突然の運動障害?!
こんな時ありませんか?!
我が家のCoCoっちも03/21に6歳のお誕生日を迎えました。
本当にあっという間の6年!年月の流れって早い!!って感じます。
いつも元気いっぱい!ボール投げ大好き!なCoCoっちですが、
つい先週、なんか元気がない。
朝の「おっはよぉお~!今日も幸せ~!わ~い!」のゴロンゴロンをしない。
ボールを投げても知らんぷり。いつものトリックもやる気なし。
歩き方もやけにヨタヨタゆっくり。腰を振ってなんか不自然な歩き方。
・・・かと言って背中もアンヨもどこを触っても痛がる様子もなし。
でもゴロンゴロンさせようとするとキャン!って・・・
食欲はあり。食後の嘔吐もなし。痙攣もなし。お目目も左右おかしくなし。
・・・それでもどうしても気になって、ドクターにメールして症状を伝え、
病院に電話してスタッフに症状を伝えて相談、翌朝一番のアポを取り、
その日の状態をビデオに撮りました。
翌朝起きたらベッドからも元気にジャンプして降りるし、
せっかく撮ったビデオを持っていくのを忘れたので
前日の調子の悪さを信じてもらえないくらいでした。
帰りの車にもジャンプして飛び乗るし、全く元気いっぱい!
・・・でも帰ってきたら、ボール投げもしないし、なんかいつもと違う。
外とは別犬な感じ。う~~~ん・・・もしかして・・・もしかして・・・
かまって欲しくて・・・・・・・・仮病?
結局それから2日間、いっぱいいっぱいかまってあげたら
すっかり元気になってボール投げも復活。やっぱりかまって欲しくて仮病?
ドクター曰く「私たちでもあるけど、寝違えとかそういった一時的な
筋肉痛とかそういったものかも」だそうです。
心当たりはその前日の爪切りによる深爪が1本。まさか、そんなことが原因?
・・・と、いうわけで、ビックリなことが起こったのです・・・
ストレスを抱えていたりする場合、
まとめてみました。
「急に」って慌てるので、そんな時ちょこっとご参考になれれば嬉しいです。
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わんこたちは通常、適度な運動が必要です。 運動嫌い、お散歩嫌いは、ある程度はその子の性格もありますが 連れ出せばある程度の運動適性を発揮するのが普通です。 それでも運動を嫌がる場合は運動障害の可能性も否定できません。 以下は獣医さんで確認されるポイントですので こういった症状があるかどうかを事前に注意深く観察してください。
1.
- 体重の急激な変化はありましたか?
2.
- 食欲はありますか?
3.
- 下痢または便秘をしていませんか?
4.
- 吐いたりしていませんか?吐いた場合は食後ですか?空腹時ですか?
5.
- お咳やくしゃみは出ていませんか?
6.
- 運動障害が起きる前に歩き方の変化や行動の変化などの兆候はありましたか?
7.
- 痙攣発作などはありませんか?
8.
- 歩き方が不自然ではないですか?
9.
- 運動障害が起きる(動けなくなるとかいつもより早く遊びを切り上げてしまうなど)までの時間はどれくらいですか?
10.
- 最初に変化に気がついてからどれくらい経ちますか?そして症状は最初よりも悪化していますか?
11.
- 1日のうち特定の時間に悪化する、または天候、または特定の動きによって症状が起きていますか?
12.
- 具体的にどの行動をしたら症状が出るといった特定の行動はありますか?
13.
- 食事の内容または食事時で症状が変化することはありますか?
14.
- 歩き方に変調がある場合、それは前足ですか?それとも後ろ足ですか?それとも両方に症状が出ていますか?
15.
- 運動中に苦しそうにゼェゼェしたり、過度にハァハァしたりしていませんか?
16.
- 運動障害が起こったときに、咳をしていませんか?
17.
- 運動障害が起こった際に、脈の激しい乱れ、精神錯乱、舌の色の変化(蒼白)などに気がつきましたか?
18.
- おしっこの色の変化はありませんか?
