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  5. 浄化工場・肝臓を守ろう!
 5月 15, 2009  PawPawClub, PawPawお勉強室  病気のケア, 毎日のケア・元気に過ごすヒント,  * 元気に過ごすヒント,  * 病気と家庭でできること

chuchu-from-kakomie.jpg   肝臓の働き

 

肝臓は体の浄化工場と脂肪分解酵素生産工場と血液生産貯蓄工場です。
免疫システムに関与して身体をバクテリアからの感染から守り
脂肪、タンパク質、および炭水化物の新陳代謝で重要な役割を果たし、
脂溶性ビタミンA、D、E、およびKの吸収にもかかわっています。
赤血球の再生(破壊された赤血球は造血因子とアミノ酸に分解されます)や血液凝固にも関与しています。

腸から吸収された栄養素は門脈を経て、(脂肪はリンパ管を通して)、肝臓に運ばれて
そこで身体が必要とする栄養素に合成され
血液に吸収されて、肝静脈から全身に巡り、不必要なものは腸に戻され排泄されます。
 
身体に入ってきた有毒なものを無毒なものに作り変えて、胆汁に溶かしこみ、
これらは腸に排泄されてウンチとなって体外に出てしまいます。
胆汁は脂肪を分解する酵素を含んでいますが、この胆汁を生産するのも肝臓の役目ですので
肝臓が元気でないと脂肪分解酵素がしっかり出ないということになります。
 
脳にとって唯一のエネルギー源であるブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄えておいて、
必要に応じてブドウ糖やアミノ酸に戻して血液中に放出、
栄養素や血液をプールして血糖量やエネルギー量を調節するといった役目も果たしています。
とっても働き者で、本当にとことん悪くなるまで痛みも出ない、辛抱強い健気な臓器です。

 

 
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iiko.gif  5エレメントと臓器の関係

 

5エレメントとは、自然界は、木(Wood)・火(Fire)・土(Earth)・金(Metal)・水(Water)の
5つの要素で成り立っているというもので
5つのエレメントが循環することによって万物が生成され自然界が構成されているという考え方です。
木がこすり合わさると燃えて火が生まれ、火は灰となって土となり、土はやがて石となり金(鉱物)を生じ、
 金からは水が生じ、水は木を育む、と、いった万物の輪廻の源の考え方で
木→火→土→金→水→木の順に相手を強める影響をもたらすということが「5エレメント=五行相生説」です。
 
ホリスティックな文献にも [FIVE-ELEMENT THEORY] として
「バランスとハーモニー」という考え方で取り上げられていますので
それぞれの季節に注意が必要なところの目安になるかなという部分でここに載せておきますね。

 

 シーズン

 エレメント

 関係する臓器

 フード

 エモーション

 カラー

 春

 木

 肝臓・胆のう

 酸っぱい食べ物

 怒り

 ブルー・
グリーン

 夏

 火

 心臓・小腸

 苦い食べ物

 喜び

 レッド

 秋

 金

 肺・大腸

 ピリ辛い食べ物

 憂うつ

 ホワイト

 冬

 水

 腎臓・膀胱

 塩辛い食べ物

 心配

 ブラック

 季節の変わり目

 土

 胃・脾臓

 甘い食べ物

 神経過敏

 イエロー

  

アメリカのホリスティックな文献では「5エレメント=五行相生説」に基づき、
冬は12月から2月の終わりと、現在のカレンダーによる分類をしています。

この分類では、春は03/21-06/06・夏は06/21-09/07・秋は09/22-12/07・冬は12/22-03/06となり、
季節の変わり目は各シーズンの間の2週間を指します。
(06/07-06/20・09/08-09/21・12/08-12/21・03/07-03/20)
なので、ちょうど今の時期は「春」で「木」という分類で、肝臓・胆のうに注意が必要な時期となります。

(占いなどのベースになる「陰陽五行説」による分け方だと、旧暦となり、立春から数え、
春は2-4月・夏は5-7月・秋は8-10月・冬は11-01月、季節の変わり目は土用の2週間を指します)
 
5エレメントの理論は、上記の表の1セット(春は肝臓と胆のう)の臓器が不調を起こした場合、
(1セットの臓器とは上記の表の互いにリンクしている臓器を指します)
季節が変わる際に、正しい量のエネルギーを次のセットの臓器に送らないと言われます。
例えば、肝臓が正しく機能していないと、肝臓の季節の終わり(春の終わりから季節の変わり目))に、
胃や脾臓に初期症状が現れます。
その時に見過ごされたりしっかり改善されないと、兆候は夏に悪化し続けて、
夏は、心臓と小腸の季節ですので心臓や小腸に早くから症状が現れます。

こういった考え方に沿って、ホリスティックドクターは、心臓の兆候からその原因を探り、
心臓と小腸だけでなく肝臓や胃を含めたそれらの相互システムを含めて治療してゆきます。
「全体のバランスとハーモニーという考え方=ホリスティック医療のベース」です。
 

 

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iiko.gif  ハーブとシーズン

 

  [Holitic Guide for a Healthy Dog] の記述

 

犬たちはその季節ごとのハーブをちゃんと身体で知っています。
彼らが自然の中で草を食べる時は季節ごとに理にかなったものを選んでいます。
例えば春、彼らは仲間同士または飼い主に向かってきっとこう言うでしょう。
「春だね~。肝臓を強化するためにミルクシッスルを食べる必要があるね~」と。
以下は季節ごとの推奨ハーブです。 [Holistic Guide for a Healthy Dog] より

 

 春から夏のハーブ

 秋から冬のハーブ

 1年中使うハーブ


ダンデリオンの葉と花・ボレジ・ペパーミントの葉・ソレル・ゴールデンロッドの葉・ゴールデンシール・リコリスの根・ローズマリー・クレソン・コンフリーの葉・アルファルファ・ミルクシッスル
 
* 3-4種類を混ぜて1週間ごとにローテーションを変えて与えます。
 
マレインの葉・アンジェリカの茎・マーシュマロゥの根・パセリ・ネトル・コンフリーの根または葉・コーンシルク、ゴボウ・ジンジャー・ゴールデンロッド・ラズベリーリーフ・クレソン・ローズマリー・セージ・カイエンペッパー・ダンデリオンの根・アルファルファ
 
* 3-4種類を混ぜて1週間ごとにローテーションを変えて与えます。
 
* ジンジャーとカイエンペッパーと一緒に使用すると循環を促進するとともに消化管を刺激してくれますので、各ミックスに一つまみ加えてください。
アルファルファ・ガーリック・コンフリー・クレソン・ゴールデンロッド・ダンデリオン・ローズマリー
 
