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食べ物にもpHがある
普段何気なく口にしている食品たち。 その全ては含まれる無機質の種類や量によって 酸性食品またはアルカリ性食品に分類されます。 いろいろなものを「バランスよく」食べていれば 特に神経質になる必要はありませんが ちょっと知っておくとバランスも取りやすいと思いました。
pH = parts of hydrogen (ペーハー=水素イオン指数) は、 7.0がまんなかの中性で、水はこの中性です。 7.0よりも値が高いとアルカリ性、7.0よりも値が低いと酸性となります。 (リトマス試験紙ではpHが4.5より低いと赤色、8.3より高いと青色になります) あじさいのお花の色は土壌のpHを表しているというお話もありますね。 この場合はリトマス試験紙とは逆で酸性が強くなるとお花の色は青くなり、 土壌の酸性が弱まるとお花は赤みを帯びてくるらしいです。不思議。
身体とpHの関係 pHは、健康と器官機能に影響を及ぼしている最も重要な要因の1つです。 身体の中の細胞の周りの液体(細胞外液=体液)のpHは、食べた食物に依存します。 身体(私たちも犬も)は、弱アルカリ性pHで最も良く機能します。 身体の生物学的な化学反応は酵素によってコントロールされます。 そして、酵素は最適pHで最も機能します。 肝臓、膵臓、胆嚢、ホルモンその他の臓器は弱アルカリ性の状況下において最も良く働きます。 ちなみに健康な時の身体のpHいろいろは以下のとおりです。
身体の各部位のpH
部位
わんこ
ヒト
血液
7.4前後 (弱アルカリ性)
7.42前後 (弱アルカリ性)
体液
7.4前後 (弱アルカリ性)
7.42前後 (弱アルカリ性)
皮膚
7.0 (中性) */**
4.5-6.5 (弱酸性)
尿
6.0-6.5 (常に変化) ***
5.0-8.0 (常に変化)*
* にゃんこの場合は皮膚は弱酸性で pH 6.4
** わんこの皮膚のpHは中性から弱アルカリ性の間くらいで、アルカリ性に傾き過ぎると皮膚トラブルが起こりやすくなります。 (夏の暑い時期はpHが9を超えるほど高くなる場合もあり、 夏場に皮膚トラブルが多い要因となっています)
*** おしっこが酸性に傾く、アルカリ性に傾くというのは副交感神経の影響や電磁波の影響、食べ物以外の因子もあり、1日のうちでも変動します。
pHバランスと病気の関係 [Dr.Khalsa's Natural Dog]より 病気に対する素因は、細胞外液(体液)の 酸性とアルカリ性のアンバランスに直接関連があります。
肉、家禽などの動物性タンパク質は、身体をより酸性にします。肉が消化するとき、硫黄とリンの分子が形成され、腸管は酸性になります。 また、 肉は窒素を含んでいて、肉が消化されるとき、窒素はアンモニアへ変換されます。
アンモニアは細胞に対して有毒物質ですので、中和されて体外へ排出される必要があります。 これらの過剰な酸と毒素を処理するために身体は重炭酸塩を貯めます。 重炭酸塩は、酸性の環境を無効にするために、腸に排泄されます。 重炭酸塩が腸にリリースされて、中和のために失われるとき、 細胞内液は酸性になります。 腎臓、肺、肝臓は身体に堆積した余分の酸と 有毒な分子を除去する役割を果たします。 肝臓は、腎臓がろ過する40倍の毒素を処理すると言う意味で最も重要です。 過剰なタンパク質(特に低品質のタンパク質)は、 これらの臓器に大きなストレスを与えます。 食事は身体のpHバランスに最も影響を与える重要なものです。 食事にあまりに過剰なタンパク質が含まれる場合、 肝臓や腎臓はその処理が追いつかず その結果として余分の酸や毒素が体内に残る結果となります。 実質的に、すべての変性疾患、例えば関節炎、腎臓の問題、 膀胱結石と心臓病は、過剰な酸性度と関係しています。 体内が酸性の環境は、ガンの発生にも好条件となります。 細胞が酸性の環境によって妨げられるとき、 細胞はそのメンテナンス、細胞組織のクリーンナップと、 細胞ATP(アデノシン三リン酸)を生み出す仕事を果たすことができません。 (筋肉内にあるATPが分解して無機リン酸を放出し、 ADP(アデノシン二リン酸)に変わる時に発生するエネルギーを使って筋肉を動かします。 これが生命を維持するのに必要な最小のエネルギー代謝です。) よって身体(細胞)を動かすバッテリーが不足してゆきます。 そして、毒素(発がん物質を含む)が堆積することによってDNAは変えられ このことがガンや他の病気が始まることに繋がってゆくのです。
