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わんこマッサージをしよう!
わんこマッサージというと大げさですが、 「気持ちよく触ってあげることでお互いに癒されること」 これがわんこマッサージの基本・出発点だと思います。 子供の頃にお腹が痛かったりした時に、お母さんに「痛いの痛いの飛んでけ~」て 優しくお腹をなでてもらった経験はありませんか? お母さんの「手」は魔法の手。 優しく撫でてもらうと本当に痛い痛いが飛んでってしまうから不思議です。 マッサージはプロの手で・・・と、思ってらっしゃる方も多いと思います。 だけど、子供の頃になでてもらったお母さんの手は、プロのマッサージ師でも 指圧師でも、ヒーラーでもありません。 心から委ねられる優しい手で撫でてもらうこと、 これはきっと最高の「癒し」素晴らしいヒーリング効果をもたらします。 大げさに考えないで始めましょう。 心から愛する我が子の身体を優しく撫でながら、一緒に静かな時間を過ごすこと。 それだけでお互いの自律神経のバランスが取れて免疫システムがアップします。 うちのCoCoっちはなでてもらうことが大好き! 朝起きたらまずナデナデ、そして夜寝るときもナデナデしてもらってからネンネです。 そんな時、マッサージ効果のあるツボを知ってナデナデすることで 効果的なマッサージとなり、健康維持につながればもっといいなって思いました。 今回はお顔をナデナデしてあげながらお眼目やお耳、お口の病気予防を目指します。 毎日やってあげていると「あ、ここが気持ちいいツボなんだね」ってわかってきますよ。 まったりとのんびりとお家でリラックスしながら一緒に至福の時間を味わいましょうね。 ドッグセラピーでは、わんこたちに触れることで、対象者の免疫力が高まります。 わんこマッサージで、ママも一緒にいっぱい癒されて一緒に免疫力アップ、 マッサージしながらお互いの元気を維持してくださいね。
生命を維持するための3つのベース
気 (Qi) - 病は気からという言葉がありますが、「気(energy)」は、私たちの身体を巡っているもので、すべてのベースとなるものです。「気」が弱ると、元気がなくなります。
- 生命を維持するための消化吸収機能に関与します。
血 (Blood) - 「血」は「気」と密接に関わり、身体の調整をする働きをします。
- 漢方では「血」は血液のことではなく、新陳代謝によって作られる「栄養」という考え方です。
- 生命を維持するための循環器系・内分泌系に関与します。
水 (Fluid) - 「水)(体液」は「血液・リンパ液・汗・唾液・関節液・尿」などの水分のことです。
- 生命を維持するための免疫系に関与します。
マッサージでもツボ押しでもこの「気」「血」「水」の流れを良くしてあげることで 身体の正しいバランスをキープしてあげるということにつながります。 「気」「血」「水」の流れの通り道で、体の表面に出ているところが「ツボ」と呼ばれるものです。
マッサージをしながらそんなツボを知っておくとさらに効果的なマッサージをしてあげられるね~!と思いましたので まずは「気」「血」「水」を司る「ツボ(acupoint)」を少しずつお勉強してゆきたいと思います。
まずはママが精神集中して、良い「気」を出せるようにリラックス。 お香を焚いたり、心地よい音楽をかけても良いですね。
ママが時間に追われてリラックスできないときや問題を抱えて精神が不安定な時は わんこマッサージや指圧は行いません。 心からゆったりと気持ちの良い気分の時には ポジティブで明るい「気」がいっぱい出ますので そんな時にハッピーに行ってあげてくださいね。 ツボのことや経絡のことなど、難しいことはいっぱいありますが、 そういったことをまず考えてゆくと、とっても大変なので、 まず今回は「ハッピーにトライしてみる」ことから始めましょうね。
お顔にはお眼目やお耳のツボが集まっています。 写真の番号と照らし合わせて場所を確認してくださいね。
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お眼目やお耳・お口などお顔の病気を予防するツボたち
A 承泣 (しょうきゅう) ST1/Contain Tears
- 前を向いた状態で眼球の真下に当たる部分を承泣といいます。眼の周りの骨の縁にあるツボです。
- 疲れ目やかすみ目、視力回復などに効果のあるツボで、シニアの白内障や緑内障予防にも効果のあるツボです。