* 3-4種類を混ぜて1週間ごとにローテーションを変えて与えます。2週間目は最初の週に与えていないハーブを、3週間にはミックスして・・・という与え方をします。
 
* 季節ごとのフレッシュなハーブが入手できる場合はドライハーブで与えている量の倍を目安にします。

 

* コンフリーは肝毒性・腎毒性があるので、肝臓疾患・腎臓疾患のある子には使わないでください。
各ハーブの詳しい効用は、お勉強室の「ハーブデータ」を参照してくださいね。

 

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 わんこは自分の身体の不調を教えようとします

  

  [Holitic Guide for a Healthy Dog] の記述

 

同じ行動が一度や二度なら、関心を払う必要は全くありません。
しかし、同じ場所を繰り返し気にしている(舐めたり掻いたり)している場合、
その行動は特定の臓器に対してエネルギーを刺激しようとしていると考えられます。
例えば春、時々彼らが肌が見えるほどまで後ろ足を舐めたりかじったりして、
関節を後ろに押しているのを見るかもしれません。
正確なポイントを見つけたら、それはきっと肝臓子午線のスタート点
または胃の子午線が終わる所と一致しているはずです。
犬は、彼自身の肝臓や胃を刺激しようとしているのです。
夏には、前足の小腸と大腸の子午線が始まるポイントを
舐めているのを見かけるかもしれません。

これらを5エレメントの表と照らし合わした時に
きっとあなたはその理論の正しさに驚くことでしょう。
このことで、あなたはいち早く、犬の食事を見直したり、指圧療法をしてあげることで、
早期に症状の緩和をしてあげることができるのです。

 

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 肝臓からのヘルプサイン

 

肝臓が弱っているとほかの所に「サイン」が出ます。
眼へのサインは、眼の充血や視力の低下、ドライアイなど
爪に対してのサインは、爪の縦じわが増えてきたり、爪がもろくなったり、
筋肉に対してのサインは、筋肉が引きつったり、痙攣したりが起こりやすくなります。
 
肝機能障害で、ネコの場合は脂肪肝が最も多いのに対して
犬の場合は慢性の炎症性肝疾患が最も多いとされています。
根底にある病状が慢性的であるので、それは「慢性活動性肝炎」とも呼ばれていますが
急性肝炎に似ている症状で苦しむ状態を繰り返す場合もあります。
 
以下も肝臓や胆嚢と関係するサインです。
腱や靱帯損傷にかかわる症状は胆のうと関係し、
筋肉に関する症状は直接的に肝臓と結びつきます。

 

  • 短気になったり怒りっぽくなったりする。
  • 背中の上部部分の痛みやヘルニア
  • 足腰の震えや麻痺
  • 食事を吐いてしまう
  • 爪がもろくなる
  • ある種のてんかん症状
  • 頭痛、顎関節や前足下部、側胸部や大腿部の痛み
  • 後ろ脚に関する何らかの症状(股関節形成不全を含む)
  • 緑がかった眼やにや充血

 

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iiko.gif  検査値からわかること

 

肝臓の指標になる血液検査の値としては
GOT(AST)・GPT(ALT)・NH3(血中アンモニア)・ALP(アルカリフォスファターゼ)・
LDH(乳酸デヒドラゲナーゼ)・T-Bill{ビリルビン)などが指標となります。
 

肝臓機能の指標と正常値

何がわかるの?


GOT (AST)
(アスパラギン酸
アミノトランスフェラーゼ)
10-60 (15-66) U/L
 
  • アミノ酸を産生する酵素で身体の中の臓器細胞に含まれ、心臓に最も多く含まれ、次いで肝臓、骨格筋などに含まれます。赤血球にも多く含まれています。
  • 臓器の破壊などの細胞の異常が起こると血液中にこの酵素が多くなり、心臓や肝臓の障害の目安になります。
  • 肝臓の細胞が破壊されると、その破壊された細胞からGOTが多量に血液中に流れ出して、検査値が上がります。GOTは心筋にも含まれているため、心筋梗塞の時にも検査値は高くなります。

GPT (ALT)
(アラニンアミノ
トランスフェラーゼ)
15-55 (12-118) U/L
 
  • 肝臓に多く含まれる酵素です。したがって肝臓組織の破壊によって血液中に流出し、肝炎の診断基準となります。
  • GOPが肝臓以外の心臓や骨格筋にも含まれるのに対し、GPTは肝臓にのみある酵素ですので、GPTの上昇は肝臓の指標になります。
  • GOT・GPT共に高く、GPTがGOTより高い場合は、慢性肝炎や脂肪肝などの肝臓のダメージを示します。
  • 筋肉に乳酸が高まるような過激な運動をしたり、筋肉に炎症がある場合などにもGPTは上がる場合があります。
  • GPTは肝細胞に多く含まれる酵素ですので、ウイルス・薬物等の原因で肝臓の細胞が多く破壊されると、その破壊された細胞からGPTが多量に血液中に流れ出して、血液GPT濃度が高くなる場合もあります。

NH3
(血中アンモニア)
15-82 UG/DL
 
  • 肝臓の解毒機能が低下すると有毒物質が血液の中に解毒されないままで取り込まれます。その代表がアンモニアです。肝臓が元気に解毒していればアンモニアは尿素として腎臓に運ばれておしっこで体外に出るものです。肝臓の代謝機能が落ちることによって血中にそのまま出てしまいます。
  • 血液中のアンモニアは、肝性昏睡、劇症肝炎などでで高値を示します。ビリルビンやGPT、GOTなどと併せて診断されます。

ALP
(アルカリフォスファターゼ)
20-150 (5-131) U/L
 
  • アルカリフォスファターゼは身体の中で燐酸化合物を加水分解する役割を持っています。肝臓障害によって高くなるときは、GOT・GPTの上昇と一緒に高くなります。
  • 胆汁うっ滞の時はγ-GTPと一緒に高い値を示します。
  • 転移性骨腫瘍ではアルカリフォスファターゼは上昇しますがγ-GTPの値は上昇しません。
  • ALPは肝臓以外にも骨・小腸・胎盤などに存在する酵素です。特に骨から血中に漏れてくる場合も多いので、骨の病気も疑われる場合が多いです。
  • ALPとLDHは胆道系酵素です。2つが一緒に高値を示す場合は肝臓か胆道の病気で肝臓で作られた胆汁が十二指腸に排泄されるまでの経路の一部になにかしらの問題(胆管閉塞や胆石など)が起きたことを意味します。

