1. ホーム > 
  2. Blog > 
  3. PawPawClub > 
  4. PawPawお勉強室 > 
  5. ガンの宣告・愛しい命への選択
 4月 15, 2006  PawPawClub, PawPawお勉強室   * 病気と家庭でできること, その他,  * ハッピーシニアになろう,  * ペットロス

 チュ~ちゃんの腫瘍・ママの決断

 

 今回のお勉強室は、お勉強ではなく、チュ~ちゃんの手術にあたって
愛しい愛しい命を守るために大きな決断を強いられた私自身が
いろいろと考えたことです。

心臓の経過も血液検査の結果も良かったので安心していたのですが、
ホームドクターの受診で腹部に腫瘍が見つかりました。
レントゲンと腹部エコーの結果から悪性である可能性が非常に高く、
万が一出血性のものであった場合は、2-3ヶ月と診断された時は、
全ての景色が色を失いました。
心臓のことや年齢的なことから麻酔のリスクはあるけれど手術で摘出するか
それともこのまま温存するか・・・何も考えられず、
心が張り裂けそうになる中、どちらのリスクも高すぎて、
身体がブルブルと震え、ただ泣くことしかできませんでした。

怖くて怖くて、どちらも選べない自分がいました。
泣いて泣いて考えて考えて、心も身体も震えが止まらない。
目の前のチュ~ちゃんを見ながらただ1つ強く思ったのは
「苦しませたくない」ということだけでした。
手術の苦しみは一時、でも腫瘍を放置したら、あるのはただ苦しみや痛み。
だけど今、目の前にある笑顔を、
万が一でも麻酔のリスクで失ってしまうかも知れない怖さ・・・
それを決めるのは自分・・・そして今決めなければいけない怖さ・・・
私が代わってあげられたらどんなにいいだろうと思いました。
決断するまで、長い長い真っ暗なトンネルの中のような時間を過ごしました。

17歳半という年齢、そして僧房弁閉鎖不全のステージ3-4、その麻酔のリスク。
でも、「悪くなってゆく可能性が高いものを放置すること」は私にはできませんでした。
私の出した結論は、「チュ~ちゃんの生命力を信じて可能性にかける」ことでした。

決意するまでドクターとも真剣に話をしました。
腫瘍と温存するリスクと麻酔のリスク、どちらが高いか・・・という質問、
手術を勧められることへの裏づけを聞いて
少しでも安心したかったという気持ちもありました。

「腫瘍を放置するリスクに比べたら麻酔のリスクははるかに小さいということ、
17歳半という年齢にしては心臓の進行が驚くほど少ないことと血液検査の結果が
非常に良いこと、全身状態がとても良いことなどから、
彼女だったら手術に耐えられると思う。
もちろん麻酔のリスクを最小限に抑えるために最短の手術時間にする」という言葉、
「シニアで手術に耐えられない子や可能性のない子には勧めない」という言葉から
ドクターの自信を感じ、助けるためのチョイスなのだと
自分に言い聞かすことができました。

本当に怖い、難しいチョイスでした。
でも今、目の前でニコニコと無邪気に笑っているチュ~ちゃんがいること、
頑張って手術に耐えてくれたこと、ドクターの判断、
そして支え祈っていただいた多くの優しいお気持ちに心から感謝しています。

細胞診の結果は「きわめて再発の可能性の高い悪性腫瘍」でした。
17歳半という年齢から身体にいろいろな変化が生じるのは
仕方のないことなのかも知れませんが
苦しませることだけは絶対に耐えられないのです。
今は「絶対に再発させない!絶対に大丈夫」と信じ
、祈り、願い、毎日を過ごしています。
目の前の愛しい愛しい命を必ず守ってみせる、そう強く決意し、
前を向いて歩いてゆこうと思っています。

シニアになるといろいろな変化が起きてきます。
そんな中、あまりにも大きすぎて
心が支えられなくなるような決断を強いられることもあります。

身体も心も震える中、「診断」「処置」「今後の方針」を
短時間で決めなくてはいけないときも起こってくるかもしれません。
そんな時の為に「何があっても乗り切れる身体作り」の大切さも思い知りました。

今回はお勉強室の内容にはふさわしくない内容かもしれませんが、
なにがあっても「治してみせる、大丈夫!」
そう信じることは何よりも大切だと私は思っています。

今回の私の経験が少しでも「大丈夫」と
安心していただける材料になればと思います。
 

 

pop-line-middle.gif

  

