのに役立ちます。
 
 フミン酸やフルボ酸、ベントナイトクレイ、クロレラなどを与える。
これらは重金属との結合を助けます。
 
これらのことは記事の後半で詳しく述べます。
その前にイースト菌退治の次のステップを見てゆきましょう。
 
 
 
 
 ステップ2 :  イーストバイオフィルム(菌膜)を破壊する
 
イースト細胞は、何層にも重なった保護膜を持っています。
この丈夫な外殻はバイオフィルムと呼ばれ、
これがイースト菌を退治しにくいものにしています。
 
(ここで言うバイオフィルムとはイースト菌の表面の「鎧」のようなものですが、
細菌が集まって増殖し、表面に作る膜状のものをバイオフィルムと呼びます。
「歯垢」はその代表的なものです。)
 
逆に言えば、このバイオフィルムが剥がれてしまうと、
イーストは身を守るための安全な鎧を失い、丸裸状態になります。
 
消化酵素は、わんこが食べ物を消化するのを助ける特別なタンパク質で、
この消化酵素はイーストのバイオフィルムを消化することができます。
 
イーストはいくつかの抗真菌薬に対して耐性を持つことができますが、
その変化の中で常に酵素の影響を受けやすくなっています。
(イーストは酵素には常に弱いという意味です)
 
イースト菌のバイオフィルムは主に食物繊維でできていますが
脂肪やタンパク質も含まれています。
ですから、これら3つの物質を分解する消化酵素を使うことが重要です。
 
ここで重要なのが、植物性の消化酵素であるセルラーゼです。
セルラーゼはイーストの殻に含まれる食物繊維を分解しますが
わんこはその体内でセルラーゼを作れないので、別に与える必要がありますが
これは健胃薬や胃腸薬に含まれている成分です。
その他の消化酵素は、バイオフィルム中の脂肪やタンパク質を分解します。
 
 ここで大事なことが一つ!
 
「イースト菌退治目的」では消化酵素は「食間」に与えることが重要です。
食事と一緒に与えると、酵素は食べ物を消化して、酵母の細胞壁を消化しません。
なので空腹時にも安心して与えられる優しい消化酵素がお勧めです。
 
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また酵素はわんこの消化管を酸性にして、
イーストや有害なバクテリアを寄せ付けなくしてくれます。
 
消化酵素のもう一つの利点は、イーストの死滅に伴う症状を緩和できることです。
 
愛犬があまりにも不快な状態になった場合は、
消化酵素を増やすか、抗真菌食品の量を減らします。
 
え?抗真菌食品ってなに?・・・は次のステップで取り上げます。
 
 
 
 
ステップ3 : イースト菌を退治し、浄化し、腸内環境を整える
 
イースト菌の餌になるものを断ち、イースト菌のバイオフィルムを壊した後は
食事に抗真菌性食品やサプリメントを加えます。
 
わんこが許容できる範囲で使用しますが、
イーストの死滅の兆候が見られる場合は、よりゆっくりと行います。
 
そしてイースト菌を退治した後は、
イースト菌が身体に残していった重金属を全て取り除き、身体を浄化します。
その後、イースト菌が過剰繁殖しない腸内環境を整え、しっかりとプロテクトします。
 
 

 
 
このプロセスに対して、まず最初にいくつかの優れた抗真菌食品を取り上げます
 
イースト退治に役立つ抗真菌食品とハーブ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カプリル酸
Caprylic Acid
 
  • カプリル酸は、ココナッツオイルやパームオイルに含まれる中鎖トリグリセリド(MCT)の一種で、カンジダの細胞膜を破壊することで、カンジダを破壊できると考えられています。

  • 研究によると、カプリル酸はいくつかのイースト菌感染症の直接的な治療にも使用されています。

わんこたちへのあげ方と注意点

  • 多くの文献はココナツオイルを勧めており、アレルギー、消化器系、心臓系、免疫系の問題や障害のある場合に最適と言われていますが、ただ、以下のような意見もありますので、参考のために記載しておきます。

