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  5. 筋肉犬の食生活・ちょい足しプロテイン
 10月 15, 2018  PawPawClub, PawPawお勉強室  手作り食と食材・栄養のこと,  * 食材について・選び方, 栄養素のこと

 筋肉にはプロテイン(タンパク質)が必須です!
 
日本はそろそろ紅葉が始まる季節でしょうか。
気温も下がってきてわんこたちにとってはベストシーズン到来ですね!
みんな元気に過ごしていますか?
 
空気も美味しく、思い切り深呼吸!
身体をいっぱい動かしてエネルギー発散したくなる季節。
みんなおいしい空気をいっぱい吸って、ハッピーに駆け回って
しっかり運動して、ハツラツ元気な筋肉犬になってね~!
 
今月のお勉強室はそんな「筋肉犬」のための
「ちょい足しプロテイン」を考えます。
 
筋肉を作るにはしっかり運動!ぷらすプロテインが必須です。
 
人間もわんこも同じですが、シニアになってくると関節の問題が発生したり、
運動量が落ちてきたり、筋肉の量が減ってしまう場合も多いです。
そうならないように普段からしっかり運動してプロテイン補給して
しなやかな筋肉犬で過ごしましょう!
 
わんこたちの主食は肉類なので、ここではあくまで「ちょい足し食材」。
ちょい足ししてあげることでアミノ酸スコアが上がり
「メインのごはんがさらにパワーアップするよ!」というものです。
 
筋肉は加齢とともに落ちてきやすくなるので
私も最近ヨガに加えて、筋トレを始め、ホエイプロテインも飲み始めました。
せっかくトレーニングでちょっとだけ付いた筋肉が落ちないように
食事もアミノ酸スコアの高いものを意識して食べるようになりました。
年齢とともに骨密度も低くなってくるので骨の周りの筋肉も強化!です。
 
CoCoっちにとっては今までずっとママのヨガの時間はボール投げの時間!
当然、ママの筋トレの時間もボール投げの時間になりますので、
CoCoっちにとっても運動量が増えたことになります。
(ママはCoCoっちと遊びながらの筋トレですから大したことないです)
 
しっかり運動したあとはプロテイン補充でしっかり筋肉を付けましょう。
 
お肉だけじゃない!いろいろなプロテインをしっかり摂って
みんなも元気いっぱいに過ごしてね~!
 
 
 ちょい足しプロテイン(タンパク質)食材
 
以下はプロテインを摂れる食材です。
チュ~ちゃんご飯に取り入れていた食材や
CoCoっちご飯にも取り入れている食材もあります。
 
どんなに良い食材でもわんこにあげる時に
ちょっと注意が必要なものもありますので
ここではあくまでわんこのママ目線でのご紹介です。
 
シニアさんになってくるとリンの制限のある子も多く、
高タンパクなお肉やお魚などのリン含有量が気になる子も多いですね。
そういった事からここではお肉やお魚といったリンの含有量の多い
動物性タンパク質以外で、ちょっとお食事に足せる食材を選んでみました。
 
(順番は効果順ではありません。
記載されている全ての食品にベネフィットがあります。)
 
プロテイン(タンパク質)を摂れる食材
 
 
カテージチーズ
Cottage Cheese
 
  • 100gあたり約11.0gのプロテインが含まれます。
  • チーズの原料となる牛乳のアミノ酸スコアは100です。このことは、必須アミノ酸全てがバランスよく含まれているという意味です。
  • 100gのチーズを作るのに1000mlのミルクが必要です・・・ということは、栄養がギュッと凝縮しているということになります。少量で凝縮した栄養が取れるということはわんこたちにも「ちょい足し」でお役立ち素材ということになりますね。
  • チーズに含まれるのはカゼインというタンパク質です。カゼインはゆっくりと消化されるのでちょっと小腹が空いた時にお役立ち食材。カテージチーズはカロリーも脂肪も少ないのでダイエット中の子にも安心してあげられる食材です。
あげる時のポイントと注意点
 
