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 12月 14, 2025  PawPawClub, PawPawお勉強室   * ペットロス

 
  スマホでは横にして見て頂くと読みやすいです 
 
 
 「愛する子の遺骨を将来どうするか?」 あるご住職様のお話から
 
今回は「愛する子の遺骨をどうするか?」というお話から
「一緒にお墓に入れるのかな?」を考えます。
 
実は2年前に帰国した際にあるご住職様からこのお話をお聞きして
私自身がとても救われた気持ちになったのです。
 
そして今回の帰国の際に、皆さんにお伝えさせて頂いても大丈夫と
ご住職様からの許可を頂いたのでお話をさせて頂きます。
 
「愛する子の遺骨を将来どうするか?」
ちょっと重いテーマかな?とも思ったのですが、
私と同じように、天使になった子たちの遺骨を
今もずっとお家に置いてらっしゃる方も多いかと思います。
 
将来、その子たちの遺骨をどうするか?という問題は
とても重いけれど現実的な事なので敢えて取り上げました。
 
ご住職様のお話をお聞きして私自身が救われたのと同じように
愛してやまない子のママさんたちのお気持ちの中で
「こんな考え方もあるんだ」といった一つのチョイスになり、
そして私と同じように気持ちが軽くなって頂ければ幸いです。
 
同時に、「地域によってこうしているよ」
「うちのおじぃちゃんは、昔、こうしていたよ」などといった方法も
友人からも教えて頂いたので、そちらもご紹介しながら
ハワイでの散骨セレモニーなどもご紹介させて頂きます。
 
天使たちが優しく静かに舞い降りるクリスマス・・・
「愛する子と永遠に一緒に・・・」の思いを込めて・・・
 
 
 Coっちゃんの遺骨を抱いての帰国
 
ご住職様との出会いまで、まず少し経過をお話させてください。
 
2年前、06/26/2023・・・Coっちゃんの旅立ちからの日々・・・
寂しくて悲しくて、思い出の詰まった景色の中にいるのさえ苦しくて
息もできないほどでした。
あまりの辛さに押しつぶされて生きる気力もなくなりそう・・・
そう感じ、日本に一時帰国することにしました。
 
Coっちゃんの闘病中に来ていた同窓会の誘いのメール
とても参加できるわけがないと一旦はお断りしたのですが
参加できるようになってしまったのでした。
 
まるで「ママ、お疲れ様!行っておいでよ!」と
Coっちゃんに言われているような気がして、帰国を決めました。
 
Coっちゃん!ママの祖国を見せてあげるね!と
愛しい愛しい遺骨を抱いて、一緒に帰国しました。
 
Coっちゃんの旅立ちから1か月半・・・
このまま、ここにいたら自分がおかしくなりそう!
誰か助けて!!・・・というのが、正直な気持ちでした。
心も身体も声にならない叫びをあげ続けていたのです。
 
 
 Coっちゃん!これがママの祖国だよ!
 
飛行機の窓からの富士山をCoっちゃんに見せてあげました。
え?!・・・よく見たら雲の中にCoっちゃんの姿が・・・
Coっちゃん、一緒に帰国できて、きっと嬉しかったんだね!
 
 
諏訪大社と軽井沢近くでの不思議体験
 
Coっちゃんと一緒に日本旅行!
諏訪大社に行った時と軽井沢近くを歩いていた時は
Coっちゃんはママのバッグの中に入っていたのですが、
一緒に入れていたスマホに不思議な映像が映っていました。
 
きっと光の加減?!なんて思って、試しにバッグの中でビデオをオン。
チャックを開けた状態で撮影しても暗いバッグの内面が映るばかり。
諏訪大社 下社のビデオは、中にあるお茶屋さんで働いている方にお見せした途端
「わ!鳥肌が立った!!こんなの見たの初めて!」って言われました。
 
その他にも諏訪大社で撮った写真には3つの光が映りこんでいたり
もしかしたらチャチャくんとチュ~ちゃんとCoっちゃんなのかな?
そんな「魂の存在」を感じながら、静かな時間が流れてゆきました。
 
