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腎臓病のナチュラルセラピー
今月のお勉強室は「腎臓病・腎不全」の食事療法など
ナチュラルセラピーを中心にまとめてみました。
腎臓病と腎不全の対処に対しては主に食事療法と薬物療法の2種類がありますが、
食事療法では、タンパク質・リン・ナトリウム・カリウム・脂肪酸がキーとなります。
腎臓病のタンパク質制限のガイドラインやサンプルレセピ、
アーユルベーダの所ではギーの作り方なども載せています。
腎臓病と腎不全の対処に対しては主に食事療法と薬物療法の2種類がありますが、 食事療法では、タンパク質・リン・ナトリウム・カリウム・脂肪酸がキーとなります。 腎不全と食事療法のキーとなる栄養素
タンパク質
- 腎臓病と腎不全のペットの食事ではタンパク質制限が推薦されます。 食事によって摂取されるタンパク質は、通常、腎臓によって排出される酸生成物にまで分解されています。 しかしながら腎機能に問題がある場合は正常な腎臓のようにこれらの酸生成物と他の毒素を効率的に排出できません。 これらの物質が体外に排泄されないまま血液の中に蓄積するのに従って、過剰な口渇と過剰な排尿を伴う尿毒症と腎不全が起こり、食欲減退、口臭、無気力などのサインが現れます。
- 食事中の過剰なリンや硫黄を含むアミノ酸は、これらの酸生成物と毒素の産生を促します。 腎不全のペットの体内の過剰なリンはカルシウムと化合して結晶を形成します。 このカルシウム結晶は腎臓とその下の臓器(尿管や膀胱など)に沈殿し、多臓器障害を引き起こします。
- 食事では過剰なアミノ酸とリンを含む成分を減らすことによって、腎機能の健康を促進して、腎臓障害のリスクを下げることができます。
- 動物性タンパク質は硫黄成分の高いアミノ酸やリンが多く含まれていますが、植物性タンパク質は、過剰な硫黄を含まないアミノ酸とリンと、アルカリ尿の産生に関わり、腎機能の健康を守るカリウムとマグネシウムのようなミネラルを含んでいます。
- ほとんどリンを含まない高い生物価のタンパク質は、腎臓病と腎不全のペットに推奨されます。
- 卵は、最も高い生物価のタンパク質を含んでいて、腎臓病や腎不全のペットに推薦されます。 しかし、また、卵はアシドーシスを起こす可能性の高い硫黄アミノ酸を含んでいます。 しかしながら、卵タンパク質は、末期の腎不全において以外、または血液検査でアシドーシスがみられる場合以外には、アシドーシスに関与することなく、大部分の腎臓病のペットに問題なく与えることができます。
- 植物性タンパク質は過剰な硫黄を含まないアミノ酸を含んでいますが、それらのタンパク質の生物価は卵のタンパク質よりも低いので、植物性タンパク質を食事のタンパク源として選ぶ場合は、より多くのタンパク質を与える必要があります。その場合、この余分なタンパク質を与えることはより多くの廃棄物を排出する必要を意味し、それだけ多く腎臓へ負担がかかりるということを意味します。これが、卵のタンパク質が腎臓の食事療法に推薦される理由です。もしもあなたの ペットが卵のタンパク質を受け入れられない場合は、妥協策として豆腐を代用することができます。
リン
- 食事の肉を減少させることによって、リン濃度(腎不全の場合は高値を示します)を減少させることができます。
- 腎不全のペットにおいてリンはタンパク質より毒性が強いかもしれません。
- 食事のタンパク質を減少させればリンも減少させられますが、それでも許容できるリン濃度を維持できない場合(血液リン濃度が高い場合)、リン結合性薬品を経口的に与えることが役に立つこともあります。
ナトリウム
- 高血圧はペットではまれですが、犬と猫(甲状腺機能亢進症の猫では、同時に腎不全が起こることがあります)の腎不全の結果として起こることがあります。 ほとんどのコマーシャルフードには、嗜好性を高めるためにある程度のナトリウムが添加されています。 食事におけるナトリウム制限は高血圧に対する最初のラインディフェンスであるかもしれません。