  • カテージチーズは成長期のパピーやキティにとってとても良いタンパク源です。これは昔から言われていて、30年前に我が家にチュ~ちゃんを迎えた時に初めてあげたものがカテージチーズでした。懐かしいな。
  • 低脂肪乳で作った(無塩の)カテージチーズは腎臓病や膵臓に問題のある子には(低脂肪乳で作った)ケフィアやヨーグルト同様、良質のタンパク源となります。腎不全や膵炎のある子にはぜひ自家製カテージチーズを作ってあげてみてくださいね。ゴートミルクで作るとさらに免疫力アップにもなります。カロリー制限している子にも低脂肪乳で作ってあげてくださいね。
  • 作ったあとの透明な液(乳清=ホエイ)も乳たんぱくです。カテージチーズを作る際に牛乳の中の乳糖はホエイと一緒に出てしまいます。なのでホエイは乳糖不耐症の子にはあげないで下さいね。乳糖不耐症でなくて、リンゴ酢などすっぱいものも平気な子にはお食事に加えてあげてね。
 
おうちで簡単にできます!
カテージチーズを作ろうを見てね!(↓)
 
 
 
 
ケフィア
(キーファ)
Kefir
 
  • 1カップ(240ml)あたり約10.0gのプロテインが含まれます。
  • ケフィアの原料となる牛乳のアミノ酸スコアは100です。このことは、必須アミノ酸全てがバランスよく含まれているという意味です。
  • ケフィアは免疫系をサポートする有益なプロバイオティックスを含む発酵させたミルク飲料です。
  • 普通の殺菌された牛乳(市販されている一般の牛乳)はペットの消化管を刺激する場合がありますが、発酵させたミルクは異なります。ミルクプロテインは非常に消化吸収されやすいプロテインです。その上、ケフィアやヨーグルトは牛乳が乳酸菌によって発酵してできた食品なので、蛋白質の一部がペプチドやアミノ酸レベルまで分解されています。そのためとても消化が良いのです。
  • Dr.Harveyによると抗生物質使用後で免疫力の落ちたペットにケフィアを毎日与えたところ、劇的な改善が見られたと報告されています。
  • ケフィアに豊富に含まれるアミノ酸の一種トリプトファンには神経をリラックスさせて落ち着かせる効果があると言われています。これは含まれるマグネシウムの神経を落ち着かせる作用との相乗作用によるものです。
  • ケフィアに豊富に含まれる葉酸、パントテン酸、ビタミンB12は、他のビタミンB群の体内への吸収を助け、腎臓、肝臓、神経系、皮膚を健康に保つために役立つとともに、エネルギー生産を高めてくれます。
  • ケフィアは消化酵素の働きをスパークさせる酵素を含んでいます。消化器系全体の働きに関わり、消化酵素を出させやすくしたり蠕動によって消化吸収を助けたりする上でも役立ちます。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
  • ヨーグルトやケフィアなどの発酵乳製品は有益バクテリアの力で腸内環境を整えることで免疫力を増強し、疾患やガンにかかりにくい身体を作ります。抗生物質を使用した後は特に必要です。ペットの健康維持のためにプレーンなヨーグルトやケフィアを与えるかまたはアシドフィルス菌のカプセルを与えるようにして下さい。[The Encyclopedia of Natural Pet Care]
あげる時のポイントと注意点
 
  • ケフィアをパピーやキティに与えるのは早期から腸内の良いバランスを保ち健康に成長させる上でとても良いことです。
  • 自家製のケフィアを小型犬の場合は1日小さじ1から大さじ1、中型犬の場合は1日大さじ1-2、大型犬の場合は大さじ2-3を食事に加える事によって腸の健康が保たれます。健康な腸イコール健康な身体と同じです。
  • 大事な注意事項は「金属製のスプーンでは触れないこと」これだけ守れば大丈夫です。作るときも金属製のザルなどはNGです。理由としては、銅、真鍮、亜鉛、鉄、アルミニウムは一般的に「反応性メタル」と呼ばれ、これらの金属イオンは、ケフィアの酸と反応することで、毎日の長期摂取によって微量重金属イオンが体内に蓄積してゆき、有毒なレベルに達する場合があるからです。
  • もしもケフィアグレインが入手できるようであれば、グレインからどんどん増やしてゆけます。我が家もグレインから作っています。3年前から作り始めたケフィアですがグレインは今ではこの10倍以上に増えてお友達にあげたりしています。ママは朝のスムージーに、もちろんCoCoっちも美味しく食べています。
 