LDH
(乳酸デヒドラゲナーゼ)
10 - 273 (15-277) U/L
 
  • LDHは肝臓以外には、血液・心臓・肺・筋肉に存在する酵素です。
  • 悪性リンパ腫などの血液の病気・心筋梗塞・肺炎などでも上昇します。そういった意味でLDHだけが高い場合には全身の検査が必要となります。
  • ALPとLDHは胆道系酵素です。2つが一緒に高値を示す場合は肝臓か胆道の病気で肝臓で作られた胆汁が十二指腸に排泄されるまでの経路の一部になにかしらの問題(胆管閉塞や胆石など)が起きたことを意味します。

T-Bill(ビリルビン)
0.0-0.4 (0.1-0.3) MG/DL
 
  • ビリルビンはヘモグロビンから産生される色素で、肝臓の酵素の働きでビリルビンとなり胆汁の成分ともなります。
  • そのままのものを直接ビリルビン、それが肝臓で代謝されたものを間接ビリルビンといいます。肝臓機能を計る重要な指標です。
  • 胆道系の疾患の場合はγ-GTPやALPも同時に上昇・急性肝炎などの肝細胞障害ではGOTやGPTも同時に上昇(この場合は直接型と呼ばれます)します。
  • 溶血性疾患ではLDHも同時に上昇し、この場合は間接型と呼ばれます。
 

PT
(プロトロンビンタイム)
5.7-8.9 SEC
 
  • プロトロンビンタイムとは血液の凝固時間のことです。肝臓の機能が弱ると影響を受けます。
  • 肝臓で作られるので、値の低下(合成能力の低下)=肝機能の低下を意味します。

ALBUMIN
(アルブミン)
2.6-3.9 (2.7-4.4) GM/DL
 
  • 血液中に含まれるタンパク質のうち最も量の多いのがアルブミンで、アルブミンは低タンパク血症の指標になります。
  • 血清中にはアルブミンとグロブリンという2つのタンパク質があり、低タンパク血症の場合はこのアルブミンが減少します。アルブミンは血管内における浸透圧の維持と全身への物質運搬を担っています。アルブミンが不足すると組織内へ水分が移行することにより血液量が減って浮腫を起こしたりします。
  • アルブミンはすべて肝臓で作られるので、血中のアルブミン値は肝機能を知る上でよい指標となします。 値の低下(合成能力の低下)=肝機能の低下を意味します。
 

CHOL
(総コレステロール)
100-265 (92-324) MG/DL
 
  • コレステロールは脂肪の消化を助ける胆汁酸、性ホルモンや副腎皮質ホルモンの合成材料であるばかりでなく、細胞膜の構成成分でもありますが、過剰になると血液の粘度が高まり、動脈硬化や心筋梗塞の原因となります。
  • コレステロールは肝臓で作られるので、コレステロール値の低下(合成能力の低下)=肝機能の低下を意味します。
 
ここに書いた基準値(正常値)は、あくまで目安です。
測定する器械や測定法によって微妙に違っていたりします。
検査データには必ず検査結果の横に正常値が書いてありますので、そちらを照合してくださいね。
カッコ内には、[Holistic Guide for a healthy Dog]の中の正常値を目安で書いておきました。
(USAのデータなので日本と単位が違うものもあります)

 

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iiko.gif  肝臓にダメージを与える原因となるもの

 

では、どういったものが原因となるのでしょうか。
肝臓が身体の免疫系によって攻撃されるという点では、
(他の多くの症状と同様に)肝炎は自己免疫によるものであり、
これは、薬、農薬、他の汚染物質と予防接種によって引き起こされると言えるかもしれません。

 

肝機能にダメージを与える因子

 

ワクチン
 
  • 予防接種の前後の血液検査を調べたところ、ワクチン接種の2ヵ月後に肝臓機能値が著しく上昇したケースがあります。
  • ある1匹のかわいそうな犬は、飼い主が病気ではないかと判断したので、検査のために病院へ連れて行かれました。獣医は犬を診察して、採血をし、それから「毎年のブースターワクチン」をしました。その数週間後、彼女の容態は悪化し、肝臓酵素は急上昇を示し、そして、劇症肝炎の様相を示しました。ワクチンが無害である(そして、このように病気の動物に予防接種をすることを許可する)という従来の仮定は、この犬と彼女の飼い主に大きな苦しみを与える結果となったのです。同じ原因でどれくらいの数の犬や猫とその飼い主が同じ苦しみを受けていることでしょうか。 [Homeopathic Care for Cats and Dogs] の記述より

 

ノミ・ダニ予防薬
 
  • 塩素化炭化水素と有機リン化合物合成物は、ノミやダニのために一般的に用いられるものですが、これらの化学製品は、肝臓に非常に有毒です。それらには、ジアジノン(殺虫剤)、クロルピリホス(有機リン系殺虫剤)、リンデン(農薬、ハーブのリンデンとは全くの別物で化合物のγ-BHCのことです)、クロルデン(有機塩素系化合物の殺虫剤)、マラチオン(農薬)、フェンチオン(有機リン系殺虫剤)とジクロルボス(DDVPとも呼ばれる有機リン系殺虫剤)のような化合物を含んでいます。[Homeopathic Care for Cats and Dogs] の記述より

 

ステロイド剤
 
  • ステロイド剤は推奨される適量でさえも肝機能障害を引き起こすのに充分です。[Homeopathic Care for Cats and Dogs] の記述より

 

抗生物質
 
  • 抗生物質も肝臓で代謝される分、肝臓への負担がかかります。薬物性肝障害の大きな原因のうちの一つです。
  • 但し、肝臓によって代謝を必要としない抗生物質(ペニシリンやアミノグリコシド)は、肝疾患の治療にしばしば役立ちます。抗生物質は肝臓での代謝を必要としないものであるべきです。
  • 肝臓に役立つ薬が非常にわずかです。薬はそのほとんどが肝臓にダメージを与えると考えるほうが良いでしょう。

 

抗てんかん薬
 
  • 抗てんかん薬には肝臓や腎臓、血液像に異常をきたすものもあります。獣医さんとよくご相談のうえ、副作用の注意点なども聞いてくださいね。

 

エタノール
 
  • エタノール自体に肝臓への毒性があるのではないのですが、エタノールでを肝臓が代謝分解してできるアセトアルデヒドという物質がタンパク質やDNAなどと結合して変性したものが肝毒性を持ちます。
  • わんこはアルコール飲まないから安心。でもケア商品にもこのエタノール(無水エタノール)はいっぱい含まれているのが現実です。コートやあんよを舐め舐めする子も多いので、できるだけエタノールを含まないものを選んであげてください。(ただ、ペット用品は全内容表示されていない商品が多いのも事実です)