  • ココナッツオイルにはラウリン酸が含まれているため、イースト菌の感染症対策には適していません。ラウリン酸は、消化管の炎症を促進しリーキーガットの重要な原因でとなります。良質なMCTオイルは、ココナッツオイルよりもカプリル酸の供給源として優れているかもしれません。同時に、犬のてんかん発作を抑える方法としての可能性も示されています。

 
 

 
 
 
アロエベラ
Aloe vera
 
 
  • アロエは腸管の内壁を保護する粘液分泌物を刺激します。これは腸で起こった炎症により腸壁への刺激を和らげるのに役立ちます。

  • アロエが炎症を和らげると、腸の内壁の細胞が引き締まります。これにより、イースト、バクテリア、その他の粒子が腸壁を通過するのを防ぎます。

わんこたちへのあげ方と注意点
  • あげ方としては、中の透明なジェル部分だけをあげます。葉と透明なジェル部分の間にある黄色い層はラテックスでこの部分には膚の問題を引き起こす可能性のあるアロインと呼ばれる天然化学物質が含まれています。ヒトではこの部分を下剤にする場合がある物質で、わんこがこの部分を大量に食べると、下痢を引き起こして、電解質バランスの崩れを引き起こします。なので、この黄色い層の部分は取り去って(葉を厚めに剥くことで黄色い液が出るのを防げます)あげます。

  • 体重10ポンド(約4.5キロ)あたり小さじ1杯をわんこに与えます。

  • 妊娠中または授乳中の犬にはアロエベラを与えないでください。アロエは母乳を通り抜け、授乳中の子犬に下痢を引き起こす可能性があります。

 
 
 
 
オリーブの葉
Olive Leaf
 
 
 
  • オリーブリーフもカプリル酸と同様にカンジダ菌の細胞膜を破壊すると考えられています。含まれる有効成分、抗真菌物質はオレウロペインで、オリーブオイルの苦い味はこの成分によるものです。

  • オリーブの葉は複数の研究において、イースト菌の予防と管理に役立つことが示されています。

わんこたちへのあげ方
  • オリーブリーフパウダーの場合の投与量です。小型犬には1日ティースプーン1/4杯・中型犬には1日ティースプーン1/2杯・大型犬には1日ティースプーン1杯

  • 徐々に量を増やしていくことができますが(大型犬は1日2回500mgまで)ヘルクスハイマー反応を避けるためにゆっくりと行ってください。

 
 
 
 
ポウ・ダルコ
 Pau D’Arco
 
 
  • ポウ・ダルコは南米の熱帯雨林に生息する実績のある抗真菌剤です。

  • パウダルコにはナフトキノンが含まれており、真菌類(および寄生虫やウイルス)を殺すことができます。

  • さらに、イースト菌を殺すことで知られるラパコールも含まれています。

わんこたちへのあげ方
  • パウダルコはサプリメントとしても販売されていますが、より高品質のものを選んでください。ラパコールの量は木によって異なるので、標準化されたもの(standardized)でなければなりません。

  • ラパコールは妊娠中のわんこには与えてはいけないので注意が必要です。

  • パウダルコはドライハーブとして1日2回、以下の量を食事と一緒に与えます。超小型犬 100mg・小型犬 200mg・中型犬 300mg・大型犬 400mg・超大型犬 500mg

 
 
 
ゴールデンシール
Goldenseal
 
  • ゴールデンシールには、ベルベリンという化合物が含まれています。これはアルカロイドで、植物がカビやバクテリアから身を守るのを助けます。

  • ゴールデンシールは有名な抗真菌薬で、研究では酵母と戦うことが示されています。

わんこたちへのあげ方
  • 妊娠中や低血糖の犬には与えてはならず、大量に長期投与してはいけません。

  • 1日1~2回、以下の量を与えてください。パウダー : 体重20ポンド(約9.0キロ)あたりティースプーン1杯  チンキ剤 : 体重20ポンド(約9.0キロ)あたり5~10滴
 