 
大豆・大豆製品
Soybeans
 
  • 100gあたりに約36gのプロテインが含まれます。
  • アミノ酸スコアが100です。このことは、必須アミノ酸全てがバランスよく含まれているという意味です。
  • 畑のお肉と呼ばれるように大豆の約1/3はプロテインで、大豆のプロテインは必須アミノ酸が非常にバランスよく含まれた良質のタンパク質です。
  • 大豆たんぱく質は、お豆腐や納豆などの加工品で90%以上の消化吸収率を誇ります。また、コレステロールを一切含まないので、そういった意味で、我が家ではシニアになったチュ~ちゃんのダイエットに使っていました。
  • 食物繊維は発ガン物質を吸着して排泄するといわれます。大豆には食物繊維が多く含まれ、また粘膜を守るのに効果的なビタミンAとして働くカロチンの吸収率を上げる働きもあります。
  • イソフラボンを含みます。女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きがある事が分かって最近脚光を浴びているイソフラボンは、大豆の胚芽に多く含まれます。卵巣の働きが衰えてエストロゲンの分泌が少なくなると、新しい骨を作る細胞の働きが悪くなり、骨からカルシウムが溶け出します。
  • サポニンを含みます。大豆に含まれるサポニンは、老化の元になる脂肪酸の酸化を防ぎ、細胞を老化させる活性酸素を抑え、血中コレステロールを低下させる等、成人病や老化防止に関係する機能がさまざまいわれます。また発ガン抑制効果があるとも報告されており、今注目の成分です。お豆腐を食べた時にわずかに感じる渋み、苦味、えぐみがその物質で、サポニンの強い界面活性作用が、これらの機能を効果的にしているといわれます。
あげる時のポイントと注意点
 
  • 大豆アレルギーのある子にはあげないでね。大豆アレルギーの子には代わりにひよこ豆(↓)がお勧めです。
 
 
ひよこ豆
Chic Pea
(Garbanzo)
 
  • 100gあたりに約19.0gのプロテインが含まれます。
  • ひよこ豆はこちらではチックピーとかガルバンゾと呼ばれています。ベジタリアンのタンパク源としても利用されることの多い食材です。
  • ひよこ豆にはタンパク質の代謝に必要なビタミンB6などのビタミンB群が豊富に含まれていますので、タンパク質の吸収を助けます。
  • カリウムも豊富に含まれていますので心臓病のわんこにも良い食材と言えます。
  • マグネシウムや亜鉛などのミネラルも豊富で、酵素の働きをサポートしたり、タンパク質の合成に役立ちます。
  • ひよこ豆には大豆と同じように女性ホルモン様物質イソフラボンが含まれます。
  • 大豆と比べるとカロリーが低いのでダイエット中の子にもお勧めできる植物性タンパク質です。またビタミンB群とビタミンEが豊富なので糖質や脂質の分解に役立つのでダイエットの子にはさらに嬉しい食材でもあります。
  • ごく少量含まれる脂肪はDHAやEPAと同じ多価不飽和脂肪酸です。
あげる時のポイントと注意点
 
  • ヘルシーフードやダイエットに効果という点でよく取り上げられるひよこ豆ですが、意外にも糖質が100gあたり15gも含まれています。これは同じ量の大豆の5倍にあたります。なので「食べ過ぎは厳禁」あくまでお肉やお魚の代わりとして以外は「ちょい足し」食材と覚えておいてね。
 