 

パラコート
 
  • 除草剤の一種として使用されるもので、非常に強い肝毒性があるものです。

 

クロロホルム
 
  • 昔は麻酔薬として用いられたクロロホルムですが、肝臓障害や呼吸器障害を起こすことから、現在では使われていないものです。
農薬
 
  • 農薬は、直接的な肝障害を引き起こす可能性が高いものです。野菜や果物などはしっかり洗浄するか無農薬のものを選んであげてくださいね。

 

エンドトキシン
 
  • コマーシャルフードには高濃度のエンドトキシンが含まれています。他の化学製品とエンドトキシンが相互反応を起こさない限りは、(単独で)微量では肝臓への損害を与えませんが、他の化学物質と反応することによって肝毒性を持ちます。

 


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 食事を見直そう!肝臓を守る食事プログラム

 

食事プログラムはいろいろな文献の見解を載せていますので
考え方や食材のチョイスなど微妙に違っている部分もあります。
症状や制限の程度、年齢や体重によって、取り入れられる部分をチョイスしてくださいね。

 

  

 [The Encyclopedia of Natural Pet Care] の見解

 

肝臓はあたたのペットにとって体内で最も忙しい臓器です。
毒素などのフィルターの役目を担っていますので、
その不調は致命的となる場合があります。
肝炎・肝硬変・黄疸・肝臓の脂質代謝異常や他の肝疾患は、
吐き気・食欲不振・白目への黄疸・下痢・腹部膨満などを呈します。
 
まずは、短時間の断食を行い、消化器官を休ませます。
そして、ピュアウォーターを与えます。(不純物を含む水道水は絶対に与えないこと)
そして多量のビタミンC(体重によって500-2000mg/day)を与えます。
 
多くの獣医は低脂肪の食事を勧めます。
また、肝臓の解毒作用が低下している場合は、食事の質に注意してください。
良質のオーガニックのものを選ぶことは
農薬などの毒素で受ける肝臓のストレスを減らすことが大切です。
ミルクシッスルなどの肝臓許可ハーブと共に
バードック(ゴボウ)やダンディリオン、レッドクローバー、イエロードック、ネトルなど
血液浄化作用のあるハーブを与えるようにしてください。

 

 

 デトックスプログラム

 

以下は5エレメントの考え方に準じ、春の肝臓・胆のう強化を目的とした
「浄化とバランスをとる為の食事プログラムの一例です。
この食事を21日間与えてから、メインテナンスの食事に切り替えます。

 以下は50パウンド(約22.6キロ)の体重の子を対象としていますので、
体重に合わせてハーブやビタミンの量は調整してくださいね。
(こちらは [Holistic Guide for a Healthy Dog] の見解です)

 

21日間肝臓&胆のう バランス&デトックスダイエット


タンパク質
 
  • タンパク質は全体の25%とします。
  • 次にあげる食材から1回の食事につき1つを選びます:チキン・チキン砂肝を挽肉にしたもの・チキン&チキンレバーを75%:25%にミックスしたもの・ウサギまたは卵

穀類
 
  • 穀類は全体の25%とします。
  • 次にあげる食材から1回の食事につき1つを選んでも、ローテーションを組んで与えても、混ぜてあげてもかまいません:ブラウンライス・アワ(Millet)・キノア (Quinoa=南アメリカ・アンデス地方の穀物でグルテンを含まないので小麦アレルギーでも安心の穀類)・アマランス(アマランサス)

野菜
 
  • 野菜類は全体の50%とします。
  • 軽く蒸したりフードプロセッサーで細かくして与えます:ビーツ・ラディッシュ・アスパラガス・ケール・カラードグリーン・リーク・キャロット・ロメインレタス

ハーブ
 
  • 2ティスプーン(小さじ2)のドライハーブを与えます。2-3のハーブを混ぜたりローテーションを組んだりしながらあげます:パセリ・クレソン・ダンデリオン・ミルクシッスル・peony root(シャクヤク根)・スピルリラ(クロレラのようなパワーグリーンドリンク)

 

果物
 
  • 1テーブルスプーン(大さじ1) :ピーチ・プラム・ラズベリー・ブラックベリー

サプリメント
(朝食)
 
  • ビタミンC:1000mg (500mgからスタートして徐々に増やしてゆきます)
  • 総合ビタミンB群製剤
  • ビタミンE:200IU
  • レシチン粒:2ティスプーン
  • Blackstrap molasses(廃糖蜜=サトウキビから原糖を作る際に副生される、結晶にしにくい糖分を多く含む蜜のこと):1ティスプーン
  • ビタミンミネラル総合サプリメント (ラベルに記載された指示量)
  • 消化酵素 (ラベルに記載された指示量)
  • ウィラードウォーター(アルカリ水):2テーブルスプーン

サプリメント
(夕食)
 
  • ビタミンC:1000mg (500mgからスタートして徐々に増やしてゆきます)
  • 総合ビタミンB群製剤
  • リンゴ酢:1ティスプーン
  • ビタミンミネラル総合サプリメント (ラベルに記載された指示量)
  • 消化酵素 (ラベルに記載された指示量)
  • ウィラードウォーター(アルカリ水):2テーブルスプーン
  • 蜂蜜:1ティスプーン

 

3週間経ったらトランスファーダイエット{移行食)またはメインテナンス食に切り替えます。
メインテナンス的にはハーブはミルクシッスルを少量、毎日の食事に加えることで肝臓をサポートします。

 

 

 トランスファーダイエット

 

トランスファーダイエットとは食事内容を変更する際に消化器官を徐々に馴らしてゆくためのプログラムです。
今までコマーシャルフードを食べていた子が自然食に変更する場合、
食事を急激に変更すると嘔吐や下痢など消化器系の問題を起こしやすいため
最初は絶食からスタートします。
肝臓食の場合は上記の21日間の集中ダイエットf後、
以下のトランスファーダイエットの5日目からスタートし、その後、メインテナンスダイエットに切り替えます。
(食材はあくまで1例です。その子その子に合ったものを代用してください)
普段から手作り食やナチュラルダイエットの子はこのトランスファーダイエットはパスして
次の「メインテナンスダイエット」に進みます。
(こちらは [Holistic Guide for a Healthy Dog] の見解です)

 

 トランスファーダイエットの一例・25パウンド(約11キロの子の場合)

 

1日目
 
  • 絶食で水のみ

 

2日目
 
  • 午前:絶食で水のみ
  • 午後:牛乳-1/2カップ・ヨーグルトまたはケフィア(Kefir=乳酸菌・酵母・酢酸菌ミックス)・蜂蜜-1ティスプーン

 