ホームドクターの受診前
 
今年は「予防接種と検診のお誘いカード」が届かないので、待たずに電話でアポを取って受診する。
最近お腹が張っていることが気になっていたが、最近ちょっとがに股(以前からそういう傾向はあったけど)が
ひどい感じがある。
元気に走っているので関節が外れている感じは全くなし。足をチェックしても痛がる様子もなし。
ただ、お腹が張った感じが以前よりあること、ブラッシングの時に横を向いた際に苦しそうな感じを受ける。
心臓のお咳は出ていない。
03/25/06 ホームドクターの受診
 
体重は7.4パウンド。変化なし。体温も正常。
心臓エコーの結果や血液検査の結果がラップ先生からファックスで届いていた。
結果を見ながら「とても経過が良い」と褒められる。チュ~ちゃんは朝から病院でブルブルだけどお咳もなし。
心臓の音を再確認してもらい、「経過良好」との判断。
 
最近気になる「がに股」のこと、お腹の張りからクッシング症候群の悪化?を尋ねる。(飲水量の変化はなし)
ラリー先生は後ろ足のチェックをし、足の方は全く問題なさそうとの事。
その後、腹部を触診。「ん?」という顔で慎重に何度も腹部を触診される。
「腹部に塊が触れるのでレントゲンを撮ります」との事。 「え?塊・・・・?」
レントゲン撮影に連れて行かれたチュ~ちゃんの帰りを待っていると、ラリー先生に呼ばれる。
別室でレントゲン写真を見せられる。
お腹の真ん中に丸い塊、そして側腹部に細い腫瘍の影が写っていた。
「腫瘍、そして悪性の可能性が高い」との事で、午後から腫瘍専門医と一緒にエコーで詳しく調べることになった。
チュ~ちゃんを病院に残して帰宅するよう言われる。
「悪性の可能性が高い」この言葉が頭の中でぐるぐる回り、涙が次から次にあふれて止まらなかった。
どこをどう運転して帰って来たかわからない。帰りに教会に行き、祈りを捧げながらも涙が止まらない。
チュ~ちゃんのいないベッド、主のいないベッドがやけに悲しい。
がらんとした部屋にいるとこの世でたった一人っきりになってしまったようなそんな気持ちだった。
 
検査が3時に終わるからということで病院に向かう。病院に向かう間も泣けて泣けてどうしようもなかった。
待合室に入ったら知らない人から「大丈夫?」と声をかけられた。
「眠らせなければいけないような病気なの?」と・・・・・それほど私はどうしようもない放心状態に見えたのだろう。
待っている間も、これから死刑の判決を下されるような気持ちで、立っているのがやっとだった。
 
診察室でチュ~ちゃんと再開。ラリー先生は手術中だったのでアシスタントの先生が説明をされた。
説明では「悪性の可能性が高いので手術を勧める」とのこと。
ただ、「麻酔のリスクもあるので、よく考えて決めるように」とのこと。
心臓がドキドキドキドキして何も言えない。「とっても難しいチョイスですね」とドクターに言われる。
何も考えられない。その場でおいおい泣いてしまうしかできなかった。
「質問があったらいつでも電話して話をしてください」と言われる。
03/26/06 迷い
 
どちらのチョイスもあまりにも大きすぎて決められない。ただただ、怖くて怖くて心も身体もブルブルと震える。
1日中泣いて泣いて震えながら過ごした。
気が付くとチュ~ちゃんも元気がない。不安そうな目で私を見上げる。
このお腹の張りの下に出血性の腫瘍が・・・そう思うと抱き上げるのさえも怖くなる。
今こうして元気に過ごしているチュ~ちゃんに手術をして、万が一のことがあったら・・・
この笑顔が見られなくなったら・・・暖かい身体に2度と触れることができなくなったら・・・不安と恐怖で息が詰まる。
だけどこんなに怖いものを身体に放置する?いつ出血して手遅れになるかも知れないことをただただ待つ?
そんなこと、絶対にできない。この先、苦しむとわかっているものを放置するなんて私にはできない。
だけど万が一、麻酔から永遠に目覚めなかったら・・・息が詰まるような時間を悶々と過ごす。
恐怖と泣きすぎと緊張とで、過呼吸のようになる。ねぇ、チュ~ちゃんはどうして欲しい?
03/27/06 決断
 