- 目の周りに栄養を流す働きのあるツボで、眼病のほとんどに効果があります。
- 人差し指をツボに当てて軽くやさしくサーキュレーションを描く感じでそっとマッサージしてあげます。圧をかけるときは10秒程度押してあげます。(深く押すと眼球を圧迫してしまうので指を眼の方向に深く入れないように注意してください)
B
晴明(せいめい) BL1/Eyes Bright
- 「晴」は「眼」を表し、「明」は明るいことを意味します。目頭と鼻の付け根の真ん中あたりに一致するツボで、この下には眼球につながる筋肉が通っています。
- 「眼が明るい」という意味のこのツボは、視界を鮮明にする効果があるとされます。
- お顔を両手で包み込むようにして固定して、両方の親指を当てて軽く円を描くように刺激を与えてあげます。圧をかけるときは10秒程度押してあげます。
C 攅竹 (さんちく) TH23/ Silken Bamboo Hole
- 人間で言うとちょうど眉頭のところにあたるツボです。
- お目目の充血や腫れなどの症状を緩和するツボと言われています。花粉症などでお目目に症状が出た時にも効果があるツボです。
- お顔を両手で包み込むようにして固定して、両方の親指を当てて軽く円を描くように刺激を与えてあげます。圧をかけるときは10秒程度押してあげます。
D 瞳子膠 (どうしりょう) GB1/Pupil Seam
- お目目の外側のコーナー(目尻のすぐ)横にあるツボです。このツボは目の奥の痛みに効果があると言われています。
- お顔を両手で包み込むようにして固定して、両方の親指を当てて軽く円を描くように刺激を与えてあげます。
E
印堂(いんどう) Yintang
- 眉のちょうど真ん中に当たる部分は印堂というツボです。ここはチャクラであり、プラスエネルギーの宿る場所です。ヨガでは印堂は「第3の目」とも呼ばれ、気力、直観力や洞察力、精神の崇高さを司る場所とされています。仏像でもここに丸い印がついていますね。
- このツボの間は我が家では「愛しすぎる眉間」と呼び、キスすることが多い場所でもあります。印堂がきれいだとプラスエネルギーがアップしますので、たまに押してあげるといいですね。
- 顔面神経が通っている場所で、顔の粘膜や神経痛などに効果がありますので、お鼻の粘膜を強くしてくれます。
- 親指を当てて軽く円を描くようにマッサージしてあげるか、少し強く若干上向きに圧をかけてあげます。
F 迎香 (げいこう) LI20/ Welcome Fragrance or Receiving Fragrance
- お鼻の左右にあるこのツボは、鼻の病気を司る肺の体液循環を改善してくれて、鼻づまりや嗅覚の低下などの問題を解決してくれます。
- 親指と人差し指でお鼻を左右からつまむような感じでマッサージしてあげてください。
G
下関(げかん)
- 上顎と下顎のつなぎ目、顎関節の部分で、お口を開いたときに動いてちょっと前に出る部分。
- このツボの深部には顔面神経や下顎の神経が通っていて、歯周病や口内炎の痛みを和らげます。
- 両手で頭を抱えるようにして親指をツボに当てて刺激をしてあげます。
H 翳風 (えいふう) TH17/Shielding Wind
- 両方のお耳の付け根の外側の真下にあるツボで、ここにはお耳の神経が集中しています。
- 耳鳴りや難聴などの症状を緩和しますので、お耳が遠くなったシニアの子にはマッサージしてあげることで進行を阻止できるかもしれません。
- お耳全体を手でもむようにしながらマッサージするときにお耳の付け根の外側のこのツボに親指を当てて、押すように刺激してあげると、体液の循環を改善します。
I
風池(ふうち) GB20/Wind Pond
- 後頭部の首の付け根と耳下を結んだ線の真ん中あたり(頭蓋骨と首の間にあるくぼみ)にあるツボです。
- 鼻炎や発熱、外耳炎、お目目の充血、視力回復などに効果のあるツボです。
- 後ろから手で頭を包むようにして親指をこのツボに当てて軽く圧をかけてあげる(15-20秒程度)か、または小さく円を描くようにしてマッサージしてあげます。
J 耳尖 (じせん)
- お耳の先っぽにあるツボです。写真では垂れ耳CoCoっちなので変な場所に見えますが、お耳の三角の先端です。
- 熱中症や痙攣、結膜炎、白内障、高血圧改善などに効果のあるツボですので、シニアの子には良いツボだと思います。
- お耳の先をつまむようにしてマッサージしてあげます。