 
バナナ
Banana
 
  • 中1本あたりに約149mgのBCAAが含まれます。
  • え?バナナにタンパク質?!ってビックリなのですが、バナナは分岐鎖アミノ酸(BCAA)を含んでいるので筋トレ前に良い食材と言われています。
  • BCAAとは9種類ある必須アミノ酸の中でも、特に筋肉のエネルギー源となる3つのアミノ酸であるバリン・ロイシン・イソロイシンのことです。BCAAは筋肉を構成する必須アミノ酸の30-40%を占めるものなので、筋トレによる筋肉の損傷を防ぐとも言われています。
  • バナナはでんぷん、吸収されたと同時にすぐにエネルギー源となるブドウ糖、分解されてエネルギーになるまでに時間のかかるでんぷんやショ糖などの糖質をバランスよく含んでいて、瞬発的なエネルギー利用とエネルギーの持続性の両方に優れているため、運動量の多い子たちに適した食材と言えます。
  • バナナに含まれるでんぷん質のレジスタントスターチは、消化がされにくく、食物繊維のような効果があるので、うんちがするするんって出る助けにもなります。この消化されにくいでんぷんは青いバナナに多く、熟してゆくほど少なくなります。
  • ハッピーホルモンであるセロトニンの生成材料になるトリプトファンを含んでいます。セロトニンが十分に出ていると、落ち着いた幸せな気持ちになります。トリプトファンは睡眠効果のあるメラトニンの生成材料にもなりますので熟睡できる効果もあります。
  • カリウムを多く含む食材ですので、心臓病の子や高血圧の子には推奨される食材です。カリウムは体内のナトリウムの排泄を促し、血圧を下げる腎臓の働きをサポートします。チュ~ちゃんが僧帽弁閉鎖不全と高血圧があった時に心臓専門の獣医さんから勧められた食材でしたが、チュ~ちゃんは食べ慣れていない食材だったのでそのままでは食べなかったのでミキサーでペーストにしてご飯に混ぜてあげていました。その経験があるのでCoCoっちにはパピーの時からあげているので大好物です。今も毎朝のトリックのご褒美としてあげています。
あげる時のポイントと注意点
 
  • バナナはBCAAを含むので筋トレ前に食べると良いとも言われています。シニアの子のお散歩30分前にあげるとお散歩による筋肉の疲れを軽減してくれますよ。お散歩後ではなく、お散歩「前」にあげてね
  • 我が家ではママの筋トレ30分前にCoCoっちと仲良く一緒に食べます。これで筋トレ中(ボール投げ中)BCAAが筋肉を増強してくれながら、グリコーゲンとカリウム値が上がるので、特に心臓に問題のあるCoCoっちにとっては心筋保護にも役立ちます。
  • 捨ててしまうことの多い「スジ」ですが、ここにはポリフェノールが多く含まれていますので、捨てないで一緒にあげてくださいね。うちではスジは取らないでそのまま食べます。
 
 
Eggs
 
  • 卵1個あたり約7.5gのプロテインが含まれます。
  • アミノ酸スコアが100です。このことも卵が完全食品と言われる理由の一つでもあります。
  • 卵は完璧なタンパク質であるとともにレシチン、コリン、そして数多くのビタミンB群・ビタミンE・マグネシウム・リン・セレニウムを含みます。(リンを含む動物性タンパク質ですが、毎日食べてる子はいないだろうと思いますので、「ちょい足し」に加えておきました)
  • 卵黄はビタミンAの宝庫です。レシチンとコリンは低密度リポタンパク質で悪玉コレステロールを下げる働きがあります。
  • 卵には細胞組織再生のために必要とされる硫黄アミノ酸システイン・シスチンとメチオニンも含まれます。
  • 卵の殻はピュアなカルシウムです。特に成長期のパピーはより多くのカルシウムが必要です。身体が必要としている場合、卵の殻は完全に消化されてウンチに出ることはありません。しかし部分的にしか必要とされない場合はウンチに出ることもありますが、これは正常なことです。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
  • 消化機能に問題のある子に卵をあげると消化を促進させる作用もあります。
あげる時のポイントと注意点
 