カリウム
- 血液カリウムレベルが正常であっても(カリウムの血中濃度は細胞レベルを反映しません)、腎不全は機能低下した腎臓を通してカリウムの損失をもたらします。
- 腎不全のペットにしばしば起こるのですが、血中のカリウム濃度が増加しない場合、カリウムサプリメントの補完は有益であり、塩化カリウム(塩の代用品=代用塩)を食事に加えることが推薦されます。 (カリウムサプリメントはあなたの獣医を通して入手できます)
カルシウム
- 血中のリン値が高い場合は、カルシウムがリンと結びつくという意味で重要です。
- 食事には適切なカルシウムが含まれていることを確認してください、ただし、過剰にならないように注意が必要です。
- 手作り食の場合は、正確にレシピに従ってください。
- 腎不全がある場合はカルシウム補給としてボーンミールを使用しないでください。理由はボーンミールにはリンが含まれているからです。
オメガ3必須脂肪酸
- オメガ3脂肪酸は有益な抗炎症剤であるプロスタグランジンを増加させる作用があります。
- プロスタグランジンは、腎臓の血管を拡張させることによって腎臓の炎症を抑え、血流を改良することができます。
- オメガ3脂肪酸は血中コレステロールとトリグリセリドを下げる作用があり、このことは、腎臓病の犬や猫が血中コレステロールとトリグリセリドの血中濃度が上昇した際に、非常に有効です。 (研究によれば、1日の食事量100Kcalに対して0.5-1.0gのオメガ3脂肪酸の摂取を推薦しています)
- 冷たい海洋に住む魚類(サケ、マス、タラなど)から摂取できるフィッシュオイルや亜麻仁から摂れるフラックスシードオイルからは、オメガ3脂肪酸としてエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)の両方が摂取できます。
- 脂肪酸はその組み合わせによって、しばしば、相加効果を高めることが出来ます。月見草や、ブラックカラントや、ボリジなどの種子の油からは、オメガ6脂肪酸として、リノール酸(LA)とガンマ・リノレン酸(GLA)を摂取できます。
タンパク質はいつから減らすべきなの?という疑問に関して [Homeopathic Care for Cats and Dogs]では以下のガイドラインを述べています。 血液検査は、脱水状態に陥っていないときに行ったものであることが原則です。 (脱水状態の場合は血液検査の値が大幅に変動しますので正しい数値が得られません) ポイントは腎臓病の初期段階ではタンパク質制限をすべきではないと述べられています。
血液検査結果におけるタンパク質制限開始のガイドライン |
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BUN |
80mg/dl以上 |
クレアチニン |
2.5mg/dl以上 |
上記に加え(または)血中リン酸塩値が増加している場合 |
タンパク質は量よりも質、これは腎臓病で制限のある場合は非常に大事なポイントです。
良質なタンパク質源とは |
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腎臓病の食事に対するキーはタンパク質の制限、リンの制限、塩分の制限とカリウムの追加です。 そういった部分を顧慮した療法食のサンプルを取り上げてみます。 ニンジンやブロッコリーなどほとんどの野菜は1/2カップあたり25Kcalですので、 少量を以下のレセピに加えてもよいでしょう。
低たんぱく・低リン・高カリウム・ナトリウムは普通食
卵とポテトの腎臓食
分析
- 調理した卵 - 1個(Lサイズ)
- 皮ごとゆでたポテト - 3カップ
- チキンの脂肪 - 大匙1
- 炭酸カルシウム剤 - カルシウムとして600mg