 
 あるご住職様との出会い
 
京都の一番上の叔母の家では、ここ十何年もの間、
叔父の月命日にはご住職様がお経ををあげて下さっています。
 
嵐山の近くにある天龍寺の中にある等観院というお寺のご住職様なのですが
とても人間味あふれる楽しい方で、お経のあとのお話がとても面白く
聞き入ってしまいました。
 
お話をされ始めてから、ふと私が抱っこしているCoっちゃんのUrnに気が付かれ
「それは?」とお尋ね下さったので、先日亡くなった愛犬の遺灰ですとお伝えし
「人と動物は同じお墓に入れないので、私は自分が死んだら、この子と先住犬たちの灰を
自分の身体の上に撒いてもらって、焼いてもらうことでずっと一緒にいたいのです。」
・・・と、お伝えしたのです。
 
 意外だったご住職様のお話
 
私の話を聞いたとたんに、ご住職様の口から出たお言葉は
「それはダメです!」
 
続いて「だって灰を焼いたら何もなくなってしまうじゃないですか」
「遺灰はそのまま持っておられて、あなたの骨壺に一緒に入れてもらいなさい」
 
「え?!」私はびっくりしてお尋ねしました。
「しかし、人間と動物は一緒のお墓に入ってはいけないのではないですか?」
 
ご住職様は静かに「そんなことはありません。
人も動物もみんな同じように成仏して同じところに行くのです。
一緒に入れてもらう事をご家族が良しとすればなんの問題もありませんよ」
・・・と、おっしゃた言葉が、私の心をすぅっと軽くしてゆくのを感じました。
 
「だから遺灰は焼いてはいけませんよ。大切に持っていてあげて下さい。」
「そして一緒にお墓に入られたら良いのですよ。」
 
私は、気が付いたら自然に涙が流れていました。
大きな大きな愛で包まれたような、大きな許しを与えられたような
心の底から湧き上がる幸せ観と安心感に包まれ、泣いていました。
 
CoっちゃんのUrnを抱きしめながら泣きました。
ご住職様の温かい言葉に包まれて、私の気持ちは本当に救われ
Coっちゃんの魂がより近く自分の魂と呼応するのを感じていました。
 
Coっちゃんの身体が天国に帰ったあの瞬間
大切な大切な宝物が手から滑り落ちて2度と見つけられなくなって
Coっちゃんの姿が見えない空間の中で
心が声にならない叫び声をあげながら、ただただ
そこに存在しているのがやっとのような日々・・・
 
そんな中、理由があったからこそ、一時帰国ができたこと
富士山にかかる雲の中にCoっちゃんを見つけて
その後、友人のおかげでCoっちゃんと一緒に富士山に行けた事
そして諏訪大社や軽井沢での不思議な体験、
そして、こうして素晴らしいご住職様の言葉に救われたこと・・・
 
すべては、そういう流れに神様が決めて下さっていたのだと
そしてCoっちゃんの「ママに伝えたい」という希望も
きっとその中に組み込まれていたのだと、そう思えたのです。
 
なるべくしてなる、水は流れるべき流れに沿って流れる
流れに素直に身を任せていれば、きっと神様は道を示してくださるのだと
自分の根底にあって忘れかけていたことを思い出すことができました。
 
 そして2年後・・・
 
今年の9月、別の叔父が危篤になったため、再度帰国しましたが
やはりCoっちゃんのUrnも一緒に帰国しました。
 
残念ながら叔父は亡くなってしまいましたが
それでも膵臓がんを発症してから6年半もの間、
普通に生活を楽しんでいたので、悔いはないと思います。
 
2年前、ゆっくり時間があったので、
子供の頃から可愛がってくれた叔父と多くの時間を過ごせたことも
今思えば、神様からのメッセージだったのかもしれません。
 
今回の帰国は2か月間、日本に滞在したので
その間、別の叔父の月命日を一緒に過ごすことができ
優しいご住職様にもまたお会いすることができました。
 
その時に、2年前にお聞きしたお話で私の心が軽くなったこと、
そして私が犬関係の仕事をしていることを伝え、
ご住職様のお言葉を皆さんにお伝えしてよいかお尋ねさせて頂きました。
 
「もちろん良いですよ。私などの話で良ければですが・・・」と
快く承諾を頂き、CoっちゃんのUrnを抱っこしてお写真も撮らせて頂きました。
 
 
等観院ご住職様 才峰様
先代(お父様)、木村才十老師は臨済宗天龍寺派天龍寺専門道場(僧堂)に掛塔して、
関牧翁老師に師事。
その後、天龍寺の宗務支所長、教学部長、宗務総長などの要職を歴任されました。
若い頃から達筆として知られ、門前の石碑の裏書をはじめ、
天龍寺内に多くの筆跡を残されています。
 