  • わんこには殻を含む全卵をあげるようにして下さい
  • 卵は殻のバクテリアを消毒するために4-5分加熱する必要がありますが、加熱しすぎるとそのタンパク質を破壊します。黄身の周りに黒ずんだ輪ができている場合はその証拠で、これは死滅したタンパク質です。 [The Holistic Guide For A Healthy Dogs]
  • もしもオーガニックの新鮮で清潔な卵が入手できるなら生で与えてもかまいません。参考文献[The Holistic Guide For A Healthy Dogs]・・・が、うちではビオチン破壊の問題があるので加熱してあげています。(生卵の白身はビオチンを破壊しますので、生食の子の場合は白身はしっかり固まって黄味が流れ出るくらいが目安です。)しかし参考文献[Raw Dog Food]でも卵は生であげて良いと書いてあります。
 
 
チアシード
Chia Seeds
 
  • 小さじ1杯に約2.5gのプロテインが含まれます。
  • アミノ酸スコアが100です。ただしこれは100%消化吸収された場合なので、消化率79.8と考えると79.8です。
  • FDAが栄養補助食品として認めている小さな南米発祥の種で、ミラクルシードと呼ばれるほど栄養豊か。食物繊維、オメガ3系多価不飽和脂肪酸のαリノレン酸(ALA)、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄をバランスよく含んでいます。
  • ミラクルシードと呼ばれる訳は、オメガ3脂肪酸がサーモンの約8倍、カルシウムは牛乳の6倍、カリウムはバナナの2倍、セレニウムはフラックスシードの4倍、鉄分はほうれん草の3倍も含んでいることに加え、必須アミノ酸を8種類も含むこと、水を含むと膨らんでプルプルになるのでそのままでも栄養素が吸収されやすいことなどが特記すべき点です。
  • αリノレン酸にはコレステロールを下げる作用、アレルギー症状を抑える作用、脳の活性化作用などがあります。
  • グルタミン酸、アルギニン、アスパラギン酸・バリン・ロイシンなどの必須アミノ酸も含みます。ダイエット中でなくてもスーパーフードとしてご飯に混ぜてあげるといいかも。
あげる時のポイントと注意点
 
  • あげる量の目安は体重4.5キロの子で1日小さじ1/4です。
  • 水分を含むと膨らんでジェル状になりますが、CoCoっち用には他のシード類と一緒に乳鉢ですってあげています。小さいのでうまく擦れていない部分も多いですが・・・(なぜすっているかというと、うんと小さいのと色からウンチにそのまま出ているかどうかがすごくわかりにくいので、という理由です)
  • チアシードにココナツオイルを混ぜ合わせるとスーパーな栄養バランススナックになります。CoCoっちご飯には時々ココナツオイルとチアシードを混ぜ混ぜしてあげてます。
  • そのままあげるのではなくご飯に混ぜ混ぜして、水分を吸って膨らんだ状態であげることが必須です。水分を吸った状態でないとあげてはいけません。
  • さらに細かく言うと、チアシードの10倍の量の10℃-35℃の水に12時間以上浸したものを使います。これは種に含まれる「酵素抑制物質(発芽毒)」を無効化する目的です。(酵素抑制物質とは種が発芽する環境が整うまで発芽を抑える酵素で、そのまま体内に入ると体内酵素に影響を与えます)
  • αリノレン酸は熱に弱いので加熱はNGです。
 