- 総合ビタミンミネラルサプリメント - 1/2錠
- このレセピは18パウンド(約8.2キロ)の犬の必要カロリー600kCalです。
- タンパク質 - 15.1g・脂質 - 18.5g
- このレセピは約8.2キロの犬が1日に必要とする栄養素の割合に対して リン53%・カリウム322%・ナトリウム114%となっています。
- このレシピを普通のリン摂取量にするには炭酸カルシウム剤の代わりにボーンミールを3錠与えます。
低たんぱく・低リン・低カリウム・ナトリウムは普通食
卵の白身とタピオカの腎臓食
分析
- ゆで卵の白身だけ - 3個分(Lサイズ)
- タピオカ - 2カップ(調理前乾燥重量は125g)
- チキンの脂肪 - 大匙1
- 炭酸カルシウム剤 - カルシウムとして600mg
- 総合ビタミンミネラルサプリメント - 1/2錠
- このレセピはこのレセピは18パウンド(約8.2キロ)の犬の必要カロリー610kCalです。
- タンパク質 - 14.1g・脂質 - 13.0g
- このレセピは約8.2キロの犬が1日に必要とする栄養素の割合に対して リン6%・カリウム33%・ナトリウム269%となっています。
- このレシピを普通のリン摂取量にするには炭酸カルシウム剤の代わりにボーンミールを1.5錠与えます。
低たんぱく・低リン・高カリウム・低ナトリウム食
チキンとポテトの腎臓食
分析
- 調理したチキンの胸肉 - 1/4カップ
- 皮ごとゆでたポテト - 3カップ
- チキンの脂肪 - 大匙2
- 炭酸カルシウム剤 - カルシウムとして600mg
- 総合ビタミンミネラルサプリメント - 1/2錠
- このレセピは21-22パウンド(約9.5-10.0キロ)の犬の必要カロリー689kCalです。
- タンパク質 - 18.9g・脂質 - 26.8g
- このレセピは約9.5-10.0キロの犬が1日に必要とする栄養素の割合に対して リン45%・カリウム301%・ナトリウム54%となっています。
- このレシピを普通のリン摂取量にするには炭酸カルシウム剤の代わりにボーンミールを4錠与えます。
低たんぱく・低リン・低カリウム・ナトリウムは普通食
卵の白身とライスの腎臓食
分析
- ゆで卵の白身だけ - 3個分(Lサイズ)
- ライス - 2カップ(ロンググレインライス調理して)
- チキンの脂肪 - 大匙2
- 炭酸カルシウム剤 - カルシウムとして600mg
- 総合ビタミンミネラルサプリメント - 1/2錠
- このレセピはこのレセピは21-22パウンド(約9.5-10.0キロ)の犬の必要カロリー693kCalです。
- タンパク質 - 18.8g・脂質 - 26.8g
- このレセピは約9.5-10.0キロの犬が1日に必要とする栄養素の割合に対して リン27%・カリウム43%・ナトリウム208%となっています。
- このレシピを普通のリン摂取量にするには炭酸カルシウム剤の代わりにボーンミールを5錠与えます。
低たんぱく・低リン・低カリウム・ナトリウムは普通食
卵とライスの腎臓食
分析
- ゆで卵 - 1個(Lサイズ)
- ライス - 2カップ(ロンググレインライス調理して)
- チキンの脂肪 - 大匙1
- 炭酸カルシウム剤 - カルシウムとして600mg
- 総合ビタミンミネラルサプリメント - 1/2錠
- このレセピはこのレセピは23パウンド(約10.5キロ)の犬の必要カロリー721kCalです。
- タンパク質 - 15.2g・脂質 - 31.4g
- このレセピは約10.5キロの犬が1日に必要とする栄養素の割合に対して リン40%・カリウム30%・ナトリウム90%となっています。
- このレシピを普通のリン摂取量にするには炭酸カルシウム剤の代わりにボーンミールを4錠与えます。
低たんぱく・低リン・高カリウム・低ナトリウム食
ビーフとポテトの腎臓食
分析