チュ~ちゃんの元気がない・・・これじゃいけない。精一杯の元気を出してチュ~ちゃんに接する。
努めて明るく何事もなかったかのようにチュ~ちゃんに接する。
「大丈夫!ママが守ってみせる!なんでもないよ!大丈夫!」チュ~ちゃんにそう言い聞かせる。
ずっとずっとずっと考えてみても、やはり決められない。だけど、決めなくてはいけないのだ。
この先不安を抱きながら腫れ物に触るように接してゆくのはやはりできない。
苦しむとわかっているものを放置することなど、私にはできない。
 
毎日のオーダーを頂く中に「チュ~ちゃんの後をおってスーパーシニアになってほしいな
遅くなりましたが健康診断の結果が◎でおめでとうございます」の言葉があり、
今のチュ~ちゃんの状態をお伝えした。
お客様にお話することではないかも知れないけれど、ありのままをお伝えした。
私はショップオーナーである前に愛しい愛しいチュ~ちゃんのママなのだ。
 
以前に同じく手術を選ばれた方として頂いたお返事にとても勇気付けられた。
「私が手術に踏み切る決意をさせたのはドクターの手術に意欲的な言葉でした。
やはり勧めてくれるうちはお願いしようと。もしかしたら腫瘍は良性のままかもしれない。
でも悪性だったときは...別に他の病気になったりでもしたら、そんなこともしっかり見据えて。
勝手な言い分ですが、足の関節の手術のときも腫瘍が発見されたときも
彼女が早く治してねって今なら頑張れるからって教えてくれたんだと思うことにしています。
だって両方とももう手遅れですといわれる前に気づかせてくれたのですもの。」
本当にそのとおりだと思った。「手遅れになる前に気が付かせてもらえたのは
チュ~ちゃんにとってのラックなのだ。今なら手遅れじゃないから手術を勧められるのだ」
不思議に素直にそう感じることができ、心から感謝した。
 
精一杯の勇気を振り絞ってドクターに電話をする。
手術を勧める理由を聞いて安心したかったのだ。
「万が一」のことを考えて、「大丈夫」とは決して言われないことを知っていても、それでも
ドクターに「大丈夫という確信がなければ手術は勧めないですよね?」と聞きたかったのだ。
放置するリスクと麻酔のリスク、そんなことからも、とにかくなんでもいい、確信が欲しかった。

「腫瘍を放置するリスクに比べたら麻酔のリスクははるかに小さい。
チュチュの場合は17歳半という年齢にしては心臓の進行が驚くほど少ないこと、
年齢に対して血液検査の結果が非常に良いこと、
全身状態がとても良いことなどから、彼女だったら手術に耐えられると思う。
もちろん麻酔のリスクを最小限に抑えるために最短の手術時間にする」と言われた。
 
それでも「彼女は大丈夫ですよね?麻酔や手術に耐えられますね?」と尋ねる。
まるで人の言葉を聞いていないバカのようだと自分でも思いながらも不安でたまらなかった。
「シニアで手術に耐えられない子や可能性のない子には勧めないよ」という言葉から
ドクターの自信を感じ、「助けるためのチョイスなのだ」と何度も何度も自分に言い聞かし、
早ければ早いほど良いとの言葉に「明日の手術を希望します」と伝えた。
そしてチュ~ちゃんが今日は元気がないことを伝えると
「きっと彼女は君のことを心配しているんだよ」と言われた。
ドクターは病院の別の部屋で大泣きしている私にティッシュを持ってきてくれたので
診断の日の私の取り乱し様を知っているのだ。
そうか、そうだよね。ママがこんなじゃいけないよね。ごめんね、チュ~ちゃん。
 
決めたら一瞬落ち着き、そして新たな不安が押し寄せた。
「間違ってないよね?チョイスは間違っていないよね?」そう何度も何度も繰り返した。
怖くて怖くて仕方なかったけど、もう決めたのだ。後戻りはできないのだ。いや、今ならできる。
キャンセルする事だって可能なのだ。でもきっと間違っていない。正しいチョイスなのだ。
チュ~ちゃんなら乗り切れる!何度も何度も何度も自分の心に言い聞かせた。
 
決断してからのチュ~ちゃんはなぜかとても元気に見える。
まるで「大丈夫だよ、ママ!」と言ってくれているようだった。
今日は美味しい美味しいご飯を食べよう!いっぱいいっぱいハッピーでいようね、チュ~ちゃん!
いつもと同じ。何も変わらない。そう、これからもきっと何も変わらないのだ。
 
