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  5. 食材選びの注意点
 3月 15, 2015  PawPawClub, PawPawお勉強室  手作り食と食材・栄養のこと,  * 食材について・選び方

chuchu-from-kakomie.jpgそんなに大量に使うの?殺虫剤!

 

 この前のこと、朝ちょっと遅くにお散歩に出て帰ってきたら・・・
ちょうどその日は敷地内の芝生や植物に虫が発生しないように農薬をまく日。
今まで長く住んでて初めて目の当たりにしたその光景は目を疑うものでした。

これでもかって量の殺虫剤をシャワー状のホースで霧のように撒くのです。
私たちに気がついて、そこを通る間は噴霧を止めてくれたのですが、
外のお散歩道からコンドの出入り口まで、CoCoっちのお口と鼻を
手でカバーしながら一気に走り抜けました。
それでもなんだか気持ち悪くてその日はCoCoっちをお風呂に入れました。
もちろん居住エリアに害虫が大量に発生したら困りますが、
目の当たりにした光景はあまりにショッキングで、
「農薬もきっとこんな風に、いや、もっと大量に噴霧されてるんだよね」
・・・と、改めて怖くなりました。

そんな事から、今月のお勉強室のテーマは「食材選びの注意点」です。
最近は情報が溢れていて、有益食材も多く取り上げられますが、
それと同時に「食品の危険性について」も多く取り上げられます。    

なので今回は「こんなことに注意して食材を選んでね!」と
ちゃんとわかって選ばなくっちゃ!をまとめてみました。
常日頃から有益食材と信じてあげていたものが、実は危険食材だった!!
・・・ってことにならない為にも是非チェックしてみてくださいね。  

 

 

 スーパーフード?それとも危険食品?!

 

身体にいいスーパーフード!
最近ではネット上で多く取り上げられています。
でもそんなパワーフード、選び方では「台無し」どころか
「危険食品レベル」のものもあるんです。
以下は食材を選ぶときの注意点です。
今回も「パパッとわかる」表にしてみました。

 

 

 食材!こんなことに注意して選ぼう!

 

アメリカのデータを参考にしているため、こちらの食材が主となっていますが
最近は原材料として加工品に入っていたり、冷凍で日本にも入っているものもあります。
以下はわんこにあげられる食材(またはドッグフードに入っている食材)たちです。
 

 食材

 注意点

 

じゃがいも
 
  • じゃがいもはできればオーガニックの方がよい食材のひとつです。
  • じゃがいもは、遺伝子組み換え作物(GMO)のひとつでもあります。スコットランドのローワット研究所において、プシュタイ博士によってなされた研究で、GMOジャガイモを与えられたネズミは、実験開始からわずか10日で、全てのネズミにおいて、免疫系の損傷による前癌細胞の成長と、脳と肝臓の縮小と肝臓が起こりました。
  • また、もうひとつの理由として、じゃがいもは特に芽が出やすいので、収穫後に発芽防腐剤が使用されていますので、発芽防腐剤を使われていないオーガニックのものが勧められます。
  • 日本では北海道の美味しい有機栽培のじゃがいもが手に入ると思いますので、関係ないかな?と思ったのですが、ここで気をつけて欲しい点は、アレルギーの子たち用のコマーシャルフードにはポテトを主体としたものも多くあるということです。

 

トマト
 
  • 医者いらずといわれるほどパワー食材のトマトですが、忙しくても缶入りトマトは絶対に使用しないこと!
  • ほとんど全ての缶詰の内側はビフィノール-AまたはBPAと呼ばれる化合物が配合されていますが、トマトの酸はとても強力なため、缶詰の内側からこのBPAを溶かし出し、非常に危険です。
  • 2013年5月に発表された米国科学アカデミーの調査結果では、BPAがネズミの脳の中の遺伝子に影響を及ぼすことを示しました。
  • FDA もBPAが健康に及ぼす影響から缶詰から検出される量を最小にすべきという同意をしています。
  • もしも調理されたトマト製品を買うなら缶詰ではなくガラス瓶のものを!
  • 缶詰のトマトが危険ということはもはや常識ですが、最近は腐りにくいトマトも出回っています。はい、遺伝子組み換えトマトです。