- 調理した牛の赤身のミンチ - 生の重さで60g
- 皮ごとゆでたポテト - 3カップ
- チキンの脂肪 - 大匙2
- 炭酸カルシウム剤 - カルシウムとして600mg
- 総合ビタミンミネラルサプリメント - 1/2錠
- このレセピは23-24パウンド(約10.5-11.0キロ)の犬の必要カロリー737kCalです。
- タンパク質 - 18.6g・脂質 - 32.5g
- このレセピは約10.5-11.0キロの犬が1日に必要とする栄養素の割合に対して リン43%・カリウム293%・ナトリウム54%となっています。
- このレシピを普通のリン摂取量にするには炭酸カルシウム剤の代わりにボーンミールを4錠与えます。
低たんぱく・低リン・低カリウム・低ナトリウム食
チキンとタピオカの腎臓食
分析
- 調理したチキンの胸肉 - 1/2カップ
- タピオカ - 2カップ(調理前乾燥重量は125g)
- チキンの脂肪 - 大匙2
- 炭酸カルシウム剤 - カルシウムとして600mg
- 総合ビタミンミネラルサプリメント - 1/2錠
- このレセピはこのレセピは24-25パウンド(約11.0-11.5キロ)の犬の必要カロリー763kCalです。
- タンパク質 - 20.8g・脂質 - 27.3g
- このレセピは約8.2キロの犬が1日に必要とする栄養素の割合に対して リン20%・カリウム22%・ナトリウム55%となっています。
- このレシピを普通のリン摂取量にするには炭酸カルシウム剤の代わりにボーンミールを5-6錠与えます。
低たんぱく・低リン・低カリウム・ナトリウムは普通食
卵とタピオカの腎臓食
分析
- ゆで卵 - 3個(Lサイズ)
- タピオカ - 2カップ(調理前乾燥重量は125g)
- チキンの脂肪 - 大匙1
- 炭酸カルシウム剤 - カルシウムとして600mg
- 総合ビタミンミネラルサプリメント - 1/2錠
- このレセピは25パウンド(約11.5キロ)の犬の必要カロリー779kCalです。
- タンパク質 - 19.3g・脂質 - 28.9g
- このレセピは約10.5-11.0キロの犬が1日に必要とする栄養素の割合に対して リン40%・カリウム30%・ナトリウム216%となっています。
- このレシピを普通のリン摂取量にするには炭酸カルシウム剤の代わりにボーンミールを4錠与えます。
低たんぱく・低リン・低カリウム・低ナトリウム食
ビーフとタピオカの腎臓食
分析
- 調理した牛の赤身のミンチ - 生の重さで120g
- タピオカ - 2カップ(調理前乾燥重量は125g)
- チキンの脂肪 - 大匙2
- 炭酸カルシウム剤 - カルシウムとして600mg
- 総合ビタミンミネラルサプリメント - 1/2錠
- このレセピは28パウンド(約12.7キロ)の犬の必要カロリー845kCalです。
- タンパク質 - 19.9g・脂質 - 37.2g
- このレセピは約12.7キロの犬が1日に必要とする栄養素の割合に対して リン18%・カリウム29%・ナトリウム55%となっています。
- このレシピを普通のリン摂取量にするには炭酸カルシウム剤の代わりにボーンミールを5-6錠与えます。
オメガ3脂肪酸は血中コレステロールとトリグリセリドを下げる作用があり、このことは、腎臓病の犬や猫の血中コレステロールとトリグリセリドの血中濃度が 上昇した際に、非常に有効です。 (研究では、1日の食事量100Kcalに対して0.5-1.0gのオメガ3脂肪酸の摂取を推薦しています)
冷たい海洋に住む魚類(サケ、マス、タラなど)から摂取できるフィッシュオイルや亜麻仁から摂れるフラックスシードオイルからは、オメガ3脂肪酸として エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)の両方が摂取できます。 月見草や、ブラックカラントや、ボリジなどの種子の油からは、 オメガ6脂肪酸として、リノール酸(LA)とガンマ・リノレン酸(GLA)を摂取できますが、 脂肪酸はその組み合わせによって、しばしば、相加効果を高めることが出来ます。