いつも敷いている匂いのいっぱいついたタオル・いつも一緒に寝んねしているクマさんの首には
チュ~ちゃんのロザリオとセントフランシスのお守りをリボンに通し、外れないように祈りを込めて縫い付けた。
チュ~ちゃんのクマさんとロザリオを持って教会に行き、祈りを捧げ、聖水をクマさんにいっぱいつけた。
一泊分の心臓のお薬も用意した。
03/28/06 手術の日

 

運命の日・・・明るく元気に過ごそうね!チュ~ちゃんは今日も笑顔だ。とびきりの笑顔だね。
病院に持ってゆくものも準備はオッケー、お守りやクマさんも一緒だからね、大丈夫だよ。
手術が終わったらいつものタオルで寝んねしてね。大丈夫だよ。ママがずっと祈っているから・・・
 
病院で先生の腕に抱かれるチュ~ちゃん。
手術は午後2時からとのこと。私があまりにも緊張して不安そうなので
「手術が始まる時に電話を入れようか?」と聞かれた。
あまりにも怖くてどうしようもないので「術後だけで良いです」と言うのがやっとだった。
「チュ~ちゃんなら大丈夫!やり遂げるよ!!」と激励をして自分の気持ちを奮い立たせた。
 
落ち着かない気持ちで過ごす。言い知れない不安と必死で闘いながら「大丈夫、大丈夫だから」と
自分にひたすら言い聞かせる。何度も何度も言い聞かせては過呼吸のような症状になる。
手術開始時間になるとどうしようもない気持ちになる。教会に行き、ただただひたすら祈り続けた。
他のものは何も望みません、ただ笑顔のチュ~ちゃんをこの手に再び抱かせてください。
そのためなら何でも捧げます。私の命と引き換えにしてもチュ~ちゃんをお守り下さい。
祈りながら涙があふれてくる。泣いちゃいけない。私が怖がっては頑張っているチュ~ちゃんに申し訳ない。
そう言い聞かせても言い聞かせても怖くて心と身体がブルブル震えた。
 
午後3時半、電話のベルに心臓が飛び出しそうになる。
「どうかどうか手術成功の知らせでありますように・・・」そう祈りながら電話をとる。
ラリー先生の声は明るくて、それまでのあまりの緊張感にめまいを覚えるほどだった。
手術は成功したこと、最悪の腫瘍ではなかったが悪性であることは否定できそうにないこと、
ラボの検査報告を待つことになるとのこと・・・
何よりも何よりも「チュ~ちゃんは目覚めているのか」が気になった。
年齢的なものから酸素を与えているけど大丈夫だと言われた。
何も何も言葉が出てこない「ありがとう!ありがとう!感謝しています」と伝えるのがやっとだった。
 
手術を無事に乗り切った!!神様、チュ~ちゃんをお守りくださり、ありがとうございます。
あとは術後の合併症が出ないことを祈るだけだ。合併症がどうかどうか出ませんように・・・
術後の経過も心配だったので夜10:00に様子を聞きに電話をかけた。
様子見のためにまだ酸素が与えられ、術後の集中観察中だとのこと。
しかし覚醒して元気だと言われて安心した。
明日はきっともっと元気になるね。チュ~ちゃん、頑張ってくれてありがとう!!
03/29/06 手術翌日・退院

 

朝から落ち着かなくて8:00に病院に電話を入れた。
チュ~ちゃんは安定しているとの事、元気もあるから大丈夫との事だった。
ドクターの手の空いた時間に電話をもらえるよう頼んでおいた。
朝の10:00に電話をもらい、「もしも大丈夫であれば(受け入れ側のこと)連れて帰っても良いとの許可」も出た。早い!!
チュ~ちゃんに会える!!全てのすべきことを午前中に済ませ、迎えに行く準備をした。
帰宅したら当分はお家で付きっ切りになるだろうと買い物も全て済ませた。
 
午後から会いに行くと、お腹に包帯をされたチュ~ちゃんが運ばれてきた。
ママに抱かれると咳を2回した。「今まで酸素を与えられていたからです」とのこと。
ちょっと疲れてはいるけどいつものチュ~ちゃんだ。チュ~ちゃんは元気で今、確かに私の腕の中にいるのだ!
ラリー先生は手術中だったが、アシスタントのドクターは「彼女はとてもタフですね。
信じられない回復力です。本当に17歳半ですか?アメージング!」と驚かれていた。
チュ~ちゃんの腫瘍が取れた!悪いものがチュ~ちゃんの身体から消えた。それだけがただただ嬉しかった。
車に乗ったチュ~ちゃんはいつものチュ~ちゃんだった。痛みはないの?というほど元気だ。
腕の中に愛しい愛しいチュ~ちゃんが笑顔で帰ってきた!!!嬉しい!!嬉しい!!!嬉しい!!!
 
