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  5. はちみつジンジャー!
 11月 14, 2019  PawPawClub, PawPawお勉強室   * 食材について・選び方,  * 栄養素のこと

  
 寒い季節に 「はちみつジンジャー」
 
空気が乾燥する季節になりましたね。
日本ではまだ風邪は流行っていませんか?
 
この時期になると我が家では毎年生はちみつを必ず買うのですが
周りの風邪ひきさん状態を見て、今年も慌てて買いました。
 
まず、ガーリックを生はちみつに漬け込みます。
しっかり漬かるには時間がかかるのですが、2日後くらいから
エキスが蜂蜜に溶け出すので、それを舐めて免疫力アップです。
 
ガーリックはハートトニック!
心臓強化に良い食材なので心臓病を指摘されたCoCoっちにも
エキスがしっかりしみ込んだ蜂蜜をちょっと舐めさせてあげます。
 
ちょっと喉がおかしいな・・・の時ははちみつ大根を作ります。
大根を適当に小さく切って生はちみつに漬け込むだけ。
はちみつにエキスが出たらそれをうがいのあとに飲みます。
 
それでも風邪をもらいかけちゃったときは
はちみつにシナモンを振りかけて1日数回食べます。
シナモンは天然の抗酸化剤であり、抗炎症剤ですから、
風邪かなっと思ったら、早め早めのシナモンハニーです。
 
今年も多量に買った生蜂蜜(3パウンド瓶2本)を眺めながら
「CoCoっちと一緒に食べられるものを作りたいな・・・」
なにがベストかいろいろ調べてみたらハニージンジャー!
有益食材の蜂蜜とショウガを合わせたものなら共有できる!!
と、さっそく作ってみました。
CoCoっち用はご飯に混ぜやすくすりおろし生姜で作りました。
 
・・・というわけで、今月は有益食材の蜂蜜とショウガの効用を取り上げます。
 
毎日のごはんにちょっぴり足してあげることで元気を維持、
病気予防になるはちみつジンジャーはわんこにもママにもお役立ちです。
 
 
 
 
 生蜂蜜ってなに?その栄養価と分析
 
まず「生蜂蜜」ってなに?普通の蜂蜜とどう違うの?・・・ですが、
生蜂蜜とは、加熱処理やろ過処理をされていない蜂蜜のことです。
過熱やろ過によって失われてしまう有効成分や効果が、
そのままちゃんと残っている蜂蜜の事を指します。
 
生蜂蜜には酵素や乳酸菌、ビタミン、ミネラルが含まれていますが、
36℃以上になると酵素は分解されてしまいますし、
高温処理でビタミンも破壊されてしまいます。
生きた酵素、乳酸菌と一緒に
ビタミンミネラルが「働く形」で摂取できるのが生蜂蜜です。
 
はちみつによっては他の甘味料を加えた偽物もあります。
栄養素がきちんと働く形で残っていなければただの甘味料です。
選ぶのであれば「ちゃんと効果のあるもの」を選んでくださいね。
 
もちろん最高級物を選ぶのであればマヌカハニーですが、
コスパ的に我が家では毎日気兼ねなくたっぷり使える生蜂蜜を選んでいます。
(我が家で使っているのはYS Organic Bee Farmsのものです。
こちらで買うよりも割高ですが日本でもamazonで購入できます)
 
 
 ちょっと実験!!
 
混ぜ物のないはちみつの見分け方で面白い実験があります。
はちみつを小さなボールに入れてそこにお湯を入れて
お湯が蜂蜜の表面をなでながら溶かしてゆくよう容器を揺らします。
(この時、お湯が蜂蜜の上で円を描くように揺らします)
 
本物のはちみつは溶けながら底に「ハチの巣」が浮かび上がります。
混ぜ物のあるものはただただ溶けてしまいます。
ハチの巣が浮かび上がった時は感激しますので、これお勧めです!
はちみつにはミツバチのDNAがちゃんと含まれているのですね~!
 