3日目
 
  • 午前:牛乳-1/2カップ・ヨーグルトまたはケフィア(Kefir=乳酸菌・酵母・酢酸菌ミックス)・蜂蜜-1ティスプーン
  • 午後:牛乳-1/2カップ・ヨーグルトまたはケフィア(Kefir=乳酸菌・酵母・酢酸菌ミックス)・蜂蜜-1ティスプーン・ドライハーブ-1/2ティスプーンまたはフレッシュハーブ-2テーブルスプーン

 

4日目
 
  • 午前:牛乳-1/2カップ・ヨーグルトまたはケフィア(Kefir=乳酸菌・酵母・酢酸菌ミックス)・蜂蜜-1ティスプーン・ドライハーブ-1/2ティスプーンまたはフレッシュハーブ-2テーブルスプーン・オートミール-1/2オンス=約15g(出来上がりの重さ)
  • 午後:牛乳-1/2カップ・ヨーグルトまたはケフィア(Kefir=乳酸菌・酵母・酢酸菌ミックス)・蜂蜜-1ティスプーン・ドライハーブ-1/2ティスプーンまたはフレッシュハーブ-2テーブルスプーン・オートミール-1オンス=約30g(出来上がりの重さ)・ガーリックカプセル1

 

5日目
 
  • 午前:シリアルミール-通常の半分の量・サプリメント-通常の半分の量
  • 午後:シリアルミール-通常の半分の量・サプリメント-通常の量

 

 シリアルミールとはオーツ麦のフレークを75%、その他の穀類を25%ブレンドしたオートミールの変形版のようなものです。日本でいえば発芽玄米のお粥みたいなものでしょうか。穀類はアルカリ性のものと酸性のものがあります。オーツ麦・大麦・小麦は酸性の穀類です。玄米は中性、蕎麦とアワ(buckwheat and millet)はアルカリ性の穀類です。与える時はアルカリ性のものと酸性のものを組み合わせるようにします。(中性の玄米も使用します)普通食ではシリアルミール1に対して野菜などを煮込んだ3のスープで充分にふやかして、室温にしたものに牛乳やヨーグルトやケルファ・ハーブやサプリメントを加えて与えます。

 

6日目
 
  • 午前午後とも普通食に戻す。(肝臓を守るメインテナンスダイエットのポイントは以下を参考になさってくださいね)

 


 メインテナンスダイエットのポイント

 

以下はメインテナンス的に肝臓を守る食事のポイントです。
(こちらは [Natural Health Bible for Dods & Cats] ・[Home-Prepared Dog & Cat Diets]・
[The Encyclopedia of Natural Pet Care]・[Natural Health for Dogs & Cats]・
[Homeopathic Care for Cats and Dogs]・
[Veterinarian's Guide to Natural Remedies for Dogs]の見解です)
いろいろな見解を取り上げていますので、症状に合わせて取り入れてくださいね。

 

肝臓を守るダイエットポイント・食事内容とあげかた

 

タンパク質
 
  • 食事で与えられるタンパク質は、アンモニア(タンパク質消化の副産物)の生産を減らすために、生物価の高いものでなければなりません。にもかかわらず、大部分のコマーシャルフードは、高い生物価でないタンパク質を含んでいます。(また、多くのコマーシャルフードは、肝疾患の兆候を悪化させる過剰なビタミンA、過剰な銅、細菌のエンドトキシンを含んでいる可能性もあります。)
  • あなたの医師がタンパク質制限(通常、ペットが大脳障害、重度の肝疾患のペットで神経学的な症状が出ている状態で制限が必要な場合)について忠告しない限り、タンパク質は肝臓の修復のために必要とされますので正常量のタンパク質を与えるべきです。
  • 肝臓に症状がある場合はタンパク質の「種類」に制限があります。
  • 研究によると、肉をベースとしたタンパク質を含む食事を与えられた肝疾患の犬は、ミルクベースまたは大豆ベースとしたタンパク質を含む食事を与えられた肝疾患の犬より、重篤な臨床的徴候を示し、生存時間も短いという結果が出ています。
  • 肝疾患の食事におけるのタンパク質含有量は、ドライフードベースでは最低10%ですが、タンパク質欠乏(例えば低アルブミン血症)の場合は増量する必要があります。

 

炭水化物
 
  • 高品質で消化されやすい炭水化物は肝疾患の犬のエネルギー源として推奨されるものです。
  • 消化しにくく品質の低い炭水化物は腸内細菌によって悪玉菌を増やします。(腸内細菌は腸内でバクテリアを増加させます)。 これらのバクテリアは、肝疾患のペットの体内に食事として入ったタンパク質を破壊して、余分なアンモニアを発生さ、それが身体に吸収されることで毒性が生じます。
  • 消化されやすく良質な炭水化物としては、ライス(白い米)やじゃがいもなどの単炭水化物が推奨されます。

 

野菜
 
  • 野菜は、複合糖質の源となりながら植物ファイバーを提供します。 ファイバーは、腸内毒素をまとめながら、腸の蠕動運動を促し、身体からこれらの毒素(タンパク消化の副産物と未消化の食物の細菌発酵)を取り除く排便を促進させます。

 

脂肪
 
  • 脂肪は必要カロリーと必須脂肪酸の補充において必須です。
  • 多くの研究では食事に20-25%の脂肪を加えた場合の肝疾患の犬や猫は経過が良いと報告されています。
  • しかしながらトリグリセライドのこの有益性とは対照的に、遊離脂肪酸はアンモニア代謝を妨げて、高アンモニア血症の一因となり、直接肝性脳症の一因となります。
  • 食事で摂った脂肪の大部分は小腸上皮細胞に吸収され酵素作用を受け再統合されて、肝臓でトリグリセライドを多く含んだキロミクロンを形成します。 キロミクロンは小腸リンパ管からリンパ管系に入り血管に分泌され、エネルギーが足りている時には脂肪組織に運ばれて脂肪として貯蔵されます。絶食時などで足りないときは、骨格筋・心筋・肝臓で消費されます。トリグリセリドが分解された残りは最終的に肝臓に取り込まれます。

 