 

スプラウト類
 
  • ブロッコリースプラウトなど、その栄養価の高さから10年以上前に大ブームとなりましたが、日本でもO157の汚染があったように、こちらでも過去20年にスプラウト類に関して40回以上のリコールがありました。
  • スプラウトの栽培環境は、湿度と温度からしてサルモネラ菌・大腸菌・リステリア菌などの繁殖に最適な条件がそろっているのです。きちんとした管理がされていない場合、ほんの数日でパッケージの中はバクテリアの宝庫となり得る環境と言えます。
  • リスクを冒さないで、スプラウトの代わりにキャベツやニンジンを食べるか、または、自分で栽培したスプラウトを食べてください。(我が家でも昔、ブロッコリースプラウトの栽培キッドを取り寄せて作っていました)

 

大根
 
  • スーパーで買ってきたお刺身のツマとしての大根。真っ白なのは次亜塩素酸ナトリウムで殺菌、漂白されているからです。細切りになってるのでついつい便利にポイってあげちゃいそうな食材ですがNGです。大根をあげる場合は自然のものをおうちでカットしてあげてくださいね。

 

パック野菜
 
  • 便利なのでついつい買ってしまう袋入りサラダ。野菜は普通、切って時間が経つと切り口から黄ばんできたりしますね。それがないのはやはり添加物の効果。野菜は切ったものでなく、できればまるごと買いましょう。生で食べる野菜はできるだけオーガニックのものを、そうでない場合は、専用洗剤でしっかり洗ってから使ってくださいね。

 

リンゴ
 
  • 有益食材のリンゴはできればオーガニックなものを!
  • オーガニック栽培でない一般的なリンゴは、高濃度の窒素肥料だけではなく、アトラジン、チオジ炭水化物と有機リン化合物のような非常に有毒な農薬によって汚染されています。アトラジンは人の生殖能力に悪影響を与えるためにヨーロッパ諸国では禁止されていますが、アメリカでは今も使用されている除草薬です。
  • リンゴはその98%に残留農薬が確認されており、フルーツの中では残留農薬率が極めて高く、その残留農薬は洗っても100%除去することはできません。オーガニックでないリンゴを食べる時には専用洗剤で充分に洗った後で、必ず皮をむいて食べましょう。

 

サーモン
 
  • 健康食品として常にトップクラスにあるサーモンですが、養殖のサーモンは最も避けなくてはいけない食品の一つです。悲しいかなアメリカで出回っているサーモンはその60%以上が養殖によるものです。その昔、チュ~ちゃん用にWholeFoodsで買っていたサーモンは産地がカナダのなんちゃらリバーとかだったと思うのですが、それこそ、信じられないくらい真っ赤でした。自然な川で育ったサーモンって(まぁ、種類にもよると思いますが)こんなに真っ赤なのがいるのね~!って驚いたことがあります。(たぶん種類ですね。ノルウェー産のワイルドサーモンは普通の色でした)
  • 養殖魚は不自然なエサで育てられ、発色剤や成長ホルモンなどの化学製品、抗生物質、農薬などの発ガン物質を与えられ、汚染されています。
  • 養殖サーモンは詰め込まれた状態で育てられるため、天然のサーモンに比べて約30倍のシーライス(海シラミ)を持っています。
  • 養殖サーモンは鶏クズなどの餌で育つため(信じられませんが、鳥のクズ=鳥糞や鳥の羽など食用にならない全ての部分を含みます)、その身が自然なピンク色を発色しません。そのために化学合成された発色剤を与えられます。
  • 養殖環境、餌などから、含まれるオメガ3脂肪酸も天然のものに比べるとかなり低いレベルです。また、養殖サーモンにおいて、ダイオキシンと水銀が高いレベルで検出されています。
  • 缶詰や冷凍を含む全てのサーモンで養殖記載のあるものは避けてください。(現在は産地と養殖であるかないかの表示義務があるのが幸いです)日本は北海道産とかあるので、きっとこちらよりもサーモンに関しては自然のものが手に入りやすいですね。
  • 最近はオメガ3脂肪酸の補給でサーモンオイルをわんこご飯に使われる方も多いと思います。そのオイル、本当に大丈夫?という部分も併せてチェックしてくださいね。