帰宅後も自分のベッドに行き、おしっこはキッチンまで行って普段と変わらない生活だ。
本当に痛くないの?ママは抱き上げるのさえ怖いのに・・・。
食欲も旺盛で、お咳も全く出ない。お腹の包帯以外はいつもと変わらないチュ~ちゃんだ。
「頑張ってくれてありがとう!」何度も何度も抱きしめ、感謝した。そのぬくもりに触れて涙がまたあふれた。
 
抗生物質を1週間。抗生物質は腸内の善玉菌までやっつけてしまうのでヨーグルトを一緒にあげる。
04/01/06 術後4日め・経過チェック受診

 

術後も翌日からけろりと普通の生活に戻っているチュ~ちゃん。そんなチュ~ちゃんの全てがいとおしい。
今日は術後4日め、包帯交換の日。ラリー先生は「ヘイ!サバイバー!」と笑顔だ。
チュ~ちゃんの状態を見て「大丈夫、大丈夫。包帯も濡れたり汚れたら取っていいよ。」と、交換もなし。
 
ただ、肉眼的にも再発の危険性の高い腫瘍であったこと、午後にはラボの結果が出るだろうけど、
抗癌剤や放射線治療は心臓や年齢的なものから勧めないと言われた。
抗癌剤治療も放射線治療も副作用の方が大きい場合が多い。特に抗癌剤は心筋への影響が強い。
副作用のひどさは父の時で身にしみて理解しているつもりだった。
それでも「それで完全に叩けるのなら」という気持ちもわずかに芽生える自分がいた。
04/01/06 ラボの結果
 
Microscopic Description : The examined splenic tissue is expanded by a solid mass composed of spindle shaped to oval cells with indistinct cell borders, a moderate amount of faintly granular to vacuolated cytoplasm, and oval vesicular nucleil with one to multiple distinct nucleoli and mild anisokaryosis. The mitotic index is high. The cells are arranged in interlacing streams. Cell are locally embedded in eosinophilic matrix. Multifocal necrosis is present.
Multiple cells in the lesion and adjacent fibrovascular stroma contain cytoplasmo coarsely granular golden-brown pigment (presumed hemosiderin).


Examined is liver on multiple sections. Mild vacuolar change is present. Sinuses contain random aggregates of pigment laden macrophages (cholegranulomas) and hematopoietic cells.
Microscopic Findings;


1. Spleen, spindle cell sarcoma (high grade)
2. Liver, mild vacuolar change.


Comment : The splenic neoplasm is histologically high grade malignant.
It is morphologically too poorly differentiated to determine the cell of origin. The primary differential diagnosis is non-angiogenic sarcoma of possible stromal or smooth muscle origin although other neoplasms including melanoma and osteosarcoma can not be excluded.
Regardless of the cell of origin, the neoplasm should be considered at significant risk for malignant behavior including metastasis.


Immunohistoohemical staining may be attempted although these stains are not always diagnostic, especially when applied to highly undifferentiated neoplasms. 
Changes in the liver are mild and non specific. Vascular change is a common lesion seen in a variety of metabolic conditions including hypoxia and anemia. No evidence of hepatic neoplasia is seen.
 
顕微鏡診結果 : 脾臓の周囲組織に、楕円形の小嚢の核で複数の異なった核小体に楕円形のセルに形成されたスピンドルから構成された固体の固まりと温和なアニソカリオシスに不明瞭なセル境界、空胞細胞質へのかすかな粒状のものが認められます。細胞分裂のインデックスは高いです。 セルは血流によってアレンジされます。 セルは局所的で好酸球基質に存在しています。 多面的壊死は存在しています。
傷害と線維間質に隣接した複数のセルには、その細胞質に粒状のゴールデンブラウン色素(血鉄素であると推定される)を含んでいます。