少量ずつを頻回に
 
  • 少量ずつ小分けにした食事方法は、グルタミン代謝と過剰タンパク質から形成された過剰アンモニアによって引き起こされる肝性脳症の発症を最小にするために有効です。
  • 1日1回の食事で一度に大量のタンパク質を摂取することは必要以上の窒素を取り込むこととなり、エネルギー代謝作用で分解されたもの以外の過剰分はトリグリセライド(中性脂肪)に変換されます。
  • タンパク質は脱アミノ化された後、過剰なアンモニアを尿素に変換されなければなりません。 少量ずつの食事は体内でタンパク質のエネルギー代謝作用で分解される時間を短縮します。 (アミノ酸は、反アミノ化されてブドウ糖に変換されます)。
  • 食事を摂っていない状態では、筋肉タンパク質はアミノ酸に代謝作用で分解されます、そして、周囲のトリグリセリドは、代謝作用で遊離脂肪酸に分解されます。(脂肪酸はエネルギーのためのケトンに代謝されています)。
  • タンパク異化は、過剰なアンモニアを発生させて、アミノ酸の不均衡な状態を持続させてしまいます。
  • 芳香族アミノ酸は肝臓で代謝されていますが、肝疾患に伴い、それらの利用率は低下し分枝鎖アミノ酸とアラニンは主としてエネルギーとして使用されます。
  • 遊離脂肪酸の潜在的毒性作用は空腹の状態で最も強く現れます。長鎖脂肪酸は肝臓で不完全に酸化しオクタン酸(大脳障害の原因となる物質)を形成します。
  • 少量ずつを頻回にといった食事方法は有効な炭水化物代謝を促し、門脈系シャントがある犬はやや低い正常な血糖を保つことができます。(頻回の食事は1日1回の食事と比べてブドウ糖濃度を維持できるので、空腹の間の低血糖状態を予防できます)

肝臓を守るダイエットポイント・栄養素の注意点-有効な栄養素

 

亜鉛
 
  • 肝疾患の場合、亜鉛不足を示すことが多いと言われます。グルコン酸亜として3mg/kg/dayまたは硫酸亜鉛として2mg/kg/dayまたは酢酸亜鉛として2mg/kg/day-1日量を3回に分けて与えます。

 

鉄分
 
  • 慢性肝炎・門脈圧亢進症・胆管閉塞や消化器出血の場合は、鉄分不足となることがあります。しかし肝生検で慢性肝炎と診断された場合や肝臓のヘモジデリン沈着がある場合は鉄分の過剰摂取は禁忌です。

 

カリウム
 
  • 肝疾患の場合、低カリウム血症の予防としてカリウムはその症状によって補充します。(与える目安は下のベーシックな食事を参考にしてください)

 

ビタミンC
 
  • 犬たちは人間のように普段からビタミンCを補充する必要はありませんが、肝疾患の場合は体内のビタミンCの量を減少させるので、獣医の指示のもとで補給することは有効です。
  • ビタミンCとして、基本量のアスコルビン酸を含んでいるフードを与えていても、ビタミンCサプルメントは必要かもしれません。アスコルビン酸は蓄積された肝臓銅の放出を引き起こすことがあり、それは肝臓病の症状を悪化させますので、ビタミンCの補充は必要です。目安として25mg/kg/dayを与えます。
  • ビタミンCはナチュラルビタミンの形でとること * ビタミンCは[The Encyclopedia of Natural Pet Care]と[Natural Health for Dogs & Cats]では500-2000mgを1日4回に分けて与えると記載されています(体重によって調整します)。

 

ビタミンE
 
  • サプリメントとして500mg/dayを与えます。ビタミンEは、細胞膜で脂質の代謝から細胞を保護しますので、肝細胞に有効なサプリメントです。

 

ビタミンB群
 
  • ビタミンB群を含むサプリメントは非常に重要です。但し指示量、または、それ以下を与えるようにします。
  • ビタミンB群の必要量はカロリー摂取量のが目安となります。 食欲不振で食事が摂れない状態の場合は通常よりも2倍の水溶性ビタミンを与えられるべきです。

 肝臓を守るダイエットポイント・栄養素の注意点-避けるべき栄養素

 

 
  • 肝臓は身体の中で最も銅を含む組織です。犬の肝臓における銅の含有率は人間の肝臓の約10倍といわれます。これは単に生体種の違いというだけではなく、消費される銅の量に伴っていて、犬の場合は銅の消費率が非常に高いのです。
  • しかしながら1929-1979の50年間で犬の肝臓における銅の含有率は20倍に跳ね上がっています。今日のようなコマーシャルフードを摂取する以前の犬の肝臓における銅の含有量は現在よりもはるかに低かったのです。これは今日のコマーシャルフードに含まれる必要量以上の高濃度の銅の含有率に由来していると考えられます。
  • 銅の慢性の毒性は犬において顕著に現れ、急性および慢性肝臓病気を引き起こすことがありえるので、ペットフードに含まれる銅の濃度は非常に重要です。
  • 通常、肝臓は刺激によって銅を排出しますが、肝疾患がるの場合は胆汁による銅の排泄を減少させるため、肝臓の銅のレベルは増加します。 より高度の銅濃度は更に肝臓に損傷を与えて、銅を排出する能力を悪化させます。ペットフードにおける高度の銅濃度は、肝臓に損傷を与えて、肝疾患がより一般的になっている一因とも言えます。肝疾患を持つ犬の食事の銅含有量は最小限に制限されるべきです。 [Home-Prepared Dog & Cat Diets]より

 

ビタミンA
 
  • ビタミンAは肝臓疾患を持っている子には肝細胞毒性となる場合があります。 ビタミンAのわずかな過剰は、他の栄養素と反応することで肝臓を損なう恐れがあります。
  • 例えば、適量レベルの銅、鉄、および多くの薬は適量であれば肝臓に毒性ではありませんが、過剰なビタミンAが(それが安全な量であっても)バックグラウンドにあると反応によって肝臓を損なう変化を起こします。
  • また、通常、腸から吸収されているエンドトキシンはほとんど肝臓に影響を与えません。 しかしながら、ビタミンAの添加は、肝臓を損なうような相乗効果的にエンドトキシンに肝毒性を持たせます。
  • したがって、過剰なビタミンAを含むサプリメントを与えることは、他の原因による肝臓の損傷の原因となりえます。[Homeopathic Care for Cats and Dogs] より
ビタミンB3
 
  • ナイアシン(ビタミンB3)の過剰摂取は肝機能に障害を及ぼし、肝臓がコレステロールを産生する能力を低下させます。 指示量を守って与えてください。(詳しくは「わんことビタミン-4」にも記載しています)[Homeopathic Care for Cats and Dogs] より

 

ビタミンK
 
  • 血液凝固のために必要とされるビタミンKは重症の肝疾患のペットには問題となります。

肝臓を守るダイエットポイント・有効ハーブ

 