 

カジキ
 
  • カジキは大型魚の中でも最も多くの水銀を含む魚です。
  • またカジキを含む多くの大型魚は強い神経毒性を持つメチル水銀を蓄積しています。(メチル水銀は水俣病の原因となった毒性物質です)
  • メチル水銀は妊娠中の胎盤を簡単に通過することができ、胎児の神経系にダメージを与える可能性がありますので、妊娠中のママわんこには禁忌です。
  • 2003年4月にEnvironmental Health Perspectivesで発表された研究結果では30種類の魚のうちメカジキの水銀含有量はトップクラスで、それは米国科学アカデミーならびに米国環境保護エージェンシーの最大基準をはるかに超えるものでした。

 

キングマッカル
(キングフィッシュ)
 
  • キングフィッシュも多くの水銀を含む魚です。この魚はフロリダからカリフォルニアまで周遊する魚で、成長とともにその身体の中に多くの水銀を蓄積してゆきます。避けるべき魚の1つです。

 

甘鯛
(タイルフィッシュ)
 
  • 甘鯛はレストランでもよく出される魚なのでそのイメージは安全であるように思われますが、意外にも水銀の含有量の多い魚です。

 

ビンナガマグロ
キハダマグロ
ツナ缶
 
  • マグロは多くの人が危険性にほとんど注意を向けない魚ですが、その体の大きさから水銀含有量の高さは想像できると思います。
  • もしもあなたがマグをが大好きな人でお寿司屋さんなどでよく食べる場合は毎週6オンス(約170g)に抑える方が無難です。・・・という記事から小さなわんこやにゃんこにもあげ過ぎないでくださいね。
  • ツナ缶になるのは2種類のマグロです。身の白い塊のツナ缶はほとんどビンナガマグロです。(お値段が高い方のツナ缶の)身の白いビンナガマグロは身の赤いマグロの約3倍の水銀を含んでいますので注意が必要です。このツナ缶は摂取基準があり、6歳から12歳の子供には1ヶ月9オンス(約255g)、女性は6オンス(約170g)を3回まで、男性は8オンス(約227g)を3回まで、食べて構いません。この量からわんこやにゃんこたちにあげる量は自然に割り出せますね。
  • 特に最近のキハダマグロを使った高級ツナ缶は水銀含有量が高いので注意が必要です。
  • こちらの健康に関する雑誌の意見は、高級ツナ缶を食べるくらいならサーモン缶(カナダ産のものは養殖ではなく野生のサーモンを使用)の方が栄養価も安全性も優っていると言えます。(缶詰はあくまで缶詰・・・と思うのですが、その中で比べるならという意味だと思います)

 

 
  • 鯖の中でもスパニッシュマッカルと呼ばれる種類はマグロの仲間でその体はかなり大きく育ちますが、彼らは沿岸を好みますので、工業排水などによって、より水銀に汚染されやすい環境に住んでいるということになります。
  • また、重病を引き起こすことのあるシグアトキシンと呼ばれている毒素を含んでいることもあります。

 

オレンジラフィー
(金目鯛の一種)
 
  • オレンジ色のこの魚はその体の色がオレンジに熟す成魚になるまでに40年もかかり、この魚は信じられないことに150年も生きることができるのです。そう考えるとどれほどの水銀や毒素をその体に蓄えているか容易に想像が付きますね。
  • 逆にそれほどの成長を待つことなど到底無理な養殖の場合はどれほどの成長ホルモンが使われているか・・・。

 

青み魚
(背中の青い魚)
 