脂肪酸は、ペットの炎症を制御するためにどのように働くのでしょうか。 細胞膜はリン脂質を含みます。 膜の損傷が起こるとき、酵素はアラキドン酸(オメガ6脂肪酸)と エイコサペンタエン酸(オメガ3脂肪酸)を含む脂肪酸を生産するために 細胞膜でリン脂質に作用します。 この作用でできたリポオキシゲナーゼとシクロオキシゲナーゼという酵素によって アラキドン酸とエイコサペンタエン酸の更なる代謝は、 エイコサノイドと呼ばれる化学物質の生産をもたらします。 アラキドン酸の代謝によって生産されたこのエイコサノイドは、 炎症誘発性物質ですので、炎症を引き起こして、免疫システムを抑圧し、 血小板を集めて凝固させる作用があります。 これに対して、エイコサペンタエン酸の代謝によって生産されるエイコサノイドは、 免疫抑制性でなくて、非炎症性で、血小板が凝固するのを防止する働きがあります。 何らかのオーバーラップがあるかも知れませんし、実際の生化学経路はもう少し複雑です。 たとえば、オメガ-6脂肪酸代謝の副産物のうちの1つはProstaglandin E1です。 そして、それは抗炎症性物質です。 これは、いくつかの研究が、ある種のオメガ6脂肪酸を使用することで 炎症を抑えることができることを示した理由の一つです。 オメガ3脂肪酸によるダイエットサプリメントは、こういった生化学反応で働きます。 これらの非炎症性合成物の補充は、体内で非炎症性エイコサノイドの生産を促します。 したがって同じ酵素がオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の両方を代謝し、 オメガ6脂肪酸の代謝から大量のオメガ3脂肪酸を供給することによって 炎症(上記のようにオメガ-6の代謝によるProstaglandin Eを除いて)を 引き起こす傾向があるため、非炎症性化学物質の生産を支持します。 多くの障害は、腎臓病を含む炎症を発生させるのに原因となる エイコサノイドの生産過剰が原因となっています。
現在までの研究においては、脂肪酸サプルメントがエイコサノイド産生を規制することが腎臓病で苦しむペットに有益である可能性を示しています。 今後、オメガ3脂肪酸のサプリメントが 腎臓病または腎不全で苦しむペットの救世主になるかもしれません。 一般に、オメガ3脂肪酸(特にEPA)とある種のオメガ6脂肪酸(DGLA)の製品は アラキドン酸(別のオメガ-6脂肪酸)の製品ほど扇動的ではありません。
我々は抗炎症剤として適切な脂肪酸を使用できます。しかしながら、オメガ6脂肪酸の代謝(明確にはアラキドン酸)の生成物が 炎症の唯一の原因でないことから 脂肪酸による療法は、単独療法としてはあまり有効ではありませんが、 付加的な影響を与える補助治療として使われます。
オメガ3脂肪酸の供給源として フラックスシードに対してはいろいろな見解がありますが 以下は、[Natural Health Bible for Dogs and Cats] の見解です。 フラックスシードはアルファリポイック酸(ALA = 最終的にEPAとDHAに変化する オメガ3脂肪酸)の供給源として人気が高いものです。 フラックスシードオイルは、フィッシュオイルより臭くないので フィッシュオイルに代わるものとして提案されました。 事実、フラックスシードオイルはオメガ3脂肪酸(ALA)を フィッシュオイルよりも高レベルで含んでいますし、 且つ、オメガ6脂肪酸も含んでいます。 しかしながら、犬を含むペットや一部の人々、ある人種などは、 体内でALAを活性非炎症性オメガ-3脂肪酸に変換することができません。 ある研究では人において、フラックスシード油オイルは徴候を減少させたり、 EPAとDHAの濃度を上げる効力が認められませんでした。 