肝臓数箇所の組織診に関しては温和な空胞変化が存在しています。 洞は、色素を含んだ大食細胞(cholegranulomas)の無作為の集合体と造血細胞です。


顕微鏡診の調査結果 :
1. 脾臓、紡錘細胞肉腫(高いグレード)
2. 肝臓、温和な空胞変化。

コメント :脾臓の新生物は組織学的にグレードの高い悪性です。
原因となるセルを決定するには形態学的にあまりも不十分に微分されています。 黒色腫と骨肉腫を含む腫瘍の可能性を無視することはできませんが、第一の鑑別診断としての可能性としては間質性のものか平滑筋による非血管形成性肉腫です。原因となるセルの種類にかかわらず、新生物は転移の可能性のある悪性のものとして重要なリスクで考えられるべきです。

染色テストはいつも確定的診断であるというわけではありませんが、特に非常に非分化している新生物に適用されると、免疫組織化学の損傷に対してはトライする可能性はあります。
肝臓における変化は、温和であって、非特有です。血管の変化は酸欠と貧血などを含むさまざまな新陳代謝の状態で見られる一般的な損傷です。 肝臓における新生組織形成に関する所見は全く見られません。


ラボの結果が出たらファックスして欲しいとドクターに頼んでおいたのだが、ファックスを見て、
正直かなり落ち込んだ。
ラリー先生は「考えていたワーストなものではなかったけど、良くないということも確か」と・・・
 
でも、どのような結果でも、目の前にいるのは元気で笑顔を向けるチュ~ちゃんなのだ。
「取ったものがどんなに悪くても、今の段階から徹底的に再発を予防すればいいのだ!」と決心する。
大丈夫!ママは全てをかけてチュ~ちゃんを守るよ!!絶対に苦しい思いをさせないよ!
 
本日から積極的な抗癌サプリメントとしてAHCC・田七ニンジンを追加で開始する。
お散歩も今日から開始!やっぱりお外は気持ちいいね!ウンチっちもいっぱい出たね。
 
いろいろと考えてみたが、やはり「チュ~ちゃんにとって食べることは一番の生き甲斐」だ。
抗癌剤の副作用でその一番の楽しみに影響が出るのならやはり使用できない。
チュ~ちゃんが食事を美味しく食べられること、やはりこれが基本だと思った。
04/03/06 癌細胞の新生血管産生阻止・積極的な代替療法に向けて
 
今日は信頼できるサプリの会社にチュ~ちゃんのラボの結果を伝えた。
いつも一緒に考えてくれる担当者に腫瘍の種類と現在の心臓の状態、摂取しているサプリを報告し、
「積極代替療法」として追加すべきものとして考えたシャークカートレイジとCoQ-10、オリーブリーフなどの
追加の打診をしてみた。オリーブリーフは必要なし。
癌細胞が増殖するためには新生血管を形成するが、その血管形成を阻止するシャークカートレイジは効果的だろうとのこと、現在のサプリに加えるのであればCoQ-10の追加をやはり勧められた。
スーパーシニア・カーディオヘルス・グレープシードは続行、リキッドサラダよりもアラビノガラクタンやマイタケエキスを含むイミューンサラダへの変更も推奨できるとの事。シャークカートレイジ・CoQ-10をすぐに今日送るからね!
応援の気持ちだから・・・チュ~ちゃんを応援してくれている気持ちに涙が出そうなほど感謝した。
04/05/06 代替療法の実施

 

チュ~ちゃん自身はいたって元気に回復。ママの方が気持ちが張り詰めていて倒れそうだ。
だけど元気なチュ~ちゃんを見ているとなんだって頑張れる。
神様はチュ~ちゃんに更なる命を与えてくださった。17歳半で大きな手術に耐えたのだ。
与えていただいた命に感謝して、そしてその大切な命を精一杯守ってゆくのがママの使命だよ。
 
代替療法でエイジアックも考えたが、含まれるシープソレルはシュウ酸塩が含まれる。
心臓の薬を飲んでいるチュ~ちゃんはただでさえ腎臓機能には注意が必要なのでこれは却下し、
その代わりに含まれる成分のメインで体内毒の浄化と洗浄・排出作用に優れたゴボウを
毎日たくさん食事に加えることにした。
 