 

 
 イースト菌退治後の腸内環境の整え方
 
食事を「自分で材料が把握できるもの」に切り替え、
食事や環境に含まれる重金属を減らすことでイーストを駆除し、
ハーブやサプリメント、抗真菌食品で徹底した駆除。
 
ここまで済んだらあとはしっかりとメインテナンスをしてゆきましょう。
 
イースト菌感染症は大変やっかいです。
重金属を徹底的に制限するのは難しいことが多いですし、
カンジダの餌となる食物は腸内に常に存在します。
 
そのため、イーストを寄せ付けないような腸内環境を作る必要があります。
最終ステップとして、その方法について考察してゆきましょう。
 
 
  
腸に有害な化学物質を避ける
 
愛犬の腸内に健全な細菌群があれば、イースト菌が暴走することはありません。
なので、腸の善玉菌や腸壁細胞を弱らせない環境を保つ必要があります。
 
糖質以外に腸内細菌に悪影響を与える一般的なものは以下の通りです。
 
抗生物質 : 抗生物質は悪玉菌と善玉菌の両方を破壊します。
競争相手がいないと、腸内環境をイースト菌が乗っ取って手に負えなくなります。
 
毒素 : わんこの食べ物や水、環境に含まれる毒素は、
イースト菌を抑制する善玉菌にダメージを与えます。避けた方がいいでしょう。
 
不必要なワクチン
薬剤や化学物質
ノミやダニの予防薬
洗浄剤
グリホサート(除草剤)を多く含む食品
コルチゾン治療薬(ステロイド)
甲状腺機能改善薬
ストレス
 
これらはすべて、わんこの腸内に望ましくない変化をもたらします。
 
清潔な食事と生活環境を整えれば、善玉菌の数が減ることはありません。
腸内環境を善玉菌の住みやすい環境に整えたら、次はその環境を持続させる準備です。
 
 
 
プロバイオティクスの添加
 
ミクロビオーム(腸内フローラ)を有益なバクテリアが住むためのより良い場所にしたら
愛犬の食事にプロバイオティクスを追加し始めましょう。
 
プロバイオティクスのサプリメントは数多くありますが、その中から選ぶことができます。
すべてのプロバイオティクスがイーストと闘うわけではありませんが、
以下の菌株には優れた研究結果があります。
そして、これらの菌はわんこの腸内に普通に生息しているものたちです。
 
ラクトバシラス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)
ラクトバシラス・カゼイ(Lactobacillus casei)
ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)
ラクトバチルス・ロイテリ(Lactobacillus reuteri)
ラクトバチルス・ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)
ビフィズス菌(Bifidobacterium bifidum)
ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)
 
 
* お勉強室の「プロバイオテックス」も参考にしてね!
 
 
 
 
 
発酵食品を避ける
 
「え?発酵食品を避ける?プロバイオテックス必要なんじゃないの?」
・・・と、思われると思います。
 
腸の健康にはプロバイオテックスが豊富な発酵食品!! 
かつ上記でプロバイオテックスは大切!と述べていますので
「プロバイオテックスが豊富な発酵食品を避ける」というのは
一見逆説で意味不明かもしれません。
 
「発酵」は食物に含まれる炭水化物や糖を
バクテリアやイーストが食べてそれを分解することで起こります。
 
このことはつまり、「発酵食品に含まれるプレバイオテックスは
わんこの腸内のイースト菌の餌にもなる」ということです。
 
上記の「プロバイオテックスを空腹時にあげる」というのは
「イースト菌に餌を与えないで腸内細菌を元気にする」ということで
 
・・・ このことはつまり ・・・
 
「食品と一緒にあげるとイーストの餌になるからNG」というわけです。
 
そういった意味で、イースト感染が完治するまでは
プロバイオテックスは空腹時!そして発酵食品は避ける!です。
 
 
 
プレバイオティクスをあげよう!
 