 
霊は存在するのか?動物たちは私たちよりも見えているようだとか
(ご住職様ご自身は見えないそうです)
こちらの質問に対して、何一つ否定することなく、優しく受け止めて
私たちの目線でお話して下さり、心休まる時間を過ごさせて頂きました。
 
実はアメリカに帰る日の朝、成田からの飛行機が8時間遅延、
その後、ダラスでの乗継便がない為、夜の20:00から朝の04:00まで
空港で待機という便に振り替えられたというメッセージが
エアラインのアプリで届きました。
 
8時間+8時間の待ち時間は体力的にかなり辛いので
すぐに電話して便の変更を依頼したところ
2日後の便に変更することができました。
 
この変更で、翌日の月命日にまたご住職様にお会いする機会に恵まれ、
お経の後の楽しい(とってもユーモアのあるご住職様なのです)お話に
大笑いしながら、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
今回は涙が流れることもなくCoっちゃんももちろん同席です。
 
  突然なぜかお寺に足を運びたくなりました
 
ご住職様が帰られた後、しばらく経ってふっとお寺に行ってみたくなり
「嵐電で一本で行けるよ!」の叔母の声に、Coっちゃんを連れて
ご住職様のお寺を訪ねることにしました。
 
お寺は嵐山の近く、天龍寺の法堂への道に位置するのですが
天龍寺の勅使門をくぐったとたんに、みごとな紅葉で観光客だらけ。
8個ぐらいのお寺が点在するのですが、全て「一般客入場禁止」の
立札が立て掛けてありました。
 
お寺の雰囲気が見たかっただけなので、声をかけることなく
天龍寺のみごとな紅葉をCoっちゃんと心行くまで堪能してきました。
ふっと思い立って来たにしては、本当にみごとな紅葉!


 
神様はきっと、「日本の美しさを満喫してからお帰りなさい」と
フライト変更するように導いてくださったのかもしれません。
予定になかった2日間にこんな素敵な体験ができたことに感謝です。
 
 
 お墓について家族で話し合う
 
うちは弟家族も先住犬の遺骨は今も家に置いていて
家族みんなが遺骨の一部をカプセルに入れて常に持っています。
ラブラドールでしたからヒト並みに骨壺も大きい!
そして今、弟宅には2匹のやんちゃなラブラドールたちがいます。
 
弟家は父のお墓とは分けるという考えで
うちは継母でしたので、そういった意味で産みの母の遺骨と
継母の遺骨を同じお墓に入れたくないという思いもあり、
母の遺骨、父の遺骨は半分に分け、新たにお墓を持つという考えです。
 
今回のご住職様のお話を弟にしたところ
「一緒に入ることにうちの子供たちも文句は言わないから大丈夫。
みんな一緒に入ればいいよ」という返事でした。
うちの父も私たちが子供の頃からずっとシェパードを飼っていたので
きっと反対はしないような気がします。
 
・・・と、いうわけで、私は弟家のお墓に
チャチャくん、チュ~ちゃん、Coっちゃんの遺灰と一緒にしてもらって
入ることになりそうです。
 
今までは、みんなの灰を身体に撒いてもらって火葬してもらうのに
問題ないかな?火葬場の規定とかあるのかな?とか
いろいろダメだったら、愛する子たちと一緒に海に撒いてもらおうかな?
それとも一緒に樹木葬でもいいな。樹木葬でも規制があるのかな?
・・・などと、グルグル考えていました。
 
 
 お墓問題と法律・規制など
 
お墓に関する法律は「墓地、埋葬等に関する法律」(墓埋法)がありますが
その中にはヒトとペットが同じお墓に入ってはいけないという記載はありません。
これは「法律では禁じられていない」という事になります。
 
しかし、法律で禁じられていなくても霊園の規約で禁止されていることが
あるという事も事実です。
 
仏教では六道輪廻という考え方があり、
これは現世での行いによって、来世で生まれ変わる世界が変わるという事です。
 
「この世に生きるもの全てが六道と呼ばれる6つの世界に
何度も生まれ変わる」という考えかたが六道輪廻であり、
天道、人間道、修羅道の三善趣
畜生道、餓鬼道、地獄道は三悪趣に分かれます。
 