 
ヘンプシード
(麻の実)
Hemp Seed
 
  • 大さじ1杯に約3.3g(実の場合、パウダーだと約7g)のプロテインが含まれます。
  • アミノ酸スコアが実の場合は84.0-86.2、パウダーの場合は90.8-97.5です。数値の違いは吸収率の違いによるものです。
  • ヘンプシード(麻の実)は最近注目されている食材です。必須アミノ酸9種類を含む10種類のアミノ酸、14種類の脂肪酸、ビタミン、ミネラル(特に鉄、銅、亜鉛、マグネシウムが豊富)がバランス良く含まれたパワーフードで、宇宙食にも採用されているほどです。
  • 必須脂肪酸のバランスがとても良く、オメガ3脂肪酸:オメガ6脂肪酸=3:1です。
  • 酵素抑制物質がほとんどないと言われています。亜熱帯に生息する植物は種で冬を越す必要がないので(いつでも発芽できる環境なので)酵素抑制物質が必要ないというのが理由だそうです。
  • CoCoっちにあげ始めたのは、こちらでチアシードとヘンプシード、フラックスシードがミックスされたものが「心臓血管系をサポート」と明記されて売っていたのを買ったのがきっかけでした。ヘンプシードには血糖値、コレステロール値、血圧を下げる効果があるといわれるガンマ・リノレン酸(GLA)、脳血管系にも効果のあるアルファリノレン酸も含まれています。
あげる時のポイントと注意点
 
  • シード(実)の状態の場合は消化しやすいように乳鉢などですってあげてくださいね。そのままあげるとウンチに未消化のまま出ます。
  • オイルになったものは加熱しないでください。40℃以上の熱で含まれる不飽和脂肪酸が変質してしまいますので、加熱処理は厳禁なオイルです。
 
 
キヌア
Quinoa
 
  • 100gあたりに約13.4gのプロテインが含まれます。
  • アミノ酸スコアは85です。(玄米や白米のアミノ酸スコアは68と65です)
  • 穀物の母とも呼ばれるキヌアは食物繊維とタンパク質の宝庫で、完全食品とまで言われるほど多くの栄養素をバランスよく含んでいます。
  • 犬たちは本来、穀物を必要としませんし、穀物は消化に悪いため、現在は多くのコマーシャルフードも「穀物なし」が常識になりつつあります。そんな中、キヌアはグルテンを含まず、犬たちが消化しやすい穀物ですので、病気のために、どうしても炭水化物でエネルギーを補充しなくてはならない子のためには優れたお助け食材と言えます。
  • キヌアは同量の玄米と比べてタンパク質が約5倍、脂質が6倍、食物繊維は2.5倍、ナトリウムが5倍、リンが3倍、鉄が7.5倍、カルシウムが約7倍、カリウムが約6倍、マグネシウムが約4倍、亜鉛が約4倍含まれます。(アマランサスはタンパク質が約5倍、脂質が6倍、食物繊維は2.5倍、ナトリウムは同量、リンが約4倍、鉄が15.5倍、カルシウムが約23倍、カリウムが約6倍、マグネシウムが約5.5倍、亜鉛が約7倍含まれます。
  • 糖質は玄米と比べて1.6倍なのですが、キヌアの糖質は低GI値の複合糖質でキヌアのGI値は35です。(GI値55以下のものが低GI食品)
あげる時のポイントと注意点
 
  • 含まれるサポニンには界面活性作用があり、赤血球の細胞膜を破壊する性質があるので、単体で大量摂取しないことが大切です。(サポニンはコレステロール値を下げる働きもあるので有益な部分と毒性が混在した感じ)このサポニンを取るにはよく洗うことが大切です。
  • これはママたち用ですが・・・我が家では白米3合半にキヌア半合を混ぜて炊いています。パサつきが気にならないように一緒に粉寒天2g-3g程度を一緒に混ぜて、お水も4.5-4.7合と、やや多めで炊いています。(お水と粉寒天の量は新米の時とそれ以外の時で変えます)この割合、けっこう美味しいです。キヌア初心者さんはぜひお試しあれ!炊いてる時の青臭い匂いはホワイトケフィアの方が匂いが少ないです。
  • ママたちは白米と混ぜますがCoCoっちにはキヌアだけをあげます。この場合はキヌア1合にお水2合くらいで炊飯器で普通に炊きます。
  • 細かく言うと、10倍の量の10℃-35℃の水に12時間以上浸したものを使います。これは種に含まれる「酵素抑制物質(発芽毒)」を無効化する目的です。(酵素抑制物質とは種が発芽する環境が整うまで発芽を抑える酵素で、そのまま体内に入ると体内酵素に影響を与えます)細かく言うと・・・ですが。
 