プロバイオテックスについて覚えておくべきことは
「プロバイオティクスはわんこの腸内で1日から数日しか生きていられない」
・・・ということです。
 
なので、プロバイオティクスだけをあげるのではなく
プレバイオテックスを一緒にあげる必要があります。
 
 
プレバイオテックスとは・・・
 
まずはプロバイオテックスとプレバイオテックスのおさらいです。
 
プロバイオテックスとは「腸内の善玉菌」
そしてプレバイオテックスとはその「プロバイオテックスの餌になるもの」です。
 
腸内の善玉菌の餌となる食物繊維やオリゴ糖などは細菌ではないので
プロバイオテックスではなく、プレバイオティックス(prebiotics)と呼ばれます。
 
プレバイオテックスである食物繊維やオリゴ糖は、
わんこや私たちが持つ消化酵素では分解できませんが、
腸内にある善玉菌(プロバイオティクス)が持つ分解酵素によって分解され、
短鎖脂肪酸が作り出されます。
 
短鎖脂肪酸とは有機酸の一種である酢酸、プロピオン酸、酪酸などで、
その大部分が大腸で吸収されて直接エネルギー源となったり、
カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルの吸収や
水の吸収のためのエネルギー源となります。
 
酢酸は大腸内を弱酸性にして悪玉菌の増殖を防いでくれ、
酪酸やプロピオン酸は健康な腸粘膜を維持して腸のバリア機能を高めてくれます。
 
食物繊維は水溶性と不溶性がありますが、
どちらも大腸内で発酵、分解されて、善玉菌の餌となります。
 
また、食物繊維は善玉菌の餌となるだけでなく
脳や体の水銀レベルを下げる効果があります。
 
食物繊維はお野菜や果物、豆類に多く含まれます。
オリゴ糖は大豆、ゴボウ、バナナ、ベリー類などに含まれます。
 
以上の事から、「腸内の善玉菌を増やすためにはプレバイオテックス!
善玉菌(プロバイオテックス)の餌になる食物繊維をあげましょう!
 
 
 
 身体に溜まった重金属を取り除こう
 
イースト菌が死滅すると、イースト菌が保持していた有毒な重金属が
わんこの循環系に放出されます。これらはしっかりと取り除く必要があります。
 
食物繊維はこれらの重金属を取り除く仕事をしっかりしてくれますが、
その仕事を助ける食品をいくつかあげておきます。
 
重金属
解毒してくれる食品
アルミニウム
ブロッコリー
水銀
ガーリック・海藻類・キノコ類・コリアンダー・大根
カドニウム
海藻類・ゴボウ・リンゴ・コリアンダー
ゴボウ・キノコ類・コリアンダー・大根
ヒ素
ガーリック・海藻類・キノコ類・コリアンダー・大根
 
 
硫黄を豊富に含む食品は重金属と結合して臓器の酸化によるダメージを軽減してくれます。
ガーリックやブロッコリーなどがこれにあたります。
 
 
また、以下のサプリメントは重金属をキレート(結合)することがわかっています。
 
 グルタチオン : 肝臓の解毒能力を高める働きを持つ
 褐藻類のシトラスペクチン : 昆布やわかめに含まれるペクチン
 タウリンやメチオニン : 硫黄を含むアミノ酸で重金属とのキレート力が強い
* 硫黄は水銀や鉛などの重金属の体外排泄を促してくれます。
 セレン : 抗酸化力の強いミネラル
 フミン酸とフルボ酸 : キレート効果が強い→キレーション(浄化)力が強い
 
 
 
 
 こ重金属を排除する食品で出てきたガーリックについて
 
・・・ これはちょっとオマケの情報です ・・・
 
重金属を浄化する食品の中にガーリックが出てきて
「え?わんこにガーリックはNGリストに載っているんですけど」
・・・と心配される方も多くいらっしゃるかもしれません。
 