ペットたちは「畜生道」にあたりますので
一緒に入ることでご先祖様たちが嫌がるという意味でも
禁止される霊園が多いのも現実です。
 
(* この考えがある事を知っていたので、ご住職様とお話させて頂いた際に
「しかし、犬畜生という言葉があるように、畜生と一緒というのは
許されてよいものなのでしょうか?」ともお尋ねさせて頂きました。
ご住職様のお答えは、その上で頂いたお言葉だったので、
私は心から救われる思いで、泣いてしまったのでした)
 
これは、あくまで宗教によって、霊園によっての考え方ですので
許可されている霊園も存在します。
 
また、霊園(墓石を建てるタイプ)は規制が厳しいけれども
納骨堂(ビルの中にあり墓石は持たないタイプ)であれば
ペットと一緒に入る事に規制がない施設も多くあるようです。
 
 
 いろいろな方法で一緒にいられる
 
先日、同じ犬飼いの友人と話をしていた時に
「最近は(ペットの遺骨を)山に埋めに行く人もいるらしい。
自分たちはマンション住まいで庭がないし、
自然に帰してあげるには、その方法を取る人も多いみたい。」
・・・と、言っていました。
 
その友人のおじぃさんは、昔、飼っていた犬が亡くなると
(その頃は地域によってはペット用の焼却施設のない時代)
山にフードと一緒に埋めて供養してあげていたそうです。
 
地域によっては、例えば沖縄では、海に散骨するという方法がありますが
こちら(アメリカ)でも海に散骨(散灰)する方法があります。
 
ただ、場所によっては規制も厳しく
陸から何マイル離れていなくてはいけないとかがあるようです。
いくらか支払い、散骨証明書も発行されるようです。
 
ハワイでは「散骨センター」なるものがあり
海洋散骨業者さんがセレモニーのように行ってくれたり
ひとつのビジネスとなっていて、もちろんペットの散骨も行ってくれます。
 
ハワイと言えば、IZの[Somewhere over the Rainbow]のビデオの中で
仲間、友人やファンたちが泳ぐ中、散灰をしていましたね。
 
あんなに岸に近いところで散灰していいんだという驚きと
みんなが灰を撒かれた傍で泳いだり、海水を浴びたり
自然に帰る、そしてみんなでそれを共に祝い、
自分の一部になってもらうことが幸せなのかな・・・
愛と自然と優しさと平和、そのすべてが凝縮したような美しい光景でした。
 
IZの[Somewhere over the Rainbow]
そこはかとなく優しくて大好きな曲でCoっちゃんによく歌ってあげていた曲
ハワイで散灰してもらうのも悪くないな・・・って思ってしまいます。
 
 
ハワイはうちの父も大好きで毎年訪れていた場所
父が亡くなった時に「いつかパパの遺骨の一部をハワイに埋めてあげたいな」
そう思ったことを今でも懐かしく思い出します。
 
とりとめもなく書いてしまいましたが、
日本では少子化でお墓じまいをする家庭も増えているとか・・・
 
たとえ愛する我が子と一緒にお墓に入る選択が厳しくても
「永遠に一緒」にいられる方法には
いろいろなチョイスがあるだねって、少しでも安心して頂ければ幸いです。
 
 
 
 
今回、Coっちゃんを連れての2回目の帰国でしたが
美しき我が祖国、日本!!でした。
 
家族や親戚だけでなく、ご近所さんや叔母の日本舞踊のお仲間や
たくさんの優しい方々に暖かいお気持ちをいっぱい頂き、
日本に帰って住むのもいいな・・・って思い始めました。
 
マイアミに帰ってきたらCoっちゃんがいない部屋がとてつもなく寂しい・・・
パピーを迎えたいな・・・って思ってた矢先、
留守中、植木の世話をしてくれてたお隣にお土産を渡しに行ったら
そこの子(スパニエルとプードルのミックス)が喜んで飛び出して来て大歓迎!
 
思い切り廊下を走った後で、うちのドアの前で止まってドアの下をクンクン・・・
そしてしっぽフリフリして、またクンクン・・・
Coっちゃんがいるのかな?「また遊ぼうよ!」って誘ってる?
そんなちょっぴり切ない気持ちになる光景でした。
 
この時期、街はクリスマスイルミネーションで溢れ、
寒い中でも心がふわりと温まる、そんな美しい季節ですね。
 
みんな元気で、毎日を楽しく、幸せに幸せに過ごしていてね。
 
2025年もたくさんの可愛い笑顔を一緒に見守らせて頂き、ありがとうございました。
 
 
Dec.2025
 
 
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