  • 青み魚はオメガ3脂肪酸とタンパク質のよい供給源ではありますが、PCB・ 農薬・水銀汚染があります。(PCBとはPoly Chlorinated Biphenyl=ポリ塩化ビフェニルの略でなかでも、コプラナーPCBと呼ばれるものは毒性が極めて強くダイオキシン類の一つとされています)
  • 青魚にPCB汚染(発育障害や神経障害を起こす毒素)が多いのは海底の工業廃棄物などで汚染された藻を食べることが原因です。
  • それらの汚染はストームによる農薬流出、工業排水に汚染された藻の摂取、自然に生息するバクテリアの蓄積によるものです。
  • 水銀は魚の体でタンパク質と結合するので、私たちが口にする魚の身のほとんどで発見することができます。
  • できるだけ身体の小さな寿命の短い魚、たとえばサーディンなどを選ぶことは、大きな魚を選ぶよりもより少ない水銀摂取につながると言えます。

 

植物油
 
  • 全ての水素化されたオイルは植物油のことを指します。植物油は自然に抽出されるわけではありませんから、そのプロセスが問題となるのです。
  • ハイドロジェネレイテドオイル(水素化されたオイル・硬化油)は最も避けるべきオイルです。それらは化学的に抽出され、消臭される場合もあり、着色される場合もあることを覚えておいてください。
  • そういった部分でコールドプレス(冷却抽出法)、アンプロセスド(精製していない)オイルを選ぶのは最も賢明なチョイスです。
  • 水素化された硬化油は細胞膜の構造と柔軟性に影響を与えます、これはつまり細胞のガン化と深く関係があるのです。
  • 硬化油はオメガ6脂肪酸を多く含みますので、オメガ3脂肪酸の摂取によってバランスを取るような食生活をしてください。

 

漂白された小麦粉
 
  • 多分、常識的に「漂白された小麦粉が健康に悪い」ということは全ての人が知っていると思います。しかしながら、それが「具体的にどれくらい悪いか」を知っている人は少ないかもしれません。
  • グレイン(粒)を精製することは、そのプロセスにおいてその天然の栄養分を破壊します。
  • 大量生産において自然な漂白(時間とともに自然に白くなる)を待つ時間はないので、工場では「塩素ガス」を使用して漂白をします。(環境保護庁は塩素ガスの大量吸入は致死的な危険性を指摘しています)
  • 漂白された小麦粉は、癌細胞の餌となり、癌細胞を増殖させることは炭水化物が癌の成長を促進することでよく知られていますが、それ以外にも血糖値とインシュリン濃度を急激に上げる高い血糖率を示します。癌細胞は血中で、大部分は糖分によって生きています。これが炭水化物(特に精製されたもの)を避けなくてはいけない理由です。
  • 手作り食に混ぜてらっしゃる方はいないと思いますが、缶詰のフードなどに使われているのでここに記載させていただきました。

 

GMO's
 
  • みなさんはGMOという言葉を聞いたことがありますか?GMOはGenetically Modified Organismsの略で、日本語で言うところの「遺伝子組み換え」でGMO'sは「遺伝子組み換え食品」のことです。遺伝子組み換えは、化学製品によって、修正、加工され、化学製品によって成長させられた食品のことです。
  • スコットランドのローワット研究所において、プシュタイ博士によってなされた研究で、GMO食品(特にジャガイモ)を与えられたネズミは、実験開始からわずか10日で、全てのネズミにおいて、免疫系の損傷による前癌細胞の成長と、脳と肝臓の縮小が起こりました。
  • FDAがGMOを承認したという情報がありますが、それは100%が事実ではありません。厳密に言えばFDAはGMO食品のテストを行っていないというのが正しい表現のようです。直接的なGMO食品でなくてもほとんど全ての穀物、(特にコーン、大豆、小麦、じゃがいも)はGMOのプロセスを介しているというのが事実です。ラベル表記義務はなくても、善良な商品はラベルに記載していることが多いので、そういった表記のある商品を選びましょう。

 