上記のことを確認したら、現在起こっていることから正しい診断を仰ぐために 症状が現れているビデオを撮っておくことをお勧めします。 (うちは撮ったものを持っていくのを忘れて意味がありませんでしたが・・・)
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急に元気がなくなって運動しなくなった際に獣医さんでは 以下のことをチェックされます。 舌の色・全身状態・上気道の狭窄音の有無・ 心雑音のチェック・不整脈の有無・ 筋萎縮状態・関節の動きに異常がないかどうか これらの異常がなく、運動障害が起こっている場合は 筋肉・神経系など専門的な検査が必要になる場合もあります。
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太りすぎと運動不足
運動障害が起こる一番の原因は太りすぎと慢性の運動不足。 ベスト体重の維持と毎日の適度な散歩を心がけてください。 しっかり運動して「筋肉犬」になるよう頑張ってね。
わんこはシェイプアップすると確実に若返ります。これはチュ~ちゃんで実証済み! 中年太りしちゃったシニア予備軍の子達は シェイプアップすることで成人病のリスクも減らせます。
骨と関節の問題
骨や関節の問題は運動障害を引き起こします。 特にシニアの子は関節のクッションの役割をする コンドロイチンやグルコサミンが減ってきますので 関節が軋みやすくなります。
また、小型犬の場合は膝関節脱臼、大型犬の場合は股関節の問題を抱えている場合も多いので 歩き方がいつもと違うと感じたらできるだけ早く 獣医さんで確認をしてもらってくださいね。 早期発見が悪化を防ぐ第一歩です!
心血管疾患
心臓疾患の子は不整脈や早い心拍数、咳などの症状が出ます。 そのため、激しい運動を避けなくてはいけない時期もありますが、 薬やサプリ、食事改善によって、適度な運動ができ 充分にアクティブな生活を楽しむことができます。 そのためにも小さな症状を見逃さず、早期発見に努めてください。
呼吸器疾患
もしも気道内器官になんらかの異常が起きている場合は その症状の一つとして運動中に充分に組織に酸素を 取り込むことができない場合があります。
低血糖
低血糖も運動障害のとても多い原因の一つです。 そして、運動中の突然の低血糖を起こすことで 発見されるインスリノーマ(膵臓のインシュリン分泌に関わる ランゲルハンス島由来の腫瘍で中高年の犬に発生)が 背景にあることも多いので注意が必要です。 インスリノーマは80%以上が良性なので 早期発見された場合の予後は良いと言われます。
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その昔・・・ チャチャくんが細菌性髄膜炎になった際、 最初は左の後ろ足を引きずるようになり、 症状はただそれだけで、脊髄のヘルニアを疑われました。
そしてその手術の前日、突然に全身状態が出て立てなくなり呼吸状態も乱れ、そして、脊髄のヘルニアではなく 細菌性髄膜炎だということが判明したのです。 もしもあのまま手術をしていたら・・・と思うとゾッとします。 そんな経験があるので「急に元気がなくなる」 「歩き方がおかしい」という変化に私は非常に過敏になっていて 今回のCoCoっちのちょっとした変化にも 心臓がバクバクしてしまいました。 本当になんでもなくって良かった・・・。 みんなも「ちょっとあんよ引きずってる?」 「あれ?歩き方ちょっと変かな?」を軽く見ないでくださいね。 なにごとも「早期発見!」これに勝るものはありません。 心配しすぎも良くありませんが、とにかく「注意深く全身を観察」 身体をしっかり触っていつも全身を把握してあげてくださいね。 獣医さんに「心配性すぎる」と思われたって 「大げさ」と思われたっていいんです。 大切な我が子の命を守るための早期発見は 毎日一緒に過ごす飼い主の責任です。
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1年また1年と年月は流れ、 そしてわんこたちはあっという間に成長してゆきます。 一緒に過ごした時間の分だけ愛しさもどんどん増してゆき そしてそれは年を追うごとに、いつか失うことの怖さにも変わってゆきます。 今回、CoCoっちに起きた突然の変化で私は身体が震えました。 チャチャくんが発病したのがちょうど6歳の時だったから 私の中でそれがトラウマになっているのです。 人間に厄年があるようにわんこにも 気をつけてあげなくてはいけない年齢があります。 6歳はその一番最初の年なのかもしれません。 (PawPawClubの商品たちに6歳以上の子価格を設けているのは そんな意味もあるんです) 駆け足で歳を重ねていく可愛い命たち。 毎日を笑顔で幸せに、一緒に過ごせる愛おしい時間を 大事に大事に過ごしてくださいね。 さぁ!これからは気温もどんどん上がってゆき、 もうすぐ日本はゴールデンウィーク! 若葉の生い茂る爽やかな季節の中、 みんな体調を整えて、元気いっぱいに過ごしていてね!
Apr.2015
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