「見てみて~!!」って思わず叫んじゃう実験結果
ほらね!小さなボールの底にハチの巣模様が出現!!
 
 
 
 
 
 
 わんこたちへの効果とあげる量
 
地元の蜂蜜の有効性:
 
地元の蜂蜜にはその環境の花粉が少量含まれていますので
それを摂取することで、環境の中の潜在的なアレルゲンに対して
身体が徐々に抗体を作って適応してゆくことで
過剰なアレルギー反応を抑えられる可能性があります。
 
あげ方としては、花粉のシーズンが始まる8週間前から
毎日少しずつの「地元で採れた蜂蜜」を摂ることで
「毎日の生活環境の中の」アレルゲンへの抗体を強めることができます。
 
ケンネルコフへの効果:
 
生はちみつは喉を潤し、咳を抑えます。
ケンネルコフの症状を和らげてくれる効果があります。
こういった病気の緩和に対してはマヌカハニーがお勧めです。
 
胃腸の調子を整えます:
 
蜂蜜の自然な抗菌作用は、
わんこたちの胃に潰瘍を作る原因となる細菌の
繁殖を防ぐのに役立ちます。
 
速攻働くエネルギー源:
 
蜂蜜に含まれる糖はブドウ糖や果糖などの「単糖類」ですので
胃に負担をかけることなく消化され、非常に吸収が早いエネルギー源となります。
なので、闘病中でちょっとエネルギー不足な時や
最近お疲れ気味かな?のシニア組さんなどの
エネルギー補給にも役立ちます。
 
腸内環境を整えて免疫力アップ:
 
生蜂蜜にはオリゴ糖・グルコン酸・乳酸菌が含まれていて
これらは腸内フローラのバランスを整えて、腸内環境を良くしてくれます。
腸の健康はすべての要!免疫力アップや病気予防の要となります。
 
 
 あげる量の目安:
 
生蜂蜜のわんこへの1日の推奨量は
小型犬で小さじ1杯、中型犬で小さじ2杯、大型犬で大匙1杯とされています。
 
 
 
 
 蜂蜜をあげるときの注意点
 
生後3か月未満の子犬にはあげてはいけません。
 
理由は、嫌気性細菌の胞子を含む生蜂蜜は、
未熟な消化器官しか持たない年齢の子に対して
ボツリヌス中毒感染症を引き起こす場合があります。
(同じ理由で人間の乳児にもあげられません)
 
蜂蜜は大匙1杯約60kcal、小さじ1杯約20kcalです。
 
カロリーが気になる子には注意が必要です。
糖尿病のある子には血糖値に注意しながらあげる必要があります。
 
蜂にアレルギーのある子には特に注意が必要です。
 
以前に蜂に刺された経験のある子には
アナフィラキシーショックなどの可能性がありますので、
摂取する前に獣医さんとよく話し合われてください。
 
私は以前に蜂に刺されて腕が腫れた経験から
次に刺されたら危険と言われ、
万が一刺されたときにショックが起きないようエピペンを持っていますが
生蜂蜜は平気で食べています。なので程度によるのだとは思います。
 
 
 
 
 生姜の効用!わんこにあげるべき5つの理由
 
生姜はターメリックの仲間!
それだけでもうどんなに優れた食材か想像できますね。
 
車酔いや薬の副作用などの吐き気予防:
 
なんだかむかむかするよ、吐きそう・・・
そんなときは、生のショウガをすりおろしたものをあげてみてください。
車酔いが心配な時は車に乗り込む30分前が効果的です。
 
胃拡張性捻転:
 
ガスや食べ物がしっかり排泄されないで胃に溜まって苦しいとき
そんな時にも生姜がお役に立ちます。
生姜は胃の働きを刺激して食べ物やガスの自然な排泄を促します。
(これは軽症の場合です。重症の場合はすぐに受診してください。)
 
関節炎の痛みの緩和:
 
関節炎は炎症性疾患ですので、
生姜の「抗炎症作用」が効果を示します。
(これは関節炎の「ヒト」での実験で効果が実証されています)
 