フラックスシードオイルはフィッシュオイルのように臭くないので フィッシュオイルと同じ治療目的に使用されますが、それが有効であるという証拠がありません。 このことからEPAとDHAを含んだサプルメントの補給は重要です。 そして、こんことがフラックスシードオイルがペットのための唯一の脂肪酸補助剤としては 推薦されない理由です。 もちろんフラックスシードオイルはアルファリポイック酸補給としては用いられます。 また、コートのコンディショナーとしても使用されます。 また、フラックスシードはリグニンを含むことから、その抗癌作用も注目されています。 フラックスシードの必須脂肪酸は熱・光・酸化に非常に弱いのが特徴です。 (酸化などダメージを受けたオイルは悪臭がするようになります) こういった理由からフラックスシードオイルは料理に使用するべきではありません。 商品は遮光性の容器に入って高温を避けるべきです。(冷所保存の商品もあります) 酸化を防ぐ目的でビタミンEが添加されているものもあります。
必須脂肪酸を供給するために、一般的な栄養剤としての使用は非常に有効です。
推薦されるようにきちんと使用されれば、フラックスシードオイルは安全な栄養剤と言えます。
多くの獣医がさまざまな医学上の問題に対し脂肪酸を使用しますが、 脂肪酸の使用に対しては、かなりの議論があります。 ペットの治療に使用する「最も良い」投与量はどのくらいですか? この質問に対してほとんどの獣医はラベルに記された服用量の2-10倍を使用します。 このことは、つまり、腎臓病の治療にはラベルに記載された量では効果がない事を意味します。 最近の研究では、「0.5-1.0gオメガ3脂肪酸/食事100Kcalあたり」が 効果的な量とされていますので、この投与量を目安に微調整されます。 オメガ3脂肪酸による研究が多くの健康への潜在的医療的補助効果を示していますが、 これらの研究が薦める推奨量を食事に加えることはかなりの数のカプセルを必要とします。 かかりつけの医師と相談しながら、食事に含まれるオメガ3脂肪酸の量を増やすようにしてください。 脂肪酸のカプセルまたはリキッドのサプリメントは最も良い与え方でしょうか? また食事療法は腎臓病の治療のために効果がありますか? この問いに関しては、事実、オメガ3脂肪酸が豊富に補強された療法食があります。 薬物療法を嫌うオーナーや脂肪酸のサプリメントを嫌がるペットに対しては 脂肪酸が医学的見地から強化された治療食を試すのも良いでしょう。 ホリスティックなペットオーナーは別の選択肢を試みる必要があるかもしれません。 それは、アレルギーのペットの為の抗炎症性ダイエット(炎症を抑える食事療法 =アレルギー食)は腎臓病食の一部として有効かもしれません。 フィッシュオイル フィッシュオイルは酸化しやすく、すぐに悪臭がしはじめるので 一部のメーカーは油の酸化予防のためにビタミンEを加えています。 肝心な点は、脂肪酸療法の効果についてです。 脂肪酸の有効性を証明するための臨床結果と、治療に有効な服用量などの決定に対しては 今後より多くの研究が必要とされます。 そういった部分をふまえて、獣医とともに使用量などを慎重に決めてゆく必要があります。 フィッシュオイルは安全なものと思われます。 しかしながら、人においてもペットにおいても最も弊害となるのは 域や皮膚に残る強烈な魚臭さです。 また、フィッシュオイルは血液をサラサラにする効果があるので、 ワーファリンやヘパリンなどの血液凝固阻止剤とは併用するべきではありません。 これらの注意点を守って、正しい用量を使用する限りでは フィッシュオイルは出血を引き起こしたりといった問題はありません。 糖尿病のペットに対しての使用に関しては フィッシュオイルで血糖が上がることはありません。 ハーバルセラピー&アーユルベーダ 腎臓支援ハーブと使い方