しかし、ガーリックは「正しい量を正しくあげれば」とても有益な食材なのです。
 
これはこちらのホリスティック獣医さんのご意見ではありますが、
ただ、ガーリックに関してはご心配な方も多くいらっしゃると思いますので
これはあくまで「一意見」として無視していただいても結構です。
知っておいてもいい情報として、ご参考までに・・・です。
 
「正しく」とは注意点をきちんと守って使うということなので
ここで重要な注意点に触れておきますね。
 
ガーリックを妊娠中のわんこに与えるときは獣医さんに相談してください。
ガーリックは母乳の味も変えるので、授乳中の犬に与えることは避けてください。
秋田犬と柴犬はガーリックに含まれるN-プロピルジスルフィドの溶血作用に対して
より過敏に反応しますので使用はお勧めしません。
免疫抑制剤・心臓のお薬・化学療法薬・血液希釈剤・インシュリン・制酸剤・高血圧の薬など
ガーリックと相互作用があるお薬を使用している場合は使用しないでください。
ガーリックには血液凝固に影響があるので、手術の2週間前からは避けてください。
 
ガーリックにはハインツ小体溶血性貧血の原因となるチオ硫酸塩が含まれますが
これは信じられない量の過剰摂取によるもので(研究では1キロ当たり5g与えた場合と表記)
「新鮮なものを正しい量で、正しい下処理であげること」で回避できます。
 
 
以下はガーリックの正しいあげ方と正しいあげる量です。
 
・・・ 安全にあげるための下処理 ・・・
 
新鮮なガーリックの皮をむいてみじん切りにして10分間空気にさらします。
 
 
・・・ 体重別のあげる量 ・・・
 
5パウンド(2.25キロ): 小さじ 1/6 ・10パウンド(4.5キロ): 小さじ 1/3 ・
15パウンド(6.8キロ): 小さじ 1/2 ・20パウンド(9.0キロ): 小さじ 2/3 ・
30パウンド(13.5キロ): 小さじ 1
 
・・・とは言え、やっぱりガーリックは避けたい!という場合は
「硫黄を多く含む食品は、システインを多く含む食品」ですので
システインを多く含む食材、肉類(特にレバーや牛肉)、魚、鶏卵、
ブロッコリーや芽キャベツなどのアブラナ科の野菜を積極的にあげてください。
 
 
 
 
イースト菌との戦いはなかなか時間がかかる場合もありますが
ゆっくりでも「着実に」根治してゆきましょう!
 
CoCoっちも時々繰り返す赤茶色の爪の垢とじっくり闘っているよ!
みんなも一緒に頑張ろうね~!!
 
 
 
 
 
秋ですね~!
気温が少しずつ下がってきてお散歩の楽しい季節。
体調も整って、食欲が増す季節でもありますね~。
 
天高く犬肥える秋!
みんな食べすぎ注意報は出ていないかな?
 
マイアミも朝晩は気温が下がって心地よい季節になりました。
それでもまだ雨季なのでたまに雨が降りますが
この季節の雨は、雨上がりが蒸し暑くなる雨ではなく、
木々が洗われて爽やかな清々しい雨上がりです。
 
街ではハロウィンの飾りつけが始まる季節。
みんなはもうハロウィンの準備はしてるかな?
CoCoっちもそろそろコスチュームをオーダーしなくっちゃ!
今年はどんなコスプレしてもらおうかなぁ~。
 
ハロウィンが終わればサンクスギビング、そしてクリスマス。
季節の移り変わりの速さを感じる季節のはじまりでもあります。
 
ママにとってはなんとなく気ぜわしい季節ではありますが
CoCoっちにとっては「いつもよりもお腹が空く感じの季節」かな。
平和にのんびり過ごしています。
 
空が高く気持ちの良い季節、
みんな美味しい空気をいっぱい吸って元気に楽しく過ごしていてね!
今日もみんなが元気で幸せでありますように・・・
 
Oct.2021
 
 
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