赤身の肉
 
  • 少量の赤身肉は健康にとって有益です。なぜなら牧草を食べた肉にはある種の癌細胞と闘う抱合型リノール酸(conjugated linoleic acid)を含むからです。
  • しかしながら毎日の食事で赤身肉ばかり食べることは、前立腺ガン、大腸ガンのリスクを高めることが多くの研究で証明されています。大腸ガンに対してはかなりのハイリスク食品と言われています。これらの研究は50歳から74歳の15万人を対象に行われましたが、この研究から家禽類や魚類の摂取はより健康的であるということも同時に証明されています。
  • あとひとつ、牛肉に対して重要なのは「牧草で育った牛であること」。近年、早く太らせて出荷するために、餌が本来の牧草から大豆やコーンに変わってきていることから、肉に含まれるベータカロチン、ビタミンE、オメガ3脂肪酸、リノール酸(CLA)、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどの栄養素がはるかに劣るものとなっています。

 

ミルク類
 
  • ミルクはわんこには乳糖不耐症の子が多いのでそのままではあげない方も多いと思いますが、その加工品、ヨーグルトはあげてらっしゃる方も多いのですはないでしょうか?我が家も自家製ケフィアをあげています。そこで問題になるのが原料となる牛乳です。
  • rBGHという用語(ホルモン剤名)をお聞きになったことはありますか?これは以前にCoCoっちの生食の材料としてケフィアを検討する際にお勉強室でも取り上げたことがありますが、これは[rconbinant Bovine Growth Hormone]の略で、いわば「遺伝子組み換え牛成長ホルモン」のことで、成長を促進したり、お乳の出を良くしたりする働きを持つもので、いわば商品の生産率を高める「人工の成長ホルモン」のことです。
  • rBGHを投与された牛は乳腺炎にかかりやすくなり、ミルクに膿が混じってしまうために、抗生物質を投与する必要が出てきますので、成長ホルモン+抗生物質入りのミルクとなるのです。そしてそれは乳癌や大腸癌の引き金になる危険性を含むと同時にアレルギーやホルモンの異常も懸念される物質と言われています。(rBGHに関する反対運動は昔からありますが、未だ使用されています)
  • このような危険性から、出来合いのヨーグルトをあげる場合はオーガニックのミルクからできたもの、もしくはホルモン剤不使用・抗生物質不使用などの表記がはっきりしたものを選ぶようにしてください。我が家は、そういったミルクで自家製ケフィアを作っています。(牛乳はCoCoっちには、発酵させて「腸の善玉菌の餌になる形で」しかあげません)

 

 

 最近よく騒がれるトランスファットって何?

 

食品中に含まれるトランス脂肪酸には、人工のものと天然のものがあります。
 
天然のトランスファット(トランス脂肪酸)は
牛やヤギ、羊などの反芻動物の肉やミルクに微量含まれるもので
これらの動物はその胃の中の微生物の働きによって
トランス脂肪酸が作られるため、肉やミルクに微量ですが含まれます。
 
これに対して人工的なトランス脂肪酸は
不飽和脂肪酸を多く含む植物油の融点を上げるために行なわれる
水素添加という工程でできます。一般に水素化された油と言われるもので、
上記の表の「植物油」に書かせていただいているものです。

人工的なトランス脂肪酸は融点を上げる、
液体のものを固体にする(マーガリンやオイルスプレッド、ショートニングなど)、
植物から油を絞った際に生じる好ましくない臭いを消すため
・・・などの工程で生じるものです。
 
トランス脂肪酸は食品から「摂取する必要のない脂肪」であり、
摂取することで、悪玉コレステロールの増加、
成人病や心臓病のリスクの増加などが指摘されています。

 

 

 お砂糖はこんなにも危険な甘い罠

 

精製された糖はインシュリンレベルを素早く上昇させるだけではなく、
癌細胞の成長を最も促進させる食べ物です。
癌細胞は甘いものが大好きなようです。

ドイツのノーベル賞受賞者 Otto Warburgは1931年に
糖がガン細胞の餌となり、その成長にも関与することを初めて発見しました。
増殖するために癌細胞はHFCS(ハイフルクトース・コーンシロップ)のような
フルクトースの豊富な甘味料をより好むようです。
理由はHFCSが最も迅速かつ容易にガン細胞によって代謝され易いということです。
これが「ハイフルクトース・コーンシロップが健康に良くない」
と言われる理由の一つです。

しかしながらフルクトース・コーンシロップは、
多くのお菓子類に精製された小麦粉と一緒に使われています。
これは現在社会において癌がとても多いことの理由の一つでもあります。

 

 

 こんなに危険!ハイフルクトースコーンシロップって何?