ミルクシッスル
 
  • ミルクシッスルは肝臓の治療薬としての長い歴史を持っているハーブです。慢性肝炎や、肝機能障害、肝細胞の代謝促進効果があるので、化学療法で肝臓に負担の多い投薬を受けている子にも推奨されるハーブです。肝臓病の治療薬としてだけでなく、化学療法からの肝臓保護として一般に併用されるハーブで肝臓の指標となるGOPやGPTの高い場合にも効果があります。
  • ミルクシッスルの種子には人間が持っている抗酸化物質のグルタチオンを活性化する働きをするバイオフラボノイドの集合体であるシスマリンが大量に含まれていて、肝細胞に有毒な毒素が入り込むのを抑えたり、フリーラジカルをやっつけたり薬物や化学物質などを解毒するグルタチオンを増やして肝細胞から毒素を取り除くことで肝臓を守ります。
  • 使い方としては毎日ずっと使い続けるのではなく、肝臓がストレス下にある場合に使用する方法が一番有効です。(肝機能が低下したり、薬を服用中だったりという状況で肝臓にストレスがかかるという意味です。シニアになると解毒代謝機能が低下するのでスーパーシニアにはごく少量がメインテナンス量として含まれています)
  • ミルクシッスルは人にもペットにも使える安全なハーブで、ヘルスフードストアで最も売れているハーブかもしれません。その理由は毒キノコを食べた場合にさえも効果を発揮するすぐれた浄化作用によるもので、肝炎、肝硬変、環境有害物質、薬害に対して効果があります。[Homeopathic Care for Cats and Dogs] より
  • コマーシャルフードを食べているペット、または庭に防虫剤を使っているお家の子、ノミやダニ避けに化学薬品を使っている子たちにはこのハーブはとても有益です。 [The Encyclopedia of Natural Pet Care] より
  • 体重25パウンド(約11キロ)の犬で人間の量の1/8-1/4、25パウンド(約11キロ)から75パウンド(約34キロ)の子で人間の量の半分、75パウンド(約34キロ)以上の子には人間と同じ量を与えます。[Homeopathic Care for Cats and Dogs] より
  • ミルクシッスルの標準的な適用量は、体重25パウンド(約11キロ)につき100mgを1日2-3回与えます。人において、高用量(シリマリンを70%含むミルクシッスルで、140~200mgを1日3回使用)で最良の結果が得られたことから換算すると、体重25パウンド(約11キロ)につきで100~200mgを1日2回の量となります。[Natural Health Bible for Dods & Cats] より (* PPCの取扱いミルクシッスルはシリマリン80%含有です)
  • ミルクシッスルの標準的な適用量は、体重25パウンド(約11キロ)につき100mgを1日2-3回与えます。人において、高用量(シリマリンを70%含むミルクシッスルで、140~200mgを1日3回使用)で最良の結果が得られたことから換算すると、体重25パウンド(約11キロ)につきで100~200mgを1日2回の量となります。[Natural Health Bible for Dods & Cats] より
  • ミルクシッスルの安全性:ほとんどの文献には副作用は特記されておらず、聖母マリアのミルクという名のとおり母乳の出を良くしてくれるハーブでもあり妊娠後期にも使用できると記載されていますが、[Natural Health Bible for Dods & Cats] の中では、妊娠中の動物には使用しないこととなっていて、次のような記述がありました。食物としてのその広範囲な使い方に基づいて、ミルクシッスルは妊婦にとって安全であると思われており、研究者たちは研究において妊婦を登録しました。しかし、ひどい腎臓病の幼児、妊娠中または授乳中女性の安全性は、正式に確立されませんでした。これはペットに対しても同じことがいえるかも知れません。また長期にわたる使用では肝臓の酵素を変化させる場合がりますといった記載がありました。
  • しかしながら[Dr.Kidd's Guide to Herbal Dog Care]では、ミルクシッスルは授乳中のママにも使えるほど安全なハーブと記載されています。
  • [Herbs for Pets]の記述では妊娠中の使用を避けること、肝臓の酵素を変化させる場合があること、肝臓にストレスがかかっていない状態で使用すると肝機能を低下させる可能性があることと述べられた後に、動物実験では長期にわたってシスマリンを与え続けても特に毒性は見られなかったと報告されています。
 

グルタミン
ミルクシッスル
 
  • [Veterinarian's Guide to Natural Remedies for Dogs]の中でRon Carsten,DVMは次のように提唱しています。私は肝臓のためのすぐれたハーブであるミルクシッスルと腸の活性化のためのエネルギーとなるアミノ酸のグルタミンを推奨します。この2つのシンプルなプログラムはあなたの獣医のどのような処置に対してもその効果を最大限に引き上げます。動物たちは、しっかりとした視線となり、食欲が湧き、よりエネルギッシュになり、家族とよりコミュニケーションをとるようになり始めます。このプログラムに良い生菌補助食品(プロバイオテックス)を加えたくなるかも知れませんがそれは非常に良いことです。生菌補助食品は消化過程における重要な役割を果たす何億もの有益なバクテリアを含んでいます。(それらの有益なバクテリアは抗生物質治療によって破壊されてしまうものです)
  • 与える量:ミルクシッスル-250-500mg-1日2回-体重と症状により調整してください・グルタミン-500mgを1日2回-全ての体重の子に同量を与えます。

 

ターメリック
 
  • ターメリック{スパイスのターメリックのこと)は肝臓に特に効力を示す強力な酸化防止剤であり、ほとんどの肝炎を持つ動物に有効です。体重25パウンド(約11キロ)ごとに1/4ティスプーンを1日2回与えます。[Homeopathic Care for Cats and Dogs] より

 

 

 基本の食事からアレンジして考える肝臓食

 

  
ベーシックの食事を知ろう
 
まずは以下の健康な犬のベーシックな食事を元にします。
これは33-34パウンドの成犬(約15キロ前後の犬)の目安で、
964Kカロリー、タンパク質は34.1g、脂肪は49.4gです。
 
ベーシック
 
  • ゆで卵-3個
  • ロンググレインライス(またはブラウンライス)-2カップ
  • サーディンをトマトソースで煮たもの(ビタミンB12補給と味付けのために)-2テーブルスプーン
  • チキンファットまたはカノーラオイル-2テーブルスプーン
  • 塩化カリウム(代用塩)-1/4ティスプーン
ベーシックのバリエーション

使用される素材によって、栄養成分が異なるのを覚えておいてください。
これらのレシピは25-35ポンドの犬の毎日の栄養と必要カロリーをベースにしていますので
体重によって調整してくださいね。

 