アルファルファ・ネトル・ダンデライオンは腎臓にとても有効なハーブです。
これらのひとつかそれ以上のコンビネーションでティーを作り体重10パウンド(約4.5キロ)あたり約0.5mlを1日3回与えてください。 (one-half dropperful per ten poundsと記載されています。 One-half dropperful は0.5 mlです。)
アーユルベーダ
アーユルベーダの理論によると、ビーポーリン・ローヤルゼリー・ギー(インディアンスタイルのバターから採る 調理用オイルで遊牧民などはヤギのミルクから作ります)は 腎臓にエネルギーを給養します。 ギーはまた、その脂肪分でカロリー源ともなります。 ビーポーリンやローヤルゼリーは一つまみ(a pinch=約1/16ティスプーン) ギーは1/4ティスプーンを1日の食事に加えます。
ギー(Ghee)の作り方 無塩バターを弱火から中火にかけて水分を飛ばし、乳固形分を凝縮させます。 これには10-15分かかります。 バターはしだいに泡が立ち始め、数分後、泡がいったん静まり、 乳固形分が琥珀色に変わります。 (お菓子などに使う焦がしバターと同じ作り方ですが決して焦がさないでください) この時点で すぐに、火からおろし冷めるのを待ちます。 冷めたらチーズクロスかこし器を通して瓶に移します。 このとき乳固形分が瓶に入らないように注意してください。 出来上がったギーは冷蔵庫で数カ月保存できます。 また長期保存のためには冷凍してもかまいません。 ギーは引火しないオイルで、良質のクッキングオイルです。
コンベンショナルセラピー(従来の治療法) 従来の治療方法は指針となります。
重篤な腎臓病ペットの治療としては、まず輸液療法を行います。 (状態が安定したら、水分の充分な補給のために家庭での皮下点滴も行えます) 必要があれば、抗生物質も投与します。 尿毒症を起こし、その結果として嘔吐がある場合は薬で抑えます。 また慢性腎不全から来る慢性貧血症がある場合は赤血球生産を刺激する薬物が使用されます。 (二次的な貧血は慢性腎不全の多くのペットで見られます) 腎不全のあるネコの場合は腎臓移植の適応となりますが、犬の場合は適応となりません。 持続的な携帯型腹膜透析は、急性、慢性、どちらの腎不全にも適応されます。 しかしながら合併症のリスクが高いため、めったに行われません。 低たんぱく質・低リン・低ナトリウムにビタミンBとオメガ3脂肪酸を強化した食事は 犬と猫の腎不全に推奨されます。 しかしながら腎臓病のないシニアのペットの食事に対して 予防的にこういった食事を与えた場合、腎臓酵素の上昇を認めました。 この事実からシニアペットはナトリウムとリンの制限に対してはメリットがあっても タンパク質の制限は必要としないことを裏付けました。 多くのシニア向けの食事が消化が良い上質のタンパク質を豊富に含んでいます。
急性の腎不全と違って、シニアの老化した腎臓に対する慢性の腎不全に対しては治療方法がありません。
いろいろな検証が病気と闘っている子たち 腎臓病を抱えた子に手作り食を頑張っているママさんたちに 少しでもお役に立てますように・・・ さて、マイアミはもうすっかり初夏!
太陽の日射しもどんどん強くなって既に紫外線の強い季節です。
特に白犬でお肌がピンクの子は皮膚ガンになりやすいので注意です。
ハーバルスプラッシュに入っているグリーンティエキスは
紫外線のダメージからコートやお肌を守ってくれるので
お散歩前にシュッシュ。うちではインセクトシールドを
スプラッシュに落としたものがお散歩前のお約束です。
我が家のCoCoちゃんもパピークラスを無事卒業して
来週からインターメディエートエデュケーションクラスに通います。
毎週土曜日はCoCoちゃんとママの一緒に学ぶ日です。頑張るぞ~!
May.2010
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