お目目やお耳やお口の症状を緩和する身体のツボたちです。 お顔のツボと合わせて押してあげてくださいね。
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お顔の病気を予防する身体のツボたち
K
三陰交(さんいんこう) SP6/ Three Yin Intersection
- 後ろ足の内側でチビ犬の場合は踵部分から指1本分上、後ろ足の内側(膝とくるぶしを結んだ線の下から2/5辺り)にあるツボです。
- 三陰交は肝、脾、腎の三つの経絡が出会う場所なので、ここを押してあげることで消化器官が回復し虚弱体質の改善につながります。
- 自律神経を安定させ、血行を改善し、身体の代謝を良くする効果があり、お目目の充血やかゆみにも効果があります。
- ママの親指をツボに当てて、ママの手のひら全体で足首をつかむ感じでツボを優しく刺激してあげます。
L
合谷(ごうこく) LI4/Adjoining Valleys
- 狼爪(のあった部分)の付け根と親指の間の水かき部分というか膜というかの部分にあるツボです。(人間で言うと手を広げた親指と人差し指の間のへこみというか水かきというかの部分)
- 万能ツボとも言われるツボで、眼の不調・頭部の不調・口腔内の炎症や歯痛・アトピー・肩こり・大腸の不調などなど、ほとんどすべての症状に効くツボです。
- 頭部の病気に効くツボで、脳の活性化にも効果がありますので、シニアの子のボケ防止にも良いツボです。
- 白血球の生成と活動を刺激し、インターフェロンの生成を促すことで、免疫力を高めます。
- 指で直接マッサージするか、ツボに綿棒を当ててピンポイントでグリグリって感じで刺激してあげます。
M
曲地(きょくち) LI11/Crooked Pool
- 前足の外側で肘を曲げた時にできる皺の終わるところ(外側)にあるツボ。
- 肝機能を調整してデトックス機能を高めるとともに白血球の生成を高めます。このツボは消化器系の働きも活発にしてくれ、消化器系のトラブルにも効果があります。身体の上半身の熱をとってくれるツボでもあります。
- 腕をつかみながらツボにママの親指を当てて、そこで円を描くように親指を動かしながらマッサージします。
N
大椎(だいつい) GV14/Big Vertebra
- 大椎は大きな椎骨の下にあるツボという意味、7頚椎と第1胸椎の間(首の骨と胸の骨の境目)で、肩甲骨と肩甲骨の間のくぼみから1-2センチ上に位置するツボです。
- 大椎→懸枢→百会と順番にマッサージをすると、病気を予防する効果もあるそうです。
- 神経痛・リウマチ・気管支炎・上腕部の痛み・腰部麻痺・後肢麻痺・発熱・強壮に効果があるとされています。また白血球の働きを刺激します。
- 親指やひとさし指でツボを押したり、その部分をつまんだり、優しくなでたりします。
まずはまったりリラックスしてから始めます。 動画をアップしてみましたので、ご参考になさってくださいね。 ツボマッサージ初心者のママにCoCoっちは「そこ違うよ~!」って ちゃんと言ってくれています。 こうやって一緒に「どこが気持ち良いツボかな?」って学習してゆきます。
ツボマッサージって、なんだか難しそう ・・・って、そんな印象はありませんでしたか? 私は、実際に始めてみるまで、そんな印象を持っていました。 (なので10年くらい前に買って数回しか開かなかった [Four Pawes Five Directions]という文献も今回本当に久しぶりに開きました) 実際に見ていただければ、初心者の方でも大丈夫!って思っていただけるかな?と思い、 ツボ押し初心者のママと、それより遊びたいCoCoっちの凸凹コンビですが、 ビデオをアップさせていただきました。 「なぁんだ!こんなに適当でも大丈夫っぽいな!ヨシ!やってみよう!」 ・・・って思って頂ければ、嬉しいです。 みんな、大好きなママと一緒に楽しく気持ちよくマッサージ生活を始めてみてね! そろそろ暑い夏も終わり。 09/22は日本では秋分の日、こちらでもこの日からAutumn beginsです。 気持ちの良い季節に向かって、身体の免疫力もどんどん回復する季節! マッサージで「気」を活性化してあげて、さらに免疫力促進の後押しをしてあげましょう! みんな元気に、食欲の秋、スポーツの秋、行楽の秋に向かってゴ~!!
Sep.2012
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