 
かぼちゃの種
Pumpkin seeds
 
  • 100gあたりに約28.5gのプロテインが含まれます。
  • ペピータ(生のカボチャの種)は、ペクチン・リグナン・カロチン・ビタミンB1とB2・ビタミンE・リノレン酸・リノール酸・マンガン・銅・亜鉛・カリウム・セレン・L-トリプトファンなど豊富な栄養素を含み、貧血、低血圧、コレステロール値や中性脂肪の低下、強壮作用、疲労回復、老化防止、視力の維持、更年期障害、前立腺の肥大予防にも効果があります。
  • 研究では、カボチャの種には、シュウ酸カルシウム腎結石を防止する作用、関節炎に起因する炎症を減らす作用、前立腺の健康を維持する作用があることがわかっています。利尿作用、消炎作用などがあり、古くからアメリカ先住民族の間で使用されてきました。女性ホルモンや男性ホルモンと似た働きを持つスチグマステロール(植物ステロールの一種・フィトステロール)を豊富に含み、主に失禁、夜尿症、過敏膀胱、良性前立腺肥大症の改善に使用されます。(女性ホルモンは、尿道粘膜を厚くして過敏性膀胱や尿失禁の予防に役立ちます)
あげる時のポイントと注意点
 
  • きれいに洗ってそのまま乾かしてあげてもいいですし、乾燥させて殻を割ってあげてもいいです。種に付いている「わた」も栄養満点なので捨てずに細かく刻んでご飯に混ぜてあげましょう。
    うちのCoCoっちにはこんな感じであげています。(我が家では自然乾燥させて種の中身を出してすりつぶしています)
  • 2週間くらい室内放置でこんな感じにパリパリになります。
 
 
アマランス
(アマランサス)
Amaranth
 
  • 100gあたりに約14.0gのプロテインが含まれます。
  • アミノ酸スコアは75です。
  • アマランスと聞くとチュ~ちゃんご飯を思い出します。昔は加熱食で穀類をあげていましたが、その中でも特に栄養価の高いものを探してたどり着いたのがアマランスでした。キヌアとよく似ているスーパーフードです。
  • アマランサスのタンパク質には、必須アミノ酸であるリジン、メチオニン、フェニルアラニンが含まれています。リジンは、身体の中でカルシウムの吸収や筋肉を作るのを助けたり、エネルギー代謝を活発にします。
  • たくさんの必須ビタミン、A、C、E、K、B5、B6、葉酸、ナイアシン、リボフラビンなどを含みます。
あげる時のポイントと注意点
 
  • アマランサスにはサポニンという成分が多く含まれています。サポニンは大量に摂取すると腸の粘膜に穴をあけ、リーキーガット(腸から栄養が粘膜に空いた穴から血中に流れ出すために起こるアレルギー症状でヒトにもわんこに多い病気)の要因となる場合があると報告されています。摂り過ぎには注意が必要です。また摂り過ぎると下痢を起こすこともあります。ごく少量をあげるには有益食材ですが、摂り過ぎ注意と覚えておいてくださいね。
  • 細かく言うと、10倍の量の10℃-35℃の水に12時間以上浸したものを使います。これは種に含まれる「酵素抑制物質(発芽毒)」を無効化する目的です。(酵素抑制物質とは種が発芽する環境が整うまで発芽を抑える酵素で、そのまま体内に入ると体内酵素に影響を与えます)細かく言うと・・・ですが。
 
 
アミノ酸スコアに関しては以下のページを参考になさってくださいね。
 
 
 
 
 
マイアミも空が高く、朝夕は少しずつ涼しくなってくるこの季節。
夕暮れの時間に合わせてお散歩がちょっと早まりました。
 
夏とは全く違う秋の風の香りを感じながら
パワーウォークの途中でふっと振り向くと
駆け足しながら笑顔のCoCoっち
今日も元気で一緒にお散歩できる幸せしみじみ・・・
そんなマイアミの秋です。
 
もうすぐハロウィン。
みんなどんなコスチュームを着るのかな?
今年も楽しいハロウィンを過ごしてね~!
 
Oct.2018
 
 
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