癌・キャンサーファイターとしての働き:
 
Dog Cancer Blog の研究報告によると
生姜がマウスの乳がんの成長速度を遅らせる可能性のあることや
試験管内のリンパ肉腫細胞を死滅させた報告があります。
身体の中の「炎症」が癌の原因になるという理由から
生姜の「抗炎症作用」はガン予防と治療に役立つとされています。
 
あるヒトの報告の中に、抗がん剤を使わずに癌を完治というレポートがあり、
その方は毎日「生姜のお茶」を飲み続けていたそうです。
癌細胞は身体が温まると活性が弱くなると言いますので
生姜の身体を温める効果、抗炎症効果、免疫力を高める効果、
それらがすべて良いコンビネーションで働いたのかもしれません。
 
ハートワーム:
 
まさか生姜がイヌ糸状虫の治療に効果があるとは!
ある研究ではイヌ糸状虫に感染した犬に生のショウガを与え続けたところ
83-98%のミクロフィラリア(糸状虫の幼虫)の濃度が低下したと報告されています。
 
 
 
 
 生姜をわんこにあげる量と注意点
 
新鮮な生姜は、わんこのサイズに合わせて以下の量をあげます。
 
体重別生姜をあげる量
体重4.5キロまで 小さじ1/4を1日3回
体重4.5キロから16.0キロまで 小さじ1/2を1日3回
体重16.0キロ以上 小さじ3/4を1日3回
  
  最初は1日小さじ1/4-3/4 を目安に開始してみてください。
   そのままではなく、必ずすりおろしてあげることをお勧めします。
 
 
 あげる際の注意点:
 
生姜には血液を薄くしサラサラにする効果があります。
 
手術を控えている子や出産まぢかの子は使用しないでください。
 
血糖値や血圧を下げる効果があります。
 
糖尿病の子、心臓病の子や投薬中の子などには
獣医さんと相談してから使用してください。
 
 
 
 
 実際に作ってみたよ!
 
我が家のヒト用とCoCっちと兼用はちみつジンジャー
(なぜ「はちみつ生姜」とか「ハニージンジャー」でないかというと
はちみつジンジャーという響きが好きだから・・・大きな意味なしです)
 
煮沸した瓶にスライスした生姜を入れて
生姜が隠れるくらい生蜂蜜を入れて完成。
CoCoっち用はすりおろした生姜に、
生姜と同じ量の生蜂蜜を加えて混ぜて完成。
 
はちみつで生姜が隠れていたら室温保存でオッケー。
生姜が顔を出すようなら冷蔵庫保存。
 
出来たては生姜の辛みがありますが、数日経つと和らぎます。
そのまま舐めると京都の「ひやしあめ」や「あめゆ」の味そのもの!
私にとっては子供の頃の記憶がよみがえる懐かしい味でした。
美味しいです!!
 
 
 
 
 
最初は少しずつからスタート!
 
 
我が家では小さじ1/8からスタートしました。
これからももっともっと元気になあれ!
 
 
 
 
 
 
 
11月、秋がぐっと深まる季節ですね。
 
マイアミも冬時間に変わり、日本との時差が14時間になりました。
冬時間になると時計を1時間戻すので、夕暮れがぐっと早く感じます。
お散歩時間も夏時間から1時間繰り上げです。
 
昼間はうんと暑いマイアミですが、夕暮れの頃は少し涼しい季節。
気持ちの良い季節の始まりです。
空気が少し冷える分、この季節からの空の美しさは素晴らしく、
景色の美しさに感動しながらCoCoっちと元気に歩ける幸せ、しみじみ。
 
日本は紅葉や落葉の美しい季節。
落ち葉を踏みしめながらのお散歩も素敵ですね。
 
美味しいものもいっぱいの秋!
気温が下がってきて、体調も整い、お腹も空きやすくなる季節。
みんな天高く犬肥える秋を元気に満喫してね!
 
 
Nov.2019
 
 
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