 

コーンシロップは今日の食品や飲み物、ソース類など、
入っていないものを探すほうが難しいというほど、多用されているものです。

コーンシロップはその名のとおり「コーン」の「シロップ」です。
とうもろこしの澱粉を分解し糖質に変化させたもので、
そのほとんどが遺伝子組み換えコーンからできています。

コーンシロップの中で特に害のあるものに高フルクトース・コーンシロップ
(ハイフルクトース・コーンシロップ=HFCS)があります。
これはコーンシロップをぶどう糖を酵素やアルカリによって
より甘味の強い果糖に異性化させたもので、肥満や糖尿病の原因になるだけでなく、
脂肪肝、肝機能障害、癌、高血圧、心臓病、偏頭痛、
多動性障害などを引き起こすことが警告されています。

肝臓はエネルギーとして使用されなかった果糖を脂肪に変えます。
この果糖は自然の砂糖よりも代謝されにくいため脂肪に変わりやすいのです。
そのため、肝臓に脂肪が付きやすく、脂肪肝になりやすくなります。

果糖はまた空腹感を増加させることで、肥満を助長します。
このことで更に食べる量が増え、
その結果として身体のバランスが狂ってきてしまうのです。

心臓専門医は、警告します。
処理によって甘味を強くされた高果糖シロップは
インシュリン反応を過度に誘発するため、
身体の糖分管理をするべきインシュリンが狂ってしまい、
それが心臓血管疾患の誘発因子になると断言します。
そしてこのことはつまり、致命的な脳卒中や心臓発作の誘発を意味するのです。

インシュリンの問題は糖尿病の原因でもあり、
それはあらゆる合併症を伴い深刻な問題となります。
過去数十年の食事の傾向と糖尿病の関係データから
コーンシロップの消費の増加、食物繊維の摂取不足が、
2型糖尿病の20%もの増加を招いていることが指摘されています。

コーンシロップに含まれる果糖(フラクトース)は炭酸塩と反応することにより
カルボニルという細胞損傷を招く有毒物質を形成します。
ここ数年、コーンシロップの害が叫ばれるようになり、
含まない食品も出てきましたが、炭水化物や穀類、トランスファットの
[No Carb] や [0g Trans Fat]などと同じように
[No High Fructose Corn Syrop]と記載されている食品は一つもないのが現状です。
なのでより注意深くラベルを読む必要があります。

 

 

 

愛するわんこやにゃんこに市販のパンをあげていませんか?
市販のお菓子をあげていませんか?パンケーキをあげていませんか?
市販のアイスクリームをあげていませんか?

そこには必ずと言っていいほどハイフラクトースコーンシロップが
トランスファットやGMO'sとトリプルセットで入っていることを
くれぐれも忘れないでくださいね。
 
例えばパンケーキミックスにはトランスファットは
製品によっては1カップあたり5gも含まれるものもあります。
また、水素化された大豆オイルまたはコットンシードオイルを含みます。
そしてその多くはGMO's(遺伝子組み換え食品)からできているのです。

 

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いろいろ突き詰めると、食の安全ってけっこう危うい今の世の中。
そんな中で避けられるものは避け、
避けられないものはよく洗う、皮をむくなど、
ほんのちょっとした注意で安全度が高まります。
そして何よりも大切なのは、体に入った毒素をきちんと浄化できる
バランスのとれたカラダ作りです。
 
花冷えの季節を通り越せば、日に日に暖かくなってゆき
ぽかぽかとした春の陽気に少しずつ近づきますね。

お花たちの蕾が膨らんで、生命の息吹をいっぱい感じる
明るく優しい季節はもうすぐそこ!
みんな元気いっぱいに過ごしながら優しい季節を待ちましょうね。

 

Mar.2015

 

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