起きてすぐの空腹時にカスピ海ヨーグルトにAHCCとシャークカートレイジ(1日量の半分)と
CoQ-10を10mgを混ぜたものをあげる。田七は匂いが嫌いなようなのでポークレバーと一緒に1錠。
AHCCは味が大好きなのでぺろぺろ美味しそうに食べる。これは意外だった。
チュ~ちゃんは自分の身体に必要なものがちゃんとわかっているんだね。
同じものを夕方のお散歩の前にに1回。
シャークカートレイジは軟骨なのでウンチが固くなるかも知れないのでヨーグルトで改善。
 
食事も炭水化物を一切含まないものに変更した。
朝はすりおろしたニンジン・すりおろしたリンゴ・ブロッコリー・
そしてチュ~ちゃんスペシャルとしてマグロと大根とゴボウとニンジンとお豆腐を根昆布で煮たもの・
ガーリックとオリーブオイルとニンジンとレバーのペーストを混ぜたものにサプリ。
夜は基本食に、すりおろしたニンジン・すりおろしたリンゴ・ローズマリー・サーモン・ピーマンと
ブロッコリースプラウト・納豆とチュ~ちゃんスペシャルを少し足したものにサプリ。
 
寝る前はヨーグルトにAHCCだけを混ぜたものと田七をあげる。(AHCCと田七は空腹時に)
04/06/06 傷の回復も順調・包帯取れる
 

 

 

 

 

チュ~ちゃんは非常に元気でアクティブに動き回るので、包帯がずれてきた。
はみ出した傷の部分にティツリーの原液を塗っていたが、その部分が非常にきれいになったのと、
包帯で傷が蒸れてはいけないので、ドクターに確認し、包帯を外した。傷もとてもきれいだ。
04/07/06 どんどん元気になるね
 
毎日すごい食欲!手術で消耗した体力を回復させるのがまず第一!と食べたいだけ食べさせている。
今は痩せるのはとても怖いことに感じる。悪液質には絶対にさせない!
04/11/06 術後2週間・抜糸終了

 

傷も順調に回復し、今日は抜糸をした。
抜糸後、ラリー先生とラボの結果について話し合う。やはり抗癌剤は使わない。
代替療法のことも説明した。全てグッドチョイスだとの事。
ただ「非常に再発・転移のリスクが高いということも充分に考え、ラックを祈ろう」と・・・
同じ腫瘍で1年前にオペした子の話をし始めた先生は、私の顔を見て「ラックを信じよう」と。
再診は3週間後。この再診の短さがとてつもなく不安にさせる。
だけど頑張ろう!頑張ることしかできないのだ。チュ~ちゃんの生命力を信じ、できる全てをしよう。
04/13/06 走るよ!元気だね!

 

 

 

今日もチュ~ちゃんは元気だ。傷ももうこんなにきれい!少しずつ明るい気持ちになってきた。
だけど隣に寝ているチュ~ちゃんの寝息1つにも過敏になって目覚める自分がいる。
再発のリスクは高いかもしれないけれど、大丈夫!!チュ~ちゃんは負けないよね。
お散歩でも元気に走っている。こうして一緒にお散歩ができることが今はしみじみ嬉しい。
神様、チュ~ちゃんとのこんな穏やかな時間を再びお与えくださったことに感謝します。
04/14/06 感謝の日々

 

今日も気持ちよく起きて甘えてくれることに感謝、
美味しくご飯を食べてくれることに感謝、元気にお散歩に行ける事に感謝、
神様から与えていただいた今日という日を一緒にハッピーに過ごそうね。
毎日を大切に、毎日を笑顔で、精一杯生きようね。

 

pop-line.gif  

chuchu-from-kakomie.jpg

 

腫瘍発見から手術、そして組織診の結果まで、
本当に生きた心地のしない数日間でした。
チュ~ちゃん頑張ってくれてありがとう!
 
チュ~ちゃんは17歳半、これから何があるかわかりませんが、
残されたチュ~ちゃんの人生を幸せに幸せに守ってあげたいと思います。
 
いつも笑って生きようね
いつも一緒に楽しく過ごそうね
 
ハグの数だけ元気になぁれ
キスの数だけ笑顔になぁれ
撫で撫での数だけ幸せになぁれ
 
愛しい愛しいチュ~ちゃんにそんな魔法をかけています。
 
優しい励ましのメールを下さった方々
オペの成功を一緒に祈ってくださった方々
いつもたくさんの方々の優しさに支えられています。
本当に本当にありがとうございました。
 
心からの感謝を込めて・・・

 

Apr.2006

 

pop-line.gif 

© Paw Paw Club Inc. All rights reserved.