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昔々の二木療法でも・・・ 日本では、1921年に医学会の重鎮であった二木謙三が 健康法の理論の一つして、pHと食事のことを述べています。
二木は、体内に乳酸が発生し酸過剰になると働けなくなるが、血中にアルカリが多くあれば、これを中和できると述べ、 耐久力を説明する根拠としていました。(二木謙三著 「食物と健康」より)
酸性食品を食べることによって血液のアルカリ度が不足すれば、アルカリを体内から補充しなければならないが、 逆にアルカリ度が足りていれば身体に蓄積されると述べています。
酸性である動物性の食物を食べれば、骨や歯を溶かしてアルカリを補充しなければならないけれど、 食品の骨まで食べればアルカリがたくさんとれるので アシドーシス(酸過剰)に傾かないと述べています。 (二木謙三著「栄養の適応と体質改善」より)
酸性食品とアルカリ性食品 酸性食品とは - リン・イオウ・塩素などの体内で酸性に作用する元素を含む食品です。
- 陽イオン(プラスイオン)
アルカリ性食品とは - カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウム・鉄・クエン酸など体内でアルカリ性に作用する元素を含みます。
- 陰イオン(マイナスイオン)
アルカリ性のミネラルたちとそのpH
カルシウム
pH 12
セシウム
pH 14
マグネシウム
pH 9
ポタシウム(カリウム)
pH 14
ソディウム
pH 14
「身体の中でどう作用するか」で分かれます 酸性食品でも身体の中に入るとアルカリ性に変わるものもあります。 例えばレモンは、そのままではpH2.5前後で酸性ですが、 身体の中に入るとアルカリ性に変わります。なのでアルカリ性食品。 お酢も同じです。お酢はそのままでは酸性(酸っぱいしいかにも酸性!ですね) が!!身体の中に入るとアルカリ性に作用するので「お酢はアルカリ性食品」なのです。 ミルクは全く逆で そのままではアルカリ性の食品ですが、身体に入ると酸性に変化します。 同じ食品でも部位によって酸性の部分とアルカリ性の部分にわかれるものもあります。 例えば卵の場合、卵白は7.6のアルカリ性、卵黄は6.0の酸性となりますが、 卵全体としては酸性食品となります。 アルカリ性食品を多く食べても酸性食品を多く食べても 極端に身体が酸性になったりアルカリ性になったりはしませんが 身体は健康な状態だと弱アルカリ性に保たれています。 (健康状態やお薬によって変化します)
これは身体がちゃんと血液中のpH(7.42)をコントロールしているからですが、排泄物であるおしっこのpHは酸性やアルカリ性に傾きます。 酸性食品を多く食べると酸性の高いおしっこになりますし、 アルカリ性食品を多く摂ると酸性の低いおしっこになります。 (おしっこが酸性に傾く、アルカリ性に傾くというのは副交感神経の影響や 電磁波の影響、食べ物以外の因子もあるので一概には言えません。) ・・・ということから、アルカリ性食品は食物が代謝された後の残りがアルカリ性、 酸性食品は体刺された後の残りが酸性のものということになります。 なので英語では Acid-Forming Foods = 酸を形成する食品 Alkali-Forming Foods = アルカリを形成する食品 と言います。
アルカリ食品ってどんなものがあるかな? 以下の表はちょっとアバウトにどんなものがあるかな~?です。 [Dr.Khalsa's Natural Dog]より 身体の中でアルカリ環境を作ってくれる食品たち