 ゆで卵-3個の代替となるもの

犬たちは本来はベジタリアンではありませんので
ほとんどの獣医さんは肉食を勧めます。
健康な子であれば肉類を選んでください。
  • 乳脂肪2%のカテージチーズ-1カップ
  • 1/3パウンド(約150g)のチキンまたはターキー、またはビーフまたはその他の肉類(重量は生の状態での重さです。脂身の少ないものを選んでください)
  • 豆腐-1/2-2/3カップ(時々変化をつけるために)
  • 大豆-1カップ(時々変化をつけるために)

 ライス-2カップの代替となるもの

  • ポテト-2-3カップ(皮ごと調理したもの)
  • マカロニ-2カップ

 サプリメントをプラスする場合(量はラベルの指示通り)

  • ボーンミールサプリメント(カルシウムとリンの補給)
  • マルチビタミン&ミネラルサプリメント

 その他有益であるとされるサプリメント

  • オメガ3脂肪酸
  • 植物性酵素
  • スーパーグリーンフード
  • 総合栄養剤

 野菜類をプラス

  • ブロッコリーやキャロットなどフレッシュな野菜を生または軽く蒸して与えます。(1食につき1/2-1カップ)
  • ほとんどの野菜は1/2カップあたり25kカロリーです。

 

以上がベーシックな食事のアレンジです。
これをベースにして症状に合わせて変化させてゆきます。
肝臓を守るダイエット例

上記のベーシックな食事にプラスしたりマイナスしたりの例です。

 

肝疾患を持つ子へのバリエーション
  • ベーシックの食事に加えます:カップ1.5~2杯のブラウンライスまたは白米に、カノーラオイルと塩化カリウムをプラスします。60-90gの硬めに調理したジャガイモを加えることは、便通を増やし、腸毒素を減少させられます。(このダイエットは、およそ650Kcalに36gのタンパク質と20gの脂肪となります
  • カテージチーズ(カテージチーズが嫌いな子にはヨーグルトを)や豆腐は肝疾患を持つ子に推奨されるタンパク質です。
  • 肝疾患を持つ子には、できる限り、肉タンパクや卵を避けてあげてください。
  • エクストラな栄養素として、また腸でリンの排泄を促すためにも、ブロッコリーやキャロットなどフレッシュな野菜を生または軽く蒸してトップドレッシングとして与えます。(1食につき1/2-1カップ)
  • [The Encyclopedia of Natural Pet Care]では、マルチビタミン&ミネラルサプリメントとベータカロチンが人の肝炎の治療に役立つことから、同様に犬の肝障害にも同じようにフレッシュなキャロットジュースを毎日与えることを推奨しています。最初は少しずつから始めて、最低でも4-6テーブルスプーンまで増やします。(食品としてのβカロチンはOKですが、ビタミンAの過剰摂取は禁です。詳細は以下)
 

 

 サプリメントをプラスする際のポイント

 

  • 血中のビタミンAと銅の濃度を増加させることは、肝障害を悪化させる原因となりますので、これらの過剰摂取は避けなくてはなりません。
  • 肝疾患を抱える多くのペットは亜鉛が不足していますので、亜鉛のサプルメントは有益です。亜鉛は銅の吸収を抑えることができます。
  • ビタミンE:500mg/day ビタミンEは、細胞膜で脂質の代謝から細胞を保護しますので、肝細胞に有効なサプリメントです。
  • 血液凝固のために必要とされるビタミンKは重症の肝疾患のペットには問題となります。
  • ビタミンC:25mg/kg/day ナチュラルビタミンの形でとること * ビタミンCは[The Encyclopedia of Natural Pet Care]では500-2000mgを1日4回に分けて与えると記載されています。犬たちは人間のように普段からビタミンCを補充する必要はありませんが、肝疾患の場合は体内のビタミンCの量を減少させるので、獣医の指示のもとで補給することは有効です。
  • ビタミンB群を含むサプリメントは非常に重要です。但し指示量、または、それ以下を与えるようにします。
  • 亜鉛:グルコン酸亜鉛-3mg/kg/dayまたは硫酸亜鉛-2mg/kg/dayまたは酢酸亜鉛-2mg/kg/day-1日量を3回に分けて与えること
  • オメガ3脂肪酸・植物性酵素・スーパーグリーンフード・総合栄養剤・CoQ10やSODも有益です。
  • ミルクシッスル・ターメリック・まいたけマッシュルーム・ダンデリオンなどのハーブは非常に有益です。

 

 

 メインテナンスダイエットのサンプルメニュー

 

こちらは [Home-Prepared Dog & Cat Diets]の肝臓を守るサンプルメニューです
以下は体重20パウンド(約9キロ)の子用の基本メニューです。
この基本メニューを元にいろいろアレンジしてくださいね。

 


カテージチーズ・豆腐&ライスダイエット

651K Cal
タンパク質 36.9g
脂肪 21.8g
塩分 0.28%
 
  • カテージチーズ:1/2カップ(1%脂肪乳使用)
  • 豆腐:2/3カップ(生の木綿豆腐)
  • ロンググレインライス:1.5カップ(調理済みの量として)
  • チキンファット:1テーブルスプーン
  • 代用塩(塩化カリウム):1/4ティスプーン
  • ボーンミール:3錠
  • 総合ビタミンサプリメント
 * 腸の蠕動を促すために60g-90gのじゃがいもを時々加えます。

 

アメリカの1カップは240mlです。(日本の場合は1カップ=200ml)

  

* 肝臓に良い食材については 「症状別食材コーナー」 もご参考になさって下さいね。   

 

 

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いろいろ調べてながら、可愛い子たちのお顔が次々に浮かび、
「できるだけチョイスは多い方がいいよね」・・・と、
いろいろな文献の違った見解もすべて載せるようにしてみました。
混乱しないで納得のゆくものを症状に合わせて取り入れて下さい。
いろいろな資料をもとににかかりつけの獣医さんに相談して
お食事内容などを一緒に考えてもらってもいいですね。
春の健康診断で肝臓の値の上昇を指摘された子たちが
この時期にしっかりメインテナンスで改善して
元気に次のシーズンに向かえますように・・・
みんなおいしく食べて頑張ろうね!!
 
 
そろそろ日本も各地で気温がぐんぐん上がってくる頃でしょうか?
もうわんこたちがハアハアいっちゃう季節かな?それともまだ大丈夫?
湿度がぐんと上がってくる梅雨の季節の前の爽やかなこの季節を
今のうちにうんと楽しんでおきましょうね。
そして美味しいご飯をいっぱい食べてしっかり体力と抵抗力を付けて、
元気いっぱいに暑い季節に備えましょう~!
 

May.2009

 

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