フルーツ
リンゴ・バナナ
お野菜
アスパラガス・ニンジン・セロリ・ケルプ(海藻類)・葛根・ ルタバガ(根菜の一種)・ホウレンソウ・クレソン・さやいんげん・ リマビーンズ・エンドウマメ・ポテト・ アルファルファスプラウト・パセリ
穀類
雑穀(millet)・キノア
ナッツ
アーモンド・ココナッツ
肉類
肉類は全て酸性です
デイリー(乳製品と卵)
バター・チーズ・ヨーグルト・ホエイ・卵は 身体をアルカリ性に保つという意味では肉よりもはるかに有益です。 [Dr.Khalsa's Natural Dog]
ハーブとスパイス
カイエンペッパー・ガーリック・ローズマリー・ベイジル・ マジョーラム・ディル・セージ・タラゴン・タイム・シナモン・ クミンシード・キャラウェイシード・コリアンダー・ フェンネルシード・ジンジャーパウダー
食品の酸性度とアルカリ度 以下の表は更に詳しくpHの強さによって区分けしたものです。
* レーズン・ブドウ・チョコレート・その他、わんこに与えてはいけないものも入っていますのでご注意ください。* ここで使っている「生」という表現は「加熱処理していない」「乾燥させていない」「冷凍処理されていない」などです。
食品の酸性度とアルカリ度
アルカリ性食品 (Alkali-Forming Foods)
酸性食品 (Acid-Forming Foods)
Extremely Alkaline Forming Foods 非常にアルカリ度の高い食品 pH 8.5 to 9.0
Extremely Acid Forming Foods非常に酸性度の高い食品 pH 5.0 to 5.5
9.0 レモン・すいか 5.5
ビーフ・ポーク・ゴート(ヤギ肉)・ラム肉・ チキン・シカ肉・ウサギ肉・炭酸飲料・ アスピリンなどの薬品類・ 漂白された小麦粉(全麦粉であっても)・ 漂白小麦粉で作られたケーキやペストリー類・ ビール・チョコレート・コーヒー・紅茶・ 砂糖(精白したものもブラウンシュガーも)・ カスタード(精白糖入り)・ジャム・ゼリー・ リキュール類・セモリナ・パスタ(精製したもの)・ ウィートブレッド・白米・精製塩 ホワイトビネガー(熱処理したもの)
8.5 アガアガ(寒天) カンタロップメロン・カイエン・ ドライデーツ&フィグ(イチジク)・ 葛根・ライム・マンゴ・ メロン・パパイア・パセリ・ クレソン・海藻類・ アスパラガス・エンダイブ・ キーウィフルーツ・ グレープ(甘いもの)・パッションフルーツ・ パイナップル・レーズン・ 梅干しプラム・野菜ジュース
5.0 人工甘味料
Moderate Alkaline 中等度のアルカリ食品 pH 7.5 to 8.0
Moderate Acid Forming Foods中等度の酸性食品 pH 6.0 to 6.5
8.0 リンゴ(甘みのあるもの)・アプリコット・ アルファルファスプラウト・ クズウコン(Arrowroot)・アボカド・ バナナ(熟したもの)・ベリー類・ ニンジン・セロリ・カラント・ デーツ&フィグ(干してない新鮮なもの)・ ガーリック・グレープ(甘みの少ないもの)・ グレープフルーツ・グアバ・ ハーブ(緑の葉のハーブ類)・ ネクタリン・ピーチ(甘いもの)・ 洋ナシ(甘みの少ないもの)・エンドウマメ・ 柿・かぼちゃ(甘いもの)・ホウレンソウ
6.0
未精製の小麦クリーム(Cream of Wheat)・ 魚類・甲殻類・ 加糖のフルーツジュース・ メープルシロップ(精製されたもの)・ モラッセス(sulphured)・ピクルス(市販のもの)・ (精製された)コーンブレッド・オーツ・ ライス・ライ麦・シリアル類・コーンフレークス・ 小麦胚芽・全粒小麦製品・ワイン・ ヨーグルト(糖分を加えたもの)
7.5
リンゴ(酸っぱいもの)・竹の子・ 豆類(ドライではなくフレッシュなもの)・ ビーツ・ピーマン・ブロッコリー・キャベツ・大根・ ジンジャー(生)・グレープ(酸っぱいもの)・ ケール・コールラビ(Kohlrabi)・ キャロブ(イナゴ豆)・レタス・オレンジ・カブ・ ピーチ(甘みの少ないもの)・ポテト(皮つき)・ かぼちゃ(甘みの少ないもの)・ラズベリー・ シロサポテ(Sapote)・ストロベリー・ スクワッシュ・スイートコーン(生)・ タマリ(Tamari)・アップルサイダービネガー
6.5
バナナ(グリーンバナナ)・蕎麦・ チーズ(シャープチーズ)・ コーン&ライスブレッド・固茹で卵・ ケチャップ・マヨネーズ・オーツ・ パスタ(全粒子で作ったパスタ)・ 全粒子と蜂蜜で作ったペストリー(精製した 小麦粉と精製した砂糖を使っていないもの)・ ピーナッツ・ポテト(皮なし)・ ポップコーン(塩とバターをかけたもの)・ ライス(バスマチライス)・玄米・ 醤油・タピオカ・ 小麦パン(オーガニック・発芽小麦使用)
Slightly Alkaline to Neutral 弱アルカリ性から中性 pH 7.0
Slightly Acid to Neutral弱酸性から中性 pH 7.0
7.0
アーモンド・アーチチョーク・大麦モルト・ ブラウンライスシロップ・ブラッセルスプラウト・ チェリー・ココナッツ(生)・キュウリ・茄子・ 蜂蜜(生)・リーク・味噌・マッシュルーム・オクラ・ オリーブの実(熟したもの)・オニオン・ ピクルス(ホームメイドのもの)・ラディッシュ・ シーソルト・スパイス類・タロ芋・トマト(甘いもの)・ ビネガー(スイートブラウンライスビネガー)・ ウォーターチェストナッツ・アマランス・ 栗(ローストして乾燥したもの)・ 卵黄(半熟程度で柔らかく料理したもの)・ エッセンブレッド・ゴートミルクとホエイ(生)・ ホースラディッシュ・マヨネーズ(ホームメイド)・ 雑穀(Millet)・キノア・オリーブオイル・ ルバーブ・ゴマ(皮つき)・大豆(ドライ)・ 大豆チーズ・豆乳・発芽穀物・ テンペ(Tempeh)・豆腐・ トマト(甘みの少ないもの)・ イースト(ニュートリショナルフレーク)
7.0
大豆モルトシロップ・大麦・ブラン(ふすま)・ カシューナッツ・マカダミアナッツ・クルミ・ シリアル(未精製の蜂蜜とフルーツと メープルシロップ入り)・ コーンミール・フルクトース・ 蜂蜜(低温殺菌されたもの)・ レンチル・メープルシロップ(未処理)・ 牛乳(均質化されたもの)と ほとんどの乳製品・バター(加塩)・チーズ・ ゴートミルク(均質化されたもの)・ モラッセス(未処理・オーガニック)・ ナツメグ・マスタード・ピスタチオ・ ポップコーン&バター(プレイン)・ 未精製のライスまたは小麦のクラッカー・ ライ麦・ライブレッド(オーガニック発芽)・ ライクラッカー(精製されていないもの)・ パンプキンシード・サンフラワーシード・ ブラジルナッツ・ クランベリー・ブルーベリー・ 乾燥した豆類(小豆・ピント・ キドニービーンズ・ひよこ豆)・ ドライココナッツ・卵白・ オリーブの実(ピクルス・漬物になったもの)・ ピーカン・プルーン・スペルト小麦
中性食品 (Neutral Ash Foods) Neutral pH 7.0
ミルク・バター・ヨーグルト・乳清(ホエイ)・ケフィア・ベジタブルオイル(オリーブオイル以外)
最近は酸性食品とかアルカリ性食品とか以前ほどは言われなくなりましたが 調理法やちょっとしたことで酸性になってしまったりアルカリ性になったり、 食品を選ぶときの目安にして頂けたらと思いました。 同じものでもちょっとした工夫で内臓に負担をかけないバランスを取ることができます。 ママの工夫でいつものご飯をバランス栄養食にしてあげて下さいね。 今回いろいろと調べているうちに「pHって興味深いぞ!」って お勉強室を書きながら思わずeBayでリトマス試験紙をオーダーしちゃいました。 届いたらさっそくCoCoっちのおしっこや皮膚、コートのpHを計ってみちゃおぉ~~っと。 さて、これからの時期はだんだん日が伸びて来て、 温かくなったり寒さが戻ったりしながら春の訪れを待つ季節。 寒暖差で体調を崩さないように、みんな注意して過ごしていてね。
みんな元気にお散歩して、春の匂いをいっぱい見つけようね~~!
Feb.2012
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